JP2020136619A - 発光装置及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる発光装置等を提供する。
【解決手段】発光装置1は、第1発光素子11、第2発光素子21及び第3発光素子22のうち第1発光素子11のみを含み、第1色温度を有する第1白色光を発する第1発光部10と、第2発光素子21及び第3発光素子22を含み、第2色温度を有する第2白色光を発する第2発光部20と、第1発光部10及び第2発光部20が、それぞれ独立して各々の発光強度が制御される端子とを備え、第1発光素子11及び第2発光素子21から発せられる光のピーク波長は、440nm以上460nm以下であり、第3発光素子22から発せられる光のピーク波長は、480nm以上500nm以下であり、第1色温度と第2色温度との差は、1000K以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置及び照明装置に関する。
従来、使用目的又は使用状況等に応じて照明光の色温度を変化させることができるLED(Light Emitting Diode)照明が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。また、特定の波長範囲の光を浴びることで、メラトニンの分泌が抑制されることが知られている(例えば特許文献2及び非特許文献1参照)。色温度を変化させることができる色温度可変型のLED照明を用いて、照明光の色温度を変化させることにより、受光者のメラトニンの分泌を調整し、サーカディアンリズムを調整できる可能性があるとされている。
特開2016−162979号公報 特許第6408166号公報
R.J. Lucas et. Al, "Measuring and using light in the melanopsin age", Trends in Neurosciences, 2014年1月, Vol.37, Issue 1, pp.1−9
高色温度の光はメラトニンの分泌抑制に寄与する波長範囲の発光強度が高い。そのため、1日の始まりに高色温度の光を照射し、一日の終わりには低色温度の光を照射して、メラトニンの分泌抑制に寄与する波長範囲の発光強度を変化させることで、受光者のメラトニンの分泌が調整される。一方で、メラトニンの分泌を調整するために色温度を変化させる場合、色温度の変化によって空間の見え方が違ったものになるため、受光者は、ある一定の色温度に慣れてしまうと、異なる色温度に変化したときに、違和感を覚えることがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる発光装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る発光装置は、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のうち前記第1発光素子のみを含み、第1色温度を有する第1白色光を発する第1発光部と、前記第2発光素子及び前記第3発光素子を含み、第2色温度を有する第2白色光を発する第2発光部と、前記第1発光部及び前記第2発光部が、それぞれ独立して各々の発光強度が制御される端子と、を備え、前記第1発光素子及び前記第2発光素子から発せられる光のピーク波長は、440nm以上460nm以下であり、前記第3発光素子から発せられる光のピーク波長は、480nm以上500nm以下であり、前記第1色温度と前記第2色温度との差は、1000K以下である。
また、本発明の一態様に係る照明装置は、上記発光装置と、前記発光装置に、当該発光装置を点灯させるための電力を供給する点灯装置とを備える。
本発明に係る発光装置等は、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。
図1は、実施の形態1に係る発光装置の平面図である。 図2は、図1のII−II線における実施の形態1に係る発光装置の断面図である。 図3は、メラトニン分泌抑制の作用関数及び視感度関数を示す図である。 図4は、実施例1及び実施例2に係る発光装置が発する光のスペクトルを示す図である。 図5は、比較例1に係る発光装置が発する光のスペクトルを示す図である。 図6は、実施の形態2に係る照明装置の断面図である。 図7は、実施の形態2に係る照明装置及びその周辺部材の外観斜視図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、本発明を示すために適宜強調、省略、又は比率の調整を行った模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではなく、実際の形状、位置関係、及び比率とは異なる場合がある。
また、本明細書及び図面において、x軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系の三軸を示している。各実施の形態では、z軸方向を鉛直方向とし、z軸に垂直な方向(xy平面に平行な方向)を水平方向としている。なお、z軸の正方向を鉛直下方(光出射方向)としている。
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係る発光装置1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る発光装置の平面図である。図2は、図1のII−II線における実施の形態1に係る発光装置の断面図である。
