JP6089331B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置に関するものである。
LED素子等を備えた種々の照明装置では、高効率を重視したものが知られている。このように、高効率を重視した照明装置では、装置の発光効率はよいが、演色性が低く照明装置の光が到達した物や人の肌の色の見え方が忠実でない虞がある。
そこで、高演色性を重視した照明装置として、特許文献1に開示されているように、物や人の肌の色の見え方を忠実させるべく例えば平均演色評価数Raと特殊演色評価数No.15(R15)とを考慮したものがある。
特開2010−176992号公報
ところで、上記のような照明装置では、平均演色評価数Raと特殊演色評価数No.15(R15)とを高めて人の肌等の色の見え方がより忠実になるような(演色性の高い)構成とされている。しかしながら、近年では忠実に肌色が見えることに加えて、好ましい肌色であるように見える照明装置の開発が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、肌の見え方をより好適に向上させることができる照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、照明装置は、発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、前記照光部は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が35〜55%の範囲、波長550nmでの光の出力値が45〜80%の範囲、波長600nmでの光の出力値が45〜75%の範囲、波長640nmでの光の出力値が50〜80%の範囲であり、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜130%の範囲であり、4500〜5500Kの色温度の光を照射し、前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする。
また、照明装置は、発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、前記照光部は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜70%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜105%の範囲、波長600nmでの光の出力値が70〜120%の範囲、波長640nmでの光の出力値が75〜125%の範囲であり、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%の範囲であり、3500〜4500Kの色温度の光を照射し、前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする。
また、照明装置は、発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、前記照光部は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が40〜65%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜125%の範囲、波長600nmでの光の出力値が80〜145%の範囲、波長640nmでの光の出力値が85〜155%の範囲であり、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が110〜160%の範囲であり、3000〜4000Kの色温度の光を照射し、前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする。
また、照明装置は、発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、前記照光部は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜80%の範囲、波長550nmでの光の出力値が80〜160%の範囲、波長600nmでの光の出力値が115〜220%の範囲、波長640nmでの光の出力値が130〜250%の範囲であり、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜125%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が135〜185%の範囲であり、2500〜3500Kの色温度の光を照射し、前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする。
本発明によれば、照明装置は、肌の見え方をより好適に向上させることができる。
実施形態の照明装置の概略構成図である。 照光部の光の出力値特性の一例について説明するための波形図である。 各単色光の特性変更による影響度について説明するための説明図である。 合成白色光の各波長における出力値変更による影響度について説明するための説明図である。 照光部の光の出力値特性の一例について説明するための波形図である。 照光部の光の出力値特性の一例について説明するための波形図である。 照光部の光の出力値特性の一例について説明するための波形図である。 照光部の光の出力値特性の一例について説明するための波形図である。 合成白色光の各波長における出力値変更による影響度について説明するための説明図である。
以下、照明装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明装置10は、光を外部に照射する照光部11と、この照光部11を点灯させるための点灯回路12とを備えている。
図1に示すように、照光部11は、前記点灯回路12と電気的に接続されるLED素子21と、このLED素子21の発光面を覆うとともにそのLED素子21からの光で励起されて異なる波長の光を放射する複数の蛍光体22,23とで構成される。そして、点灯回路12からの電力供給に基づいて、照光部11は、略白色の光を発するようになっている。
次に、照明装置10の照光部11について詳細に説明する。
本発明者は、照光部11からの光が白色光として中間的な4200Kとほぼ同色と見なせる範囲か否か、さらに人の肌の色を好ましく見せる指標となる日本人女性の肌色の好ましさ指数PS(矢野正らが提唱)を考慮して照光部11を構成している。具体的には本発明者は、次の試験A及び試験Bを行った。
(試験A)
青色光を発するLED素子21のピーク波長、及び各蛍光体22,23のピーク波長や半値幅を適宜変更して、照光部11からの光が、色温度4200Kで色偏差(黒体放射軌跡からのずれ)を表すDuvが−5の光と比較してほぼ同色か否かを選定する。その選定方法については、MacAdamにより定義された色度楕円に基づきIEC(国際電気標準会議)が各種光源色の色度許容範囲として認めている5SDCM(5 Standard Deviation of Color Matching)や4SDCMなどを用いて行うことが望ましい。但し、その選定方法については特に問わない。
