JP7467135B2 - キッチンおよびサポートプレート - Google Patents

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本発明は、シンクおよびその中に取り付けられるサポートプレートを含むキッチン、およびサポートプレートに関する。
キッチンには、使用者の作業を補助するために洗浄後の食材や食器を載置することが可能な水切り棚が設けられることがある(例えば特許文献1)。特許文献1の水切り棚は、シンク周縁の天板上に載置してシンク内に掛け渡される受け枠と、受け枠に取り外し可能に支持される水切り棚本体とを備えている。
特開2015-093103号公報
特許文献1のようにシンクに水切り棚を設けることにより、シンクにおける使用者の利便性を高めることができる。しかしながら、作業時に水切り棚がシンクの中に脱落してしまうと、水切り棚は使用者が使いづらいものとなる。特に、水切り棚が回転するとシンクの中に脱落してしまう原因となる。このため、特許文献1の水切り棚には更なる改善の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑み、食材や食器の水切りに用いられるサポートプレートの回転を抑制することができ、使用者の利便性をより向上することが可能なキッチンおよびサポートプレートを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるキッチンの代表的な構成は、シンクと、シンクの中に取り付けられ水平面内の移動を規制される洗剤ラックと、シンクの上にわたされてシンクの上に面を形成するサポートプレートとを備え、洗剤ラックは、前壁が横壁より高く立ち上がっていて、サポートプレートの下面には、洗剤ラックの前壁の上辺と組み合わさる溝が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、食材や食器の水切りに用いられるサポートプレートの溝が、水平面内の移動を規制される洗剤ラックの前壁と係合する。これにより、洗剤ラックによってサポートプレートの回転が規制される。したがって、サポートプレートのシンク内への脱落を防ぎ、使用者の利便性をより向上することが可能となる。
上記サポートプレートは、奥行き方向の前側および後側の足がシンクのワークトップ上に載置され、サポートプレートの本体である載置面の上面がシンクのワークトップと同じ高さになっているとよい。かかる構成によれば、材質によってシンクのワークトップの厚みが異なる場合においても共通のサポートプレートを用いることが可能となる。
上記サポートプレートは、奥行き方向の後側の足が一対に分かれていて、一対の後側の足は、シンクの水栓をまたぐように離間しているとよい。これにより、シンクの水栓を避けながらサポートプレートを配置することが可能となる。当然に、このサポートプレートは水栓がない側にも配置することができる。したがって、水栓の左右位置によってサポートプレートを2種類準備する必要がなくなり、金型投資を含め製造コストの低減を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサポートプレートの代表的な構成は、シンクにわたされてシンクの上に面を形成するサポートプレートであって、当該サポートプレートは、シンクの中に水平面内の移動を規制され前壁が横壁より高く立ち上がった洗剤ラックと組み合わせて使用され、当該サポートプレートの下面には、洗剤ラックの前壁の上辺と組み合わさる溝が形成されていることを特徴とする。上述したキッチンにおける技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該サポートプレートにも適用可能である。
本発明によれば、食材や食器の水切りに用いられるサポートプレートの回転を抑制することができ、使用者の利便性をより向上することが可能なキッチンおよびサポートプレートを提供することができる。
本実施形態にかかるキッチンの全体斜視図である。 キッチンの平面図である。 サポートプレートを説明する図である。 洗剤ラックおよびサポートプレートの斜視図である。 シンクのワークトップの厚みとサポートプレートとの関係を説明する図である。 サポートプレートの異なる配置について説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかるキッチン100の全体斜視図である。図2は、キッチン100の平面図である。以下、キッチン100について詳述しつつ、キッチン100に含まれるサポートプレート130についても説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のキッチン100は、シンク110、洗剤ラック120およびサポートプレート130を含んで構成される。シンク110は、奥側が一部後退した後退部112を有し、後退部112の両側には水栓102を配置可能な肩部114a・114bが設けられている。本実施形態では、2つの肩部114a・114bのうち、一方の肩部114aに水栓102が設けられている。
シンクの中であって2つの肩部114a・114bの間には、洗剤のボトルやスポンジ等が収容される洗剤ラック120が取り付けられている。本実施形態では、洗剤ラック120は、シンク110のフック116に係止されている。これにより、洗剤ラック120は、水平面内の移動が規制された状態となっている。
図3は、サポートプレート130を説明する図である。図3(a)は、サポートプレート130の平面図であり、図3(b)は、サポートプレート130の側面図である。サポートプレート130は、シンク110の上にわたされていて、洗浄後の食材や食器が載置可能な面をシンク110の上に形成する。
図3(a)および(b)に示すように、サポートプレート130は、本体である載置面132がシンク110の上に配置されて、シンク110の中に(シンク110のくぼみの上に)、あたかも蓋のように面を形成する。サポートプレート130には、奥行き方向の前側に前足134が設けられていて、奥行き方向の後側に後足136が設けられている。図1および図2に示すように、前足134および後足136はシンク110のワークトップ110aに載置される。前足134および後足136には、シンク110のワークトップ110aとの接触を防ぐための保護用樹脂138が取り付けられている。
図3(b)に示すように、サポートプレート130の下面には、溝140が形成されている。本実施形態の例では、後足136の付け根付近に配置された線材136aが、載置面132の後足側の端辺132aと平行に配置されている。そして、この端辺132aと線材136aの隙間が溝140となっている。溝140は、次に述べる洗剤ラック120の前壁122の上辺と組み合わさる。