図1及び図2に示されるように、発光装置1は、基板5と、複数の第1発光部10と、複数の第2発光部20と、第1給電端子41aと、第2給電端子41bと、第3給電端子41cと、配線42とを備える。第1発光部10は、第1色温度を有する第1白色光を発し、第2発光部20は、第2色温度を有する第2白色光を発する。なお、以下では、第1発光部10及び第2発光部20を総称して単に「発光部」と記載する場合がある。
基板5は、複数の発光部、及び、各発光部に電力を供給するための、第1給電端子41a、第2給電端子41b、第3給電端子41c並びに複数の配線42が設けられた基板である。なお、本明細書において、第1給電端子41a、第2給電端子41b及び第3給電端子41cは、端子の一例である。第1給電端子41a、第2給電端子41b及び第3給電端子41cは、配線42の一端と電気的に接続され、発光部に電力を供給する電源と接続するための端子である。
基板5は、例えば、メタルベース基板又はセラミック基板である。また、基板5は、樹脂を基材とする樹脂基板であってもよい。セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板又は窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等が採用される。また、メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板等が採用される。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板等が採用される。
なお、基板5として、光反射率が高い(例えば、光反射率が90%以上の)基板が採用されてもよい。基板5として光反射率の高い基板が採用されることで、発光素子が発する光を基板5の表面で反射させることができる。この結果、発光装置1の光取り出し効率が向上される。このような基板としては、例えばアルミナを基材とする白色セラミック基板が例示される。
また、基板5として、光の透過率が高い透光性基板が採用されてもよい。このような基板としては、多結晶のアルミナや窒化アルミニウムからなる透光性セラミックス基板、ガラスからなる透明ガラス基板、水晶からなる水晶基板、サファイアからなるサファイア基板又は透明樹脂材料からなる透明樹脂基板が例示される。
なお、図1に示される基板5は矩形であるが、正方形及び円形等のその他の形状であってもよい。
第1発光部10は、複数の第1発光素子11と、第1封止部材15と、第1蛍光部材16と、ボンディングワイヤ43とを含む。第2発光部20は、複数の第2発光素子21と、複数の第3発光素子22と、第2封止部材25と、第2蛍光部材26と、ボンディングワイヤ43を含む。なお、第1発光素子11、第2発光素子21及び第3発光素子22を総称して単に「発光素子」と記載する場合がある。同様に、第1封止部材15及び第2封止部材25を総称して単に「封止部材」と記載する場合がある。第1蛍光部材16及び第2蛍光部材26を総称して単に「蛍光部材」と記載する場合がある。
図1及び図2に示されるように、発光装置1は、発光部に含まれる発光素子が基板5上に直接実装されており、いわゆるCOB(Chip On Board)構造の発光モジュールである。基板5上には、複数の発光素子からなる発光素子列が複数設けられ、発光素子列ごとに発光部を形成している。つまり、基板5上には、封止部材により封止された発光素子列からなる発光部が複数設けられている。複数の第1発光部10においては、各発光素子列を構成する全ての第1発光素子11が、発光素子列ごとに第1封止部材15に一括で封止されている。第1発光部10は、第1発光素子11、第2発光素子21及び第3発光素子22のうち、第1発光素子11のみを含む。複数の第2発光部20においては、各発光素子列を構成する全ての第2発光素子21及び第3発光素子22が、発光素子列ごとに第2封止部材25に一括で封止されている。つまり、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20は、各々個別に封止部材で封止された構造を有する。なお、第1封止部材15と第2封止部材25との間に隙間が設けられているが、これに限らず、第1封止部材15と第2封止部材25とは、隙間なく接する構造であってもよい。なお、第1発光部10に含まれる第1発光素子11の数は特に制限されず、第1発光部10は、少なくとも1つの第1発光素子11を含んでいればよい。また、第2発光部20に含まれる第2発光素子21及び第3発光素子22の数は特に制限されず、第2発光部20は、少なくとも1つの第2発光素子21と、少なくとも1つの第3発光素子22とを含んでいればよい。
図1に示されるように、構造的には、X軸方向に沿う発光部が7列、基板5上に設けられている。第1発光部10及び第2発光部20はそれぞれ、互いに略平行な複数の線(x軸に略平行な線)の各々に沿って配置されている。具体的には、3つの第1発光部10と4つの第2発光部20とが基板5上に配置されている。第1発光部10と第2発光部20とは、その並び方向(y軸方向)において、交互に配置されている。なお、第1発光部10及び第2発光部20の数に、特に制限は無く、発光装置1は、少なくとも1つの第1発光部10と、少なくとも1つの第2発光部20とを備えていればよい。
それぞれの発光素子列に含まれる一列分の複数の発光素子においては、隣り合う発光素子同士がボンディングワイヤ43によってChip−To−Chipで電気的に接続されている。また、複数の発光素子のうち配線42と隣り合う位置にある発光素子は、当該発光素子と隣り合う配線42とボンディングワイヤ43を介して電気的に接続されている。