また、青色光を発するLED素子21のピーク波長、及び各蛍光体22,23のピーク波長や半値幅を適宜変更して、照光部11からの光について、肌色の好ましさ指数であるPS値を算出している。ちなみに、PS値の算出方法としては、例えば特開平11―258047号公報に開示されているように、肌色の好ましさに関する算出評価値Pを求めた後に、4×5から肌色の好ましさ指数PSを算出することができる。
そして、照光部11からの光色が色温度4200Kで色偏差(黒体放射軌跡からのずれ)を表すDuvが−5の光色とほぼ同じ、つまり白色光で、PS値が比較的高いものは、図3にも示すように次の通りである。
(条件A1)青色光のピーク波長が440nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A2)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が545nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A3)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が110nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A4)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が630nmで半値幅が95nmである。
(条件A5)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が80nmである。
(条件A6)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A7)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が110nmである。
(条件A8)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が650nmで半値幅が95nmである。
(条件A9)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が150nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A10)青色光のピーク波長が455nm、緑色光のピーク波長が555nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
(条件A11)青色光のピーク波長が465nm、緑色光のピーク波長が550nmで半値幅が130nm、赤色光のピーク波長が640nmで半値幅が95nmである。
上記各条件から、次の要件を導き出すことができる。即ち、青色光は波長が440〜465nmの範囲にピーク波長を有する。さらに緑色光は半値幅が110〜150nmの範囲で波長が545〜555nmの範囲にピーク波長を有する。加えて、赤色光は半値幅が80〜110nmの範囲で波長が630〜650nmの範囲にピーク波長を有する。
(試験B)
また、LED素子21及び蛍光体22,23からなる照光部11の光のうちの3つの波長を適宜変更して、照光部11からの光が、色温度4200Kで色偏差(黒体放射軌跡からのずれ)を表すDuvが−5の光と比較してほぼ同色か否かを選定する。そして、LED素子21及び蛍光体22,23からなる照光部11の光のうちの3つの波長を適宜変更して、照光部11からの光について、肌色の好ましさ指数であるPS値を算出している。
そして、照光部11からの光色が色温度4200Kで色偏差(黒体放射軌跡からのずれ)を表すDuvが−5の光色とほぼ同じ、つまり白色光で、PS値が比較的高いものは、図4にも示すように次の通りである。なお、3つの波長である波長490nm、波長530nm及び波長630nmにおける出力値は、青色光である波長440〜465nm間の出力値を100%とした場合での比率を表している。
(条件B1)波長490nmの比率が46%、波長530nmの比率が59%、波長630nmの比率が75%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が80%である。
(条件B2)波長490nmの比率が47%、波長530nmの比率が62%、波長630nmの比率が79%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
(条件B3)波長490nmの比率が48%、波長530nmの比率が62%、波長630nmの比率が85%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が73%である。
(条件B4)波長490nmの比率が49%、波長530nmの比率が65%、波長630nmの比率が82%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
(条件B5)波長490nmの比率が49%、波長530nmの比率が65%、波長630nmの比率が86%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が76%である。
(条件B6)波長490nmの比率が49%、波長530nmの比率が65%、波長630nmの比率が89%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が73%である。
(条件B7)波長490nmの比率が51%、波長530nmの比率が68%、波長630nmの比率が80%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が86%である。
(条件B8)波長490nmの比率が51%、波長530nmの比率が68%、波長630nmの比率が83%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が82%である。
(条件B9)波長490nmの比率が51%、波長530nmの比率が68%、波長630nmの比率が86%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
(条件B10)波長490nmの比率が51%、波長530nmの比率が68%、波長630nmの比率が90%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が76%である。
(条件B11)波長490nmの比率が51%、波長530nmの比率が68%、波長630nmの比率が93%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が74%である。
