JP2002270633A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002270633A
JP2002270633A JP2001062791A JP2001062791A JP2002270633A JP 2002270633 A JP2002270633 A JP 2002270633A JP 2001062791 A JP2001062791 A JP 2001062791A JP 2001062791 A JP2001062791 A JP 2001062791A JP 2002270633 A JP2002270633 A JP 2002270633A
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lead
tin
solder
plating film
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JP2001062791A
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Hiroaki Okudaira
弘明 奥平
Tetsuya Nakatsuka
哲也 中塚
Asao Nishimura
朝雄 西村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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    • H01L2924/01078Platinum [Pt]
    • HELECTRICITY
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/19Details of hybrid assemblies other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/1901Structure
    • H01L2924/1904Component type
    • H01L2924/19041Component type being a capacitor

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、上記従来技術を解決すべく、
スズービスマスめっき膜を形成した外部リードの鉛フリ
ーはんだによる接合を高信頼に行うことにある。特に、
高温高湿等の試験後にもはんだ濡れ性の低下を抑制した
スズービスマスめっきを外部リードに形成し、鉛フリー
はんだとの接合を高信頼に行うことにある。 【解決手段】本発明は、上記目的を達成するために、電
子素子と該電子素子と電気的に接続された外部端子と該
外部端子に形成されたスズービスマスめっき膜とを有す
る電子装置を回路基板に鉛フリーはんだを用いて接続し
た電子機器において、該電子装置と該回路基板との接続
部に形成されたスズービスマスめっき膜と鉛フリーはん
だとの溶融生成物のビスマス含有率が0.01〜3wt
%としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部端子の表面を
めっき膜でメタライズした電子装置を鉛フリーはんだで
回路基板に接続した電子機器に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】IC,LSI、ダイオード、抵抗、コン
デンサ、コネクタ、スイッチなどの電子装置は、配線基
板などの外部回路に、主に鉛を40wt%含むいわゆる
鉛はんだを用いて接続されている。この接続に対し、鉛
はんだには所定の接続強度、熱疲労寿命などの特性が要
求される。一方、これらの電子装置の外部端子(リー
ド)には、はんだ付けを容易にするため、主に鉛を10
〜40wt%含むスズー鉛合金、いわゆる鉛はんだめっ
き層が形成されている。この外部リードめっきに対して
は、耐熱性、耐ウイスカ性、耐食性、特にはんだ濡れ性
が要求される。また、外部リードは必要に応じて所定の
寸法、形状に切断、成形されるため密着性、耐クラック
性、折り曲げ性等の特性が要求される。鉛はんだおよび
鉛はんだめっきはこれらの要求特性を全て満足し、現行
製品に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、鉛を含まない、
いわゆる鉛フリーはんだの開発が進められ、Sn−Ag
−Cu系、Sn−Cu系などの鉛フリーはんだが開発さ
れている。
【0004】さらに、鉛フリーはんだに対応する鉛フリ
ーはんだめっきの開発も進められ、めっき膜材料として
はスズービスマス合金、スズー銀合金、スズー銅合金な
どが挙げられる。
【0005】しかし、これらの鉛フリーはんだまたは鉛
フリーめっきにビスマスが含有された場合、接合部のビ
スマス含有率が一定量を超えると接続強度、熱疲労寿命
