JP4804421B2 - 照明装置及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDを備えた照明装置及び照明器具に関するものである。
LEDは、電球や蛍光灯に替わる省エネ光源として期待されているが、最も一般的な白色LEDは、青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせたものであり、赤色成分が不足するため演色性が悪い。これを補うために、白色LEDに赤色LEDを組み合わせることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−103443号公報
2色混光の色温度はxy色度図上の2点を結ぶ直線上となり、白色光と赤色光の選択により合成光の色温度範囲が決定される。従来提案では、白色光を得るための青色光と黄色光のピーク波長範囲は特定しているものの、その混合として得られる白色光の範囲は非常に広く、赤色LEDとの混光により適切な色温度の合成光を得るための白色光の範囲が特定されていない。そのため、適切な色温度をもつ合成光が得にくい、という課題があった。
また、明るさを調整する調光では、単純に2色のLEDを同様の電流比で調整すると、それぞれのLEDの電流対光束比が異なることにより、色温度が変化してしまう(例えば暗く調光すると色温度が高い方へシフトする)、という課題があった。また、電球の色温度は明るさに対して一定ではなく、暗くなると色温度が低下する性質を持っており、これを我々は最も自然な変化として感じているが、従来技術は、こうした変化を実現するものではなかった。
本発明は、LEDを備えた照明装置及び照明器具において、適切な色温度をもち、演色性が高い合成光を得ることを目的とする。また、調光するときに、色温度の変化を抑制することや色温度の自然な変化を実現することを目的とする。
本発明の一の態様に係る照明装置は、
発光スペクトルのピーク波長が450〜470nmの範囲内である青色LEDと発光スペクトルのピーク波長が560〜580nmの範囲内である黄色蛍光体とからなる白色LEDと、発光スペクトルのピーク波長が600〜650nmの範囲内である赤色LEDとを、それぞれ少なくとも1つ備え、
前記白色LEDの発光色の色度は、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が650nmとなる点P1とxy色度図における(x,y)座標が(0.3064,0.3091)となる点P2とを結ぶ第1の直線と、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が600nmとなる点P3とxy色度図における(x,y)座標が(0.4834,0.4382)となる点P4とを結ぶ第2の直線とに挟まれ、かつ、xy色度図の黒体軌跡より上側の範囲R1内であり、
前記白色LEDと前記赤色LEDとの合成光の色度は、JIS(日本工業規格)・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲内であることを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、白色LEDと赤色LEDとを備えた照明装置において、白色LEDの発光色の色度を、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が650nmとなる点P1とxy色度図における(x,y)座標が(0.3064,0.3091)となる点P2とを結ぶ第1の直線と、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が600nmとなる点P3とxy色度図における(x,y)座標が(0.4834,0.4382)となる点P4とを結ぶ第2の直線とに挟まれ、かつ、xy色度図の黒体軌跡より上側の範囲R1内に設定して、白色LEDと赤色LEDとの合成光の色度を、JIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲内とするため、適切な色温度をもち、演色性が高い合成光を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る照明器具70の正面図である。図1(B)は、照明器具70の底面図である。
照明器具70は、例えばスポットライトであり、器具本体71の内側に照明装置80を備える。照明装置80は、赤色LED81と白色LED82を、それぞれ少なくとも1つ備える。図1に示す例では、照明装置80は、照明器具70の器具本体71の内側中心に赤色LED81を1つ配設し、赤色LED81を囲むように6つの白色LED82を互いに等間隔に配設したものとなっている。赤色LED81の発光スペクトルのピーク波長(「発光ピーク点」ともいう)は600〜650nmの範囲内であるものとする。白色LED82は、青色LEDと黄色蛍光体からなり、青色LEDの発光スペクトルのピーク波長は450〜470nmの範囲内、黄色蛍光体の発光スペクトルのピーク波長は560〜580nmの範囲内であるものとする。
