JP2020140810A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じる光に、発する光を調整できる照明器具を提供する。【解決手段】照明装置100は、第1光を発する第1発光部10と、第2光を発する第2発光部20と、第1発光部10及び第2発光部20それぞれの出力を調整する制御部30を備え、第1特性を有するフィルタに、第1光を透過させた光のスペクトルを第3発光スペクトルとし、第2特性を有するフィルタに、第1光と第2光との合成光を透過させた光のスペクトルを第4発光スペクトルとし、470nm以上530nm以下の第1波長域及び560nm以上580nm以下の第2波長域において、各波長での、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置に関する。
従来、使用目的又は使用状況等に応じて、互いに光色が異なる2つの発光部を用いて、調色する照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−096836号公報
YANG CHAOPU et. Al, "Change of blue light hazard and circadian effect of LED backlight displayer with color temperature and age", Optics Express, OSA Publishing, 2018年, Vol.26, No.21, pp.27021−27032
一般的に、照明装置が発する光を調色する際には、積分球等で測定される特性を基準に調色される。しかしながら、照明装置が発する光が積分球等で測定される特性に基づいて調色されると、人が実際に見えている光色と異なる場合がある。例えば、高齢化によって、人間の目の水晶体は、光透過率が低下することが知られており、特に短波長領域で光透過率の低下が顕著である(例えば、非特許文献1参照)。そのため、同じ照明環境であっても、年齢層が高くなるにつれて、暗く感じたり、赤色及び黄色が強い色に感じたりするようになる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じる光に、発する光を調整できる照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明装置は、第1発光スペクトルを有する第1光を発する第1発光部と、第2発光スペクトルを有し、前記第1光に合成される第2光を発する第2発光部と、前記第1発光部及び前記第2発光部それぞれの出力を調整する制御部と、を備え、第1年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第1特性とし、前記第1年齢層よりも年齢層が高い第2年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第2特性とし、前記第1特性を有するフィルタに、前記第1光を透過させて得られる光のスペクトルを第3発光スペクトルとし、前記第2特性を有するフィルタに、前記第1光と前記第2光との合成光を透過させて得られる光のスペクトルを第4発光スペクトルとし、前記第3発光スペクトル及び前記第4発光スペクトルのそれぞれを最大ピーク波長の発光強度を1として規格化した場合に、470nm以上530nm以下の第1波長域において、各波長での、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の前記第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内であり、560nm以上580nm以下の第2波長域において、各波長での、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の前記第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。
本発明に係る照明装置によれば、照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じる光に、発する光を調整できる。
図1は、実施の形態に係る照明装置の概略構成を示す図である。 図2は、実施の形態に係る発光モジュールの平面模式図である。 図3は、人間の水晶体の光透過率の一例を示す図である。 図4Aは、実施例1、比較例1及び比較例2に係る第1光のスペクトルを示す図である。 図4Bは、図4Aに示されるスペクトルを規格化したスペクトルを示す図である。 図5は、実施例1、比較例1及び比較例2に係る第1緑色蛍光体及び第2緑色蛍光体が発する光のスペクトルを表す図である。 図6Aは、実施例1及び比較例2に係る第2光のスペクトルを示す図である。 図6Bは、実施例1及び比較例2に係る第1光と第2光との合成光のスペクトルの一例を示す図である。 図7Aは、実施例1に係る照明装置が発する光をフィルタに透過させた場合の規格化後のスペクトルを示す図である。 図7Bは、図7Aのスペクトルについて、450nm以上550nm以下の波長範囲を拡大した図である。 図8Aは、比較例2に係る照明装置が発する光をフィルタに透過させた場合の規格化後のスペクトルを示す図である。 図8Bは、図8Aのスペクトルについて、450nm以上550nm以下の波長範囲を拡大した図である。
