JP6076529B2 - 段ボール箱、段ボールシートの罫線形成方法、および段ボールシートの罫線形成装置 - Google Patents

段ボール箱、段ボールシートの罫線形成方法、および段ボールシートの罫線形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、段ボール箱、段ボールシートの罫線形成方法、および段ボールシートの罫線形成装置に関する。
一般に、段ボール箱は、段ボールを筒状に折り曲げて形成された周壁と、この周壁の一端に連設された複数のフラップとを有する。フラップと周壁の間には、通常罫線が形成されており、この通常罫線に沿って、フラップを周壁の内側に円滑に折ることができるようになっている。ここで、段ボールは、表ライナと、裏ライナと、これら両ライナの間に設けられた中芯とを有し、フラップと周壁の間の通常罫線は、裏ライナ側(すなわち箱の内側)が凹んだ溝状に形成されている。
段ボール箱に商品を箱詰めする際、商品を段ボール箱に挿入しやすくするため、フラップを周壁の外側に折ることがある(いわゆる逆折り)。ここで、フラップと周壁の間の通常罫線は、裏ライナ側が凹んだ溝状とされているため、フラップを箱の内側に折るときは、フラップが通常罫線に沿って円滑に折れるが、フラップを箱の外側に折るときは、フラップが折れにくい。そのため、フラップを箱の外側に折った後、フラップが弾性的に戻ってこないように手でフラップを押さえておかなければならなかったり、フラップが戻らないように箱の外側に完全にフラップを折り返したときに、通常罫線に沿って段ボールの裏ライナが破れたり(いわゆるライナ割れ)するという問題があった。
このような問題を解消するため、特許文献1の段ボール箱が提案されている。特許文献1の段ボール箱は、フラップの付け根の部分に通常罫線と平行に逆罫線を形成したものである。逆罫線は、表ライナ側(つまり箱の外側)が凹んだ溝状の罫線である。この逆罫線を設けると、フラップを周壁の外側に折るときには、逆罫線に沿ってフラップが円滑に折れるので、商品の箱詰めがしやすい。
実開昭60−123317号公報
ところが、特許文献1に記載の逆罫線を設けた場合、箱を封緘したときのフラップの突き合わせ精度が低下するおそれがあることが分かった。
すなわち、裏ライナ側が凹んだ通常罫線と、表ライナ側が凹んだ逆罫線とを近接して形成すると、通常罫線と逆罫線の間の部分の段ボールの厚みが薄くなる。そのため、フラップを箱の外側に折ったときに、段ボールが逆罫線の中心で正確に折れずに、通常罫線と逆罫線の間で折れるおそれがある。そして、いったんフラップが通常罫線と逆罫線の間で折れると、通常罫線と逆罫線の間の部分の強度が低下するので、その後、フラップを箱の内側に折ったとき、フラップが通常罫線の中心で正確に折れずに、再び、通常罫線と逆罫線の間で折れることになる。その結果、フラップを箱の外側に折って商品を箱に挿入した後、フラップを箱の内側に折って箱を封緘したときに、フラップの先端同士の間に隙間が生じるおそれがあることが分かった。
この発明が解決しようとする課題は、商品を箱詰めしやすく、かつ、フラップの突き合わせ精度に優れる段ボール箱を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の段ボール箱を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する段ボールを前記裏ライナが内側になるように筒状に折り曲げて形成された周壁と、
前記周壁の一端に連設されたフラップとを有する段ボール箱において、
前記フラップと前記周壁の間に、前記フラップが前記周壁の内側に折れるように前記裏ライナ側が凹んだ溝状の通常罫線が形成され、
前記通常罫線に対して前記フラップの側に、前記通常罫線と平行に、前記フラップが前記周壁の外側に折れるように前記表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線が形成され、
前記逆罫線を挟む前記通常罫線の反対側に、前記逆罫線と平行に、前記裏ライナ側が凹んだ弱罫線が形成されていることを特徴とする段ボール箱。
このようにすると、逆罫線を挟む通常罫線の反対側に弱罫線が形成されているので、フラップを周壁の外側に折るときに、通常罫線と逆罫線の間でフラップが折れるのを防止することができ、逆罫線に沿って精度良くフラップを折ることができる。そのため、フラップを箱の外側に折って商品を箱に挿入した後、フラップを箱の内側に折って箱を封緘したときに、フラップが通常罫線と逆罫線の間で折れるのが防止され、フラップの先端同士の間に隙間が生じるのを防止することができる。
前記通常罫線を挟む前記逆罫線の反対側に、前記通常罫線と平行に、前記表ライナ側が凹んだ弱逆罫線を形成すると好ましい。
このようにすると、通常罫線を挟む逆罫線の反対側に弱逆罫線が形成されているので、フラップを周壁の内側に折るときに、通常罫線と逆罫線の間でフラップが折れるのを防止することができる。そのため、フラップを箱の外側に折って商品を箱に挿入した後、フラップを箱の内側に折って箱を封緘したときに、より効果的に、フラップが通常罫線と逆罫線の間で折れるのを防止することが可能である。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートの罫線形成方法として、以下の構成の罫線形成方法を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する段ボールシートに、前記裏ライナ側が凹んだ溝状の通常罫線と、前記通常罫線と平行に前記表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線と、前記逆罫線を挟む前記通常罫線の反対側に前記逆罫線と平行に前記裏ライナ側が凹んだ弱罫線とを形成する段ボールシートの罫線形成方法であって、
前記段ボールシートを挟み込む1対の通常罫線リングと、その1対の通常罫線リングの上流側または下流側にずれた位置で前記段ボールシートを挟み込む1対の逆罫線リングを使用し、
前記裏ライナ側の通常罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する凹部とが設けられ、前記表ライナ側の通常罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する溝肩部とが設けられ、
前記表ライナ側の逆罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する凹部とが設けられ、前記裏ライナ側の逆罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する溝肩部とが設けられ、
前記1対の通常罫線リングおよび前記1対の逆罫線リングは、前記裏ライナ側の通常罫線リングの凸部の位置が前記裏ライナ側の逆罫線リングの一方の溝肩部の位置に対応し、かつ、前記表ライナ側の逆罫線リングの凸部の位置が前記表ライナ側の通常罫線リングの一方の溝肩部の位置に対応するように配置され、
前記裏ライナ側の通常罫線リングの凸部と前記表ライナ側の通常罫線リングの溝部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記通常罫線を形成し、
前記裏ライナ側の逆罫線リングの溝部と前記表ライナ側の逆罫線リングの凸部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記逆罫線を形成し、
前記裏ライナ側の逆罫線リングの溝肩部と前記表ライナ側の逆罫線リングの凹部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記弱罫線を形成する段ボールシートの罫線形成方法。
