JP2015115506A - 照明光源 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌抑制効果の向上を図ることが可能で、且つ、肌見えの良さ及び演色性の向上を図ることが可能な照明光源を提供する。【解決手段】照明光源は、固体発光素子と、波長変換部と、を備え、合成光の相関色温度が、5700K以上7100K以下である。合成光の分光分布は、430〜470nmの範囲に第1のピーク波長を有し、490〜540nmの範囲に第2のピーク波長を有し、600〜640nmの範囲に第3のピーク波長を有し、第1のピーク波長と第2のピーク波長との間における強度の第1最小値x1と、第2のピーク波長と第3のピーク波長との間における強度の第2最小値x2と、を有する。第2ピーク値Xと第1最小値x1との差分は、第2ピーク値Xに対して、30〜55%の範囲の値である。第2ピーク値Xと第2最小値x2との差分は、第2ピーク値Xに対して、20〜45%の範囲の値である。【選択図】図1

Description

本発明は、生体におけるメラトニン(melatonin)の分泌を抑制することが可能な照明光源に関するものである。
近年、照明光源としては、メラトニンの分泌を抑制し、生体リズムの調整や生体の覚醒を促す作用効果を得るものが提案されている(特許文献1)。
特開2011−72388号公報
特許文献1に記載された照明光源は、相関色温度が7100Kを超えており、一般の室内空間で使用した場合の照明空間が、やや青みの強い印象を与える空間であった。
また、一般的に、生体のメラトニン分泌の抑制効果は、光源色が低色温度側になるにつれて低下する傾向にあることが知られている。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌抑制効果の向上を図ることが可能で、且つ、肌見えの良さ及び演色性の向上を図ることが可能な照明光源を提供することにある。
本発明の照明光源は、固体発光素子と、波長変換部と、を備える。前記波長変換部は、前記固体発光素子から放射された光の一部を波長変換して異なる波長の光を放射する波長変換材料を含む。前記波長変換部から出射される合成光の相関色温度は、5700K以上7100K以下である。前記合成光の分光分布は、430nm〜470nmの範囲に第1のピーク波長を有し、490nm〜540nmの範囲に第2のピーク波長を有し、600nm〜640nmの範囲に第3のピーク波長を有する。前記合成光の分光分布は、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長との間における強度の第1最小値と、前記第2のピーク波長と前記第3のピーク波長との間における強度の第2最小値と、を有する。前記第2のピーク波長における強度である第2ピーク値と前記第1最小値との差分は、前記第2ピーク値に対して、30%〜55%の範囲の値である。前記第2ピーク値と前記第2最小値との差分は、前記第2ピーク値に対して、20%〜45%の範囲の値である。
この照明光源において、前記固体発光素子は、430nm〜470nmの範囲にピーク波長を有する青色発光ダイオードであり、前記波長変換材料は、490nm〜540nmの範囲にピーク波長を有する青緑色蛍光体と、530nm〜600nmの範囲にピーク波長を有する黄色蛍光体と、600nm〜670nmにピーク波長を有する赤色蛍光体と、を含む、ことが好ましい。
この照明光源において、前記青緑色蛍光体は、発光スペクトルの半値全幅が30nm〜80nmの範囲にある、ことが好ましい。
この照明光源において、前記波長変換部は、前記波長変換材料と、可視光を透過する透光性材料との混合体で形成され、前記固体発光素子を覆っており、前記黄色蛍光体と前記赤色蛍光体とが、前記青緑色蛍光体よりも前記固体発光素子の近くに配置されている、ことが好ましい。
この照明光源において、前記波長変換部は、第1波長変換部と、第2波長変換部と、を備え、前記第1波長変換部は、可視光を透過する第1透光性材料と前記黄色蛍光体と前記赤色蛍光体との混合体で形成され、前記固体発光素子を覆っており、前記第2波長変換部は、可視光を透過する第2透光性材料と前記青緑色蛍光体との混合体で形成され、前記第1波長変換部とは非接触の状態で前記第1波長変換部を覆うように配置されている、ことが好ましい。
本発明の照明光源は、合成光の相関色温度が、5700K以上7100K以下である。また、本発明の照明光源は、前記合成光の分光分布が、430nm〜470nmの範囲に第1のピーク波長を有し、490nm〜540nmの範囲に第2のピーク波長を有し、600nm〜640nmの範囲に第3のピーク波長を有する。また、本発明の照明光源は、前記第2ピーク値と前記第1最小値との差分が、前記第2ピーク値に対して、30%〜55%の範囲の値であり、前記第2ピーク値と前記第2最小値との差分が、前記第2ピーク値に対して、20%〜45%の範囲の値である。よって、本発明の照明光源においては、光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌抑制効果の向上を図ることが可能で、且つ、肌見えの良さ及び演色性の向上を図ることが可能となる。