(条件B12)波長490nmの比率が53%、波長530nmの比率が71%、波長630nmの比率が84%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が85%である。
(条件B13)波長490nmの比率が53%、波長530nmの比率が71%、波長630nmの比率が87%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が82%である。
(条件B14)波長490nmの比率が53%、波長530nmの比率が71%、波長630nmの比率が90%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
(条件B15)波長490nmの比率が54%、波長530nmの比率が74%、波長630nmの比率が87%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が85%である。
(条件B16)波長490nmの比率が54%、波長530nmの比率が74%、波長630nmの比率が94%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
(条件B17)波長490nmの比率が56%、波長530nmの比率が77%、波長630nmの比率が98%で、波長530nmの出力値に対する波長630nmの出力値の比が79%である。
ここで、上記各条件B1〜B17における照光部11は、いずれも次の条件を満たしている。
(共通条件)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜70%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜105%の範囲、波長600nmでの光の出力値が70〜120%の範囲、波長640nmでの光の出力値が75〜125%の範囲とされる。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%である。
上記の試験A及び試験Bを経て導き出した要件を基に、本実施形態では、例えば図2に示すような出力特性を有するように照光部11を構成している。
具体的には、照光部11を構成するLED素子21は、発光中心波長(ピーク波長)が455nmであり、半値幅が30nmの青色光を放射するLED素子を採用している。また、照光部11を構成する蛍光体22,23は、LED素子21からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体22と、LED素子21からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体23とで構成される。緑色光を放射する蛍光体22は、半値幅が130nmであり、波長550nmにピークを有する緑色光を放射するセリウム付活カルシウムスカンデート(CaSc:Ce)で構成する。赤色光を放射する蛍光体23は、半値幅が95nmであり、波長640nmにピークを有するユーロピウム付活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライド(CaAlSiN:Eu)と、ユーロピウム付活ストロンチウムカルシウムアルミニウムシリコンナイトライド((Sr,Ca)AlSiN:Eu)の混合物で構成する。
また、緑色光を放射する蛍光体22と赤色光を放射する蛍光体23とは、その重量比が100対23となるように混合してシリコン樹脂中に分散させて一体成形している。
そして、照光部11は、LED素子21及び蛍光体22,23からの光が、波長455nmにピークを有する青色光の出力値を100%とした場合、波長500nmの光の出力値が略55%、波長550nmの光の出力値が略70%、波長600nmの光の出力値が略87%、波長640nmでの光の出力値が略78%となるように構成する。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%の範囲内である略90%、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%の範囲内である略111%となるように構成する。
次に、本実施形態の作用(動作例)について説明する。
本実施形態の照明装置10では、点灯回路12を介して照光部11を構成するLED素子21から青色光が発せられるとともに、この光の一部が各蛍光体22,23で吸収されて長波長側の光(赤色光や緑色光)を放射する。そして、照光部11は、青色光、緑色光、赤色光が組み合わされて色温度が約4200KでDuvが−5の白色光を照射する。このとき、照射された光は肌色の好ましさ指数PSが95を示す。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)半値幅が30nmで波長455nmにピークを有して青色光を放射するLED素子21と、半値幅が130nmで波長550nmにピークを有する蛍光体22と、半値幅が95nmで波長640nmにピークを有する蛍光体23とを備える。また、照光部11は、波長455nmにピークを有する青色光の出力値を100%とした場合、波長500nmの光の出力値が略55%、波長550nmの光の出力値が略70%、波長600nmの光の出力値が略87%、波長640nmでの光の出力値が略78%となるように構成する。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%の範囲内である略90%、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%の範囲内である略111%となるように構成する。このような構成により、色温度が約4200Kで色偏差Duvが−5、肌色の好ましさ指数PSが95の光を実現することができ、商業施設等で多く用いられる温白色光源において、人の肌を好ましく見せることができる。また、肌が好ましく見えることで、女性はより美しく見えるとともに高齢者や患者等には健康そうに見えるため、自身や互いの元気付けとなり、気分を高めることができる。また、照明装置10をスタジオや舞台に用いれば、被写体となる人物の肌がより好ましく見え、より美しく撮影することも可能である。
(2)緑色光を放射する蛍光体22は、セリウム付活カルシウムスカンデートで構成されるため、環境負荷(温度、湿度)による経時変化が少ないため、蛍光体22の耐久性を高めて安定的に人の肌を好ましく見せることが可能となる。
(3)赤色光を放射する蛍光体23は、ユーロピウム付活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライドとユーロピウム付活ストロンチウムカルシウムアルミニウムシリコンナイトライドとを混合物して構成する。ここで、ユーロピウム付活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライド及びユーロピウム付活ストロンチウムカルシウムアルミニウムシリコンナイトライドは、環境負荷(温度、湿度)による経時変化が少ない。このため、このような材料を用いることで蛍光体23の耐久性を高めてより安定的に人の肌を好ましく見せることが可能となる。
