JP3092249B2 - 酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存安定性に優れ、か
つ加熱によって速やかに硬化し、硬化後の電気的特性、
熱的特性および化学的性質に優れた樹脂硬化物が得ら
れ、特に含浸、注型などの用途に適する作業性および経
済性に優れた酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】硬化剤として酸無水物を用いるエポキシ
樹脂組成物は、低粘度であるため狭い隙間に含浸しやす
く、またその硬化後の電気的特性、機械的特性、熱的特
性および化学的性質に優れているため、コンデンサーの
封止、大型モーター、発電機等のコイル含浸、トランス
の封止、磁気ヘッド等に幅広く使用されている。
【0003】しかしエポキシ樹脂と酸無水物とからなる
エポキシ樹脂組成物は保存安定性やポットライフが優れ
ている反面、硬化に高温と長時間を要するという欠点を
有している。かかる欠点を解消するために硬化促進剤と
して、3級アミンまたはその塩類(特開昭64ー606
25、特開昭59ー140220)、イミダゾールまた
はその塩類(特開昭58ー83024、特開昭57ー1
9001)、有機ホスフィン類(特開昭63ー3040
18、特開昭57ー40524)、4級ホスホニウム塩
類(特開平1ー25487、特開昭61ー15123
0)等が使用されている。このような硬化促進剤を使用
した場合、硬化性は大幅に改善されるが、保存安定性が
悪くなるという欠点が新たに生じる。保存安定性が悪い
が故に作業者はその都度、組成物を調製しなければなら
ず、その際エポキシ樹脂、酸無水物、硬化促進剤のそれ
ぞれを計量することとなり、作業性が悪いばかりでな
く、誤差が生じる恐れもある。さらに余った組成物を保
存しておくことができないために廃棄しなければなら
ず、資源の節約、環境問題の点からも好ましくない。ま
た、硬化促進剤としてp−トルエンスルホン酸とトリエ
チルアミン等の3級アミンの塩(特開昭60−452
0)が検討されているが、これは保存安定性は優れてい
るが、硬化性に問題があった。
【0004】このような保存安定性と硬化性の問題を解
決するために、分散型潜在性硬化促進剤が検討され(特
開昭60−4524、特開昭60−72917)、保存
安定性、硬化性をほぼ満足するものが得られつつある
が、硬化促進剤が不溶性の粉体のため、狭い隙間にしみ
込んでいかず、硬化が不充分な箇所が残ってしまい諸物
性の低下が生じる。
【0005】そこで保存安定性、硬化性ともに優れしか
も作業性の改善された酸無水物系一液性エポキシ樹脂組
成物の開発が切望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保存
安定性、硬化性という相反する二つの条件を満足し、硬
化後の硬化物の電気的特性、機械的特性、熱的特性、化
学的性質が優れている酸無水物系一液性エポキシ樹脂組
成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、酸無水物系一液性エ
ポキシ樹脂組成物の硬化促進剤として液状の潜在性硬化
促進剤、1分子内にエポキシ基を2個以上有するエポキ
シ樹脂に可溶性の潜在性硬化促進剤、酸無水物に可溶性
の潜在性硬化促進剤のうち少なくとも1種と分散型潜在
性硬化促進剤とを用いることにより、保存安定性および
硬化性が改善され、さらに硬化後の硬化物の諸特性も優
れていることを見いだし、この知見に基づき本発明を完
成した。
【0008】即ち、本発明は、(1)1分子内にエポキ
シ基を2個以上有するエポキシ樹脂、(2)酸無水物、
(3)a)液状の潜在性硬化促進剤、b)1分子内にエ
ポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂に可溶性の潜在
性硬化促進剤、c)酸無水物に可溶性の潜在性硬化促進
剤のうち少なくとも1種、(4)分散型潜在性硬化促進
剤を必須成分とし、(1)と(2)の混合比は(酸無水
物当量数)/(エポキシ当量数)が0.8〜1.2であ
り、(3)および(4)の添加量がエポキシ樹脂100
重量部に対して、それぞれ0.1〜10重量部であるこ
とを特徴とする酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物。
およびそれを加熱することにより得られるエポキシ樹脂
硬化物に関するものである。
【0009】本発明に用いられるエポキシ樹脂は特に限
定するものではなく、平均して1分子当り2個以上のエ
ポキシ基を有するものであればよい。例えばビスフェノ
ールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、カテ
コール、レゾルシノール等の多価フェノールまたはグリ
セリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールと
エピクロルヒドリンを反応させて得られるポリグリシジ
ルエーテル、あるいはpーヒドロキシ安息香酸、βーヒ
ドロキシナフトエ酸のようなヒドロキシカルボン酸とエ
ピクロルヒドリンを反応させて得られるグリシジルエー
テルエステル、あるいはフタル酸、テレフタル酸のよう
なポリカルボン酸とエピクロルヒドリンを反応させて得
られるポリグリシジルエステル、さらにはエポキシ化フ
ェノールノボラック樹脂、エポキシ化クレゾールノボラ