図1は、実施形態の照明光源の分光分布の説明図である。 図2は、実施形態の照明光源の概略断面図である。 図3は、メラトニン分泌抑制の作用関数及び比視感度関数の説明図である。 図4は、生体作用度と青緑色蛍光体の変換効率との関係の説明図である。 図5は、実施形態の照明光源における波長変換材料の特性説明図である。 図6は、実施形態の照明光源の第1変形例を示す概略断面図である。 図7は、実施形態の照明光源の第2変形例を示す概略断面図である。 図8は、実施例1の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図9は、実施例2の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図10は、実施例3の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図11は、比較例1の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図12は、比較例2の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図13は、比較例3の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図14は、比較例4の照明光源から出射される合成光の分光分布である。 図15は、比較例5の照明光源から出射される合成光の分光分布である。
以下では、本実施形態の照明光源1について、図1〜5に基づいて説明する。
図2に示すように、照明光源1は、固体発光素子11と、波長変換部12と、を備える。波長変換部12は、固体発光素子11から放射された光の一部を波長変換して異なる波長の光を放射する波長変換材料を含む。照明光源1は、波長変換部12から出射される合成光の相関色温度が、5700K以上7100K以下である。照明光源1の合成光の分光分布は、図1に示すように、430nm〜470nmの範囲に第1のピーク波長を有し、490nm〜540nmの範囲に第2のピーク波長を有し、600nm〜640nmの範囲に第3のピーク波長を有する。また、照明光源1の合成光の分光分布は、第1のピーク波長と第2のピーク波長との間における強度の第1最小値x1と、第2のピーク波長と第3のピーク波長との間における強度の第2最小値x2と、を有する。第2のピーク波長における強度である第2ピーク値Xと第1最小値x1との差分は、第2ピーク値に対して、30%〜55%の範囲の値である。第2ピーク値Xと第2最小値x2との差分は、第2ピーク値Xに対して、20%〜45%の範囲の値である。よって、照明光源1は、光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌抑制効果の向上を図ることが可能で、且つ、肌見えの良さ及び演色性の向上を図ることが可能となる。
照明光源1の各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
固体発光素子11は、例えば、発光ダイオード(light emitting diode:LED)により構成することができる。これにより、照明光源1は、LED光源を構成することができる。LED光源とは、例えば、JIS Z9112:2012に定義されているように、LED発光装置の総称である。固体発光素子11は、例えば、430nm〜470nmの範囲にピーク波長を有するLEDにより構成することができる。つまり、固体発光素子11は、ピーク波長が430nm〜470nmの範囲にある青色LEDにより構成することができる。これにより、照明光源1は、LEDと波長変換材料との組み合わせにおいて、波長変換材料の選択肢が多くなる。
青色LEDは、青色光を放射するLEDチップにより構成することができる。青色光を放射するLEDチップとしては、例えば、窒化ガリウム系青色LEDチップを採用することができる。LEDは、例えば、LEDチップがパッケージに収納されたものでもよい。LEDは、パッケージに収納するLEDチップの個数が1個でも複数でもよい。なお、固体発光素子11は、LEDに限らず、例えば、レーザダイオード(半導体レーザ)により構成してもよい。
LEDチップとしては、チップサイズが0.3mm□(0.3mm×0.3mm)や0.45mm□(0.45mm×0.45mm)や1mm□(1mm×1mm)のもの等を用いることができる。また、LEDチップの平面形状は、正方形状に限らず、例えば、長方形状等でもよい。LEDチップは、平面形状が長方形状の場合、例えば、チップサイズが0.5mm×0.24mmのもの等を用いることができる。
固体発光素子11は、第1電極と、第2電極と、を備えている。固体発光素子11は、第1電極と第2電極とのうち一方がアノード電極、他方がカソード電極である。
照明光源1は、固体発光素子11が実装された実装基板13を好適に備えている。照明光源1は、実装基板13を備える場合、LEDモジュール(LED module)を構成することができる。実装基板13は、固体発光素子11を実装する基板である。「実装する」とは、固体発光素子11を配置して機械的に接続すること及び電気的に接続することを含む概念である。
実装基板13は、支持体14と、支持体14に支持され固体発光素子11が電気的に接続される配線部(図示せず)と、を備える。
配線部は、固体発光素子11の第1電極、第2電極がそれぞれ電気的に接続される第1導体部、第2導体部を備えている。
実装基板13は、支持体14が平板状に形成されている。実装基板13は、支持体14の形状が、平板状に限らず、例えば、固体発光素子11を収納する凹部が一面に形成されたものでもよい。
支持体14の外周形状は、矩形状としてある。支持体14の外周形状は、矩形状に限らず、例えば、矩形以外の多角形状や、円形状等でもよい。支持体14の平面サイズは、固体発光素子11の平面サイズよりも大きく設定してある。
