JP6082527B2 - 液状の潜在性硬化剤及び一液性の硬化性エポキシド組成物 - Google Patents

液状の潜在性硬化剤及び一液性の硬化性エポキシド組成物 Download PDF

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Description

本発明は硬化性エポキシド組成物に用いることのできる常温で液状の潜在性硬化剤、及びそれを含む一液性の硬化性エポキシド組成物に関する。本発明によれば、製造及び取り扱いが容易な液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤を得ることが可能で、また、良好なハンドリング性、保存安定性及び硬化性を有する一液性の硬化性エポキシド組成物を得ることができる。
保存安定性が良好で、熱をかけることにより硬化する硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤は、頻繁な混合作業を省力化できることから、需要が高まっている。電気電子分野においては封止等を目的として広く使用されるようになってきたが、従来の潜在性硬化剤の多くは、固形であり、これを粉砕等により微粒子化して使用する必要があった(特許文献1及び2)。
このような固形の硬化剤は、硬化剤の微粒子化を行うことにより、コストが付随的に発生すること、微粒子化のために比較的時間を要すること、微粒子であるため嵩容積が大きく運搬効率が悪いこと、エポキシド化合物との混合の際に微粒子が飛散して取り扱いが難しいこと、及び得られた硬化性エポキシド組成物が分散液であるためエポキシド化合物と硬化剤が経時的に分離してしまうこと、硬化剤粒子が凝集等により粒径が大きくなり狭小な部分に硬化性エポキシド組成物が均一に浸透しないなどの問題点がある。従って、短期間で簡単に製造することが可能であり、かつ取り扱いが容易な常温で液状の潜在性硬化剤が望まれている。
一方、潜在性硬化剤として用いられているものは、固形のものが大部分であるが、液状のものも存在する。例えば、2−エチル−4−メチルイミダゾールは、融点が約41℃であり、液状で用いることができる。しかしながら、2−エチル−4−メチルイミダゾールを、そのまま硬化性エポキシド組成物に用いると、保存安定性が悪く、経時的に粘度が増加してしまうという欠点を有していた。また、特許文献3で開示されている、イミダゾール種と亜リン酸種との塩組成物についても、固形の潜在性硬化剤に比べると保存安定性が十分ではなかった。
特公平6−6620号公報 特公平6−6621号公報 特開2010−168516号公報
固形の潜在性硬化剤の問題点である、微粒子化にかかるコストを低減させること、及び微粒子化のための製造時間を短縮させることには、自ずと限界がある。
また、微粒子化による嵩容積増加に起因する輸送運搬効率も、既存の運搬車両の荷台容積を容易に拡大できないため、簡単には解決することができない。この輸送運搬効率を改善するために、風袋を圧縮して積載する方法が考えられたが、硬化剤の微粒子の凝集が起こってしまい、硬化性エポキシド組成物に混合する際にうまく分散ができないという問題が起きる場合がある。
更に、混合時における微粒子の飛散の問題では、混合作業所に局所排気設備の導入や作業者の呼吸用保護具が必要となり、使用業者や作業者にとっては負担となってしまう場合が少なくない。
また、エポキシドと硬化剤との経時的な分離を防止するために、微粒子シリカを併用する方法が実施されているが、微粒子シリカを計量混合する工程が増えてしまい、作業が煩雑になるという問題がある。
更に、現在液状の硬化剤として使用されている、2−エチル−4−メチルイミダゾールは、硬化性エポキシド組成物として、保存安定性が悪いという問題点を有している。
従って、本発明の課題は、簡便な方法により製造することが可能であり、取り扱いが容易である硬化性エポキシド組成物用の液状潜在性硬化剤、及び一液性の硬化性エポキシド組成物を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、2級アミン化合物と、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上とを反応させることにより、尿素化合物が得られ、この尿素化合物を常温で液状の潜在性硬化剤として用いることができることを見出した。更に、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシドと、前記の潜在性硬化剤とを含む一液性の硬化性エポキシド組成物が、良好な保存安定性及び硬化性を得られることを見出した。
本発明は、このような知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](a)2級アミン化合物、及び(b)モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上、を反応させることによって得られる尿素化合物を含む、熱硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤、
[2]前記2級アミン化合物が、一般式(1)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表される2級アミン化合物であり;
前記イソシアナート化合物が、一般式(2)
Figure 0006082527
(式中、Rは非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基、又は−C−Dで表される基であって、
Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表されるモノイソシアナート化合物、又は
一般式(3)
Figure 0006082527
(式中、Rは非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基、又は−E−F−E−で表される基であって、
Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、又は非置換若しくは置換されたフェニレン基、ナフチレン基、若しくはフェニレンメチレンフェニレン基である)で表されたジイソシアネートであり、
前記尿素化合物が、一般式(4)
Figure 0006082527
(式中、R、R、及びRは、前記で定義された基である)で表される尿素化合物、
又は一般式(5)
Figure 0006082527
(式中、R、R、及びRは、前記で定義された基である)で表される尿素化合物である、[1]に記載の潜在性硬化剤、
[3]2級アミン化合物中の2級アミノ基に対する、イソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が0.9〜2.0である、[1]又は[2]に記載の潜在性硬化剤、[4]前記2級アミン化合物のR及びRの少なくとも1つが、非置換若しくは置換された炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基である、[2]に記載の潜在性硬化剤、
[5]一般式(4)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基、又は−C−Dで表される基であって、
Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表される尿素化合物、
一般式(5)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換された炭素数6〜12のアリール基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、又は−E−F−E−で表される基であって、
Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、又は非置換若しくは置換されたフェニレン基、ナフチレン基、若しくはフェニレンメチレンフェニレン基である)で表される尿素化合物、又は
