JP2008258356A - 照明光源とそれを備える照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源とそれを備える照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置100の照明光源180は、470nmのピーク波長の光を発する第2青LED111と、445nmのピーク波長の光を発する第1青LED121と第1青LED131と、第2青LED111によって励起される黄色蛍光体112と、第1青LED121によって励起される緑色蛍光体122と、第1青LED131によって励起される赤色蛍光体132とを備え、第2青LED111が発する光のピーク波長と、第1青LED121、第1青LED131が発する光のピーク波長とが異なる。
【選択図】図8

Description

この発明は、照明光源と照明装置に関する。
従来、照明光の色温度を変化させることができる照明装置が提案されている。例えば、特開2005−50769号公報(特許文献1)に記載の照明装置は、暖色系の色温度の光源と、寒色系の色温度の光源と、青色の光源とを備え、それぞれの光源の出力を調整することによって、照明光の色温度を変化させる照明装置である。
また、特開2006−164879号公報(特許文献2)に記載の照明光源は、青色発光素子として青色発光ダイオードと、白色発光素子として青色発光ダイオードおよび緑色蛍光体と、第1の赤色発光素子として第1の赤色発光ダイオードと、第2の赤色発光素子として第1の赤色とは発光色が異なる第2の赤色発光ダイオードとを備えることによって、それぞれの光源の出力を調整することによって、色温度の異なる電球色、昼白色、昼光色の照明をすることが可能な照明光源である。
特開2005−50769号公報 特開2006−164879号公報
しかしながら、特開2005−50769号公報(特許文献1)に記載の照明装置では、実際に様々な色温度を実現するためには、ランプとしては蛍光灯を用いることが考えられるが、蛍光灯を用いる照明は、大型になるし、演色性がよくない。
また、特開2006−164879号公報(特許文献2)に記載の照明光源は、青色を発光する発光素子としては、単一の青色発光ダイオードをそのまま利用しているために、青色部の演色性がよくない。その結果、全波長領域での平均の演色性も、よくならない。
そこで、この発明の目的は、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源を提供することである。
目に見える物の色は、その物を照らす光の波長の分布によって変化する。物の色を正しく見せる光を基準光とすると、基準光の下で見た色と、照明光の下で見た色とのずれが小さい照明光が理想的な照明光であるといえる。例えば、太陽光の下で見た色は、基準光の下で見た色とのずれが小さい。太陽光のように、ある物について、基準光の下で見たときと近い色を見せる光を、演色性のよい光であるという。演色性を評価する指数としては、平均演色評価指数Raが用いられる。平均演色評価指数Raは、演色性がよい照明では高く、基準光と同じ演色性の照明であれば、平均演色評価指数Raは100である。一般的に、平均演色評価指数Raが90以上であれば、演色性がよい照明であるといえる。演色性がわるい照明は平均演色評価指数Raが低く、色の見え方について基準光とのずれが大きければ大きいほど、その照明の平均演色評価指数Raは小さくなる。
例えば、キセノンランプには平均演色評価指数Raが100のものがある。しかしながら、キセノンランプは高価であるために一般家庭の照明として用いられることはほとんどない。白熱灯は、フィラメントを加熱することによって光を放出するものであるため、平均演色評価指数Raは100であるが、フィラメントが切れやすく、寿命が短い。また、白熱灯が放出する光のエネルギーのうち、可視光は10%程度である。白熱灯が放出する光のエネルギーのうちの70%以上は赤外線として放出されるため、効率が悪く、熱い光となる。白熱灯が放出する光は、物体を加熱することによって得られる光であるため、色温度が3000K以下のものしかない。蛍光灯においては、演色性がよいとされる、青と緑と赤に光を集中させる三波長タイプの蛍光灯でも、平均演色評価指数Raは84程度である。これは、蛍光灯の分光分布においては、光の相対強度の大小が波長によって極端であるために、一部の色が正しく見えないためである。その他の従来の光源にも、発熱量が多い、高価である、平均演色評価指数Raが非常に低い、点灯するまでに時間がかかる等の問題点がある。
上述のように、太陽光は、演色性がよい光である。しかしながら、太陽光が発する光には、可視領域の光のほかに、赤外線や紫外線も含まれている。赤外線は熱線となり、不要なエネルギーの放出となったり、照射される物の温度を上昇させたり、人の目に悪影響を与えることがある。キセノンランプや白熱灯が発する光も同様に、赤外線を含む。また、紫外線は、写真や絵等の褪色を促進したり、人の目に悪影響を与えたりする。水銀灯や蛍光灯が発する光にも、紫外線が多く含まれる。
したがって、理想的な照明光は、太陽光のように演色性がよく、また、太陽光やキセノンランプ、白熱灯、蛍光灯等に含まれる赤外線や紫外線などの可視領域の光ではない光を発しない照明光である。
発光ダイオードは、発する光の半値幅が20nm〜50nmと狭い。そのため、発光ダイオードを照明の光源とすることによって、必要な波長の光のみを選択的に照明として用いることができる。発光ダイオードは、従来、照明として用いられるほど高輝度、高効率ではなかったが、最近は輝度、効率ともに高くなってきており、将来的には蛍光灯と同程度にまで効率が上がると考えられている。また、発光ダイオードの寿命は一般的に5万時間以上と長寿命であるので、照明に応用されることが期待されている。
一方、照明光の性質には、色温度で表される性質がある。色温度は、高温に熱せられた黒体が発する色をもとにした表現であり、たとえば、昼間の光は5000K、夕刻の光は3000Kというように表される。これは、昼間の光は、温度が5000Kの黒体が発する色に近く、夕刻の光は、温度が3000Kの黒体が発する色に近いことを表す。
従来の蛍光灯には、電球色(3000K)、温白色(3500K)、白色(4200K)、昼白色(5000K)、昼光色(6500K)等、様々な色温度の光を発するものがある。しかしながら、一つの蛍光灯で複数の色温度の光を発することはできないために、一つの蛍光灯で、昼間の照明は昼光色(6500K)、食事時には料理をおいしく見せる温白色(3500K)、寝る前は落ち着きのある電球色(3000K)に変化させるということができない。
発光ダイオードにおいては、出力の調整が容易であるので、様々な波長の光を発する発光ダイオードを用いた照明では、それぞれの発光ダイオードの出力を調整することによって、照明全体として発する光の色温度を簡単に変化させることができる。しかしながら、発光ダイオードが発する光の半値幅は20nm〜50nmと狭いため、発光ダイオードのみを用いて広い波長範囲の分光分布をもつ演色性のよい照明とするためには、波長が異なる発光ダイオードを多数種類、備える必要があり、多数の発光ダイオードの出力をそれぞれ調整しなければならないので、構成と出力の調整が複雑な照明になってしまう。
そこで、本発明の発明者は、種々の検討をした結果、青色域である380nmから500nmまでのピーク波長の光を発する発光ダイオードを含む第一と第二の原光源とを備え、第一の原光源が発する光のピーク波長と、第二の原光源が発する光のピーク波長とが異なることによって、多数の原光源を備えなくても、青色域の演色性をよくすることができることを見出した。また、光源によって励起される蛍光体を備えることによって、色温度を調整しやすくなることを見出した。このような発明者の知見に基づいて、この発明の照明光源は、以下の構成を備える。
この発明に従った照明光源は、380nmから500nmまでのピーク波長の光を発する発光ダイオードを含む第一と第二の原光源と、光源によって励起される蛍光体とを備え、第一の原光源が発する光のピーク波長と、第二の原光源が発する光のピーク波長とが異なる。
このようにすることにより、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源を提供することができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体は、第一の原光源または第二の原光源によって励起されることが好ましい。
このようにすることにより、使用する光源の数を少なくすることができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体は、第一の原光源によって励起される蛍光体と、第二の原光源によって励起される蛍光体とを含むことが好ましい。
このようにすることにより、使用する光源の数を少なくすることができる。
この発明に従った照明光源は、380nm以下のピーク波長の光を発する励起光源をさらに備え、蛍光体は、励起光源によって励起される蛍光体を含むことが好ましい。
