JP5927557B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置に関するものである。
蛍光灯や発光ダイオード(LED素子)等の種々の照明装置では、一般的に明るい環境(明所視)においては明所視輝度を高める様な設計がなされている。これは明所視において明るさを知覚する錐体を働かせるためであり、明所視輝度を高めることで人がより明るく知覚することができる。
しかしながら、夜間の街路空間や道路空間などの所謂薄明視においては、分光視感効率のピーク値が555nmである前記錐体に加えて分光視感効率のピーク値が507nmである桿体が働くため、明所視輝度だけを高めてもその効果は低い。
そこで、例えば特許文献1の照明装置では、人の網膜に存在する前記錐体及び桿体の両方が薄明視において働くことを考慮して、錐体及び桿体のそれぞれに効果が現れるように複数の光源を備えている。そして、その光源の内の少なくとも1つが前記桿体の分光視感効率のピーク波長である507nmを含む波長領域となるようにピーク値が450〜550nmの間となる構成とされる。
一方で、光の人への非視覚的作用として、光の波長と生体リズム、睡眠との関係に関する知見が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。夜間の受光によるメラトニン分泌抑制の波長特性が明らかにされている。メラトニンとは、脳にある松果体から分泌されるホルモンであり、夜間の入眠前から睡眠前半の時間帯にかけて(個人差や生活リズムによって差があるが、午後10時ごろから深夜にかけて)多く分泌され、体温の低下や入眠促進を促すと考えられている。
また、光放射の分光特性が、生物の行動特性に対して与える影響を評価する方法として、例えば、誘虫性指数を用いて、光放射による昆虫の誘引性を評価する方法が知られている(例えば非特許文献2参照)。
特開2008−91232号公報
戸田直宏・野口公喜(2011):実生活を想定した光曝露条件による夜間メラトニン分泌抑制効果、日本生理人類学会誌 Vol.16, No.1 2011,2 39−42 Bickford,E.D.:"Biological Lighting",I.E.S. Nat. Tech. Conf. Paper, Preprint No.2, 1964.
ところで、特許文献1の照明装置では、プルキンエ現象を考慮し、光源の分光分布を可視光のうち相対的に短波長成分を増すことで、薄明視環境下での明るさ感を改善しようとするものである。しかしながら、短波長光はメラトニン分泌抑制作用である生体作用度も大きくなる。また、多くの虫では視感度のピークは短波長領域であるため、短波長光の出力を相対的に増加させることは、誘虫性を高めてしまうこととなる。さらに、短波長成分を単純に増加させることは、演色性の面で好ましくない影響を及ぼす可能性があり、演色性も十分な配慮を行う必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、薄明視環境下での明るさを改善しながら、生体(人)へのメラトニン抑制作用及び誘虫性を抑えつつ、演色性を向上させることが可能な照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、青色のLED素子と、前記LED素子を覆って青緑の波長域の光を発する第1蛍光体及び赤又は橙色の波長域の光を発する第2蛍光体を含有する蛍光体とで構成され、白色光を照射する白色光源部を備えた照明装置において、前記白色光源部から照射される光のスペクトル特性は、青色の波長領域である440nm〜480nmの範囲に前記LED素子の第1のピークと、青緑色の波長域に前記第1蛍光体の第2のピークと、赤又は橙色の波長域に前記第2蛍光体の第3のピークとを有し、青色の波長領域の内で半値幅が50nmより狭い第1のピーク波長が存在し、青緑色の波長域の内で505nmよりも長い範囲に半値幅が50nmより狭い第2のピーク波長が存在し、赤又は橙色の波長域の内で610nm〜650nmの範囲に半値幅が80nm〜200nmの範囲とされる第3のピーク波長が存在し、前記第2のピーク波長の相対発光強度が第1のピーク波長の相対発光強度の6倍より小さく、前記第2のピーク波長の相対発光強度が第3のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さい設定とされていることを特徴とする。
また上記構成において、前記白色光源部は、前記第1のピーク波長が440nm〜470nmの範囲とされ、前記第3のピーク波長における相対発光強度の半値幅が80nm〜190nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の5倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さくなるように構成されることが好ましい。
