JP5415664B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤、緑、青色の各色光を発する発光体を備え、主に室内用照明システムの光源装置として用いられ、高い演色性が得られると共に、メラトニン生成の抑制効率の制御が可能な光源装置に関する。
従来から、電球や蛍光灯等の単一の白色光源に代えて、赤、緑、青色の発光ダイオードから構成され、各発光ダイオードの波長領域が特定の範囲に選定されることによって高い演色性が得られる照明システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この照明システムでは、3色の発光ダイオードにより白色光源が構成されることによって長寿命化と高いエネルギ効率が得られる利点がある。
また、ディスプレイ画面のバックライト照明として赤、緑、青色の発光ダイオードから構成され、特に青色の発光ダイオードがピーク波長の異なる2つの発光ダイオードから構成され、この2つの青色発光ダイオードを選択的に点灯させることにより、ディスプレイ画面からの光を受ける人体に惹起される生理作用(メラトニン抑制作用)を状況に応じて変化させることができる発光装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−209504号公報 特開2005−63687号公報
上記特許文献1に記載された照明システムでは、赤、緑、青色の発光ダイオードから構成される光源の演色性のみが考慮され、この光源によって照明されるときに人体に惹起されるメラトニン抑制作用は考慮されていない。従って、例えば、特許文献1に記載の照明システムを夜間に使用することによってメラトニンの生成が抑制され、快適な睡眠を得ることができなくなる可能性がある。
一方、特許文献2に記載の発光装置は、該発光装置からの光を受けるときに人体に惹起されるメラトニン抑制作用について考慮がなされている。具体的には、2つの青色発光ダイオードのうちのいずれかがメラトニンの生成を抑制する効果があるピーク波長が470nmの青色光を発する発光ダイオード(以下、メラトニン抑制用発光ダイオード)に構成され、このメラトニン抑制用発光ダイオードの点灯と消灯が切替えられることによって、メラトニン抑制作用の有無が制御されるように構成されている。
しかしながら、特許文献2に記載の発光装置では、それが主にディスプレイ画面用の発光装置であるために、各発光ダイオードからの光が混色されて生成される光自体の色(ディスプレイ画面に再現される色)が重要視され、演色性については考慮されていない。
そこで、本発明の発明者は、波長のピーク値が種々異なる赤、緑、青色の発光ダイオードを、組合せを変えて発光させた場合の、得られる演色性の程度、及びメラトニン抑制効率を測定して、演色性が高く、かつ状況に応じたメラトニン生成の抑制効率を得ることができる組合せと各色発光体のピーク値の範囲を特定することによって、本発明を完成することができた。
本発明は、赤、緑、青色の発光ダイオード等の各色発光体を備え、主に室内用照明システムの光源として適し、高い演色性が得られると共に、状況に応じたメラトニン生成の抑制効率の制御が可能な光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する第1の発光体と、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する第2の発光体と、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する第3の発光体と、波長のピーク値が前記第3の発光体に対して長波長側で隣接する470〜520nmの範囲にある青色光を発する第4の発光体とから構成され、前記第1乃至第4の発光体全てを点灯したときの分光分布における相対エネルギーは、420〜470nmの範囲にあるピークの値が、600〜660nmの範囲にあるピークの値、530〜570nmの範囲にあるピークの値、及び470〜520nmの範囲にあるピークの値のどれよりも小さくなるように設定され、前記第1乃至第4の発光体全ての点灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が70以上であって、JISZ9112に定める昼光色の範囲に入っており、かつ昼光色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が高い照明とし、前記第1乃至第3の発光体の点灯と前記第4の発光体の消灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が80以上であって、JISZ9112に定める電球色の範囲に入っており、かつ電球色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が低い照明とすることを特徴とする光源装置である。
