JPH0952942A - エポキシ樹脂硬化方法およびその硬化物 - Google Patents

エポキシ樹脂硬化方法およびその硬化物

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JPH0952942A
JPH0952942A JP13996396A JP13996396A JPH0952942A JP H0952942 A JPH0952942 A JP H0952942A JP 13996396 A JP13996396 A JP 13996396A JP 13996396 A JP13996396 A JP 13996396A JP H0952942 A JPH0952942 A JP H0952942A
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epoxy resin
curing
cured
temperature
cured product
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Seiji Mizumoto
清治 水元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化時の発熱温度を低く抑え、耐熱性の低い
被着物に用いることが可能な一液性エポキシ樹脂の硬化
方法および耐溶剤性、耐熱性、強度に優れた硬化物を提
供する。 【解決手段】 カチオン重合型硬化剤またはアニオン重
合型硬化剤でエポキシ樹脂を硬化するにあたり、1時間
以上をもって反応率が35〜75%に達するように前硬
化させた後、前硬化温度よりも20℃以上高い温度で後
硬化させることにより、架橋密度が1×10-2mol/cm3
上で、ガラス転移温度が硬化温度または硬化発熱最高温
度よりも70℃以上高いエポキシ樹脂硬化物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐溶剤性、耐熱性、
強度に優れたエポキシ樹脂硬化物とその硬化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は接着性、熱的性質、機械
的性質、電気的性質などに優れた硬化物を形成し、硬化
収縮性が小さいことから、多くの用途に使用されてい
る。その硬化剤は非常に多くの種類があり、用途に応じ
て適性な選択が必要である。例えば、ポリアミン、有機
カルボン酸無水物、フェノール樹脂、ポリメルカプタン
などの硬化剤をエポキシ樹脂に配合すると、一般的に直
ちに反応が始まり増粘、あるいは固化するため長期間保
存できないという欠点がある。
【0003】耐熱性に優れたエポキシ樹脂組成物がこれ
までに多く提案されているが、高分子化学,Vol.2
8,No.317,719〜724頁(Sept.,1
971)に記載されているように、エポキシ樹脂の等温
硬化反応では、ゲル化時間後の固化反応に対しては、セ
グメントの拡散運動が律速となり、橋かけに伴うセグメ
ント運動の束縛化によって反応はいちじるしく遅延し、
ガラス状態を示す。さらにガラス転移温度(Tg)以上
に加熱すれば、セグメント運動が活発になり、再び反応
が進行する。すなわち、エポキシ樹脂硬化物のTgは硬
化温度より、20〜30℃高いことが一般的であり、高
くても50〜60℃までであった。このため、耐熱性の
高いエポキシ樹脂硬化物を得るには、硬化温度を高くす
ることが必要であり、耐熱性の低い被着物に耐熱性の高
いエポキシ樹脂を設けることは困難であった。
【0004】例えば、特開昭62−212381号公報
には、耐熱性に優れたポリエポキシ化合物が提案されて
いるが、Tgが206℃の硬化物を得るには100℃で
2時間、さらに180℃で18時間の硬化が必要であ
る。
【0005】また、特開平3−43412号公報には、
高耐熱、低吸水性樹脂組成物として、フェノール類ノボ
ラック型エポキシ樹脂が提案されているが、Tgが18
8℃の硬化物を得るには180℃で8時間のポストキュ
アが必要である。
【0006】一方、三フッ化ホウ素−アミン錯体などの
カチオン重合型硬化剤、または第三アミンなどのアニオ
ン重合型硬化剤をエポキシ樹脂に配合した系は、一液性
エポキシ樹脂と呼ばれ、室温ではかなり長期間にわたっ
て安定であり、使用に際して配合作業の必要がないこと
から、現場装置の簡素化、人手の節減、配合の不完全さ
に起因する不良品発生の防止などの利点がある。
【0007】一液性エポキシ樹脂に要求される主な性能
は、貯蔵安定性、硬化性、強度、耐熱性などの物
性である。
【0008】特開昭60−250027号公報および特
開平1−172420号公報には、貯蔵安定性が良く、
かつ、硬化性に優れた樹脂組成物が開示されているが、
強度、耐熱性などの物性は改善されていない。
【0009】強度、耐熱性などの物性を向上するには、
通常、エポキシ樹脂、硬化剤の選定、第三成分の添加、
これらの組成を最適化することにより達成される。
【0010】特開昭60−51716号公報には、イミ
ダゾール化合物を硬化剤に用いることにより、硬化性、