それらの混合物を含む熱硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤、
[6]分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、及び[1]〜[5]のいずれかに記載の潜在性硬化剤を含む、一液性の熱硬化性エポキシド化合物、
[7]一般式(4)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基、又は−C−Dで表される基であって、
Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表される尿素化合物、及び
[8]一般式(5)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換された炭素数6〜12のアリール基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、又は−E−F−E−で表される基であって、
Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、又は非置換若しくは置換されたフェニレン基、ナフチレン基、若しくはフェニレンメチレンフェニレン基である)で表される尿素化合物、
に関する。
潜在性硬化剤とは、硬化性エポキシド化合物における主剤であるエポキシド化合物と混合されても、通常の保存状態(常温、可視光線下など)ではエポキシド化合物の官能基(エポキシ基など)と反応しないが、加熱又は光の照射により、官能基と反応してエポキシド化合物を硬化させる化合物をいう。特に、本明細書においては、加熱により硬化が開始する熱潜在性硬化剤を意味する。
本発明の液状の潜在性硬化剤によれば、従来の固形の潜在性硬化剤と比較すると、微粒子化を行う必要がないため、コストと製造時間を大幅に低減でき、微粒子化した硬化剤と比較して運搬時の輸送効率も高く、硬化性エポキシド組成物への混合時の取り扱いも容易であるという利点を得ることができる。また、前記潜在性硬化剤を用いた本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物によれば、従来の液状イミダゾール化合物を用いた硬化性エポキシド組成物と比較して、常温における粘度増加が少なく保存安定性が良好であり、加熱により比較的短時間で、硬化させることが可能である。
[1]潜在性硬化剤
本発明の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤は、(a)2級アミン化合物、及び(b)モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上、を反応させることによって得られる尿素化合物を含む。本発明の潜在性硬化剤に含まれる尿素化合物は、加熱により、エポキシド化合物の官能基(例えば、エポキシ基)と反応し、エポキシド化合物を硬化させることができる。しかしながら、常温(例えば0〜40℃)ではエポキシド化合物の官能基と反応しないため、エポキシド化合物と本発明の潜在性硬化剤とを混合して、常温に保管しても反応が進行することがなく、安定に保存することができる。
前記尿素化合物は、前記のように2級アミン化合物とイソシアネート化合物とを反応させることによって、得ることができる。しかしながら、本発明に用いることのできる尿素化合物は、加熱によりエポキシド化合物をさせることができる限り、前記製造方法により得られた尿素化合物に限定されるものではない。
《2級アミン化合物》
本発明に用いる2級アミン化合物は、分子内に2級アミノ基を持つ化合物であり、イソシアナート化合物と反応して、尿素化合物を生成できる限り、特に限定されるものではないが、例えば下記一般式(1)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表される2級アミン化合物を挙げることができる。
前記R及びRは、同じ基でもよくまた異なる基でもよく、特に限定されるものはない。
又はRがアルキル基の場合、アルキル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルキル基は置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルキル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
又はRがアルケニル基の場合、アルケニル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルケニル基は、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルケニル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
又はRがヒドロキシアルキル基の場合、ヒドロキシアルキル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、ヒドロキシアルキル基は、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はヒドロキシアルキル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
又はRが−A−Bで表される基の場合、Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基である。Bは、炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、フェニル基若しくはナフチル基であり、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はシクロアルキル基、フェニル基若しくはナフチル基の水素原子が置換されたものを意味する。シクロアルキル基の炭素数は、限定されるものではないが、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜8であり、更に好ましくは3〜6である。また、置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
及びRは、前記のように2級アミン化合物が、イソシアナート化合物と反応して、尿素化合物を生成できる限り、特に限定されるものではないが、R及びRの少なくとも1つが非置換若しくは置換された炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基であることが好ましく、非置換若しくは置換された炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基であることがより好ましく、非置換の炭素数1〜3の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基であることが更に好ましく、メチル基又はエチル基であることが最も好ましい。R及びRの少なくとも1つが、前記の基である場合、他方の基は特に制限されない。