などが低下するという問題がある。また、鉛フリーめっ
き膜はいずれも鉛はんだめっきに比べてはんだ濡れ性、
耐クラック性および耐ウイスカ性が劣る場合がある。特
に高温高湿試験後の低温でのはんだ濡れ性の低下するこ
とがある。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術を解決すべ
く、スズービスマスめっき膜を形成した外部リードの鉛
フリーはんだによる接合を高信頼に行うことにある。特
に、高温高湿等の試験後にもはんだ濡れ性の低下を抑制
したスズービスマスめっきを外部リードに形成し、鉛フ
リーはんだとの接合を高信頼に行うことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、スズービ
スマスめっき膜を形成した外部リードを鉛フリーはんだ
により接合した場合のその接続強度、熱疲労寿命につい
て種々検討したところ、接合部におけるめっき膜と鉛フ
リーはんだとの溶融生成物のビスマス含有率を0.01
〜3wt%に制限することにより、従来技術の最大の問
題点である接合部の接続強度、熱疲労寿命の問題を解決
できることを明らかとした。
【0008】ところで、めっき膜を形成した外部リード
を回路基板にはんだ接合する場合、溶融したはんだが外
部リードに形成されためっき膜上をぬれ拡がり、それに
よってはんだとめっき膜とが混ざり合い、はんだ接続部
が形成される。従って、めっき膜として、スズービスマ
スめっき膜を使用した場合、めっき膜中のビスマス成分
が溶け出し、はんだ接続部におけるビスマス量(ビスマ
ス濃度)を上昇させてしまう。はんだ中に含まれるビス
マス量(ビスマス濃度)が低い場合は、大きな影響はな
いが、はんだのビスマス含有率が1〜3wt%程度ある
と、めっき組成によっては、接合部の信頼性を確保でき
ない場合が生ずる。
【0009】さらに、スズービスマスめっき膜の最外層
のビスマス含有率を4wt%以上とし、膜厚を0.02
μm以上とすることが、スズービスマスめっき膜のはん
だ濡れ性、耐クラック性および耐ウイスカ性を満足させ
る上で好ましいが、このような場合、めっき膜中のビス
マス含有量が多く、それによってはんだ接合部の信頼性
を確保できない可能性が高い。
【0010】以上から、本発明は、電子素子と該電子素
子と電気的に接続された外部端子と該外部端子に形成さ
れたスズービスマスめっき膜とを有する電子装置を回路
基板に鉛フリーはんだを用いて接続した電子機器におい
て、該電子装置と該回路基板との接続部に形成されたス
ズービスマスめっき膜と鉛フリーはんだとの溶融生成物
のビスマス含有率を0.01〜3wt%としたものであ
る。
【0011】また、前記スズービスマスめっき膜がSn
−約(0.5〜6)wt%Biであるものである。
【0012】また、前記スズ−ビスマスめっき膜の最表
層のビスマス含有率が4wt%以上であるものである。
【0013】また、前記鉛フリーはんだがSn−約(0
〜3.5)wt%Ag−(0.1〜1.0)wt%Cu
−約(0〜3.0)wt%Biを主成分としたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる電子装置およびそ
の実装構造体の実施形態について、以下、半導体装置を
例に図を用いて説明する。
【0015】図1は本発明に係る半導体装置の断面図を
示しており、実施の形態の全体を示す概略構成図であ
る。なお、これはあくまでも一例であり、外部リードや
外部端子を有するものであれば全て適用可能であること
は云うまでもない。
【0016】図示した半導体装置は、鉄―ニッケル合金
である42アロイまたは銅合金で作られたリードフレー
ム2上に半導体素子1を固定した後、半導体素子1の不
図示の電極をワイヤボンディング3などによりリードフ
レーム2と電気的に接続し、モールド樹脂4により樹脂
封止されて製造する。
【0017】そして、モールド樹脂4の外側に露出した
リードフレーム2に対して、脱脂、酸洗浄処理した後、
例えば有機酸、有機酸スズ、有機酸ビスマス等の有機酸
金属および添加剤からなるめっき液を用いて、図2に示
す断面のように、リード基材6の表面にスズービスマス
めっき膜7を形成して外部リード5を形成する。場合に
よっては、スズービスマスめっき膜8を形成し、めっき
膜を2層に形成しても良い。
【0018】その後、外部リード5をフレームから切断
し、所定の形状に折り曲げ成形して半導体装置を完成さ
せる。
【0019】そして、図3に示すように、このようにし
て完成された半導体装置8は、回路基板9の外部回路に
設けられた電極10と鉛フリーはんだを用いてはんだ接
続(はんだ接合)されて電子機器になる。
【0020】図4は、半導体装置としてQFPタイプの
外部リードを回路基板の外部回路に設けられた電極にS
n−Ag−Cuを主成分とした鉛フリーはんだを用いて
接合し、リードを45°方向に引っ張ったときの破断強