請求項2の発明は、波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する第1の発光体と、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する第2の発光体と、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する第3の発光体と、波長のピーク値が前記第3の発光体に対して短波長側で隣接する380〜420nmの範囲にある青色光を発する第4の発光体とから構成され、前記第1乃至第4の発光体全てを点灯したときの分光分布における相対エネルギーは、420〜470nmの範囲にあるピークの値が、600〜660nmの範囲にあるピークの値、530〜570nmの範囲にあるピークの値、及び380〜420nmの範囲にあるピークの値のどれよりも小さくなるように設定され、前記第1乃至第4の発光体全ての点灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が80以上であって、JISZ9112に定める昼光色の範囲に入っており、かつ昼光色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が高い照明とし、前記第1乃至第3の発光体の点灯と前記第4の発光体の消灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が70以上であって、JISZ9112に定める電球色の範囲に入っており、かつ電球色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が低い照明とすることを特徴とする光源装置である。
請求項の発明によれば、高い演色性が得られると共に、第4の発光体を点灯、消灯制御することによってメラトニン抑制効率を高低制御することができ、使用者の使用状況に応じた照明を得ることができる。また、当該光源装置を、第1乃至第4の発光体全てを点灯させて朝に使用すれば、メラトニンの生成が抑制されて生体のリズムが正しく整えられる。
請求項の発明によれば、高い演色性が得られると共に、第4の発光体を点灯、消灯制御することによってメラトニン抑制効率を高低制御することができ、使用者の使用状況に応じた照明を得ることができる。また、当該光源装置を、第1乃至第4の発光体全てを点灯させて朝に使用すれば、メラトニンの生成が抑制されて生体のリズムが正しく整えられる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る光源装置について説明する。本実施形態の光源装置1は、図1に示されるように、互いに近接して配置された波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する第1の発光ダイオードPrと、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する第2の発光ダイオードPgと、波長のピーク値が470〜485nmの範囲にある青色光を発する第3の発光ダイオードPbとから構成される。具体的には、第1乃至第3の発光ダイオードPr、Pg、Pbとして、米国ルミレッズ・ライティング社製造の発光ダイオードが用いられる。なお、後述する別の実施形態において使用する発光ダイオードも、米国ルミレッズ・ライティング社製造の発光ダイオードが用いられる。
次に、第1乃至第3の発光ダイオードPr、Pg、Pbとして、各波長のピーク値が、上述の範囲内で異なる値のものに選定された具体的な2組の実施例について、各発光ダイオードPr、Pg、Pbの波長のピーク値、及び演色性を示す値であるRa値と相対メラトニン抑制効率を、比較例と対照させて図2に示す。相対メラトニン抑制効率は、図11に示す式によって導出される。
なお、Ra値は、JISZ8726に準拠して測定される値であり、100に近いほど自然光で照明される物体の色に近い色が再現される。一般的にRa値が80以上であれば充分に高い演色性が得られる。相対メラトニン抑制効率は、比較例1としての昼光色蛍光灯を用いた場合のメラトニン抑制効率を基準の値としてパーセント表示される。
図2に示されるように、実施例1における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が615nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が545nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPbは、波長のピーク値が470nmの青色光を発する発光ダイオードである。このように構成された実施例1の光源装置1により発光される光の分光分布は、図3において実線で示される。
また、実施例2における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が630nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が565nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPbは、波長のピーク値が480nmの青色光を発する発光ダイオードである。このように構成された実施例2の光源装置1により発光される光の分光分布は、図3において一点鎖線で示される。
比較例1としての昼光色蛍光灯は、その分光分布が、図10において一点鎖線で示されるものである。比較例2及び比較例3の光源装置は、それぞれ図2の表に示される通りの波長のピーク値を有する3つの発光ダイオードから構成される。
実施例1、実施例2、及び比較例1乃至比較例3における、それぞれのRa値とメラトニン抑制効率が図2の表に示される。
実施例1におけるRa値は80であり、実施例1の光源装置は、比較例1と比較例3に対しては僅かに劣るが、充分な演色性を有している。メラトニン抑制効率は120であり、比較例1と比較例3に対して高い値であり、実施例1の光源装置は、高いメラトニン抑制効率を有することが分かる。比較例2の光源装置は、メラトニン抑制効率は高いが、演色性において大きく劣り、一般的な室内照明としては適さない。実施例1の光源装置を例えば夜間作業時等に用いる場合は、演色性が高く、かつ使用者のメラトニン生成が抑制されて覚醒状態が維持される。