複数の第1発光部10同士は、配線42を介して、電気的に直列に接続されている。第1給電端子41aは、配線42を介して、複数の第1発光部10が電気的に接続された接続体のうち一端の第1発光部10と電気的に接続されている。また、第2給電端子41bは、配線42を介して、複数の第1発光部10が電気的に接続された接続体のうち他端の第1発光部10と電気的に接続されている。第1給電端子41aが電源(不図示)の正極に電気的に接続され、第2給電端子41bが電源(不図示)の負極に電気的に接続されることで、複数の第1発光部10に電力が供給される。
複数の第2発光部20は、配線42を介して、電気的に直列に接続されている。第1給電端子41aは、配線42を介して、複数の第2発光部20が電気的に接続された接続体のうち一端の第2発光部20と電気的に接続されている。また、第3給電端子41cは、配線42を介して、複数の第2発光部20が電気的に接続された接続体のうち他端の第2発光部20と電気的に接続されている。第1給電端子41aが電源(不図示)の正極に電気的に接続され、第3給電端子41cが電源(不図示)の負極に電気的に接続されることで、複数の第2発光部20に電力が供給される。
このように、複数の第1発光部10と複数の第2発光部20とは、それぞれ独立して電力が供給されるため、それぞれの発光強度が独立して制御可能である。
なお、図1においては、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20は、共通の第1給電端子41aにより正極に接続されているが、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20がそれぞれ別の給電端子により正極に接続されてもよい。また、図1においては、第1給電端子41aが正極に接続され、第2給電端子41b及び第3給電端子41cが負極に接続されているが、正極と負極とは入れ替わってもよい。
第1給電端子41a、第2給電端子41b、第3給電端子41c、配線42及びボンディングワイヤ43は、例えば、金(Au)、銀(Ag)又は銅(Cu)等の金属材料から構成されている。
第1発光素子11及び第2発光素子21は、最大ピーク波長が440nm以上460nm以下の光を発する発光素子である。第1発光素子11及び第2発光素子21としては、例えば、単一の発光ピークの青色光を放射する青色LEDが用いられる。具体的な青色LEDとしては、例えば、インジウム・ガリウム・ナイトライド系の材料によって構成された窒化ガリウム系のLEDが用いられる。なお、第1発光素子11と第2発光素子21とは、同じ材料の発光素子であってもよく、異なる材料の発光素子であってもよい。また、複数の第1発光素子11同士及び複数の第2発光素子21同士は、それぞれ、同じ材料の発光素子であってもよく、異なる材料の発光素子であってもよい。
第3発光素子22は、最大ピーク波長が480nm以上500nm以下の光を発する発光素子である。第3発光素子22としては、例えば、単一の発光ピークの青緑色光を放射する青緑色LEDが用いられる。具体的な青緑色LEDとしては、例えば、インジウム・ガリウム・ナイトライド系の材料によって構成された窒化ガリウム系のLEDが用いられる。
第2発光部20は、第3発光素子22よりも波長の短い第2発光素子21を含むことにより、第2発光部20に含まれる蛍光体の発光効率の低下を抑制することができる。図1においては、複数の第2発光部20に含まれる発光素子として、14個の第2発光素子21及び8個の第3発光素子22が含まれる。第2発光素子21及び第3発光素子22の数は、特に制限は無く、目的とする第2白色光のスペクトル形状に応じて設定すればよい。
第1封止部材15及び第2封止部材25は、それぞれ発光素子を封止し、蛍光部材が分散した透光性樹脂材料である。透光性樹脂材料としては、特に限定はされないが、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂又はユリア樹脂等が用いられる。
第1蛍光部材16は、第1封止部材15に分散しており、第1発光素子11から発せられる光の一部により励起されて光を発する。これにより、第1発光部10は、第1発光素子11が発する光、及び、第1蛍光部材16が発する光を混合して、第1白色光を発する。第1蛍光部材16は、例えば、第1赤色蛍光体16a及び第1緑色蛍光体16bから構成される。第1赤色蛍光体16a及び第1緑色蛍光体16bの配合比率及び配合量は、目的とする第1白色光のスペクトル形状となるように調整される。なお、第1蛍光部材16は、第1赤色蛍光体16a及び第1緑色蛍光体16b以外の蛍光体を含んでいてもよい。
第2蛍光部材26は、第2封止部材25に分散しており、第2発光素子21から発せられる光の一部により励起されて光を発する。これにより、第2発光部20は、第2発光素子21が発する光、第3発光素子22及び、第2蛍光部材26が発する光を混合して、第2白色光を発する。第2蛍光部材26は、例えば、第2赤色蛍光体26a及び第2緑色蛍光体26bから構成される。第2赤色蛍光体26a及び第2緑色蛍光体26bの配合比率及び配合量は、目的とする第2白色光のスペクトル形状となるように調整される。なお、第2蛍光部材26は、第2赤色蛍光体26a及び第2緑色蛍光体26b以外の蛍光体を含んでいてもよい。
