JP5654328B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源として複数の固体発光素子を用いた発光装置に関する。
発光ダイオード(以下、LED)は、低電力で高輝度の発光が可能であり、表示等や照明器具等の様々な電気機器の光源として使用されている。近年では、赤色LED及び緑色LEDに加えて、青色LEDが実用化され、これらRGB3色のLEDを組み合わせることにより、様々な光色を発光することができる。また、LEDの出射光の波長を変換する蛍光体を組み合わせることにより、出射光の色温度を任意に設定することができる。
この種のものとして、2種又は3種の異なる色温度を有する複数のLED群を備え、これらのLED群に供給される夫々の電流の比率を調整して、所定の色度の光を照射できるようにした発光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、色度図における黒体放射軌跡近傍の異なる位置の色温度を有するLED光源を備え、各光源から出射された光の加法混色により混色光の色温度を連続的に変えることを可能とした発光装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2には、黒体放射軌跡上で色温度が異なる2つのLEDに加えて、黒体放射軌跡に対して偏差duvが正の方向にある色度のLEDを用いた構成が記載されている。
更に、各LEDの発光色の偏差duvを−0.02≦duv≦0.02の範囲内に収まるようにした発光装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3には、黒体放射軌跡に対して偏差duvが+0.02の範囲であり、色温度の異なる2種類のLEDを用いた構成が記載されている。
特開2008−262823号公報 特開2009−123429号公報 特開2009−238729号公報
しかしながら、昼白色及び電球色といった色温度の離れた2色の光を混色させる場合、色度の可変範囲が黒体放射軌跡を大きく逸れ、自然な色合いの光を生成することが困難である。例えば、図11に示すように、5000Kの色温度を有するLED(a)と、2000Kの色温度を有するLED(b)を用いた発光装置においては、これら2色の出力割合を制御することによって、5000Kと2000Kの色度を直線で結んだ範囲で混色光の色度が変化する。一般に、白熱灯や太陽の光は、この黒体放射軌跡の色度曲線上で変化していくとされ、この黒体放射軌跡近傍での色度がもっとも自然で違和感のない光となることが知られている。ところが、上記の混色光は、色度の変化範囲が黒体放射軌跡から大きく逸脱しており、違和感のあるピンクがかった光色となることがある。
また、色温度の異なる複数のLEDは、夫々特性の異なる半導体であり、出力に応じてLED毎に発光色度がばらつくので、それらを組み込んだ装置毎に色温度を合わせ、その色温度を自然な発光色で可変とすることは難しい。ところが、上記特許文献1乃至特許文献3には、黒体放射軌跡に沿った自然な発光色を出射するために各LEDをどのように制御するかについて具体的に記載されていない。そのため、色温度によっては照射光の色度が黒体放射軌跡から逸れてしまい、自然な光色とならないことがありえる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、色温度を可変としながらも、各色温度における色度が黒体放射軌跡に沿った自然な光色を実現できる発光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る発光装置は、黒体放射軌跡上の色度の光を出射する固体発光素子を含む色度の異なる光を出射する少なくとも3つの固体発光素子と、前記固体発光素子が有する色温度のうち最も低い色温度と最も高い色温度との間において所定の色度を設定する色度設定部と、前記固体発光素子の光出力を、前記色度設定部によって設定された色度に調光制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記固体発光素子のうち前記設定された色度と一致する色度の光を出射する固体発光素子がある場合は、当該固体発光素子を発光させ、前記設定された色度と一致する色度の光を出射する固体発光素子がない場合は、前記設定された色度から見て色温度の高い側及び低い側に夫々近い色温度を有する少なくとも2つの固体発光素子を発光させることを特徴とする。
上記発光装置において、前記固体発光素子のうち色温度が隣り合う固体発光素子の混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが夫々負の範囲になるよう設定されていることが好ましい。
上記発光装置において、前記固体発光素子のうち色温度が隣り合う固体発光素子の混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが−0.02〜0の範囲になるよう設定されていることが好ましい。