このようにすることにより、例えば、ある種の植物や海ガメの飼育などに効果的な照明とすることができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体と蛍光体を励起させる光源は、発光素子として一体に形成されていることが好ましい。
このようにすることにより、例えば、市販の発光ダイオードを発光素子として使用することができるので、光源と蛍光体を別に製作する必要がない。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体と蛍光体を励起させる光源は、白色発光ダイオードとして一体に形成されていることが好ましい。
白色発光ダイオードは、一般的な発光ダイオードである。そこで、このようにすることにより、照明光源の製作費用を抑えることができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体と蛍光体を励起させる光源は、別個の部材として形成されていることが好ましい。
このようにすることにより、発光ダイオードと蛍光体をそれぞれ別々に製作することができる。
この発明に従った照明光源は、第一の原光源と第二の原光源と蛍光体を励起させる光源の発光強度比を調整することが可能であることが好ましい。
このようにすることにより、任意の色温度で平均演色評価指数Raを調整することが可能となる。
この発明に従った照明光源は、各色温度において、平均演色評価指数Raをほぼ最大にするように調整することが可能であるように構成されていることが好ましい。
このようにすることにより、色温度ごとに平均演色評価指数Raを最大にすることができる光源を得ることができる。
この発明に従った照明光源においては、第一の原光源が発する光のピーク波長と、第二の原光源が発する光のピーク波長は、第一の原光源が発する光または第二の原光源が発する光のほぼ半値幅程度異なっていることが好ましい。
このようにすることにより、青色域の演色性がよくなる。また、分光分布の調整が容易になるので、照明光の平均演色評価指数Raを高めることができる。
この発明に従った照明光源においては、一つの原光源または蛍光体から発する光の分光分布と、他の一つの原光源または蛍光体から発する光の分光分布とは、それぞれの分光分布におけるピーク強度の約1/3〜2/3の強度となる波長において互いに重なるように構成されていることが好ましい。
このようにすることにより、分光分布の調整が容易になるので、照明光の平均演色評価指数Raを高めることができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体は、第一と第二の蛍光体を含み、第一の蛍光体は、500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体であり、第二の蛍光体は、585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体であることが好ましい。
このようにすることにより、色温度を調整しやすくなる。また、広範囲の波長領域において平均演色評価指数Raを高くすることができる。
この発明に従った照明光源においては、蛍光体は、第三の蛍光体を含み、第三の蛍光体は、550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体であることが好ましい。
このようにすることにより、色温度を調整しやすくなる。また、広範囲の波長領域において平均演色評価指数Raを高くすることができる。
この発明に従った照明光源は、第一の原光源を用いて構成される第一の青色発光ダイオードと、第二の原光源を用いて構成される第二の青色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子とを含むことが好ましい。
この発明に従った照明光源は、第一の原光源を用いて構成される青色発光ダイオードと、第二の原光源と550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体とが一体に形成された白色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子とを含むことが好ましい。
この発明に従った照明光源は、第一の原光源を用いて構成される第一の青色発光ダイオードと、第二の原光源を用いて構成される第二の青色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第五の発光素子とを含むことが好ましい。
この発明に従った照明装置は、上記のいずれかの照明光源を備えることが好ましい。
このようにすることにより、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源を備える照明装置を提供することができる。
以上のように、この発明によれば、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源を提供することができる。
本発明者は、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源、および、それを備える照明装置を得るために以下のとおり検討した。
図1は、色温度が(A)3000K、(B)4200K、(C)5000K、(D)6500Kである基準光の分光分布を示す図である。
図1に示すように、物の色を正しく見せる基準光の分光分布は、その光の色温度によって異なる。そのため、照明光を基準光に近づけて、演色性のよい照明光にするためには、照明光の色温度に応じて、照明光の分光分布を、その色温度における基準光の分光分布に近付ける必要がある。
照明光の色温度を変化させるためには、その照明光が含む光の相対強度比を調整する必要がある。発光ダイオードは、出力の調整が容易な光源である。そのため、照明の光源として発光ダイオードを用いることによって、各色を発する発光ダイオードの出力を調整することによって、色温度を容易に変化させることができる。
どのような色温度で照明するかが決定されると、その色温度で平均演色評価指数Raが最大になるように、照明光の分光分布を調整する。このとき、例えば、青色発光ダイオードと、緑色発光ダイオードと、赤色発光ダイオードのように、少数の発光ダイオードのみを備える照明においては、一つ一つの発光ダイオードは、それぞれ特定の波長の光のみを発する光源であるので、それぞれの発光ダイオードの出力を調整することが容易であっても、照明全体の平均演色評価指数Raを調整することは困難である。
図2は、青色発光ダイオードと、緑色発光ダイオードと、赤色発光ダイオードのそれぞれが発する光の分光分布を示す図である。図2に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図2に示すように、発光ダイオードが発する光は、半値幅が狭い。そのため、それぞれの発光ダイオードが発する光の分布の境界には、輝度のほとんどない波長領域が形成されてしまう。
表1は、図1に示す特性を持つ青色発光ダイオードと、緑色発光ダイオードと、赤色発光ダイオードを用いた照明について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、それぞれの発光ダイオードの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表1に示すように、光源が青色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとである照明は、どの色温度でも平均演色評価指数Raが低く、照明として不適当であることがわかる。
図3は、図2の特性をもつ発光ダイオードのみを備える照明で5000Kの色温度の光を調整したときの、照明光の分光分布を示す図である。図3に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図3に示すように、図1に示す特性を持つ青色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとを用いて、各発光ダイオードの輝度を、表1に示す5000Kの色温度の場合の輝度に調整すると、各発光ダイオードの発する光の分光分布の境界には、極端に輝度の低い領域が見られる。そのため、平均演色評価指数Raは70と低くなり、照明として不適当である。
また、一般的に、緑色発光ダイオードは効率と輝度が低いため、青色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードの三種類の発光ダイオードで図3に示す分光分布をもつ照明を作製する場合には、緑色発光ダイオードの数を青色発光ダイオードと赤色発光ダイオードよりも多くする必要がある。
このように、少数の発光ダイオードのみで構成される照明は、演色性がよくない。そこで、発光ダイオードの種類を増やすことが考えられる。