本発明に用いる2級アミン化合物は、より具体的には、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジアリルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジ−tert−ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジイソアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジ−(2−エチルヘキシル)アミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジウンデシルアミン、ジドデシルアミン、ジトリデシルアミン、ジテトラデシルアミン、ジペンタデシルアミン、ジヘキサデシルアミン、ジヘプタデシルアミン、ジオクタデシルアミン、N−メチルエチルアミン、N−メチルプロピルアミン、N−メチルイソプロピルアミン、N−メチルブチルアミン、N−メチルイソブチルアミン、N−メチル−sec−ブチルアミン、N−メチル−tert−ブチルアミン、N−メチルペンチルアミン、N−メチルイソアミルアミン、N−メチルヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン、N−メチルベンジルアミン、N−メチルヘプチルアミン、N−メチルオクチルアミン、N−メチルノニルアミン、N−メチルデシルアミン、N−メチルウンデシルアミン、N−メチルドデシルアミン、N−エチルプロピルアミン、N−エチルイソプロピルアミン、N−エチル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N−エチルブチルアミン、N−エチルイソブチルアミン、N−エチル−sec−ブチルアミン、N−エチル−tert−ブチルアミン、N−エチルペンチルアミン、N−エチルイソアミルアミン、N−エチルヘキシルアミン、N−エチル−4−プロピル−4−ノニルアミン、N−エチル−5−プロピル−5−ノニルアミン、N−エチル−5−メチル−5−ウンデシルアミン、N−エチルドデシルアミン、N−プロピルブチルアミン、N−プロピルペンチルアミン、N−プロピルヘキシルアミン、N−ブチル−3,3−ジメチルブチルアミン、N−イソブチル−3,3−ジメチルブチルアミン、N−tert−ブチル−3,3−ジメチルブチルアミン、N−ブチルペンチルアミン、N−ブチルヘキシルアミン、N−イソブチルヘキシルアミン、N−tert−ブチルヘキシルアミン、N−ペンチルヘキシルアミン、N−ペンチルオクチルアミン、N−(2−メチルブチル)ペンチルアミン、N−ヘキシル−2−オクチルアミン、メチルアミノエタノール、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン、1−メチルアミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、N−エチルヒドロキシルアミン、N−プロピルヒドロキシルアミン、N−イソプロピルヒドロキシルアミン、N−メチルメトキシメタンアミン、3−メチルアミノ−1−プロパノール、2−エチルアミノエタノール、1−メチルアミノ−2−プロパノール、tert−ブチルアミノメタノール、1−エチルアミノ−2−プロパノール、2−イソプロピルアミノエタノール、2−プロピルアミノエタノール、2−メチルアミノ−1−ブタノール、3−エチルアミノ−1−プロパノール、2−メチル−2−メチルアミノ−1−プロパノール、N−エチル−2−メトキシエタンアミン、N−ネオペンチルヒドロキシルアミン、N−ペンチルヒドロキシルアミン、N−メチル−O−tert−ブチルヒドロキシルアミン、ブチルアミノメタノール、ピロリジン、ピペラジン等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。
《イソシアナート化合物》
本発明に用いるイソシアナート化合物は、分子内にイソシアナート基を持つ化合物であり、2級アミン化合物と反応して、尿素化合物を生成できる限り、特に限定されるものではないが、例えば下記一般式(2)
Figure 0006082527
(式中、Rは非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基、又は−C−Dで表される基であって、
Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表されるモノイソシアネート化合物を挙げることができる。
がアルキル基の場合、アルキル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルキル基は置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルキル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
がアルケニル基の場合、アルケニル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルケニル基は、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルケニル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
がエステル結合1つ以上1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基の場合、エステル結合(−C(=O)O−)1つ以上を分子内に有する炭化水素基である限り、特に限定されるものではない。例えば、炭化水素基としては、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基を挙げることができる。アルキル基又はアルケニル基の炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。前記アルキル基又はアルケニル基は、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルキル基又はアルケニル基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
前記エステル結合は2つ以上含まれていてもよく、アルキル基又はアルケニル基に含まれてもよく、また置換基に含まれてもよい。
が−C−Dで表される基の場合、Cは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基である。Dは、炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、フェニル基若しくはナフチル基であり、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はシクロアルキル基、フェニル基若しくはナフチル基の水素原子が置換されたものを意味する。シクロアルキル基の炭素数は、限定されるものではないが、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜8であり、更に好ましくは3〜6である。また、置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
本発明に用いるイソシアナート化合物としては、更に例えば下記一般式(3)
Figure 0006082527
(式中、Rは非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基、又は−E−F−E−で表される基であって、
Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、又は非置換若しくは置換されたフェニレン基、ナフチレン基、若しくはフェニレンメチレンフェニレン基である)で表されたジイソシアネートを挙げることができる。
がアルキル基の場合、アルキル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルキル基は置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルキレン基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
がアルケニレン基の場合、アルケニル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数も特に限定されるものではないが、1〜20が好ましく、1〜15がより好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が更に好ましい。また、アルケニル基は、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はアルケニレン基の水素原子が置換されたものを意味する。置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