ック樹脂、エポキシ化ポリオレフィン、その他ウレタン
変性エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0010】本発明に用いられる酸無水物は特に限定す
るものではなく、例えば無水フタル酸、無水トリメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、
グリセロールトリストリメリテート、無水マレイン酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メ
チルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチル
ブテニルテトラヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コ
ハク酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸、無水コハク酸、メチルシクロヘキセン
ジカルボン酸無水物、アルキルスチレンー無水マレイン
酸共重合体、クロレンド酸無水物、テトラブロム無水フ
タル酸、ポリアゼライン酸無水物等が挙げられる。
【0011】本発明で用いられる潜在性硬化促進剤と
は、液状の硬化促進剤、1分子内にエポキシ基を2個以
上有するエポキシ樹脂に可溶の硬化促進剤、酸無水物に
可溶の硬化促進剤のうち、十分な酸無水物硬化促進能が
あり、しかもそのような硬化促進剤を含む酸無水物系一
液性エポキシ樹脂組成物の保存安定性が少なくとも1週
間以上あるものである。このような潜在性硬化促進剤と
しては、例えば2級アミンまたはその塩、1分子内に1
個以上のイソシアネート基を有する化合物と2級アミン
の反応生成物、イミダゾール類の1位の窒素原子をスル
ホニル化した化合物が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。これらの潜在性硬化促進剤は1種で用
いてもよいし、2種以上を適宜混合して用いてもよい。
【0012】潜在性硬化促進剤として使用される2級ア
ミンは特に限定するものではなく、例えばジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジーnープロピルアミン、ジーn
−ブチルアミン、ジーnーヘキシルアミン、ジーnーオ
クチルアミン、ジエタノールアミン、モルホリン、ピペ
リジン、2,6−ジメチルピペリジン、2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、
Nーメチルベンジルアミン等が挙げられる。これらはカ
ルボン酸、フェノール性水酸基を有する化合物、スルホ
ン酸、酸性リン酸エステル、ホスホン酸、無機酸等との
塩でもよい。
【0013】潜在性硬化促進剤として使用される1分子
内に1個以上のイソシアネ−ト基を有する化合物と2級
アミンの反応生成物は、イソシアネ−ト基含有化合物と
2級アミンをクロロホルム、トルエン等の有機溶剤中、
あるいは無溶媒で混合するか、またはエポキシ樹脂とイ
ソシアネ−ト基含有化合物の混合物中に2級アミンを添
加することによっても調製することができる。
【0014】1分子内に1個以上のイソシアネ−ト基を
有する化合物は、特に限定するものではなく、例えばn
−ブチルイソシアネ−ト、イソプロピルイソシアネ−
ト、2−クロロエチルイソシアネ−ト、フェニルイソシ
アネ−ト、p−クロロフェニルイソシアネ−ト、ベンジ
ルイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、
2−エチルフェニルイソシアネート、2,6−ジメチル
フェニルイソシアネート、2,4−トルエンジイソシア
ネ−ト、トルイレンジイソシアネート、2,6−トルエ
ンジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジイソシアネ
−ト、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネ−
ト、トリジンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシア
ネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、パラフェニレン
ジイソシアネ−ト、1,3,6−ヘキサメチレントリイ
ソシアネ−ト、ビシクロヘプタントリイソシアネ−ト等
が挙げられる。
【0015】1分子内に1個以上のイソシアネ−ト基を
有する化合物と反応させる2級アミンは、特に限定する
ものではなく、上記記載のものが挙げられる。
【0016】潜在性硬化促進剤として使用されるイミダ
ゾール類の1位の窒素原子をスルホニル化した化合物に
は、例えばイミダゾール類の1位の窒素原子をp−トル
エンスルホニル化、ベンゼンスルホニル化、メタンスル
ホニル化、トリフルオロメタンスルホニル化した化合物
等が挙げられる。
【0017】イミダゾール類の1位の窒素原子をスルホ
ニル化した化合物は、対応するイミダゾール類と対応す
るスルホニルクロライド類をクロロホルム、ジクロロメ
タン、トルエン等の有機溶剤中、トリエチルアミン等の
3級アミンを用いることによって調製することができ
る。
【0018】イミダゾール類は、特に限定するものでは
なく、例えばイミダゾール、2−メチルイミダゾール、