第1赤色蛍光体16a及び第2赤色蛍光体26aは、例えば、最大ピーク波長が600nm以上670nm以下の赤色光を発する赤色蛍光体である。具体的な赤色蛍光体としては、例えば、CaAlSiN:Eu、(Ca,Sr)AlSiN:Eu、CaSi:Eu、(Ca,Sr)Si:Eu、KSiF:Mn、KTiF:Mn等が挙げられる。これらの中でも、赤色蛍光体としては、(Ca,Sr)AlSiN:Eu等の窒化物蛍光体(CASN蛍光体)であるとよい。第1赤色蛍光体16a及び第2赤色蛍光体26aとしては、1種類の蛍光体が用いられてもよく、複数種の蛍光体を混合して用いられてもよい。また、第1赤色蛍光体16aと第2赤色蛍光体26aとは、同じ種類の蛍光体であってもよく、異なる種類の蛍光体であってもよい。
第1緑色蛍光体16b及び第2緑色蛍光体26bは、例えば、最大ピーク波長が500nm以上570nm以下の緑色光を発する緑色蛍光体である。具体的な緑色蛍光体としては、例えば、LuAl12:Ce、Y(Ga,Al)12:Ce、CaScSi12:Ce、CaSc:Eu、(Ba,Sr)SiO:Eu、BaSi12:Eu、(Si,Al)(O,N):Eu、(Y,Lu)Al12:Ce、βサイアロン蛍光体等が挙げられる。これらの中でも、後述する第1白色光及び第2白色光のスペクトルを調整しやすい観点から、緑色蛍光体としては、βサイアロン蛍光体、LuAl12:Ce等のルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)蛍光体、又は、Y(Ga,Al)12:Ce等のイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)蛍光体であるとよい。特に緑色蛍光体として、βサイアロン蛍光体が用いられることで、第1白色光又は第2白色光の演色性が向上しやすい。第1緑色蛍光体16b及び第2緑色蛍光体26bとしては、1種類の蛍光体が用いられてもよく、複数種の蛍光体を混合して用いられてもよい。第1緑色蛍光体16bと第2緑色蛍光体26bとは、同じ種類の蛍光体であってもよく、異なる種類の蛍光体であってもよい。
[動作]
次に、実施の形態1に係る発光装置1の動作について説明する。
複数の第1発光部10は、電力が供給されると、第1色温度を有する第1白色光を発し、複数の第2発光部20は、電力が供給されると、第2色温度を有する第2白色光を発する。複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20は、それぞれが独立して電力が供給されることから、発光装置1は、第1白色光のみ又は第2白色光のみを発することが可能である。また、発光装置1は、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部の両方に電力を供給し、第1白色光及び第2白色光の合成光を発することもできる。さらに、発光装置1は、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部それぞれに供給する電流量を変えることで、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整することもできる。これにより、発光装置1は、発する光のスペクトルを第1白色光と第2白色光との間で変化させることができる。
ここで、発光装置1が発する光がメラトニンの分泌を抑制する効果について、説明する。図3は、非特許文献1に記載されているメラトニン分泌抑制の作用関数及び視感度関数を示す図である。図3において、点線は、人間のメラトニン分泌抑制のアクションスペクトルであるメラノプシン作用関数である。メラノプシン作用関数は、数値が大きいほどメラトニン分泌を抑制する効果が高い波長であることを示している。また、図3において、実線は、人間の目の明所視での視感度を示す視感度関数である。図3に示されるように、メラノプシン作用関数は、490nmで最大となり、490nmで最もメラトニン分泌が抑制される。また、視感度関数は、555nmで最大となる。
発光装置1の発する光のメラトニン分泌の抑制効果は、メラノプシン効果係数(MEF)で表すことができる。MEFは、例えば、特許文献2に記載された方法等により、発光装置1の発する光のスペクトル、メラノプシン作用関数及び視感度関数から、計算される係数である。MEFの値が高い光ほど、メラトニン分泌抑制効果が高い光であり、特にMEFの値が0.9以上の場合には、メラトニン抑制効果が高い光であるといえる。
第1発光部10は、第1発光素子11、第2発光素子21及び第3発光素子22のうち、440nm以上460nm以下の光を発する第1発光素子11のみを含む。それに対して、第2発光部20は、440nm以上460nm以下の光を発する第2発光素子21、及び、480nm以上500nm以下の光を発する第3発光素子22を含む。第1発光部10は、第1色温度を有する第1白色光を発し、第2発光部20は、第2色温度を有する第2白色光を発する。第1色温度と第2色温度との差は1000K以下である。
