JP2014212082A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】黒体軌跡から乖離した定温度側の色温度と項温度側の色温度における照射光の光量を減らすことができ、違和感の少ない照射光を得る。
【解決手段】2700K未満の色温度の範囲である第1の色温度範囲または5000Kを超える色温度の範囲である第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量が、第1及び第2の発光素子31、32の各々の最大光量の合計値である可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、第1及び第2の発光素子各々の光量を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、2色の発光素子を含む照明器具に関するものである。
従来より、昼白色の蛍光ランプのような明るく青白い光(色温度の高い光)は人の気分をさわやかにするが、照度が低すぎると陰気で寒々しい感じになってしまい、一方、白熱ランプのような赤っぽい光(色温度の低い光)は、照度が低いとおだやかな雰囲気になり、照度が高すぎると暑苦しく、不快感、違和感を与える、という心理効果(クルーゾフ効果)が知られている。そして、かかる心理効果に着目し、照明光の光色(色温度)を可変とした照明装置が種々提供されている。
このような技術が提供される中で、特許文献1は、照明光の色温度及び光量を容易に調整できる照明装置を提案している。
上記照明装置においては、操作入力受付手段で受け付ける操作入力に応じて、決定手段が、所定の色温度未満の範囲では操作入力の変化に対応して照明光の色温度並びに光量が連動して増減するように照明光源の各発光素子の光量を決定する。ここで、前記所定の色温度以上の範囲では光量を所定範囲内に収めつつ操作入力の変化に対応して照明光の色温度が増減するように照明光源の各発光素子の光量を決定する。
上記の制御によれば、人が各色毎に各別に光量を調整する操作制御に比較して照明光の色温度及び光量を容易に調整することができる。
上記の技術は、赤色系(R)、緑色系(G)、青色系(B)の3色の発光素子(発光ダイオード)を有する照明光源において提案されているものである。一方、コスト削減、発光素子の精度のばらつきの緩和、制御の容易性等の観点から、最近は2色の発光素子により照明光源を構成することが提案されている。
特許文献2は、一例として2色の発光素子を用いた照明装置を開示している。当該文献は、2色の発光素子の色度点(色度座標)を結ぶ直線の黒体軌跡からの偏差duvを所定の範囲内に収めることを開示している。
特開2010−176984号公報 特開2009−238729号公報
しかしながら、2色の発光素子を含む照明光源において、照明光の所望の色温度に対応して各発光素子の光量を適切に決定する技術は提供されていない。すなわち、2色の発光素子の場合、3色の発光素子に比べて各発光素子が放射する光の混合により得られる照明光について制約が大きく、適切な色温度と光量の設定が難しい。
本発明は、2色の発光素子を用いる照明器具において、照明光の色温度に対応して各発光素子の光量を適切に決定する技術を提供する。
本発明に係る照明器具は、2700K以下の色温度の光を放射する第1の発光素子および5000K以上の色温度の光を放射する第2の発光素子を有する照明光源と、前記第1及び第2の発光素子を個別且つ任意の光量で発光させる発光素子駆動部と、前記照明光源から照射される照明光の色温度および光量が外部からの操作入力に応じた色温度および光量となるように、前記第1及び第2の発光素子の各々の光量を決定する光量決定部と、を備える照明器具であって、前記光量決定部は、2700K未満の色温度の範囲である第1の色温度範囲または5000Kを超える色温度の範囲である第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量が、前記第1及び第2の発光素子の各々の最大光量の合計値である可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子各々の光量を決定する。
本発明の一実施態様として例えば、前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲または前記第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量をゼロに決定する。
本発明の一実施態様として例えば、前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲および前記第2の色温度範囲の両方における照明光の光量が、前記可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子各々の光量を決定する。
本発明の一実施態様として例えば、前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲および前記第2の色温度範囲の両方における照明光の光量をゼロに決定する。