実装基板13は、実装可能な固体発光素子11の個数を特に限定するものではなく、例えば、複数個の固体発光素子11を実装可能に構成されていてもよい。照明光源1は、複数個の固体発光素子11が直列接続された構成を有してもよいし、並列接続された構成を有してもよいし、直並列接続された構成を有してもよい。
照明光源1において、波長変換部12は、波長変換材料と、可視光を透過する透光性材料との混合体で形成され、固体発光素子11を覆っていることが好ましい。これにより、照明光源1は、固体発光素子11としてLEDチップを用いている場合等、波長変換部12が、固体発光素子11を封止する封止部を兼ねることが可能となる。照明光源1は、波長変換部12の形状を半球状としてある。波長変換部12の形状は、半球状に限らず、例えば、半楕円球状、ドーム状、直方体状等の形状でもよい。また、照明光源1は、支持体14として、固体発光素子11を収納する凹部が一面に形成された形状を採用する場合、波長変換部12の形状として、例えば、半球状、半楕円球状、ドーム状、直方体状、平板状等の形状を採用することができる。
照明光源1は、1個の波長変換部12により1個の固体発光素子11を覆っているが、これに限らず、1個の波長変換部12により複数個の固体発光素子11を覆うように構成してもよい。この場合、照明光源1は、複数個の固体発光素子11の配置に基づいて、波長変換部12の形状を適宜変更することが好ましい。例えば、照明光源1は、実装基板13の平面形状が細長の長方形状であり、実装基板13の長手方向に複数個の固体発光素子11が配列されている場合、波長変換部12を、複数個の固体発光素子11を覆う半円柱状の形状とすることができる。
波長変換材料としては、固体発光素子11から放射された光によって励起されて固体発光素子11の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体等を用いることができる。透光性材料としては、シリコーン樹脂を用いているが、これに限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機・無機ハイブリッド材料等を用いることもできる。
波長変換部12から出射される合成光とは、固体発光素子11から放射され波長変換部12において波長変換されずに波長変換部12から出射する光と、波長変換材料で波長変換されて波長変換部12から出射する光と、の混色光を意味する。
照明光源1は、合成光の相関色温度が、5700K以上7100K以下である。相関色温度は、光源(ここでは、照明光源1)の光色を表すものとして使用されるもので、その光源のuv色度座標に最も近い色度座標をもつ黒体放射の絶対温度として定義される。相関色温度は、JIS Z8113:1998やIEC 60050−845等で定義されている。相関色温度は、例えば、JIS Z8725:1999で規定されている相関色温度の測定方法に従って求める値である。光源の色度座標から最も近い黒体放射のもつ色度座標は、CIE 1960 UCS(uniform-chromaticity-scale)色度座標において光源の色度座標の点から、黒体放射軌跡に垂線を下したときの交点として求められる。5700Kは、JIS Z9112:2012等で定義される昼光色の相関色温度の範囲(5700K〜7100K)の下限である。7100Kは、昼光色の相関色温度の上限であり、また、IEC 60050等で定義される常用光源D65として用いる蛍光ランプの相関色温度の上限である。
ところで、照明光源1は、波長変換部12から出射される合成光の分光分布から下記(1)式で計算される、メラトニン分泌抑制効果を示す生体作用度が、0.85以上であるのが好ましい。
Figure 2015115506
S(λ)は、照明光源1の分光分布である。λは、波長である。S(λ)は、照明光源1の分光分布の最大値を基準にとって分光分布を相対的に表したものでもよい。分光分布及び相対分光分布については、例えば、JIS Z8113:1998やIEC 60050−845等において定義されている。
A(λ)は、メラトニン分泌抑制の作用関数である。メラトニン分泌抑制の作用関数は、メラトニン分泌を抑制し、生体リズムの調整や生体の覚醒を促す作用効果曲線であり、図3に実線で示すような曲線である。λは、波長である。メラトニン分泌抑制の作用関数A(λ)は、略400nm〜略600nmの範囲において上に凸の曲線となり、波長λが464nmの付近にピークを有する。メラトニン分泌抑制の作用関数は、例えば、参考文献1:G. C. Brainer著、「Action Spectrum for Melatonin Regulation in Humans: Evidence for a Novel Circadian Photoreceptor」、The Journal of Neuroscience、2001年8月15日、21(16)、pp.6405-6412)等に記載されている。
V(λ)は、比視感度である。λは、波長である。標準比視感度曲線は、図3に一点鎖線で示すような曲線である。比視感度については、例えば、JIS Z8113:1998やIEC 60050−845等において定義されている。比視感度は、明所視のCIE標準比視感度を用いるのが好ましい。
上述の(1)式の右辺の分母及び分子における積分波長範囲は、可視光の波長範囲とすればよく、例えば、380nm〜780nmとすることができる。よって、(1)式は、下記(2)式のように表すことができる。