(4)緑色光を放射する蛍光体22の重量に対する赤色光を放射する蛍光体23の重量が23%となるように組み合わせることにより、色温度が4200K、Duvが−5、肌色の好ましさ指数PSが95の光を放射する高効率な照明装置10を安定的に実現することが可能となる。
(5)また、LED素子21を用いているため、光源に蛍光体や白熱電球を用いた場合と比較して、省エネルギー化を図ることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、照射される光の色温度が略4200Kとなるように照光部11を構成したが、これに限らない。
例えば、照光部11において4500〜5500Kの色温度の光を照射する場合、その中央値の5000Kの光で検討する。検討に関する条件又は比較例については図9にも示すように、次の通りである。
(条件C1)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が50%、波長550nmでの光の出力値が70%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が66%、波長640nmでの光の出力値が69%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が104%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が98%である。なお、この分光分布図を図5に示す。
(比較例C2)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が16%、波長550nmでの光の出力値が77%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が63%、波長640nmでの光の出力値が36%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が58%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が47%である。
(比較例C3)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が38%、波長550nmでの光の出力値が62%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が57%、波長640nmでの光の出力値が51%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が91%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が83%である。
ここで、前記条件C1は他の比較例C2,C3と比較して肌色の好ましさ指数PS値も94と高く、肌見えの好ましさを良好とすることができる。また、上記の条件C1及び比較例C2,C3を勘案すると、4500〜5500Kの色温度の光を出力する場合、以下の条件であることが好ましいと想定される。
照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が35〜55%の範囲、波長550nmでの光の出力値が45〜80%の範囲とする。さらに、照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が45〜75%の範囲、波長640nmでの光の出力値が50〜80%の範囲とする。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜130%の範囲とする。
次に、照光部11において3500〜4500Kの色温度の光を照射する場合、その中央値の4000Kの光で検討する。なお、この検討内容には上記実施形態も含まれる。検討に関する条件又は比較例については図9にも示すように、次の通りである。
(条件D1)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が61%、波長550nmでの光の出力値が97%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が104%、波長640nmでの光の出力値が104%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が108%である。なお、この分光分布図を図6に示す。
(比較例D2)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が48%、波長550nmでの光の出力値が86%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が98%、波長640nmでの光の出力値が70%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が71%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が81%である。
ここで、前記条件D1は他の比較例D2と比較して肌色の好ましさ指数PS値も95と高く、肌見えの好ましさを良好とすることができる。また、上記の条件D1及び比較例D2を勘案すると、3500〜4500Kの色温度の光を出力する場合、以下の条件であることが好ましいと想定される。
照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜70%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜105%の範囲とする。さらに、照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が70〜120%の範囲、波長640nmでの光の出力値が75〜125%の範囲とする。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%の範囲とする。
次に、照光部11において3000〜4000Kの色温度の光を照射する場合、その中央値の3500Kの光で検討する。検討に関する条件又は比較例については図9にも示すように、次の通りである。
(条件E1)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が55%、波長550nmでの光の出力値が99%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が117%、波長640nmでの光の出力値が122%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が104%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が123%である。なお、この分光分布図を図7に示す。
