JP2010176992A - 光源装置及び該光源装置を備える照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】演色性の高い、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる光源装置及び該光源装置を備える照明装置を提供する。
【解決手段】発光色が異なる複数の光源を備え、該複数の光源を発光させて照明光を出射する光源装置1において、前記複数の光源は、蛍光体と該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有する青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を少なくとも含み、特殊演色評価数を高めて演色性を向上させた前記照明光を得ることが可能なように構成してある。ピーク波長及び半値幅が表1に示す範囲になるように青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を夫々構成することにより、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】発光色が異なる複数の光源を備え、該複数の光源を発光させて照明光を出射する光源装置1において、前記複数の光源は、蛍光体と該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有する青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を少なくとも含み、特殊演色評価数を高めて演色性を向上させた前記照明光を得ることが可能なように構成してある。ピーク波長及び半値幅が表1に示す範囲になるように青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を夫々構成することにより、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光色が異なる複数の光源を備える光源装置及び該光源装置を備える照明装置に関する。
住宅、オフィス等の室内の一般照明などの各種照明に用いられる光源として、白熱電球、蛍光灯、発光ダイオード(以下、LEDという)等の光源が用いられている。このような光源が発する人工光により物体を照らしたとき、その物体の色の見え方が光源の種類により異なることが一般的に知られている。これは、人工光に含まれる光の成分が太陽光(昼光)と比較して偏りがあるためである。昼光は、赤色、緑色及び青色の光が略均等に含まれているため、物体が昼光により照らされた場合、美しく自然らしい色再現が可能である。しかしながら、例えば、白熱電球を光源として用いた場合、青色及び緑色の光が少なく、赤色の光が多く含まれているため、物体の色は全体的に黄色っぽく色再現され、蛍光灯を光源として用いた場合、赤色の光が少ないため、物体の色は全体的に青っぽく色再現される。
そして、一般照明などの各種照明に用いられる白色光を発する光源は、色再現性の高い、換言すると、色の見え方に及ぼす光源の性質(演色性)の高い光源が望ましい。そこで、発光色の異なる複数の光源を用いて、演色性の高い白色光を得るように構成された照明装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、演色性の代表的な評価方法として、CIE(国際照明委員会)の演色評価方法(CIE,1974:JIS Z 8726)がある。この方法は、試料光源の下での物体の色の見え方が基準の光の下での色の見え方と一致する程度を数値化したもの(演色評価数)を用いる。演色評価数には、個々の試験色(15色)に対する特殊演色評価数Ri(i=1〜15)と、R1〜R8の平均値である平均演色評価数Raとがある(R15はJISのみの規定)。なお、特殊演色評価数についてはR9〜R15が優先的に用いられる。これらの評価数は基準の光の下での色の見え方と一致するとき100となる。なお、一般的に、平均演色評価数Raが80以上の光源は演色性が良いと評価される。
特許文献1に開示された照明用光源及び照明装置は、青色、緑色及び赤色の3種類のLEDを用いて白色光を得るように構成してある。これら3種類の光源の光の強度を、光束比を夫々選択して、相関色温度が6500K(昼光色)、5000K(昼白色)及び3000K(電球色)において、平均演色評価数Raの高い(Ra≧90)白色光を得ることができるように構成してある。
照明用の光源の演色性は平均演色評価数Raにより評価されることが一般的であるが、平均演色評価数Raは、前述したように、特殊演色評価数R1〜R8の平均値でしかない。R1〜R8は、色を定量的に表示する表色に関する一般的な体系であるマンセル表色系(色相、明度、彩度により色を分類する)でいうところの中明度で中彩度の色である。一方、R9〜R12は赤色、黄色、緑色、青色の代表的な高彩度色であり、R13は白人の肌色であり、R14は葉の緑色であり、R15は日本人女性の平均的な顔色である。照明用の光源としては、これらの特殊演色評価数R9〜R15についても高い白色光を得ることができる光源であることが望ましい。