発光ダイオードが発する光の半値幅は、20nm〜40nmである。例えば、可視領域のうち、400nm〜700nmの波長の光を発する照明には、半値幅が20nmの発光ダイオードのみを用いる場合には18種類、半値幅が40nmの発光ダイオードのみを用いても9種類の発光ダイオードが最小限、必要となる。
図4は、ピーク波長がそれぞれ異なる10種類の発光ダイオードを用いた照明の分光分布を示す図である。発光ダイオードが発する光の半値幅は、30nmとする。図4に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図4に示すように、可視領域である380nm〜780nmの波長全域において、輝度が極端に低い波長は見られない。しかしながら、10種類の発光ダイオードの出力をそれぞれ制御する必要があるので、制御回路や電源が複雑になる。また、緑色発光ダイオードのように、他の色の発光ダイオードよりも効率や輝度の低い発光ダイオードの数を他の発光ダイオードの数よりも増やさなくてはならないので、構成が複雑になる。
そこで、半値幅の広い光を発する蛍光体と、発光ダイオードとを併用する照明が考えられる。
図5は、青色発光ダイオードと黄色蛍光体とが一体に形成されている白色発光ダイオードについて、色温度が6212Kのときの分光分布を示す図である。図5に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図5に示すように、青色発光ダイオードと黄色蛍光体とが一体に形成された白色発光ダイオードの分光分布には、青色部に幅が狭く強度の強いピークと、黄色部に幅が広く強度が低いピークが見られる。この分光分布を持つ照明の平均演色評価指数Raは、70〜80台程度である。
このように、蛍光体を備える照明は、発光ダイオードの数が少なくても、広い波長範囲に広がる分光分布を持つことができる。
現在、最も効率のよい発光ダイオードは、青色発光ダイオードである。また、青色は可視領域の中でも波長が短いので、可視領域の光を発する蛍光体として励起させることができる蛍光体が多い。そこで、青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光に励起されて緑色を発する緑色蛍光体とが一体に形成された緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光に励起されて赤色を発する赤色蛍光体とが一体に形成された赤色発光ダイオードとを備える照明を考えることができる。青色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードに用いられる青色発光ダイオードは、すべて同一の特性の光を発する青色発光ダイオードとする。
図6は、青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて緑色を発する緑色蛍光体とが一体に形成された緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて赤色を発する赤色蛍光体とが一体に形成された赤色発光ダイオードのそれぞれが発する光の分光分布を示す図である。図6に示す分光分布は、実測によって得られた分光分布である。
図6に示すように、蛍光体が発する光の分光分布において、緑色と赤色のピークは、図2に示す緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードの分光分布よりも、幅が広い。図6に示す蛍光体が発する光の分光分布において、緑色と赤色のピークにおいては、半値幅が100nm程度であるので、発光ダイオードと蛍光体の数が少なくても、広い波長範囲に広がる分光分布を得ることができる。
表2は、図6に示す特性を持つ青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて緑色を発する緑色蛍光体とが一体に形成された緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて赤色を発する赤色蛍光体とが一体に形成された赤色発光ダイオードを用いた照明について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、それぞれの発光ダイオードの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表2に示すように、光源が青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて緑色を発する緑色蛍光体とが一体に形成された緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて赤色を発する赤色蛍光体とが一体に形成された赤色発光ダイオードである照明の照明光は、4000Kから5500Kの色温度の範囲において、平均演色評価指数Raが90〜92となる。
図7は、図6の特性をもつ発光ダイオードのみを備える照明で5000Kの色温度の光を調整したときの、照明光の分光分布を示す図である。図7に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図7に示すように、蛍光体を備える照明の照明光の分光分布は、蛍光体を備えない発光ダイオードのみで構成された照明光の分光分布(図3)と比較して、広い波長領域の光を含み、また、波長による輝度の極端な強弱が少ない。
このように、発光ダイオードと蛍光体とを組み合わせることによって、使用する発光ダイオードと蛍光体の種類を少なくして演色性のよい照明光を調整することができる。
しかしながら、図7の破線で囲った部分に示すように、青色と他の色との境界には極端に輝度の低い波長領域が見られる。このような、波長による輝度の極端な強弱をなくすことによって、基準光の分光分布に近い分光分布を有する、演色性のよい照明光を調整することができる。
そこで、本発明の発明者は、種々の検討をした結果、青色域である380nmから500nmまでのピーク波長の光を発する発光ダイオードを含む第一と第二の原光源とを備え、第一の原光源が発する光のピーク波長と、第二の原光源が発する光のピーク波長とが異なることによって、多数の原光源を備えなくても、青色域の演色性をよくすることができることを見出した。また、光源によって励起される蛍光体を備えることによって、色温度を調整しやすくなることを見出した。このような発明者の知見に基づいて、この発明の照明光源は、以下の構成を備える。
この発明に従った照明光源は、380nmから500nmまでのピーク波長の光を発する発光ダイオードを含む第一と第二の原光源と、光源によって励起される蛍光体とを備え、第一の原光源が発する光のピーク波長と、第二の原光源が発する光のピーク波長とが異なる。
このようにすることにより、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図8は、この発明の第1実施形態として、照明装置の構成(A)と、照明装置が備える光源(B)を模式的に示す図である。
図8の(A)に示すように、照明装置100は、光源180と、白LED110を駆動するための白用駆動回路101と、緑LED120を駆動するための緑用駆動回路102と、赤LED130を駆動させるための赤用駆動回路103を備える。光源180は、白色発光ダイオード(白LED)110と緑色発光ダイオード(緑LED)120と赤色発光ダイオード(赤LED)130とから構成されている。白用駆動回路101と緑用駆動回路102と赤用駆動回路103は、それぞれ、白LED110と緑LED120と、赤LED130の出力を調整する。駆動方式は、一般的に、電流値を制御する方法、電圧と抵抗で制御する方法、また、スタティックに駆動する方式やパルス幅を変更する方式などがあるが、どれを使用してもかまわない。
白LED110と、緑LED120と、赤LED130は、それぞれ、複数ずつ備えられて直列に接続されている。直列に接続されたそれぞれの色の発光ダイオードは、白LED110、緑LED120、赤LED130、白LED110、緑LED120、赤LED130、の順番に並べて並列に配置されて、照明装置100の照明光源180とされている。照明光源180の光の進行方向側には、乳白色の拡散板(図示しない)を設けて、白LED110と緑LED120と赤LED130とから発する光が混ざり合うようにする。
図8の(B)は、それぞれの発光ダイオードの構成を模式的に示す図である。