これにより、第1発光部10が発する第1白色光のスペクトルは、第3発光素子が発する光の波長範囲にピークを有さず、第2発光部20が発する第2白色光のスペクトルは、第2発光素子由来及び第3発光素子由来それぞれの波長範囲に、ピークを有する。そのため、第1白色光は、メラトニンの分泌を抑制しやすい波長490nm付近の発光強度が相対的に低くなり、MEFが低くなる。また、第2白色光は、メラトニンの分泌を抑制しやすい波長490nm付近の発光強度が相対的に高くなり、MEFが高くなる。さらに、第2発光部20が第1発光素子11と発光のピーク波長が近い第2発光素子21を含むことによって、第2白色光は、第1白色光との色温度の差を小さくすることができる。よって、第1白色光と第2白色光とは、色温度の差が小さく、且つ、受光者のメラトニン分泌抑制効果が互いに異なる。発光装置1は、例えば、昼間には、メラトニン分泌抑制効果の高い第2白色光を照射し、夜間にはメラトニン分泌抑制効果の低い第1白色光を照射する。これにより、発光装置1は、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。また、発光装置1は、時間帯によって、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整することで、段階的又は連続的に受光者のメラトニン分泌を調整してもよい。以上のように、第1白色光と第2白色光との色温度の差が小さいため、第1白色光と第2白色光とが切り替えられても、受光者は、違和感を覚えにくい。よって、発光装置1は、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。
発光装置1において、第1色温度と第2色温度との差は、500K以下であってもよい。また、第1色温度と第2色温度とは、同じ色温度であってもよい。これにより、第1白色光と第2白色光とを相互に切り替える場合でも、受光者が覚える違和感をさらに低減できる。
また、第1白色光と第2白色光とをメラトニン分泌抑制効果の差が大きいスペクトルを調整しやすい観点から、第1色温度及び第2色温度は、それぞれ5000K以下であってもよく、それぞれ3000K以上5000K以下であってもよい。
また、470nm以上500nm以下の波長範囲における第2白色光の最大発光強度が、470nm以上500nm以下の波長範囲における第1白色光の最小発光強度に対して、8倍以上であるとよい。なお、この発光強度の比率は、第1白色光と第2白色光とが同一照度となる場合のスペクトルにおいて比較した比率である。これにより、470nm以上500nm以下の波長範囲は、メラトニン分泌抑制への寄与が大きい波長であるため、第1白色光と第2白色光とにおいて、メラトニン分泌抑制効果の差が大きくなり、受光者のメラトニン分泌を調整しやすくなる。
また、第1白色光の平均演色評価数と第2白色光の平均演色評価数との差が10以下であってもよい。これにより、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整して照射する場合に、照明空間における有色物体の見え方の差が小さくなり、受光者が覚える違和感をさらに低減できる。
[実施例]
次に、実施の形態1の実施例1及び実施例2に係る発光装置1が発する光のスペクトルについて、図4を用いて説明する。実施例1及び実施例2に係る発光装置1は、図1に示される構造を有する発光装置1である。実施例1及び実施例2においては、第1発光部10及び第2発光部20それぞれ個別に電力を供給し、第1白色光及び第2白色光について評価した。
実施例1に係る発光装置1においては、次の材料が用いられている。第1発光素子11及び第2発光素子21には、それぞれ発光のピーク波長が450nmの青色LEDが用いられ、第3発光素子22には、発光のピーク波長が490nmである青緑色LEDが用いられている。第1赤色蛍光体16aには、発光のピーク波長が652nmのCASN蛍光体が用いられ、第1緑色蛍光体16bには、発光のピーク波長が563nmのYAG蛍光体が用いられている。第2赤色蛍光体26aには、発光のピーク波長が640nmのCASN蛍光体が用いられ、第2緑色蛍光体26bには、発光のピーク波長が534nmのLuAG蛍光体が用いられている。
実施例2に係る第1発光部10には次の材料が用いられている。第1赤色蛍光体16aには、発光のピーク波長が640nmのCASN蛍光体が用いられ、第1緑色蛍光体16bには、発光のピーク波長が535nmのβサイアロン蛍光体が用いられている。実施例2に係る第2発光部には、実施例1に係る第2発光部と同じ材料が用いられている。
図4は、実施例1及び実施例2に係る発光装置1が発する光のスペクトルを示す図である。図4に示されるスペクトルは、それぞれの発光装置1において、第1白色光と第2白色光とが同一照度となる場合のスペクトルである。
図4において、スペクトルS1は、実施例1に係る第1白色光のスペクトルであり、スペクトルS2は、実施例2に係る第1白色光のスペクトルであり、スペクトルS3は、実施例1及び実施例2に係る第2白色光のスペクトルである。つまり、実施例1に係る発光装置1及び実施例2に係る発光装置1は、同じスペクトルの第2白色光を発する。
スペクトルS1及びスペクトルS2は、それぞれ、第1赤色蛍光体16aと第1緑色蛍光体16bとの配合比率及び配合量を調整することで実現される。スペクトルS3は、第2発光素子21及び第3発光素子22の数、並びに、第2赤色蛍光体26aと第2緑色蛍光体26bとの配合比率及び配合量を調整することで実現される。
まず、実施例1に係る発光装置1が発する光について説明する。図4に示されるように、実施例1に係る第1白色光のスペクトルS1は、波長450nmに発光強度の最大ピークを有し、メラトニン分泌抑制に寄与が大きい470nm以上500nm以下の波長範囲R1において発光強度の極小を有する。それに対して、実施例1に係る第2白色光のスペクトルS3は、波長490nmに発光強度の最大ピークを有する。実施例1に係る発光装置1は、波長範囲R1における第2白色光の最大発光強度Xb1が、波長範囲R1における第1白色光の最小発光強度Xa1に対して、9.6倍であり、メラトニン分泌抑制に寄与が大きい波長範囲での発光強度の差が大きい。