Figure 2015115506
可視光の波長範囲の短波長限界は、360nm〜400nmの範囲にある。また、可視光の波長範囲の長波長限界は、760nm〜830nmの範囲にある。このため、積分波長範囲は、360nm〜830nmとしてもよい。
照明光源1は、合成光の分光分布から計算される、肌色の好ましさ指数(Preference Index of Skin Color:PS)が80以上であるのが好ましい。
PSは、肌色の好ましさを示す値である。PSは、参考文献2〔橋本 健次郎 他、“照明光下での日本人女性の肌色に対する好ましさの評価方法”、照明学会誌、Vol.82、No.11、p895、1998年〕や参考文献3〔特開平11−258047号公報〕の開示プロセスに準じて導出できる。すなわち、PSは、上記参考文献2、3に記載された計算手順において、照明ランプの分光分布、色度座標の代わりに、照明光源1の分光分布、色度座標それぞれを使用し、導出できる。要するに、PSの計算手順では、肌色の好ましさに関する算出評価値Pを求めた後に、PS=4×5の計算式を用いてPSを算出することができる。肌色の好ましさ指数とは、上述のように肌色の好ましさを示す値であるが、言い換えれば、人の肌の色見えの好ましさを示す値である。
PSは、標準光源D65の光での値を80と規定されている。したがって、照明光源1は、合成光のPSが80以上であることにより、標準光源D65の光と同等以上に肌の色を好ましく見せることが可能となる。
照明光源1は、相関色温度が5700K以上7100K以下では、生体作用度が0.85以上、且つ、PSが80以上、平均演色評価数Raが90以上、となるように構成されている。これにより、照明光源1は、サーカディアンリズム(circadian rhythm)を整える生体作用効果と肌見えの良さとの両立が可能となる。照明光源1は、相関色温度が6500Kにおいて、生体作用度が0.9以上、PSが85以上、平均演色評価数Raが90以上であるのが好ましい。照明光源1は、例えば、高齢者福祉施設の入居者の部屋やホスピタルの入院患者の病室等において、主として起床時から昼間における光源として利用することができる。この場合、照明光源1は、照明空間にいる生体のメラトニン分泌を抑制してサーカディアンリズムを整え、かつ肌見えの良い環境を演出可能となる。照明空間とは、照明光源1からの合成光により照明される空間である。照明空間としては、例えば、高齢者福祉施設の入居者の部屋やホスピタルの入院患者の病室等がある。サーカディアンリズムとは、地球上に生息する人に行動や身体機能として現れる、24時間に近い周期のリズムを意味する。24時間に近い周期とは、24±4時間又は24±5時間の周期を意味する。
照明光源1は、合成光の平均演色評価数Raが、90以上であることが好ましい。これにより、照明光源1は、演色性が高いことで、様々な物の色見えを自然な色合いにすることが可能となり、高齢者福祉施設の入居者やホスピタルの病室にいる入院患者等に違和感を与えない照明環境を提供することが可能となる。平均演色評価数Raは、例えば、JIS Z8726−1990で規定されている計算手順に従って求める値である。
照明光源1の合成光の分光分布は、図1に示すように、3つのピークを有している。第1のピーク波長は、3つのピークのうち最も短波長側のピークに対応する波長であり、430nm〜470nmの範囲にある。第2のピーク波長は、3つのピークのうち真ん中のピークに対応する波長であり、490nm〜540nmの範囲にある。第3のピーク波長は、3つのピークのうち最も長波長側のピークに対応する波長であり、600nm〜640nmの範囲にある。図1の分光分布は、一例であり、特に限定するものではない。分光分布は、例えば、JIS C8155:2010の5.3(試験条件)において規定された試験の条件の下で、JIS Z8724−1997の4.2(分光分布の測定方法)によって測定することができる。
第1最小値x1は、図1に示すように、合成光の分光分布において、第1のピーク波長と第2のピーク波長との間における強度の最小値である。言い換えれば、第1最小値x1は、第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長域における強度の極小値であり、0よりも大きな値である。第2最小値x2は、図1に示すように、合成光の分光分布において、第2のピーク波長と第3のピーク波長との間における強度の最小値である。言い換えれば、第2最小値x2は、合成光の分光分布において、第2のピーク波長と第3のピーク波長との間の波長域における強度の極小値であり、0よりも大きな値である。
第2ピーク値Xは、合成光の分光分布の第2のピーク波長における強度である。
上述のように、第2ピーク値Xと第1最小値x1との差分は、第2ピーク値に対して、30%〜55%の範囲の値である。言い換えれば、照明光源1は、下記(3)式で求められる、第2ピーク値Xに対する、第2ピーク値Xと第1最小値x1との差分の割合Xaが30%〜55%である。
Figure 2015115506
また、第2ピーク値Xと第2最小値x2との差分は、第2ピーク値Xに対して、20%〜45%の範囲の値である。言い換えれば、照明光源1は、下記(4)式で求められる、第2ピーク値Xに対する、第2ピーク値Xと第2最小値x2との差分の割合Xbが20%〜45%である。
Figure 2015115506