が−E−F−E−で表される基の場合、Eは同じ基でもよくまた異なる基でもよいが、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基である。Fは、炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、フェニレン基若しくはナフチレン基であり、置換されていてもよく、また非置換でもよいが、置換はシクロアルキレン基、フェニル基若しくはナフチル基の水素原子が置換されたものを意味する。シクロアルレン基の炭素数は、限定されるものではないが、好ましくは3〜10であり、より好ましくは3〜8であり、更に好ましくは3〜6である。また、置換基は特に限定されるものではないが、炭素数1〜4のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルキル基)、炭素数1〜4のアルケニル基(好ましくは、炭素数1〜2のアルケニル基)、炭素数3〜8のシクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜6のアルケニル基)を挙げることができる。
本発明に用いることのできるイソシアナート化合物は、具体的には、モノイソシアナート化合物又はジイソシアナート化合物であり、イソシアナート基を少なくとも1つを有する限り、そのイソシアナート形成基は限定されるものではなく、これらの化合物を単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
具体的には、メタキシリレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアナート、2,4−トルイレンジイソシアナート、2,6−トルイレンジイソシアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、フェニルイソシアナート、2−アクリロイルオキシエチルイソシアナート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート、1,1−(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアナート、m−イソプロペニル−α,α’ジメチルベンジルイソシアナート、オクタデシルイソシアナート、等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。
《2級アミン化合物とイソシアナート化合物とによる尿素化合物の調製》
本発明に用いる尿素化合物は、前記2級アミン及びイソシアナート化合物を反応させることによって得ることができる。この反応には、2級アミン化合物を1種類用いてもよく、2種以上混合したものを用いてもよい。また、イソシアナート化合物も1種類用いてもよく、2種以上混合したものを用いてもよい。
また、反応温度は、尿素化合物が生成される限り、限定されるものではないが、例えば5〜100℃で反応させることが可能であり、好ましくは10〜60℃であり、より好ましくは20〜40℃である。
尿素化合物の調製における2級アミン化合物と、イソシアナート化合物との重量比又はモル比は、2級アミン化合物と、イソシアナート化合物とを加熱反応して得られた潜在性硬化剤が液状となる限り、限定されるものではないが、好ましくは2級アミン化合物中の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比が、好ましくは0.9〜2.0であり、より好ましくは0.9〜1.5であり、最も好ましくは1.0〜1.2である。2級アミン化合物中の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比が0.9未満であると、一液性の硬化性エポキシド組成物において保存安定性に劣るものとなり、2.0を超えると一液性の硬化性エポキシド組成物において十分な硬化性が得られ難い。また、2級アミン化合物中の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比が0.9以上であると2級アミン化合物中の2級アミノ基が、イソシアナート化合物中のイソシアナート基により保護され、2.0以下であると一液性の硬化性エポキシド組成物において2級アミン化合物中の2級アミノ基の硬化作用が発揮されやすくなる。
また、前記の方法で調整された尿素化合物は、2級アミン化合物の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比が1の場合は、2級アミン化合物及びイソシアナート化合物が理論上はすべて反応する。従って、得られる潜在性硬化剤は、実質的に尿素化合物のみを含む。一方、2級アミン化合物の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比が1以外の場合は、2級アミン化合物又はイソシアナート化合物のいずれかが反応せずに残るため、得られる潜在性硬化剤は、尿素化合物以外に、2級アミン化合物又はイソシアナート化合物を含む。しかしながら、前記モル比が0.9〜2.0であれば、潜在性硬化剤に2級アミン化合物又はイソシアナート化合物が含まれていても、硬化剤としての機能に影響を与えない。
《尿素化合物》
本発明に用いる尿素化合物は、常温(例えば0〜40℃)で液体であり、加熱(例えば、100〜200℃)により、エポキシド化合物を硬化させることができる限り、特に限定されるものではない。また、前記のように2級アミン化合物及びイソシアナート化合物を反応させることによって、本発明に用いる尿素化合物を得ることができるが、それ以外の製造方法によって得られた尿素化合物を、本発明の潜在性硬化剤又は一液性の硬化性エポキシド組成物に用いることもできる。
例えば、前記尿素化合物として、
一般式(4)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する炭素数1〜20の炭化水素基、又は−C−Dで表される基であって、
Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基である)で表される尿素化合物、及び
一般式(5)
Figure 0006082527
(式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換された炭素数6〜12のアリール基、又は−A−Bで表される基であり、
Aは、非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は非置換若しくは置換されたフェニル基若しくはナフチル基であり、
は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、又は−E−F−E−で表される基であって、
Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基、又は非置換若しくは置換されたフェニレン基、ナフチレン基、若しくはフェニレンメチレンフェニレン基である)で表される尿素化合物を挙げることができる。
前記一般式(4)及び(5)におけるR、R、R、及びRの基は、前記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)において説明したR、R、R、及びRの基と同じである。
本発明の潜在性硬化剤は、一液性の硬化性エポキシド組成物及び二液性の硬化性エポキシド組成物に用いることもできる。しかし、エポキシドと混合した場合において、常温で安定であり長期間、硬化性エポキシド組成物の粘度を上昇させることなく保存することが可能である。従って、一液性の硬化性エポキシド組成物に用いた場合に、その効果をより発揮することができる。
本発明の潜在性硬化剤は、必要に応じて、他のエポキシ硬化剤、不活性な有機又は無機顔料、染料、着色剤、退色防止剤、ハレーション防止剤、蛍光増白剤、界面活性剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、充填剤、静電防止剤、消泡剤、流動調整剤、促進剤、遅延剤、増粘剤、光安定剤、防かび剤、抗菌剤、防腐剤、磁性体等を含むことができる。