また、実施例1に係る第1白色光の色温度(第1色温度)は4000Kであり、MEFは0.59であり、平均演色評価数は73である。実施例1に係る第2白色光の色温度(第2色温度)は4000Kであり、MEFは0.94であり、平均演色評価数は84である。
よって、実施例1に係る発光装置1が発する光は、第1白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果が小さい光となり、第2白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果が大きい光となる。また、第1白色光及び第2白色光の色温度はどちらも4000Kであり、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整して照射する場合に、色温度の変化が小さい。よって、実施例1に係る発光装置1は、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。
次に、実施例2に係る発光装置1が発する光について説明する。図4に示されるように、実施例2に係る第1白色光のスペクトルS2は、波長450nmに発光強度の最大ピークを有し、メラトニン分泌抑制に寄与が大きい470nm以上500nm以下の波長範囲R1において発光強度の極小を有する。それに対して、実施例2に係る第2白色光のスペクトルS3は、波長490nmに発光強度の最大ピークを有する。実施例2に係る発光装置1は、波長範囲R1における第2白色光の最大発光強度Xb2が、波長範囲R1における第1白色光の最小発光強度Xa2に対して、10.8倍であり、メラトニン分泌抑制に寄与が大きい波長範囲での発光強度の差が大きい。
また、実施例2に係る第1白色光の色温度(第1色温度)は4000Kであり、MEFは0.65であり、平均演色評価数は83である。実施例2に係る第2白色光の色温度(第2色温度)は4000Kであり、MEFは0.94であり、平均演色評価数は84である。
よって、実施例2に係る発光装置1が発する光は、第1白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果が小さい光となり、第2白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果が大きい光となる。また、第1白色光及び第2白色光の色温度はどちらも4000Kであり、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整して照射する場合に、色温度の変化が小さい。よって、実施例2に係る発光装置1は、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。さらに、実施例2においては、第1白色光と第2白色光との平均演色評価数の差も小さい。よって、第1白色光及び第2白色光それぞれの光量を調整して照射する場合に、照明空間における有色物体の見え方の差が小さくなり、受光者が覚える違和感がさらに低減される。
[比較例]
次に、比較例1に係る発光装置が発する光のスペクトルについて、図5を用いて説明する。
実施例に係る第2発光部20は、第2発光素子21及び第3発光素子22を備えていたのに対して、比較例1に係る第2発光部は、第2発光素子のみ備える点が実施例とは異なっている。比較例1においては、第1発光部及び第2発光部それぞれ個別に電力を供給し、第1白色光及び第2白色光について評価した。
比較例1に係る発光装置においては、次の材料が用いられている。第1発光素子及び第2発光素子には、発光のピーク波長が450nmの青色LEDが用いられている。第1赤色蛍光体には、発光のピーク波長が648nmのCASN蛍光体が用いられ、第1緑色蛍光体には、発光のピーク波長が532nmのYAG蛍光体が用いられている。第2赤色蛍光体には、第1赤色蛍光体と同じ赤色蛍光体が用いられ、第2緑色蛍光体には、第1緑色蛍光体と同じ緑色蛍光体が用いられている。
図5は、比較例1に係る発光装置が発する光のスペクトルを示す図である。図5に示されるスペクトルは、第1白色光と第2白色光とが同一照度となる場合のスペクトルである。
図5において、スペクトルS4は、比較例1に係る第1白色光のスペクトルであり、スペクトルS5は、実施例1及び実施例2に係る第2白色光のスペクトルである。スペクトルS4は、第1赤色蛍光体と第1緑色蛍光体との配合比率及び配合量を調整することで実現される。スペクトルS5は、第2赤色蛍光体と第2緑色蛍光体との配合比率及び配合量を調整することで実現される。比較例1に係る発光装置は、色温度の大きく異なる第1白色光と第2白色光とを照射することで、メラトニンの分泌を調整できるように設計された発光装置である。
図5に示されるように、比較例1に係る第1白色光のスペクトルS4及び第2白色光のスペクトルS5は、いずれも、470nm以上500nm以下の波長範囲R1に、スペクトルの極小が存在する。極小が存在する理由としては、比較例1に係る第1発光部及び第2発光部には、いずれも発光のピーク波長が450nmの青色LEDのみが用いられているためである。比較例1に係る発光装置1は、波長範囲R1における第2白色光の最大発光強度Xb3が、波長範囲R1における第1白色光の最小発光強度Xa3に対して、3.9倍であり、メラトニン分泌抑制への寄与が最も大きい波長範囲での発光強度の差が上述の実施例より小さい。そのため、受光者のメラトニンの分泌を調整するために、第1白色光と第2白色光とは、受光者のメラトニン分泌に寄与するものの、波長範囲R1よりは寄与が小さい、発光素子由来の波長450nmの発光強度が大きく異なる光である。