図1には示していないが、照明器具70は、器具本体71の内側に、照明装置80に電流を供給する電源回路を備える。また、照明器具70は、照明装置80の一部として、電源回路から赤色LED81と白色LED82に供給される電流の電流値を調節して調光する調光回路などを備えていてもよい。
図2(A)は、色指定の全範囲を示すxy色度図である。図2(B)は、JIS(日本工業規格)・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲を示す表である。
曲線30は黒体軌跡、釣鐘状の曲線60はスペクトル軌跡である。領域31〜35はJIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲である。具体的には、領域31は電球色の色度範囲、領域32は温白色の色度範囲、領域33は白色の色度範囲、領域34は昼白色の色度範囲、領域35は昼光色の色度範囲である。領域31〜35のそれぞれの限界を決める4点の(x,y)座標(「色度座標」ともいう)は図2(B)に示す通りである。
ピーク波長が450〜470nmの青色LEDとピーク波長が560〜580nmの黄色蛍光体からなる白色LED82の発光色の色度範囲は、点1〜4で囲まれる領域となる。点1はスペクトル軌跡上でピーク波長が450nmとなる青色の色度を示す点、点2はスペクトル軌跡上でピーク波長が470nmとなる青色の色度を示す点、点3はスペクトル軌跡上でピーク波長が560nmとなる黄色の色度を示す点、点4はスペクトル軌跡上でピーク波長が580nmとなる黄色の色度を示す点である。
上記の白色LED82とピーク波長が600〜650nmの赤色LED81の合成光、即ち、照明装置80から出射される光の色度は、点1〜4で囲まれる領域内に存在する1つの点と、スペクトル軌跡上で点5及び点6の間に存在する1つの点とを結ぶ直線上に位置することとなる。点5はスペクトル軌跡上でピーク波長が600nmとなる赤色の色度を示す点、点6はスペクトル軌跡上でピーク波長が650nmとなる赤色の色度を示す点である。
白色に対して赤色を加える演色性改善方式では、赤色を加えるに従いxy色度図上の位置が赤色に近い位置にシフトするため、白色LED82単体の色度を、合成光の目標位置よりも赤色から離れた位置に設定することが必要である。
以下で説明する実施の形態1〜4では、発光ピーク点が600nm〜650nmの赤色LED81により、合成光の色度をJIS・Z・9112に規定された色度範囲内、あるいは、その一部の範囲内とすることが可能な白色LED82の色度範囲を設定する。これにより、適切な色温度をもち、演色性が高い合成光を容易に得ることができる。
実施の形態1.
図3は、図2(A)の部分拡大図である。
本実施の形態では、白色LED82と赤色LED81との合成光、即ち、照明装置80から出射される光の色度を、JIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲である領域31〜35内とする。領域31〜35は、黒体軌跡を含み、黒体軌跡を境に白色(xが小さい)側と赤色(xが大きい)側に分けることができる。白色に赤色を加えるに従ってxy色度図上の位置が赤色に近い位置にシフトすることを見込むと、白色LED82単体の色度は、少なくとも黒体軌跡より白色側に設定することが望ましい。
そのため、本実施の形態では、白色LED82の発光色の色度範囲が、点6及び点8を結ぶ第1の直線61と点5及び点7を結ぶ第2の直線62に挟まれ、かつ、黒体軌跡より上側の範囲R1に設定される。点6(P1)は、前述した通り、スペクトル軌跡上で波長が650nmとなる点である。点8(P2)は、JIS・Z・9112に規定された昼光色の色度範囲である領域35の下端、即ち、xy色度図における(x,y)座標が(0.3064,0.3091)となる点である。点5(P3)は、前述した通り、スペクトル軌跡上で波長が600nmとなる点である。点7(P4)は、JIS・Z・9112に規定された電球色の色度範囲である領域31の右端、即ち、xy色度図における(x,y)座標が(0.4834,0.4382)となる点である。
図3では、発光ピーク点が600nm〜650nmの赤色LED81により、合成光の色度をJIS・Z・9112に規定された色度範囲内とすることが可能な白色LED82の色度範囲として、上記の範囲R1を斜線で表している。
実施の形態2.
