JP2000173253A - 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ― - Google Patents

携帯所持可能なミニディスクプレイヤ―

Info

Publication number
JP2000173253A
JP2000173253A JP27226499A JP27226499A JP2000173253A JP 2000173253 A JP2000173253 A JP 2000173253A JP 27226499 A JP27226499 A JP 27226499A JP 27226499 A JP27226499 A JP 27226499A JP 2000173253 A JP2000173253 A JP 2000173253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder material
weight
electrode
alloy
mini
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27226499A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yamaguchi
敦史 山口
Kenichiro Suetsugu
憲一郎 末次
Masato Hirano
正人 平野
Shusuke Kuwata
秀典 桑田
Hitoshi Okanoe
均 岡上
Kazuhiro Uji
和博 宇治
Tomokazu Takami
友和 高見
Yoshiyuki Hida
義行 飛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27226499A priority Critical patent/JP2000173253A/ja
Publication of JP2000173253A publication Critical patent/JP2000173253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度、濡れ性および耐熱疲労強度に優
れるはんだ材料を用い、耐熱性、耐衝撃性および音質に
優れ、さらに連続再生時間がより長い携帯所持可能なミ
ニディスクプレイヤーを提供する。 【解決手段】 部品装着基板と電極との間に、Snおよ
びAgを必須成分とし、さらにBi、InおよびCuよ
りなる群から選択される少なくとも2種の元素を含む合
金からなるはんだ材料からなる接合部を有する携帯所持
可能なミニディスクプレイヤー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる鉛フリー
はんだ材料を用いた携帯所持可能なミニディスクプレイ
ヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の実装においては、はん
だ付け部分の機械的強度および熱衝撃強度など、信頼性
に関する特性の向上への要求が高まってきている。ま
た、地球環境保護の関心が高まるなか、電子回路基板な
どの産業廃棄物の処理についての法規制も整備されつつ
ある。これに対し、従来から用いられているはんだ材料
はSnおよびPbを主成分とし、その組成は、例えばS
nが63重量%およびPbが37重量%というものであ
った。そして、この従来のはんだ材料に含まれているP
bは、環境汚染への影響が高く、人体に入れば蓄積され
て神経障害をもたらすという問題を有することから、P
bを含まず、例えば主成分としてSnおよびAgからな
るはんだ材料が使用されている。この主成分としてSn
およびAgからなるはんだ材料は、従来のSnおよびP
bを主成分とするはんだ材料に比べて機械的強度に優れ
る。しかし、融点が約30〜40℃ほど高いことから、
電子部品をはんだ付けする際の温度が高くなって、電子
部品の耐熱温度を超え、電子部品を損傷させてしまうと
いう問題がある。さらに、はんだの濡れ性にも劣るとい
う問題がある。
【0003】一方、はんだ付け材料にPbが含まれない
場合であっても、はんだ付けされる電子部品用外部電極
にPbが含まれていれば、得られる接合構造体のはんだ
付け部分に脆弱な合金が形成され、接合強度などの信頼
性が低下するという問題もある。ここで、図1に従来の
電子部品4の概略斜視図を示す。また、図2に、図1に
示す従来の電子部品4における電極部分の概略断面図を
示す。図2において、1はAgからなる下地電極、2は
Niからなる中間電極、3はSnおよびPbからなる外
部電極である。すなわち、このように外部電極にPbが