耐熱性に優れた樹脂が得られることが開示されている
が、室温での良好な貯蔵安定性が得られないため、作業
性に問題がある。
【0011】特開平5−202272号公報には、エポ
キシ樹脂、消泡剤及び湿潤剤、三フッ化ホウ素錯塩から
なる接着性、耐熱性、貯蔵安定性に優れた樹脂組成物が
開示されているが、硬化性に問題がある。
【0012】また、一液性エポキシ樹脂は所定温度以上
の加熱で急速に硬化するため、発熱が大きく、耐熱性の
低い被着物に用いることができないという欠点があっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一液
性エポキシ樹脂に要求される性能のなかで硬化物の強
度、耐熱性、耐溶剤性などの物性を向上させることにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、一液性エポキシ樹脂
の硬化時における発熱の問題を解決し、低い硬化温度で
も高い耐熱性を有する硬化物を得ることにより、耐熱性
の低い被着物にも用いることができるようにすることに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の課題
を解決するため、鋭意検討した結果、一液性エポキシ樹
脂を特定の硬化条件で硬化することにより、耐溶剤性、
耐熱性、強度などに優れた硬化物が得られることを見い
だした。さらに、この硬化条件では、エポキシ樹脂は急
速に硬化せず、発熱温度が高くならないことを見いだ
し、本発明を完成した。
【0016】すなわち、本発明は、エポキシ樹脂をカチ
オン重合型硬化剤またはアニオン重合型硬化剤で硬化す
るにあたり、1時間以上をもって反応率が35〜75%
に達するように前硬化させることを特徴とするエポキシ
樹脂の硬化方法に関する。また、本硬化法で得られる架
橋密度が1×10-2mol/cm3以上であるエポキシ樹脂硬化
物に関する。さらに、硬化物のガラス転移温度が、硬化
温度または硬化発熱最高温度よりも70℃以上高いこと
を特徴とするエポキシ樹脂硬化物に関する。
【0017】本発明におけるエポキシ樹脂は、従来公知
のエポキシ樹脂を用いることができる。常温で液状のエ
ポキシ樹脂としては、ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、レゾ
ルシノールジグリシジルエーテルなどのグリシジルエー
テル型エポキシ樹脂、フタル酸ジグリシジルエステルお
よびダイマー酸ジグリシジルエステルなどのグリシジル
エステル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミノジ
フェニルメタン、テトラグリシジルメタキシリレンジア
ミンなどのグリシジルアミン型エポキシ樹脂、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチルカルボキシレートなどの
脂環式エポキシド、エポキシ化大豆油などの線状脂肪族
エポキシドが挙げられる。常温で固体状のエポキシ樹脂
としては、トリグリシジルエーテルトリフェニルメタン
およびテトラグリシジルエーテルテトラフェニルエタ
ン、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、クレゾー
ルノボラックグリシジルエーテル、トリグリシジルイソ
シアヌレート、テトラブロムビスフェノールAジグリシ
ジルエーテルなどが挙げられる。
【0018】さらに、本発明によるエポキシ樹脂硬化物
が優れた物性を示すには、例えば、上記のエポキシ樹脂
の内から選ばれるビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、レゾルシ
ノールジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリ
シジルエーテル、テトラブロムビスフェノールAジグリ
シジルエーテルなどの芳香族エポキシ樹脂を用いること
が好ましい。さらにトリグリシジルエーテルトリフェニ
ルメタン、テトラグリシジルエーテルテトラフェニルエ
タン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テ
トラグリシジルメタキシリレンジアミン、クレゾールノ
ボラックグリシジルエーテルおよびトリグリシジルイソ
シアヌレートなどの3官能以上の多官能エポキシ樹脂を
含むことが有用であり、その含有量は使用するエポキシ
樹脂全量に対して10重量%以上であることが好まし
い。
【0019】また、エポキシ樹脂には必要に応じて、可
とう性付与剤、耐衝撃性改良剤、充填剤、流動性調整
剤、顔料、溶剤、消泡剤、レベリング剤、粘着付与剤な
どを添加することができる。
【0020】本発明に用いられるカチオン重合型硬化剤
とは、エポキシ樹脂の硬化用触媒としての作用を示すも
のであり、常温で液状または固体状の従来公知のものを
用いることができる。このようなものとしては、例え
ば、三フッ化ホウ素−モノエチルアミン錯体、三フッ化
ホウ素−ベンジルアミン錯体、三フッ化ホウ素−アニリ