また上記構成において、前記白色光源部は、前記第1のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の1倍より小さくなるように構成されることが好ましい。
また上記構成において、前記白色光源部は、前記第1のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第3のピーク波長における相対発光強度のその半値幅が80nm〜150nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さくなるように構成されることが好ましい。
また上記構成において、前記白色光源部は、前記第1のピーク波長が440nm〜460nmの範囲でそのピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第3のピーク波長が610nm〜620nmの範囲でそのピーク波長における相対発光強度の半値幅が80nm〜90nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の1倍より小さくなるように構成されることが好ましい。
本発明によれば、薄明視環境下での明るさ間を改善しながら、生体(人)へのメラトニン抑制作用及び誘虫性を抑えつつ、演色性を向上させることが可能な照明装置を提供することができる。
実施形態における照明装置の概略ブロック図。 明所視感における分光視感効率と、暗所視における分光視感効率と、メラトニン抑制アクションスペクトラムとの比較を表す説明図。 各条件A〜Eと比較例1,2とでの効果(特性)の違いについて説明するための説明図。 条件Aの照明装置におけるスペクトルの特性図。 条件Bの照明装置におけるスペクトルの特性図。 条件Cの照明装置におけるスペクトルの特性図。 条件Dの照明装置におけるスペクトルの特性図。 条件Eの照明装置におけるスペクトルの特性図。 比較例1の照明装置におけるスペクトルの特性図。 比較例2の照明装置におけるスペクトルの特性図。 別例における照明装置の概略ブロック図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明装置10は、照光部11と、この照光部11を点灯させるための点灯回路12とを備えている。
図1に示すように、照光部11は、前記点灯回路12と電気的に接続されて青色の光を発するLED素子11aと、このLED素子11aと所定の空隙を設けた状態で覆う蛍光体11bとで構成されている。蛍光体11bは、前記LED素子11aの光によって励起されて略青緑の波長域の光を発する第1蛍光体と、前記LED素子11aの光によって励起されて略赤又は橙色の波長域の光を発する第2蛍光体とを含有する。なお、第1蛍光体としては、一般式がM1−aSi1/2n:Euで表される蛍光体であって、Mはストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)及びカルシウム(Ca)の少なくとも1つ以上の元素であり、Xは塩素(Cl)及び臭素(Br)の少なくとも1つ以上の元素であり、aは0.005≦a≦0.15であり、nは0.02≦n≦0.2であることが望ましい。また第2蛍光体としては、一般式(La1−x−yEuSmS(但し、0.01≦x≦0.15,0.0001≦y≦0.03)で表わされるユーロピウム・サマリウム付活酸硫化ランタン蛍光体を用いることが望ましい。もしくは、請求項に規定の仕様にて励起発光する任意の蛍光体でも構わない。
そして、上記のように構成された照光部11は点灯回路12からの電力供給に基づいて、略白色に点灯される。
次に、本実施形態の照明装置10の各条件の差異による各効果の違いについて図3〜図11を用いて説明する。なお、本実施形態では、次の(A)〜(E)と(比較例1)〜(比較例3)を条件としている。
ちなみに下記の条件で示す、S/P比とは薄明視下での視認性の性能評価指数である。S/P比は、例えば暗所視輝度をLs、明所視輝度をLp、光源(照光部)の分光放射強度をS(λ)、明所視での分光視感効率をV(λ)、暗所視での分光視感効率をV’(λ)とした場合に以下の式で算出することができる。
また、照光部11による、単位明るさ当たりのメラトニン分泌抑制作用を表す生体作用度amsVは、光源の分光放射強度をXλ(λ)、メラトニン抑制アクションスペクトラムをSms(λ)、明所視での分光視感効率をV(λ)とすると、以下の式で算出できる。
ここで、一般に街路灯として用いられる相関色温度5000Kの三波長形蛍光灯ではamsV=0.7である。そして、本発明者らは、非特許文献1にて、夜間に相関色温度5000Kの三波長形蛍光灯の光が人に曝露された場合、照明装置を消灯した場合と比較して有意にメラトニンの分泌が抑制されるとの報告をおこなっている。したがって、夜間に用いる照明装置10としては少なくとも生体作用度amsVが0.7以下である事が望ましいといえる。