このようにすると、1対の通常罫線リングで段ボールシートを挟み込んだときに、段ボールシートの逆罫線の部分が、表ライナ側の通常罫線リングの溝肩部と裏ライナ側の通常罫線リングの凹部との間で圧縮される。そのため、段ボールシートの逆罫線の部分を効果的に潰すことが可能となる。また、1対の逆罫線リングで段ボールシートを挟み込んだときに、段ボールシートの通常罫線の部分が、裏ライナ側の逆罫線リングの溝肩部と表ライナ側の逆罫線リングの凹部との間で圧縮される。そのため、段ボールシートの通常罫線の部分を効果的に潰すことが可能となる。
さらに、前記裏ライナ側の通常罫線リングの凹部と前記表ライナ側の通常罫線リングの溝肩部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで弱逆罫線を形成することができる。弱逆罫線は、前記通常罫線を挟む前記逆罫線の反対側に、前記通常罫線と平行に、前記表ライナ側が凹んだ弱罫線である。
また、上記1対の通常罫線リングおよび1対の逆罫線リングにかえて、前記段ボールシートの裏ライナ側と表ライナ側に配置された1対の特殊罫線リングを使用し、その1対の特殊罫線リングで前記段ボールシートを挟み込むことで、前記通常罫線と前記逆罫線と前記弱罫線と前記弱逆罫線とを同時に形成することができる。
このようにすると、通常罫線と逆罫線と弱罫線と弱逆罫線の相対的な位置関係を高精度に管理することが可能となるとともに、段ボールシートの中芯と表裏ライナとの間の剥がれを防止することが可能となる。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートの罫線形成装置として、以下の構成の罫線形成装置を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する段ボールシートに、前記裏ライナ側が凹んだ溝状の通常罫線と、前記通常罫線と平行に前記表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線と、前記逆罫線を挟む前記通常罫線の反対側に前記逆罫線と平行に前記裏ライナ側が凹んだ弱罫線とを形成する段ボールシートの罫線形成装置であって、
前記段ボールシートを挟み込む1対の通常罫線リングと、その1対の通常罫線リングの上流側または下流側にずれた位置で前記段ボールシートを挟み込む1対の逆罫線リングを有し、
前記裏ライナ側の通常罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する凹部とが設けられ、前記表ライナ側の通常罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する溝肩部とが設けられ、
前記表ライナ側の逆罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する凹部とが設けられ、前記裏ライナ側の逆罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する溝肩部とが設けられ、
前記1対の通常罫線リングおよび前記1対の逆罫線リングは、前記裏ライナ側の通常罫線リングの凸部の位置が前記裏ライナ側の逆罫線リングの一方の溝肩部の位置に対応し、かつ、前記表ライナ側の逆罫線リングの凸部の位置が前記表ライナ側の通常罫線リングの一方の溝肩部の位置に対応するように配置され、
前記1対の通常罫線リングは、前記裏ライナ側の通常罫線リングの凸部と前記表ライナ側の通常罫線リングの溝部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記通常罫線を形成し、
前記1対の逆罫線リングは、前記裏ライナ側の逆罫線リングの溝部と前記表ライナ側の逆罫線リングの凸部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記逆罫線を形成するとともに、前記裏ライナ側の逆罫線リングの溝肩部と前記表ライナ側の逆罫線リングの凹部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記弱罫線を形成する段ボールシートの罫線形成装置。
このようにすると、1対の通常罫線リングで段ボールシートを挟み込んだときに、段ボールシートの逆罫線の部分が、表ライナ側の通常罫線リングの溝肩部と裏ライナ側の通常罫線リングの凹部との間で圧縮される。そのため、段ボールシートの逆罫線の部分を効果的に潰すことが可能となり、安定した折れ精度をもつ逆罫線を得ることができる。また、1対の逆罫線リングで段ボールシートを挟み込んだときに、段ボールシートの通常罫線の部分が、裏ライナ側の逆罫線リングの溝肩部と表ライナ側の逆罫線リングの凹部との間で圧縮される。そのため、段ボールシートの通常罫線の部分を効果的に潰すことが可能となり、安定した折れ精度をもつ通常罫線を得ることができる。
さらに、前記1対の通常罫線リングは、前記裏ライナ側の通常罫線リングの凹部と前記表ライナ側の通常罫線リングの溝肩部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで弱逆罫線を形成するように構成することができる。弱逆罫線は、前記通常罫線を挟む前記逆罫線の反対側に、前記通常罫線と平行に、前記表ライナ側が凹んだ弱罫線である。
上記罫線形成装置は、例えば、段ボールシートを製造するコルゲートマシンの途中に組み込むことができる。この場合、前記1対の通常罫線リングおよび前記1対の逆罫線リングは、コルゲートマシンの途中で帯状に連続する段ボールシートに前記通常罫線を形成するスコアラの一部として設けられる。
また、上記罫線形成装置は、例えば、コルゲートマシンで製造された枚葉の段ボールシートを断裁する断裁機に組み込むことができる。この場合、前記1対の通常罫線リングおよび前記1対の逆罫線リングは、枚葉の段ボールシートを所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として設けられる。
また、上記罫線形成装置は、上記1対の通常罫線リングおよび1対の逆罫線リングにかえて、前記段ボールシートの裏ライナ側と表ライナ側に配置された1対の特殊罫線リングを有するものを採用し、その1対の特殊罫線リングで前記段ボールシートを挟み込むことで、前記通常罫線と前記逆罫線と前記弱罫線と前記弱逆罫線とを同時に形成することができる。
このようにすると、通常罫線と逆罫線と弱罫線と弱逆罫線の相対的な位置関係を高精度に管理することが可能となるとともに、段ボールシートの中芯と表裏ライナとの間の剥がれを防止することが可能となる。
この発明の段ボール箱は、フラップが周壁の外側に折れるように表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線が形成されているので、商品を箱詰めしやすい。また、逆罫線を挟む通常罫線の反対側に弱罫線が形成されているので、フラップを周壁の外側に折るときに、通常罫線と逆罫線の間でフラップが折れるのを防止することができ、逆罫線に沿って精度良くフラップを折ることができる。そのため、フラップを箱の外側に折って商品を箱に挿入した後、フラップを箱の内側に折って箱を封緘したときに、フラップが通常罫線と逆罫線の間で折れるのが防止され、フラップの突き合わせ精度に優れる。