(比較例E2)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が5%、波長550nmでの光の出力値が118%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が109%、波長640nmでの光の出力値が68%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が62%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が57%である。
ここで、前記条件E1は他の比較例E2と比較して肌色の好ましさ指数PS値も波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に97と高く、肌見えの好ましさを良好とすることができる。また、上記の条件E1及び比較例E2,E3を勘案すると、3000〜4000Kの色温度の光を出力する場合、以下の条件であることが好ましいと想定される。
照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が40〜65%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜125%の範囲とする。さらに、照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が80〜145%の範囲、波長640nmでの光の出力値が85〜155%の範囲とする。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が110〜160%の範囲とする。
次に、照光部11において3000〜4000Kの色温度の光を照射する場合、その中央値の3500Kの光で検討する。検討に関する条件又は比較例については図9にも示すように、次の通りである。
(条件F1)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が68%、波長550nmでの光の出力値が136%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が177%、波長640nmでの光の出力値が198%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が111%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が146%である。なお、この分光分布図を図8に示す。
(比較例F2)波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が9%、波長550nmでの光の出力値が122%である。波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が170%、波長640nmでの光の出力値が81%である。さらに、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が48%であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が66%である。
ここで、前記条件F1は他の比較例F2と比較して肌色の好ましさ指数PS値も95と高く、肌見えの好ましさを良好とすることができる。また、上記の条件F1及び比較例F2,F3を勘案すると、2500〜3500Kの色温度の光を出力する場合、以下の条件であることが好ましいと想定される。
照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜80%の範囲、波長550nmでの光の出力値が80〜160%の範囲とする。さらに、照光部11は、波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長600nmでの光の出力値が115〜220%の範囲、波長640nmでの光の出力値が130〜250%の範囲とする。照光部11は、波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜125%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が135〜185%の範囲とする。
・上記実施形態では、LED素子21は半値幅が30nmで波長455nmにピークを有する構成としたが、これに限らない。LED素子21を半値幅20〜40nmの範囲で、波長440〜465nmの範囲にピークを有する構成であればよく、445〜460nmの範囲にピークを有する構成とすることが好ましい。
・上記実施形態では、緑色光を放射する蛍光体22は、半値幅が130nmであり、波長550nmにピークを有する構成としたが、これに限らない。蛍光体22を半値幅110〜150nmの範囲で、波長545〜555nmの範囲にピークを有する構成であればよく、半値幅120〜140nmの範囲で547〜553nm範囲にピークを有する構成とすることが好ましい。
・上記実施形態では、赤色光を放射する蛍光体23は、半値幅が95nmであり、波長640nmにピークを有する構成としたが、これに限らない。蛍光体23を半値幅80〜110nmの範囲で波長630〜650nmにピークを有する構成であればよく、半値幅80〜110nmの範囲で波長635〜645nmにピークを有する構成とすることが好ましい。
・上記実施形態では、緑色光を放射する蛍光体22として、セリウム付活カルシウムスカンデートを採用したが、これに限らない。例えば、ユーロピウム付活シリケート系蛍光体、セリウム付活シリケート系蛍光体、セリウム付活アルミネート系蛍光体、セリウム付活スカンデート系蛍光体、ユーロピウム付活酸窒化物蛍光体、ユーロピウム付活チオガレート系蛍光体であってもよい。
・上記実施形態では、赤色光を放射する蛍光体23として、ユーロピウム付活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライドと、ユーロピウム付活ストロンチウムカルシウムアルミニウムシリコンナイトライドの混合物を採用したが、これに限らない。例えば、ユーロピウム付活窒化物系蛍光体、ユーロピウム付活酸窒化物系蛍光体、ユーロピウム付活硫化物系蛍光体、ユーロピウム付活シリケート系蛍光体であってもよい。
・上記実施形態では波長455nmにピークを有する光の出力値を100%とした際に、波長490nmの光の出力値が51%、波長530nmの光の出力値が68%、波長630nmの光の出力値が86%となるように照光部11を構成したが、これに限らない。波長440〜465nmの範囲での光の出力値を100%とした場合に、波長490nmの光の出力値が45〜57%の範囲、波長530nmの光の出力値が58〜78%の範囲、波長630nmの光の出力値が75〜100%の範囲となるように照光部11を構成してもよい。さらに、照光部11は波長530nmの光の出力値に対する波長630nmの光の出力値が72〜87%の範囲となるように構成してもよい。