また、図2に、暗所視及び明所視の分光視感効率V’(λ),V(λ)とメラトニン抑制アクションスペクトラムSms(λ)とを示す。図2からわかるように、およそ530nmで暗所視及び明所視の分光視感効率V’(λ),V(λ)が逆転するため、530nmより短波長の光ではS/P比が高くなる。一方、およそ510nmで明所視の分光視感効率V(λ)と、メラトニン抑制アクションスペクトラムSms(λ)との値が逆転するため、510nmより短波長の光では生体作用度amsVの値が高くなる。そこで、530nmよりも短波長の範囲のうち、生体作用度amsVの値が高くなる範囲を避けた波長構成とすることで、S/P比が高く、生体作用度amsVの低い光を得ることが可能となる。
また、下記の条件で示す誘虫性指数Iとは、光放射の誘虫性を示している。より具体的には、非特許文献2に示される光放射の各波長における昆虫の走光性の相対的な強さを表すBickfordの誘虫性曲線R(λ)と、標準分光視感効率V(λ)と、光源の分光特性P(λ)を用いて、下記の数式にて計算される。
そして以下に示す条件(A)〜(E)においては上記のことを踏まえて条件設定を行っている。
・条件(A)
青色の波長領域の光を発するLED素子11aのピーク波長を450nmとし、その半値幅を20nm、すなわちピーク波長の半分の発光強度における光の波長範囲を20nmとする。そして、前記第1蛍光体の発光のピーク波長を515nmとし、その半値幅を20nmとする。また、前記第2蛍光体の発光のピーク波長を630nmとし、その半値幅を100nmとする。さらに、前記第1蛍光体の発光ピークの高さ(ピーク波長P2の発光強度)/LED素子11aの発光ピークの高さ(ピーク波長Pの発光強度)を2.99とする。また、第1蛍光体の発光のピークの高さ/前記第2蛍光体の発光のピークの高さを2.29とし、前記第2蛍光体の発光のピークの高さ(ピーク波長P3の発光強度)/LED素子11aの発光ピークの高さ(ピーク波長Pの発光強度)を1.31とする。そして、色温度が約3955Kとなるように調光する。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図4に示す。
・条件(B)
青色の波長域の光を発するLED素子11aのピーク波長を460nmとし、その半値幅を20nmとする。そして、前記第1蛍光体の発光のピーク波長並びに半値幅を条件(A)と同様とする。また、前記第2蛍光体の発光のピーク波長を630nmとし、その半値幅を120nmとする。さらに、前記第1蛍光体の発光ピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを2.28とし、第1蛍光体の発光のピークの高さ/前記第2蛍光体の発光のピークの高さを2.19とし、前記第2蛍光体の発光のピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを1.08とする。そして、色温度が約3955Kとなるように調光する。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図5に示す。
・条件(C)
青色の波長域の光を発するLED素子11aのピーク波長並びに半値幅を条件(B)と同様とする。そして、前記第1蛍光体の発光のピーク波長並びに半値幅を条件(A)及び(B)と同様とする。また、前記第2蛍光体の発光のピーク波長を620nmとし、その半値幅を140nmとする。さらに、前記第1蛍光体の発光ピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを1.41とし、第1蛍光体の発光のピークの高さ/前記第2蛍光体の発光のピークの高さを2.00とし、前記第2蛍光体の発光のピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを0.71とする。そして、色温度が約4345Kとなるように調光する。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図6に示す。
・条件(D)
青色の波長域の光を発するLED素子11aのピーク波長並びに半値幅を条件(B)及び(C)と同様とする。そして、前記第1蛍光体の発光のピーク波長並びに半値幅を条件(A)〜(C)と同様とする。また、前記第2蛍光体の発光のピーク波長を650nmとし、その半値幅を140nmとする。さらに、前記第1蛍光体の発光ピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを1.87とし、第1蛍光体の発光のピークの高さ/前記第2蛍光体の発光のピークの高さを1.76とし、前記第2蛍光体の発光のピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを1.06とする。そして、色温度が約3813Kとなるように調光する。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図7に示す。
