JP6050468B1 - 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置 - Google Patents

段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フラップを周壁の内側に折ったときにフラップ切り離し用のミシン目が割れにくい段ボール箱を提供する。【解決手段】上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分には、表ライナ1側が凹んだ溝状の逆罫線16と、逆罫線16が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ2側が凹んだ一対の溝状凹部19a,19bとが形成され、溝状凹部19b内には、上フラップ切り離し用のミシン目17が形成され、そのミシン目17に沿って上フラップ11,12,13,14が周壁41の内側に折れるようになっている段ボール箱。【選択図】図10

Description

この発明は、段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置に関する。
一般に、段ボール箱は、段ボールを筒状に折り曲げて形成された周壁と、この周壁の一端に連設された複数のフラップとを有する。また、フラップと周壁の境界部分には通常罫線が形成され、この通常罫線に沿ってフラップを周壁の内側に円滑に折ることができるようになっている。ここで、段ボールは、表ライナと、裏ライナと、これら両ライナの間に設けられた中芯とを有し、フラップと周壁の境界の通常罫線は、裏ライナ側(すなわち箱の内側)が凹んだ溝状に形成されている。
段ボール箱に商品を箱詰めする際、商品を段ボール箱に挿入しやすくするため、フラップを周壁の外側に折ることがある(いわゆる外折り)。ここで、フラップと周壁の境界の通常罫線は、裏ライナ側が凹んだ溝状とされているため、フラップを箱の内側に折るときは、フラップが通常罫線に沿って円滑に折れるが、フラップを箱の外側に折るときは、フラップが折れにくい。そのため、商品を箱詰めする際、フラップを箱の外側に折った状態で、フラップが弾性的に戻ってこないように手でフラップを押さえておかなければならないという問題があった。
このような問題を解消するため、特許文献1の段ボール箱が提案されている。特許文献1の段ボール箱は、図24に示すように、フラップ101と周壁102の境界部分に、フラップ101を周壁102の内側に折り曲げるための通常罫線103と、フラップ101を周壁102の外側に折り曲げるための逆罫線104とを形成したものである。
実開昭60−123317号公報
ところで、本願の発明者は、フラップ101と周壁102の境界部分に、フラップ101を周壁102の内側に折り曲げるための通常罫線103と、フラップ101を周壁102の外側に折り曲げるための逆罫線104とを形成した段ボール箱において、段ボール箱の開封性を向上させるため、図24の鎖線に示すように、通常罫線103の位置に、フラップ101の切り離し用のミシン目105を形成することを検討した。
通常罫線103の位置にミシン目105を形成すれば、段ボール箱をフラップ101で閉鎖した状態から、フラップ101をミシン目105に沿って周壁102から切り離すことで、段ボール箱を容易に開封することが可能となる。また、フラップ101をミシン目105に沿って周壁102から切り離した後、商品を段ボール箱から取り出さずに段ボール箱に入れたままの状態で店頭に陳列することが可能となる。
しかしながら、本願の発明者が、フラップ101を周壁102の内側に折り曲げるための通常罫線103と、フラップ101を周壁102の外側に折り曲げるための逆罫線104とをフラップ101と周壁102の境界部分に形成し、さらに、通常罫線103の位置にフラップ101の切り離し用のミシン目105を形成した段ボール箱を社内で実際に試作したところ、通常罫線103に沿ってフラップ101を周壁102の内側に折り曲げたときに、ミシン目105が割れてしまう問題があることが判明した。
そこで、本願の発明者は、社内で試作した上記の段ボール箱において、フラップ101を通常罫線103に沿って折り曲げたときにミシン目105が割れてしまう原因を究明したところ、以下の点に気付いた。
通常罫線103は、フラップ101と周壁102の境界部分を、表ライナ106の側と裏ライナ107の側とから挟み込むことで形成される。同様に、逆罫線104も、フラップ101と周壁102の境界部分を、表ライナ106の側と裏ライナ107の側とから挟み込むことで形成される。そのため、通常罫線103と逆罫線104を両方とも形成した場合、フラップ101と周壁102の境界部分は、通常罫線103を形成する時と逆罫線104を形成する時とで合わせて2回挟み込まれることにより大きな引張負荷を受け、その結果、フラップ101と周壁102の境界部分のライナ106,107の引張強度が大きく低下することとなる。
そのため、通常罫線103と逆罫線104を両方とも形成した場合、さらに通常罫線103の位置にミシン目105を形成すると、ミシン目105は容易に割れやすいものとなり、その結果、フラップ101を通常罫線103に沿って周壁102の内側に折り曲げたときに、表ライナ106に作用する張力によってミシン目105が割れることが分かった。