含まれていれば、はんだ付け材料にPbが含まれなくて
も、信頼性のある接合構造体が得られないという問題が
ある。また、従来からはんだ材料が用いられている製品
として携帯所持可能なミニディスクプレイヤーがある。
しかし、例えば従来の共晶はんだ材料で、部品装着基板
と電極を接合した場合、はんだ材料の機械的強度、濡れ
性、耐熱性および耐衝撃性などが不充分であった。逆に
言えば、これらの特性に優れたはんだ材料を用いれば、
より音質に優れ、さらに連続再生時間の長いミニディス
クプレイヤーを得ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、機械的強度、濡れ性および耐熱疲労強度に優れるは
んだ材料を用い、耐熱性、耐衝撃性および音質に優れ、
さらに連続再生時間がより長い携帯所持可能なミニディ
スクプレイヤーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、部品装着基板
と電極との間に、SnおよびAgを必須成分とし、さら
にBi、InおよびCuよりなる群から選択される少な
くとも2種の元素を含む合金からなるはんだ材料からな
る接合部を有する携帯所持可能なミニディスクプレイヤ
ーに関する。前記ミニディスクプレーヤーの部品装着基
板上においては、熱容量の大きい部品の位置と熱容量の
小さい部品の位置が離れているのが好ましい。また、前
記はんだ材料は、Agを1.0〜4.0重量%、Biを
2.0〜6.0重量%、Inを1.0〜15重量%含
み、残部がSnである合金からなるのが好ましい。ま
た、前記はんだ材料を構成する合金中のBiの含有量は
2.5〜5.0重量%であるのが好ましい。さらに、前
記はんだ材料を構成する合金は、さらにCuを0.1〜
1.0重量%含有するのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)はんだ材料について まず、本発明は、SnおよびAgを必須成分とし、さら
にBi、InおよびCuよりなる群から選択される少な
くとも2種の元素を含む合金からなるはんだ材料を提供
する。なかでも、Agを1.0〜4.0重量%、Biを
2.0〜6.0重量%、Inを1.0〜15重量%含
み、残部がSnである合金からなるはんだ材料が好まし
い。このはんだ材料は、BiおよびInを含有すること
によって融点の低下を実現するとともに、Biが付与す
る脆性を、Inが付与する延性でバランス良く補ったも
のである。Agの含有量は、その範囲を超えると融点が
大幅に上昇するという点から、1.0〜4.0重量%で
あればよいが、融点を降下させ、濡れ性を向上させると
いう点から、2.0〜6.0重量%、さらに3.0〜
3.5重量%であるのが好ましい。また、Inの含有量
は、融点を降下させ、はんだ付け強度を向上させるとい
う点から、1.0〜15重量%であればよいが、接合強
度向上の効果をさらに出すという点から、1.0〜1
0.0重量%、さらに2.5〜3.0重量%であるのが
好ましい。Biの含有量は、2.0〜6.0重量%であ
ればよいが、2.5〜5.0重量%、さらに2.5〜
3.0重量%であるのが好ましい。ここで、Biおよび
Inの含有量の合計は、得られるはんだ材料の融点を約
200℃にまで低下させるという点から、5.0〜20
重量%であるのが好ましい。
【0007】本発明のはんだ材料を構成する合金は、B
iの付与する脆性をさらに抑制するために、Cuを0.
1〜1.0重量%含有するのが好ましい。Cuの含有量
を0.1〜1.0重量%とするのは、0.1重量%より
少ないとその効果が充分でなく、また1.0重量%を超
えると逆に脆性が大きくなるからである。また、Agを
1.0〜4.0重量%、Cuを0.1〜1.0重量%含
み、残部がSnである合金からなるはんだ材料も好まし
い。このはんだ材料は、BiおよびInを含まないこと
から、耐機械的衝撃特性(耐振動特性、耐落下衝撃特
性)に優れ、携帯所持可能なミニディスクプレイヤーの
信頼性を向上させるという効果を奏する。また、この場
合のAgおよびCuの好ましい範囲も前述のとおりであ
る。なお、前記合金には不可避不純物が含まれていても
よい。このような不純物としては、例えばSb、Cu、
FeおよびAsなどがあげられる。これらの不純物の含
有量は、少ないほど好ましいが、通常約0.05重量%
までの範囲で含まれている。
【0008】前記はんだ材料は、例えばアトマイジング
( atomizing ) 法、メカニカルアロイング( mechanica
l allowing )法などの従来からの方法によって、当業
者であれば製造することができる。かくして得られる本