実施例2におけるRa値は74であって、実施例1に比べれば若干劣るものの充分な演色性を有し、相対メラトニン抑制効率は130であり、実施例1よりもさらに高いメラトニン抑制効率を有する。また、実施例1と実施例2の光源装置に対して別に行われた官能試験において、実施例1と実施例2の光源装置共に「JISZ9112蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の昼光色の範囲内に入っており、適正な色温度を有していることが判定された。
以上のように、実施例1と実施例2の光源装置を用いる場合は、高い演色性が得られると共に、高いメラトニン抑制効率が得られ、使用者に覚醒状態がもたらされることが望ましい状況(例えば夜間作業時)における室内用照明システムの光源として適している。
(第2実施形態)
次に、各発光ダイオードPr、Pg、Pbの波長のピーク値が異なる別の組合せであって、演色性が高く、かつメラトニン抑制効率が低い光源装置を実現する第2の実施形態について説明する。本実施形態の光源装置1は、第1実施形態の光源装置1と同様に、互いに近接して配置された第1乃至第3の発光ダイオードPr、Pg、Pbから構成され、第1の発光ダイオードPrと第2の発光ダイオードPgは、第1実施形態と同様に、それぞれ波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する発光ダイオードPrと、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する発光ダイオードPgであるが、第3の発光ダイオードPbは、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する発光ダイオードで構成される。
次に、第1乃至第3の発光ダイオードPr、Pg、Pbとして、各波長のピーク値が、上述の範囲内で異なる値のものに選定された具体的な2組の実施例について、各発光ダイオードPr、Pg、Pbの波長のピーク値、及び演色性を示す値であるRa値と相対メラトニン抑制効率を、比較例と対照させて、図4において表にして示す。
Ra値は、第1実施形態の場合と同様に、JISZ8726に準拠して測定される値であるが、相対メラトニン抑制効率は、比較例2における電球を用いた場合のメラトニン抑制効率を基準の値としてパーセント表示される。
図4に示されるように、実施例1における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が620nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が555nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPbは、波長のピーク値が455nmの青色光を発する発光ダイオードである。このように構成された実施例1の光源装置により発光される光の分光分布は、図5において実線で示される。
また、実施例2における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が620nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が555nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPbは、波長のピーク値が470nmの青色光を発する発光ダイオードである。このように構成された実施例2の光源装置により発光される光の分光分布は、図5において一点鎖線で示される。
比較例1としての電球色蛍光灯は、その分光分布が、図10において実線で示され、比較例2としての電球は、その分光分布が、図10において破線で示される。比較例2の電球の色温度は、2700Kである。比較例3及び比較例4の光源装置は、それぞれ図4の表に示される通りの波長のピーク値を有する3つの発光ダイオードから構成される。
図4から明らかなように、実施例1におけるRa値は83であり、演色性において比較例2に対して劣るが、比較例1、比較例3及び比較例4に対しては同等もしくは優れた充分な演色性を有している。メラトニン抑制効率は46であり、いずれの比較例に対しても小さな値を示しており、メラトニンの生成を抑制する作用が弱いことが分かる。具体的には、実施例1の光源装置を例えば就眠時に用いる場合は、使用者のメラトニン生成が抑制されず、安眠に適した照明が得られる。
実施例2におけるRa値は80であり、比較例1と比較例2に対して劣るが、充分な演色性を有している。メラトニン抑制効率は49であり、いずれの比較例に対しても小さな値を示しており、メラトニンの生成を抑制する作用が弱いことが分かる。また、実施例1と実施例2の光源装置に対して別に行われた官能試験において、実施例1と実施例2の光源装置共に「JISZ9112蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の電球色の範囲内に入っており、適正な色温度を有していることが判定された。
(第3実施形態)
次に、各発光ダイオードの波長のピーク値が異なる別の組合せであって、青色光を発する発光ダイオードが2つ備えられ、一方の青色光を発する発光ダイオードを点灯することによってメラトニン抑制効率が高い状態が得られ、消灯することによってメラトニン抑制効率が低い状態が得られる第3の実施形態について説明する。
本実施形態の光源装置は、互いに近接して配置された第1乃至第4の発光ダイオードから構成され、第1の発光ダイオードPrと第2の発光ダイオードPgは、第1実施形態と同様に、それぞれ波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する発光ダイオードと、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する発光ダイオードであるが、第3の発光ダイオードPb1は、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する発光ダイオードで構成され、第4の発光ダイオードPb2は、波長のピーク値が470〜520nmの範囲又は380〜420nmの範囲にある青色光を発する発光ダイオードで構成される。