この発明が解決しようとする課題は、フラップを周壁の内側に折ったときにフラップ切り離し用のミシン目が割れにくい段ボール箱を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の段ボール箱を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する段ボールを前記裏ライナが内側になるように筒状に折り曲げて形成される周壁と、
前記周壁の一端に連設されたフラップとを有する段ボール箱において、
前記フラップと前記周壁の境界部分には、表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線と、前記逆罫線が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ側が凹んだ一対の溝状凹部とが形成され、
前記一対の溝状凹部のうちの一方の溝状凹部には、裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなるフラップ切り離し用のミシン目が形成され、そのミシン目に沿って前記フラップが前記周壁の内側に折れるようになっている、
ことを特徴とする段ボール箱。
このようにすると、フラップと周壁の境界部分の一対の溝状凹部は、表ライナ側が凹んだ逆罫線を形成するために段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込んだときに、裏ライナ側に同時に形成されるものであり、フラップと周壁の境界部分に、逆罫線とは独立して形成される通常罫線がない。また、溝状凹部とフラップ切り離し用のミシン目とが、従来の段ボール箱の通常罫線と同様に機能するため、通常罫線の形成を省略することが可能となっている。そのため、この段ボール箱は、罫線形成時の引張負荷によるフラップと周壁の境界部分のライナの引張強度の低下が小さく、フラップをミシン目に沿って周壁の内側に折ったときに、表ライナに作用する張力によってミシン目が割れるのを防止することができる。
前記ミシン目は、ミシン目の延びる方向に直交する方向の表ライナ側の前記各切れ目の幅が、ミシン目の延びる方向に直交する方向の裏ライナ側の前記各切れ目の幅よりも小さくなるように形成すると好ましい。
このようにすると、ミシン目を形成するときに、表ライナ側の隣り合う切れ目の間の繋ぎ部分が受ける負荷を、裏ライナ側の隣り合う切れ目の間の繋ぎ部分が受ける負荷よりも小さくすることができるので、フラップをミシン目に沿って周壁の内側に折ったときに、表ライナに作用する張力によってミシン目が割れるのを効果的に防止することが可能となる。
前記ミシン目は、表ライナ側の前記切れ目の周縁部が凸形状となり、裏ライナ側の前記切れ目の周縁部が凹形状となるように形成すると好ましい。
このようにすると、フラップをミシン目に沿って周壁の内側に折ったときに、表ライナに作用する張力によってミシン目が割れるのを効果的に防止することが可能となる。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートのミシン目形成方法として、以下の構成のミシン目形成方法を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する段ボールシートを走行させ、その段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込む一対の逆罫線リングを使用し、
前記表ライナ側の逆罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する一対の凹部とが設けられ、前記裏ライナ側の逆罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する一対の溝肩部とが設けられ、
前記一対の逆罫線リングは、前記溝部と前記凸部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線を前記段ボールシートに形成するとともに、前記一対の溝肩部と前記一対の凹部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記逆罫線が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ側が凹んだ一対の溝状凹部を前記段ボールシートに形成し、
前記一対の逆罫線リングの下流側に配置されたミシン目形成ナイフで、前記一対の溝状凹部のうちの一方の溝状凹部内に、裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなるミシン目を形成する、
段ボールシートのミシン目形成方法である。
このようにすると、一対の逆罫線リングで段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込むことによって、表ライナ側の逆罫線と裏ライナ側の溝状凹部とを同時に形成することができる。そして、この逆罫線リングで逆罫線と溝状凹部を形成した後に、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフでミシン目を形成するので、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線を形成する前にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によってミシン目が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線を形成した後にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。