(実施の形態)
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、本発明を示すために適宜強調、省略、又は比率の調整を行った模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではなく、実際の形状、位置関係、及び比率とは異なる場合がある。
[構成]
まず、本実施の形態に係る照明装置の構成について、図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明装置100の概略構成を示す図である。図1に示されるように、照明装置100は、第1発光部10、第2発光部20、及び制御部30を備える。また、第1発光部10及び第2発光部20は、発光モジュール50に実装されている。照明装置100は、例えば、図1に示されるような天井に設置されるシーリングライトであり、ベースライト、ダウンライト及び電球等であってもよい。
第1発光部10及び第2発光部20は、それぞれ、異なる色度の光を発する発光部である。第1発光部10は、第1発光スペクトルを有する第1光を発し、第2発光部20は、第2発光スペクトルを有し、第1光に合成される第2光を発する。
制御部30は、外部からの制御情報を受け付け、第1発光部10及び第2発光部20それぞれの出力を調整する。制御部30は、例えば、電源回路により第1発光部10及び第2発光部20に独立して電力を供給し、個別に電流量を変化させることで、第1光及び第2光それぞれの光量を調整する。これにより、第1光と第2光とが混合されて生成する合成光のスペクトルを変化させることができ、調光及び調色が可能となる。制御部30は、具体的には、調光スイッチ、電源回路、制御回路等から構成される。制御部30は、さらに、プロセッサ、又はマイクロコンピュータ等を含んでいてもよい。また、制御部30は、遠隔操作で制御するための通信モジュール等を備えていてもよい。
次に、第1発光部10及び第2発光部20について、詳細に説明する。図2は、第1発光部10及び第2発光部20が実装された発光モジュール50の平面模式図である。図2に示されるように、発光モジュール50は、複数の基板40と、複数の基板40の各々に実装された複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20とを有している。発光モジュール50は、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20が実装された面が天井と反対側となるように、照明装置100の内部に取り付けられる。
複数の基板40の各々は、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20を実装するためのプリント配線基板であり、略円弧状に形成されている。基板40としては、例えば、樹脂基板、メタルベース基板、セラミック基板又はガラス基板等を用いることができる。
複数の第1発光部10は、各基板40の実装面の内周部側に実装されている。具体的には、複数の第1発光部10は、各基板40の実装面の内周部側において、各基板40の周方向に沿って間隔を置いて円弧状に配置されている。これにより、発光モジュール50全体では、複数の第1発光部10は、円環状に配置されている。
複数の第2発光部20は、各基板40の実装面の外周部側に実装されている。具体的には、複数の第2発光部20は、各基板40の実装面の外周部側において、各基板40の周方向に間隔を置いて円弧状に配置されている。これにより、発光モジュール50全体では、複数の第2発光部20は、複数の第1発光部10を囲むように円環状に配置されている。このように、発光モジュール50に複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20が配置されることにより、照明装置100は、第1光と第2光との合成光を発することができる。
なお、第1発光部及び第2発光部20の数に特に制限は無く、使用目的に応じて設定すればよい。また、基板40上の第1発光部及び第2発光部20の配置についても、特に制限は無く、使用目的に応じて配置を変えてもよい。例えば、複数の第1発光部10は、複数の第2発光部20を囲むように円環状に配置されていてもよく、第1発光部10と第2発光部20とが交互に並ぶように円環状に配置されていてもよい。
第1発光部10及び第2発光部20の各々は、例えば、パッケージ化されたSMD(Surface Mount Device)型の発光デバイスである。第1発光部10は、紙面と垂直方向奥側に凹んだ凹部を有する容器16と、凹部内に封入された封止部材15と、凹部底面の中央に実装された第1発光素子11と、封止部材15中に分散して存在する第1蛍光部材14とを備える。第2発光部20は、紙面と垂直方向奥側に凹んだ凹部を有する容器26と、凹部内に封入された封止部材25と、凹部底面の中央に実装された第2発光素子21と、封止部材25中に分散して存在する第2蛍光部材24とを備える。図示は省略されているが、各基板40上の複数の第1発光部10同士及び複数の第2発光部20同士は、それぞれ配線で接続され、複数の第1発光部10と複数の第2発光部20とは、独立して電力が供給される。