発明のはんだ材料は、機械的強度、濡れ性および耐熱疲
労強度に優れ、例えば電子部品用外部電極の接合などに
好適に用いることができる。また、本発明のはんだ材料
は、音響・映像機器および情報・通信機器などの電気・
電子機器にも好適に用いることができる。なかでも、比
重が小さいことから、軽量化の求められる小型携帯機器
に好適に用いることができる。これらの電気・電子機器
については後述する。また、本発明のはんだ材料の融点
は、その組成によって異なるが、概して180〜225
℃の範囲にある。したがって、適用する機器の種類、な
らびにその機器に求められる機能および用途などに応じ
て、組成を変更して融点を調節することもできる。
【0009】(2)電子部品用外部電極について つぎに、本発明のはんだ材料を用いて好適に接合するこ
とのできる電子部品用外部電極について説明する。かか
る電子部品用外部電極としては、主成分としてSnまた
はPdからなる電極の表面に、厚さ0.1〜1μmのA
gまたはAuのコーティングを有してなる電子部品用外
部電極が好ましい。まず、主成分としてSnまたはPd
からなる電極について説明する。この電極は、従来から
のものであってよいが、はんだ付け強度(接合強度)を
向上させるという点からはSnからなるのが好ましい。
また、同様の理由から、Pdからなるのが好ましい。ま
た、前記電極はSnまたはPdを主成分とすればよく、
不純物として、例えばBiなどを含む合金であってもよ
い。なお、本明細書においていう「主成分」とは、はん
だ材料や電極の約90〜100重量%を構成する成分の
ことをいう。前記電極の形状については、特に制限はな
く、所望する電子部品用外部電極の形状に併せて適宜選
択すればよい。また、前記電極は、当業者であれば常法
により製造することができる。
【0010】つぎに、前記電子部品用外部電極の表面に
は、濡れ性に優れたはんだ付けを可能にするという点か
ら、厚さ0.1〜1μmのAgまたはAuのコーティン
グを施す。低コストという点からはAgのコーティング
を施すのが好ましく、濡れ性がAgよりも優れるという
点からは、Auのコーティングを施すのが好ましい。ま
た、このコーティングの厚さは0.1〜1.0μmであ
ればよい。これは、0.1μm未満であると安定した濡
れ性を確保することができず、1.0μmを超えると接
合強度を低下させてしまう傾向にあるからである。さら
に、安定した濡れ性と接合強度を同時に実現させるとい
う点から、0.5〜1.0μmであるのが好ましい。A
gまたはAuのコーティングを施す方法としては、例え
ば、従来からのメッキ法などがあげられる。コーティン
グの厚さは、メッキの適用条件を適宜選択することによ
り、調整することができる。かくして得られる電子部品
用外部電極は、濡れ性に優れ、はんだ付けした場合に高
い接合強度をもって接合させることができる。
【0011】(3)接合体について さらに、本発明は、はんだ材料を電極にはんだ付けして
なる接合体をも提供する。ここで用いるはんだ材料とし
ては、使用済みの製品による環境汚染を抑制するために
Pbを含まないという点から、主成分としてSnおよび
Agからなるはんだ材料を用いるのが好ましい。具体的
には、接合強度および信頼性を向上させ、Pb入りはん
だ材料を用いた場合と同等のはんだ付け温度で接合強
度、信頼性および濡れ性に優れるという点から、前記は
んだ材料を用いるのが好ましい。一方、ここで用いる電
極としては、上述のSnまたはPdからなる電極にAg
またはAuのコーティングを施さずに用いることができ
る。また、濡れ性を向上させるためには、AgまたはA
uのコーティングを施して用いるのが好ましい。この場
合のコーティングの厚さおよび方法などについては、前
述の電極について説明したとおりでよい。はんだ材料と
電極の具体的な組み合わせとしては、以下のものが挙げ
られる。ここでは、各組み合わせの効果もともに記載す
る。
【0012】(a)はんだ材料:主成分としてSnおよ
びAgからなるはんだ材料。 電 極:主成分としてSnまたはPdからなる電
極。 効 果:接合強度および信頼性の向上。 (b)はんだ材料:主成分としてSnおよびAgからな
るはんだ材料。 電 極:主成分としてSnまたはPdからなる電極
の表面に、厚さ0.1〜1μmのAgまたはAuのコー
ティティングを有してなる電極。 効 果:接合強度および信頼性の向上に加えて濡れ
性の向上。 (c)はんだ材料:Agを1.0〜4.0重量%、Bi
を2.0〜6.0重量%およびInを1.0〜15重量
%含有し、残部がSnからなるはんだ材料。 電 極:主成分としてSnまたはPdからなる電
極。 効 果:Pb入りはんだと同等のはんだ付け温度で