本発明の常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤は、エポキシド化合物と混合して硬化性の一液性エポキシド組成物とすることができ、得られた硬化性エポキシド組成物は、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用として用いることができる。
[2]一液性の硬化性エポキシド組成物
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物は、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、及び
(a)2級アミン化合物、及び(b)モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上、を反応させることによって得られる尿素化合物を含むことができる。
また、本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物は、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、及び前記一般式(4)で表される尿素化合物、前記一般式(5)で表される尿素化合物、又はそれらの混合物を含むことができる。
更に、本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物は、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、及び2級アミン化合物と、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上を必須成分として含むこともできる。具体的には、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、2級アミン化合物、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物1種以上、を混合することによって得ることができる。
《エポキシド化合物》
本発明の一液性エポキシド組成物に用いることのできるエポキシド化合物は、分子内に平均1個より多くのエポキシ基を持つ化合物である。具体的には、例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ヘキサヒドロビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、カテコール、レゾルシン、クレゾールノボラック、テトラブロモビスフェノールA、トリヒドロキシビフェニル、ベンゾフェノン、ビスレゾルシノール、ビスフェノールヘキサフルオロアセトン、ハイドロキノン、トリフェニルメタン、テトラフェニルエタン、ビキシレノールなどの多価フェノールとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテル;グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの脂肪族多価アルコールとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル;p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸のようなヒドロキシカルボン酸とエピクロルヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルエステル;フタル酸、メチルフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸、エンドメチレンテトラハイドロフタル酸、エンドメチレンヘキサハイドロフタル酸、トリメリット酸、重合脂肪酸のようなポリカルボン酸から得られるポリグリシジルエステル;アミノフェノール、アミノアルキルフェノールから得られるグリシジルアミノグリシジルエーテル;アミノ安息香酸から得られるグリシジルアミノグリシジルエステル;アニリン、トルイジン、トリブロムアニリン、キシリレンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、ビスアミノメチルシクロヘキサン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどから得られるグリシジルアミン;エポキシ化ポリオレフィン;グリシジルヒダントイン;グリシジルアルキルヒダントイン、トリグリシジルシアヌレート;あるいはブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル、スチレンオキサイドなどに代表されるモノエポキシド等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物における2級アミン化合物と、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物は、一液性の硬化性エポキシド組成物を硬化させるための成分であるが、一液性エポキシド組成物中のエポキシド化合物に対する重量比又はモル比は、一液性エポキシド組成物を任意のゲル化度まで硬化させることができる限り、特に限定されるものではない。すなわち、硬化性エポキシド組成物は、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用などの様々な用途に用いるものであり、その用途により所望の硬化状態、硬化時間、使用条件等が異なるため、一液性エポキシド組成物中のエポキシド化合物に対する重量比又はモル比は、適宜選択することができる。
従って、エポキシド化合物に対するモル比は限定されるわけではないが、例えば2級アミン化合物又はイソシアナート化合物を、エポキシド化合物に対してモル比0.001〜1000で混合することができ、より好ましくは0.01〜100、更に好ましくは0.1〜10で混合することができる。
また、エポキシド化合物に対する前記尿素化合物のモル比は限定されるわけではないが、例えば尿素化合物を、エポキシド化合物に対してモル比0.001〜1000で混合することができ、より好ましくは0.01〜100、更に好ましくは0.1〜10で混合することができる。
また、一液性の硬化性エポキシド組成物における2級アミン化合物中の2級アミノ基に対する、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物のイソシアナート基とのモル比は、0.9〜2.0が好ましい。0.9以上のモル比であると、一液性の硬化性エポキシド組成物の粘度増加を抑制できる点で好ましく、2.0以下のモル比であると、一液性の硬化性エポキシド組成物の硬化性が速くなると言う点で好ましい。
本発明の一液性エポキシド組成物は、必要に応じてエポキシ硬化剤、不活性な有機又は無機顔料、染料、着色剤、退色防止剤、ハレーション防止剤、蛍光増白剤、界面活性剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、充填剤、静電防止剤、消泡剤、流動調整剤、促進剤、遅延剤、増粘剤、光安定剤、防かび剤、抗菌剤、防腐剤、磁性体等を添加することができる。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物に必要に応じて用いられるエポキシ硬化剤としては、例えば酸無水物、アミン類、フェノール類、ジヒドラジン類、ルイス酸、ブレンステッド酸塩類、ポリメルカプトン類、イソシアナート類、ブロックイソシアネート類、ジシアンジアミド等を挙げることができる。
本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物は、熱硬化性のエポキシド組成物であり、常温(例えば、0℃〜40℃)では硬化しないが、加熱(例えば、100℃〜200℃)により急激に硬化し、接着剤用、塗装用、コーティング用、封止用、含浸用として用いることが可能である。