なお、第1発光部10及び第2発光部20は、リモートフォスファー型の発光デバイスであってもよい。また、第1発光部10及び第2発光部20は、COB(Chip On Board)型の発光デバイスであってもよい。
第1発光素子11及び第2発光素子21は、例えば、発光のピーク波長が430nm以上470nm以下の青色光を発するLEDであり、発光のピーク波長が440nm以上460nm以下の青色光を発するLEDであってもよい。発光のピーク波長を430nm以上とすることで、第1発光素子11が発する光の平均演色評価数が高くなりやすく、発光のピーク波長を470nm以下とすることで、高い発光効率が得られやすい。第1発光素子11と第2発光素子21とは、同じ種類のLEDであってもよく、異なる種類のLEDであってもよい。経時変化による特性変化を同一にし、白色光の再現性を高める観点からは、第1発光素子11と第2発光素子21とは同じ種類のLEDであるとよい。
第1蛍光部材14は、第1発光素子11からの一部の光で励起されて光を発する。これにより、第1発光部10は、第1発光素子11が発する光、及び、第1蛍光部材14が発する光を混合して、第1光を発する。第1蛍光部材14は、赤色蛍光体12及び第1緑色蛍光体13から構成される。赤色蛍光体12と第1緑色蛍光体13との配合比率及び配合量は、目的とする第1光のスペクトル形状となるように調整される。
赤色蛍光体12は、第1発光素子11の光によって励起され、例えば、発光のピーク波長が620nm以上700nm以下の赤色光を発する蛍光体である。具体的な赤色蛍光体12としては、例えば、CaAlSiN:Eu、(Ca,Sr)AlSiN:Eu、CaSi:Eu、(Ca,Sr)Si:Eu、KSiF:Mn、KTiF:Mn等が挙げられる。赤色蛍光体12としては、1種類の蛍光体が用いられてもよく、複数種の蛍光体を混合して用いられてもよい。
第1緑色蛍光体13は、第1発光素子11の光によって励起され、例えば、発光のピーク波長が500nm以上570nm以下の緑色光を発する蛍光体である。第1発光部10が発する光の演色性を高める観点からは、発光のピーク波長が540nm以上570nm以下の緑色光を発する蛍光体であるとよい。第1緑色蛍光体13としては、例えば、LuAl12:Ce、Y(Ga,Al)12:Ce、CaScSi12:Ce、CaSc:Eu、(Ba,Sr)SiO:Eu、BaSi12:Eu、(Si,Al)(O,N):Eu、(Y,Lu)Al12:Ce等が挙げられる。これらの中でも、第1緑色蛍光体13としては、Y(Ga,Al)12:Ce等の、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)蛍光体であるとよい。第1緑色蛍光体13としては、1種類の蛍光体が用いられてもよく、複数種の蛍光体を混合して用いられてもよい。
第2蛍光部材24は、第2発光素子21からの一部の光で励起されて光を発する。これにより、第2発光部20は、第2発光素子21が発する光、及び、第2蛍光部材24が発する光を混合して、第2光を発する。第2蛍光部材24は、第2緑色蛍光体22から構成される。第2緑色蛍光体22の配合量は、目的とする第2光のスペクトル形状となるように調整される。照明装置100が発する光の光色を調整しやすくする観点から、第2蛍光部材24の発光のピーク波長は、第1蛍光部材14の発光のピーク波長よりも短いとよい。
第2緑色蛍光体22は、第2発光素子21の光によって励起され、例えば、発光のピーク波長が500nm以上570nm以下の緑色光を発する蛍光体である。照明装置100が発する光の光色を調整しやすくする観点から、第2緑色蛍光体22の発光のピーク波長は、第1緑色蛍光体13の発光のピーク波長よりも短いとよく、510nm以上540nm以下であるとよい。第2緑色蛍光体22としては、例えば、LuAl12:Ce、Y(Ga,Al)12:Ce、CaScSi12:Ce、CaSc:Eu、(Ba,Sr)SiO:Eu、BaSi12:Eu、(Si,Al)(O,N):Eu、(Y,Lu)Al12:Ce等が挙げられる。これらの中でも、第2緑色蛍光体22としては、LuAl12:Ce等の、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)蛍光体であるとよい。第2緑色蛍光体22としては、1種類の蛍光体が用いられてもよく、複数種の蛍光体を混合して用いられてもよい。
封止部材15は、第1発光素子11を封止し、中に第1蛍光部材14が分散した透光性樹脂材料である。封止部材25は、第2発光素子21を封止し、中に第2蛍光部材24が分散した透光性樹脂材料である。封止部材15及び封止部材25の透光性樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂又はユリア樹脂等が用いられる。