図4は、図2(A)の部分拡大図である。
本実施の形態では、照明装置80から出射される光の色度を、JIS・Z・9112に規定された電球色及び温白色の色度範囲である領域31,32内とする。
そのため、本実施の形態では、白色LED82の発光色の色度範囲が、実施の形態1で示した範囲R1の内側で、かつ、点5及び点9を結ぶ第3の直線63より上側の範囲R2に設定される。点9(P5)は、JIS・Z・9112に規定された温白色の色度範囲である領域32の下端、即ち、xy色度図における(x,y)座標が(0.3856,0.3693)となる点である。
図4では、発光ピーク点が600nm〜650nmの赤色LED81により、合成光の色度をJIS・Z・9112に規定された電球色及び温白色の範囲内とすることが可能な白色LED82の色度範囲として、上記の範囲R2を斜線で表している。
実施の形態3.
図5は、図2(A)の部分拡大図である。
本実施の形態では、照明装置80から出射される光の色度を、JIS・Z・9112に規定された白色及び昼白色及び昼光色の色度範囲である領域33〜35内とする。
そのため、本実施の形態では、白色LED82の発光色の色度範囲が、実施の形態1で示した範囲R1の内側で、かつ、点6及び点10を結ぶ第4の直線64より下側の範囲R3に設定される。点10(P6)は、JIS・Z・9112に規定された白色の色度範囲である領域32の右端、即ち、xy色度図における(x,y)座標が(0.3985,0.4102)となる点である。
図5では、発光ピーク点が600nm〜650nmの赤色LED81により、合成光の色度をJIS・Z・9112に規定された白色及び昼白色及び昼光色の範囲内とすることが可能な白色LED82の色度範囲として、上記の範囲R3を斜線で表している。白色LED82の発光色の色度は、JIS・Z・9112に規定された白色の色度範囲より赤色に近い位置に設定されることはないので、図5に示す通り、領域33の右辺と黒体軌跡と第4の直線64に囲まれる領域を範囲R3から除外している。
実施の形態4.
図6は、図2(A)の部分拡大図である。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、照明装置80から出射される光の色度を、JIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲である領域31〜35内とする。白色に赤色を加えるに従ってxy色度図上の位置が赤色に近い位置にシフトすることを見込んで、本実施の形態では、白色LED82単体の色度を、黒体軌跡より白色側に設定するだけでなく、領域31〜35より白色側に設定する。これにより、合成色の色度をJIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲内に広く得ることができる。
そのため、本実施の形態では、白色LED82の発光色の色度範囲が、実施の形態1で示した範囲R1の内側で、かつ、JIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲である領域31〜35の外側の範囲R4に設定される。
図6では、発光ピーク点が600nm〜650nmの赤色LED81により、合成光の色度をJIS・Z・9112に規定された白色及び昼白色及び昼光色の範囲内とすることが可能な白色LED82の色度範囲として、上記の範囲R4を斜線で表している。
図7は、実施の形態1、2及び4に係る実験結果を示すxy色度図である。
この実験では、白色LED82の発光色の色度を、xy色度図における(x,y)座標が(0.3685,0.4176)となる点41(色温度は4548K)に設定した。また、赤色LED81のピーク波長を625nmとした。図7において、点47はスペクトル軌跡上で波長が625nmとなる点である。
白色LED82と赤色LED81の光量比を調整することにより、点41と点47を結ぶ直線上の合成光が得られる。図7において、点42〜46は、この実験により確認した合成光のxy色度図上の位置である。
図8は、この実験で得られた合成光の色温度と演色評価数を示す表である。
図8に示す通り、光量比が白色:赤色=1:0.1程度の場合に、最も高い演色性が得られ、平均演色評価数Ra及び赤純色の見え方を示す特殊演色評価数R9のいずれにおいても90を上回る値が得られた。
この実験結果からわかるように、JIS・Z・9112に規定された電球色及び温白色の色度範囲よりも色温度が高い位置であって、さらにJIS・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲の外側に、白色LED82の色度を設定することで、白色LED82と赤色LED81の合成光の色温度が電球色及び温白色の色度範囲内となり、同時に高い演色性を得ることができる。
実施の形態5.
