JP6087404B2 - 多層はんだ層を有する電気装置 - Google Patents

多層はんだ層を有する電気装置 Download PDF

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関連出願
本出願は、2005年8月12日付の米国特許出願第11/202,640号のいずれも一部継続出願である2006年2月22日付の米国特許出願第11/359,876号および2006年2月22日付の米国特許出願第11/359,864号の一部継続出願である。上記出願の教示の全体が、参照により本明細書に取り入れられたものとする。
電気コネクタが、自動車のガラスに組み込みまたは埋め込みされたアンテナおよびデフロスタなどといった装置へと電気的接続を行うために、典型的に使用されている。電気コネクタは、一般的には、鉛を含むはんだにてガラスへとはんだ付けされる。
環境に関する懸念から、大部分の業界が、種々のはんだ付け用途のために低鉛または無鉛のはんだを現在使用しており、あるいは使用を計画している。いくつかの業界において使用されている一般的な無鉛のはんだは、すず(Sn)の含有量が多く、例えば95%のすずを含んでいる。しかしながら、自動車のガラスへと装置をはんだ付けする場合には、他の分野には存在しない困難に直面することになる。自動車のガラスは脆くなりやすい傾向にあり、他の用途での使用に適している一般的な高すず無鉛はんだは、典型的に、自動車のガラスに割れを生じさせる可能性がある。セラミックおよびシリコンなどといった材料は、いくつかの点で自動車のガラスに類似しているように見受けられるが、セラミックまたはシリコンのデバイスへのはんだ付けに適しているいくつかのはんだは、自動車のガラスへのはんだ付けには適していない。
本発明は、自動車のガラスへのはんだ付けに適することができ、無鉛であることができるはんだ製品を提供する。
はんだ製品は、導電性材料への接合のための第1の無鉛はんだの層を含んでいる多層はんだ製品であってよい。第2の無鉛はんだの層を、第1のはんだの層上に位置させることができる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有することができる。第2のはんだの溶融温度は、310°Fよりも低くてよい。
特定の実施形態においては、第2のはんだが、自動車用ガラスへのはんだ付けに適することができ、第1のはんだよりも柔らかい材料であってよい。第1のはんだが、約465°Fの溶融温度を有することができ、第2のはんだが、約250°Fの溶融温度を有することができる。第1のはんだが、約70%以上のすずを有するすずおよび銀の組成物であってよく、第2のはんだが、少なくとも約40%のインジウムおよび約55%未満のすずからなるインジウム、すず、銀、および銅の組成を有することができる。いくつかの実施形態においては、第2のはんだが、約50%以上のインジウム、最大で約30%のすず、約3%〜5%の銀、および約0.25%〜0.75%の銅からなる組成を有することができる。一実施形態においては、第1のはんだが、約95%のすずおよび約5%の銀であってよく、第2のはんだが、約65%のインジウム、約30%のすず、約4.5%の銀、および約0.5%の銅であってよい。第1および第2のはんだの層は、約0.007〜0.040インチの間の範囲の総厚さを有することができ、いくつかの実施形態においては、総厚さは、約0.013〜0.015インチであってよい。第1のはんだの層は、約0.
005〜0.010インチの厚さの範囲にあってよい。第2のはんだの層は、約0.001〜0.008インチの厚さの範囲にあってよく、いくつかの実施形態においては、約0.005〜0.008インチの間の厚さの範囲にあってよい。第1および第2のはんだの層を、導電性材料で形成されたベース基材へと接合できる。ベース基材は、銅の帯などの金属薄板で製作できる。多層はんだ製品は、電気コネクタなどの電気装置であってよい。
本発明における電気装置は、導電性材料で形成されたベースまたはベース基材を含むことができる。第1の無鉛はんだの層を、ベース上に位置させることができる。第2の無鉛はんだの層を、第1のはんだの層上に位置させることができる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有することができる。第2のはんだの溶融温度は、約310°F未満であってよい。
さらに本発明は、第1の無鉛はんだの層を設けることを含んでいる多層はんだ製品の製作方法を提供する。第2の無鉛はんだの層を、第1および第2のはんだの層を一対のローラの間で一緒に冷間圧延することによって、第1のはんだの層へと接合することができる。第2のはんだの層は、第1のはんだの層よりも低い溶融温度を有することができる。第2のはんだの層の溶融温度は、約310°F未満であってよい。
特定の実施形態においては、第1のはんだの層を、導電性材料の薄板から形成されたベース基材の表面に形成できる。第1のはんだのシートを、ベース基材の表面に付け、熱源によってベース基材上で溶融させることができる。第1のはんだは、ベース基材の帯へと付けられた帯であってよい。フラックスを、第1のはんだとベース基材との間に塗布することができる。第1のはんだを、ベース基材上で所望の寸法へと整形することができる。第2のはんだの帯を、第1のはんだへと冷間圧延することができる。第2のはんだの第1のはんだに対する冷間圧延は、第1および第2のはんだの相対する表面の前処理を必要とせずに、実行することが可能である。第1および第2のはんだの層を組み合わせた総厚さを、冷間圧延において約30%〜50%だけ縮小させることができる。冷間圧延の後に、第1および第2のはんだの層を熱源で加熱することができる。冷間圧延の前に、第1および第2のはんだを、固定されていてよい定置式のガイドにおいて互いに対して位置合わせすることができる。
第2のはんだを、第1のはんだよりも柔らかいように選択することができる。第1のはんだは、約465°Fの溶融温度を有することができ、第2のはんだは、約250°Fの溶融温度を有することができる。第1のはんだは、約70%以上のすずを有するすずおよび銀の組成を有することができ、第2のはんだは、少なくとも約40%のインジウムおよび約55%未満のすずからなるインジウム、すず、銀、および銅の組成を有することができる。いくつかの実施形態においては、第2のはんだは、約50%以上のインジウム、最大で約30%のすず、約3%〜5%の銀、および約0.25%〜0.75%の銅からなる組成を有することができる。一実施形態においては、第1のはんだは、約95%のすずおよび約5%の銀であってよく、第2のはんだは、約65%のインジウム、約30%のすず、約4.5%の銀、および約0.5%の銅であってよい。
ベース基材を、銅の帯などの金属薄板から形成することができる。多層はんだ製品を、電気コネクタなどの電気装置へとさらに形成することができる。第1および第2のはんだの層は、約0.007〜0.040インチの間の範囲の総厚さを有することができ、いくつかの実施形態においては、総厚さは約0.013〜0.015インチであってよい。第1のはんだの層は、約0.005〜0.010インチの厚さの範囲にあってよい。第2のはんだの層は、約0.001〜0.008インチの厚さの範囲にあってよく、いくつかの実施形態においては、約0.005〜0.008インチの間の厚さの範囲にあってよい。