容器16は、第1発光素子11と、封止部材15とを収容する容器である。また、容器26は、第2発光素子21と、封止部材25とを収容する容器である。容器16及び容器26の材料は、例えば、金属、セラミック又は樹脂である。セラミックとしては、酸化アルミニウム(アルミナ)又は窒化アルミニウム等が採用される。また、金属としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金、鉄合金又は銅合金等が採用される。樹脂としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ等が用いられる。なお、容器16及び容器26の材料は、上記材料が組み合わされて用いられてもよい。
[動作]
次に、本実施の形態に係る照明装置100の動作について説明する。
照明装置100は、電力が供給されると、制御部30による制御に基づいて第1発光部10が第1発光スペクトルを有する第1光を発し、第2発光部20が第2発光スペクトルを有する第2光を発する。これにより、第1光及び第2光が混合され、合成光が生成される。制御部30は、第1発光部10及び第2発光部20への電流量を個別に調整し、第1光及び第2光のそれぞれの光量を変化させることで、調光及び調色を行う。なお、第1発光部10のみが発光していてもよい。
次に、人間の水晶体の光透過特性について図3を用いて説明する。図3は、非特許文献1に記載されている人間の水晶体の光透過率の一例を示す図である。図3に示されるように、人間の水晶体の光透過率は、高い年齢層になるほど低下し、特に短波長領域で光透過率の低下が顕著である。なお、本明細書において、年齢層とは、例えば、10代及び80代等であり、一定の年齢の範囲を示している。
ここで、本実施の形態において、人間の水晶体の光透過率と照明装置100が発する光との関係は以下のようになる。第1年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第1特性とし、第1年齢層よりも年齢層が高い第2年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第2特性とする。第1特性を有するフィルタに、第1光を透過させたと仮定して得られる光のスペクトルを第3発光スペクトルとし、第2特性を有するフィルタに、前記第1光と前記第2光との合成光を透過させたと仮定して得られる光のスペクトルを第4発光スペクトルとする。つまり、第1年齢層の人間が第1光のみを照射された場合に感じるスペクトルが第3発光スペクトルとなり、第2年齢層の人間が合成光を照射された場合に感じるスペクトルが第4発光スペクトルとなる。フィルタの光透過特性の例としては、例えば、図3に示される人間の水晶体の光透過率である。
そして、照明装置100は、第3発光スペクトル及び第4発光スペクトルのそれぞれを最大ピーク波長の発光強度を1として規格化した場合に、次の2つの条件を満たす。(1)470nm以上530nm以下の第1波長域において、各波長での、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。(2)560nm以上580nm以下の第2波長域において、各波長での、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。
このような条件を満たすことで、第1年齢層の人間が第1光のみを照射された場合に感じる規格化後の第3発光スペクトルと、第2年齢層の人間が合成光を照射された場合に感じる規格化後の第4発光スペクトルとが、類似の形状となる。
例えば、第1年齢層が使用者となる照明環境においては、照明装置100が第1光のみを放射し、第2年齢層が使用者となる照明環境においては、照明装置100が合成光を放射する。この場合、第1年齢層の使用者及び第2年齢層の使用者は、感じる光のスペクトルが類似の形状であるため、それぞれの使用者が同じ照明環境として感じることができる。このように、照明装置100は、照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じる光に、発する光を調整できる。詳細なスペクトルの形状については、以下に実施例及び比較例を用いて説明する。
[実施例及び比較例]
次に、照明装置100が発する光のスペクトルについて、実施例及び比較例を用いて、具体的に説明する。
以下の実施例及び比較例では、第1年齢層が10代であり、第2年齢層が80代である場合を説明する。また、図3に示される10代の人間の水晶体の光透過特性を第1特性、80代の人間の水晶体の光透過特性を第2特性とする。
<比較例1>
まず、比較例1に係る照明装置が発する光のスペクトルについて図4A及び図4Bを用いて説明する。
比較例1に係る照明装置は、上記照明装置100の2つの発光部のうち、第1発光部のみを備える照明装置である。第1発光部は、第1発光素子と、赤色蛍光体及び第1緑色蛍光体から構成される第1蛍光部材を有する。第1発光素子は、発光のピーク波長を450nmに有するLEDである。赤色蛍光体は、発光のピーク波長を640nmに有する蛍光体である。第1緑色蛍光体は、発光のピーク波長を545nmに有するYAG蛍光体である。なお、第1緑色蛍光体は、後述の図5に示されるスペクトルS7の光を発するYAG蛍光体である。これらの構成により、比較例1に係る照明装置は、第1発光部が第1光を発する。