度と接合部のビスマス含有率との関係である。外部リー
ドにはスズービスマスめっき膜が形成されており、めっ
き膜に含まれるビスマス量と鉛フリーはんだ中に含まれ
るビスマス量を調節することにより接合部のビスマス量
を変化させた。
【0021】図から分かるように、QFPタイプの半導
体装置では破断強度としてリード当たり5N程度の強度
が必要とされているが、接合部のビスマス含有率が3w
t%を越えると、接合強度は5N以下となり、接合部の
ビスマス含有率は3wt%以下にすることが必要であ
る。
【0022】次に、TSOPタイプの半導体装置の外部
リードを回路基板の外部回路に設けられた電極にSn−
Ag−Cuを主成分とした鉛フリーはんだを用いて接合
し、―55〜125℃の温度サイクル試験を行ったとき
の接合部のビスマス含有率と接合部の破断寿命との関係
を示したのが図6である。図から分かるように、破断寿
命はビスマス含有率の増加とともに短くなり、約3.5
wt%で寿命の目安である1000サイクルを切ってお
り、これからも接合部のビスマス含有率は3wt%以下
にすることが必要である。これは、QFP等の他のタイ
プの半導体装置においても同様である。
【0023】ここで、スズービスマスめっき膜の最適組
成、すなわちはんだ濡れ性、耐クラック性および耐ウイ
スカ性を考慮しためっき組成について検討する。表1は
その測定結果である。
【0024】
【表1】 まず、はんだ濡れ性について検討する。表において、は
んだ濡れ性はディップ法による濡れ試験で良好な濡れ性
を示した場合を○印で、一部濡れ不良を示した場合を×
印で示した。表から分かるように、良好な濡れ性が得ら
れるビスマス含有率は4wt%以上であった。
【0025】次に、耐クラック性について検討する。ス
ズービスマスめっき膜はビスマス含有率が大きくなる
と、リードを曲げ成形したときめっき膜にクラックを生
じやすくなる。表から分かるように、ビスマス含有率4
wt%以下ではリード基材面に達するクラックは発生し
ない(○印で表示)が、4〜6wt%では、支障のない
程度ではあるが、リード基材面に達するクラックがわず
かに発生する(△印で表示)。6wt%以上ではリード
基材面に達する多くのクラックが発生し、耐食性等に支
障をきたした(×印で表示)。従って、ビスマス含有率
が6wt%未満、より好ましくは4wt%未満が良い。
【0026】次に、耐ウイスカ性について検討する。表
から分かるように、ウイスカはビスマス含有率0.5w
t%以上では発生しない(○印で表示)が、0.5wt
%未満では発生が認められた(×印で表示)。従って、
ビスマス含有率が0.5wt%以上が良い。
【0027】以上から、はんだ濡れ性、耐クラック性お
よび耐ウイスカ性の全てを満足するビスマス含有率は4
wt%の一点だけであり、耐クラック性を△印まで拡大
しても4〜6wt%であることが分かる。
【0028】これでは安定したスズービスマスめっき膜
を容易に形成できないため、次に、これらの3条件を満
足するビスマス含有率の範囲を広げる方法について検討
を行った。その結果、はんだ濡れ性はスズービスマスめ
っき膜の表面の問題であるので、スズービスマスめっき
膜を2層に形成し、その最外層のビスマス含有率を4w
t%以上とし、最外層以外のビスマス含有率を0.5〜
6wt%に、好ましくは0.5〜4wt%にすることが
明らかとなった。
【0029】図5は、最外層のビスマス含有率とめっき
膜厚を変えて、はんだ濡れ性を調べた結果を示したもの
である。図中、はんだ濡れ性が良好なものを○印で表示
し、良好でないものを×印で表示した。
【0030】図から、最外層のビスマス含有率を4wt
%以上にすれば良好な濡れ性が得られることが分かる。
このとき最外層の膜厚は0.02μm以上あればよいこ
とも分かる。なお、ビスマス含有率が10wt%以上の
ときは0.01μmでも良好な濡れ性を示すことも分か
る。また、最外層の膜厚は2μm程度あれば十分である
が、5μmまでは耐クラック性に影響が無いことを確認
している。
【0031】以上のスズービスマス2層めっきを使用す
ることがはんだ濡れ性、耐クラック性、耐ウイスカ性の
面から好ましいが、最外層のビスマス含有率を4wt%
以上、最外層の膜厚を0.02μm以上にすればする
程、前述の通り、はんだ接続部へのビスマス含有量が増
え、接続信頼性の低下を招くこととなる。そこで、これ
らのめっき組成を適用した例と、それによるはんだ接続
部への影響について具体的に検討する。 <実施例1>42アロイを基材とし、リード数100本
のQFPタイプのパッケージ4個を有するリードフレー
ムにスズービスマスめっきを行った。めっき液には有機
酸スズ、有機酸ビスマス、有機酸および添加剤からなる
液を用いて、電流密度15A/dm、液温50℃でビ
スマス含有率2wt%の膜を10μm形成し、次いで電
流密度を0.3A/dmに低下させてビスマス含有率
11wt%の膜を0.06μm形成した。すなわち、リ