さらに本発明は、電気装置を自動車用ガラスへとはんだ付けする方法であって、第1の無鉛はんだの層を電気装置上に設けることを含んでいる方法を提供する。第2の無鉛はんだの層が、第1のはんだの層上に設けられる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有することができる。第2のはんだの溶融温度は、約310°F未満であってよい。第2のはんだの層がガラスに当接して位置するように、電気装置を自動車用ガラスに対して配置することができる。第1のはんだの層を実質的に溶かすことなく、第2のはんだの層を溶融させるように、あらかじめ選択された量の熱を第2のはんだへと加えて、電気装置を自動車用ガラスへとはんだ付けすることができる。
第1のはんだの層は、銅で形成することができる電気装置の金属ベース上に設けることができる。第1および第2のはんだは、上述した構成、寸法、組成、および特性と同様の構成、寸法、組成、および特性を有することができる。
また、本発明は、導電性材料で形成されたベースと、ベース上の第1の無鉛はんだの層とを含んでいる電気装置を提供する。第2の無鉛はんだの層が、第1のはんだの層上に位置する。第2のはんだは、すず、インジウム、銀、および銅を含む組成を有することができる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有することができる。
特定の実施形態においては、第2のはんだが、約360°F未満の溶融温度を有することができる。いくつかの実施形態においては、第2のはんだが、約315°F未満の溶融温度を有することができ、他の実施形態においては、第2のはんだが、約310°F未満の溶融温度を有することができる。第2のはんだは、少なくとも約50%のすず、少なくとも約10%のインジウム、約1%〜10%の銀、および約0.25%〜0.75%の銅を含む組成を有することができる。一実施形態においては、第2のはんだが、約60%のすず、約35%のインジウム、約4.5%の銀、および約0.5%の銅を含むことができる。第2のはんだは、約300°Fの溶融温度を有することができる。第1のはんだは、すずおよび銀を、約70%以上のすずにて含むことができる。第1のはんだは、約95%のすずおよび約5%の銀を含むことができる。第1のはんだは、約465°Fの溶融温度を有することができる。ベースを、銅などの金属薄板で製作することができる。この電気装置は、電気コネクタであってよい。
さらに本発明は、導電性材料への接合のための第1の無鉛はんだの層と、第1のはんだの層上に位置する第2の無鉛はんだの層と含んでいる多層はんだ製品を提供する。第2のはんだは、すず、インジウム、銀、および銅を含む組成を有することができる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有することができ、自動車用ガラスへのはんだ付けに適することができる。
特定の実施形態において、第1および第2のはんだは、本明細書に記載のとおりであってよい。さらに、製品は、導電性材料で形成されたベース基材をさらに含むことができ、第1および第2のはんだの層がベース基材へと接合される。ベース基材は、銅の帯などといった金属薄板で製作できる。
また、本発明は、多層はんだ製品の製作方法であって、第1の無鉛はんだの層を用意すること、および第2の無鉛はんだの層を、第1および第2のはんだの層を一対のローラの間で一緒に冷間圧延することによって、第1のはんだの層へと接合すること、を含んでいる方法を提供できる。第2のはんだは、すず、インジウム、銀、および銅を含む組成を有することができる。第2のはんだの層は、第1のはんだの層よりも低い溶融温度を有している。
さらに本発明は、電気装置を自動車用ガラスへとはんだ付けする方法であって、第1の
無鉛はんだの層を電気装置上に設けることを含んでいる方法を提供する。第2の無鉛はんだの層が、第1のはんだの層上に設けられる。第2のはんだは、すず、インジウム、銀、および銅を含む組成を有することができる。第2のはんだは、第1のはんだよりも低い溶融温度を有している。第2のはんだの層がガラスに当接して位置するように、電気装置を自動車用ガラスに対して配置することができる。第1のはんだの層を実質的に溶かすことなく、第2のはんだの層を溶融させるように、あらかじめ選択された量の熱を第2のはんだへと加えて、電気装置を自動車用ガラスへとはんだ付けすることができる。
特定の実施形態において、第1および第2のはんだは、本明細書に記載のとおりであってよい。
また、本発明は、すず、インジウム、銀、およびビスマスを含む元素の混合物を有するはんだ組成物を提供することができ、約30%〜85%のすずおよび約15%〜65%のインジウムを含むことができる。
特定の実施形態においては、このはんだ組成物が、さらに銅を含むことができる。この組成物は、約1%〜10%の銀、約0.25%〜6%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。いくつかの実施形態においては、この組成物が、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。この組成物は、約50%〜83%のすず、および約15%〜45%のインジウムを含むことができる。この組成物は、約315°F未満の固相線温度を有することができる。
さらに本発明は、すず、インジウム、銀、およびビスマスを含む元素の混合物を有するはんだ組成物を提供でき、約30%〜85%のすず、約13%〜65%のインジウム、および約0.25%〜4%のビスマスを含むことができる。
特定の実施形態においては、この組成物が銅を含むことができる。この組成物は、約1%〜10%の銀および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。いくつかの実施形態においては、この組成物が、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。この組成物は、約50%〜83%のすず、および約13%〜45%のインジウムを含むことができる。いくつかの実施形態において、この組成物は、約15%〜45%のインジウムを含むことができる。この組成物は、約315°F未満の固相線温度を有することができる。
また、本発明は、すず、インジウム、銀、ビスマス、および銅を含む元素の混合物を有するはんだ組成物を提供でき、約30%〜85%のすずおよび約13%〜65%のインジウムを含むことができる。
特定の実施形態において、この組成物は、約1%〜10%の銀、約0.25%〜6%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。いくつかの実施形態においては、この組成物が、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。この組成物は、約50%〜83%のすず、および約13%〜45%のインジウムを含むことができる。いくつかの実施形態においては、この組成物が、約15%〜45%のインジウムを含むことができる。他の実施形態においては、この組成物が、約66%〜85%のすずおよび約13%〜26%のインジウムを含むことができる。この組成物は、約315°F未満の固相線温度を有することができる。さらなる実施形態においては、この組成物が、約70%〜80%のすずおよび約15%〜26%のインジウムを含むことができる。一実施形態においては、この組成物が、約70%〜74%のすず、約18%〜26%のインジウム、約1%〜6%の銀、約