図4Aは、実施例1、比較例1及び比較例2に係る第1光のスペクトルを示す図である。比較例1においては、第1発光部のみを備えることから、第1光のスペクトルが、照明装置の発する光のスペクトルとなる。図4Aにおいて、スペクトルS1は、比較例1に係る第1光の第1発光スペクトルである。スペクトルS1は、赤色蛍光体と第1緑色蛍光体との配合比率及び配合量を調整することで実現される。スペクトルS2は、第1特性を有するフィルタに、比較例1に係る第1光を透過させた場合に得られる光のスペクトルである。スペクトルS3は、第2特性を有するフィルタに比較例1に係る第1光を透過させた場合に得られる光のスペクトルである。実施例1及び比較例2については、後述する。
図4Aに示されるように、何もフィルタを透過させていない第1光のスペクトルS1に比べて、第1特性及び第2特性を有するフィルタを透過させた第1光のスペクトルS2及びスペクトルS3は、発光強度が全体的に低下する。特に、スペクトルS3の発光強度の低下が顕著である。つまり、10代の人間の水晶体の光透過特性が第1特性であり、80代の人間の水晶体の光透過特性を第2特性であるため、年齢層の高い人間の水晶体を透過した光ほど、発光強度が低下する。スペクトルS3は、低波長側の発光強度が低く、スペクトルS1の光と比べると、スペクトルS3の光は、赤色及び黄色が強く、スペクトルS3の相対色温度は3500K程度となる。つまり、80代の人間は、同じ光であっても、10代の人間と比べて、暗く感じやすく、かつ、赤色及び黄色が相対的に強い光に感じることになる。
図4Bは、図4Aに示されるスペクトルS1、スペクトルS2及びスペクトルS3を、それぞれのスペクトルの最大値で規格化したスペクトルを示す図である。スペクトルS4、スペクトルS5及びスペクトルS6は、それぞれ、スペクトルS1、スペクトルS2及びスペクトルS3を規格化したスペクトルである。つまり、図4Bに示されるスペクトルは、第1特性及び第2特性のフィルタを透過することによる発光強度の低下を、光量の増加により補った場合のスペクトルとなる。図4Bに示されるように、スペクトルS6で示される光は、規格化前のスペクトルS3で示される光よりも光量が増加し、スペクトルS4及びスペクトルS5の光と同等になる。しかし、スペクトルS6の形状は、低波長側の発光強度が相対的に低いままである。よって、スペクトルS6のフィルタに対応する80代の人間は、感じる明るさが改善するものの、赤色及び黄色が強い光に感じることは変わらない。よって、比較例1のように第1光のみを発する照明装置では、スペクトルS5のフィルタに対応する10代の人間と、スペクトルS6に対応する80代の人間とが、同じような照明環境として感じるように調整できない。
<実施例1及び比較例2>
次に、実施の形態の実施例1及び比較例2に係る照明装置が発する光のスペクトルについて、図5〜図8Bを用いて説明する。
実施例1及び比較例2に係る照明装置は、上記照明装置100と同様の構成を有し、第1発光部と第2発光部と制御部とを備える。第1発光部は、第1発光素子と、赤色蛍光体及び第1緑色蛍光体から構成される第1蛍光部材を有する。第2発光部は、第2発光素子と、第2緑色蛍光体から構成される第2蛍光部材を有する。
実施例1及び比較例2に係る第1発光部は、上記比較例1に係る第1発光部と同じ発光部を用いている。よって、実施例1及び比較例2に係る第1光の第1発光スペクトルは、図4Aに示されるスペクトルS1と同じ形状である。実施例1及び比較例2に係る第2発光素子は、発光のピーク波長を450nmに有するLEDである。ここで、図5は、実施例1、比較例1及び比較例2に係る第1緑色蛍光体及び第2緑色蛍光体が発する光のスペクトルを表す図である。上述のように、比較例1に係る第1緑色蛍光体は、図5に示されるピーク波長が545nmであるスペクトルS7の光を発するYAG蛍光体であり、実施例1及び比較例2においても同じである。実施例1に係る第2緑色蛍光体は、図5に示されるピーク波長が530nmであるスペクトルS8の光を発するLuAG蛍光体である。比較例2に係る第2緑色蛍光体は、図5に示されるピーク波長が545nmであるスペクトルS7の光を発するYAG蛍光体である。つまり、比較例2において、第1緑色蛍光体と第2緑色蛍光体とは、同じ蛍光体を用いている。また、スペクトルS7とスペクトルS8とを比較するとわかるように、実施例1に係る第2緑色蛍光体は、実施例1に係る第1緑色蛍光体よりも、発光のピーク波長が短い蛍光体を用いている。これにより、実施例1に係る第2蛍光部材の発光のピーク波長が、実施例1に係る第1蛍光部材の発光のピーク波長よりも短くなる。これらの構成により、実施例1及び比較例2に係る照明装置は、それぞれの第1発光部が第1光を発し、第2発光部が第2光を発する。
図6Aは、実施例1及び比較例2に係る第2光のスペクトルを示す図である。図6AにおけるスペクトルS9は、実施例1に係る第2光の第2発光スペクトルである。スペクトルS9は、実施例1に係る第2緑色蛍光体の配合量を調整することで実現される。図6におけるスペクトルS10は、比較例2に係る第2光の第2発光スペクトルである。スペクトルS10は、比較例2に係る第2緑色蛍光体の配合量を調整することで実現される。