また、比較例1に係る第1白色光の色温度(第1色温度)は2700Kであり、MEFは0.45である。比較例1に係る第2白色光の色温度(第2色温度)が6500Kであり、MEFが0.95である。
よって、比較例1に係る発光装置が発する光は、低色温度の第1白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果の小さい光となり、高色温度の第2白色光を照射することでメラトニン分泌抑制効果の大きい光となる。そのため、受光者のメラトニンの分泌を調整する場合には、色温度が大きく変化し、受光者が違和感を覚えることになる。それに対して、上述のように、実施例1及び実施例2に係る発光装置を用いて受光者のメラトニンの分泌を調整する場合には、色温度が変化せず、受光者が違和感を覚えにくい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る照明装置について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、実施の形態2に係る照明装置100の断面図である。図7は、実施の形態2に係る照明装置100及びその周辺部材の外観斜視図である。
図6及び図7に示すように、実施の形態2に係る照明装置100は、例えば、住宅等の天井に埋込配設されることにより、下方(床面又は壁等)に向けて光を出射するダウンライト等の埋込型照明装置である。
照明装置100は、上記実施の形態1に係る発光装置1を備える。照明装置100は、さらに、基部110と枠体部120とが組み合わされることで構成される略有底筒状の器具本体と、当該器具本体に配置された、反射板130及び透光パネル140とを備える。
基部110は、発光装置1が取り付けられる取付台である。また、基部110は、発光装置1が発生する熱を放散するヒートシンク(放熱体)としても機能する。基部110は、金属材料を用いて略有底円筒状に形成されており、例えば、アルミダイカスト製である。
基部110の上部(天井側部分)には、上方に向かって突出する複数の放熱フィン111が一方向に沿って互いに一定の間隔を空けて設けられている。これにより、発光装置1が発生する熱を効率良く放散させることができる。
枠体部120は、内面に反射面を有する略円筒状(漏斗状)の補助反射部材121と、補助反射部材121が取り付けられる枠体本体部122とを備える。補助反射部材121は、金属材料を用いて成形されており、例えば、アルミニウム合金等を絞り加工又はプレス成形することによって形成されている。枠体部120は、枠体本体部122が基部110に、取付ネジ(図示せず)等によって取り付けられることにより固定されている。
反射板130は、内面反射機能を有する略円筒状(漏斗状)の反射部材である。反射板130は、例えばアルミニウム等の金属材料を用いて形成されている。あるいは、反射板130は、硬質の白色樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
透光パネル140は、光拡散性及び透光性を有する透光部材である。透光パネル140は、反射板130と枠体部120との間に配置された平板であり、反射板130に取り付けられている。透光パネル140は、例えば、アクリル樹脂(PMMA樹脂)及びポリカーボネート樹脂(PC樹脂)等の透明樹脂材料を用いて円板状に形成されている。
なお、照明装置100は、透光パネル140を備えなくてもよい。透光パネル140を備えない場合には、照明装置100から出射される光の光束を向上させることができる。
また、図7に示すように、照明装置100は、発光装置1に、発光装置1を点灯させるための電力を供給する点灯装置150と、商用電源等の外部電源からの交流電力を点灯装置150に中継する端子台160とを備える。点灯装置150は、具体的には、端子台160から中継される交流電力を直流電力に変換して、変換した直流電力を発光装置1に供給する。
点灯装置150及び端子台160は、器具本体とは別体に設けられた取付板170に固定される。取付板170は、金属材料からなる矩形板状の部材を折り曲げて形成されておいる。取付板170の長手方向の一端部の下面に点灯装置150が固定され、他端部の下面に端子台160が固定される。取付板170は、器具本体の基部110の上部に固定された天板180と互いに連結される。
以上のように、実施の形態2に係る照明装置100は、例えば、発光装置1と、発光装置1に、発光装置1を点灯させるための電力を供給する点灯装置150とを備える。
これにより、照明装置100が上記実施の形態1に係る発光装置1を備えるので、受光者が覚える違和感を低減しつつ、受光者のメラトニンの分泌を調整できる。
また、実施の形態2では、照明装置100としてダウンライトの一例を示したが、ダウンライトの構成は図示した例に限らない。また、本発明は、ダウンライトに限らず、スポットライト、シーリングライト等の他の照明装置として実現されてもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る発光装置及び照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、第1発光部10は、第1蛍光部材16を含み、第2発光部20は第2蛍光部材26を含んだが、これに限らない。第1発光部10及び第2発光部20は、白色光を発することができればよく、例えば、赤色LED及び緑色LED等の発光素子を含むことにより、白色光を発するように調色されてもよい。