この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを裏ライナの側から見た図 図1に示すブランクの上フラップと側板の間の通常罫線および逆罫線の近傍の拡大図 図2のIII−III線に沿った拡大断面図 図1に示すブランクを組み立てて、上フラップを折る前の状態の段ボール箱を示す斜視図 図4に示す上フラップを周壁の外側に折り、段ボール箱に商品を挿入した状態を示す斜視図 図5に示す上フラップを周壁の内側に折る過程を示す斜視図 図6に示す上フラップで周壁の上端開口を閉じ、段ボール箱を封緘した状態を示す斜視図 図5のVIII−VIII線に沿った断面図 図6のIX−IX線に沿った断面図 図1に示すブランクを形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンのスリッタスコアラの部分を示す断面図 図10の逆罫線リングと通常罫線リングの軸方向の相対位置関係を示す一部拡大断面図 図10のスリッタスコアラの他の例を示す断面図 図10に示す逆罫線リングと通常罫線リングの位置関係を上流側と下流側とで入れ換えたときの逆罫線リングと通常罫線リングの軸方向の相対位置関係を示す一部拡大断面図 試験で用いた通常罫線リングの一部拡大断面図 図11に示す逆罫線リングと通常罫線リングを一体化した特殊罫線リングを用いた例を模式的に示す特殊罫線リングの一部拡大断面図 枚葉の段ボールシートを所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として罫線形成装置を設けた例を示す断面図 図3の弱罫線および弱逆罫線が無くて、通常罫線および逆罫線のみを形成した比較例を示す拡大断面図
図1に、この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを示す。ブランクは、表ライナ1と、裏ライナ2と、表ライナ1と裏ライナ2の間に設けられた中芯3とを有する段ボールで形成されている。このブランクは、罫線4を介して順に連設された方形の側板5,6,7,8を有する。罫線4は、段ボールの段目に平行な方向に延びている。端に位置する側板8の側縁には、罫線9を介して継ぎ代10が連設されている。側板5,6,7,8は、段ボール箱を組み立てた際に周壁31(図4参照)を構成する部分である。
各側板5,6,7,8の上縁には、それぞれ上フラップ11,12,13,14が連設されている。側板5,6,7,8と上フラップ11,12,13,14の間には、上フラップ11,12,13,14を箱の内側に折るための通常罫線15が形成されている。通常罫線15は、段ボールの段目に直角な方向に延びている。
各上フラップ11,12,13,14の付け根側(すなわち通常罫線15に近い側)の端部には、上フラップ11,12,13,14を外側に折るための逆罫線16が形成されている。逆罫線16は、通常罫線15に対して上フラップ11,12,13,14の側に間隔をおいて平行に配置されている。逆罫線16は、段ボールの段目に直角な方向に延びている。隣り合う上フラップ11,12,13,14の間には段目に平行な切り込み溝17が設けられ、この切り込み溝17を介して上フラップ11,12,13,14同士が切り離された状態となっている。
各側板5,6,7,8の下縁には、それぞれ下フラップ18,19,20,21が連設されている。側板5,6,7,8と下フラップ18,19,20,21の間には、下フラップ18,19,20,21を内側に折るための罫線22が形成されている。罫線22は、段ボールの段目に直角な方向に延びている。隣り合う下フラップ18,19,20,21の間には段目に平行な切り込み溝23が設けられ、この切り込み溝23を介して下フラップ18,19,20,21同士が切り離された状態となっている。
図2、図3に示すように、通常罫線15は、裏ライナ2の側が凹んだ溝状に形成され、通常罫線15に沿って上フラップ11,12,13,14を裏ライナ2の側に折ることができるようになっている。一方、逆罫線16は、表ライナ1の側が凹んだ溝状に形成され、逆罫線16に沿って上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側に折ることができるようになっている。
図3に示すように、逆罫線16を挟む通常罫線15の反対側には、逆罫線16と平行に弱罫線24が形成されている。弱罫線24は、裏ライナ2の側が通常罫線15よりも浅く凹んだ弱潰れ線である。また、通常罫線15を挟む逆罫線16の反対側には、通常罫線15と平行に弱逆罫線25が形成されている。弱逆罫線25は、表ライナ1の側が逆罫線16よりも浅く凹んだ弱潰れ線である。
逆罫線16は、通常罫線15の中心と逆罫線16の中心との間隔が3mm以上7mm以下となるように配置されている。弱罫線24は、逆罫線16の中心と弱罫線24の中心との間隔が2mm以上6mm以下となるように配置されている。弱逆罫線25は、通常罫線15の中心と弱逆罫線25の中心との間隔が2mm以上6mm以下となるように配置されている。ここで、通常罫線15の中心および弱罫線24の中心は、それぞれ、裏ライナ2の表面から最も凹んだ位置であり、逆罫線16の中心および弱逆罫線25の中心は、それぞれ、表ライナ1の表面から最も凹んだ位置である。
図1に示すブランクは、例えば、以下のようにして組み立てることができる。
図4に示すように、側板5,6,7,8を罫線4に沿って裏ライナ2が内側になるように筒状に折り曲げ、一端の側板8に連設された継ぎ代10を他端の側板5の内面に接着し、それらの側板5,6,7,8で周壁31を形成する。次に、段ボール箱30の幅面に相当する側板5,7の下端に連設された下フラップ18,20を、罫線22に沿って周壁31の内側に折り曲げ、続いて段ボール箱30の長さ面に相当する側板6,8の下端に連設された下フラップ19,21を罫線22に沿って周壁31の内側に折り曲げ、それらの下フラップ18,19,20,21で周壁31の下端開口を閉じる底32を形成する。図では、通常罫線15と逆罫線16の間隔を誇張して実際よりも大きく示している。
次に、商品を箱詰めする。このとき、図4に示すように、各上フラップ11,12,13,14が周壁31の上方に真っ直ぐ延びたままの状態で商品33(図5参照)を段ボール箱30に挿入することも可能であるが、特に手作業で商品33を挿入する場合、図4に示す状態では、各上フラップ11,12,13,14が邪魔となって商品33を挿入しにくい。
そこで、商品33を段ボール箱30に挿入しやすくするために、図5に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁31の外側に折る(いわゆる逆折り)。ここで、通常罫線15は、裏ライナ2の側が凹んだ溝状とされているため、上フラップ11,12,13,14を裏ライナ2の側に折るときは、上フラップ11,12,13,14が通常罫線15に沿って円滑に折れるが、通常罫線15に沿って上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側に折るには、比較的大きい力を要するという特性を有する。一方、逆罫線16は、表ライナ1の側が凹んだ溝状とされているため、上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側に折るときは、上フラップ11,12,13,14が逆罫線16に沿って円滑に折れるが、逆罫線16に沿って上フラップ11,12,13,14を裏ライナ2の側に折るには、比較的大きい力を要するという特性を有する。そのため、上フラップ11,12,13,14を周壁31の外側に折ったとき、上フラップ11,12,13,14は通常罫線15で折れずに、逆罫線16に沿って折れることとなる(図8参照)。
なお図5では、上フラップ11,12,13,14をすべて折った例を示したが、上フラップ11,12,13,14のうちいずれか1枚のみ(例えば、箱詰めの作業者から見て手前側にあるもの)を折るようにしてもよい。