図9は、本実施の形態に係る照明装置80の構成を示すブロック図である。
照明装置80は、実施の形態1〜4で説明した赤色LED81、白色LED82のほか、白色LED調光回路83、赤色LED調光回路84、調光信号回路85を備える。照明装置80は、照明器具70の器具本体71に配設され、各回路への電源を供給する電源回路72に接続されている。
白色LED調光回路83は、電源回路72から供給される電流を白色LED82に入力して、白色LED82を点灯する。また、白色LED調光回路83は、調光信号回路85により生成される白色調光信号86に従って、白色LED82の電流値を調節して調光する。
赤色LED調光回路84は、電源回路72から供給される電流を赤色LED81に入力して、赤色LED81を点灯する。また、赤色LED調光回路84は、調光信号回路85により生成される赤色調光信号87に従って、赤色LED81の電流値を調節して調光する。
調光信号回路85は、図示していない外部信号により、あるいは、内蔵するメモリなどに記憶されたプログラムにより、白色LED82と赤色LED81の合成光の調光率が設定された場合、設定された調光率に応じて、白色LED82の電流値と赤色LED81の電流値を設定する。そして、調光信号回路85は、設定した白色LED82の電流値を示す白色調光信号86を生成して白色LED調光回路83に入力する。また、調光信号回路85は、設定した赤色LED81の電流値を示す赤色調光信号87を生成して赤色LED調光回路84に入力する。
本実施の形態では、調光信号回路85は、外部信号やプログラムにより設定された調光率の高低にかかわらず、白色LED82の光束と赤色LED81の光束の比率が略一定になるように、白色LED82の電流値と赤色LED81の電流値を設定する。そのために、調光信号回路85は、設定された調光率が低くなるほど、白色LED82の電流値が赤色LED81の電流値より低くなるように、白色LED82の電流値と赤色LED81の電流値を設定する。
図10は、白色LED82及び赤色LED81の電流値と光束比の関係を示すグラフである。
LEDの出力光束は、LEDに流される電流値に応じて変化する。一般に、白色LED82と赤色LED81ではその関係は同じではない。図10では、電流値30mAの出力光束を共通に1としたとき、電流の減少に伴い赤色LED81の方が白色LED82より光束の減衰が大きいことを示している。
図11(A)は、従来の調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の電流値の関係を示すグラフである。図11(B)は、従来の調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の光束比の関係を示すグラフである。図11(C)は、図11(A)及び(B)に対応する数値を示す表である。
図11(A)では、従来の調光方法を用いた実験として、調光率に応じて白色LED82と赤色LED81の電流値を等しく変化させることを示している。図11(B)では、図11(A)の制御による白色LED82と赤色LED81の光束比の変化を示している。この図から、従来の調光方法では、調光率を下げる(暗くする)に従い、赤色の比率が低くなり、その結果合成光の色温度が高い方へシフトしてしまうことがわかる。
図12(A)は、本実施の形態に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の電流値の関係を示すグラフである。図12(B)は、本実施の形態に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の光束比の関係を示すグラフである。図12(C)は、図12(A)及び(B)に対応する数値を示す表である。
図12(A)では、本実施の形態に係る照明装置80を用いた実験において、調光信号回路85が、調光率が低くなるほど、白色LED82の電流値が赤色LED81の電流値より低くなるように、白色LED82と赤色LED81の電流値を変化させることを示している。図12(B)では、図12(A)の制御により、調光率が変化しても、白色LED82と赤色LED81の光束比が変化しないことを示している。本実施の形態では、調光信号回路85が、図12(A)に示すように、調光率に応じて白色LED82と赤色LED81の電流設定を調整して、その設定を白色LED調光回路83と赤色LED調光回路84に通知することで、図12(B)に示すように、白色LED82と赤色LED81の光束比が調光率によらず一定となる。その結果、調光に伴う色温度シフトを抑制することが可能となる。
実際には、調光信号回路85は、例えばマイコンとメモリを内蔵し、図12(C)の内容を予めメモリに設定しておく。そして、調光信号回路85は、調光率に応じて各LEDに対する電流値をメモリから読み込み、読み込んだ電流値を示す白色調光信号86及び赤色調光信号87を出力する。これにより、電流と光出力の関係の異なる2種類のLEDの合成光を、調光しても色温度が変わらないように制御できる。
実施の形態6.