次に、第1乃至第4の発光ダイオードPr、Pg、Pb1、Pb2について、各波長のピーク値が上述の範囲内で異なる値のものに選定された具体的な2組の実施例について、各発光ダイオードの波長のピーク値、及び演色性を示す値であるRa値と相対メラトニン抑制効率を、比較例と対照させて、図6と図7に示す。図6は、第4の発光ダイオードPb2を点灯させるときの各データを示し、図7は、第4の発光ダイオードPb2を消灯させるときの各データを示す。
まず、第4の発光ダイオードPb2を点灯させるときについて説明する。Ra値は、第1実施形態の場合と同様に、JISZ8726に準拠して測定される値である。相対メラトニン抑制効率は、比較例1としての昼光色蛍光灯を用いる場合のメラトニン抑制効率を基準の値としてパーセント表示される。
図6に示されるように、実施例1における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が620nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が555nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPb1は、波長のピーク値が460nmの青色光を発する発光ダイオードであり、第4の発光ダイオードPb2は、波長のピーク値が485nmの青色光を発する発光ダイオードである。
実施例1における第1乃至第4の発光ダイオードPr、Pg、Pb1、Pb2が全て点灯されるときの光の分光分布は、図8において実線で示される。
また、実施例2における第1の発光ダイオードPrは、波長のピーク値が610nmの赤色光を発する発光ダイオードであり、第2の発光ダイオードPgは、波長のピーク値が550nmの緑色光を発する発光ダイオードであり、第3の発光ダイオードPb1は、波長のピーク値が465nmの青色光を発する発光ダイオードであり、第4の発光ダイオードPb2は、波長のピーク値が410nmの青色光を発する発光ダイオードである。
実施例2における第1乃至第4の発光ダイオードPr、Pg、Pb1、Pb2が全て点灯されるときの光の分光分布は、図8において一点鎖線で示される。
比較例1としての昼光色蛍光灯は、その分光分布が、図10において一点鎖線で示される。比較例2及び比較例3の光源装置は、それぞれ図6に示される通りの波長のピーク値を有する4つの発光ダイオードから構成される。
第4の発光ダイオードPb2が点灯されるときの実施例1、実施例2、及び比較例1乃至比較例3における、それぞれのRa値と、メラトニン抑制効率が図6の表に示される。
この表から明らかなように、実施例1におけるRa値は71、メラトニン抑制効率は138であり、実施例1の光源装置1は、第4の発光ダイオードPb2を点灯させて用いるとき演色性は若干劣るが、メラトニン抑制効率は各比較例に比べて非常に高いことが分かる。
また、実施例2におけるRa値は81、メラトニン抑制効率は138であり、実施例2の光源装置1は、第4の発光ダイオードPb2を点灯させて用いるとき充分に高い演色性が得られ、メラトニン抑制効率は各比較例に比べて非常に高いことが分かる。
次に、第4の発光ダイオードPb2を消灯させるときについて、図7を参照して説明する。Ra値は、第1実施形態の場合と同様に、JISZ8726に準拠して測定される値である。相対メラトニン抑制効率は、第4の発光ダイオードPb2を点灯させるときとは異なり、比較例1としての電球色蛍光灯を用いた場合のメラトニン抑制効率を基準の値としてパーセント表示される。
図7に示されるように、実施例1の第4の発光ダイオードPb2は消灯され、このときの実施例1の分光分布は、図9において実線で示される。
また、実施例2における第4の発光ダイオードPb2が消灯されるときの分光分布は、図9において一点鎖線で示される。
比較例1としての電球色蛍光灯は、その分光分布が、図10において実線で示される。比較例2及び比較例3の光源装置は、それぞれ図7に示される通りに、第4の発光ダイオードPb2に相当する発光ダイオードが消灯される。
第4の発光ダイオードPb2が消灯されるときの実施例1、実施例2、及び比較例1乃至比較例3における、それぞれのRa値と、メラトニン抑制効率が図7に示される。
この表から明らかなように、実施例1におけるRa値は84、メラトニン抑制効率は46であり、実施例1の光源装置1は、第4の発光ダイオードPb2を消灯させて用いるとき充分に高い演色性が得られると共に、メラトニン抑制効率は相当に低いことが分かる。
また、実施例2におけるRa値は75、メラトニン抑制効率は49であり、実施例2の光源装置1は、第4の発光ダイオードPb2を消灯させて用いるとき演色性は若干劣るが、メラトニン抑制効率は比較例1と比較例3に比べて充分に低いことが分かる。
以上のように、実施例1及び実施例2の光源装置1は、第4の発光ダイオードPb2の点灯、消灯状態に関わらず充分に高い演色性が得られると共に、第4の発光ダイオードPb2が点灯されたときには、高いメラトニン抑制効率が得られ、例えば夜間においても使用者に覚醒作用が働いた方がよい場合に適しており、第4の発光ダイオードPb2が消灯されたときには、メラトニン抑制効率が低く、就眠時に用いられる場合は、使用者のメラトニン生成が抑制されず、安眠に適した照明が得られる。