本発明の一実施態様として例えば、前記光量決定部は、duvが+0.02を超える照明光の色温度の範囲を、前記第1の色温度範囲または前記第2の色温度範囲として決定する。
本発明の一実施態様として例えば、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の色度図上における二つの色度点が、当該色度図上における黒体軌跡より上側に位置するとともに、前記二つの色度点を結ぶ直線が当該黒体軌跡に交わる。
本発明に係る照明器具によれば、黒体軌跡から乖離した定温度側の色温度と項温度側の色温度における照射光の光量を減らすことができ、違和感の少ない照射光を得ることが可能となる。
本発明の実施形態の照明器具を示し、(a)は全体構成図、(b)は電源ユニットのブロック図、(c)は発光素子駆動部の回路構成図 本発明に係る実施形態の照明器具の照明光源の平面図 x=0.25〜0.55およびy=0.25〜0.45の範囲に限定したxy色度図の一部を示す図 実施形態における色温度と光量の関係を示す調光カーブ 変形例における色温度と光量の関係を示す調光カーブ
以下、本発明に係る実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
本施形態の照明器具40は、図1(a)に示すように照明光源3と、電源ユニット2とで構成されている。照明光源3は、第1の発光素子(発光ダイオード)31、第2の発光素子(発光ダイオード)32を有している。但し、2色の発光素子は発光ダイオード以外の発光素子、例えば、有機EL素子であっても構わない。ここで、各色の発光素子31、32の光色の色度座標がそれぞれ(x,y)、(x,y)であり、各発光素子31、32の光量がそれぞれY、Yであるとすれば、混色光である照明光の光色の色度座標(x0,y0)及び光量Y0は、下記の数1で表される。
Figure 2014212082
ここにおいて、発光ダイオードからなる発光素子31、32については光量Y、Yを変えても光色(光の波長)が変化しないので、発光素子31、32の光量Y、Yの比率を変化させることで混色として得られる照明光の光色を変えることができ、また、各発光素子31、32の光量Y、Yの比率を保った状態で光量Y、Yを変化させれば、同一の光色において照明光の光量を変えることができる。発光ダイオードからなる発光素子31、32の光量Y、Yは給電量によって決まるから、後述するように電源ユニット2から各発光素子31、32に供給する給電量を増減することで照明光の光色並びに光量を調節することができる。ここで、照明光の色度が黒体軌跡にほぼ沿って変化するように照明光源の各発光素子31、32の光量Y、Yを決定することにより、照明光の光色を色温度で指定することができる。
光量は照明光の明るさの指標であり、例えば光束または照度等のような量に相当するものである。光束の単位は「lm(ルーメン)」であり、照度の単位は「lx(ルクス)」または「lm/m(ルーメン毎平方メートル)」である。
電源ユニット2は、図1(b)に示すように、後述するコントローラ1から制御信号が入力される制御信号入力部20と、コントローラ1を通じて給電される交流電圧を所望の直流電圧に変換する交流/直流変換部21と、第1の発光素子31を駆動する第1発光素子駆動部22A(発光素子駆動部)と、第2の発光素子32を駆動する第2発光素子駆動部22B(発光素子駆動部)と、制御信号入力部20に入力される制御信号を、第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22Bに与えるべき駆動信号に変換する駆動信号変換部23とを備えている。
第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22Bは共通の構成を有するものであって、図1(c)に示すように交流/直流変換部21の高電位側の出力端と発光素子31、32のアノードとの間に挿入された限流抵抗Rと、発光素子31、32のカソードにソースが接続されるとともにドレインが交流/直流変換部21の低電位側の出力端(グランド)に接続された電界効果トランジスタからなるスイッチング素子Q1と、駆動信号変換部23から出力される駆動信号を波形整形する波形整形回路とで構成される。この波形整形回路は従来周知のものであって、コレクタが交流/直流変換部21の高電位側の出力端に接続され且つエミッタがスイッチング素子Q1のゲートに接続されたPNP型のバイポーラトランジスタTr1並びにコレクタがスイッチング素子Q1のゲートに接続され且つエミッタがグランドに接続されたNPN型のバイポーラトランジスタTr2からなり、並列接続された2つのトランジスタTr1、Tr2のベースに入力される駆動信号を波形整形してスイッチング素子Q1のゲートに出力する。ここで、駆動信号変換部23ではオンデューティ比が可変である一定周期の矩形波信号からなる駆動信号を出力することにより、第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22Bのスイッチング素子Q1をPWM(パルス幅変調)制御して発光素子31、32への給電量を調節している。したがって、第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22Bは、第1の発光素子31と第2の発光素子32とを個別に且つ任意の光量で発光させる発光素子駆動部役割を果たす。