本実施の形態について、主に実施の形態5との差異を説明する。
本実施の形態に係る照明装置80の構成は、実施の形態5で図9に示したものと同様である。本実施の形態では、調光信号回路85は、設定された調光率が低くなるほど、白色LED82の光束に対する赤色LED81の光束の比率が高くなるように、白色LED82の電流値と赤色LED81の電流値を設定する。
図13(A)は、本実施の形態に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の電流値の関係を示すグラフである。図13(B)は、本実施の形態に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED82及び赤色LED81の光束比の関係を示すグラフである。図13(C)は、図13(A)及び(B)に対応する数値を示す表である。
電球はフィラメントを電流により加熱し、高温に赤熱することで発光する原理であるため、フィラメントが高温になる、即ち、大電流を流すほど明るくなり、同時に色温度も高くなる。したがって、調光して出力を下げると色温度が低くなる。電球の色温度は、調光率に応じて、例えば図13(C)の項目(b)に示すように変化する。本実施の形態に係る照明装置80を用いた実験では、図13(C)の項目(c)に示すように、図7及び図8を用いて説明した実験において最も演色性が高かった点44の設定(色温度は3528K)を100%出力状態とし、調光に従い項目(b)と同様の色温度変化が起こるように各LEDの電流設定を調整している。
図13(A)では、この実験において、調光信号回路85が、白色LED82の電流値と赤色LED81の電流値を別々に変化させることを示している。図13(B)では、図13(A)の制御により、調光率が低くなるほど、白色LED82の赤色LED81に対する光束比が低くなることを示している。本実施の形態では、調光信号回路85が、図13(A)に示すように、調光率に応じて白色LED82と赤色LED81の電流設定を調整して、その設定を白色LED調光回路83と赤色LED調光回路84に通知することで、図13(B)に示すように、調光率が下がるほど、赤色LED81の光量の割合が白色LED82の光量より大きくなる。その結果、図13(C)の項目(c)に示すように、電球と同様の色温度変化が実現できる。
実際には、調光信号回路85は、実施の形態5と同様に、例えばマイコンとメモリを内蔵し、図13(C)の内容を予めメモリに設定しておく。そして、調光信号回路85は、調光率に応じて各LEDに対する電流値をメモリから読み込み、読み込んだ電流値を示す白色調光信号86及び赤色調光信号87を出力する。これにより、電流と光出力の関係の異なる2種類のLEDの合成光を、低調光率に設定すると低色温度となる、即ち、電球と同様の自然な色温度変化が起こるように制御できる。このような色温度変化を実現する白色LED82と赤色LED81の電流値(図13(C)の項目(f)、(h))は、図8に示した白色対赤色の光量比と色温度の関係(図13(C)の項目(c)、(d)、(e))、及び、図13(C)に示したそれぞれのLEDの電流と光束の関係(図13(C)の項目(f)、(g)、(h)、(i))から求めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
本発明の実施の形態に係る照明器具の正面図及び底面図である。 色指定の全範囲を示すxy色度図、及び、JIS(日本工業規格)・Z・9112に規定された蛍光ランプの光源色の色度範囲を示す表である。 実施の形態1に係る照明装置が備える白色LEDの発光色の色度範囲R1を示すxy色度図である。 実施の形態2に係る照明装置が備える白色LEDの発光色の色度範囲R2を示すxy色度図である。 実施の形態3に係る照明装置が備える白色LEDの発光色の色度範囲R3を示すxy色度図である。 実施の形態4に係る照明装置が備える白色LEDの発光色の色度範囲R4を示すxy色度図である。 実施の形態1、2及び4に係る実験結果を示すxy色度図である。 実施の形態1、2及び4に係る実験結果を示す表である。 実施の形態5に係る照明装置の構成を示すブロック図である。 白色LED及び赤色LEDの電流値と光束の比率との関係を示すグラフである。 従来の調光方法を用いた場合の調光率と白色LED及び赤色LEDの電流値と光束の比率との関係を示すグラフ及び表である。 実施の形態5に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED及び赤色LEDの電流値と光束の比率との関係を示すグラフ及び表である。 実施の形態6に係る調光方法を用いた場合の調光率と白色LED及び赤色LEDの電流値と光束の比率との関係を示すグラフ及び表である。