また、実施例1と実施例2の光源装置1に対して別に行われた官能試験において、実施例1と実施例2の光源装置は、第4の発光ダイオードPb2が点灯しているときには、「JISZ9112蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の昼光色の範囲内に入っており、第4の発光ダイオードPb2が消灯しているときには、「JISZ9112蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の電球色の範囲内に入っていることが判定された。
なお、第3実施形態における比較例2は、第4の発光ダイオードPb2に相当する発光ダイオードの点灯、消灯状態に関わらず、演色性は比較的高いが、第4の発光ダイオードPb2に相当する発光ダイオードが点灯されるとき(図6)の相対メラトニン抑制効率の値が104であって、実施例1及び実施例2に比べて劣っている。
また、各実施形態における光源装置1の分光分布を調整するために、必要に応じて各発光ダイオードPr、Pg、Pb、Pb1、Pb2にフィルタを付けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る光源装置の概略構成図。 同第1の実施形態に係る光源装置の実施例の演色性と相対メラトニン抑制効率を、比較例との比較において表す図。 同第1の実施形態に係る光源装置の実施例の分光分布を表す図。 同第2の実施形態に係る光源装置の実施例の演色性と相対メラトニン抑制効率を、比較例との比較において表す図。 同第2の実施形態に係る光源装置の実施例の分光分布を表す図。 同第3の実施形態に係る光源装置の実施例において第4の発光ダイオードが点灯されるときの演色性と相対メラトニン抑制効率を、比較例との比較において表す図。 同第3の実施形態に係る光源装置の実施例において第4の発光ダイオードが消灯されるときの演色性と相対メラトニン抑制効率を、比較例との比較において表す図。 同第3の実施形態に係る光源装置の実施例において第4の発光ダイオードが点灯されるときの分光分布を表す図。 同第3の実施形態に係る光源装置の実施例において第4の発光ダイオードが消灯されるときの分光分布を表す図。 比較例としての電球色蛍光灯、昼光色蛍光灯、及び電球の各分光分布を表す図。 相対メラトニン抑制効率を導出するための計算式を示す図。
符号の説明
1 光源装置
Pr 第1の発光ダイオード(第1の発光体)
Pg 第2の発光ダイオード(第2の発光体)
Pb、Pb1 第3の発光ダイオード(第3の発光体)
Pb2 第4の発光ダイオード(第4の発光体)

Claims (2)

  1. 波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する第1の発光体と、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する第2の発光体と、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する第3の発光体と、波長のピーク値が前記第3の発光体に対して長波長側で隣接する470〜520nmの範囲にある青色光を発する第4の発光体とから構成され、
    前記第1乃至第4の発光体全てを点灯したときの分光分布における相対エネルギーは、420〜470nmの範囲にあるピークの値が、600〜660nmの範囲にあるピークの値、530〜570nmの範囲にあるピークの値、及び470〜520nmの範囲にあるピークの値のどれよりも小さくなるように設定され、
    前記第1乃至第4の発光体全ての点灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が70以上であって、JISZ9112に定める昼光色の範囲に入っており、かつ昼光色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が高い照明とし、前記第1乃至第3の発光体の点灯と前記第4の発光体の消灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が80以上であって、JISZ9112に定める電球色の範囲に入っており、かつ電球色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が低い照明とすることを特徴とする光源装置。
  2. 波長のピーク値が600〜660nmの範囲にある赤色光を発する第1の発光体と、波長のピーク値が530〜570nmの範囲にある緑色光を発する第2の発光体と、波長のピーク値が420〜470nmの範囲にある青色光を発する第3の発光体と、波長のピーク値が前記第3の発光体に対して短波長側で隣接する380〜420nmの範囲にある青色光を発する第4の発光体とから構成され、
    前記第1乃至第4の発光体全てを点灯したときの分光分布における相対エネルギーは、420〜470nmの範囲にあるピークの値が、600〜660nmの範囲にあるピークの値、530〜570nmの範囲にあるピークの値、及び380〜420nmの範囲にあるピークの値のどれよりも小さくなるように設定され、
    前記第1乃至第4の発光体全ての点灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が80以上であって、JISZ9112に定める昼光色の範囲に入っており、かつ昼光色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が高い照明とし、前記第1乃至第3の発光体の点灯と前記第4の発光体の消灯によりJISZ8726に準拠して測定される演色性Ra値が70以上であって、JISZ9112に定める電球色の範囲に入っており、かつ電球色蛍光灯よりもメラトニン抑制効果が低い照明とすることを特徴とする光源装置。
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