上記発光装置において、前記固体発光素子は、1900〜3000Kの色温度を有する第1の固体発光素子と、5000K以上の色温度を有する第2の固体発光素子と、前記第1及び第2の固体発光素子の中間の色温度を有する第3の固体発光素子と、を含むことが好ましい。
上記発光装置において、前記固体発光素子は、発光部からの光を蛍光体又はフィルタを用いて波長変換した光を出射するものであることが好ましい。
本発明によれば、色温度を可変としながらも、各色温度における色度が黒体放射軌跡に沿った自然な光色を実現できる。
本発明の一実施形態に係る発光装置の構成図。 (a)は同発光装置を組み込んだ照明器具の斜視図、(b)は同照明器具の分解斜視図、(c)は同発光装置に用いられる固体発光素子及び基板の上面図。 同発光装置に用いられる固体発光素子の色度を示す色度図。 同固体発光素子の側断面図。 同発光装置における3つの固体発光素子の調光制御パターンを示す図。 同発光装置の光色と光出力の変化を示す図。 同発光装置の光色と光出力の変化を示す図。 上記実施形態の変形例に係る発光装置に用いられる固体発光素子の色度を示す色度図。 別の変形例に係る発光装置に用いられる固体発光素子の色度を示す色度図。 更に別の変形例に係る発光装置に用いられる固体発光素子の色度を示す色度図。 従来の発光装置に用いられる固体発光素子の色度を示す色度図。
本発明の一実施形態に係る発光装置について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の発光装置1は、図1に示されるように、光源である固体発光素子としての発光ダイオード(以下、LED)2と、所定の色度を設定する色度設定部3と、LED2の光出力を色度設定部3によって設定された色度に調整する制御部4と、を備える。本実施形態においては、LED2は、夫々色度の異なる光を出射するように構成された少なくとも3つ、ここでは3種のLED2a,2b,2cが用いられた構成を示す。また、これらLED2a,2b,2cは、この順に出射光の色温度が高いものとする。LED2a,2b,2cは、夫々複数個がパッケージとして基板5に実装される。なお、図例では、LED2a,2bが夫々6つ、LED2cが4つ用いられた構成を示すが、各LED2a,2b,2cの個数はこの例に限られず、また、4種以上のLED2が用いられてもよい。一般に、発光装置1の光出力が大きくなると、色温度もそれに応じて高くなるので、好ましくは、高い色温度のLED2aの個数が、低い色温度LED2cの個数よりも多く用いられる。基板5には、同種のLED2が1つのパッケージとして直列に接続されるように、配線回路51(図例では配線回路51a,51b,51c)が形成されている。
色度設定部3は、LED2a,2b,2cの出射光を混色した混色光、すなわち発光装置1の照射光の色温度を所定の値に設定するためのボリュームコントローラ31を備える。ボリュームコントローラ31は、ユーザによる摘みの回転操作によって、発光装置1をオフ状態からオン状態へ切り替え、回転範囲に応じて発光装置1の光出力を変化させる。また、ボリュームコントローラ31は、発光装置1がオン状態となって光出力が小さい間は低い色温度の光を照射し、摘みを更に回転させることによって、光出力を大きくすると共に、漸次的に低い色温度から高い色温度の光を照射する調光操作を可能とする。
ボリュームコントローラ31によって所定の色温度が入力されると、色度設定部3は、入力された色温度における黒体放射軌跡上の色度、つまり、この色温度における色度図上の等色温度線と黒体放射軌跡との交点座標を、設定された色度(以下、設定色度)とする。また、色度設定部3は、設定色度の制御情報を含むduty信号を制御部4へ出力する。
制御部4は、発光装置1を点灯させる電源ユニット(不図示)に組み込まれており、LED2a,2b,2cのパッケージの種類に応じた複数の出力端子(図例では、出力a,b,c)を備える。また、制御部4は、商用電源(不図示)からの給電を受けてこれを所定の直流電流に変換すると共に、色度設定部3からのduty信号に対応するよう各LED2a,2b,2cを調光制御するための印加電圧を制御する整流変圧回路(不図示)を有する。各出力(端子)a,b,cは、配線41a,41b,41cによって夫々配線回路51a,51b,51cに接続される。
発光装置1は、図2(a)に示すように、好ましくは、天井、壁面等に埋め込まれる埋込型の照明器具10に組み込まれる。照明器具10は、発光装置1を保持すると共に、発光装置1を点灯させる電源ユニット(不図示)を収容する本体部11を備える。また、天井等に形成された開口部に嵌め込まれ、光源等を保持する枠体部12と、商用電源から電源供給を受けるための電源線が接続される端子台13と、枠体部12を天井等に固定するための取付バネ14と、を備える。