その後、図6、図7に示すように、上フラップ11,13を通常罫線15に沿って周壁31の内側に折り曲げ、上フラップ12,14を通常罫線15に沿って周壁31の内側に折り曲げる。ここで、上フラップ11,12,13,14を周壁31の内側に折ったとき(正折り)、上フラップ11,12,13,14は、上述の通常罫線15および逆罫線16の特性により、逆罫線16に沿って折れるのではなく、通常罫線15に沿って折れることとなる(図9参照)。その後、上フラップ12,14を、粘着テープ、ステープラー、ホットメルト等の固定手段(図示せず)で固定することにより、箱の封緘が完了する。
ところで、裏ライナ2の側が凹んだ通常罫線15と、表ライナ1の側が凹んだ逆罫線16とを近接して形成したとき、通常罫線15と逆罫線16の間の部分の段ボールの厚みが薄くなる。そのため、例えば、図17に示すように、弱罫線24および弱逆罫線25が無くて、通常罫線15および逆罫線16のみを形成した場合、上フラップ11を表ライナ1の側に折ったときに、段ボールが逆罫線16の中心で正確に折れずに、通常罫線15と逆罫線16の間の位置(例えば図17に線Kで示す位置)で折れるおそれがある。いったん上フラップ11が通常罫線15と逆罫線16の間で折れると、通常罫線15と逆罫線16の間の部分の強度が低下するので、その後、上フラップ11を裏ライナ2の側に折ったとき、上フラップ11が通常罫線15の中心で正確に折れずに、再び、通常罫線15と逆罫線16の間で折れることになる。
これに対し、この実施形態の段ボール箱30は、図3に示すように、逆罫線16を挟む通常罫線15の反対側に弱罫線24が形成されているので、逆罫線16を含むその両側の領域が薄くなる。そのため、図5に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁31の外側に折るときに、通常罫線15と逆罫線16の間で上フラップ11,12,13,14が折れるのを防止することができ、逆罫線16に沿って精度良く上フラップ11,12,13,14を折ることが可能となっている。また、通常罫線15を挟む逆罫線16の反対側に弱逆罫線25が形成されているので、通常罫線15を含むその両側の領域が薄くなる。そのため、上フラップ11,12,13,14を周壁31の内側に折るときに、通常罫線15と逆罫線16の間で上フラップ11,12,13,14が折れるのを防止することができ、通常罫線15に沿って精度良く上フラップ11,12,13,14を折ることが可能となっている。
上述のように、この段ボール箱30は、上フラップ11,12,13,14が周壁31の外側に折れるように表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16が形成されているので、商品33を箱詰めしやすい。また、逆罫線16を挟む通常罫線15の反対側に弱罫線24が形成されているので、上フラップ11,12,13,14を周壁31の外側に折るときに、通常罫線15と逆罫線16の間で上フラップ11,12,13,14が折れるのを防止することができ、逆罫線16に沿って精度良く上フラップ11,12,13,14を折ることができる。そのため、上フラップ11,12,13,14を箱の外側に折って商品33を箱に挿入した後、上フラップ11,12,13,14を箱の内側に折って箱を封緘したときに、上フラップ11,12,13,14が通常罫線15と逆罫線16の間で折れるのが防止され、上フラップ12,14の先端同士の間に隙間が生じるのを防止することができ、上フラップ12,14の突き合わせ精度に優れる。
また、この段ボール箱30は、通常罫線15を挟む逆罫線16の反対側に弱逆罫線25が形成されているので、上フラップ11,12,13,14を周壁31の内側に折るときに、通常罫線15と逆罫線16の間で上フラップ11,12,13,14が折れるのを防止することができる。そのため、上フラップ11,12,13,14を箱の外側に折って商品33を箱に挿入した後、上フラップ11,12,13,14を箱の内側に折って箱を封緘したときに、より効果的に、上フラップ11,12,13,14が通常罫線15と逆罫線16の間で折れるのを防止することが可能となっている。
次に、上記実施形態の段ボール箱30を形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンを説明する。コルゲートマシンは、上流側から下流側に向かって順に、シングルフェーサ(図示せず)、ダブルフェーサ(図示せず)、スリッタスコアラ40(図10参照)、カットオフ(図示せず)を有する。シングルフェーサは、中芯3を波形に成形し、その中芯3に裏ライナ2を接着して片面段ボールを作る装置である。ダブルフェーサは、シングルフェーサから送り出された片面段ボールに表ライナ1を接着して両面段ボール(以下「段ボールシート」という)を作る装置である。カットオフは、搬送方向に連続する帯状の段ボールシートを搬送方向と直交する方向に切断して枚葉にする装置である。コルゲートマシンにおいて、段ボールシートは、表ライナ1が下側、裏ライナ2が上側となる向きで搬送される。
図10に示すように、スリッタスコアラ40は、スコアラ41とスリッタ42を有する。スコアラ41は、段ボールシート43の上下に配置された回転軸51,52と、上側の回転軸51に固定された通常罫線リング53と、下側の回転軸52に固定された通常罫線リング54とを有し、上下の通常罫線リング53,54で段ボールシート43を挟み込むようになっている。
図11に示すように、上側の通常罫線リング53の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部55と、その凸部55の軸方向両側に位置する凹部56とが設けられている。下側の通常罫線リング54の外周には、凸部55に向き合う溝部57と、その溝部57の軸方向両側に位置する溝肩部58とが設けられている。スコアラ41は、上側の通常罫線リング53の凸部55と下側の通常罫線リング54の溝部57との間に段ボールシート43を挟み込むことで、上側(すなわち裏ライナ2の側)が凹んだ通常罫線15(図3参照)を段ボールシート43に形成する。
また、図10に示すように、スコアラ41は、逆罫線形成部44を有する。逆罫線形成部44は、段ボールシート43の上下に配置された回転軸61,62と、上側の回転軸61に固定された逆罫線リング63と、下側の回転軸62に固定された逆罫線リング64とを有し、逆罫線リング63,64が、通常罫線リング53,54よりも上流側にずれた位置で段ボールシート43を挟み込むようになっている。
図11に示すように、下側の逆罫線リング64の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部65と、その凸部65の軸方向両側に位置する凹部66とが設けられている。上側の逆罫線リング63の外周には、凸部65に向き合う溝部67と、その溝部67の軸方向両側に位置する溝肩部68とが設けられている。逆罫線形成部44は、上側の逆罫線リング63の溝部67と下側の逆罫線リング64の凸部65との間に段ボールシート43を挟み込むことで、下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ逆罫線16(図3参照)を段ボールシート43に形成する。
ここで、上下の通常罫線リング53,54および上下の逆罫線リング63,64は、上側の通常罫線リング53の凸部55の位置が上側の逆罫線リング63の一方の溝肩部68の位置に対応し、かつ、下側の逆罫線リング64の凸部65の位置が下側の通常罫線リング54の一方の溝肩部58の位置に対応するように配置されている。すなわち、段ボールシート43が逆罫線リング63,64および通常罫線リング53,54を順に通過するときに、逆罫線リング63の一方の溝肩部68を通過する部分が、通常罫線リング53の凸部55を通過し、逆罫線リング64の凸部65を通過する部分が、通常罫線リング54の一方の溝肩部58を通過するようになっている。