・条件(E)
青色の波長域の光を発するLED素子11aのピーク波長並びに半値幅を条件(A)と同様とする。そして、前記第1蛍光体の発光のピーク波長並びに半値幅を条件(A)〜(C)と同様とする。また、前記第2蛍光体の発光のピーク波長を610nmとし、その半値幅を80nmとする。さらに、前記第1蛍光体の発光ピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを1.96とし、第1蛍光体の発光のピークの高さ/前記第2蛍光体の発光のピークの高さを2.07とし、前記第2蛍光体の発光のピークの高さ/LED素子11aの発光ピークの高さを0.80とする。そして、色温度が約4218Kとなるように調光する。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図8に示す。
(比較例1)
照光部として、一般照明として広く用いられている色温度が約5000Kの白色蛍光灯と低誘虫フィルタとを用いる。このときの照光部は、色温度が4967K、色偏差Duvが2.51とされる。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図9に示。
(比較例2)
照光部として、S/P比を高め薄明視環境での明るさ感向上が促される約8000K(実測7923K)、色偏差Duvが−7.45のLED素子を用いる。なお、このように構成された照光部11のスペクトル特性を図10に示す。
[条件A〜Eと比較例1,2との比較]
ここで、例えば本実施形態の各照光部11を前記条件(A)〜(E)のいずれかに則した構成とすることで、以下の構成に適応した構成とされる。LED素子11aは、そのピーク波長が440nm〜480nmの範囲で半値幅が50nmより狭い構成とされる。前記第1蛍光体を含有する蛍光体11bは、青緑色の波長域におけるピーク波長が505nmより長く半値幅が50nmより狭い構成とされる。前記第2蛍光体を含有する蛍光体11bは、赤橙色の波長域におけるピーク波長が610nm〜650nmの範囲で半値幅が80nm〜200nmの範囲とされる。前記第1蛍光体の発光ピークの高さが前記青色発光ダイオードの発光ピークの6倍より小さく、前記第1蛍光体の発光ピークの高さが前記第2蛍光体の発光ピークの3倍より小さく、前記第2蛍光体の発光ピークの高さが前記青色発光ダイオードの発光ピークの3倍より小さい構成とされる。
上記のような構成とすることで、図3に示すように、道路灯やトンネル内の照明などの屋外照明装置の設計基準(色偏差±10以内、平均演色評価数Ra60以上)を満足することができる。また、生体作用度amsVを0.66以下とすることができ、(比較例1)の生体作用度amsV=0.68及び(比較例2)の生体作用度amsV=0.94と比較して低い値を得ることができる。また、条件(A)〜(E)に則した構成の照光部11では薄明視環境下に非常に効果のあるS/P比を2.10以上とすることができ、(比較例1)のS/P比=1.96及び(比較例2)のS/P比=2.07と比較して高い値を得ることができ、薄明視環境下での視認性を高めることができる。また、条件(A)〜(E)に則した構成の照光部11では、誘虫性指数Iを110以下とすることができ、(比較例1)の誘虫性指数I=116及び(比較例2)の誘虫性指数I=135と比較して、低減される。
[条件Aと条件Bとの比較]
また、照光部11を条件(B)に則した構成とすると、平均演色評価数Raが70以上である73.9となり、条件(A)に則した構成とした場合の平均演色評価数Ra=65.1よりも高くできる。このため、被照射物の色の見えを、現在一般に広く普及している屋外照明と同等にすることができる。
[条件Aと条件Cとの比較]
また、照光部11を条件(C)に則した構成とすると、平均演色評価数Raが80以上である86.4となり、条件(A)に則した構成とした場合の平均演色評価数Ra(=65.1)よりも高くできる。このため、例えば植栽などのより自然な色の見えが要求される部位の照明装置にも使用することが可能となる。
[条件Aと条件Dとの比較]
また、照光部11を条件(D)に則した構成とすると、色偏差Duvが±5以内である1.15となり、条件(A)に則した構成とした場合の色偏差Duv(=9.98)よりも小さくできる。このため、照光部11から照射される光の光色を黒体軌跡に近づけて自然な白色とすることができる。
[条件Aと条件Eとの比較]