また、照明器具10は、図2(b)に示すように、上述した基板5と、LED2の熱を放熱するためのヒートシンク部材6と、基板5とLEヒートシンク部材6との間に設けられる保持部材7と、を備える。また、照明器具10は、LED2を保護する保護カバー8を備える。この保護カバー8の裏面側にはネジホルダ(不図示)が設けられており、ヒートシンク部材6(本体部11)内側から挿通されたネジ(不図示)によって保護カバー8とヒートシンク部材6とが固定される。
LED2は、図2(c)に示すように、基板5の略中央領域に色温度の低いLED2cが配され、これらLED2cよりも色温度が高いLED2b,2aが、LED2cの周囲に、同種のものが隣り合わないように互い違いに配される。なお、LED2a,2b,2cの配置は、図例の構成に限られない。
基板5は、汎用の発光モジュール用の基板であり、例えば、酸化アルミニウム(Al)や窒化アルミニウム(AlN)等の電気絶縁性を有する金属酸化物(セラミックスを含む)、金属窒化物、又は金属、樹脂、ガラス繊維等の材料から構成される。基板5に形成された配線回路51(図1参照)は、絶縁材料によって被覆され、LED2a,2b,2cの各正負電極と接続される箇所及び配線41a,41b,41cと接続される箇所が夫々電極端子として露出している(不図示)。
本実施形態において、LED2a,2b,2cは、図3に示すように、夫々黒体放射軌跡上に異なる色度を有する光を出射するものが、夫々複数用いられる。なお、LED2a,2b,2cのうち、少なくとも1つの色度が黒体放射軌跡上にあればよい。同図においては、これらLED2a,2b,2cの色度点を、2a,2b,2cとして表示している。LED2a,2b又はLED2b,2cを発光させると、それらの混色光の色度は、発光割合に応じて、同図における線分2a−2b又は線分2b−2cに沿って変化する。上記線分で示される混色光の色度の変化範囲は、いずれも黒体放射軌跡に対する偏差duvが負の範囲に存在する。本実施形態において、LED2a,2b,2cの設定色温度は、夫々5000K,3000K,2000Kとする。つまり、発光装置1は、2000〜5000Kの範囲で色温度を可変とすることができる。
LED2は、図4に示すように、断面矩形状の基材20と、基材20上に実装された発光部(LEDチップ)21と、LEDチップ21を取り囲む凹部を有する枠体22と、枠体22に充填される充填材23と、を備える。充填材23には、シリコン等が用いられ、LEDチップ21からの出射光の波長を変換する蛍光体24が含有される。基材20の一側面にはカソード電極25が、他側面にはアノード電極26が設けられ、基材20の下面両端部に形成された外部接続電極27,28に夫々接続される。また、カソード電極25及びアノード電極26は、ワイヤ29によってLEDチップ21の各電極端子(不図示)に夫々接続される。枠体22の内周面は、光の導出方向に開口した円錐面として形成されており、円錐面の表面は光反射機能を有する。LEDチップ21には、好ましくは、青色光を出射する青色LED素子又は緑色光を出射する緑色LED素子が用いられ、蛍光体24の種類又は含有量を調整することによって、所望の色度の光を出射するLED2が得られる。なお、蛍光体24に加えて、又はそれに換えて所定の波長の光を選択的に透過させることによってLED2の出射光の波長を変換するフィルタ(不図示)が用いられてもよい。このフィルタは、照明器具10の保護カバー8に設けられたものであってもよい(図2(b)参照)。また、LED2には、適宜に出射光の配光を制御するためのレンズ部材(不図示)が設けられ、上述した蛍光体24又はフィルタは、このレンズ部材に、又はLED2とレンズ部材との間に組み込まれていてもよい。なお、実質的な世界標準となっている、米国で規定されたLED色度規定(ANSI規格)に準じたLEDは、色度のバラツキが黒体放射軌跡から所定の範囲内となっていることから、これらの汎用のLEDが用いられてもよい。
ここで、発光装置1の調光制御パターンについて、上述した図1及び図3に加えて、図5を参照して説明する。制御部4は、LED2a,2b,2cのうち上述した設定色度と一致する色度の光を出射するLED2がある場合は、このLED2を発光させる。また、設定色度と一致する色度の光を出射するLED2がない場合は、設定色度から見て色温度の高い側及び低い側に夫々近い色温度を有する少なくとも2つのLED2を発光させる。つまり、図5に示すように、設定色度が色温度5000Kに相当する色度である場合、LED2aのパッケージを発光させる。同様に、設定色度が色温度3000K及び2000Kに相当する色度である場合、LED2b及びLED2cのパッケージを夫々発光させる。また、設定色度が色温度5000〜3000Kの範囲内に相当する色度である場合、この設定色度から見て色温度の高い側及び低い側に夫々近い色温度を有する2種のLED2a,2bのパッケージを発光させる。同様に、設定色度が色温度3000〜2000Kの範囲内に相当する色度である場合、2種のLED2b,2cのパッケージを発光させる。なお、ここでいう「一致」とは、夫々の色度が完全に一致する場合に限られず、例えば、偏差duvが±0.01程度の差がある場合を含むものである。