2−エチルイミダゾール、2−n−プロピルイミダゾー
ル、2−イソプロピルイミダゾール、2−フェニルイミ
ダゾール、2−n−ウンデシルイミダゾール、2−n−
ヘプタデシルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、
4−フェニルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、
4,5−ジフェニルイミダゾール、2−フェニル−4,
5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−
4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−
フェニル−4−ベンジル−5−ヒドロキシメチルイミダ
ゾール等が挙げられる。
【0019】本発明に用いられる分散型潜在性硬化促進
剤とは、室温ではエポキシ樹脂に不溶性の固体の硬化促
進剤で、加熱することで可溶化し促進剤として機能する
ものであり、アミン−エポキシアダクト系、アミン−尿
素アダクト系等のものが市販されている。その代表的な
例を以下に示すがこれらに限定されるものではない。
【0020】例えばエポキシ−アミンアダクト系とし
て、アミキュアPN−23(味の素(株)商品名)、ア
ミキュアMY−24(味の素(株)商品名)、ハードナ
ーX−3661S(エー・シー・アール(株)商品
名)、ハードナーX−3670S(エー・シー・アール
(株)商品名)、ノバキュアーHX−3741(旭化成
(株)商品名)等が挙げられる。またアミン−尿素アダ
クト系としては、フジキュアFXE−1000(富士化
成(株)商品名)が挙げられる。
【0021】本発明の酸無水物系一液性エポキシ樹脂組
成物におけるエポキシ樹脂と酸無水物との混合比は(酸
無水物当量数)/(エポキシ当量数)で0.8〜1.2
である。但し、酸無水物当量=(酸無水物の分子量)/
(酸無水物基の数)を表す。潜在性硬化促進剤および分
散型硬化促進剤の添加量はエポキシ樹脂100重量部に
対して、それぞれ0.1〜10重量部である。
【0022】本発明に係る酸無水物系一液性エポキシ樹
脂組成物には、必要に応じて充填剤、希釈剤、溶剤、顔
料、可撓性付与剤、酸化防止剤等の各種添加剤を加える
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の酸無水物系一液性エポキシ樹脂
組成物は、含浸性、保存安定性、硬化性に優れ、硬化後
の硬化物の電気的特性、機械的特性、熱的特性、化学的
性質もよいため、コンデンサーの封止、大型モーター、
発電機等のコイル含浸、トランスの封止、磁気ヘッド等
の用途に適している。
【0024】また保存安定性が格段に優れているため
に、主剤であるエポキシ樹脂、硬化剤である酸無水物お
よび硬化促進剤の3成分を配合した状態で供給すること
が可能になる。このことにより、計量の手間が省け、ま
た計量の際に生じる誤差の恐れもなくなるために本発明
の組成物は作業性の向上という面において非常に有用で
ある。さらに使用後、保存が可能なために使い捨てをし
なくてもよくなり、資源の節約環境の保護という面にお
いても本発明の組成物は非常に有用である。
【0025】
【実施例】以下に実施例により、本発明を詳しく説明す
る。
【0026】実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エピコート828
(油化シェル(株)商品名、エポキシ当量190)10
0重量部とメチルヘキサヒドロ無水フタル酸、HN−5
500(日立化成(株)商品名、酸無水物当量166)
85重量部を予め混合しておき、ジエチルアミン2重量
部、アミキュアMY−24(味の素(株)商品名)1重
量部を加えて脱泡混合することにより、酸無水物系一液
性エポキシ樹脂組成物(A)を得た。
【0027】実施例2 エピコート828、100重量部とHN−5500、8
5重量部を予め混合しておき、メチルヘキサヒドロ無水
フタル酸1モルとn−ジブチルアミン2モルの反応生成
物である2−N,N−ジブチルカルバモイル−4−メチ
ルシクロヘキサンカルボン酸のジブチルアミン塩(液
状)6.6重量部、アミキュアMY−24、2重量部を
加えて脱泡混合することにより、酸無水物系一液性エポ
キシ樹脂組成物(B)を得た。
【0028】実施例3 エピコート828、100重量部とHN−5500、8
5重量部を予め混合しておき、ジ−n−ヘキシルアミン
の2−エチルヘキサン酸塩(液状)7.1重量部、アミ
キュアMY−24、2重量部を加えて脱泡混合すること
により、酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物(C)を
得た。
【0029】実施例4 HN−5500、85重量部にフェニルイソシアネート
とジエチルアミンの反応生成物であるN,N−ジエチル
−N’−フェニル尿素4重量部を室温で溶解させ、これ
にエピコート828、100重量部、アミキュアMY−
24、2重量部を加えて脱泡混合することにより、酸無
水物系一液性エポキシ樹脂組成物(D)を得た。
【0030】実施例5 エピコート828、100重量部とHN−5500、8
5重量部を予め混合しておき、1−p−トルエンスルホ
ニル−2−イソプロピルイミダゾール1重量部、アミキ
ュアMY−24、2重量部を添加して脱泡混合すること