[3]新規尿素化合物
本発明の尿素化合物は、新規化合物であり、一液性の硬化性エポキシド組成物の潜在性硬化剤として、有効に用いることができる。具体的には、前記一般式(4)、又は一般式(5)で表される尿素化合物であり、一般式(4)及び(5)におけるR、R、R、及びRの基は、前記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)において説明したR、R、R、及びRの基と同じである。
以下、実施例によって、本発明の常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤及び一液性の硬化性エポキシド組成物を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1〜10においては、本発明の潜在性硬化剤を製造した。
《実施例1》
本実施例では、2級アミン化合物とイソシアナート化合物とを用いて、常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤を製造した。
2級アミン化合物としてN−メチルヘキシルアミン(N−MHAと略す)を115部(1.0mol)、イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を75.6部(0.45mol)混合して、常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤を得た。
《実施例2》
ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を84部(0.5mol)用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。
《実施例3》
イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を75.6部(0.45mol)、及び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を15.5部(0.1mol)用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。
《実施例4》
2級アミン化合物としてジエチルアミン(DEAと略す)を73部(1.0mol)、イソシアナート化合物として2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を155部(1.0mol)用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。
《実施例5》
2級アミン化合物としてN−メチルイソブチルアミン(N−MiBAと略す)を87部(1.0mol)用いたことを除いては、実施例4の手順を繰り返した。
《実施例6》
2級アミン化合物としてN−メチルシクロヘキシルアミン(N−MCHAと略す)を113部(1.0mol)用いたことを除いては、実施例4の手順を繰り返した。
《実施例7》
2級アミン化合物として2−メチルアミノエタノール(2−MAEと略す)を75部(1.0mol)、イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を25.2部(0.15mol)、及び1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(1,3−BICと略す)を12.125部(0.0625mol)、及び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を108.5部(0.7mol)用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。
《実施例8》
イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を25.2部(0.15mol)、及び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を139.5部(0.9mol)用いたことを除いては、実施例7の手順を繰り返した。
《実施例9》
イソシアナート化合物として2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を232.5部(1.5mol)用いたことを除いては、実施例7の手順を繰り返した。
《実施例10》
2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を310部(2.0mol)用いたことを除いては、実施例7の手順を繰り返した。
比較例1〜2においては、2級アミン化合物の代わりに1級アミン化合物を用いて、硬化剤を製造した。また、比較例3〜7においては2級アミン化合物中の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比を0.5〜0.8として、硬化剤を製造した。
《比較例1》
比較例1〜2では、2級アミン化合物の代わりに、1級アミン化合物を用いて潜在性硬化剤を製造した。
1級アミン化合物として1−ブチルアミン(1−BAと略す)を73部(1.0mol)、イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を63部(0.375mol)、及び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOIと略す)を38.75部(0.25mol)混合した。得られた生成物は常温で固体であった。
《比較例2》
1級アミン化合物として、2−エチルヘキシルアミン(2−EHAと略す)を129部(1.0mol)用いたことを除いては、比較例1の手順を繰り返した。得られた生成物は常温で液状であった。
《比較例3》
比較例3〜7では2級アミン化合物中の2級アミノ基に対するイソシアナート化合物中のイソシアナート基のモル比を0.5〜0.8として、硬化剤を製造した。
2級アミン化合物としてN−メチルヘキシルアミン(N−MHAと略す)を115部(1.0mol)、イソシアナート化合物としてイソホロンジイソシアナート(IPDIと略す)を55.5部(0.25mol)混合した。得られた生成物は常温で液状であった。
《比較例4》
イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を42部(0.25mol)用いたことを除いては、比較例3の手順を繰り返した。
《比較例5》
ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を50.4部(0.3mol)用いたことを除いては、比較例3の手順を繰り返した。
《比較例6》
ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を58.8部(0.35mol)用いたことを除いては、比較例3の手順を繰り返した。
《比較例7》
ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDIと略す)を67.2部(0.4mol)用いたことを除いては、比較例3の手順を繰り返した。
前記実施例1〜10で得られた本発明の潜在性硬化剤、及び前記比較例1〜7で得られた硬化剤組成物について、形状を以下の方法により測定した。
《硬化剤形状の評価》
得られた硬化剤の形状を、液状か固形を室温にて目視で判定した。
表1に、実施例1〜10で得られた本発明の潜在性硬化剤、及び前記比較例1〜7で得られた硬化剤組成物の、1級及び2級アミン化合物と、イソシアナート化合物の種類と使用量、また1級及び2級アミン化合物の1級及び2級アミノ基に対するモノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比、並びに得られた硬化剤組成物の23℃下での形状を記載した。