上述の割合Xaが55%を超えている場合には、第1最小値が小さすぎ、相関色温度が5700K以上7100K以下では、生体作用度が0.85以上、且つ、PSが80以上、平均演色評価数Raが90以上、という条件を満たすことができない傾向にある。また、割合Xaが30%未満の場合には、第1最小値x1が大きすぎ、相対的に、割合Xbが大きくなる傾向にある。このため、割合Xaが30%未満の場合には、平均演色評価数Raが90よりも低い値となってしまう傾向にある。
また、上述の割合Xbが45%を超えている場合には、第2最小値x2が小さすぎ、平均演色評価数Raが90よりも低い値となってしまう傾向にある。また、割合Xbが20%未満の場合には、第2最小値x2が大きすぎ、相対的に、割合Xaが大きくなる傾向にある。このため、割合Xbが20%未満の場合には、相関色温度が6500Kにおいて、生体作用度が0.9よりも小さくなる傾向にあり、十分なメラトニン分泌抑制効果が得られない傾向にある。
照明光源1は、割合Xaが30%〜55%、割合Xbが20%〜45%であることにより、光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌抑制効果の向上を図ることが可能となり、かつ、演色性が高く、かつ、肌の色見えの良い環境を演出可能となる。昼光色は、JIS Z9112:2012で定義されている。LEDの光源色は、XYZ表色系における色度によって、昼光色、昼白色、白色、温白色及び電球色の5種類に区分される。
照明光源1は、固体発光素子11が、430nm〜470nmの範囲にピーク波長を有する青色発光ダイオードであるのが好ましい。波長変換部12は、波長変換材料が、490nm〜540nmの範囲にピーク波長を有する青緑色蛍光体と、530nm〜600nmの範囲にピーク波長を有する黄色蛍光体と、600nm〜670nmにピーク波長を有する赤色蛍光体と、を含むことが好ましい。これにより、照明光源1は、光源色が昼光色でありながらも生体のメラトニン分泌の抑制効果の向上を図ることが可能となる。照明光源1は、上述の割合Xa、Xbを満足する分光分布を得るうえで、黄色蛍光体のピーク波長が、530nm〜550nmの範囲にあるのが、より好ましい。また、照明光源1は、上述の割合Xa、Xbを満足する分光分布を得るうえで、赤色蛍光体のピーク波長が、600nm〜650nmの範囲にあるのが、より好ましい。
青緑色蛍光体は、固体発光素子11から放射された青色光によって励起されて青緑色光を放射することができる蛍光体である。黄色蛍光体は、固体発光素子11から放射された青色光によって励起されて黄色光を放射することができる蛍光体である。赤色蛍光体は、固体発光素子11から放射された青色光によって励起されて赤色光を放射することができる蛍光体である。
青緑色蛍光体としては、例えば、酸窒化物系蛍光体、ハロシリケート系蛍光体、硫化物系蛍光体等が挙げられる。ハロシリケート系蛍光体としては、例えば、(Ca,Eu)8Mg(SiO44Cl2等が挙げられる。黄色蛍光体としては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体、酸窒化物系蛍光体等が挙げられる。赤色蛍光体としては、例えば、窒化物蛍光体が挙げられる。窒化物蛍光体としては、例えば、Euで付活された(Sr,Ca)AlSiN3(一般的に、「SCASN」と呼ばれている。)、Euで付活されたCaAlSiN3(一般的に、「CASN」と呼ばれている。)等が挙げられる。
青緑色蛍光体は、発光スペクトルの半値全幅が30nm〜80nmの範囲にあるのが好ましい。これにより、照明光源1は、青緑色蛍光体の発光スペクトルのうち青色発光ダイオードの発光スペクトルに重なる波長域での分光分布の強度が高くなるのを抑制することが可能となり、第1最小値x1が得られなくなる可能性を低減することが可能となる。
生体作用度は、図4に示すように、青緑色蛍光体のピーク波長が短波長になるほど高くなる傾向にある。一方、平均演色評価数Raは、青緑色蛍光体のピーク波長が短波長になるほど低くなる傾向にある。また、青緑色蛍光体の変換効率は、図4に示すように、生体作用度が高くなるほど低くなる傾向にある。このため、照明光源1は、青緑色蛍光体のピーク波長が510nm〜520nmの範囲にあり、合成光の分光分布における第2のピーク波長が500nm〜520nmの範囲にあるのが、より好ましい。なお、合成光の分光分布における第2のピーク波長は、青色LEDの発光スペクトルと青緑色蛍光体の発光スペクトルとの重なりに起因して、青緑色蛍光体の発光スペクトルのピーク波長よりも短波長側にずれることがある。
波長変換部12は、上述のように、波長変換材料と、可視光を透過する透光性材料との混合体で形成され、固体発光素子11を覆っている。波長変換部12は、波長変換材料が、青緑色蛍光体と、黄色蛍光体と、赤色蛍光体と、を含んでいる場合、黄色蛍光体と赤色蛍光体とが、青緑色蛍光体よりも固体発光素子11の近くに配置されているのが好ましい。これにより、照明光源1は、青緑色蛍光体で発光した光が黄色蛍光体で吸収されたり、赤色蛍光体で吸収されたりするのを抑制することが可能となり、光取り出し効率の向上を図ることが可能となる。図5では、青緑色蛍光体の発光スペクトルを破線で示し、黄色蛍光体の吸収スペクトルを一点鎖線で示し、赤色蛍光体の吸収スペクトルを実線で示してある。
照明光源1は、波長変換部12のうち相対的に固体発光素子11に近い領域のほうが相対的に固体発光素子11から遠い領域に比べて、黄色蛍光体及び赤色蛍光体の配合率が高くなるように構成されていてもよい。