図6Bは、実施例1及び比較例2に係る第1光と第2光との合成光のスペクトルの一例を示す図である。図6BにおけるスペクトルS11は、実施例1に係る第1光と第2光との合成光のスペクトルである。スペクトルS11は、実施例1に係る第1光及び第2光の光量を調整することで実現される。図6BにおけるスペクトルS12は、比較例2に係る第1光と第2光との合成光のスペクトルである。スペクトルS12は、比較例2に係る第1光及び第2光の光量を調整することで実現される。
図6Aに示されるように、実施例1に係る第2光のスペクトルS9は、比較例2に係る第2光のスペクトルS10に比べて、470nm以上580nm以下の波長範囲で、発光強度が高いスペクトル形状である。その影響により、図6Bに示されるように、実施例1に係る合成光のスペクトルS11も、比較例2に係る合成光のスペクトルS12に比べて、470nm以上580nm以下の波長範囲で、発光強度が高いスペクトル形状となっている。
まず、実施例1に係る照明装置が発する光のスペクトルについて説明する。図7Aは、実施例1に係る照明装置が発する光をフィルタに透過させた場合の規格化後のスペクトルを示す図である。図7Bは、図7Aのスペクトルについて、450nm以上550nm以下の波長範囲を拡大した図である。図7A及び図7BにおけるスペクトルS13は、第1特性を有するフィルタに、実施例1に係る第1光を透過させたスペクトルを、当該スペクトルの最大値を1として規格化した第3発光スペクトルである。つまり、スペクトルS13は、第1特性に対応する10代の人間が、実施例1に係る第1光を見た場合に感じる光のスペクトルである。図7A及び図7BにおけるスペクトルS14は、第2特性を有するフィルタに、実施例1に係る第1光と第2光との合成光を透過させたスペクトルを、当該スペクトルの最大値を1として規格化した第4発光スペクトルである。つまり、スペクトルS14は、第2特性に対応する80代の人間が、実施例1に係る第1光と第2光との合成光を見た場合に感じる光のスペクトルである。
図7A及び図7Bに示されるように、スペクトルS13とスペクトルS14とは、類似の形状のスペクトルである。特に、470nm以上530nm以下の第1波長域R1において、各波長での、スペクトルS13における発光強度とスペクトルS14における発光強度との差が、スペクトルS13における発光強度の20%以内である。また、560nm以上580nm以下の第2波長域R2において、各波長での、スペクトルS13における発光強度とスペクトルS14における発光強度との差が、スペクトルS13における発光強度の20%以内である。
以上のように、実施例1に係る照明装置は、スペクトルS13とスペクトルS14とは、類似の形状のスペクトルである。つまり、第1光のみからなる光を見た場合に10代の人間が感じる光のスペクトルと、第1光と第2光との合成光を見た場合に80代の人間が感じる光のスペクトルとが、類似している。よって、実施例1に係る照明装置は、第1光のみを発する場合と、第1光と第2光との合成光を発する場合とを使い分けることで、10代の人間と80代の人間とが感じる光色が同じと感じることができるように、発する光のスペクトルを調整することができる。
また、図3に示されるように、年齢層が高くなるほど、すべての可視光波長領域において、人間の水晶体の光透過率は低下していく傾向がある。そのため、制御部が、使用者の年齢層が高くなるほど、調整光である第2光の光量を大きくし、使用者の年齢層が低くなるほど、調整光である第2光の光量を小さくすることで、それぞれの年齢層の使用者が感じる光のスペクトル形状を類似したスペクトルにできる。すなわち、実施例1に係る照明装置は、10代又は80代以外の年齢層の人間が使用者である場合でも、感じる照明環境を同じにするために、年齢層の高低による水晶体の光透過率の高低に応じて、第1光及び第2光それぞれの光量を調整し、調光及び調色すればよい。よって、実施例1に係る照明装置は、10代又は80代以外の年齢層の人間が使用者となる場合であっても、照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じることができる光に、発する光を調整できる。
次に、比較例2に係る照明装置が発する光のスペクトルについて説明する。図8Aは、比較例2に係る照明装置が発する光をフィルタに透過させた場合の規格化後のスペクトルを示す図である。図8Bは、図8Aのスペクトルについて、450nm以上550nm以下の波長範囲を拡大した図である。図8A及び図8BにおけるスペクトルS15は、第1特性を有するフィルタに、比較例2に係る第1光を透過させたスペクトルを、当該スペクトルの最大値を1として規格化した第3発光スペクトルである。つまり、スペクトルS15は、第1特性に対応する10代の人間が、比較例2に係る第1光を見た場合に感じる光のスペクトルである。図8A及び図8BにおけるスペクトルS16は、第2特性を有するフィルタに、比較例2に係る第1光と第2光との合成光を透過させたスペクトルを、当該スペクトルの最大値を1として規格化した第4発光スペクトルである。つまり、スペクトルS16は、第2特性に対応する80代の人間が、比較例2に係る第1光と第2光との合成光を見た場合に感じる光のスペクトルである。