0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。他の実施形態においては、この組成物が、約73%〜78%のすず、約17%〜22%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。さらに他の実施形態においては、この組成物が、約78%〜85%のすず、約13%〜16%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。
また、本発明は、すず、インジウム、および銀を含んでおり、約60%を超えるすずおよび約330°F未満の固相線温度を有しているはんだ組成物を提供できる。
特定の実施形態においては、固相線温度が約315°F未満であってよい。この組成物は、さらにビスマスを含むことができ、いくつかの実施形態は、さらに銅を含むことができる。
さらに本発明は、すず、インジウム、銀、およびビスマスを、約30%〜85%のすずおよび約15%〜65%のインジウムを含めて一緒に混ぜ合わせることを含んでいるはんだ組成物の形成方法を提供することができる。
また、本発明は、すず、インジウム、銀、およびビスマスを、約30%〜85%のすず、約13%〜65%のインジウム、および約0.25%〜4%のビスマスを含めて一緒に混ぜ合わせることを含んでいる組成物の形成方法を提供することができる。
さらに本発明は、すず、インジウム、銀、ビスマス、および銅を、約30%〜85%のすずおよび約13%〜65%のインジウムを含んだ状態で、一緒に混ぜ合わせることを含んでいるはんだ組成物の形成方法を提供することができる。
また、本発明は、すず、インジウム、および銀を、約60%を超えるすずを含めて一緒に混ぜ合わせること、組成物に約330°F未満の固相線温度をもたらすことを含んでいる方法を提供することができる。
さらに本発明は、すず、インジウム、銀、およびビスマスを含む元素の混合物を有し、約30%〜85%のすずおよび約15%〜65%のインジウムを含むはんだ組成物を用意することを含んでいるはんだ付け方法を提供することができる。次いで、このはんだ組成物が、はんだ付け装置で溶かされる。
本発明の以上の目的、特徴、および利点、ならびに他の目的、特徴、および利点が、添付の図面に示されるとおりの本発明の特定の実施形態についての以下のさらに詳しい説明から、明らかになるであろう。添付の図面においては、種々の図の全てを通して、同じ部分は同様の参照符号によって指し示されている。図面は必ずしも比例尺ではなく、本発明の原理を説明することに強調が置かれている。
多層はんだ製品を形成するための装置の一実施形態の概略図である。 図1に示した圧延装置または圧延ミルの実施形態の概略正面図である。 素材を圧延ミルへと案内するためのガイドの一実施形態の正面図である。 ベース基材を第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだの層で被覆してなるクラッド帯の断面図である。 図4のクラッド帯を形成するためのプロセスおよび装置の一実施形態の概略図である。 多層はんだを有するベース基材を含んでいる多層はんだ製品の実施形態の断面図であり、多層はんだが、第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだの層、および第1のはんだを覆う第2のはんだすなわちより低い溶融温度のはんだの層を備えている。 自動車用ガラスへとはんだ付けされる前の、多層はんだを有する電気コネクタの概略図である。 自動車用ガラスへのはんだ付け後の、図7の装置の概略図である。 電気で作動するデフロスタを備えている自動車の後部窓の内側図である。 図9の後部窓の電気コンタクトへとはんだ付けされた電気コネクタの側面図であり、後部窓、電気コンタクト、およびはんだの断面が示されている。
図1は、多層はんだ製品24(図6)を形成するための装置10の実施形態を示している。多層はんだ製品24は、第1のはんだ13と第2のはんだ16とを含むことができる多層はんだ15を有することができる。多層はんだ製品24は、以下のようにして形成する。まず、導電ベース基材11と、その一方の面に位置する第1のはんだ13の層とを有しているクラッド・リボン、クラッド・ストリップ、クラッド・ベルト、またはクラッド帯12(図4)を、巻き出しステーションにおいてロール12aから引き出すことができる。第1のはんだ13は、より高い融点または溶融温度のはんだであってよい。ベース基材11は、電気コネクタなどの電気装置を型押しによって形成するのに適した金属薄板のリボン、ストリップ、ベルト、または帯であってよい。
クラッド帯12を、ガイド20を通って移動させて、圧延装置または圧延ミル14に位置合わせすることができる(図2)。第2のはんだ、すなわちより低い融点または溶融温度のはんだ16のリボン、ストリップ、ベルト、または帯16bを、巻き出しステーションにおいてロール16aから引き出し、より高い溶融温度のはんだ13の上または上方に配置することができる。第2のはんだ16は、第1のはんだ13よりも柔らかく、またはより延性であってもよい。第2のはんだ16の帯16bを、ガイド20(図3)を通って移動させ、クラッド帯12および圧延ミル14の両者に対して位置合わせすることができる。ガイド20は、第2のはんだ16の帯16bを、第1のはんだ13およびベース基材11に対して位置合わせすることができる。
第2のはんだ16の帯16bおよびクラッド帯12を、圧延ミル14によって、ローラ・システム18の第1のローラまたは上側ローラ18aと第2のローラまたは下側ローラ18bとの間で、一体に冷間圧延することができる。冷間圧延によって、第2のはんだ16を第1のはんだ13に結合または付着させて、多層はんだ製品24を形成することができる。加熱ステーション26を圧延ミル14の後方に配置して、はんだ13または16を溶かすことなく、第1のはんだ13と第2のはんだ16との間の充分な付着を保証するために、多層はんだ製品24を加熱することができる。加熱ステーション26は、図示のようにベース基材11の下方に配置される火炎ヒータであってよく、あるいは他の実施形態においては、オーブン、高温空気銃、などであってよい。次いで、多層はんだ製品24(図6)を、巻き取りステーションにおいてロール24aに巻き上げることができる。
特定の実施形態においては、ガイド20をローラ18a/18bに近接して圧延ミル14へと固定することができる。ガイド20の位置を、調節装置22(図1)によって調節することができる。ガイド20は、第1の部位すなわち上部32および第2の部位すなわち下部34を含むことができ、これらは、ガイド20を貫く長手方向の通路36を形成するように形作られて一体に固定される(図3)。下部34は、溝34aを有することができ、溝34aは、ガイド20を通ってベース基材11を案内するような寸法を有する。上部32は、溝32aを有することができ、この溝32aは、第2のはんだ16の帯16bをベース基材11上の第1のはんだ13に位置合わせして案内するような寸法および配置を有する。ガイド20は、第2のはんだ16と、第1のはんだ13およびベース基材11
との結合を開始させることができる。ガイド20をロール18aおよび18bの間でロール18aおよび18bに密に隣接させて配置するために、ガイド20の下流端を先細りまたは湾曲などの様相に輪郭付けることができる。
一実施形態においては、溝34aが、ベース基材11の幅および厚さと比べて、約0.01インチ幅広く、かつ約0.004インチ高くてよい。さらに、溝32aは、ベース基材11上のはんだ13の幅よりも約0.025インチ幅広くてよく、第1のはんだ13および第2のはんだ16の帯16bを組み合わせた総高さまたは総厚さより、約0.010インチ高くてよい。