接合強度および信頼性に優れたはんだ付けを可能とす
る。 (d)はんだ材料:Agを1.0〜4.0重量%、Bi
を2.0〜6.0重量%およびInを1.0〜15重量
%含有し、残部がSnからなるはんだ材料。 電 極:主成分としてSnまたはPdからなる電極
の表面に、厚さ0.1〜1μmのAgまたはAuのコー
ティングを有してなる電極。 効 果:Pb入りはんだと同等のはんだ付け温度で
接合強度および信頼性に優れたはんだ付けを可能とす
る。 なお、前記はんだ付けは、常法により行えばよい。ま
た、電極の形状は、所望する接合体の形状に併せて適宜
選択すればよい。
【0013】(4)携帯所持可能なミニディスクプレイ
ヤーについて さらに、本発明は、前述したはんだ材料、電子部品用外
部電極および接合体などを含む携帯所持可能なミニディ
スクプレイヤー(以下、単に「MDプレイヤー」とい
う。)にも関する。特に、部品装着基板と電極を前記は
んだ材料で接合した部分を有するMDプレイヤーに関す
る。前述のように、本発明のはんだ材料は、機械的強
度、濡れ性および耐熱疲労強度などに優れる。したがっ
て、このようなはんだ材料をMDプレイヤーに用いた場
合、その種々の機能も向上させることができる。MDプ
レイヤーにおいては、約200□のサイズの基板が用い
られているため、融点が約215℃以下のはんだ材料を
用いるのが有効である。これは、小さい基板は熱容量が
小さいため、高融点のはんだ材料を用いると、基板に設
置された各部品の機能を損なってしまうおそれがあるか
らである。
【0014】特に、電池の端子、DC INジャックお
よびコネクタなどの部品には、高引張強度を有するはん
だ材料を用いるのが有効である。これは、機器の使用時
にこれらの部品には何らかの外力が加わり、はんだ材料
による接合部分が剥離してしまうというおそれがあるか
らである。さらに、このようなMDプレイヤーの使用形
態を考慮して、用いるはんだ材料には耐衝撃性および軽
量性が求められる。特に、前記はんだ材料は、従来の共
晶はんだ材料に比べて比重が小さいため、好ましいと言
える。したがって、前記はんだ材料を用いることによ
り、接合箇所の経時的な疲労(クラックの発生など)を
抑制し、得られる製品の耐久性および耐久性を向上させ
ることができる。また、光ピックアップ素子の接合に用
いた場合には、精度を高めることができ、その結果とし
て音質を向上させることができる。
【0015】しかし、約200□サイズのMDプレイヤ
ー用部品装着基板において、いわゆる鉛フリーはんだ材
料を用いるためには、つぎのような問題があった。すな
わち、部品装着基板上における各部品の熱容量に差があ
るため、加熱されたはんだ材料を適用する際に、部品に
よってはその機能が破壊されるのである。そこで、本発
明者らは、特に小さな部品装着基板を用いる携帯所持可
能なミニディスクプレイヤーについて鋭意検討した結
果、前記はんだ材料を好適に用い得ることを見出した。
ここで、図3を参照しながら、本発明者らの検討結果を
説明する。図3は、携帯所持可能なミニディスクプレイ
ヤーに用いられる部品装着基板10の概略上面図であ
る。部品装着基板10上には、外部電池端子11および
スイッチ14が設けられており、薄型電池13を内蔵し
ている。本発明者らは、基板10において、熱容量の大
きい部品であるD−RAM12の位置を固定し、熱容量
の小さい弱耐熱性部品(例えば、アルミ電解コンデン
サ)の位置をA、B、CまたはDにした場合において、
位置P、Q、R、SおよびTの温度を測定した。その結
果を表2に示す。また、表1には最も高い温度と最も低
い温度との差(Δt(℃))も示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示す結果からわかるように、D−R
AM12の位置がAにある場合に、Δtが最も小さいこ
とが分かる。すなわち、基板10上において、熱容量の
大きいD−RAM12の位置と熱容量の小さい部品の位
置が離れているほど、基板10上における熱容量が均一
であることが分かる。本発明者らは、このように熱容量
が大きい部品と弱耐熱性部品とを隣接させないことによ
り、前述した本発明のはんだ材料を、MDプレイヤーに
用いられる部品装着基板10に好適に用い得ることを見
出した。そして、この結果に基づいて、さらにその他の
機器の部品装着基板においても本発明のはんだ材料を用
い得ることを見出した。以下に、実施例を用いて本発明
をより具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定
されるものではない。
【0018】
【実施例】《実施例1〜10》表2に示す組成を有する