本実施形態の照明器具40において、照明光源3はコネクタ36とともにコネクタ付ハウジングユニット34として一体にパッケージ化されている。コネクタ付ハウジングユニット34はコネクタ36を介して電源ユニット2に簡易に接続可能である。そして、照明器具40はコントローラ1と接続され、全体として照明システム(装置)を構成する。
コントローラ1は箱形の合成樹脂成形品からなるハウジング10を有し、ハウジング10の前面に円筒形状の操作部11と電源スイッチの操作釦12が配設されている(図1
(a)参照)。電源スイッチ(図示せず)はタンブラスイッチや押釦スイッチからなり、交流電源ACから電源ユニット2への給電経路を開閉するものである。ハウジング10内には操作部11の操作によって変動する制御信号を生成する制御信号生成部(図示せず)が収納されている。制御信号生成部は、使用者の操作部11の操作に対応した制御信号を生成して電源ユニット2に出力する。
操作部11はハウジング10に対して回動自在に設けられており、使用者が操作部11を時計回りまたは反時計回りに回動することにより、前面に形成されているマーク11aが、回動方向における二つの位置の間の所定の位置に位置する。この回動に応じてコントローラからの制御信号が変動する。
電源ユニット2においては、コントローラ1の制御信号生成部から出力される制御信号が、制御信号入力部20によってオンデューティ比(逆数色温度)に対応した電圧レベルの直流電圧信号に変換され、さらに当該直流電圧信号が、駆動信号変換部23にて各色系の第1発光素子駆動部22A、第2発光素子駆動部22Bに対する駆動信号に変換される。駆動信号変換部23はマイコンとメモリを有しており、直流電圧信号の信号レベル(逆数色温度)、当該逆数色温度から逆算される色温度、色温度に対応する照明光の光色の色度座標(x0,y0)、当該色度座標と対応する各発光素子31、32の光量Y、Yの比率、並びに各発光素子31、32の光量Y、Yの対応関係を表した変換テーブルがメモリに格納され、当該変換テーブルに基づいてマイコンにより直流電圧信号を駆動信号に変換する。
制御信号入力部20と駆動信号変換部23は、照明光源3からの照明光の色温度および光量が、外部からの操作入力である操作部11の操作入力に応じた色温度および光量となるように、第1の発光素子31と第2の発光素子32の各々の光量を決定する光量決定部を構成する。光量決定部が決定した光量に従い、発光素子駆動部(第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22B)は第1の発光素子31と第2の発光素子32に給電を行う。
図2は、照明光源3の平面図を示す。照明光源3は、基板37、第1の発光素子31、第2の発光素子32、二つの電極パッド35、35から構成される。基板37はセラミック基材より構成される。基板37上に形成された二つの電極パッド35、35の各々は、コネクタ36を介して電源ユニット2の第1発光素子駆動部22A、第2発光素子駆動部22Bに接続される。さらに二つの電極パッド35、35より延びる一系統の金属導体回路が基板37上に形成されている。そして、金属導体回路にLED(Light Emitting Diode)チップが実装され、LEDチップに異なる発色をなす蛍光体を塗布することにより、第1の発光素子31、第2の発光素子32という異なる二色の発光素子が形成される。すなわち、照明光源3は、これら二光色の系統を有したLEDパッケージとして提供される。このようなLEDパッケージはいわゆるCOB(Chip On Board)、SMD(Surface Mount Device)等と呼ばれるものである。
本実施形態においては、一つの金属導体回路上に五つのLEDチップが直列接続で配置され、当該五つのチップのうち三つのチップ上に所定の発色をなす蛍光体を塗布することで、第1の発光素子31を構成する、三つのサブ発光素子31A、31B、31Cが図の上から縦方向に順番に形成されている。また、同じ金属導体回路上に五つのチップのうち他の二つのLEDチップが配置され、当該チップ上に他の発色をなす蛍光体を塗布することで、第2の発光素子32を構成する、二つのサブ発光素子32A、32Bが、それぞれサブ発光素子31A、31B、31Cの間に形成されている。すなわち、第1の発光素子31と第2の発光素子32は一つの基板37上に実装されている。本実施形態では、同一の発色をなすサブ発光素子の間に他の発色をなすサブ発光素子が配置されているため、各サブ発光素子からの放射光の混合が良くなり、よい照明光が得られる。しかしながら、異なる二つの基板上の各々に第1の発光素子31と第2の発光素子32を実装してもよい。サブ発光素子の数や配列の仕方も限定はされない。