ン錯体、三フッ化ホウ素−クロロアニリン錯体などの三
フッ化ホウ素−アミン錯体、及びこれらの液状化変性
物、ベンジルスルホニウム塩等のスルホニウム塩、トリ
ス(アセチルアセトナト)アルミニウムなどのアルミニ
ウム錯体とジフェニルジメトキシシランなどのアルコキ
シシランからなる複合触媒などが挙げられる。カチオン
重合型硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に
対して、1〜20重量部、好ましくは3〜15重量部で
ある。
【0021】カチオン重合型硬化剤の中では、エポキシ
樹脂に対する溶解性、硬化物の強度などの点から三フッ
化ホウ素−アミン錯体が好ましく、特に三フッ化ホウ素
−芳香族アミン錯体が好ましい。また、必要に応じて上
記の硬化剤を混合して使用することができる。
【0022】本発明に用いられるアニオン重合型硬化剤
とは、エポキシ樹脂の硬化用触媒としての作用を示すも
のであり、常温で液状又は固体状の従来公知のものを用
いることができる。このようなものとしては、例えば、
N,N−ジメチル−n−ヘキシルアミン、N,N´−ジ
メチルピペラジン、ピリジン、ベンジルジメチルアミ
ン、2,4,6−トリス(ジアミノメチル)フェノール
などの第三アミン化合物、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールなど
のイミダゾール化合物などが挙げられる。アニオン重合
型硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対し
て、1〜20重量部、好ましくは3〜15重量部であ
る。また、必要に応じて上記の硬化剤を混合して使用す
ることができる。
【0023】ここで、エポキシ樹脂の反応率は種々の方
法で測定できるが、一般的には示差走査熱量分析により
行われる。この方法では、ある条件で硬化したエポキシ
樹脂の反応率(R)は次のように求められる。このエポ
キシ樹脂が十分に硬化する温度まで定速で昇温した時の
発熱量を(A)とし、未硬化のエポキシ樹脂を同じ条件
で測定したときの発熱量を(B)とすると、R=100
(B−A)/Bとなる。
【0024】また、エポキシ樹脂硬化物の架橋密度
(ρ)はゴム弾性理論により、そのゴム状領域でのヤン
グ率(E)から求められ、ρ=E/3φRTである。こ
こで、φはフロント係数(0.7〜1.6)、Rは気体定数、
Tは絶対温度である。Eは通常、ガラス転移温度よりも
40〜60℃高い温度の値をとる。φは通常1として計
算される。
【0025】本発明者らは、一液性エポキシ樹脂の硬化
条件と硬化物の物性について詳細に調べたところ、次の
ことを見いだした。すなわち、1時間以上かけてエポ
キシ樹脂を反応率35〜75%まで前硬化させると、高
い発熱を伴う急速な硬化は起こらない。エポキシ樹脂
を反応率35〜75%まで前硬化させたあと、さらに硬
化を進行させるために通常は硬化温度を上げて後硬化さ
せるが、この際にも高い発熱を伴う急速な硬化は起こら
ない。後硬化させる温度は、前硬化温度よりもさらに2
0℃以上高くし、かつ120℃以下が望ましい。なお、
前硬化、後硬化では、温度を必要に応じて段階的または
連続的に変化させてもよい。この硬化法で芳香族エポ
キシ樹脂を硬化すると、ガラス転移温度が硬化温度また
は硬化発熱最高温度よりも70℃以上高い硬化物が得ら
れる。この硬化法で得られる架橋密度が1×10-2mol
/cm3以上のエポキシ樹脂硬化物は非常に優れた耐溶剤
性を示す。架橋密度がこれ未満では充分な耐溶剤性が得
られない。
【0026】また、後硬化時間および温度は硬化物の架
橋密度が1×10-2mol/cm3以上になるように、必要に応
じて適宜決定すればよい。硬化物の架橋密度は、好まし
くは、2.5×10-2mol/cm3以上である。
【0027】エポキシ樹脂の硬化時間を短縮するには、
前記の硬化条件を満足する範囲で硬化温度をなるべく高
く設定する必要がある。この温度は、エポキシ樹脂の種
類と配合量、硬化剤の種類と配合量、硬化物の形状など
により決定される。
【0028】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0029】ガラス転移温度はレオメトリック社製RS
AIIを用い、周波数10Hz、昇温速度2℃/minで
動的粘弾性を測定し、tanδが極大値を示す温度をガ
ラス転移温度とした。曲げ強度の測定は、JIS K7
203によった。
【0030】(実施例1)レゾルシノールジグリシジル
エーテル(ヘロキシ69、ローヌプーラン社製)、4官
能エポキシ樹脂であるテトラグリシジルエーテルテトラ
フェニルエタン(エピコート1031S、油化シェルエ
ポキシ社製)、三フッ化ホウ素−アニリン錯体(アンカ
ー1171、アンカーケミカル社製)を60:40:5
の重量比で配合した後、脱泡した。この組成物を45℃
で2時間前硬化したが、高い発熱はみられなかった。さ
らに80℃で後硬化したが、発熱はみられなかった。硬
化時の発熱温度は、熱電対温度計を樹脂中に差し込んで
測定した。結果を表1に示した。