合金を、アトマイジング法により製造し、本発明のはん
だ付け材料を得た。ついで、得られたはんだ材料の融
点、接合強度および濡れ性を測定した。結果を表2に示
す。 《比較例1》表2に示す組成に変えたほかは、実施例1
と同様にして比較用のはんだ材料を製造し、その特性を
測定した。測定結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2から、本発明のはんだ材料は、比較例
に比べて、融点が約200℃まで下がり、濡れ性も向上
していることがわかる。また、Cuの添加により接合強
度が向上していることもわかる。
【0021】《実施例11〜14》電極として表3に示
すものを用い、その表面にAuまたはAgを、メッキ法
によりコーティングし、本発明の電子部品用外部電極を
得た。得られた電子部品用外部電極について、その特性
を測定した。特性の測定においては、はんだとしてSn
−Agはんだ(Sn:96.5重量%、Ag:3.5重
量%)を用いたほかは、実施例1と同様にして接合強度
(kgf)および濡れ性(%)を測定した。結果を表3
に示す。なお、コーティングの厚さも表3に示す。 《比較例2〜4》電極をPdおよび/またはSnからな
るもの(Pdが100重量%のもの、Snが100重量
%のもの、またはPd:50重量%、Sn:50重量%
のもの)に変えたほかは、実施例11と同様にして比較
用の電子部品用外部電極を製造し、その特性を測定し
た。測定結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3から、比較例に比べて、本発明の電極
の接合強度が向上していることがわかる。以下の実施例
においては、本発明のはんだ材料を用い、MDプレイヤ
ー用の部品装着基板を作製した。そして、以下に示すよ
うに評価を行った。 [評価方法]MDプレーヤーに用いるはんだ材料に必要
な特性としては、必要な融点(以下、本実施例において
は「特定温度」という。)以下の融点、従来のSnおよ
びPbからなるはんだ材料の有する引張強度より高い引
張強度、耐衝撃性、従来のSnおよびPbからなるはん
だ材料よりも優れた軽量性があげられる。そこで、得ら
れた部品装着基板について、これらの特性を測定した。
以下に、各特性の評価基準を説明する。 (1)融点 表4に融点t(℃)を示す。また、用いたはんだ材料の
融点について、表4の左欄の関係が成立する場合に、右
欄に示すように評価した。なお、特定温度は215℃で
ある。
【0024】
【表4】
【0025】(2)引張強度 用いたはんだ材料について、インストロン(装置)を用
いて、引張強度T1(kgf/mm2)を測定した。そし
て、引張強度T1について、表5の左欄の関係が成立す
る場合に、右欄に示すように評価した。なお、T0は、
SnおよびPbからなる従来のはんだ材料の引張強度を
示す。
【0026】
【表5】
【0027】(3)耐熱性 用いたはんだ材料を用いた部品装着基板について、12
5℃で恒温放置することでクラックの有無を確認した。
クラックの有無で評価することで、表6の左欄の関係が
成立する場合、右欄のように評価した。なお、「H」は
時間である。
【0028】
【表6】
【0029】(4)耐衝撃性 用いたはんだ材料の耐衝撃性をを評価するため、携帯所
持可能なミニディスクプレイヤーの完成品を製造し、落
下衝撃試験を行った後に電気的検査を実施した。その
後、部品装着基板上においてはんだ材料が形成する接合
部の外観を、目視にて観察した。表7の左欄に示す基準
に相当する場合に、右欄に示すように評価した。なお、
評価2〜5においては、電気検査の結果、電気特性に異
常はなかった。
【0030】
【表7】
【0031】(5)軽量性 はんだ材料の比重d1について、表8の左欄の関係が成
立する場合に、右欄に示すように評価した。なお、d0
は、SnおよびPbからなる従来のはんだ材料の比重を
示す。
【0032】
【表8】
【0033】(6)電気抵抗 はんだ材料の電気抵抗R1(Ω)について、表9の左欄
の関係が成立する場合に、右欄に示すように評価した。
なお、R0は、SnおよびPbからなる従来のはんだ材
料の電気抵抗を示す。
【0034】
【表9】
【0035】《実施例15〜83》表10〜12に示す
組成を有する合金からなるはんだ材料を用い、携帯所持
可能なミニディスクプレーヤー用の部品装着基板を作製
し、前述の評価方法に従って評価を行った。はんだ材料
の組成ごとに、結果を表10〜12に示す。なお、表1
0〜12においては、はんだ材料の組成としてSn以外
の成分を記載した。すなわち、残部がSnである。ま
た、表10および11にはSn-Ag(1.0〜4.0)-Bi(2.0〜6.