図1および2を参照すると、圧延ミル14はフレーム30を含むことができ、このフレーム30に対して、ロール18aおよび18bがそれぞれ第1の軸すなわち上側の軸17aおよび第2の軸すなわち下側の軸17bを中心として回転可能に取り付けられる。歯車システム28を、ロール18aおよび18bを調和して回転させるために、ローラ/システム18へと接続することができる。歯車システム28は、軸17aに沿ってロール18aへと固定される第1の歯車すなわち上側歯車28aと、軸17bに沿ってロール18bへと固定される第2の歯車すなわち下側歯車28bとを含むことができる。歯車28aおよび28bを、互いに係合または噛合させることができる。圧延ミル14を、モータ駆動部29によって駆動することができ、あるいはロール18aおよび18bの間を通過するクラッド帯12および第2のはんだ16の動きによって、回転させることができる。ロール18aおよび18bの間の空間35を調節固定具33によって調節してもよい。それにより、冷間圧延によって第2のはんだ16を第1のはんだ13へと付着させるべく、圧延プロセスの際にクラッド帯12および第2のはんだ16に対して所望の大きさの圧力をもたらすことができる。いくつかの実施形態においては、ロール18aおよび18bの間の空間35を、第1のはんだ13と第2のはんだ16との初期の総高さまたは総厚さを、約30%〜50%だけ縮小させるように設定することができる。調節固定具33は、例えば油圧または空気圧のシリンダなど、一対のシリンダ31を含むことができ、シリンダ31により、ロール18aおよび軸17aをロール18bおよび軸17bに対して位置決めして、圧延の圧力をもたらすことができる。シリンダ31は、調節可能なプレート37へと固定することができ、このプレートは、シリンダ31の位置を変更すべく例えば調節ねじ(図示されていない)によって調節できる。
圧延ミル14による冷間圧延は、第1のはんだ13および第2のはんだ16の相対する表面の前処理(例えば、化学、エネルギー、または機械の手段による酸化物などの汚染物質の除去)を必要とすることなく、実行可能である。冷間圧延プロセスの際の第1のはんだ13および第2のはんだ16の厚さの縮小および材料の変形により、第1のはんだ13の層と第2のはんだ16の層との間に結合を生じさせるための充分な圧力、熱、および材料の変化をもたらすことができる。いくつかの実施形態においては、加熱ステーション26を省略することが可能である。他の実施形態においては、ベース基材11を用いることなく、第1のはんだ13および第2のはんだ16が単独で圧延ミル14によって組み合わせられ、多層はんだ製品が形成される。ガイド20を、ベース基材11の省略に対応するように変更することができる。
第1のはんだ13の帯9は、最初は約0.016インチの厚さであってよく、第1のはんだ13の厚さを、トリミング、機械加工、または削りによって約0.005〜0.010インチの厚さへと薄くすることができる。厚さを低減させる手段としては、さらに冷間圧延を含むことができる。第2のはんだ16の帯16bは、最初は約0.010インチの厚さであってよく、第2のはんだ16の厚さを、トリミングおよび/または冷間圧延によって約0.005〜0.008インチの厚さへと薄くすることができる。多層はんだ15の合計の厚さは、約0.013〜0.015インチの厚さであってよい。いくつかの実施
形態においては、多層はんだ15が、約0.007〜0.040インチの厚さであってよい。他の実施形態においては、はんだ13がさらに薄くても、あるいは用いなくてもよく、第2のはんだ16の層が、約0.001〜0.008インチの厚さの範囲であってよい。用途に応じて、厚さが上述の厚さよりもさらに厚くても、あるいはさらに薄くてもよい。第2のはんだ16は、第1のはんだ13よりも柔らかく、より延性に富んでよい。特定の実施形態においては、多層はんだ15を、装置10の圧延ミル14による冷間圧延に適したおおむね無鉛の組成物で形成することができる。
図4を参照すると、クラッド帯12を、装置10によって処理される前に、あらかじめ形成することができる。これは図5に示した装置8の実施形態によって達成でき、装置8では、フラックス・ステーション46において、ブラシ、ローラ・ディスペンサー、などによって、フラックス46aを移動しているベース基材11の帯の表面へ塗布する。第1のはんだ、すなわちより高い溶融温度のはんだ13のリボン、ストリップ、ベルト、または帯9を、ローラ48によってフラックス46aへとベース基材11の反対側の面に対して付けることができる。次いで、第1のはんだ13の帯9を、加熱ステーション50において火炎、オーブン、高温空気銃、などによって溶融またはリフローさせることができ、帯9を溶融またはリフローされたはんだ9aとしてベース基材11へと付着させることができる。必要に応じて、削り(skiving)またはトリミングのステーション52を備える
ことが可能であり、ここでは、リフロー後のはんだ9aおよび/またはベース基材11を整えて、所望の寸法に整えられた第1のはんだまたはより高い溶融温度のはんだ13の層9bを備えるクラッド帯12をもたらしてもよい。この所望の寸法とは、厚さおよび/または幅であってよい。トリミングを、別個の加工機において実行することも可能である。クラッド帯12を、装置10での処理のために、ロール12aに巻き上げることができる。いくつかの実施形態においては、クラッド帯12を、第2のはんだ16の帯16bとの結合のために、直接的に圧延ミル14へと送ることができる。第1のはんだ13と、ベース基材11とを付着させるための表面処理として、フラックス46aについて言及したが、他の適切な処理も利用可能である。
図6を参照すると、装置10(図1)によって製造された多層はんだ製品24は、多層はんだ15を有することができ、多層はんだ15では、第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだ13をベース基材11に対して配置または接合でき、且つ第2のはんだすなわちより低い溶融温度のはんだ16を第1のはんだ13の上へと接合できる。多層はんだ15は、ベース基材11よりも狭いストリップであってよく、ベース基材11の長手軸(例えば、中央長手軸)に沿って位置することができる。結果として、ベース基材11の一部分のみを多層はんだ15によって覆い、ベース基材11の両側の余白部を露出させることができる。ベース基材11は、電気装置を形成するのに適した金属薄板などの材料から製作することができる。一実施形態においては、ベース基材11を銅で製作することができ、例えば約0.031インチの厚さおよび約1.812インチの幅のC110などであってもよい。ベース基材11を、約1.56インチの幅へと整形することができる。多層はんだ15は、約0.620インチの幅であってよく、各側に約0.448インチの余白を残しつつベース基材11の中央に位置させることができる。目的に応じて、鋼などといった他の材料も使用可能であり、ベース基材11および/または多層はんだ15が、他の適切な寸法を有することが可能である。
いくつかの実施形態においては、ベース基材11の幅を、型押しの開始に先立って整形することができる。ベース基材11を、装置8、装置10、または別の処理装置のトリミング・ステーション52によって整形することができる。また、多層はんだ15を、装置10または別個の処理装置のトリミング・ステーション52によって所望の構成および寸法へと整形することができる。例えば、多層はんだ15の幅および/または厚さを整形することが可能である。さらに、第1のはんだ13がはんだ付けの表面に接触する可能性を