図6は、照明光源1の第1変形例の照明光源1bを示す概略断面図である。第1変形例の照明光源1bは、波長変換部12が、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、を備える。第1波長変換部121は、可視光を透過する第1透光性材料と黄色蛍光体と赤色蛍光体との混合体で形成され、固体発光素子11を覆っている。第2波長変換部122は、可視光を透過する第2透光性材料と青緑色蛍光体との混合体で形成され、第1波長変換部121を覆うように配置されている。これにより、第1変形例の照明光源1bは、第1波長変換部121を形成する工程と、第2波長変換部122を形成する工程と、の2つの工程で波長変換部12を形成することが可能となり、容易に、光取り出し効率の向上を図ることが可能となる。第1透光性材料及び第2透光性材料としては、シリコーン樹脂を用いているが、これに限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機・無機ハイブリッド材料等を用いることもできる。第1透光性材料と第2透光性材料とは、同じ材料に限らず、異なる材料でもよい。
図7は、照明光源1の第2変形例の照明光源1cを示す概略断面図である。第2変形例の照明光源1cは、波長変換部12が、第1波長変換部121と、第2波長変換部122と、を備える。第1波長変換部121は、可視光を透過する第1透光性材料と黄色蛍光体と赤色蛍光体との混合体で形成され、固体発光素子11を覆っている。第2波長変換部122は、可視光を透過する第2透光性材料と青緑色蛍光体との混合体で形成され、第1波長変換部121とは非接触の状態で第1波長変換部121を覆うように配置されている。第1波長変換部121とは非接触の状態で第1波長変換部121を覆うように配置されている。これにより、第2変形例の照明光源1cは、実施形態の照明光源1及び第1変形例の照明光源1bに比べて、固体発光素子11、黄色蛍光体及び赤色蛍光体それぞれの発熱に起因して青緑色蛍光体が温度上昇するのを抑制することが可能となる。よって、照明光源1cは、照明光源1、1bに比べて、合成光の色度の変化を抑制することが可能となる。第1透光性材料及び第2透光性材料としては、シリコーン樹脂を用いているが、これに限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機・無機ハイブリッド材料等を用いることもできる。第1透光性材料と第2透光性材料とは、同じ材料に限らず、異なる材料でもよい。また、第2波長変換部122と第1波長変換部121との間に、気体層15が形成されている。気体層15は、実装基板13と第1波長変換部121と第2波長変換部122とで囲まれた空間に存在する気体により構成することができる。気体としては、例えば、空気や不活性ガス等を挙げることができる。
青緑色蛍光体は、一般的に、黄色蛍光体及び赤色蛍光体に比べて変換効率の温度依存性が大きいものが多く、温度上昇による変換効率の低下率が大きい傾向にある。このため、照明光源1cは、青緑色蛍光体を含む第2波長変換部122が、黄色蛍光体及び赤色蛍光体を含む第1波長変換部121から離れて配置されていることにより、照明光源1、1bに比べて、合成光の色度の変化を抑制することが可能となる。
上述の実施形態等において説明した各図は、模式的なものであり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際のものの寸法比を反映しているとは限らない。また、実施形態等に記載した材料、数値等は、好ましいものを例示しているだけであり、それに限定するものではない。更に、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。
(実施例1)
実施例1は、実施形態で説明した図2の構造の照明光源1である。
固体発光素子11は、ピーク波長が450nmの青色LEDである。青色LEDは、窒化ガリウム系青色LEDチップである。波長変換部12は、波長変換材料として、520nmにピーク波長を有する(Ca,Eu)8Mg(SiO44Cl2:Eu2+と、540nmにピーク波長を有するY3Al512:Ce3+と、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+と、を含んでいる。照明光源1は、合成光の色温度が6500Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換部12における波長変換材料の配合比を調整した。
UVは、JIS Z8725−1999で定義されている。DUVは、CIE 1960 UCS色度座標の黒体放射軌跡からの偏差を下記(5)式で表した値であるdUVを1000倍した値(DUV=1000dUV)である。dUV及びDUVは、光源(ここでは、照明光源1)の色度座標が黒体放射軌跡の上側にあるときは正の値をとり、下側にあるときは負の値をとる。
Figure 2015115506
ここで、us,vsは、光源のCIE 1960 UCS色度座標である。また、u0,v0は、CIE 1960 UCS色度図上で、光源の色度座標に最も近い、黒体放射軌跡上の点の座標である。
図8は、実施例1の照明光源1から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が515nm、第3のピーク波長が610nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、40%、35%である。また、生体作用度は、0.94である。PSは、88である。平均演色評価数Raは、94である。