また、照光部11を条件(D)に則した構成とすると、平均演色評価数Raが70以上である79.4で、色偏差Duvが±5以内である−2.41とすることができる。これにより、条件(A)に則した構成と比較して、被照射物の色の見え方をさらに向上させ、照光部11から照射される光の光色を黒体軌跡に近づけて自然な白色とすることができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)青色の光を発するLED素子11aとこのLED素子11aの発光により励起される前記第1蛍光体及び第2蛍光体を含有する蛍光体11bとを有する白色光源部としての照光部11を備える。LED素子11aは、第1のピーク波長P1が440nm〜480nmの範囲で半値幅が50nmより狭くなるように構成される。蛍光体11bは、青緑色の波長域における第2のピーク波長P2が505nmより長く半値幅が50nmより狭く、赤橙色の波長域における第3のピーク波長P3が610nm〜650nmの範囲で半値幅が80nm〜200nmの範囲となるように構成される。また、蛍光体11bは、青緑波長域の第2のピーク波長P2発光強度が、LED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の6倍より小さく、赤橙色波長域の第3のピーク波長P3の3倍より小さい構成とされる。更に蛍光体11bは、赤橙色波長域の第3のピーク波長P3の発光強度が、LED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の3倍より小さい構成とされる。このような構成とすることで、S/P比を2.10以上として夜間の道路などの薄明視環境における明るさ感を向上させることができる。更に、生体(人)へのメラトニン抑制作用度と誘虫性を、比較例1の従来構成よりも低くでき、平均演色評価数Raを60以上として演色性を十分に満足することができる。また、同構成とすることで色偏差Duvも±10以内とすることができる。
(2)LED素子11aはそのピーク波長P1が440nm〜470nmの範囲とし、蛍光体11bは第3のピーク波長P3における半値幅が80nm〜190nmの範囲とされる。蛍光体11bは、第2のピーク波長P2における発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の5倍より小さく、赤橙色の波長域の第3のピーク波長における発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の2倍より小さい設定とされる。このような構成とすることで、平均演色評価数Raを70以上として演色性をさらに改善させることができる。
(3)LED素子11aはその半値幅が30nmより短く、蛍光体11bは青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度における半値幅が30nmより短く構成される。また蛍光体11bは、青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の3倍より小さく、赤橙色の波長域の第3ピーク波長P3の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度より小さい設定とされる。このような構成とすることで、平均演色評価数をRa80以上として色の見えの忠実性が要求される照明の必要仕様として、JIS Z9110に規定を満足することができる。
(4)LED素子11aはその半値幅が30nmより短く構成される。また、蛍光体11bは青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度における半値幅が30nmより短く、赤橙色の波長域の第3のピーク波長P3の発光強度における半値幅が80nm〜150nmの範囲とされる。また、蛍光体11bは、青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の3倍より小さい設定とされる。さらに蛍光体11bは、赤橙色の波長域の第3のピーク波長P3の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の2倍より小さい設定とされる。このような構成とすることで、発光色がほぼ黒体燃焼時の発光と同等となるDuv±5以下とすることができる。これにより、より自然な色合いの白色光を照射することができる。
(5)LED素子11aはその第1のピーク波長P1が440nm〜460nmの範囲で半値幅が30nmより短く設定される。蛍光体11bは青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度における半値幅が30nmより短く、赤橙色波長域の第3のピーク波長P3が610nm〜620nmの範囲で半値幅が80nm〜90nmの範囲とされる。蛍光体11bは、青緑色の波長域の第2のピーク波長P2の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度の2倍より小さい設定とされる。蛍光体11bは、赤橙色の波長域の第3のピーク波長P3の発光強度がLED素子11aの第1のピーク波長P1の発光強度より小さい設定とされる。