少なくするために、第1のはんだ13の層を、第2のはんだ16の層よりも狭くすることが可能である。あるいは、第1のはんだ13よりも幅広い第2のはんだ16を、第1のはんだ13へと冷間圧延することも可能である。
図7を参照すると、多層はんだ製品24は、ロール24aを適切な処理装置へと供給することにより、型押しプロセスなどによって、電気コネクタ40などといったさまざまな構成のはんだクラッド電気装置へと形成することが可能である。電気コネクタ40はコネクタ部38を含むことができ、コネクタ部38は、ベース基材11から、所望の構成、例えば相対するコネクタに係合するような構成へと形成される。電気コネクタ40上の多層はんだ15は、電気コネクタ40をベース39上などの表面へとはんだ付けするのに適した位置に位置付けることができる。第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだ13の層を、コネクタ部38のベース39と第2のはんだすなわちより低い溶融温度のはんだ16の層との間に介装することができる。
自動車用ガラス42へのはんだ付けに適した電気コネクタ40の実施形態において、第1のはんだ13は、コネクタ部38の材料(例えば銅)への結合に適した組成を有することができ、第2のはんだ16は、自動車用ガラス42の表面の端子パッド44への結合に適した組成を有することができる。第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだ13は、例えばおおよそ70重量%以上のすず(Sn)を有しているすず(Sn)および銀(Ag)のはんだであってよい。例えば、一実施形態においては、はんだ13は、約95重量%のすずおよび約5重量%の銀からなる組成を有するすずおよび銀のはんだ(95Sn5Ag)であってよい。他の実施形態においては、はんだ13が、おおよそ97Sn3Ag、90Sn10Ag、80Sn20Agなど、さまざまに異なる量のすずを有することができる。さらに、銀の一部を、他の元素で置き換えることが可能である。第1のはんだ13は、コネクタ部38への接合に適しているが、第1のはんだ13は、自動車用ガラス42へのはんだ付けに適している必要はなく、ガラス42に割れを引き起こすようなものであってもよい。高すずのはんだが、典型的に自動車用ガラスに割れを生じさせることが、本出願の出願人によって確認されている。
他方で、第2のはんだすなわちより低い溶融温度のはんだ16は、自動車用ガラス42へとガラス42に割れを生じることなくはんだ付けできるよう、すず(Sn)の含有量がより少なく、インジウム(In)の含有量がより多くてよい。第2のはんだ16は、自動車用ガラス42に接触するとともに、第1のはんだ13のガラス42への接触を防止するよう、コネクタ部38のベース39に位置することができる。第2のはんだ16は、インジウム(In)、すず(Sn)、銀(Ag)、および銅(Cu)の組成を、少なくとも約40重量%のインジウム、約55重量%未満のすずで、残りの部分を約3重量%〜5重量%の銀および0.25重量%〜0.75重量%の銅として有することができる。はんだ16のいくつかの実施形態は、少なくとも約50%のインジウムおよび約45%以下のすずを有することができる。例えば、はんだ16は、50%を超えるインジウム、最大で約30%のすず、約3%〜5%の銀、および約0.25%〜0.75%の銅からなる組成を有することができる。一実施形態においては、はんだ16は、約65重量%のインジウム、約30重量%のすず、約4.5重量%の銀、および約0.5重量%の銅であってよい。インジウムの含有量がさらに65%よりも高く、したがってすずの割合がさらに少なくてもよい。はんだ16に適したはんだ組成物の例が、2001年7月3日発行の米国特許第6,253,988号に開示されており、この特許の教示の全体が、参照により本明細書に取り入れ
られたものとする。多層はんだ製品を、所望のはんだ組成にて形成することができ、その後に必要に応じて、電気装置または電気コネクタ40へと成形することができる。はんだ13およびはんだ16はどちらも、自動車用ガラス42からの銀の捕集を防止または軽減するために、銀を含むことができる。
図7および8に示すように、電気装置40を自動車用ガラス42へとはんだ付けするとき、はんだ付け装置54は、電気装置40を自動車用ガラス42の端子パッド44へとはんだ付けするために、選択された量またはプログラムされた量の熱56を加えることができる。はんだ付け装置54は、マイクロプロセッサによって制御されることができ、必要とされる熱を、例えばワット/秒にてあらかじめ選択またはプログラムすることができる。そのようなはんだ付け装置は、Rhode Island州CranstonのAntayaTechnologies Corporationから市販されている。プログラムされた量の熱56によって、第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだ13を実質的に溶かすことなく、第2のはんだすなわちより低い溶融温度のはんだ16を溶かし、電気装置40をガラス42へとはんだ付けすることができる。第1のはんだすなわちより高い溶融温度のはんだ13は、まったく溶けないのが好ましいが、2つのはんだ13および16の層の過剰な混合が存在しないならば、わずかな溶融は許容される。第1のはんだ13の層から第2のはんだ16の層へとすずが移動することによって、ガラス42に隣接するすずの含有量が過剰に高くなる場合、ガラス42に割れが生じる可能性がある。
一実施形態においては、多層はんだ製品24および得られる電気装置または電気コネクタ40が、95Sn5Agの組成を有する第1のはんだ13および65In30Sn4.5Ag0.5Cuの組成を有する第2のはんだ16を有することができる。95Sn5Agの第1のはんだ13の融点または溶融温度(液相線温度)は、約465°F(241°C)であり、固相線温度は約430°F(221°C)である。65In30Sn4.5Ag0.5Cuの第2のはんだ16の融点または溶融温度(液相線温度)は、約250°F(121°C)であり、固相線温度は約245°F(118°C)である。理解できるとおり、95Sn5Agの第1のはんだ13と65In30Sn4.5Ag0.5Cuの第2のはんだ16との間の溶融温度の差は、約215°Fになりうる。このような2つの溶融温度の間の差によって、実質的に第1のはんだ13を溶かすことなく、第2のはんだ16を溶融させることができる。はんだ13が、95Sn5Agの組成を有し、はんだ16が、65In30Sn4.5Ag0.5Cuの組成を有する場合、約500〜650ワット/秒の熱56が、第2のはんだ16を溶かし、しかしながら第1のはんだ13を溶かさないための適切な範囲となりうる。加えられる熱の量は、コネクタ部38の大きさおよび厚さならびにはんだ16の体積に応じてさまざまでありうる。他の実施形態においては、約650〜750ワット/秒が適切でありうる。
約310°F未満の溶融温度(例えば、約250°F)の第2のはんだ16を有することで、このような低い温度での第2のはんだ16の自動車用ガラス42へのはんだ付けは、自動車用ガラス42へと加わる熱応力を最小限にすることができる。さらに、溶融温度から室温まで(例えば、約70°Fまで)の冷却の際に第2のはんだ16が直面する冷却の程度を、180°F以内の温度低下にまで小さくすることができる。したがって、温度低下が小さいために、第2のはんだ16の熱収縮の量を最小限に保つことができ、それにより第2のはんだ16と自動車用ガラス42との間の収縮の差を最小限にすることができる。自動車用ガラス42は、はんだ16に比べてきわめて小さい熱膨張係数を有しており、冷却の際にはんだ16ほどには収縮しない。さらに、高いインジウム含有量とすることで、はんだ16を充分に延性的または柔軟にすることができ、ガラス42に割れを生じることなく、はんだ16と自動車用ガラス42との間の熱膨張の相違を吸収することができる。これらの要因の1つ以上により、第2のはんだ16を自動車用ガラス42へと、ガラス42に割れを生じることなくはんだ付けすることが可能になる。