(実施例2)
実施例2の照明光源1は、実施例1の照明光源1と同じ構造で、合成光の色温度が7000Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換部12における波長変換材料の配合比を調整した点だけが相違する。
図9は、実施例2の照明光源1から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が515nm、第3のピーク波長が610nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、40%、27%である。また、生体作用度は、0.99である。PSは、88である。平均演色評価数Raは、93である。
(実施例3)
実施例3の照明光源1は、実施例1の照明光源1と同じ構造で、合成光の色温度が6000Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換部12における波長変換材料の配合比を調整した点だけが相違する。
図10は、実施例3の照明光源1から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が515nm、第3のピーク波長が610nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、43%、35%である。また、生体作用度は、0.89である。PSは、90である。平均演色評価数Raは、94である。
(比較例1)
比較例1の照明光源は、実施例1の照明光源1と略同じで、波長変換材料として、(Ca,Eu)8Mg(SiO44Cl2:Eu2+を含まない点が相違する。比較例1の照明光源は、波長変換材料として、540nmにピーク波長を有するY3Al512:Ce3+と、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+と、を含む。比較例1の照明光源は、合成光の色温度が6500Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換材料の配合比を調整してある。
図11は、比較例1の照明光源から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が515nmであり、第3のピーク波長が存在しない。また、生体作用度は、0.82である。PSは、49である。平均演色評価数Raは、76である。
(比較例2)
比較例2の照明光源は、固体発光素子として、ピーク波長が450nmの青色LEDと、ピーク波長が525nmの緑色LEDと、を備え、波長変換部の波長変換材料として、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+のみを含む。
図12は、比較例2の照明光源から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が525nm、第3のピーク波長が630nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、85%、80%である。また、生体作用度は、0.88である。PSは、98である。平均演色評価数Raは、74である。
(比較例3)
比較例3の照明光源は、実施例1の照明光源1と略同じで、波長変換材料として、Y3Al512:Ce3+とを含ませずに、合成光の色温度が6500Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換材料の配合比を調整した点が相違する。したがって、比較例3の照明光源は、波長変換材料として、520nmにピーク波長を有する(Ca,Eu)8Mg(SiO44Cl2:Eu2+と、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+と、を含む。
図13は、比較例3の照明光源から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が510nmであり、第3のピーク波長が625nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、72%、68%である。また、生体作用度は、0.95である。PSは、99である。平均演色評価数Raは、74である。
(比較例4)
比較例4の照明光源は、実施例1の照明光源1と略同じで、黄色蛍光体として、560nmにピーク波長を有するY3Al512:Ce3+を採用している点が相違する。比較例4の照明光源は、波長変換材料として、520nmにピーク波長を有する(Ca,Eu)8Mg(SiO44Cl2:Eu2+と、560nmにピーク波長を有するY3Al512:Ce3+と、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+と、を含む。比較例4の照明光源は、合成光の色温度が6500Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換材料の配合比を調整してある。
図14は、比較例4の照明光源から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が525nmであり、第3のピーク波長が600nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、60%、30%である。また、生体作用度は、0.88である。PSは、71である。平均演色評価数Raは、91である。