図8の(B)に示すように、白LED110は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)111と、第2青LED111が発する光によって励起されて黄色の光を主に発する第三の蛍光体として黄色蛍光体112を含む。緑LED120は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)121と、第1青LED121が発する光によって励起されて緑色の光を主に発する第一の蛍光体として緑色蛍光体122を含む。赤LED130は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)131と、第1青LED131が発する光によって励起されて赤色の光を主に発する第二の蛍光体として赤色蛍光体132を含む。白LED110と緑LED120と赤LED130においては、それぞれ、青LEDに蛍光体を含んだカバーが付けられることによって、青LEDと蛍光体とが一体に形成されている。
白LED110の光源として用いられる第2青LED111は、ピーク波長が470nmの青色の光を発する発光ダイオードである。緑LED120の光源として用いられる第1青LED121と、赤LED130の光源として用いられる第1青LED131は、どちらもピーク波長が445nmの青色の光を発する発光ダイオードである。第1青LED121と第1青LED131は同じ特性の発光ダイオードである。
図9は、この発明の第1実施形態の照明装置に用いられる、白LEDと、緑LEDと、赤LEDが発する光の分光分布を示す図である。図9に示す分光分布のうち、白LEDの分光分布は計算によって得られたものであり、緑LEDと赤LEDの分光分布は実測によって得られたものである。
図9に示すように、白LED110が発する光には、第2青LED111が発する光に対応する470nmのピークと、黄色蛍光体112が発する黄色の光に対応する550〜585nmのピークが見られる。緑LED120が発する光には、第1青LED121が発する光に対応する445nmのピークと、緑色蛍光体122が発する緑色の光に対応する500〜550nmのピークが見られる。赤LED130が発する光には、第1青LED131が発する光に対応する445nmのピークと、赤色蛍光体132が発する赤色の光に対応する585〜780nmのピークが見られる。
表3は、この発明の第1実施形態の照明装置が発する光について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、白LEDと緑LEDと赤LEDの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表3に示すように、照明装置100が発する光は、3800Kから5000Kの色温度の範囲において、平均演色評価指数Raが90〜97となる。特に、4200K〜4800Kの色温度の範囲では、平均演色評価指数Raが93〜97となり、演色性が非常によい照明であるといえる。
図10は、この発明の第1実施形態にかかる制御関連のブロック図である。
図10に示すように、本発明の照明装置100においては、制御装置191は、色温度入力部192と輝度入力部193から制御信号を受信し、設定記憶部194と設定・制御値(電流値)変換部195と制御信号の送受信を行なう。また、制御部191は、受けた信号に応じて白用駆動回路101と緑用駆動回路102と赤用駆動回路103に制御信号を送信する。
図11は、この発明の第1実施形態にかかる制御処理を順に示すフローチャートである。
図11に示すように、ステップS001で、使用者が色温度入力部192に、照明装置100が発する光の色温度の設定を入力すると、色温度入力部192から制御部191に制御信号が送信される。ステップS002では、色温度入力部192からの制御信号を受信した制御部191は、設定記憶部194と制御信号の送受信を行い、設定された色温度で最もよい平均演色評価指数Raの照明光を調整するために必要な、白LED110と緑LED120と赤LED130のそれぞれの輝度についてのデータを選択する。
ステップS003では、使用者が輝度入力部193に、照明装置100が発する光の明るさについての設定を入力すると、輝度入力部193から制御部191に制御信号が送信される。ステップS004では、輝度入力部193から制御信号を受信した制御部191は、照明光が設定された明るさ(輝度)になるように、白LED110と緑LED120と赤LED130のそれぞれの輝度を補正する。
ステップS005では、制御部191は、設定・制御値(電流値)変換部195と制御信号の送受信を行い、白LED110と緑LED120と赤LED130の発する光の輝度をステップS004で補正された輝度にするために、それぞれの発光ダイオードに供給する電流の値を得る。
ステップS006では、制御部191は、白用駆動回路101と緑用駆動回路102と赤用駆動回路103をそれぞれ制御して、白LED110と緑LED120と赤LED130を、設定された輝度で発光させる。
図12は、この発明の第1実施形態の照明装置の照明光について、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布を示す図である。図12に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図12に示すように、照明装置100の照明光を4200Kの色温度に調整した場合には、分光分布が可視領域の広い範囲に広がっている。波長によって、極端な輝度の強弱がなく、従来演色性がよくなかった青色領域にも、分光分布の大きな谷間は見られない。このときの平均演色評価指数Raは95である。
このように、照明装置100の照明光源180は、470nmのピーク波長の光を発する第2青LED111と、445nmのピーク波長の光を発する第1青LED121と第1青LED131と、第2青LED111によって励起される黄色蛍光体112と、第1青LED121によって励起される緑色蛍光体122と、第1青LED131によって励起される赤色蛍光体132とを備え、第2青LED111が発する光のピーク波長と、第1青LED121、第1青LED131が発する光のピーク波長とが異なる。
このようにすることにより、多数の原光源を備えなくても、青色域の演色性をよくすることができる。また、光源によって励起される蛍光体を備えることによって、色温度を調整しやすくなる。
このようにすることにより、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源180を備える照明装置100を提供することができる。
照明光源180においては、蛍光体は、第2青LED111によって励起される黄色蛍光体112と、第1青LED121によって励起される緑色蛍光体122と第1青LED132によって励起される赤LED132とを含む。
このようにすることにより、使用する光源の数を少なくすることができる。
照明光源180においては、第1青LED121と緑色蛍光体122は、緑LED120として一体に形成され、第1青LED131と赤色蛍光体132は、赤LED130として一体に形成されている。
このようにすることにより、例えば、市販の緑色発光ダイオードと赤色発光ダイオードを緑LED120と赤LED130として使用することができるので、光源と蛍光体を別に製作する必要がない。
照明光源180においては、黄色蛍光体112と黄色蛍光体112を励起させる第2青LED111は、白LED110として一体に形成されている。
白色発光ダイオードは、一般的な発光ダイオードである。そこで、このようにすることにより、照明光源180の製作費用を抑えることができる。
照明光源180は、第2青LED111と第1青LED121と第1青LED131の発光強度比を調整することが可能である。
このようにすることにより、任意の色温度で平均演色評価指数Raを調整することが可能となる。
照明光源180は、各色温度において、平均演色評価指数Raをほぼ最大にするように調整することが可能であるように構成されている。
このようにすることにより、色温度ごとに平均演色評価指数Raを最大にすることができる照明光源180を得ることができる。
照明光源180においては、第2青LED111が発する光のピーク波長と第1青LED121と第1青LED132が発する光のピーク波長は、第2青LED111と第1青LED121と第1青LED132が発する光のほぼ半値幅程度異なっている。
このようにすることにより、青色域の演色性がよくなる。また、分光分布の調整が容易になるので、照明光の平均演色評価指数Raを高めることができる。
照明光源180においては、黄色蛍光体112と、緑色蛍光体122と、赤色蛍光体132のうちの一つから発する光の分光分布と、他の一つから発する光の分光分布とは、それぞれの分光分布におけるピーク強度の約1/3〜2/3の強度となる波長において互いに重なるように構成されている。
このようにすることにより、分光分布の調整が容易になるので、照明光の平均演色評価指数Raを高めることができる。
照明光源180においては、蛍光体は、緑色蛍光体122と赤色蛍光体132を含み、緑色蛍光体122は、500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体であり、赤色蛍光体132は、585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体である。