しかしながら、特許文献1においては、特殊演色評価数R9〜R15に関しての記載はなく、特殊演色評価数R9〜R15について考慮していない。特許文献1の実施の形態に記載のスペクトルを用いてシミュレートした結果、特殊演色評価数R9〜R15の全ての数値が高いとは言えなかった。特に、R9(高彩度の赤色)の数値が低く(例えば、3000KにおけるR9は43程度である)、このような色の再現性が特に悪いことが予測される。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる光源装置及び該光源装置を備える照明装置を提供する。
本発明に係る光源装置は、発光色が異なる複数の光源を備え、該複数の光源を発光させて照明光を出射する光源装置において、前記複数の光源は、蛍光体と該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有する青色光源、黄色光源及び赤色光源を少なくとも含み、特殊演色評価数を高めて演色性を向上させた前記照明光を得ることが可能なように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、蛍光体と該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有する青色光源、黄色光源及び赤色光源を少なくとも含む複数の光源を、特殊演色評価数を高めて演色性を向上させた照明光を得ることが可能なように構成しているから、複数の光源を適切に構成することにより、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
本発明に係る光源装置は、前記青色光源の半値幅は95nm以上であり、前記黄色光源の半値幅は85nm以上であり、前記赤色光源の半値幅は80nm以上であることを特徴とする。
本発明にあっては、青色光源、黄色光源及び赤色光源の各半値幅が、95nm以上、85nm以上及び80nm以上になるように各光源を構成しているから、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
本発明に係る光源装置は、前記青色光源のピーク波長は445nm〜480nmの波長領域にあり、前記黄色光源のピーク波長は530nm〜575nmの波長領域にあり、前記赤色光源のピーク波長は620nm〜670nmの波長領域にあることを特徴とする。
本発明にあっては、青色光源、黄色光源及び赤色光源の各ピーク波長が、445nm〜480nmの波長領域、530nm〜575nmの波長領域及び620nm〜670nmの波長領域にあるように各光源を構成しているから、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
本発明に係る光源装置は、前記青色光源、黄色光源及び赤色光源はLEDを含んでなることを特徴とする。
本発明にあっては、青色光源、黄色光源及び赤色光源はLEDを含んでなるから、各LEDの発光強度を、例えば、各LEDに供給する平均電流値を設定することにより、容易に設定することができ、照明光の相関色温度を自在に設定することができる。
本発明に係る照明装置は、前述の発明に記載の光源装置を備え、該光源装置からの光を照明光として出射するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、前記光源装置を用いて照明装置を構成しているから、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
本発明に係る照明装置は、前記複数の光源夫々の発光強度を制御する制御手段を備えており、該制御手段は、前記複数の光源夫々の発光強度を制御して照明光の相関色温度を変化させるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の光源夫々の発光強度を制御して照明光の相関色温度を変化させており、前記光源装置を用いて照明装置を構成しているから、任意の相関色温度の白色光を高い演色性を保ったまま得ることができる。
本発明によれば、演色性の高い、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高めて演色性を向上させた白色光を得ることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る照明装置の概略構成を示すブロック図である。
図中1は、発光色が異なる複数の光源を有する光源装置である。光源装置1は、発光色が青色である青色光源11と、発光色が黄色である黄色光源12と、発光色が赤色である赤色光源13とを備えている。これら青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13は、蛍光体と、該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有しており、半値幅及びピーク波長が表1に示す波長領域の範囲になるように夫々設定してある。
本実施の形態に係る光源装置1は、半値幅が100[nm]であり、ピーク波長が480[nm]である青色光源11と、半値幅が90[nm]であり、ピーク波長が570[nm]である黄色光源12と、半値幅が90[nm]であり、ピーク波長が655[nm]である赤色光源13とを備えてなる。なお、この組み合わせは一例であって、光源装置1を構成する青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13は、半値幅及びピーク波長が表1に示す条件を満足するように構成してあればよい。