前記ミシン目形成ナイフは、裏ライナの側から表ライナの側に向けて前記段ボールシートに切り込む構成のものを用いると好ましい。
このようにすると、ミシン目の表ライナ側の各切れ目の幅が、ミシン目の裏ライナ側の各切れ目の幅よりも小さくすることができる。また、ミシン目の表ライナ側の切れ目の周縁部は凸形状となり、ミシン目の裏ライナ側の切れ目の周縁部は凹形状となる。
前記ミシン目形成ナイフとして、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部が外周に等間隔に設けられた円盤状のナイフを用いる場合、
前記各刃部は、半径方向外側の縁の切れ刃と、回転方向前側の縁の切れ刃と、回転方向後側の縁の切れ刃とを有する構成とすると好ましい。
このようにすると、刃部が段ボールシートに切り込むときの抵抗による表ライナまたは裏ライナの亀裂の発生を防止することができ、その結果、ミシン目の割れを効果的に防止することが可能となる。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートのミシン目形成装置として、以下の構成のミシン目形成装置を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中芯とを有する走行中の段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込む一対の逆罫線リングを有し、
前記表ライナ側の逆罫線リングの外周には、周方向に連続する凸部と、その凸部の軸方向両側に位置する一対の凹部とが設けられ、前記裏ライナ側の逆罫線リングの外周には、前記凸部に向き合う溝部と、その溝部の軸方向両側に位置する一対の溝肩部とが設けられ、
前記一対の逆罫線リングは、前記溝部と前記凸部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線を前記段ボールシートに形成するとともに、前記一対の溝肩部と前記一対の凹部との間に前記段ボールシートを挟み込むことで前記逆罫線が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ側が凹んだ一対の溝状凹部を前記段ボールシートに形成し、
前記一対の逆罫線リングの下流側に配置されたミシン目形成ナイフを更に有し、そのミシン目形成ナイフは、前記一対の溝状凹部のうちの一方の溝状凹部内に、前記ミシン目形成ナイフで裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなるミシン目を形成する、
段ボールシートのミシン目形成装置である。
このようにすると、一対の逆罫線リングで段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込むことによって、表ライナ側の逆罫線と裏ライナ側の溝状凹部とを同時に形成することができる。そして、この逆罫線リングで逆罫線と溝状凹部を形成した後に、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフでミシン目を形成するので、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線を形成する前にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によってミシン目が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線を形成した後にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。
前記ミシン目形成ナイフは、裏ライナの側から表ライナの側に向けて前記段ボールシートに切り込む構成のものを用いると好ましい。
このようにすると、ミシン目の表ライナ側の各切れ目の幅が、ミシン目の裏ライナ側の各切れ目の幅よりも小さくすることができる。また、ミシン目の表ライナ側の切れ目の周縁部は凸形状となり、ミシン目の裏ライナ側の切れ目の周縁部は凹形状となる。
前記ミシン目形成ナイフとして、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部が外周に等間隔に設けられた円盤状のナイフを用いる場合、
前記各刃部は、半径方向外側の縁の切れ刃と、回転方向前側の縁の切れ刃と、回転方向後側の縁の切れ刃とを有する構成とすると好ましい。
このようにすると、刃部が段ボールシートに切り込むときの抵抗による表ライナまたは裏ライナの亀裂の発生を防止することができ、その結果、ミシン目の割れを効果的に防止することが可能となる。
この発明の段ボール箱は、逆罫線と同時に形成可能な溝状凹部と、フラップ切り離し用のミシン目とが、従来の段ボール箱の通常罫線と同様に機能するため、通常罫線の形成を省略することが可能となっている。そのため、この段ボール箱は、罫線形成時の引張負荷によるフラップと周壁の境界部分のライナの引張強度の低下が小さく、フラップをミシン目に沿って周壁の内側に折ったときに、表ライナに作用する張力によってミシン目が割れるのを防止することができる。