【0031】(比較例1)実施例1と同じ組成物を、4
5℃、1.5時間前硬化した後、80℃で後硬化したと
ころ、高い発熱を生じた。結果を表1に示した。
【0032】(比較例2)実施例1と同じ組成物を、6
0℃、1.5時間前硬化したところ、高い発熱を生じ
た。結果を表1に示した。
【0033】(実施例2)レゾルシノールジグリシジル
エーテル(ヘロキシ69、ローヌプーラン社製)、三フ
ッ化ホウ素−アニリン錯体(アンカー1171、アンカ
ーケミカル社製)を100:5の重量比で配合した後、
脱泡した。この組成物を45℃で2時間前硬化した後、
80℃で後硬化したが、前硬化および後硬化ともに発熱
はみられなかった。結果を表1に示した。
【0034】(実施例3)ビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル(エピコート806、油化シェルエポキシ社
製)、3官能エポキシ樹脂であるトリグリシジルエーテ
ルトリフェニルメタン(エピコート1032、油化シェ
ルエポキシ社製),三フッ化ホウ素−p−クロロアニリ
ン錯体(アンカー1170、アンカーケミカル社製)を
70:30:5の重量比で配合した後、脱泡した。この
組成物を30℃で5時間前硬化した後、80℃で後硬化
したが、前硬化および後硬化ともに発熱はみられなかっ
た。結果を表1に示した。
【0035】(比較例3)実施例3と同じ組成物を、5
0℃、1.5時間前硬化したところ、高い発熱を生じ
た。結果を表1に示した。
【0036】(実施例4)ビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル(エピコート806、油化シェルエポキシ社
製)、三フッ化ホウ素−p−クロロアニリン錯体(アン
カー1170、アンカーケミカル社製)を100:5の
重量比で配合した後、脱泡した。この組成物を30℃で
5時間前硬化したが、発熱はみられなかった。結果を表
1に示した。
【0037】
【表1】 (実施例5)実施例1のエポキシ樹脂の後硬化を80℃
で12時間行った。硬化物の反応率、ガラス転移温度、
曲げ強度、架橋密度を測定した。また、硬化物を酢酸エ
チル:酢酸:水=6:2:2(重量比)の溶剤中に80
℃で浸漬し、500時間後に曲げ強度と重量増加率を測
定した。結果を表2に示した。
【0038】(比較例4)実施例2のエポキシ樹脂の後
硬化を80℃で12時間行った。実施例5と同じ測定を
行い、結果を表2に示した。
【0039】(実施例6)実施例3のエポキシ樹脂の後
硬化を80℃で12時間行った。実施例5と同じ測定を
行い、結果を表2に示した。
【0040】(比較例5)実施例4のエポキシ樹脂の後
硬化を80℃で12時間行った。実施例5と同じ測定を
行い、結果を表2に示した。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の一液性エポキシ樹脂の硬化方法
によれば、硬化時の発熱温度を低く抑えることができ、
耐熱性の低い被着物に用いることができる。さらに、本
硬化法により耐溶剤性、耐熱性、強度に優れた硬化物が
得られる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン重合型硬化剤またはアニオン重
    合型硬化剤でエポキシ樹脂を硬化させるにあたり、1時
    間以上をもって反応率が35〜75%に達するように前
    硬化させることを特徴とするエポキシ樹脂の硬化方法。
  2. 【請求項2】 カチオン重合型硬化剤が三フッ化ホウ素
    −アミン錯体である請求項1記載のエポキシ樹脂の硬化
    方法。
  3. 【請求項3】 三フッ化ホウ素−アミン錯体が三フッ化
    ホウ素−芳香族アミン錯体である請求項2記載のエポキ
    シ樹脂の硬化方法。
  4. 【請求項4】 カチオン重合型硬化剤またはアニオン重
    合型硬化剤で硬化したエポキシ樹脂硬化物であって、そ
    の架橋密度が1×10-2mol/cm3以上であることを特徴と
    するエポキシ樹脂硬化物。
  5. 【請求項5】 硬化物のガラス転移温度が硬化温度また
    は硬化発熱最高温度よりも70℃以上高いことを特徴と
    する請求項4記載のエポキシ樹脂硬化物。
  6. 【請求項6】 硬化物のガラス転移温度が250℃以上
    であることを特徴とする請求項4または5記載のエポキ
    シ樹脂硬化物。
  7. 【請求項7】 カチオン重合型硬化剤が三フッ化ホウ素
    −アミン錯体である請求項4〜6のいずれか1項に記載
    のエポキシ樹脂硬化物。
  8. 【請求項8】 三フッ化ホウ素−アミン錯体が三フッ化
    ホウ素−芳香族アミン錯体である請求項7記載のエポキ
    シ樹脂硬化物。
  9. 【請求項9】 少なくとも3官能以上の多官能エポキシ
    樹脂を含み、その含有量がエポキシ樹脂全量に対して1
    0重量%以上である請求項4〜8のいずれか1項に記載
    のエポキシ樹脂硬化物。
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