符号の説明
70 照明器具、71 器具本体、72 電源回路、80 照明装置、81 赤色LED、82 白色LED、83 白色LED調光回路、84 赤色LED調光回路、85 調光信号回路、86 白色調光信号、87 赤色調光信号。

Claims (3)

  1. 発光スペクトルのピーク波長が450〜470nmの範囲内である青色LEDと発光スペクトルのピーク波長が560〜580nmの範囲内である黄色蛍光体とからなる白色LEDと、発光スペクトルのピーク波長が600〜650nmの範囲内である赤色LEDとを、それぞれ少なくとも1つ備えるとともに
    前記白色LEDと前記赤色LEDとの合成光の調光率が設定された場合、設定された調光率に応じて、前記白色LEDの電流値と前記赤色LEDの電流値とを設定し、設定した白色LEDの電流値を示す白色調光信号と設定した赤色LEDの電流値を示す赤色調光信号とを生成する調光信号回路と、
    前記調光信号回路により生成された白色調光信号に従って、前記白色LEDの電流値を調節する白色LED調光回路と、
    前記調光信号回路により生成された赤色調光信号に従って、前記赤色LEDの電流値を調節する赤色LED調光回路とを備え、
    前記白色LEDの発光色の色度は、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が600nmとなる点とxy色度図における(x,y)座標が(0.38560.3693)となる点とを結ぶ直線と、xy色度図のスペクトル軌跡上で波長が600nmとなる点とxy色度図における(x,y)座標が(0.4834,0.4382)となる点とを結ぶ直線とに挟まれ、かつ、xy色度図の黒体軌跡より上側の範囲内であり、
    前記白色LEDと前記赤色LEDとの合成光の色度は、JIS(日本工業規格)・Z・9112に規定された蛍光ランプの電球色及び温白色の色度範囲内であり、
    前記調光信号回路は、設定された調光率が低くなるほど、前記白色LEDの電流値が前記赤色LEDの電流値より低くなり、かつ、前記白色LEDの光束に対する前記赤色LEDの光束の比率が高くなるように、前記白色LEDの電流値と前記赤色LEDの電流値とを設定することを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置と、
    前記白色LEDと前記赤色LEDとに電流を供給する電源回路と、
    前記照明装置と前記電源回路とを配設する器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
  3. 色LEDと、赤色LEDとを、それぞれ少なくとも1つ備えるとともに
    前記白色LEDと前記赤色LEDとの合成光の調光率が設定された場合、設定された調光率に応じて、前記白色LEDの電流値と前記赤色LEDの電流値とを設定し、設定した白色LEDの電流値を示す白色調光信号と設定した赤色LEDの電流値を示す赤色調光信号とを生成する調光信号回路と、
    前記調光信号回路により生成された白色調光信号に従って、前記白色LEDの電流値を調節する白色LED調光回路と、
    前記調光信号回路により生成された赤色調光信号に従って、前記赤色LEDの電流値を調節する赤色LED調光回路とを備え、
    前記調光信号回路は、設定された調光率が低くなるほど、前記白色LEDの電流値が前記赤色LEDの電流値より低くなり、かつ、前記白色LEDの光束に対する前記赤色LEDの光束の比率が高くなるように、前記白色LEDの電流値と前記赤色LEDの電流値とを設定することを特徴とする照明装置。
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