図8A及び図8Bに示されるように、スペクトルS15とスペクトルS16とは、スペクトル形状が一致している波長域があるものの、一部の波長域では、発光強度の差が比較的大きい。560nm以上580nm以下の第2波長域R2において、各波長での、スペクトルS13における発光強度とスペクトルS14における発光強度との差は、スペクトルS13における発光強度の20%以内である。しかしながら、470nm以上530nm以下の第1波長域R1において、各波長での、スペクトルS13における発光強度とスペクトルS14における発光強度との差が、スペクトルS13における発光強度の20%を超えている。
以上のように、比較例2に係る照明装置は、第1波長域R1において、スペクトルS15とスペクトルS16との発光強度の差が大きい。つまり、第1光のみからなる光を10代の人間が見た場合に感じる光のスペクトルと、第1光と第2光との合成光を見た場合に80代の人間が感じる光のスペクトルとが、異なる形状となる。よって、比較例2に係る照明装置は、第1光のみを発する場合と、第1光と第2光との合成光を発する場合とを使い分けたとしても、10代の人間と80代の人間とが同じような照明環境として感じることができる光に、発する光を調整できない。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る照明装置100は、第1発光スペクトルを有する第1光を発する第1発光部10と、第2発光スペクトルを有し、第1光に合成される第2光を発する第2発光部20とを備える。さらに照明装置100は、第1発光部10及び第2発光部20それぞれの出力を調整する制御部30を備える。第1年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第1特性とし、第1年齢層よりも年齢層が高い第2年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第2特性とする。第1特性を有するフィルタに、第1光を透過させたと仮定して得られる光のスペクトルを第3発光スペクトルとし、第2特性を有するフィルタに、第1光と第2光との合成光を透過させたと仮定して得られる光のスペクトルを第4発光スペクトルとする。そして、第3発光スペクトル及び第4発光スペクトルのそれぞれを最大ピーク波長の発光強度を1として規格化した場合に、次の2つの条件を満たす。(1)470nm以上530nm以下の第1波長域において、各波長での、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。(2)560nm以上580nm以下の第2波長域において、各波長での、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である。
これにより、規格化後の第3発光スペクトルと規格化後の第4発光スペクトルとが、類似の形状となる。つまり、第1光を照射された場合に第1特性の水晶体を有する第1年齢層の人間が感じる光と、第1光と第2光との合成光を照射された場合に第2特性の水晶体を有する第2年齢層の人間が感じる光とが、類似の形状のスペクトルとなる。そのため、照明装置100は、調整光として第2光を第1光と合成させ、調光及び調色することで、第1年齢層の人間と第2年齢層の人間とが同じ照明環境として感じる光に、発する光を調整できる。よって、照明装置100は、照明空間の使用者の年齢層に合わせて、使用者が同じような照明環境として感じる光に、発する光を調整できる。
また、第1年齢層は10代以上30代以下であり、第2年齢層は50代以上80代以下であってもよい。なお、10代以上30代以下とは、10歳以上40歳未満のことであり、50代以上80代以下とは、50歳以上90歳未満のことである。
これにより、第1年齢層の人間の水晶体と第2年齢層の人間の水晶体との光透過率の差が大きくなる。よって、照明装置100が発する光を調整しない場合に、第1年齢層の人間と第2年齢層の人間との間で照明環境の見え方の差が顕著になり、発する光の調整による見え方の改善効果が大きい。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、第1蛍光部材14は、赤色蛍光体12及び第1緑色蛍光体13から構成され、第2蛍光部材24は、第2緑色蛍光体22から構成されていたが、これに限るものではない。第1蛍光部材14は、赤色蛍光体12及び第1緑色蛍光体13の代わりに、黄色蛍光体から構成されてもよい。また、第1蛍光部材14及び第2蛍光部材24は、さらに別の発光のピーク波長の光を発する蛍光体を含んでいてもよい。
また、上記実施の形態において、第1発光素子11及び第2発光素子21は、青色光を発するLEDであったが、これに限るものではない。第1発光素子又は第2発光素子には、青色光よりも短い発光のピーク波長を有するLEDが用いられてもよく、異なる波長を発するLEDが複数用いられてもよい。
また、上記実施の形態において、第1発光素子11及び第2発光素子21はLEDであったが、これに限るものではない。第1発光素子11及び第2発光素子21は、それぞれ第1蛍光部材14及び第2蛍光部材24を励起させることができる発光素子であればよい。例えば、第1発光素子11及び第2発光素子21には、LEDに代えて、無機エレクトロルミネッセンス、有機エレクトロルミネッセンス、又は、半導体レーザー等の固体発光素子が使用されてもよい。