このような構成とすることで、発光色がほぼ黒体燃焼時の発光と同等となるDuv±5以下としつつ平均演色評価数RaをRa70以上とすることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、LED素子11aと蛍光体11bとの間に所定の空隙を設ける構成としたが、LED素子11aに蛍光体を塗布する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、1つのLED素子11aと蛍光体11bとで照光部11を構成したが、これに限らず、仕様等に合わせて適宜変更してもよい。略白色に点灯する照光部11の変形例としては、次のような構成が考えられる。但し、本発明が適用可能なものであればこれに限らない。
図11に示すように、青色のLED素子22a及びこの素子22aを覆って赤橙色に発光させる蛍光体22bと、青色のLED素子23a及びこの素子23aを覆って青緑色に発光させる蛍光体23bと、青色のLED素子24とで照光部11を構成してもよい。
10…照明装置、11…白色光源部としての照光部、11a…青色発光ダイオードとしてのLED素子、11b…第1蛍光体及び第2蛍光体を含有する蛍光体、22b…蛍光体、23b…蛍光体。

Claims (5)

  1. 青色のLED素子と、前記LED素子を覆って青緑の波長域の光を発する第1蛍光体及び赤又は橙色の波長域の光を発する第2蛍光体を含有する蛍光体とで構成され、白色光を照射する白色光源部を備えた照明装置において、
    前記白色光源部から照射される光のスペクトル特性は、青色の波長領域である440nm〜480nmの範囲に前記LED素子の第1のピークと、青緑色の波長域に前記第1蛍光体の第2のピークと、赤又は橙色の波長域に前記第2蛍光体の第3のピークとを有し、青色の波長領域の内で半値幅が50nmより狭い第1のピーク波長が存在し、青緑色の波長域の内で505nmよりも長い範囲に半値幅が50nmより狭い第2のピーク波長が存在し、赤又は橙色の波長域の内で610nm〜650nmの範囲に半値幅が80nm〜200nmの範囲とされる第3のピーク波長が存在し、前記第2のピーク波長の相対発光強度が第1のピーク波長の相対発光強度の6倍より小さく、前記第2のピーク波長の相対発光強度が第3のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さい設定とされていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記白色光源部は、前記第1のピーク波長が440nm〜470nmの範囲とされ、前記第3のピーク波長における相対発光強度の半値幅が80nm〜190nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の5倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さくなるように構成されることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記白色光源部は、前記第1のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の1倍より小さくなるように構成されることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記白色光源部は、前記第1のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第3のピーク波長における相対発光強度のその半値幅が80nm〜150nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の3倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さくなるように構成されることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記白色光源部は、前記第1のピーク波長が440nm〜460nmの範囲でそのピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第2のピーク波長における相対発光強度の半値幅が30nmより短く、前記第3のピーク波長が610nm〜620nmの範囲でそのピーク波長における相対発光強度の半値幅が80nm〜90nmの範囲とされ、前記第2のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の2倍より小さく、前記第3のピーク波長の相対発光強度が前記第1のピーク波長の相対発光強度の1倍より小さくなるように構成されることを特徴とする照明装置。
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