このようにすることにより、色温度を調整しやすくなる。また、広範囲の波長領域において平均演色評価指数Raを高くすることができる。
照明光源180においては、蛍光体は、黄色蛍光体112を含み、黄色蛍光体112は、550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体である。
このようにすることにより、色温度を調整しやすくなる。また、広範囲の波長領域において平均演色評価指数Raを高くすることができる。
(第2実施形態)
図13は、この発明の第2実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。
図13の(A)と(B)に示すように、照明装置200は、照明光源280を備える。照明装置200においては、第1実施形態の照明装置100と異なる点として、白LED210と緑LED220と赤LED230は、青LEDと蛍光体とが一体に形成されていない。照明装置200のその他の構成は、照明装置100と同様である。
白LED210は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)211と、第2青LED211が発する光によって励起されて黄色の光を主に発する第三の蛍光体として黄色蛍光体212を含む。緑LED220は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)221と、第1青LED221が発する光によって励起されて緑色の光を主に発する第一の蛍光体として緑色蛍光体222を含む。赤LED230は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)231と、第1青LED231が発する光によって励起されて赤色の光を主に発する第二の蛍光体として赤色蛍光体232を含む。第2青LED211と、第1青LED221と、第1青LED231は、それぞれ、透明なカバー213、カバー223、カバー233で覆われている。黄色蛍光体212と、緑色蛍光体222と、赤色蛍光体232は、板状に形成されて、それぞれ、第2青LED211、第1青LED221、第1青LED231のカバーの外側に、光の進行方向側に配置されている。
図13の(B)に示すように、白LED210と、緑LED220と、赤LED230は、それぞれ、複数ずつ備えられて直列に接続されている。直列に接続されたそれぞれの色の発光ダイオードは、白LED210、緑LED220、赤LED230、白LED210、緑LED220、赤LED230、の順番に並べて並列に配置されて、照明装置200の照明光源280とされている。照明光源280の光の進行方向側には、乳白色の拡散板(図示しない)を設けて、白LED210と緑LED220と赤LED230とから発する光が混ざり合うようにする。
このように、照明光源280においては、黄色蛍光体212と第2青LED211、緑色蛍光体222と第1青LED221、と赤色蛍光体232と第1青LED231は、別個の部材として形成されている。
このようにすることにより、第2青LED211と黄色蛍光体212、第1青LED221と緑色蛍光体222、第1青LED231と赤色蛍光体232をそれぞれ別に製作することができる。
蛍光体は、照明光源280全体を覆う板に、原光源から発する光が照射される部分に各色の蛍光体を塗布したものとしてもよい。
第2実施形態の照明装置200のその他の構成と効果は、第1実施形態の照明装置100と同様である。
(第3実施形態)
図14は、この発明の第3実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。
図14の(A)に示すように、照明装置300は、照明光源380と、白LED310を駆動するための白用駆動回路301と、緑LED320を駆動するための緑用駆動回路302と、赤LED330を駆動させるための赤用駆動回路303と、青LED340を駆動するための青用駆動回路304を備える。照明光源380は、白色発光ダイオード(白LED)310と第三の発光素子として緑色発光ダイオード(緑LED)320と、第四の発光素子として赤色発光ダイオード(赤LED)330と、青色発光ダイオード(青LED)340とから構成されている。
白用駆動回路301と緑用駆動回路302と赤用駆動回路303と青用駆動回路304は、それぞれ、白LED310と緑LED320と、赤LED330と青LED340の出力を調整する。駆動方式は、一般的に、電流値を制御する方法、電圧と抵抗で制御する方法、また、スタティックに駆動する方式やパルス幅を変更する方式などがあるが、どれを使用してもかまわない。
白LED310と、緑LED320と、赤LED330と、青LED340は、それぞれ、複数ずつ備えられて直列に接続されている。直列に接続されたそれぞれの色の発光ダイオードは、青LED340、白LED310、緑LED320、赤LED330、青LED340、白LED310、緑LED320、赤LED330、の順番に並べて並列に配置されて、照明装置300の照明光源380とされている。照明光源380の光の進行方向側には、乳白色の拡散板(図示しない)を設けて、白LED310と緑LED320と赤LED330と青LED340とから発する光が混ざり合うようにする。
図14の(B)は、それぞれの発光ダイオードの構成を模式的に示す図である。
図14の(B)に示すように、白LED310は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)311と、第2青LED311が発する光によって励起されて黄色の光を主に発する第三の蛍光体として黄色蛍光体312を含む。緑LED320は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)321と、第1青LED321が発する光によって励起されて緑色の光を主に発する第一の蛍光体として緑色蛍光体322を含む。赤LED330は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)331と、第1青LED331が発する光によって励起されて赤色の光を主に発する第二の蛍光体として赤色蛍光体332を含む。白LED310と緑LED320と赤LED330においては、それぞれ、青LEDに蛍光体を含んだカバーが付けられることによって、青LEDと蛍光体とが一体に形成されている。青LED340においては、第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)341と、蛍光体を含まないカバー342とが一体に形成されている。
白LED310の光源として用いられる第2青LED311は、ピーク波長が470nmの青色の光を発する発光ダイオードである。緑LED320の光源として用いられる第1青LED321と、赤LED330の光源として用いられる第1青LED331と、青LED340の光源として用いられる第1青LED341は、どれもピーク波長が445nmの青色の光を発する発光ダイオードである。第1青LED321と第1青LED331と第1青LED341は同じ特性の発光ダイオードである。
図15は、この発明の第3実施形態の照明装置に用いられる、白LEDと、緑LEDと、赤LEDと、青LEDが発する光の分光分布を示す図である。図15に示す分光分布のうち、白LEDと青LEDの分光分布は計算によって得られたものであり、緑LEDと赤LEDの分光分布は実測によって得られたものである。
図15に示すように、白LED310が発する光には、第2青LED311が発する光に対応する470nmのピークと、黄色蛍光体312が発する黄色の光に対応する550〜585nmのピークが見られる。緑LED320が発する光には、第1青LED321が発する光に対応する445nmのピークと、緑色蛍光体322が発する緑色の光に対応する500〜550nmのピークが見られる。赤LED330が発する光には、第1青LED331が発する光に対応する445nmのピークと、赤色蛍光332が発する赤色の光に対応する585〜780nmのピークが見られる。青LED340が発する光には、第1青LED341が発する光に対応する445nmのピークが見られる。
表4は、この発明の第3実施形態の照明装置が発する光について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、白LEDと緑LEDと赤LEDと青LEDの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表4に示すように、照明装置300が発する光は、3800Kから9500Kの色温度の範囲において、平均演色評価指数Raが90〜99となる。特に、4200K〜8500Kの色温度の範囲では、平均演色評価指数Raが95〜99となり、広い色温度範囲で演色性が非常によい照明であるといえる。照明装置300は、第1実施形態の照明装置100の構成に加えて、さらに、蛍光体を備えない青LED340を備えるので、照明装置300が発する照明光全体の中の青色の光の輝度の調整がしやすくなるので、青色域の演色性をさらによくすることができる。