他の実施形態においては、第1のはんだ13および第2のはんだ16の溶融温度は、目前の状況および選択される組成に応じてさまざまであってよい。第1のはんだ13の溶融温度は、465°Fよりも低くてよく(例えば、約350°F)、あるいは高くてよい(例えば約500°F、さらには約650°F)。第2のはんだの溶融温度は、250°F
よりも低くてよく(例えば、135°F)、あるいは310°Fよりも高くてよい(例えば、500°F〜550°F)。第1のはんだ13および第2のはんだ16について選択される組成は、実質的に第1のはんだ13を溶融させることなく第2のはんだ16を溶かすことがより容易に可能であるよう、少なくとも約100°Fの溶融温度の差を有するべきである。どの程度正確に熱56を届けることができるかに応じ、さらには使用される組成に応じて、溶融温度の差をより小さくすることも可能である。
第2のはんだ16のさらなる実施形態は、より幅広い範囲のすずおよびインジウムを有することができ、ガラスに割れまたは欠けを生じることなく自動車用ガラスへのはんだ付けに適合でき、あるいは好適であることが、さらなるテストから明らかになっている。第2のはんだ16のさらなる実施形態は、55%以上のすず(Sn)および40%以下のインジウム(In)の組成を有することができる。第2のはんだ16の組成は、90%未満のすず(Sn)および10%を超えるインジウム(In)を有することができ、これは、95Sn5Agなどの高すずのはんだと比べ、低すずおよび高インジウムである。さらに、約1%〜10%(多くの場合、約1%〜6%)の銀(Ag)および約0.25%〜0.75%の銅(Cu)を含んでもよい。第2のはんだ16の実施形態は、約360°F以下、多くの場合には約320°F以下の溶融温度を有することができる。いくつかの実施形態においては、溶融温度が約315°F未満であってよく、他の実施形態においては、約310°F未満であってよい。
一実施形態においては、第2のはんだ16の組成が、約60%のすず(Sn)、約35%のインジウム(In)、約4.5%の銀(Ag)、および約0.5%の銅(Cu)であってよい。正確な割合は、例えば約59%〜61%のSn、約34%〜36%のIn、約4%〜5%のAg、および約0.4%〜0.6%のCuなど、製造における通常のばらつきゆえにわずかに変化しうる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約300°F(149°C)であってよく、固相線温度は、約235°F(113°C)であってよい。他の実施形態においては、第2のはんだ16の組成が、約50%のSn、約46%のIn、約3.5%のAg、および約0.5%のCuであってよい。正確な割合は、例えば約49%〜52%のSn、約45%〜47%のIn、約3%〜4%のAg、および約0.4%〜0.6%のCuなど、製造における通常のばらつきゆえにわずかに変化しうる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約240°F(116°C)であってよく、固相線温度は、約235°F(113°C)であってよい。これらの組成の第2のはんだ16を、95Sn5Ag、または上述した組成を含む他の適切な組成を有する第1のはんだ13と一緒に使用することができる。
第2のはんだ16のさらなる実施形態の一般的な組成の範囲は、少なくとも約50%のすず、少なくとも約10%のインジウム、1%〜10%(多くの場合、約2%〜6%)の銀、および約0.25%〜0.75%の銅であってよい。いくつかの状況においては、すず、インジウム、銀、および銅に加えて、さらなる元素を、すずおよびインジウムに比べて比較的小さな割合で、第2のはんだ16の組成に含ませることも可能である。
さらに、本発明は、さらに別の無鉛のはんだ組成物を提供する。そのはんだ組成物は、ガラスの内部または表面の電気装置に対して電気的に接続すべく、電気部品を自動車用ガラスへとはんだ付けするのに単独で適切に用いることができ、さらには多層はんだの第2のはんだ16としての使用にも適している。図9を参照すると、自動車の後部のガラス窓60は、電気部品を自動車用ガラスへとはんだ付けするための実例として使用される。自動車のガラス窓60が、電気抵抗霜取り配線64を窓60に埋め込み、あるいは窓60の内表面に被着または付着させてなるウインドウ・デフロスタ62を含むことができる。霜取り配線64を、ガラス60の内表面に位置する一対の電気コンタクト66へと電気的に接続することができる。電気コンタクト66は、ガラス60の内表面へと被着させた導電
コーティングで構成することができる。多くの場合、電気コンタクト66は、銀から形成される。
図10を参照すると、ガラス60上のそれぞれの電気コンタクト66に対して電気コネクタ72をはんだ付けするために、はんだ組成物70を使用することができる。次いで、ウインドウ・デフロスタ62へと電力を供給するために、電力線74を電気コネクタ72へと電気的に接続することができる(図9)。はんだ組成物70を用いてガラス60の電気コンタクト66へ電気コネクタ72をはんだ付けする場合、抵抗式のはんだ付け装置によって行うことができる。あるいは、例えばはんだごてなど、任意の従来から用いられているはんだ付け装置を、はんだ組成物70を溶かすために使用することができる。
はんだ組成物70は、すず(Sn)、インジウム(In)、銀(Ag)、およびビスマス(Bi)を含むことができる。はんだ組成物70は、一般的な高すずのはんだ組成物において見られるよりも少量のすずを有することができる。これは、はんだ付け時の自動車用ガラス60の割れおよび/または欠けの防止に役立つことができる。インジウムが充分であることで、はんだ組成物70に、比較的低い融点または溶融温度(液相線温度)をもたらすことができ、それにより自動車用ガラス60の割れおよび/または欠けを防止することができる物性をもたらすことができる。
過剰な量のビスマスは、はんだ組成物70を脆くする可能性があるが、適量のビスマスは、他の元素との組み合わせにおいて、はんだ組成物70に充分に低い固相線温度をもたらすことができ、これは、やはりはんだ組成物70を脆くしすぎることなく自動車用ガラス60の割れおよび/または欠けを防止する助けとなることができる。ビスマスの混和により、約30°Fの低さおよび約140°Fの高さとなることができる液相線温度と固相線温度との間のペースト範囲をもたらすことができる。適量のビスマスは、固相線温度を約330°F未満、一般的には約315°F未満に保つことができる。はんだ組成物70のいくつかの実施形態では、約310°F以下(例えば、約305°F以下)の固相線温度を有することができる。はんだ組成物70中の銀によって、はんだ組成物70が電気コンタクト66から銀をはんだ組成物70へと捕集することを防止できる。最後に、濡れ性を改善するために、はんだ組成物70に銅(Cu)を含ませることができる。