図4は、洗剤ラック120およびサポートプレート130の斜視図である。図4(a)は、洗剤ラック120およびサポートプレート130が組み合わさっていない状態の斜視図であり、図4(b)は、洗剤ラック120およびサポートプレート130を組み合わせた状態の斜視図である。
図4(a)に示すように、洗剤ラック120は、前壁122が横壁124より高く立ち上がっている。サポートプレートサポートプレート130を図1に示したようにワークトップ110aの上に載置すると、図4(b)に示すようにサポートプレート130の溝140に洗剤ラック120の前壁122が係合して、洗剤ラック120とサポートプレート130とが組み合わさった状態となる。
このとき、上述したように洗剤ラック120はシンクのフック116に係止されているため、水平面内の移動が規制されている(図1および図2参照)。したがって、この洗剤ラック120にサポートプレート130を組み合わせることにより、サポートプレート130も水平面内での移動が規制される。その結果、図2の矢印Dに示すようなサポートプレートの回転を防ぎ、サポートプレート130のシンク110内への脱落を好適に防ぐことが可能となる。
なお、洗剤ラック120において前壁122が上方に高く立ち上がっていることは、洗剤ラック120に収納した洗剤ボトルの転倒やスポンジの脱落を防止することに有利である。また、キッチン100の前に立つ者の視点から見たとき、上方向に延びることは、平面方向に張り出すことよりも目立たない(視野内での面積が狭い)。したがってサポートプレート130を使用しない場合でも、前壁122が高いことは洗剤ラック120自体の意匠性を損なわない。
図5は、シンク110のワークトップ110aの厚みとサポートプレート130との関係を説明する図である。図5(a)は、ワークトップ110aの厚みが厚いシンク110を側方から観察した斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のシンク110にサポートプレート130を取り付けた状態を前方から観察した斜視図である。図5(c)は、ワークトップ110aの厚みが薄いシンク110を側方から観察した斜視図であり、図5(d)は、図5(c)のシンク110にサポートプレート130を取り付けた状態を前方から観察した斜視図である。
従来では、サポートプレートをシンクとワークトップとの段差に嵌めこむことにより、サポートプレートをシンクに設置していた。しかしながら、一般にワークトップにはステンレスまたは人工大理石が用いられることが多い。すると、ワークトップに人工大理石を用いた場合には、図5(a)に示すようにワークトップ110aとシンク110との段差T1が厚くなる。一方、ワークトップ110aにステンレスを用いた場合には、図5(c)に示すようにワークトップ110aとシンク110との段差T2が薄くなる。このため、従来のようにサポートプレートをシンクとワークトップとの段差に嵌めこむ構成であると、ワークトップの材質(それによって形成する段差)に応じて複数種類のサポートプレートを用意する必要があった。
これに対し本実施形態では、上述したようにサポートプレート130の前足134および後足136はシンク110のワークトップ110aに載置される。そして載置面132の上面がワークトップ110aと同じ高さになっているため(ワークトップ110aの上面が基準となっているため)、ワークトップ110aの上面とサポートプレート130の載置面132とが同じ高さになる。これにより、図5(b)および図5(d)に示すように、シンク110とワークトップ110aとの段差が厚い場合および薄い場合のいずれにおいても共通のサポートプレート130を使用することが可能となる。
図6は、サポートプレート130の異なる配置について説明する図である。本実施形態では、図2に示すように、サポートプレート130の後足136(奥行き方向の後側の足)は、シンク110の幅方向に離間して一対に分かれている。これにより、図1に示すように、一対の後足136の間に水栓102を配置し、水栓102をまたぎながらサポートプレート130を配置することが可能となる。
また図6に示すように、使用者は、自分の使い勝手に合わせて、水栓102が配置されていない側の肩部114bにサポートプレート130を配置することも可能である。この場合においてもサポートプレート130の溝140と洗剤ラック120の前壁122が係合して、水平面内での移動が規制されるため、サポートプレート130のシンク110内への脱落を好適に防ぐことが可能となる。
なお、本実施形態においてはサポートプレート130および洗剤ラック120を、ワイヤーラックとして図示および説明をした。しかしいずれも、樹脂の成形品や板金、パンチングメタルなどで作成しても良い。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、シンクおよびその中に取り付けられるサポートプレートを含むキッチン、およびサポートプレートとして利用することができる。
100…キッチン、102…水栓、110…シンク、110a…ワークトップ、112…後退部、114a…肩部、114b…肩部、116…フック、120…洗剤ラック、122…前壁、124…横壁、130…サポートプレート、132…載置面、132a…端辺、134…前足、136…後足、136a…線材、138…保護用樹脂、140…溝

Claims (2)

  1. シンクと、
    前記シンクの幅方向中央に取り付けられ水平面内の移動を規制される洗剤ラックと、
    前記シンクの上にわたされて該シンクの上に面を形成するサポートプレートとを備え、
    前記洗剤ラックは、前壁が横壁より高く立ち上がっていて、
    前記サポートプレートは、奥行き方向の前側および後側の足が前記シンクのワークトップ上に載置され、前記サポートプレートの本体である載置面の上面が前記シンクのワークトップと同じ高さになっていて、
    前記サポートプレートの下面には前記洗剤ラックの前壁の上辺と組み合わさる溝が形成されていて、該サポートプレートは前記シンクの幅方向の異なる位置に設置可能であることを特徴とするキッチン。
  2. 前記サポートプレートは、奥行き方向の後側の足が一対に分かれていて、
    前記一対の後側の足は、前記シンクの水栓をまたぐように離間していることを特徴とする請求項1に記載のキッチン。
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