なお、励起光源として、本実施の形態においてはLEDを用いており、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13は、例えば、LEDと、該LEDを封止し、蛍光体が分散された封止樹脂と、入力端子及び出力端子とを備えてなる表面実装型LEDとして構成してある。
黄色光源12は、例えば、サファイア基板上に窒化ガリウム系化合物半導体を形成してなる励起光源としての青色LEDと、該青色LEDからの光により励起されて黄色光を発するBOS蛍光体(BaSr)2 SiO4 :Eu2+である黄色蛍光体とを備えてなる。このように構成された黄色光源12からの光は、青色LEDが発する光と、該光により励起された黄色蛍光体が発する光との合成光となり、この合成光のピーク波長が570[nm]に、半値幅が90[nm]になるように、黄色光源12が構成してある。なお、青色LEDとしては、GaN基板上に窒化ガリウム系化合物半導体を形成した青色系のLED、ZnO(酸化亜鉛)系化合物半導体よりなる青色系のLEDを使用してもよい。また、InGaAlP系、AlGaAs系化合物半導体のLEDを用いてもよい。
なお、本発明の黄色蛍光体として用いることができる蛍光体は、Y3 Al5 O12:Ce3+(YAG)、Y2 SiO5 :Ce3+,Tb3+、Sr2 Si3 O8 ・2SrCl2 :Eu、BaMg2 Al2 O27:Eu2+,Mn2+、ZnSiO4 :Mn、Zn2 SiO4 :Mn、LaPO4 :Tb、SrAl2 O4 :Eu、SrLa0.2 Tb0.8 Ga3 O7 、CaY0.9 Pr0.1 Ga3 O7 、ZnGd0.8 Ho0.2 Ga3 O7 、SrLa0.6 Tb0.4 Al3 O7 、ZnS:Cu,Al、(Zn,Cd)S:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、Zn2 SiO4 :Mn、ZnSiO4 :Mn、ZnS:Ag,Cu、(Zn・Cd)S:Cu、ZnS:Cu、GdOS:Tb、LaOS:Tb、YSiO4 :Ce・Tb、ZnGeO4 :Mn、GeMgAlO:Tb、SrGaS:Eu2+、ZnS:Cu・Co、MgO・nB2 O3 :Ge,Tb、LaOBr:Tb,Tm、及びLa2 O2 S:Tb等である。
本発明の青色蛍光体として用いることができる蛍光体は、(Ba,Ca,Mg)5 (PO4)3 Cl:Eu2+、(Ba,Mg)2 Al2 O27:Eu2+、Ba3 MgSi2 O8 :Eu2+、BaMg2 Al2 O27:Eu2+、(Sr,Ca)10(PO4 )6 Cl2 :Eu2+、(Sr,Ca)10(PO4 )6 Cl2 ・nB2 O3 :Eu2+、Sr10(PO4 )6 Cl2 :Eu2+、(Sr,Ba,Ca)5 (PO4 )3 Cl:Eu2+、Sr2 P2 O7 :Eu、Sr5 (PO4 )3 Cl:Eu、(Sr,Ca,Ba)3 (PO4 )6 Cl:Eu、SrO・P2 O5 ・B2 O5 :Eu、(BaCa)5 (PO4 )3 Cl:Eu、SrLa0.95Tm0.05Ga3 O7 、ZnS:Ag、GaWO4 、Y2 SiO6 :Ce、ZnS:Ag,Ga,Cl、Ca2 B4 OCl:Eu2+、BaMgAl4 O3 :Eu2+、及び一般式(M1,Eu)10(PO4 )6 Cl2 (M1は、Mg,Ca,Sr,及びBaからなる群から選択される少なくとも1種の元素)で表される蛍光体等である。
本発明の赤色蛍光体として用いることができる蛍光体は、6MgO・As2 O5 :Mn4+、Y(PV)O4 :Eu、CaLa0.1 Eu0.9 Ga3 O7 、BaY0.9 Sm0.1 Ga3 O7 、Ca(Y0.5 Eu0.5 )(Ga0.5 In0.5 )3 O7 、Y3 O3 :Eu、YVO4 :Eu、Y2 O2 :Eu、3.5MgO・0.5MgF2 GeO2 :Mn4+、及び(Y・Cd)BO2 :Eu等である。なお、これらの黄色、青色及び赤色蛍光体を励起する励起光源は、蛍光体の励起波長に応じて適切に選定される。
以上のように構成された青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の3種類の光源を有する光源装置1を用いて、任意の相関色温度の白色光を再現することが可能である。図2は、相関色温度が6500[K]である光源装置1の発光スペクトルの一例を示す図である。図3は、相関色温度が5000[K]である光源装置1の発光スペクトルの一例を示す図である。図4は、相関色温度が3000[K]である光源装置1の発光スペクトルの一例を示す図である。図2乃至4の横軸は波長(nm)を、縦軸は相対値を夫々示している。なお、これらの発光スペクトルは、前述した半値幅及びピーク波長を有する青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を用いて、各光源11,12,13の発光強度を適切に設定することにより得られる。
これらの発光スペクトルの演色評価数を表2に示す。前述したように、表2中のRaは中明度で中彩度の色である特殊演色評価数R1〜R8の平均値である平均演色評価数であり、R9〜R12は赤色、黄色、緑色、青色の代表的な高彩度色の特殊演色評価数であり、R13は白人の肌色の特殊演色評価数であり、R14は葉の緑色の特殊演色評価数であり、R15は日本人女性の平均的な顔色の特殊演色評価数である。