上下の逆罫線リング63,64は、上側の逆罫線リング63の溝肩部68と下側の逆罫線リング64の凹部66との間に段ボールシート43を挟み込むことで弱罫線24(図3参照)を形成するように、溝肩部68と凹部66の間の隙間の大きさが設定されている。また、上下の通常罫線リング53,54は、上側の通常罫線リング53の凹部56と下側の通常罫線リング54の溝肩部58との間に段ボールシート43を挟み込むことで弱逆罫線25(図3参照)を形成するように凹部56と溝肩部58の間の隙間の大きさが設定されている。
通常罫線リング53,54および逆罫線リング63,64は、通常罫線リング53の凸部55と逆罫線リング64の凸部65の中心間の軸方向のずれ量をx、通常罫線リング54の溝部57の幅をa、溝肩部58の幅をb、逆罫線リング64の凸部65の幅をcとしたときに、以下の式を満たすように配置されている。
1/2a−1/2c ≦ x ≦ 1/2a+b+1/2c
図10に示すように、逆罫線形成部44は、上側の逆罫線リング63の昇降駆動装置45を有する。段ボールシート43に逆罫線16を形成しないときは、昇降駆動装置45が上側の逆罫線リング63を上昇させ、段ボールシート43に逆罫線16を形成するときは、昇降駆動装置45が上側の逆罫線リング63を下降させる。
スリッタ42は、段ボールシート43の上下に配置された回転軸71,72と、上側の回転軸71に固定されたナイフ受け73と、下側の回転軸72に固定されたスリッタナイフ74とを有する。スリッタナイフ74の外周には全周にわたって円周方向に連続する切れ刃が形成されている。スリッタナイフ74は、下側(すなわち表ライナ1の側)から段ボールシート43に切り込み、段ボールシート43を搬送方向(すなわち段目に直角な方向)に沿って切断する回転刃である。
スリッタスコアラ40は、上側の回転軸51,71と下側の回転軸52,72とを支持するフレーム80と、床面Fに固定されたベース部材81と、フレーム80とベース部材81の間に設けられたリニヤガイド82とを有する。リニヤガイド82は、段ボールシート43の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能にフレーム80を支持している。また、スリッタスコアラ40を通過する段ボールシート43の位置が搬送方向に直交する方向に変化したときに、その段ボールシート43の位置の変化に追従してフレーム80を移動させるフレーム移動装置83がフレーム80に取り付けられている。
逆罫線形成部44は、上下の回転軸61,62を支持する補助フレーム84と、床面Fに固定されたベース部材85と、補助フレーム84とベース部材85の間に設けられたリニヤガイド86とを有する。リニヤガイド86は、段ボールシート43の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能に補助フレーム84を支持している。補助フレーム84には、スリッタスコアラ40のフレーム80に連結される連結ブラケット87が設けられている。この連結ブラケット87を介してフレーム80と補助フレーム84を互いに連結することにより、フレーム移動装置83がスリッタスコアラ40のフレーム80を移動させたときに、そのフレーム80と一体に補助フレーム84も移動するようになっている。
このコルゲートマシンで段ボールシート43を製造すると、段ボールシート43が上下の逆罫線リング63,64の間に挟み込まれたときに、上側の逆罫線リング63の溝部67と下側の逆罫線リング64の凸部65との間に段ボールシート43が挟み込まれることで逆罫線16が形成されると同時に、上側の逆罫線リング63の溝肩部68と下側の逆罫線リング64の凹部66との間に段ボールシート43が挟み込まれることで弱罫線24が形成される。その後、段ボールシート43が上下の通常罫線リング53,54の間に挟み込まれたときに、上側の通常罫線リング53の凸部55と下側の通常罫線リング54の溝部57との間に段ボールシート43が挟み込まれることで通常罫線15が形成されると同時に、上側の通常罫線リング53の凹部56と下側の通常罫線リング54の溝肩部58との間に段ボールシート43が挟み込まれることで弱逆罫線25が形成される。このようにして、段ボールシート43に通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とが形成される。
上述のコルゲートマシンで段ボールシート43を製造すると、上下の通常罫線リング53,54で段ボールシート43を挟み込んだときに、段ボールシート43の逆罫線16の部分が、下側の通常罫線リング54の溝肩部58と上側の通常罫線リング53の凹部56との間で圧縮される。そのため、段ボールシート43の逆罫線16の部分を効果的に潰すことが可能となり、安定した折れ精度をもつ逆罫線16を得ることができる。また、上下の逆罫線リング63,64で段ボールシート43を挟み込んだときに、段ボールシート43の通常罫線15の部分が、上側の逆罫線リング63の溝肩部68と下側の逆罫線リング64の凹部66との間で圧縮される。そのため、段ボールシート43の通常罫線15の部分を効果的に潰すことが可能となり、安定した折れ精度をもつ通常罫線15を得ることができる。
上記実施形態のように、逆罫線形成部44の補助フレーム84を、スリッタスコアラ40のフレーム80とは別個に形成すると、既設のスリッタスコアラ40を改造することで逆罫線形成部44を導入することが可能となるが、新品のスリッタスコアラ40をコルゲートマシンに導入する場合等においては、例えば、図12に示すように、逆罫線形成部44をスリッタスコアラ40のフレーム80内に一体の装置として組み込むことも可能である。
また、上記実施形態では、逆罫線リング63,64を、通常罫線リング53,54の上流側にずれた位置に設けたものを例に挙げて説明したが、図13に示すように、逆罫線リング63,64を、通常罫線リング53,54の下流側にずれた位置に設けてもよい。このような実施形態として、例えば、図10に示す逆罫線形成部44を、スリッタスコアラ40の下流側に移動して配置したものや、図12に示す通常罫線リング53,54と逆罫線リング63,64を入れ換えて配置したものが挙げられる。
上記実施形態では、逆罫線16および弱罫線24を段ボールシート43に形成する上下の逆罫線リング63,64とは別個に設けた上下の通常罫線リング53,54で、通常罫線15および弱逆罫線25を形成したが、図15に示すように、上側の特殊罫線リング88と下側の特殊罫線リング89とを使用し、この上下の特殊罫線リング88,89で段ボールシート43を挟み込むことで、図3に示す通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とを同時に形成することも可能である。
図15に示すように、上側の特殊罫線リング88の外周には、上側の通常罫線リング53の外周の凹部56および凸部55と上側の逆罫線リング63の外周の溝部67および溝肩部68とに相当する、凹部56,凸部55,溝部67,溝肩部68が軸方向に並んで順に設けられている。下側の特殊罫線リング89の外周には、下側の通常罫線リング54の外周の溝肩部58および溝部57と、下側の逆罫線リング64の外周の凸部65および凹部66とに相当する、溝肩部58,溝部57,凸部65,凹部66が軸方向に並んで順に設けられている。