より具体的な発光装置1の調光制御パターンについて、上述した図1及び図3に加えて、図6及び図7を参照して説明する。図6は、発光装置1の光色に応じた各LED2a,2b,2cの光出力を夫々個別にプロットしたものであり、図7は、それらの光出力を合算したものである。ユーザがボリュームコントローラ31を操作すると、その操作に応じて、制御部4は、発光装置1はオフ状態からオン状態に切り替え、光出力を漸次大きくする。このとき、制御部4は、LED2a,2b,2cの中で、まず最も低い色温度を有するLED2cを発光させる(図6及び図7のS1)。LED2cの出射光は、色度が黒体放射軌跡上にあるので、自然な光色が実現される。
続いて、ボリュームコントローラ31が操作されると、制御部4は、光出力及び色温度を断続的に大きく、また高くするため、LED2cに加えて、3000Kの色温度を有するLED2bを発光させる(図6及び図7のS2)。このとき、LED2b,2cの混色光の色度は、図3に示す線分2b−2c上に存在し、当該線分はいずれの点においても黒体放射軌跡に近接しているので、自然な光色が実現される。また、ボリュームコントローラ31における操作値が3000Kであるとき、制御部4は、LED2cを消灯し、LED2bのみを発光させる(図6及び図7のS3)。このとき、発光装置1の光出力は100%となる。LED2bの出射光も、色度が黒体放射軌跡上にあるので、自然な光色が実現される。
更に、ボリュームコントローラ31が操作されると、制御部4は、色温度を断続的に高くするため、LED2bの光出力を漸減させ、5000Kの色温度を有するLED2aの光出力を漸増させるように、それらを発光させる(図6及び図7のS4)。このとき、LED2a,2bの混色光の色度は、図3に示す線分2a−2b上に存在し、当該線分はいずれの点においても黒体放射軌跡に近接しているので、自然な光色が実現される。そして、ボリュームコントローラ31における操作値が5000Kであるとき、制御部4は、LED2bを消灯して、LED2aを発光させる(図6及び図7のS5)。LED2aの出射光も、色度が黒体放射軌跡上にあるので、自然な光色が実現される。
LED2a,2b,2cは、夫々の出射光の色度が黒体放射軌跡上に存在するので、色温度が隣り合うLED2(本実施形態ではLED2a,2b又はLED2b,2c)の混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが、夫々負の範囲になるよう設定される。こうすれば、設定色度が、LED2a,2b,2cの出射光の固有の色度と一致するとき、その色度のLED2を選択的に発光させるので、特に自然な光色が実現される。また、設定色度が、LED2a,2b,2cの出射光の固有の色度と一致しない場合であっても、それら色温度が隣り合うLED2を適宜に調光制御することにより、混色光の色度が黒体放射軌跡に近接した、自然な光色が実現される。また、それらの混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが−0.02〜0の範囲になるよう設定されていることが好ましい。こうすれば、より自然な光色が実現される。
発光装置1は、上述したように構成されているので、色温度を可変としながらも、各色温度における色度が黒体放射軌跡に沿った自然な光色を実現できる。また、発光装置1の光出力が小さいときは、図2(c)に示したように、基板5の略中央領域に集まるように配された色温度の低いLED2cが主に点灯するので、照射面における光ムラが生じ難くなる。また、発光装置1の光出力が大きいときは、LED2cよりも色温度が高いLED2b,2aが明るく点灯しているので、LED2cが配されている非点灯箇所が打ち消され、この場合にも、照射面における光ムラが生じ難くなる。
ここで、上述した実施形態の変形例について、図8を参照して説明する。上述した実施形態においては、色温度が夫々5000K,3000K,2000KであるLED2a,2b,2cを用いた構成について説明したが、LED2は、以下の3つの範囲に色温度を有する第1乃至第3のLEDであってもよい。すなわち、第1のLED2c’は、1900〜3000Kの範囲(Rc)に色温度を有し、第2のLED2a’は、5000K以上の範囲(Ra)に、第3のLED2b’は、LED2c’,2a’の中間の範囲(Rb)に色温度を有するものである。同図において、LED2a’,2b’,2c’の色度点を夫々2a’,2b’,2c’で示す。また、色温度は夫々7000K、3500K、2700Kであるものとし、いずれの色温度も夫々上記の範囲Ra,Rb,Rcに存在する。