ード上に2層のスズービスマスめっき膜を形成した。
【0032】次に、リードフレームから個々のパッケー
ジを切り離し、リードを所定の形状に曲げ成形した。前
述の如く、下層のスズービスマスめっき膜組成は、ビス
マス含有率2wt%の膜を10μm形成したものであ
り、リードの曲げ加工においてクラックは発生しなかっ
た。なお、上層のスズービスマスめっき膜にクラックが
入ったとしても下層の存在するので問題はないが、下層
にクラックが入ると、その部分からリードが酸化する等
の問題が生じ好ましくない。
【0033】その後、パッケージをSn−Ag−Cu−
Bi系はんだを用いて回路基板にはんだ付けした。はん
だはAgが3wt%、Cuが0.5wt%、Biが0、
1、2、3、4、5wt%である。はんだ付けは235
℃で大気中でリフローした。この場合、上層のスズービ
スマスめっき膜は、ビスマス含有率11wt%の膜を
0.06μmで形成しており、リフロー時のはんだ濡れ
性は良好であった。このようにしてはんだ接続した後、
リードを45°方向に引っ張って接合部の破断強度を測
定した。
【0034】次に、パッケージを回路基板にはんだ付け
した後、−55〜125℃の温度サイクル試験をした。
【0035】さらに、パッケージを回路基板にはんだ付
けしない状態で、温度65℃、湿度95%で168時間
の高温高湿試験をした後、ディップ法によりはんだ濡れ
性を測定した。はんだはSn−3Ag−0.5Bi、温
度は215℃である。
【0036】その結果は表2に示すとおりである。な
お、本実施例においては、スズービスマスめっき膜とは
んだとの重量比を1:19に設定している。従って、め
っき膜中のビスマスによる接合部のビスマス含有率の増
加分は0.1wt%となり、接合部のビスマス含有率は
はんだ中のビスマス含有率に0.1を加えた値となる。
例えば、はんだ中のビスマス含有率が2.0wt%の場
合、最終的なはんだ接合部におけるビスマス含有率は、
スズービスマスめっきからのビスマスの溶け込み量が加
算され、2.1wt%となる。
【0037】
【表2】 表から分かるように、はんだのビスマス含有率が3.1
wt%以下のときは5N以上の接合強度が得られたが、
4.1wt%のときは4.6Nで5N以上の接合強度を
得ることが出来なかった。また、3.1wt%以下のと
きは温度サイクル寿命が1000サイクル以上になった
が、4.1wt%以上では1000サイクル以下であっ
た。従って、この結果からも、接合部のビスマス含有率
は、約3.0wt%以下にすることが好ましいことが分
かる。なお、各試料は、めっき組成、めっき膜厚とも同
じであり、いずれの試料についてもそのはんだ濡れ性は
高温高湿試験後も良好であった。 <実施例2>次に、スズービスマスめっきに含まれるビ
スマス量を変えた場合(ビスマス含有率を変えた場合)
について検討する。この場合、最終的な接合部における
ビスマス含有量が3.0wt%以上とならないように、
ビスマスを含有しないはんだを用いてリフロー接続を行
った。
【0038】実施例2においては、実施例1と同様に、
QFPタイプのパッケージにスズービスマスめっきを行
った。めっきはビスマス含有率2wt%の膜を10μm
形成した後、ビスマス含有率4、6、10、15、25
wt%の膜を0.1μm形成した。はんだ付けはSn−
3Ag−0.5Cuである。めっき膜とはんだの比率は
1:9とした。めっき膜中のビスマスによる接合部のビ
スマス含有率は0.204、0.206、0.21、
0.215、0.225wt%になった。実施例1と同
様に測定した接合強度、温度サイクル寿命およびはんだ
濡れ性の測定結果を表3に示す。
【0039】
【表3】 表から分かるように、めっき自体のビスマス含有量は比
較的多いものの、はんだ中のビスマスがないため、接合
強度は何れの場合も5N以上の値が得られ、温度サイク
ル寿命も1000サイクル以上の値が得られた。はんだ
濡れ性も良好であった。なお、めっき中のビスマス量が
増すほど接合部におけるビスマス濃度が増ので、はんだ
のビスマス含有率が多くなると、めっきに使用できるビ
スマス量は制限され、はんだ濡れ性に影響が及ぶ。 <実施例3>次に、スズービスマスめっきに含まれるビ
スマス量を変えた場合(膜厚を変えた場合)について検
討する。この場合も、最終的な接合部におけるビスマス
含有量が3.0wt%以上とならないように、ビスマス
を含有しないはんだを用いてリフロー接続を行った。
【0040】実施例3においては、実施例1と同様に、
QFPタイプのパッケージにスズービスマスめっきを行
った。めっきはビスマス含有率2wt%の膜を5μm形
成した後、ビスマス含有率20wt%の膜を0.01、
0.1、1、3、5μm形成した。はんだ付けはSn−
3Ag−0.5Cuである。めっき膜とはんだの比率は
1:9とした。めっき膜中のビスマスによる接合部のビ
スマス含有率は0.102、0.12、0.3、0.