第1の発光素子31と第2の発光素子32は、互いに色温度が異なるものであり、本実施形態においては、第1の発光素子31は2000Kの色温度の光を放射し、第2の発光素子32は8000Kの色温度の光を放射する。各発光素子の色温度は塗布する蛍光体の種類、成分等を変更することにより適切に設定することができ、蛍光体の種類、成分等は特に限定されない。
図3はx=0.25〜0.55およびy=0.25〜0.45の範囲に限定して示したいわゆるxy色度図の一部を示す。本図上においては黒体軌跡が実線で描かれている。黒体軌跡は太陽光の軌跡に近く、この上では太陽光(または自然光や白熱光)の自然な色味に近くなるため、人間が主観的に快適に感じる光が得られる。逆に黒体軌跡から外れた光は違和感を感じやすくなる。
赤色系(R)、緑色系(G)、青色系(B)の3色の発光素子(発光ダイオード)を使用して照明光源を得る場合、各発光素子の光量の比率を変更することにより、得られる照射光を色度図の任意の色度座標上に配置することが可能である。したがって、3色の発光素子を使用する場合、黒体軌跡上の光は容易に得られる。
一方、コスト削減等の観点から、図1の実施形態の様に、2色の発光素子31、32により照明光源、照明器具を構成することが提案されている。図3に示すように、第1の発光素子31の色度座標がP1(x,y)であり、第2の発光素子32の色度座標がP2(x,y)である場合、両発光素子の放射光の光量の比率を変化させることで、両発光素子の光の混合により得られる混色光である照明光P0(x0,y0)の色温度が変化する。上述したように、第1の発光素子31の色度座標P1(x,y)は2000Kの相関色温度の座標(黄色系)に位置し、第2の発光素子32の色度座標P2(x,y)は8000Kの相関色温度の座標(白〜青色系)に位置する。
しかしながら、2色の発光素子の場合、得られる照明光P0(x0,y0)の座標をxy色度図の任意の色度座標上に配置することが不可能であり、図3で点線直線で表したように、P1(x,y)とP2(x,y)を結ぶ直線上にしか配置できない。そして、照明器具においては、実用上もっとも使用される2700Kから5000Kの色温度の領域における照明光が黒体軌跡の近傍で得られる状態を想定した上で、第1の発光素子31、第2の発光素子32を採用するのが一般的である。この例では、二つの色度点P1、P2が、黒体軌跡より上側に位置するとともに、二つの色度点P1、P2を結ぶ直線が、座標P3、P4にて黒体軌跡に交わり、直線の一部(P1〜P3およびP2〜P4の部分)が黒体軌跡より上側にあり、他の部分(P3〜P4の部分)が黒体軌跡より下側にある。このような直線と黒体軌跡の配置関係により、2700Kから5000Kの範囲では黒体軌跡に近い照明光を得ることが可能となる。
上記より、黒体軌跡の近傍を通過する直線を得るために、少なくとも第1の発光素子31は2700K以下の色温度の光を放射するものが選ばれ、第2の発光素子32は5000K以上の色温度の光を放射するものが選ばれる。白熱灯の代替品として、実施形態の様な発光素子を用いた照明器具(ダウンライト等)が利用されるのであり、実施形態の照明器具においても白熱灯と同じ雰囲気の空間作りが望まれているが、白熱灯は比較的調光して使用されることが多い。そして、白熱灯は調光するとその調光度合いに応じ、色温度が2700Kから2000Kまで低下することがある。また、色温度が高い方が明るく感じるため、近年は5000K〜6500Kの白色蛍光灯が人気である。したがって、2000K〜8000Kの色温度範囲に渡る照明光が白熱灯を代替するダウンライト等で求められており、2700Kよりも更に色温度の低い第1の発光素子31(実施形態では2000K)、5000Kよりも更に色温度の高い第2の発光素子32(実施形態では8000K)を使用することが求められている。また、第1の発光素子31と第2の発光素子32の色温度差が大きい方が好ましく、その理由は後に述べる。
しかしながら、特に2700K以下の色温度の範囲および5000K以上の色温度の範囲において、第1の発光素子31と第2の発光素子32の光の混合により得られる照明光は黒体軌跡からの乖離が大きくなる。本例では偏差としてのduvがプラス側に大きくずれ、色味が悪くなり、人間が主観的に違和感を感じやすくなる。ここでduvとはJIS Z8725−1999で定義されるCIE 1960 UCS 色度座標で、相当する色温度を有する黒体軌跡からのu、vの値の偏差を1000倍し、対象の座標が黒体軌跡の上側にあるときは正の値(プラス;+)、下側にあるときは負の値(マイナス;−)として示される値のことである。
上記の様な不都合について検討した結果、発明者は2色の発光素子を用いる照明器具においても、照明光の色温度に対応して各発光素子の光量を適切に決定する技術を見出した。