により、酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物(E)を
得た。
【0031】比較例1〜3 表1に示す酸無水物系エポキシ樹脂組成物を脱泡混合す
ることにより、(F)〜(H)を得た。
【0032】
【表1】
【0033】試験例1 実施例1〜5及び比較例1〜3の組成物の安定性、硬化
性および含浸性の評価を行った。安定性の評価は1カ月
後の粘度で、硬化性の評価は120℃でのゲルタイムで
行った。粘度はJISK 6833に準じて測定し、ゲ
ル化時間は安田式ゲルタイマ−によって測定した。ま
た、硬化物のガラス転移点は所定の温度、時間にて硬化
させた試料を熱機械分析装置(TMA、理学電気(株)
製)を用いTMAペネトレ−ション法によって測定し
た。測定条件は、昇温速度10℃/分、荷重10g、針
の直径1mmである。
【0034】また、含浸性は、下記の方法によって評価
した。2枚のスライドガラス(76mm×26mm、厚
さ1mm)を上側5mmずらして重ね合わせ、クリップ
で挟み、長辺が横になるように垂直に立てる。そして重
ね合わせた2枚のスライドガラスの隙間にエポキシ樹脂
組成物を塗り、そのまま3時間放置すると毛管現象によ
りスライドガラスの隙間にエポキシ樹脂がしみ込んでい
るのが確認される。これを120℃で2時間硬化させた
後、重ね合わせた部分を剥して硬化しているかどうかを
確認した。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 本発明品である(A)〜(E)は比較品(F)〜(H)
と比較して安定性、含浸性ともに改善されていることが
わかる。
【0036】試験例2 本発明品(A)、(B)、(C)を120℃で2時間硬
化させた硬化物の物性を表3に示す。
【0037】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−285915(JP,A) 特開 平2−212506(JP,A) 特開 平5−17557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/40 - 59/60

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)1分子内にエポキシ基を2個以上
    有するエポキシ樹脂、(2)酸無水物、(3)a)液状
    の潜在性硬化促進剤、b)1分子内にエポキシ基を2個
    以上有するエポキシ樹脂に可溶性の潜在性硬化促進剤、
    c)酸無水物に可溶性の潜在性硬化促進剤のうち少なく
    とも1種、(4)分散型潜在性硬化促進剤を必須成分と
    し、(1)と(2)の混合比は(酸無水物当量数)/
    (エポキシ当量数)が0.8〜1.2であり、(3)お
    よび(4)の添加量がエポキシ樹脂100重量部に対し
    て、それぞれ0.1〜10重量部であることを特徴とす
    る酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 a)液状の潜在性硬化促進剤、b)1分
    子内にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂に可溶
    性の潜在性硬化促進剤、c)酸無水物に可溶性の潜在性
    硬化促進剤のうち少なくとも1種として用いられる潜在
    性硬化促進剤として、2級アミンまたはその塩を使用す
    ることを特徴とする請求項1記載の酸無水物系一液性エ
    ポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 a)液状の潜在性硬化促進剤、b)1分
    子内にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂に可溶
    性の潜在性硬化促進剤、c)酸無水物に可溶性の潜在性
    硬化促進剤のうち少なくとも1種として用いられる潜在
    性硬化促進剤として、1分子内に1個以上のイソシアネ
    ート基を有する化合物と2級アミンの反応生成物を使用
    することを特徴とする請求項1記載の酸無水物系一液性
    エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 a)液状の潜在性硬化促進剤、b)1分
    子内にエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂に可溶
    性の潜在性硬化促進剤、c)酸無水物に可溶性の潜在性
    硬化促進剤のうち少なくとも1種として用いられる潜在
    性硬化促進剤として、イミダゾール類の1位の窒素原子
    をスルホニル化した化合物を使用することを特徴とする
    請求項1記載の酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の酸無水物系一液性エポキ
    シ樹脂組成物を加熱することにより得られるエポキシ樹
    脂硬化物。
JP03263701A 1991-10-11 1991-10-11 酸無水物系一液性エポキシ樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3092249B2 (ja)

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