7、1.1wt%になった。実施例1と同様に測定した
接合強度、温度サイクル寿命およびはんだ濡れ性の測定
結果を表4に示す。
【0041】
【表4】 表から分かるように、接合強度は何れの場合も5N以上
の値が得られ、温度サイクル寿命も1000サイクル以
上の値が得られた。はんだ濡れ性も良好であった。な
お、めっき膜厚が厚くなるほど接合部のビスマス含有率
も増加するので、めっき膜厚の制御もはんだ接続部での
接続信頼性を確保する上で重要である。
【0042】以上説明したように、はんだ濡れ性等を改
善するのに、めっきのビスマス含有量を増やすことなど
が有効ではあるが、はんだ接続に於いては、めっきから
のビスマス溶け込み量をも考慮することが、接続信頼性
を向上させる上で非常に重要である。上記の実施例に於
いては、スズービスマス2層めっきを例に示したが、め
っき組成にビスマスを含むものであればスズービスマス
1層の場合はもとより、他のめっき組成についても本発
明を適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、電子装置の外部リード
と回路基板との接合において十分な接合強度と熱疲労寿
命を有する信頼性の高いはんだ接続が実現できる。ま
た、外部リードのスズービスマスめっきに対して、高温
高湿試験後もはんだ濡れ性の低下がなく、かつ耐クラッ
ク性および耐ウイスカ性に優れためっき膜の形成が可能
となり、この点からも信頼性の高いはんだ接続が実現で
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子装置の一実施例の形態を示す
断面図。
【図2】本発明に係るリードの一実施例の形態を示す断
面図。
【図3】本発明に係る電子装置と回路基板との接続の一
実施例の形態を示す断面図。
【図4】本発明に係る接続部の破断強度の評価結果を示
す図。
【図5】本発明に係る接続部の温度サイクル試験結果を
示す図。
【図6】本発明に係る外部リードに形成したスズービス
マスめっき膜のはんだ濡れ性の評価結果を示す図。
【符号の説明】
1…半導体素子 2…リードフレーム 3…ボンデイングワイヤ 4…モールド樹脂 5…外部リード 6…リード基材 7…スズービスマスめっき膜 8…半導体装置 9…回路基板 10…電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 512 H05K 3/34 512C (72)発明者 西村 朝雄 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 4K024 AA21 BB09 BB11 BB13 5E319 BB01 5F044 KK01 LL01 5F067 DC16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子素子と該電子素子と電気的に接続され
    た外部端子と該外部端子に形成されたスズービスマスめ
    っき膜とを有する電子装置を回路基板に鉛フリーはんだ
    を用いて接続した電子機器において、該電子装置と該回
    路基板との接続部に形成されたスズービスマスめっき膜
    と鉛フリーはんだとの溶融生成物のビスマス含有率が
    0.01〜3wt%であることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】前記スズービスマスめっき膜がSn−約
    (0.5〜6)wt%Biであることを特徴とする請求
    項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】前記スズ−ビスマスめっき膜の最外層のビ
    スマス含有率が4wt%以上であることを特徴とする請
    求項1または2項に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】前記鉛フリーはんだがSn−約(0〜3.
    5)wt%Ag−(0.1〜1.0)wt%Cu−約
    (0〜3.0)wt%Biを主成分とした鉛フリーはん
    だであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
JP2001062791A 2001-03-07 2001-03-07 電子機器 Pending JP2002270633A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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