・上記実施形態では、発光素子としてLED素子21を用いる構成としたが、これに限らず有機EL(Electro-Luminescence)等のその他の発光素子を用いる構成を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項2に記載の照明装置において、
前記照光部は、
半値幅が20〜40nmの範囲であり、且つ、波長が440〜465nmの範囲にピーク波長を有する青色光と、半値幅が110〜150nmの範囲であり、且つ、波長が545〜555nmの範囲にピーク波長を有する緑色光と、半値幅が80〜110nmの範囲であり、且つ、波長が630〜650nmの範囲にピーク波長を有する赤色光との組み合わせた光を照射するものであり、
波長440〜465nmの範囲での光の出力値を100%とした場合に、波長490nmでの光の出力値が45〜57%の範囲、波長530nmでの光の出力値が58〜78%の範囲、波長630nmでの光の出力値が75〜100%の範囲であり、波長530nmの光の出力値に対する波長630nmの光の出力値が72〜87%であることを特徴とする照明装置。
(ロ) 前記(イ)に記載の照明装置において、
前記発光素子は、半値幅が20〜40nmの範囲であり、波長が440〜465nmの範囲にピーク波長を有する青色光を放射するLED素子であり、
前記蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲であり、且つ、波長が545〜555nmの範囲にピーク波長を有する緑色光を放射する蛍光体と、半値幅が80〜110nmの範囲であり、且つ、波長が630〜650nmの範囲にピーク波長を有する赤色光を放射する蛍光体とで構成されることを特徴とする照明装置。
(ハ) 前記(イ)又は(ロ)に記載の照明装置において、
前記緑色光を放射する蛍光体は、セリウム付活カルシウムスカンデートで構成されることを特徴とする照明装置。
(ニ) 前記(イ)〜(ハ)のいずれか一項に記載の照明装置において、
前記赤色光を放射する蛍光体は、ユーロピウム付活カルシウムアルミニウムシリコンナイトライド及びユーロピウム付活ストロンチウムカルシウムアルミニウムシリコンナイトライドの少なくとも一方で構成されることを特徴とする照明装置。
(ホ) 前記(イ)〜(ニ)のいずれか一項に記載の照明装置において、
前記緑色光を放射する蛍光体の重量を100%とした場合に、前記赤色光を放射する蛍光体の重量が20〜27%の範囲となるように構成されることを特徴とする照明装置。
10…照明装置、11…照光部、21…LED素子、22,23…蛍光体。

Claims (4)

  1. 発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、
    前記照光部は、
    波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が35〜55%の範囲、波長550nmでの光の出力値が45〜80%の範囲、波長600nmでの光の出力値が45〜75%の範囲、波長640nmでの光の出力値が50〜80%の範囲であり、
    波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜130%の範囲であり、4500〜5500Kの色温度の光を照射し、
    前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする照明装置。
  2. 発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、
    前記照光部は、
    波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜70%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜105%の範囲、波長600nmでの光の出力値が70〜120%の範囲、波長640nmでの光の出力値が75〜125%の範囲であり、
    波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が85〜110%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が95〜135%の範囲であり、3500〜4500Kの色温度の光を照射し、
    前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする照明装置。
  3. 発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、
    前記照光部は、
    波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が40〜65%の範囲、波長550nmでの光の出力値が60〜125%の範囲、波長600nmでの光の出力値が80〜145%の範囲、波長640nmでの光の出力値が85〜155%の範囲であり、
    波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜120%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が110〜160%の範囲であり、3000〜4000Kの色温度の光を照射し、
    前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする照明装置。
  4. 発光素子及び該発光素子からの光で励起されて異なる波長の光を放射する蛍光体を有する照光部にて光を照射する照明装置であって、
    前記照光部は、
    波長440〜465nmの範囲における発光ピークの光の出力値を100%とした場合に、波長500nmでの光の出力値が45〜80%の範囲、波長550nmでの光の出力値が80〜160%の範囲、波長600nmでの光の出力値が115〜220%の範囲、波長640nmでの光の出力値が130〜250%の範囲であり、
    波長600nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が100〜125%の範囲であり、波長550nmの光の出力値に対する波長640nmの光の出力値が135〜185%の範囲であり、2500〜3500Kの色温度の光を照射し、
    前記蛍光体は、前記発光素子からの光を受けて緑色光を放射する蛍光体と、前記発光素子からの光を受けて赤色光を放射する蛍光体とで構成されており、前記緑色光を放射する蛍光体は、半値幅が110〜150nmの範囲(ただし、半値幅が110nmの場合を除く)で、波長545〜555nmの範囲にピークを有していることを特徴とする照明装置。
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