すなわち、2700K以下の色温度の範囲および5000K以上の色温度の範囲において、第1の発光素子31と第2の発光素子32の光の混合により得られる照明光は黒体軌跡からの乖離が大きくなり、好ましくない光となる。そこで発明者は検討の結果、これらの範囲における照明光の光量を減らす、またはゼロにすることに想到した。このような光量の制御を行うことにより、人間が照明光に対し違和感を感じにくくなる。具体的には、図3に示すように、得られる照明光P0(x0,y0)の光量の範囲を色温度の観点から限定した。より詳細には、2300K以下の色温度の範囲である低温度側の第1の色温度範囲において、第1及び第2の発光素子31、32の各々の最大光量の合計値である可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、照明光の光量を設定した。また、6500K以上の色温度の範囲である高温度側の第2の色温度範囲において、第1及び第2の発光素子31、32の双方の光量をゼロにし、照明光の光量をゼロに設定した。
上記のように、第1及び第2の発光素子31、32によって得られる照明光について、色温度の観点から高温度側および低温度側における一定範囲の色温度に渡って、その光量を減らす、またはゼロにすることにより、黒体軌跡から乖離した光を減らすことができる。この結果、人間が違和感を感じにくい照明光が得られる。
図4は、上記の実施形態における色温度と光量の関係を示す照明光の調光カーブを示したものである。本実施形態では、光量決定部(制御信号入力部20、駆動信号変換部23)が、最も太い線の調光カーブ(DEBG)に則って照明光の色温度に対し光量を決定する。2700以下のK以下の調光カーブ(BG)は、一般的な白熱灯の調光カーブに倣ったものであり、この中で2300K未満の色温度の範囲において、照明光の光量は、可能総最大光量の30%になっている。一方、6500Kを越える色温度の範囲において、照明光の光量はゼロになっている(EDHI)。また、上述した可能総最大光量は約4000Kにおいて得られ、AJ=100%である。
点線は、第1の発光素子31と第2の発光素子32各々の光量を、特定の色温度を得る条件で(特定のx軸上の位置で)最大にした場合の出力可能な最大合計の光量(照明光の光量)である。ここで、線分FGは、第1の発光素子31が単独で発光する際の最大光量に相当し、線分HIは、第2の発光素子32が単独で発光する際の最大光量に相当し、可能総最大光量に相当する線分AJは線分FGと線分HIの和に等しい(AJ=FG+HI)。従って、2700K〜6500Kにおける三角形ABEの部分は、本来出力可能であるが、光量決定部によって抑制された結果出力されない光量のエネルギーに相当する。このエネルギーは、光量決定部の作用(抵抗成分の増大など)によって棄てられるいわば損失エネルギーである。
図5は、変形例における色温度と光量の関係を示す照明光の調光カーブを示したものである。本例においては、第1の色温度範囲である2700K未満の色温度において、光量をゼロにしている。また、第2の温度範囲を5000Kを越える色温度範囲とし、当該範囲でも光量をゼロにしている。一般的に、色温度が2700K〜5000Kの範囲の照明光が実用上用いられることが多いからである。
この調光カーブは、色温度が2700Kの第1の発光素子31と色温度が5000Kの第2の発光素子32との組み合わせ(組み合わせA)により実現可能である。また、この調光カーブは、図4の場合と同様、色温度が2000Kの第1の発光素子31と色温度が8000Kの第2の発光素子32との組み合わせ(組み合わせB)によっても実現可能である。
上記のように、実現したい色温度の範囲(2700K〜5000K)よりも低温度側および高温度側の発光素子であれば、基本的にどのような色温度の発光素子でも使用は可能である。ただし、図示したように二つの組み合わせについて、第1の発光素子31と第2の発光素子32各々の光量を最大にした場合の出力可能な最大合計の光量(照明光の光量)は実線(EAB)と点線(HEABF)で示したように異なる。発光素子の色温度の差が各組み合わせにおいて異なっているためである。組み合わせAにおいて色温度差は5000K−2700K=2300Kであり、組み合わせBにおいて色温度差は8000K−2000K=6000Kである。
そして、基本的には色温度差は大きい方が好ましく、本例においては組み合わせBが組み合わせAより好ましい。好ましい理由は以下の(1)、(2)である。
(1)色温度差が大きい組み合わせの方が損失エネルギーが小さくなり、消費電力の低減が可能となるからである。組み合わせBにおいて、損失エネルギーは三角形ABEの部分に相当するが、組み合わせAにおいて、損失エネルギーは三角形ABEの部分に相当する。したがって、組み合わせBは組み合わせAよりも、領域(ABA+AEA)の分だけ損失エネルギーが少ない。