また、上記実施の形態において、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20は、発光モジュール50の複数の基板40に実装されていたが、これに限るものではない。複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20は、それぞれが別の発光モジュールに実装されていてもよい。また、照明装置100は、複数の第1発光部10及び複数の第2発光部20が実装された発光モジュールを複数備えていてもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記の実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 第1発光部
11 第1発光素子
12 赤色蛍光体
13 第1緑色蛍光体
14 第1蛍光部材
20 第2発光部
21 第2発光素子
22 第2緑色蛍光体
24 第2蛍光部材
30 制御部
100 照明装置

Claims (8)

  1. 第1発光スペクトルを有する第1光を発する第1発光部と、
    第2発光スペクトルを有し、前記第1光に合成される第2光を発する第2発光部と、
    前記第1発光部及び前記第2発光部それぞれの出力を調整する制御部と、を備え、
    第1年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第1特性とし、
    前記第1年齢層よりも年齢層が高い第2年齢層に含まれる人間の水晶体の光透過特性を第2特性とし、
    前記第1特性を有するフィルタに、前記第1光を透過させて得られる光のスペクトルを第3発光スペクトルとし、
    前記第2特性を有するフィルタに、前記第1光と前記第2光との合成光を透過させて得られる光のスペクトルを第4発光スペクトルとし、
    前記第3発光スペクトル及び前記第4発光スペクトルのそれぞれを最大ピーク波長の発光強度を1として規格化した場合に、
    470nm以上530nm以下の第1波長域において、各波長での、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の前記第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内であり、
    560nm以上580nm以下の第2波長域において、各波長での、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度と規格化後の前記第4発光スペクトルにおける発光強度との差が、規格化後の前記第3発光スペクトルにおける発光強度の20%以内である
    照明装置。
  2. 前記第1年齢層は、10代以上30代以下であり、
    前記第2年齢層は、50代以上80代以下である
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1年齢層は、10代であり、
    前記第2年齢層は、80代である
    請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記第1発光部は、第1発光素子と、前記第1発光素子からの光で励起されて光を発する第1蛍光部材と、を有し、
    前記第2発光部は、第2発光素子と、前記第2発光素子からの光で励起されて光を発する第2蛍光部材と、を有し、
    前記第2蛍光部材の発光のピーク波長が、前記第1蛍光部材の発光のピーク波長より短い
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記第1蛍光部材は、赤色蛍光体及び第1緑色蛍光体を含み、
    前記第2蛍光部材は、前記第1緑色蛍光体よりも発光のピーク波長が短い第2緑色蛍光体を含む
    請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記第1緑色蛍光体の発光のピーク波長が540nm以上570nm以下であり、
    前記第2緑色蛍光体の発光のピーク波長が510nm以上540nm以下である
    請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記第1緑色蛍光体は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)蛍光体であり、
    前記第2緑色蛍光体は、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LuAG)蛍光体である
    請求項5又は6に記載の照明装置。
  8. 前記第1発光素子及び前記第2発光素子の発光のピーク波長が、それぞれ430nm以上470nm以下である
    請求項4〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
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