Figure 0006082527
実施例1〜2では、2級アミン化合物としてN−メチルヘキシルアミン(N−MHA)と、イソシアナート化合物としてヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)を、N−MHAの2級アミノ基に対してHMDIのイソシアナート基のモル比が0.9〜1.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例3では、2級アミン化合物としてN−MHAと、イソシアナート化合物としてHMDI及び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート(MOI)を、N−MHAの2級アミノ基に対してHMDI及びMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例4では、2級アミン化合物としてジエチルアミン(DEA)と、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物としてMOIを、DEAの2級アミノ基に対してMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例5では、2級アミン化合物としてN−メチルイソブチルアミン(N−MiBA)と、イソシアナート化合物としてMOIを、N−MiBAの2級アミノ基に対してMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例6では、2級アミン化合物としてN−メチルシクロヘキシルアミン(N−MCHA)と、イソシアナート化合物としてMOIを、N−MCHAの2級アミノ基に対してMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例7では、2級アミン化合物として2−メチルアミノエタノール(2−MAE)と、イソシアナート化合物としてHMDI、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(1,3−BIC)及びMOIを、2−MAEの2級アミノ基に対してHMDI、1,3−BIC及びMOIのイソシアナート基のモル比が1.125となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例8では、2級アミン化合物として2−MAEと、イソシアナート化合物としてHMDI及びMOIを、2−MAEの2級アミノ基に対してHMDI及びMOIのイソシアナート基のモル比が1.2となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
実施例9〜10では、2級アミン化合物として2−MAEと、イソシアナート化合物としてMOIを、2−MAEの2級アミノ基に対してMOIのイソシアナート基のモル比が1.5〜2.0となる量で使用したが、得られた潜在性硬化剤は液状となった。
比較例1では、2級アミン化合物の代わりに1級アミン化合物として1−ブチルアミン(1−BA)と、イソシアナート化合物としてHMDI及びMOIを、1−BAの1級アミノ基に対してHMDI及びMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた生成物は固形となった。
比較例2では、2級アミン化合物の代わりに1級アミン化合物として2−エチルヘキシルアミン(2−EHA)と、イソシアナート化合物としてHMDI及びMOIを、2−EHAの1級アミノ基に対してHMDI及びMOIのイソシアナート基のモル比が1.0となる量で使用したが、得られた生成物は液状となった。
比較例3では、2級アミン化合物としてN−MHAと、イソシアナート化合物としてイソホロンジアミン(IPDI)を、N−MHAの2級アミノ基に対してIPDIのイソシアナート基のモル比が0.5となる量で使用したが、得られた生成物は液状となった。
比較例4〜7では、2級アミン化合物としてN−MHAと、イソシアナート化合物としてHMDIを、N−MHAの2級アミノ基に対してHMDIのイソシアナート基のモル比が0.5〜0.8となる量で使用したが、得られた生成物は液状となった。
以下の実施例11〜20では、本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物を製造した。
《実施例11》
エポキシドとしてエポキシ当量190のビスフェノールAのジグリシジルエーテル(BADGEと略す)を100部、潜在性硬化剤として、実施例1で得られた常温で液状の潜在性硬化剤を10部混合して、一液性の硬化性エポキシド組成物を得た。
《実施例12》
潜在性硬化剤として、実施例2で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例13》
潜在性硬化剤として、実施例3で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例14》
潜在性硬化剤として、実施例4で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例15》
潜在性硬化剤として、実施例5で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例16》
潜在性硬化剤として、実施例6で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例17》
潜在性硬化剤として、実施例7で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例18》
潜在性硬化剤として、実施例8で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例19》
潜在性硬化剤として、実施例9で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《実施例20》
潜在性硬化剤として、実施例10で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例8》
潜在性硬化剤として、比較例2で得られた常温で液状の潜在性硬化剤30部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例9》
潜在性硬化剤として、比較例3で得られた常温で液状の潜在性硬化剤10部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例10》
潜在性硬化剤として、比較例4で得られた常温で液状の潜在性硬化剤10部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例11》
潜在性硬化剤として、比較例5で得られた常温で液状の潜在性硬化剤10部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例12》
潜在性硬化剤として、比較例6で得られた常温で液状の潜在性硬化剤10部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
《比較例13》
潜在性硬化剤として、比較例7で得られた常温で液状の潜在性硬化剤10部用いたことを除いては、実施例11の手順を繰り返した。
前記実施例11〜20で得られた本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物、及び前記比較例8〜13で得られた硬化性エポキシド組成物について、常温における粘度増加、及び150℃の加熱を行った場合の硬化性を、以下の方法により検討した。
《粘度増加の評価》
得られた硬化性エポキシド組成物を23℃で7日間及び30日間保存したものの流動性を目視で評価した。
○:流動性あり
×:流動性なし
《硬化性の評価》
得られた硬化性エポキシド組成物を所定温度で所定時間加熱し、状態を観察した。具体的には、試料として硬化性エポキシド組成物2.0gを金属容器に入れ、150℃に設定したホットプレート上で1時間静置した。判定は、以下の基準によって行った。
