JPH0647980Y2 - 流し台の水槽及び流し台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は流し台の水槽及びこの水槽を用いた流し台に
関するもので、単体としての流し台の外にシステムキッ
チンの構成部材としての流しの水槽に適用できるもので
ある。

［従来の技術］及び ［考案が解決しようとする課題］ 従来の厨房家具としての流し台の全体形状は平面長方形
状で、同じく平面長方形状の水槽を備えたものであっ
た。

これに対して最近では水槽の形状を若干変形させるよう
にしたものが提供されている。

さらには、水槽のみならず、キャビネットまで変形させ
たものも提案されている。

この中で実開昭63−175445号には「カウンターに奥行の
長さが変化する部分を設け、この奥行が変化する部分を
挟んでシンク（水槽）を配設し、奥行が長い部分に位置
するシンクに前方に突き出る膨出部を形成するようにし
たシステムキッチン」が提案されている。

特開昭63−290506号には「天板の中央部の前縁を凹状縁
とし、前記天板の両側部の奥行の大きい部分に第１、第
２の水槽を設け、天板の中央部の奥行方向の奥部にコン
ロを設けると共にコンロの前方に調理面を形成してなる
厨房装置」が提案されている。

これらは水槽を組み込む天板及びベースキャビネットを
奥行を異ならせ水槽を奥行の長い箇所に設けるようにし
たものである。

この考案はこれらの改良に関わるもので全体としての形
状の洗練と特に水槽に向って二人が立って使う場合に使
い勝手の良好なものを提案するものである。

［課題を解決するための手段］ このような目的を達成するためにこの考案の要旨とする
のは、流し台の水槽を平面形状が円形と方形の組み合わ
せとしてなり、円形の箇所の一部を弧状に前面に突出さ
せてなるようにしたことを特徴とするものである。

［実施例］ 以下この考案の内容を図示の実施例に即して説明する。

第１図はこの考案に係るシステムキッチンであり、ベー
スキャビネット１に天板２を載置固定してなりこの天板
２の上部にはウォールキャビネット３を固定してなるも
のである。

ベースキャビネット１及び天板２には同一箇所に弧状の
突出部11、21を形成してある。また図示の例ではウォー
ルキャビネット３にも同様な弧状の突出部31を設けるよ
うにしてある。

このシステムキッチンの天板２は奥行が長くなるように
構成してなり、水槽４はアンダーカウンタータイプで接
着剤や金具にて取り付けるようにするものでその形状は
平面形状、矩形と円形を組み合わせたものとする。すな
わち、円形水槽41とこの円形水槽41の直径より狭い奥行
の長方形の方形水槽42を一体に組み合わせてなるもの
で、素材としてはステンレス鋼板が一般的であるがこれ
に限定されない。また天板２の上面と水槽４の側壁の間
には段部43を設けるように取り付けてある。この円形水
槽41の一部は天板２の突出部21に対応することになる。

円形水槽41にはプラスチック製などの蓋板５を取り外し
自在に設けるようにしてある。この蓋板５は多数の貫通
穴を設けた水切りプレートとしたり、爼板兼用となるよ
うな調理プレートとしてもよい。

水槽４の円形水槽41の下方には、複数段の棚板61を設け
たムーブキャビネット６を出し入れ自在に設けるように
し、ここに大型の中華鍋や素焼の鍋、パーティー皿など
を収納する。

７はカランであり水槽４の背面中央に設けるようにし、
８は洗剤、スポンジなどを収納しておく小物入れであ
る。

第２図は別の実施例を示し、方形水槽42の左右に円形水
槽41、41を設けるようにしたものである。また、カラン
７の左右に小物入れ８、８を設けるようにしたものであ
る。

第３図は更に別の実施例を示し、ペニンシュラ型の流し
台と呼ばれるもので、部屋の中央に突き出るベースキャ
ビネット１に水槽４を配置するようにしたもので、方形
水槽42とこの短辺より直径の長い円形水槽41を組み合わ
せるようにしてなるものである。そして、円形水槽41を
ベースキャビネット１の端部に配置するようにしたもの
である。カラン７は方形水槽42の端に設けるようにして
ある。

第４図は、第３図に示す実施例のバリエーションで方形
水槽42の奥行を円形水槽の半径以下として方形水槽42の
長辺にスペースを設け、ここにカラン７と小物入れ８を
設けるようにしたものである。図示は省略したが蓋板を
設けるようにする。第５図も第３図に示す実施例のバリ
エーションの一つで円形水槽41と方形水槽42の接合部以
外の円形水槽41の下部のベースキャビネット１は円柱状
の突出部11としてある。これら第３図乃至第５図に示す
ものは別途水槽を壁面側のベースキャビネットに設け、
ここに図示した水槽４はパーティ用のものとして用いる
ことが望ましい。

［考案の効果］ この考案は以上のような構成からなるもので、流し台の
水槽を円形水槽と方形水槽を組み合わせた形状とし、円
形水槽の一部をキャビネット１前面から突出するように
したので、大型の皿、鍋などを余裕をもって洗浄するこ
とができるばかりか例えば親娘で流し台の水槽に向って
作業する場合に一人が円形水槽に向いて壁面と斜めにな
るように立ち、流し台の奥からみて二人がハ字状に肩が
隣り合わないように並ぶことになり作業性が良くなるの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、この考案の実施例を示す斜視図で
ある。 １…ベースキャビネット、２…天板 11…突出部、21…突出部 ３…ウォールキャビネット、31…突出部 ４…水槽、41…円形水槽 42…方形水槽、43…段部 ５…蓋板、６…ムーブキャビネット ７…カラン、８…小物入れ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】流し台の水槽を平面形状が円形と方形の組
   み合わせとしてなり、円形の箇所の一部を弧状に前面に
   突出させてなるようにしたことを特徴とする流し台の水
   槽。
2. 【請求項２】水槽の平面円形の箇所に蓋板を取り外し自
   在に設けるようにしたことを特徴とする請求項１記載の
   流し台の水槽。
3. 【請求項３】流し台キャビネットの前面を一部弧状に突
   出させ、ここに請求項１または請求項２記載の流し台水
   槽の円形槽部を突出させるようにしたことを特徴とする
   流し台。
4. 【請求項４】請求項３記載の流し台において、円形槽部
   の下方にムーブキャビネットを出し入れ自在に設けたこ
   とを特徴とする流し台。