はんだ組成物70に比較的低い溶融温度を持たせることで、自動車用ガラス60に加わる熱応力を最小限にすることができる。さらに、はんだ組成物に比較的低い固相線温度を持たせることで、固相線温度から室温までの冷却の際にはんだ組成物70が直面する冷却の程度を、最小限にすることができる。したがって、温度の低下が比較的小さいため、固化後のはんだ組成物70の熱収縮の量を最小限にすることができ、はんだ組成物70と自動車用ガラス60との間の収縮の相違および応力を最小限にすることができる。すでに述べたように、充分なインジウム含有量を含ませることによって、はんだ組成物70を、はんだ組成物70と自動車用ガラス60との間の熱膨張の差をガラス60に割れおよび/または欠けを生じることなく吸収するよう、充分に延性的または柔軟にすることができる。
はんだ組成物70について一般的な組成の範囲は、約30重量%〜85重量%のすず、約13重量%〜65重量%(多くの場合、約15重量%〜65重量%)のインジウム、約1重量%〜10重量%の銀、および約0.25重量%〜6重量%のビスマスであってよい。いくつかの実施形態は、約50%〜85%のすず(多くの場合、約50%〜83%)、および約13%〜45%(多くの場合、約15%〜45%)のインジウムを含むことができる。さらなる実施形態は、約66%〜85%のすず(多くの場合、約66%〜83%)、および約13%〜26%(多くの場合、約15%〜26%)のインジウムを含むことができる。特定の実施形態は、約70%〜80%のすず、および約15%〜26%のインジウムを含むことができる。さらなる実施形態は、例えば0.25%〜0.75%の銅を含
むことができる。いくつかの実施形態においては、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅が存在してよい。
はんだ組成物70を製作するために、インジウム、すず、銀、ビスマス、および銅のインゴットを、溶融させて混ぜ合わせることができる。あるいは、これらの元素を、粉末の形態から、あるいはインゴット、粉末、および/または既存のはんだ組成物の所望の組み合わせから溶融させることができる。次いで、混ぜ合わせたはんだ組成物70を、例えばリボン、ワイヤ、などといったはんだ付けに適した形状へと鋳造、押し出し、または圧延することができる。必要に応じて、はんだ組成物70を、ペーストへと形成することができる。
一実施形態においては、はんだ組成物70が、約51%のすず、約42%のインジウム、約3.5%の銀、約3%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。実際の割合は、例えば約49%〜52%のすず、約40%〜44%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅など、製造における通常のばらつきゆえにわずかに変化しうる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約253°F(123°C)であってよく、固相線温度は、約223°F(106°C)であってよく、結果として約30°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。
別の実施形態においては、はんだ組成物70は、約60%〜63%のすず、約28%〜33%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。例えば、はんだ組成物70は、約62%のすず、約30%のインジウム、約5%の銀、約2.5%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約311°F(155°C)であってよく、固相線温度は、約226°F(108°C)であってよく、結果として約85°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。他の例では、はんだ組成物70が、約62%のすず、約32%のインジウム、約4.5%の銀、約1%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約336°F(169°C)であってよく、固相線温度は、約199°F(93°C)であってよく、結果として約137°Fのペースト範囲がもたらされる。熱膨張係数(CTE)は、約11×10−6/°F(19.7×10−6/°C)であってよい。
さらに他の実施形態においては、はんだ組成物70が、約68%のすず、約24%のインジウム、約6%の銀、約1.5%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。実際の割合は、例えば約66%〜69%のすず、約22%〜26%のインジウム、約1%〜7%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅など、わずかに変化してよい。融点または溶融温度(液相線温度)は、約360°F(182°C)であってよく、固相線温度は、約235°F(113°C)であってよく、結果として約125°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約10.9×10−6/°F(19.6×10−6/°C)であってよい。
別の実施形態においては、はんだ組成物70が、約70%〜74%のすず、約18%〜26%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。例えば、はんだ組成物70が、約72%のすず、約19%のインジウム、約5%の銀、約3.5%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約370°F(188°C)であってよく、固相線温度は、約273°F(134°C)であってよく、結果として約97°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約10.8×10−6/°F(19.5×10−6/°C)であってよい。他の例では、はんだ組成物70が、約72%のすず、約24%のインジウム、約2%の銀、約1.5%のビスマ
ス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約382°F(194°C)の平均にて約379°F(193°C)〜385°F(196°C)の範囲にあってよく、固相線温度は、約227°F(108°C)の平均にて約221°F(105°C)〜233°F(112°C)の範囲にあってよい。これは、結果として約155°Fの平均ペースト範囲をもたらすことができる。平均熱膨張係数(CTE)は、約12.5×10−6/°F(22.5×10−6/°C)であってもよい。
他の実施形態においては、はんだ組成物70が、約73%〜78%のすず、約17%〜22%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。例えば、はんだ組成物70が、約75%のすず、約19%のインジウム、約3.5%の銀、約2%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約381°F(194°C)であってよく、固相線温度は、約284°F(140°C)であってよく、結果として約97°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約10×10−6/°F(18×10−6/°C)であってよく、密度は、約7.4g/cmであってよい。他の例では、はんだ組成物70が、約75%のすず、約20.5%のインジウム、約2.5%の銀、約1.5%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約372°F(189°C)であってよく、固相線温度は、約278°F(137°C)であってよく、結果として約94°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。別の例では、はんだ組成物70は、約77%のすず、約18%のインジウム、約3%の銀、約1.5%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約379°F(193°C)であってよく、固相線温度は、約297°F(147°C)であってよく、結果として約82°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約8.8×10−6/°F(15.9×10−6/°C)であってよい。