上側の特殊罫線リング88の凹部56と下側の特殊罫線リング89の溝肩部58は、段ボールシート43を挟み込むことで弱逆罫線25(図3参照)を形成し、上側の特殊罫線リング88の凸部55と下側の特殊罫線リング89の溝部57は、段ボールシート43を挟み込むことで通常罫線15(図3参照)を形成し、上側の特殊罫線リング88の溝部67と下側の特殊罫線リング89の凸部65は、段ボールシート43を挟み込むことで逆罫線16(図3参照)を形成し、上側の特殊罫線リング88の溝肩部68と下側の特殊罫線リング89の凹部66は、段ボールシート43を挟み込むことで弱罫線24(図3参照)を形成する。
上側の特殊罫線リング88の溝部67の最小径部分から溝肩部68の最大径部分までの高さhは、上側の特殊罫線リング88の溝部67の最小径部分から凸部55の最大径部分までの高さhよりも小さく設定されている。下側の特殊罫線リング89の溝部57の最小径部分から溝肩部58の最大径部分までの高さhは、下側の特殊罫線リング89の溝部57の最小径部分から凸部65の最大径部分までの高さhよりも小さく設定されている。
また、上側の特殊罫線リング88の溝部67の最小径部分から溝肩部68の最大径部分までの高さhは、下側の特殊罫線リング89の溝部57の最小径部分から溝肩部58の最大径部分までの高さhと同一高さに設定されている。上側の特殊罫線リング88の溝部67の最小径部分から凸部55の最大径部分までの高さhは、下側の特殊罫線リング89の溝部57の最小径部分から凸部65の最大径部分までの高さhと同一高さに設定されている。
上下の特殊罫線リング88,89を用いて通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とを同時に形成すると、これらの各罫線15,16,24,25の相対的な位置関係を高精度に管理することが可能となるとともに、段ボールシート43の中芯3と表裏ライナ1,2との間の剥がれを防止することができる。
すなわち、図11に示すように、上下の逆罫線リング63,64で逆罫線16および弱罫線24を段ボールシート43に形成し、その上流側または下流側に配置された上下の通常罫線リング53,54で通常罫線15および弱逆罫線25を形成すると、段ボールシート43が蛇行したときに、図3に示す通常罫線15および弱逆罫線25の位置が、逆罫線16および弱罫線24の位置に対して相対的にずれるおそれがある。これに対し、図15に示すように、上下の特殊罫線リング88,89を用いて通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とを同時に形成すると、段ボールシート43が蛇行したときにも、図3に示す通常罫線15および弱逆罫線25の位置が、逆罫線16および弱罫線24の位置に対してずれるおそれがなく、これらの各罫線15,16,24,25の相対的な位置関係を高精度に管理することが可能となる。
また、図11に示すように、上下の逆罫線リング63,64で逆罫線16および弱罫線24を段ボールシート43に形成し、その上流側または下流側に上下の逆罫線リング63,64とは別個に設けた上下の通常罫線リング53,54で通常罫線15および弱逆罫線25を形成すると、段ボールシート43は、上下の逆罫線リング63,64と上下の通常罫線リング53,54とで合わせて2回挟み込まれることになるので、このとき段ボールシート43の中芯3と表ライナ1または裏ライナ2との間に作用する剪断力によって、段ボールシート43の中芯3と表ライナ1または裏ライナ2との間に剥がれが生じるおそれがある。これに対し、図15に示すように、上下の特殊罫線リング88,89を用いて通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とを同時に形成すると、段ボールシート43は上下の特殊罫線リング88,89で1回挟み込まれるだけなので、段ボールシート43の中芯3と表裏ライナ1,2との間に剥がれが生じるのを防止することができる。
上記実施形態では、コルゲートマシンの途中で帯状に連続する段ボールシート43に通常罫線15を形成するスコアラ41の一部として設けた罫線形成装置を例に挙げて説明したが、図16に示すように、コルゲートマシンで製造された枚葉の段ボールシート43を所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として設けた罫線形成装置を採用することも可能である。
図16に、枚葉の段ボールシート用の罫線形成装置を示す。この罫線形成装置は、例えば、枚葉の段ボールシート43を所定の幅寸法に断裁する断裁機を改造したものである。以下、図10に示す罫線形成装置に対応する部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
逆罫線リング63,64の上流側には、枚葉の段ボールシート43を支持する給紙テーブル91が設けられている。また、スリッタナイフ74とナイフ受け73の下流側には、排紙テーブル92が設けられている。
この罫線形成装置の使用例を説明する。給紙テーブル91で支持された枚葉の段ボールシート43を送り込むと、段ボールシート43が上下の逆罫線リング63,64の間に挟み込まれたときに、上側の逆罫線リング63の溝部67と下側の逆罫線リング64の凸部65との間に段ボールシート43が挟み込まれることで逆罫線16が形成されると同時に、上側の逆罫線リング63の溝肩部68と下側の逆罫線リング64の凹部66との間に段ボールシート43が挟み込まれることで弱罫線24が形成される。その後、段ボールシート43が上下の通常罫線リング53,54の間に挟み込まれたときに、上側の通常罫線リング53の凸部55と下側の通常罫線リング54の溝部57との間に段ボールシート43が挟み込まれることで通常罫線15が形成されると同時に、上側の通常罫線リング53の凹部56と下側の通常罫線リング54の溝肩部58との間に段ボールシート43が挟み込まれることで弱逆罫線25が形成される。このようにして、段ボールシート43に通常罫線15と逆罫線16と弱罫線24と弱逆罫線25とが形成される。その後、段ボールシート43は、スリッタナイフ74で所定の幅寸法に裁断され、排紙テーブル92に排出される。
上記実施形態では、上下の通常罫線リング53,54で通常罫線15および弱逆罫線25と形成するとともに、上下の逆罫線リング63,64で逆罫線16および弱罫線24を形成したが、上下の通常罫線リング53,54で通常罫線15および弱逆罫線25を形成した後、図示しないプラテンダイカッタで平板状の木型を用いて逆罫線16および弱罫線24を形成することも可能である。
通常罫線リング53,54と逆罫線リング63,64の間の軸方向の相対位置を変化させて段ボールシート43を製造し、その段ボールシート43を折り曲げる試験を行なった。この試験に用いた通常罫線リング53,54は、図14に示す断面形状を有し、その寸法は以下のとおりである。また、この試験に用いた逆罫線リング63,64は、通常罫線リング53,54と同一形状、同一寸法の部材を上下逆に取り付けたものである。
Figure 0006076529
表1において、xmin、xmaxは、それぞれ次式で定義される値である。
min=1/2a−1/2c
max=1/2a+b+1/2c
Figure 0006076529
表2において、通常罫線GAPは、通常罫線リング53の凸部55と通常罫線リング54の溝部57の間の隙間の大きさである。また、逆罫線GAPは、逆罫線リング64の凸部65と逆罫線リング63の溝部67の間の隙間の大きさである。xは、通常罫線リング53の凸部55と逆罫線リング64の凸部65の中心間の軸方向のずれ量である。「○」は、通常罫線15および逆罫線16の折れ精度が良かったものを示す。「×」は、通常罫線15または逆罫線16の折れ精度が悪かったものを示す。