高演色性の基準として、JIS Z9112「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」があり、広帯域発光形蛍光ランプの演色性(演色評価数)の最低値が演色性の種類毎に夫々定めてある。この基準の演色性の最高基準であるAAAランクにおいては、Ra、R9〜R15夫々に対して、演色評価数の最低値が定めてある。表2に示す演色性の白色光を得ることができる本発明に係る光源装置1は、各相関色温度(6500K(昼光色)、5000K(昼白色)及び3000K(電球色))において、演色性の最高基準AAAランクを満たしている。即ち、本発明に係る光源装置1は、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高い白色光を得ることができる。
この光源装置1の青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々は、制御部2により発光強度が個別制御される。制御部2は、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の発光強度を決定する発光強度決定部21と、該発光強度決定部21により決定された発光強度を得るべく、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を制御する光源制御部21と、制御プログラム、制御パターン情報及び設定内容を記憶する記憶部23と、信号送信部3からの信号を受信する信号受信部24とを備えている。
信号送信部3は、例えば、照明装置の点灯/消灯する操作を受け付ける電源スイッチと、相関色温度が異なる複数の照明モード(例えば、電球色、昼白色、昼光色)から1つの照明モードを選択する操作を受け付けるスイッチと、照明光の相関色温度を使用者の好みに応じて変化させるべく、照明光の相関色温度を任意に変更する操作を受け付けるスイッチと、これらのスイッチの操作に応じた赤外線信号の送信を行う送信部とを備えてなる赤外線リモートコントローラである。
発光強度決定部21には、光源制御部22、記憶部23及び信号受信部24が夫々接続してある。発光強度決定部21は、記憶部23に記憶されている制御プログラムを読込み、読込まれた制御プログラムに従って、信号受信部24を介して信号送信部3により与えられた設定内容に応じて、光源装置1の青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の発光強度を夫々決定する。より具体的には、発光強度決定部21は、記憶部23に記憶してある照明光の相関色温度と青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の発光強度との対応関係を示す参照テーブルに相関色温度を適用して、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々の発光強度を決定する。
記憶部23には、決定された発光強度に対応する青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々に対する制御パターン情報が記憶してある。発光強度決定部21は、決定された発光強度に対応する制御パターン情報を記憶部23から読込み、読込まれた制御パターン情報を光源制御部22に与える。この制御パターン情報は、例えば、照明光が決定された相関色温度になるように青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々の発光強度を調整すべく、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13に各対応して設けられたスイッチング素子に与えるパルス信号を生成するためのデューティ比等のデータである。
光源制御部22には、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13が夫々接続してある。光源制御部22は、パルス信号を生成するパルス信号生成部と、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々に対する給電/遮断を行う電界効果型トランジスタ等のスイッチング素子を有する駆動回路部とを備えてなる。なお、駆動回路部には、照明装置の適宜部位に配された、トランス、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品を備えてなる電源部(図示せず)が接続してある。
光源制御部22は、発光強度決定部21により与えられたデューティ比等のデータに基づき、パルス信号をパルス信号生成部にて生成し、生成されたパルス信号を駆動回路部の各スイッチング素子に与え、各スイッチング素子は与えられたパルス信号に応じて開閉動作をなす。このスイッチング素子の開閉動作に応じて、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々は、給電/遮断されることになり、発光強度決定部21により決定された発光強度にて点灯することになる。この結果、所望の相関色温度の光が照明光として照明装置から出射されることになる。