この変形例は、上述した実施形態に比べて各LEDの色温度が高くなるよう設定されたものである。黒体放射軌跡のカーブは3500K以上の色温度において緩やかであるため、色度点2a’,2b’を結ぶ線分2a’−2b’は、黒体放射軌跡に近接している。また、LED2c’の色温度を上述した実施形態に比べて高くしているので、色度点2a’,2c’を結ぶ線分2a’−2c’も、上述した実施形態のLED2a,2cの色度を結ぶ線分(図3の線分2a−2c)に比べると、比較的黒体放射軌跡に近接する。そのため、色温度が隣り合う2つのLED2a,2b又はLED2b,2cだけでなく、3つのLED2a,2b,2cを同時に点灯させた場合でも、混色光の色度は黒体放射軌跡の近傍に存在するので、光出力を大きくでき、しかも自然な光色が実現される。この変形例は、照明として頻用される4000〜5000Kの色温度の白色光の光出力を大きくするのに効果的である。
また、別の変形例として、上述した実施形態のLED2b(色温度3000K)に蛍光体キャップを被せることにより、同じ等色温度線上で、出射光の偏差duvが正の方向にシフトさせることもできる。なお、LED2bに蛍光体キャップを被せたものをLED2b’’とし、その色度点を図9の2b’’で示す。この場合、3つのLED2a,2b’’,2cを夫々所定の調光制御することにより、混色光の色度を黒体放射軌跡に沿った自然な光色を実現することができる。
更に別の変形例として、複数のLED2のうち、1つのLED2aが、黒体放射軌跡上の色度の光を出射し、他のLED2d,2eは、夫々黒体放射軌跡から離れた色度の光を出射するものとしてもよい。LED2a,2d,2eの色度点を図10の2a,2d,2eで示す。黒体放射軌跡上の色度の光を出射するLED2aは、複数のLED2のうち最も色温度が高いものであることが好ましい。すなわち、高い色温度のものほど、高出力で使用されることが多いので、混色光の色度に与える影響が大きい。なお、この変形例では、LED2aの色温度が、5000〜10000K程度であることが好ましい。また、LED2dは、汎用の白色LEDの一部に蛍光体キャップを被せて緑色発光としたものであり、その色度座標は(x、y:0.39、0.54)である。また、LED2eは、蛍光体キャップで赤色発光としたものであり、その色度座標は(x、y:0.59、0.36)である。これらは、汎用白色LEDパッケージを使用できるので、コスト及び調達面での利点が大きい。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、図3に示した3つのLED2a,2b,2cを1つのパッケージとし、図8に示した3つのLED2a’,2b’,2c’を1つのパッケージとする。そして、これらを組み合わせて、夫々を調光制御することにより、色温度の可変範囲が広く、しかも各色温度において色度が黒体放射軌跡に近接した自然な光色を実現することができる。
1 発光装置
2 LED(固体発光素子)
3 色度設定部
4 制御部
24 蛍光体

Claims (5)

  1. 黒体放射軌跡上の色度の光を出射する固体発光素子を含む色度の異なる光を出射する少なくとも3つの固体発光素子と、
    前記固体発光素子が有する色温度のうち最も低い色温度と最も高い色温度との間において所定の色度を設定する色度設定部と、
    前記固体発光素子の光出力を、前記色度設定部によって設定された色度に調光制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記固体発光素子のうち前記設定された色度と一致する色度の光を出射する固体発光素子がある場合は、当該固体発光素子を発光させ、前記設定された色度と一致する色度の光を出射する固体発光素子がない場合は、前記設定された色度から見て色温度の高い側及び低い側に夫々近い色温度を有する少なくとも2つの固体発光素子を発光させることを特徴する発光装置。
  2. 前記固体発光素子のうち色温度が隣り合う固体発光素子の混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが夫々負の範囲になるよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記固体発光素子のうち色温度が隣り合う固体発光素子の混色光の色度は、黒体放射軌跡からの偏差duvが−0.02〜0の範囲になるよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記固体発光素子は、1900〜3000Kの色温度を有する第1の固体発光素子と、5000K以上の色温度を有する第2の固体発光素子と、前記第1及び第2の固体発光素子の中間の色温度を有する第3の固体発光素子と、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記固体発光素子は、発光部からの光を蛍光体又はフィルタを用いて波長変換した光を出射するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光装置。
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