図16は、この発明の第3実施形態の照明装置の照明光について、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(B)を示す図である。図16に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図16の(A)と(B)に示すように、照明装置300の照明光は、可視領域の広い範囲に分光分布が広がり、また、波長によって極端に輝度が異なることがない。
このように、照明光源380は、第1青LED341を用いて構成される青LED340と、第2青LED311と蛍光体が励起されて550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する黄色蛍光体312とが一体に形成された白LED310と、第1青LED321によって緑色蛍光体322が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する緑LED320と、第1青LED331によって赤色蛍光体332が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する赤LED330とを含む。
このようにすることにより、簡単な構成で、様々な色温度において演色性がよい照明光源380を備える照明装置300を提供することができる。
第3実施形態の照明装置300のその他の構成と効果は、第1実施形態の照明装置100と同様である。また、照明装置300においては、第2実施形態の照明装置200のように、LEDと蛍光体を別個の部材として形成してもよい。
(第4実施形態)
図17は、この発明の第4実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。
図17の(A)に示すように、照明装置400は、照明光源480と、青1LED410を駆動するための青1用駆動回路401と、青2LED420を駆動するための青2用駆動回路402と、緑LED430を駆動するための緑用駆動回路403と、黄LED440を駆動するための黄用駆動回路404と、赤LED450を駆動するための赤用駆動回路405とを備える。照明光源480は、第一の青色発光ダイオード(青1LED)410と、第2の青色発光ダイオード(青2LED)420と、第三の発光素子として緑色発光ダイオード(緑LED)430と、第四の発光素子として黄色発光ダイオード(黄LED)440と、第五の発光素子として赤色発光ダイオード(赤LED)450とから構成されている。
青1用駆動回路401と青2用駆動回路402と緑用駆動回路403と黄用駆動回路404と赤用駆動回路405は、それぞれ、青1LED410、青2LED420、緑LED430、黄LED440、赤LED450の出力を調整する。駆動方式は、一般的に、電流値を制御する方法、電圧と抵抗で制御する方法、また、スタティックに駆動する方式やパルス幅を変更する方式などがあるが、どれを使用してもかまわない。
青1LED410と、青2LED420と、緑LED430と、黄LED440と、赤LED450は、それぞれ、複数ずつ直列に接続されている。直列に接続されたそれぞれの色の発光ダイオードは、青1LED410、青2LED420、緑LED430、黄LED440、赤LED450、青1LED410、青2LED420、緑LED430、黄LED440、赤LED450という順番に並べられて並列に配置されて、照明装置400の照明光源480とされている。照明光源480の光の進行方向側には、乳白色の拡散板(図示しない)を設けて、青1LED410と青2LED420と緑LED430と黄LED440と赤LED450から発する光が混ざり合うようにする。
図17の(B)は、それぞれの発光ダイオードの構成を模式的に示す図である。
図17の(B)に示すように、青1LED410は、第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)411と、蛍光体を含まないカバー412とが一体に形成されて構成されている。青2LED420は、第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)421と、蛍光体を含まないカバー422とが一体に形成されて構成されている。緑LED430は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)431と、第1青LED431が発する光によって励起されて緑色の光を主に発する第一の蛍光体として緑色蛍光体432を含む。黄LED440は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)441と、第2青LED441が発する光によって励起されて黄色の光を主に発する第三の蛍光体として黄色蛍光体442を含む。赤LED450は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)451と、第1青LED451が発する光によって励起されて赤色の光を主に発する第二の蛍光体として赤色蛍光体452を含む。緑LED430と黄LED440と赤LED450においては、それぞれ、青LEDに蛍光体を含んだカバーが付けられることによって、青LEDと蛍光体とが一体に形成されている。
青1LED410と、緑LED430と、赤LED450の光源として用いられる第1青LED(411、431、451)は、ピーク波長が445nmの青色の光を発する、互いに同じ特性の発光ダイオードである。青2LED420と、黄LED440の光源として用いられる第2青LED(421、441)は、ピーク波長が470nmの青色の光を発する、互いに同じ特性の発光ダイオードである。
図18は、この発明の第4実施形態の照明装置に用いられる、青1LEDと、青2LEDと、緑LEDと、黄LEDと、赤LEDとが発する光の分光分布を示す図である。図18に示す分光分布のうち、青2LEDと緑LEDと黄LEDと赤LEDの分光分布は計算によって得られたものであり、青1LEDの分光分布は実測によって得られたものである。
図18に示すように、青1LED410が発する光には、第1青LED411が発する光に対応する445nmのピークが見られる。青2LED420が発する光には、第2青LED421が発する光に対応する470nmのピークが見られる。緑LED430が発する光には、第1青LED431が発する光に対応する445nmのピークと、緑色蛍光体432が発する緑色の光に対応する500〜550nmのピークが見られる。黄LED440が発する光には、第2青LED441が発する光に対応する470nmのピークと、黄色蛍光体442が発する黄色の光に対応する550〜585nmのピークが見られる。赤LED450が発する光には、第1青LED451が発する光に対応する445nmのピークと、赤色蛍光452が発する赤色の光に対応する585〜780nmのピークが見られる。緑LED430と赤LED450は、第1実施形態の照明装置100に用いる緑LED120と赤LED130と比較して、青色の成分が少ない。緑色蛍光体432、赤色蛍光体452の量を増やしたり、青色の光を遮光するフィルタを備えたりすることによって、このように青色成分を減少させることができる。
表5は、この発明の第4実施形態の照明装置が発する光について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、青1LEDと青2LEDと緑LEDと黄LEDと赤LEDの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表5に示すように、照明装置400が発する光は、2500Kから9500Kの色温度の範囲において、平均演色評価指数Raが97以上となり、広い色温度範囲で演色性が非常によい照明であるといえる。照明装置400は、第1実施形態の照明装置100の構成に加えて、さらに、蛍光体を備えない青1LED410と青2LED420を備えるので、照明装置400が発する照明光全体の中の青色の光の輝度の調整がしやすくなるので、青色域の演色性をさらによくすることができる。
図19は、この発明の第4実施形態の照明装置の照明光について、色温度が3000Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(B)と、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布(C)と、色温度が6500Kになるように調整したときの分光分布(D)を示す図である。図19に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図19の(A)から(D)に示すように、照明装置400の照明光は、可視領域の広い範囲に分光分布が広がり、また、波長によって極端に輝度が異なることがない。