上記試験結果により、以下の式を満たすように通常罫線リング53,54および逆罫線リング63,64を配置したときに、安定した折れ精度をもつ通常罫線15および逆罫線16を得ることができることが分かる。
1/2a−1/2c ≦ x ≦ 1/2a+b+1/2c
上記実施形態では、各上フラップ11,12,13,14の長さがいずれも同じ形状の段ボール箱(いわゆるA式の段ボール箱)を例に挙げて説明したが、この発明は、他の形式の段ボール箱(例えば、周壁の上端開口を1枚で閉塞する大きさの上フラップを有し、その上フラップの先端に連設した差込片を周壁31の内側に差し込んで蓋をなすいわゆるB式の段ボール箱)にも適用することができる。
また、上記実施形態では、方形の周壁31を有する段ボール箱を例に挙げて説明したが、この発明は、八角形の周壁を有する段ボール箱(いわゆるコーナーカットの段ボール箱)など、方形以外の周壁を有する段ボール箱に適用してもよい。またこの発明は、周壁の上端に上フラップを有するが、周壁の下端には下フラップが無い段ボール箱(いわゆる半A式の段ボール箱)に適用してもよく、例えば、トレイの上に半A式の段ボール箱をカバーとして被せる2ピースの形態にも使用することができる。
1 表ライナ
2 裏ライナ
3 中芯
11,12,13,14 上フラップ
15 通常罫線
16 逆罫線
24 弱罫線
25 弱逆罫線
30 段ボール箱
31 周壁
41 スコアラ
43 段ボールシート
53,54 通常罫線リング
55 凸部
56 凹部
57 溝部
58 溝肩部
63,64 逆罫線リング
65 凸部
66 凹部
67 溝部
68 溝肩部
88,89 特殊罫線リング

Claims (7)

  1. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールを前記裏ライナ(2)が内側になるように筒状に折り曲げて形成された周壁(31)と、
    前記周壁(31)の一端に連設されたフラップ(11,12,13,14)とを有する段ボール箱において、
    前記フラップ(11,12,13,14)と前記周壁(31)の間に、前記フラップ(11,12,13,14)が前記周壁(31)の内側に折れるように前記裏ライナ(2)側が凹んだ溝状の通常罫線(15)が形成され、
    前記通常罫線(15)に対して前記フラップ(11,12,13,14)の側に、前記通常罫線(15)と平行に、前記フラップ(11,12,13,14)が前記周壁(31)の外側に折れるように前記表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)が形成され、
    前記逆罫線(16)を挟む前記通常罫線(15)の反対側に、前記逆罫線(16)と平行に、前記裏ライナ(2)側が凹んだ弱罫線(24)が形成され
    前記通常罫線(15)を挟む前記逆罫線(16)の反対側に、前記通常罫線(15)と平行に、前記表ライナ(1)側が凹んだ弱逆罫線(25)が形成されていることを特徴とする段ボール箱。
  2. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールシート(43)に、前記裏ライナ(2)側が凹んだ溝状の通常罫線(15)と、前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)と、前記逆罫線(16)を挟む前記通常罫線(15)の反対側に前記逆罫線(16)と平行に前記裏ライナ(2)側が凹んだ弱罫線(24)とを形成する段ボールシートの罫線形成方法であって、
    前記段ボールシートを挟み込む1対の通常罫線リング(53,54)と、その1対の通常罫線リング(53,54)の上流側または下流側にずれた位置で前記段ボールシート(43)を挟み込む1対の逆罫線リング(63,64)を使用し、
    前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の外周には、周方向に連続する凸部(55)と、その凸部(55)の軸方向両側に位置する凹部(56)とが設けられ、前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の外周には、前記凸部(55)に向き合う溝部(57)と、その溝部(57)の軸方向両側に位置する溝肩部(58)とが設けられ、
    前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の外周には、周方向に連続する凸部(65)と、その凸部(65)の軸方向両側に位置する凹部(66)とが設けられ、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の外周には、前記凸部(65)に向き合う溝部(67)と、その溝部(67)の軸方向両側に位置する溝肩部(68)とが設けられ、
    前記1対の通常罫線リング(53,54)および前記1対の逆罫線リング(63,64)は、前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凸部(55)の位置が前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の一方の溝肩部(68)の位置に対応し、かつ、前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凸部(65)の位置が前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の一方の溝肩部(58)の位置に対応するように配置され、
    前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凸部(55)と前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の溝部との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記通常罫線(15)を形成し、
    前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の溝部(67)と前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凸部(65)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記逆罫線(16)を形成し、
    前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の溝肩部(68)と前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凹部(66)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記弱罫線(24)を形成し、
    前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凹部(56)と前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の溝肩部(58)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで弱逆罫線(25)を形成し、その弱逆罫線(25)は、前記通常罫線(15)を挟む前記逆罫線(16)の反対側に、前記通常罫線(15)と平行に、前記表ライナ(1)側が凹んだ弱罫線であ段ボールシートの罫線形成方法。