(比較例5)
比較例5の照明光源は、実施例1の照明光源1と略同じで、青緑色蛍光体としてピーク波長が500nmのBaSi222:Eu2+を採用している点が相違する。比較例5の照明光源は、波長変換材料として、500nmにピーク波長を有するBaSi222:Eu2+と、540nmにピーク波長を有するY3Al512:Ce3+と、630nmにピーク波長を有する(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+と、を含む。比較例5の照明光源は、合成光の色温度が6500Kとなり、且つ、DUVが0となるように、波長変換材料の配合比を調整してある。
図15は、比較例5の照明光源から出射される合成光の分光分布を示している。合成光の分光分布は、第1のピーク波長が450nm、第2のピーク波長が500nmであり、第3のピーク波長が610nmである。割合Xa、Xbは、それぞれ、2%、45%である。また、生体作用度は、0.96である。PSは、95である。平均演色評価数Raは、83である。
実施例1〜3、比較例1〜5それぞれの特性をまとめると、下記の表1に示すような結果が得られた。
Figure 2015115506
表1から、実施例1〜3の各照明光源1は、相関色温度が5700K以上7100K以下では、生体作用度が0.85以上、且つ、PSが80以上、平均演色評価数Raが90以上、という条件を満足することが分かる。実施例1〜3の各照明光源1は、合成光の、相関色温度が5700K以上7100K以下であることにより、居住空間でも違和感なく自然に見える白色光を得ることができる。また、実施例1〜3の各照明光源1は、合成光の、生体作用度が0.85以上であることにより、生体が、覚醒時に合成光を受けることでサーカディアンリズムを整えやすくなる。また、実施例1〜3の各照明光源1は、合成光の、平均演色評価数Raが90以上であることにより、合成光が照射される被照射体の見えの忠実性が高くなる。よって、ホスピタル等においては、医師による患者の診察に役立てることが可能となる。また、実施例1〜3の各照明光源1は、PSが80以上であることにより、合成光が照射される患者等に、肌の色を好ましく見せることが可能となる。
1、1b、1c 照明光源
11 固体発光素子
12 波長変換部
121 第1波長変換部
122 第2波長変換部
X 第2ピーク値
x1 第1最小値
x2 第2最小値

Claims (5)

  1. 固体発光素子と、波長変換部と、を備え、
    前記波長変換部は、前記固体発光素子から放射された光の一部を波長変換して異なる波長の光を放射する波長変換材料を含み、
    前記波長変換部から出射される合成光の相関色温度が、5700K以上7100K以下であり、
    前記合成光の分光分布は、430nm〜470nmの範囲に第1のピーク波長を有し、490nm〜540nmの範囲に第2のピーク波長を有し、600nm〜640nmの範囲に第3のピーク波長を有し、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長との間における強度の第1最小値と、前記第2のピーク波長と前記第3のピーク波長との間における強度の第2最小値と、を有し、
    前記第2のピーク波長における強度である第2ピーク値と前記第1最小値との差分は、前記第2ピーク値に対して、30%〜55%の範囲の値であり、
    前記第2ピーク値と前記第2最小値との差分は、前記第2ピーク値に対して、20%〜45%の範囲の値である、
    ことを特徴とする照明光源。
  2. 前記固体発光素子は、430nm〜470nmの範囲にピーク波長を有する青色発光ダイオードであり、
    前記波長変換材料は、490nm〜540nmの範囲にピーク波長を有する青緑色蛍光体と、530nm〜600nmの範囲にピーク波長を有する黄色蛍光体と、600nm〜670nmにピーク波長を有する赤色蛍光体と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の照明光源。
  3. 前記青緑色蛍光体は、発光スペクトルの半値全幅が30nm〜80nmの範囲にある、
    ことを特徴とする請求項2記載の照明光源。
  4. 前記波長変換部は、前記波長変換材料と、可視光を透過する透光性材料との混合体で形成され、前記固体発光素子を覆っており、前記黄色蛍光体と前記赤色蛍光体とが、前記青緑色蛍光体よりも前記固体発光素子の近くに配置されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の照明光源。
  5. 前記波長変換部は、第1波長変換部と、第2波長変換部と、を備え、
    前記第1波長変換部は、可視光を透過する第1透光性材料と前記黄色蛍光体と前記赤色蛍光体との混合体で形成され、前記固体発光素子を覆っており、
    前記第2波長変換部は、可視光を透過する第2透光性材料と前記青緑色蛍光体との混合体で形成され、前記第1波長変換部とは非接触の状態で前記第1波長変換部を覆うように配置されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の照明光源。
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