0)-In(1.0〜15)の組成のはんだ材料を用いた場合、表1
2にはSn-Ag(1.0〜4.0)-Bi(3.0〜5.0)-In(1.0〜15)-Cu
(0.1〜1.0)の組成のはんだ材料を用いた場合を示した。
【0036】
【表10】
【0037】
【表11】
【0038】
【表12】
【0039】表10および11から、Sn-Ag(3〜3.5)-Bi
(2.5〜3)-In(2.5〜3)の組成のはんだ材料が、特に携帯
所持可能なミニディスクプレーヤーに好ましいことがわ
かる。 また、表12から、Sn-Ag(3〜3.5)-Bi(2.5〜3)
-In(2.5〜3)-Cu(0.5〜0.7)の組成のはんだ材料が、特に
携帯所持可能なミニディスクプレーヤーに好ましいこと
がわかる。
【0040】《比較例5〜9》表13に示す組成を有す
る合金からなるはんだ材料を用い、携帯所持可能なミニ
ディスクプレーヤー用の部品装着基板を作製し、前述の
評価方法に従って評価を行った。結果を表13に示す。
【0041】
【表13】
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機械的
強度、濡れ性および耐熱疲労強度に優れるはんだ材料、
濡れ性に優れ、はんだ付けした場合に高い接合強度をも
って接合し得る電子部品用外部電極、ならびにはんだ付
け部分の機械的強度および熱衝撃強度に優れる接合体を
提供することができる。したがって、本発明のはんだ材
料によれば、耐熱性および耐衝撃性だけでなく、音質な
どにも優れた携帯所持可能なミニディスクプレイヤーを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子部品の概略斜視図である。
【図2】図1に示す従来の電子部品における電極部分の
概略断面図である。
【図3】携帯所持可能なミニディスクプレーヤーの部品
装着基板の概略上面図である。
【符号の説明】
1 Agからなる下地電極 2 Niからなる中間電極 3 SnおよびPbからなる外部電極 4 電子部品 10 部品装着基板 11 外部電池端子 12 D−RAM 13 薄型電池 14 スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 512 H05K 3/34 512C // B23K 101:36 (72)発明者 平野 正人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 桑田 秀典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡上 均 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宇治 和博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高見 友和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 飛田 義行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品装着基板と電極との間に、Snおよ
    びAgを必須成分とし、さらにBi、InおよびCuよ
    りなる群から選択される少なくとも2種の元素を含む合
    金からなるはんだ材料からなる接合部を有する携帯所持
    可能なミニディスクプレイヤー。
  2. 【請求項2】 前記部品装着基板上において、熱容量の
    大きい部品の位置と熱容量の小さい部品の位置が離れて
    いる請求項1記載の携帯所持可能なミニディスクプレイ
    ヤー。
  3. 【請求項3】 前記はんだ材料が、Agを1.0〜4.
    0重量%、Biを2.0〜6.0重量%、Inを1.0
    〜15重量%含み、残部がSnである合金からなる請求
    項1または2記載の携帯所持可能なミニディスクプレイ
    ヤー。
  4. 【請求項4】 前記はんだ材料を構成する合金中のBi
    の含有量が2.5〜5.0重量%である請求項1〜3の
    いずれかに記載の携帯所持可能なミニディスクプレイヤ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記はんだ材料を構成する合金が、さら
    にCuを0.1〜1.0重量%含有する請求項1〜4の
    いずれかに記載の携帯所持可能なミニディスクプレイヤ
    ー。
JP27226499A 1998-09-30 1999-09-27 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ― Pending JP2000173253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27226499A JP2000173253A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ―

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27921198 1998-09-30
JP10-279211 1998-09-30
JP27226499A JP2000173253A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ―

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000173253A true JP2000173253A (ja) 2000-06-23

Family

ID=26550108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27226499A Pending JP2000173253A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ―

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000173253A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105750A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Senju Metal Ind Co Ltd Sn−In系はんだ合金
JP5186063B1 (ja) * 2012-05-10 2013-04-17 三菱電機株式会社 音響用はんだ合金
CN101801589B (zh) * 2007-07-18 2013-05-15 千住金属工业株式会社 车载电子电路用In掺入无铅焊料