以上のように構成された本実施の形態に係る光源装置1及び該光源装置1を備える照明装置は、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13を、ピーク波長及び半値幅が表1に示す範囲になるように夫々構成してあるから、表2に示すように、平均演色評価数Raのみでなく、特殊演色評価数R9〜R15の各評価数の値も高い白色光を得ることができる。青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々の発光強度を制御して照明光の相関色温度を変化させているから、任意の相関色温度の白色光を高い演色性を保ったまま得ることができる。
このように色再現性が高く、かつ相関色温度の変更が可能な光源装置1を備える照明装置は、例えば、美術館、博物館、スーパーの野菜、肉等の食品売り場、デパートの宝石売り場、病院、印刷物の色検査等において、好適に用いられる。
なお、以上の実施の形態においては、光源装置1の青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13夫々の半値幅及びピーク波長の好適な範囲を表1に示しているが、この範囲を若干(例えば、数nm程度)逸脱した場合においても前述した効果とほぼ同等の効果を得ることは可能である。
さらになお、以上の実施の形態においては、光源装置1は青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の3種類の異なる発光色の光源を有しているが、それらに加えて、緑色光源、橙色光源等の他の発光色の光源をさらに備えていてもよい。特に、青色光源11、黄色光源12及び赤色光源13の夫々のピーク波長の間にピーク波長を有する発光色の光源を備えることにより、演色性が向上する。
また、以上の実施の形態においては、光源装置1の発光スペクトルとして、相関色温度が6500[K](昼光色)、5000[K](昼白色)及び3000[K](電球色)である発光スペクトルを例に説明したが、本発明の光源装置1が実現可能な相関色温度はこれに限定されず、約2800〜6500[K]の範囲の任意の相関色温度の照明光を高い演色性を保ったまま実現することが可能である。
また、図1にて示した照明装置の制御系の構成は一例であって、これに限定されない。本実施の形態においては、信号送信部3により設定された設定内容に応じて、各光源の発光強度を制御するように構成してあるが、設定内容に加えて、時刻、人の有無、周囲の照度、温度等に基づいて、各光源の発光強度を制御するように構成してもよい。
また、以上の実施の形態においては、励起光源としてLEDを用いているが、蛍光体を励起することが可能な光源であればよく、半導体レーザー、有機EL(Electro−Luminescence)等を用いてもよい。
また、本発明に係る光源装置1は、天井等の取付部材に埋込まれて設けられ、直下を照明するダウンライト、回動可能に設けられ、任意の方向の狭い範囲を照明するスポットライト、天井等の取付部材に設けられ、部屋全体を照明する所謂シーリングライト、電球用のソケットに取付けられる電球型照明装置、使用者の手元を照らすスタンドライト等、種々の照明装置に適用可能であり、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
1 光源装置
11 青色光源
12 黄色光源
13 赤色光源
2 制御部(制御手段)
11 青色光源
12 黄色光源
13 赤色光源
2 制御部(制御手段)
Claims (6)
- 発光色が異なる複数の光源を備え、該複数の光源を発光させて照明光を出射する光源装置において、前記複数の光源は、蛍光体と該蛍光体を励起する励起光源とを夫々有する青色光源、黄色光源及び赤色光源を少なくとも含み、特殊演色評価数を高めて演色性を向上させた前記照明光を得ることが可能なように構成してあることを特徴とする光源装置。
- 前記青色光源の半値幅は95nm以上であり、前記黄色光源の半値幅は85nm以上であり、前記赤色光源の半値幅は80nm以上であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記青色光源のピーク波長は445nm〜480nmの波長領域にあり、前記黄色光源のピーク波長は530nm〜575nmの波長領域にあり、前記赤色光源のピーク波長は620nm〜670nmの波長領域にあることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
- 前記青色光源、黄色光源及び赤色光源はLEDを含んでなることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の光源装置。
- 請求項1から4の何れか一つの光源装置を備え、該光源装置からの光を照明光として出射するように構成してあることを特徴とする照明装置。
- 前記複数の光源夫々の発光強度を制御する制御手段を備えており、該制御手段は、前記複数の光源夫々の発光強度を制御して照明光の相関色温度を変化させるように構成してあることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
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