このように、照明光源480は、第1青LED411を用いて構成される青1LED410と、第2青LED421を用いて構成される青2LED420と、第1青LED431によって緑色蛍光体432が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する緑LED430と、第2青LED441によって黄色蛍光体442が励起されて550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する黄LED440と、第1青LED451によって赤色蛍光体452が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する赤LED450とを含む。
第4実施形態の照明装置400のその他の構成と効果は、第1実施形態の照明装置100と同様である。また、照明装置400においては、第2実施形態の照明装置200のように、LEDと蛍光体を別個の部材として形成してもよい。
(第5実施形態)
図20は、この発明の第5実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。
図20の(A)に示すように、照明装置500は、照明光源580と、青1LED510を駆動するための青1用駆動回路501と、青2LED520を駆動するための青2用駆動回路502と、緑LED530を駆動するための緑用駆動回路503と、赤LED540を駆動するための赤用駆動回路504とを備える。照明光源580は、第一の青色発光ダイオード(青1LED)510と、第2の青色発光ダイオード(青2LED)520と、第三の発光素子として緑色発光ダイオード(緑LED)530と、第四の発光素子として赤色発光ダイオード(赤LED)540とから構成されている。
青1用駆動回路501と青2用駆動回路502と緑用駆動回路503と赤用駆動回路504は、それぞれ、青1LED510、青2LED520、緑LED530、赤LED540の出力を調整する。駆動方式は、一般的に、電流値を制御する方法、電圧と抵抗で制御する方法、また、スタティックに駆動する方式やパルス幅を変更する方式などがあるが、どれを使用してもかまわない。
青1LED510と、青2LED520と、緑LED530と、赤LED540は、それぞれ、複数ずつ直列に接続されている。直列に接続されたそれぞれの色の発光ダイオードは、青1LED510、青2LED520、緑LED530、赤LED540、青1LED510、青2LED520、緑LED530、赤LED540という順番に並べられて並列に配置されて、照明装置500の照明光源580とされている。照明光源580の光の進行方向側には、乳白色の拡散板(図示しない)を設けて、青1LED510と青2LED520と緑LED530と赤LED540から発する光が混ざり合うようにする。
図20の(B)は、それぞれの発光ダイオードの構成を模式的に示す図である。
図20の(B)に示すように、青1LED510は、第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)511と、蛍光体を含まないカバー512とが一体に形成されて構成されている。青2LED520は、第二の原光源として青色発光ダイオード(第2青LED)521と、蛍光体を含まないカバー522とが一体に形成されて構成されている。緑LED530は、光源としての第二の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)531と、第1青LED531が発する光によって励起されて緑色の光を主に発する第一の蛍光体として緑色蛍光体532を含む。赤LED540は、光源としての第一の原光源として青色発光ダイオード(第1青LED)541と、第1青LED541が発する光によって励起されて赤色の光を主に発する第二の蛍光体として赤色蛍光体542を含む。緑LED530と赤LED540においては、それぞれ、青LEDに蛍光体を含んだカバーが付けられることによって、青LEDと蛍光体とが一体に形成されている。
青1LED510と、緑LED530と、赤LED540の光源として用いられる第1青LED(511、531、541)は、ピーク波長が445nmの青色の光を発する、互いに同じ特性の発光ダイオードである。青2LED520は、ピーク波長が470nmの青色の光を発する発光ダイオードである。
図21は、この発明の第5実施形態の照明装置に用いられる、青1LEDと、青2LEDと、緑LEDと、赤LEDとが発する光の分光分布を示す図である。図21に示す分光分布のうち、青2LEDと緑LEDと赤LEDの分光分布は計算によって得られたものであり、青1LEDの分光分布は実測によって得られたものである。
図21に示すように、青1LED510が発する光には、第1青LED511が発する光に対応する445nmのピークが見られる。青2LED520が発する光には、第2青LED521が発する光に対応する470nmのピークが見られる。緑LED530が発する光には、第1青LED531が発する光に対応する445nmのピークと、緑色蛍光体532が発する緑色の光に対応する500〜550nmのピークが見られる。赤LED540が発する光には、第1青LED541が発する光に対応する445nmのピークと、赤色蛍光542が発する赤色の光に対応する585〜780nmのピークが見られる。
表6は、この発明の第5実施形態の照明装置が発する光について、様々な色温度で平均演色評価指数Raを最も高くするための、青1LEDと青2LEDと緑LEDと赤LEDの輝度と、そのときの平均演色評価指数Raの値を示す表である。
Figure 2008258356
表6に示すように、照明装置500が発する光は、4000Kから9500Kの色温度の範囲において、平均演色評価指数Raが90〜97となり、広い色温度範囲で演色性が非常によい照明であるといえる。照明装置500は、第1実施形態の照明装置100の構成に加えて、さらに、蛍光体を備えない青1LED510と青2LED520を備えるので、照明装置500が発する照明光全体の中の青色の光の輝度の調整がしやすくなるので、青色域の演色性をさらによくすることができる。
図22は、この発明の第5実施形態の照明装置の照明光について、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が6500Kになるように調整したときの分光分布(B)を示す図である。図22に示す分光分布は、計算によって得られた分光分布である。
図22の(A)と(B)に示すように、照明装置500の照明光は、可視領域の広い範囲に分光分布が広がり、また、波長によって極端に輝度が異なることがない。
このように、照明光源580は、第1青LED511を用いて構成される青1LED510と、第2青LED521を用いて構成される青2LED520と、第1青LED531によって緑色蛍光体532が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する緑LED530と、第1青LED551によって赤色蛍光体542が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する赤LED540とを含む。
第5実施形態の照明装置500のその他の構成と効果は、第1実施形態の照明装置100と同様である。また、照明装置500においては、第2実施形態の照明装置200のように、LEDと蛍光体を別個の部材として形成してもよい。
(第6実施形態)
この発明の第6実施形態の照明装置の照明光源は、380nm以下のピーク波長の光を発する励起光源をさらに備え、蛍光体は、励起光源によって励起される蛍光体を含む。
このようにすることにより、例えば、ある種の植物や海ガメの飼育などに効果的な照明とすることができる。
以上の第1実施形態から第6実施形態においては、原光源は発光ダイオードを含むこととしたが、光源は、発光ダイオードと等価な光源と置き換えられてもかまわない。
また、以上の第1実施形態から第6実施形態においては、特定の色温度において平均演色評価指数Raが最大になるように、あらかじめ原光源の出力が調整され、使用者は色温度を変化させることができない構成であってもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