  3. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールシート(43)に、前記裏ライナ(2)側が凹んだ溝状の通常罫線(15)と、前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)と、前記逆罫線(16)を挟む前記通常罫線(15)の反対側に前記逆罫線(16)と平行に前記裏ライナ(2)側が凹んだ弱罫線(24)と、前記通常罫線(15)を挟む前記逆罫線(16)の反対側に前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ弱逆罫線(25)とを形成する段ボールシートの罫線形成方法であって、
    前記段ボールシートの裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側に配置された1対の特殊罫線リング(88,89)を使用し、その1対の特殊罫線リング(88,89)で前記段ボールシート(43)を挟み込むことで、前記通常罫線(15)と前記逆罫線(16)と前記弱罫線(24)と前記弱逆罫線(25)とを同時に形成する段ボールシートの罫線形成方法。
  4. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールシート(43)に、前記裏ライナ(2)側が凹んだ溝状の通常罫線(15)と、前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)と、前記逆罫線(16)を挟む前記通常罫線(15)の反対側に前記逆罫線(16)と平行に前記裏ライナ(2)側が凹んだ弱罫線(24)とを形成する段ボールシートの罫線形成装置であって、
    前記段ボールシートを挟み込む1対の通常罫線リング(53,54)と、その1対の通常罫線リング(53,54)の上流側または下流側にずれた位置で前記段ボールシート(43)を挟み込む1対の逆罫線リング(63,64)を有し、
    前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の外周には、周方向に連続する凸部(55)と、その凸部(55)の軸方向両側に位置する凹部(56)とが設けられ、前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の外周には、前記凸部(55)に向き合う溝部(57)と、その溝部(57)の軸方向両側に位置する溝肩部(58)とが設けられ、
    前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の外周には、周方向に連続する凸部(65)と、その凸部(65)の軸方向両側に位置する凹部(66)とが設けられ、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の外周には、前記凸部(65)に向き合う溝部(67)と、その溝部(67)の軸方向両側に位置する溝肩部(68)とが設けられ、
    前記1対の通常罫線リング(53,54)および前記1対の逆罫線リング(63,64)は、前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凸部(55)の位置が前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の一方の溝肩部(68)の位置に対応し、かつ、前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凸部(65)の位置が前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の一方の溝肩部(58)の位置に対応するように配置され、
    前記1対の通常罫線リング(53,54)は、前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凸部(55)と前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の溝部(57)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記通常罫線(15)を形成し、
    前記1対の逆罫線リング(63,64)は、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の溝部(67)と前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凸部(65)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記逆罫線(16)を形成するとともに、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(63)の溝肩部(68)と前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(64)の凹部(66)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記弱罫線(24)を形成し、
    前記1対の通常罫線リング(53,54)は、前記裏ライナ(2)側の通常罫線リング(53)の凹部(56)と前記表ライナ(1)側の通常罫線リング(54)の溝肩部(58)との間に前記段ボールシート(43)を挟み込むことで弱逆罫線(25)を形成し、その弱逆罫線(25)は、前記通常罫線(15)を挟む前記逆罫線(16)の反対側に、前記通常罫線(15)と平行に、前記表ライナ(1)側が凹んだ弱罫線であ段ボールシートの罫線形成装置。
  5. 前記1対の通常罫線リング(53,54)および前記1対の逆罫線リング(63,64)は、コルゲートマシンの途中で帯状に連続する段ボールシート(43)に前記通常罫線(15)を形成するスコアラ(41)の一部として設けられている請求項に記載の段ボールシートの罫線形成装置。
  6. 前記1対の通常罫線リング(53,54)および前記1対の逆罫線リング(63,64)は、枚葉の段ボールシート(43)を所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として設けられている請求項に記載の段ボールシートの罫線形成装置。
  7. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールシート(43)に、前記裏ライナ(2)側が凹んだ溝状の通常罫線(15)と、前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)と、前記逆罫線(16)を挟む前記通常罫線(15)の反対側に前記逆罫線(16)と平行に前記裏ライナ(2)側が凹んだ弱罫線(24)と、前記通常罫線(15)を挟む前記逆罫線(16)の反対側に前記通常罫線(15)と平行に前記表ライナ(1)側が凹んだ弱逆罫線(25)とを形成する段ボールシートの罫線形成装置であって、
    前記段ボールシートの裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側に配置された1対の特殊罫線リング(88,89)を有し、その1対の特殊罫線リング(88,89)は、前記段ボールシート(43)を挟み込むことで前記通常罫線(15)と前記逆罫線(16)と前記弱罫線(24)と前記弱逆罫線(25)とを同時に形成する段ボールシートの罫線形成装置。
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