また、上記実施の形態において、第1蛍光部材16及び第2蛍光部材26は、それぞれ赤色蛍光体及び緑色蛍光体から構成されていたが、これに限らない。第1蛍光部材16及び第2蛍光部材26は、黄色蛍光体から構成されてもよい。
また、上記実施の形態において、第1発光部10及び第2発光部20はそれぞれ、互いに略平行な複数の線の各々に沿って配置されていたが、これに限らない。例えば、第1発光部と第2発光部とは、同心円状に交互に配置されていてもよく、同心多角形状に交互に配置されていてもよい。
また、上記実施の形態において、封止部材は、基板5上の各発光素子列に含まれる全ての複数の発光素子を発光素子列ごとに一括封止したが、これに限らない。例えば、封止部材は、発光素子を1つずつ個別に封止してもよい。また、封止部材は、基板上のすべての発光素子を一括封止してもよい。
また、上記実施の形態では、発光装置1には、基板5上に発光素子を直接実装したCOBタイプの発光モジュールを用いたが、これに限らない。例えば、発光装置として、SMD(Surface Mount Device)タイプの発光モジュールを用いてもよい。SMDタイプの発光モジュールは、発光素子が個々にパッケージ化された表面実装(SMD:Surface Mount Device)タイプの発光デバイスを基板5に複数個実装することで実現できる。SMDタイプの発光デバイスは、例えば、樹脂製のパッケージ(容器)と、パッケージの凹部の中に実装された発光素子と、パッケージの凹部内に封入された封止部材とを有する。例えば、第1発光部は、第1発光素子と、第1蛍光部材が分散した第1封止部材とを有するSMDタイプの発光デバイスにより構成され、当該発光デバイスは1つでもよく、複数であってもよい。第2発光部は、第2発光素子と、第3発光素子と、第2蛍光部材が分散した第2封止部材とを有するSMDタイプの発光デバイスにより構成され、当該発光デバイスは1つでもよく、複数であってもよい。第2発光部は、第2発光素子と、第2蛍光部材が分散した第2封止部材とを有するSMDタイプの発光デバイスと、第3発光素子を有するSMDタイプの発光デバイスとにより構成されてもよい。また、第1発光部及び第2発光部が複数の発光デバイスを含む場合には、例えば、各発光部に含まれる複数の発光デバイス同士は、電気的に直列に接続される。
1 発光装置
10 第1発光部
11 第1発光素子
15 第1封止部材
16 第1蛍光部材
20 第2発光部
21 第2発光素子
22 第3発光素子
25 第2封止部材
26 第2蛍光部材
41a 第1給電端子
41b 第2給電端子
41c 第3給電端子
100 照明装置
150 点灯装置

Claims (9)

  1. 第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のうち前記第1発光素子のみを含み、第1色温度を有する第1白色光を発する第1発光部と、
    前記第2発光素子及び前記第3発光素子を含み、第2色温度を有する第2白色光を発する第2発光部と、
    前記第1発光部及び前記第2発光部が、それぞれ独立して各々の発光強度が制御される端子と、を備え、
    前記第1発光素子及び前記第2発光素子から発せられる光のピーク波長は、440nm以上460nm以下であり、
    前記第3発光素子から発せられる光のピーク波長は、480nm以上500nm以下であり、
    前記第1色温度と前記第2色温度との差は、1000K以下である
    発光装置。
  2. 前記第1色温度と前記第2色温度との差は、500K以下である
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1色温度と前記第2色温度とが同じである
    請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記第1色温度及び前記第2色温度は、それぞれ5000K以下である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記第1白色光と前記第2白色光とが同一照度となる場合のスペクトルにおいて、
    470nm以上500nm以下の波長範囲における前記第2白色光の最大発光強度が、470nm以上500nm以下の波長範囲における前記第1白色光の最小発光強度に対して、8倍以上である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第1白色光の平均演色評価数と前記第2白色光の平均演色評価数との差が10以下である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記第1発光部は、さらに、前記第1発光素子から発せられる光により励起されて光を発する第1蛍光部材を含み、
    前記第2発光部は、さらに、前記第2発光素子から発せられる光により励起されて光を発する第2蛍光部材を含む
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記第1発光部は、さらに、前記第1発光素子を封止する第1封止部材を含み、
    前記第2発光部は、さらに、前記第2発光素子及び前記第3発光素子を封止する第2封止部材を含む
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の発光装置と、
    前記発光装置に、当該発光装置を点灯させるための電力を供給する点灯装置とを備える
    照明装置。
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