色温度が(A)3000K、(B)4200K、(C)5000K、(D)6500Kである基準光の分光分布を示す図である。 青色発光ダイオードと、緑色発光ダイオードと、赤色発光ダイオードのそれぞれが発する光の分光分布を示す図である。 図2の特性をもつ発光ダイオードのみを備える照明で5000Kの色温度の光を調整したときの、照明光の分光分布を示す図である。 ピーク波長がそれぞれ異なる10種類の発光ダイオードを用いた照明の分光分布を示す図である。 青色発光ダイオードと黄色蛍光体とが一体に形成されている白色発光ダイオードについて、色温度が6212Kのときの分光分布を示す図である。 青色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて緑色を発する緑色蛍光体とが一体に形成された緑色発光ダイオードと、青色発光ダイオードと青色発光ダイオードが発する光によって励起されて赤色を発する赤色蛍光体とが一体に形成された赤色発光ダイオードのそれぞれが発する光の分光分布を示す図である。 図6の特性をもつ発光ダイオードのみを備える照明で5000Kの色温度の光を調整したときの、照明光の分光分布を示す図である。 この発明の第1実施形態として、照明装置の構成(A)と、照明装置が備える光源(B)を模式的に示す図である。 この発明の第1実施形態の照明装置に用いられる、白LEDと、緑LEDと、赤LEDが発する光の分光分布を示す図である。 この発明の第1実施形態にかかる制御関連のブロック図である。 この発明の第1実施形態にかかる制御処理を順に示すフローチャートである。 この発明の第1実施形態の照明装置の照明光について、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布を示す図である。 この発明の第2実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。 この発明の第3実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。 この発明の第3実施形態の照明装置に用いられる、白LEDと、緑LEDと、赤LEDと、青LEDが発する光の分光分布を示す図である。 この発明の第3実施形態の照明装置の照明光について、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(B)を示す図である。 この発明の第4実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。 この発明の第4実施形態の照明装置に用いられる、青1LEDと、青2LEDと、緑LEDと、黄LEDと、赤LEDとが発する光の分光分布を示す図である。 この発明の第4実施形態の照明装置の照明光について、色温度が3000Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(B)と、色温度が4200Kになるように調整したときの分光分布(C)と、色温度が6500Kになるように調整したときの分光分布(D)を示す図である。 この発明の第5実施形態として、照明装置の構成を模式的に示す図である。 この発明の第5実施形態の照明装置に用いられる、青1LEDと、青2LEDと、緑LEDと、赤LEDとが発する光の分光分布を示す図である。 この発明の第5実施形態の照明装置の照明光について、色温度が5000Kになるように調整したときの分光分布(A)と、色温度が6500Kになるように調整したときの分光分布(B)を示す図である。
符号の説明
100,200,300,400,500:照明装置、110,310:白LED、120,320,430,530:緑LED、130,330,450,540:赤LED、440:黄LED、340,410,510:青1LED、420,520:青2LED、121,131,321,331,341,411,431,451,511,531,541:第1青LED、111,311,441:第2青LED、112,312,442:黄蛍光体、122,322,432,532:緑蛍光体、132,332,452,542:赤蛍光体、180,280,380,480,580:照明光源。

Claims (17)

  1. 380nmから500nmまでのピーク波長の光を発する発光ダイオードを含む第一と第二の原光源と、
    光源によって励起される蛍光体とを備え、
    前記第一の原光源が発する光のピーク波長と、前記第二の原光源が発する光のピーク波長とが異なる、照明光源。
  2. 前記蛍光体は、前記第一の原光源または前記第二の原光源によって励起される、請求項1に記載の照明光源。
  3. 前記蛍光体は、前記第一の原光源によって励起される蛍光体と、前記第二の原光源によって励起される蛍光体とを含む、請求項1に記載の照明光源。
  4. 380nm以下のピーク波長の光を発する励起光源をさらに備え、前記蛍光体は、前記励起光源によって励起される蛍光体を含む、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照明光源。
  5. 前記蛍光体と前記蛍光体を励起させる光源は、発光素子として一体に形成されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明光源。
  6. 前記蛍光体と前記蛍光体を励起させる光源は、白色発光ダイオードとして一体に形成されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明光源。
  7. 前記蛍光体と前記蛍光体を励起させる光源は、別個の部材として形成されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明光源。
  8. 前記第一の原光源と前記第二の原光源と前記蛍光体を励起させる光源の発光強度比を調整することが可能である、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の照明光源。
  9. 当該照明光源は、各色温度において、平均演色評価指数をほぼ最大にするように調整することが可能であるように構成されている、請求項8に記載の照明光源。
  10. 前記第一の原光源が発する光のピーク波長と、前記第二の原光源が発する光のピーク波長は、前記第一の原光源が発する光または前記第二の原光源が発する光のほぼ半値幅程度異なっている、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の照明光源。
  11. 一つの前記原光源または前記蛍光体から発する光の分光分布と、他の一つの前記原光源または前記蛍光体から発する光の分光分布とは、それぞれの分光分布におけるピーク強度の約1/3〜2/3の強度となる波長において互いに重なるように構成されている、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の照明光源。
  12. 前記蛍光体は、第一と第二の蛍光体を含み、前記第一の蛍光体は、500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体であり、前記第二の蛍光体は、585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体である、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の照明光源。
  13. 前記蛍光体は、第三の蛍光体を含み、前記第三の蛍光体は、550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体である、請求項12に記載の照明光源。
  14. 第一の原光源を用いて構成される第一の青色発光ダイオードと、第二の原光源を用いて構成される第二の青色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子とを含む、請求項1または請求項2に記載の照明光源。
  15. 第一の原光源を用いて構成される青色発光ダイオードと、第二の原光源と550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する蛍光体とが一体に形成された白色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子とを含む、請求項1または請求項2に記載の照明光源。
  16. 第一の原光源を用いて構成される第一の青色発光ダイオードと、第二の原光源を用いて構成される第二の青色発光ダイオードと、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて500nmから550nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第三の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて550nmから585nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第四の発光素子と、第一の原光源または第二の原光源によって蛍光体が励起されて585nmから780nmまでのピーク波長の光を主な成分とする光を発する第五の発光素子とを含む、請求項1または請求項2に記載の照明光源。
  17. 請求項1から請求項16までのいずれか1項に記載の照明光源を備える、照明装置。

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