(2)色温度差が大きい組み合わせの方が、各発光素子に要求される最大光量(パワー)を小さくすることができるからである。組み合わせBにおいて、第1の発光素子31に要求される最大光量はFGであり、第2の発光素子32に要求される最大光量はHIである。一方、組み合わせAにおいて、第1の発光素子31に要求される最大光量はBCであり、第2の発光素子32に要求される最大光量はEDである。BC(組み合わせA)>FG(組み合わせB)、ED(組み合わせA)>HI(組み合わせB)であることは明らかである。したがって、組み合わせBは組み合わせAよりもよりパワーの小さい発光素子を使用することができ、コストやサイズを低減することができる。
上記実施形態および変形例に示すように、第1の色温度範囲または第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量がゼロになるよう設定してもよいし(図4)、両範囲における照明光の光量がゼロになるよう設定してもよい(図5)。また、両範囲における照明光の光量が、ゼロより大きく可能総最大光量の30%以下の光量になるようにしてもよい。また。
ここで、第1の色温度範囲または第2の色温度範囲を決定する方法について、厳密には限定されないものの、黒体軌跡からの乖離の度合いを表すduvが+0.02を超える照明光の色温度の範囲を、第1の色温度範囲または第2の色温度範囲として決定することができる。なお、第1の発光素子31および第2の発光素子32の色温度が変化した場合、図3において黒体軌跡に対する直線の相対位置が変化するため、duvが+0.02を超える照明光の色温度も変化することとなる。
上記のような調光カーブは、駆動信号変換部23のメモリに登録されている。光量決定部を構成する制御信号入力部20と駆動信号変換部23は、照明光源3からの照明光の色温度および光量が、操作部11の操作入力に応じた色温度および光量となるように、第1の発光素子31と第2の発光素子32の各々の光量を決定する。この光量決定部が決定した光量に従い、発光素子駆動部(第1発光素子駆動部22Aと第2発光素子駆動部22B)は第1の発光素子31と第2の発光素子32に給電を行い、図4、5の調光カーブが得られる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 コントローラ
2 電源ユニット
3 照明光源
31 第1の発光素子
32 第2の発光素子
11 操作部
20 制御信号入力部(光量決定部)
22A 第1発光素子駆動部(発光素子駆動部)
22B 第2発光素子駆動部(発光素子駆動部)
23 駆動信号変換部(光量決定部)
34 コネクタ付ハウジングユニット
36 コネクタ
40 照明器具

Claims (6)

  1. 2700K以下の色温度の光を放射する第1の発光素子および5000K以上の色温度の光を放射する第2の発光素子を有する照明光源と、
    前記第1及び第2の発光素子を個別且つ任意の光量で発光させる発光素子駆動部と、
    前記照明光源から照射される照明光の色温度および光量が外部からの操作入力に応じた色温度および光量となるように、前記第1及び第2の発光素子の各々の光量を決定する光量決定部と、を備える照明器具であって、
    前記光量決定部は、2700K未満の色温度の範囲である第1の色温度範囲または5000Kを超える色温度の範囲である第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量が、前記第1及び第2の発光素子の各々の最大光量の合計値である可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子各々の光量を決定する、照明器具。
  2. 請求項1に記載の照明器具であって、
    前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲または前記第2の色温度範囲のいずれかにおける照明光の光量をゼロに決定する、照明器具。
  3. 請求項1に記載の照明器具であって、
    前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲および前記第2の色温度範囲の両方における照明光の光量が、前記可能総最大光量の30%以下の光量になるよう、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子各々の光量を決定する、照明器具。
  4. 請求項3に記載の照明器具であって、
    前記光量決定部は、前記第1の色温度範囲および前記第2の色温度範囲の両方における照明光の光量をゼロに決定する、照明器具。
  5. 請求項1に記載の照明器具であって、
    前記光量決定部は、duvが+0.02を超える照明光の色温度の範囲を、前記第1の色温度範囲または前記第2の色温度範囲として決定する、照明器具。
  6. 請求項1に記載の照明器具であって、
    前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の色度図上における二つの色度点が、当該色度図上における黒体軌跡より上側に位置するとともに、前記二つの色度点を結ぶ直線が当該黒体軌跡に交わる、照明器具。
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