別の実施形態においては、はんだ組成物70が、約78%〜85%のすず、約13%〜16%のインジウム、約1%〜6%の銀、約0.25%〜4%のビスマス、および約0.25%〜0.75%の銅を含むことができる。例えば、はんだ組成物70は、約80%のすず、約15%のインジウム、約3.5%の銀、約1%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約390°F(199°C)であってよく、固相線温度は、約304°F(151°C)であってよく、結果として約86°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約8.5×10−6/°F(15.3×10−6/°C)であってよい。他の例では、はんだ組成物70が、約83%のすず、約13%のインジウム、約2.5%の銀、約1%のビスマス、および約0.5%の銅を含むことができる。融点または溶融温度(液相線温度)は、約399°F(204°C)であってよく、固相線温度は、約305°F(152°C)であってよく、結果として約94°Fのペースト範囲がもたらされてもよい。熱膨張係数(CTE)は、約7.6×10−6/°F(13.7×10−6/°C)であってよい。いくつかの状況においては、インジウムの含有量が、約12%〜16%であってよい。
本発明を、本発明の特定の実施形態を参照しつつ詳しく示して説明したが、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の技術的範囲から離れることなく、形態および細部においてさまざまな変更が可能であることを、当業者であれば理解できるであろう。
例えば、装置10を使用して、3層以上のはんだの層を一体に接合し、3層以上のはんだの層を有する多層のはんだ製品、電気装置、または電気コネクタをもたらすことができる。さらに、はんだ13/16の相対する表面を、接合の目的のために前処理することができる。多層はんだ製品がベース基材11を有していない実施形態においては、その後に
多層はんだ製品を、はんだ付けを必要とする製品に対して接合または配置することができる。また、第1のはんだ13をベース基材11へと接合するために、圧延プロセスを使用することも可能である。多層はんだ製品24を、冷間圧延プロセスを使用して形成されるものとして図示および説明したが、それに代わって、はんだ製品24および/または電気装置あるいはコネクタ40を、例えば蒸着プロセスまたはリフロー・プロセスなど、他のプロセスを使用して形成することが可能である。超音波溶接装置または抵抗溶接装置も、所望の材料層を一体に接合するために使用可能である。例えば、はんだを、溶接プロセスによってベース基材11へと付けることが可能である。第1のはんだ13および第2のはんだ16について特定のはんだ組成を説明したが、それに代えて、さまざまな用途において、他のはんだ組成も使用可能である。そのような組成は、鉛含有の組成物を含んでもよい。図示および説明した装置ならびに得られる製品、電気装置、および電気コネクタは、自動車以外の用途のためのものであってもよい。第1のはんだ層13を、平坦でない表面を補償するために使用することができ、はんだ付けのための表面がきわめて平坦である場合には、省略することが可能である。
特定のはんだ組成物を、自動車用ガラスへのはんだ付けのために説明したが、代案として、はんだ組成物を、建築物において使用されるガラスなど、他の種類のガラスへのはんだ付けに使用することが可能であり、あるいは低い融点または低い固相点のはんだが望まれる他の任意の材料へのはんだ付けに使用することが可能である。さらに、特定の固相線温度および液相線温度を提示したが、そのような温度は、存在する元素およびそれら元素の割合に応じて変化しうる。さらに、いくつかの実施形態においては、例えばアンチモン、亜鉛、ニッケル、鉄、ガリウム、ゲルマニウム、カドミウム、チタニウム、テルル、白金、などといったさらなる元素を、はんだ組成物へと追加することができ、あるいはこのような元素ではんだ組成物の元素を置き換えることができる。

Claims (14)

  1. ・導電性材料で形成されたベース基材、
    ・前記ベース上に位置する第1の無鉛はんだの層、および
    ・前記第1のはんだの層上に位置する第2の無鉛はんだの層
    を有しており、
    前記第2のはんだが、第1のはんだよりも低い溶融温度を有し、この第2のはんだの溶
    融温度が、310°F(154℃)よりも低い電気装置であって、
    前記第1および第2のはんだの層が、0.013〜0.015インチ(0.330〜0.381mm)の間の範囲の総厚さを有しており、
    前記第2のはんだの層が、前記第1のはんだの層に直接接合されている電気装置。
  2. 請求項1において、第2のはんだが、第1のはんだよりも柔らかい材料である電気装置
  3. 請求項1において、第1のはんだが、465°F(241℃)の溶融温度を有している
    電気装置。
  4. 請求項3において、第2のはんだが、250°F(121℃)の溶融温度を有している
    電気装置。
  5. 請求項1において、第1のはんだが、70質量%以上のすずを有するすずおよび銀の組
    成物であり、第2のはんだが、少なくとも40質量%のインジウムおよび55質量%未満
    のすずからなるインジウム、すず、銀、および銅の組成を有している電気装置。
  6. 請求項5において、第2のはんだが、50質量%以上のインジウム、最大で30質量%
    のすず、3質量%〜5質量%の銀、および0.25質量%〜0.75質量%の銅からなる
    組成を有している電気装置。
  7. 請求項6において、第1のはんだが、95質量%のすずおよび5質量%の銀である電気
    装置。
  8. 請求項7において、第2のはんだが、65質量%のインジウム、30質量%のすず、4
    .5質量%の銀、および0.5質量%の銅である電気装置。
  9. 請求項1において、ベースが、金属薄板で作られている電気装置。
  10. 請求項9において、ベースが銅で作られている電気装置。
  11. 請求項10において、電気コネクタである電気装置。
  12. 請求項1において、第1のはんだの層が、0.005〜0.010インチ(0.12
    7〜0.254mm)の厚さの範囲にある電気装置。
  13. 請求項1において、第2のはんだの層が、0.001〜0.008インチ(0.02
    5〜0.203mm)の厚さの範囲にある電気装置。
  14. 請求項13において、第2のはんだの層が、0.005〜0.008インチ(0.12
    7〜0.203mm)の厚さの範囲にある電気装置。
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