JP2013198937A (ja) * 2005-08-12 2013-10-03 Antaya Technologies Corp はんだ組成物
JP2014065065A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Tamura Seisakusho Co Ltd 無鉛はんだ合金、ソルダーペースト組成物及びプリント配線板
JP2017084770A (ja) * 2011-08-16 2017-05-18 ピルキントン グループ リミテッド グレイジング
KR101752616B1 (ko) * 2011-02-25 2017-06-29 센주긴조쿠고교 가부시키가이샤 파워 디바이스용의 땜납 합금과 고전류 밀도의 땜납 조인트
CN113165123A (zh) * 2019-05-27 2021-07-23 千住金属工业株式会社 焊料合金、焊膏、焊球、焊料预制件和焊料接头

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015037809A (ja) * 2005-08-12 2015-02-26 アンタヤ・テクノロジーズ・コープ 多層はんだ製品とその製作方法
JP2013198937A (ja) * 2005-08-12 2013-10-03 Antaya Technologies Corp はんだ組成物
JP4618089B2 (ja) * 2005-10-12 2011-01-26 千住金属工業株式会社 Sn−In系はんだ合金
JP2007105750A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Senju Metal Ind Co Ltd Sn−In系はんだ合金
CN101801589B (zh) * 2007-07-18 2013-05-15 千住金属工业株式会社 车载电子电路用In掺入无铅焊料
KR101773733B1 (ko) * 2011-02-25 2017-08-31 센주긴조쿠고교 가부시키가이샤 파워 디바이스용의 땜납 합금과 고전류 밀도의 땜납 조인트
KR101752616B1 (ko) * 2011-02-25 2017-06-29 센주긴조쿠고교 가부시키가이샤 파워 디바이스용의 땜납 합금과 고전류 밀도의 땜납 조인트
JP2017084770A (ja) * 2011-08-16 2017-05-18 ピルキントン グループ リミテッド グレイジング
WO2013108421A1 (ja) * 2012-05-10 2013-07-25 千住金属工業株式会社 音響用はんだ合金
EP2644313A4 (en) * 2012-05-10 2014-07-23 Senju Metal Industry Co SOLDERING ALLOY FOR AN ACOUSTIC DEVICE
EP2644313A1 (en) * 2012-05-10 2013-10-02 Senju Metal Industry Co., Ltd. Solder alloy for acoustic device
KR101305801B1 (ko) 2012-05-10 2013-09-06 센주긴조쿠고교 가부시키가이샤 음향용 땜납 합금
JP5186063B1 (ja) * 2012-05-10 2013-04-17 三菱電機株式会社 音響用はんだ合金
JP2014065065A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Tamura Seisakusho Co Ltd 無鉛はんだ合金、ソルダーペースト組成物及びプリント配線板
CN113165123A (zh) * 2019-05-27 2021-07-23 千住金属工业株式会社 焊料合金、焊膏、焊球、焊料预制件和焊料接头
CN113165123B (zh) * 2019-05-27 2022-03-01 千住金属工业株式会社 焊料合金、焊膏、焊球、焊料预制件和焊料接头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6139979A (en) Lead-free solder and soldered article
US7422721B2 (en) Lead-free solder and soldered article
JP2002096191A (ja) はんだ材料およびこれを利用する電気・電子機器
JP3575311B2 (ja) Pbフリー半田および半田付け物品
KR20100113626A (ko) 납프리 땜납 합금
JP3684811B2 (ja) 半田および半田付け物品
JPH11179586A (ja) Pbフリーはんだ接続構造体および電子機器
TWI279281B (en) Lead-free solder alloy and preparation thereof
JPH06297185A (ja) 動的ハンダペースト組成物
WO2000018536A1 (fr) Materiau de brasage et dispositif electrique/electronique utilisant celui-ci
JP2000173253A (ja) 携帯所持可能なミニディスクプレイヤ―
JP3425332B2 (ja) 電子部品電極材料および電子部品電極製造方法
JPH1041621A (ja) 錫−ビスマスはんだの接合方法
JP3919106B2 (ja) CuまたはCu合金ボールの金属核はんだボール
JPH10193171A (ja) 半田付け物品
JPH0985484A (ja) 鉛フリーはんだとそれを用いた実装方法及び実装品
JP3328210B2 (ja) 電子部品実装品の製造方法
JP3700668B2 (ja) 半田および半田付け物品
JP2002153990A (ja) はんだボール用合金
JP2000286542A (ja) 半田付け方法及び半田付け基材
JP2003174254A (ja) 鉛フリーはんだを用いた回路基板への電子部品の接合方法
JP2004261873A (ja) Pbフリ―半田
JP3685202B2 (ja) 半田および半田付け物品
JP2002151838A (ja) Pbフリーはんだ接続構造体および電子機器
JP2002270633A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050628

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20050802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20070406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912