○:150℃で1時間後硬化
×:150℃で1時間後硬化せず
表2に、実施例11〜20で得られた本発明の一液性の硬化性エポキシド組成物、及び前記比較例8〜13で得られた硬化性エポキシド組成物に用いた硬化剤の種類、硬化性エポキシド組成物中のアミン化合物の1級及び2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比、エポキシド化合物に対する硬化剤組成物の配合重量比、粘度増加の評価結果、及び硬化性の評価結果を記載した。
Figure 0006082527
実施例11では、実施例1で得られた潜在性硬化剤、すなわちN−MHAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が0.9の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物は23℃での7日後の流動性は確認され、30日後の流動性は確認されなかった。硬化性については150℃1時間で硬化が確認された。
実施例12〜13では、実施例2〜3で得られた潜在性硬化剤、すなわちN−MHAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。いずれの硬化性エポキシド組成物も、23℃での7日後及び30日後の流動性は確認され、硬化性についても150℃1時間で硬化が確認された。
実施例14では、実施例4で得られた潜在性硬化剤、すなわちDEAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物も、23℃での7日後及び30日後の流動性は確認され、硬化性についても150℃1時間で硬化が確認された。
実施例15では、実施例5で得られた潜在性硬化剤、すなわちN−MiBAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物も、23℃での7日後及び30日後の流動性は確認され、硬化性についても150℃1時間で硬化が確認された。
実施例16では、実施例6で得られた潜在性硬化剤、すなわちN−MCHAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物も、23℃での7日後及び30日後の流動性は確認され、硬化性についても150℃1時間で硬化が確認された。
実施例17〜20では、実施例7〜10で得られた潜在性硬化剤、すなわち2−MAEの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.125〜2.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。いずれの硬化性エポキシド組成物も、23℃での7日後及び30日後の流動性は確認され、硬化性についても150℃1時間で硬化が確認された。
比較例8では、比較例2で得られた潜在性硬化剤、すなわち2−EHAの1級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が1.0の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物は23℃での7日後及び30日後の流動性は確認されたが、硬化性については150℃1時間で硬化が確認されなかった。
比較例9〜13では、比較例3〜7で得られた潜在性硬化剤、すなわちN−MHAの2級アミノ基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基のモル比が0.5〜0.8の潜在性硬化剤を用いて、一液性の硬化性エポキシド組成物を調製した。得られた硬化性エポキシド組成物は23℃での7日後及び30日後の流動性は確認されなかった。硬化性については150℃1時間で硬化が確認された。
以上の説明により、本発明により、2級アミン化合物と、モノイソシアナート化合物及びジイソシアナート化合物からなる群から選択される、イソシアナート基1つ以上を有するイソシアナート化合物一種以上を必須成分として含む、常温で液状の潜在性硬化剤を得ることが可能であり、更に分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド、及び常温で液状の潜在性硬化剤を必須成分として含む一液性の硬化性エポキシド組成物を提供し得ることは明らかである。
本発明の常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤によれば、従来は固形であった潜在性硬化剤と異なり液状であるため、製造及び取り扱いが容易な液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤を得ることが可能である。また常温で液状の硬化性エポキシド組成物用の潜在性硬化剤を用いてエポキシド組成物とすることで、混合が容易で且つ室温での保存安定性及び加熱時の硬化性を両立した一液性の硬化性エポキシド組成物を得ることができる。

Claims (2)

  1. 一般式(4)
    Figure 0006082527
    (式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
    Aは、単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
    Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基であり、
    は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、エステル結合1つ以上を有する非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、エステル結合1つ以上を有する非置換若しくは置換された炭素数2〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、又は−C−Dで表される基であって、
    Cは単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
    Dは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基である)で表される尿素化合物、
    一般式(5)
    Figure 0006082527
    (式中、R及びRは、それぞれ独立して、非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数〜20の直鎖又は分枝鎖のアルケニル基、又は非置換若しくは置換された炭素数1〜20の直鎖又は分枝鎖のヒドロキシアルキル基、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基、又は−A−Bで表される基であり、
    Aは、非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
    Bは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキル基であり、
    は非置換若しくは置換された炭素数〜20の分枝鎖のアルキレン基、非置換若しくは置換された炭素数〜20の分枝鎖のアルケニレン基、又は−E−F−E−で表される基であって、
    Eは、それぞれ独立して単結合又は非置換若しくは置換された炭素数1〜4のアルキレン基であり、
    Fは、非置換若しくは置換された炭素数3〜12の単環式若しくは多環式のシクロアルキレン基である)で表される尿素化合物、又はそれらの混合物を含む熱硬化性エポキシド組成物用の常温で液状の潜在性硬化剤。
  2. 分子内に平均1個より多くのエポキシ基を有するエポキシド化合物、及び前記請求項1に記載の潜在性硬化剤を含む、一液性の熱硬化性エポキシド組成物。
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