この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを表ライナの側から見た図 図1の上フラップと側板の境界部分を拡大して示す部分拡大図 (A)は図2のミシン目の近傍を裏ライナ側から見た拡大図、(B)は図2のIIIB−IIIB線に沿った拡大断面図、(C)は図2のミシン目の近傍を表ライナ側から見た拡大図 図3(B)に示すミシン目の拡大図 図2のミシン目に沿った拡大断面図 図1の下フラップと側板の境界部分を拡大して示す部分拡大図 (A)は図6の溝状凹部の近傍を裏ライナ側から見た拡大図、(B)は図2のVIIB−VIIB線に沿った拡大断面図、(C)は図2の溝状凹部の近傍を表ライナ側から見た拡大図 図1に示すブランクを組み立てて、上フラップを折る前の状態の段ボール箱を示す斜視図 図8に示す上フラップを周壁の外側に折り、段ボール箱に商品を挿入した状態を示す斜視図 図9に示す上フラップを周壁の内側に折る過程を示す斜視図 図10に示す上フラップで周壁の上端開口を閉じ、段ボール箱を封緘した状態を示す斜視図 図11に示す上フラップをミシン目に沿って周壁から切り離すことで、段ボール箱を開封した状態を示す斜視図 図9のXIII−XIII線に沿った断面図 図10のXIV−XIV線に沿った断面図 図1に示すブランクを形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンのスリッタスコアラおよびミシン目形成装置の部分を示す断面図 図15に示す逆罫線リングとミシン目形成ナイフの相対的な位置関係を模式的に示す図 図15に示すミシン目形成装置のミシン目形成ナイフの近傍の拡大断面図 図17に示すミシン目ナイフの刃部の拡大図 図18のXIX−XIX線に沿った断面図 図18の刃部の変形例を示す図 図20のXXI−XXI線に沿った断面図 枚葉の段ボールシート用のミシン目形成装置の例を示す断面図 図3(A),(B),(C)に示す段ボール箱の変形例を示す図 従来の段ボール箱のフラップと周壁の境界部分を示す断面図
図1に、この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを示す。ブランクは、表ライナ1と、裏ライナ2と、表ライナ1と裏ライナ2の間に設けられた中芯3とを有する段ボールで形成されている。このブランクは、罫線4を介して順に連設された方形の側板5,6,7,8を有する。罫線4は、段ボールの段目に平行な方向に延びている。端に位置する側板5の側縁には、罫線9を介して継ぎ代10が連設されている。側板5,6,7,8は、図8に示すように、段ボール箱40を組み立てた際に周壁41を構成する部分である。
図1に示すように、各側板5,6,7,8の上縁には、それぞれ上フラップ11,12,13,14が連設されている。隣り合う上フラップ11,12,13,14の間には段目に平行な切り込み溝15が設けられ、この切り込み溝15を介して上フラップ11,12,13,14同士が切り離された状態となっている。
上フラップ11,12,13,14と側板5,6,7,8の境界部分には、上フラップ11,12,13,14が表ライナ1の側(すなわち図8に示す周壁41の外側)に折れるように表ライナ1側が凹んだ溝状の逆罫線16と、上フラップ11,12,13,14を切り離すためのミシン目17とが形成されている。逆罫線16およびミシン目17は、段ボールの段目に直角な方向に延びている。
逆罫線16は、上フラップ11,12,13,14の付け根の位置(すなわち切り込み溝15の終端同士を直線で結んだときの直線の位置)に対して、上フラップ11,12,13,14の先端に近い側にずれた位置に形成されている。
ミシン目17は、上フラップ11,12,13,14の付け根の位置と一致するように形成されている。ここで、ミシン目17が上フラップ11,12,13,14の付け根の位置に一致するとは、数学的に厳密な意味で完全に一致することを要求するものではなく、例えば、1mm程度の製造上の誤差を許容する意味での一致である。
側板6,8には、開封補助用の破断線18が形成されている。破断線18は、その中央部分がミシン目17よりも下方に位置し、両端部分がミシン目17に接続するように形成されている。
各側板5,6,7,8の下縁には、それぞれ下フラップ21,22,23,24が連設されている。隣り合う下フラップ21,22,23,24の間には段目に平行な切り込み溝25が設けられ、この切り込み溝25を介して下フラップ21,22,23,24同士が切り離された状態となっている。
図3(A),(B)に示すように、上フラップ11,12,13,14と側板5,6,7,8の境界部分には、裏ライナ2側が凹んだ一対の溝状凹部19a,19bが形成されている。この一対の溝状凹部19a,19bは、逆罫線16が延びる領域を挟んで平行に延びている。すなわち、上フラップ11,12,13,14と側板5,6,7,8の境界部分の裏ライナ2側には、表ライナ1の逆罫線16に対応する位置に、逆罫線16と同方向に延びる断面円弧状の突条20が形成され、この突条20を挟む両側に一対の平行な溝状凹部19a,19bが形成されている。
一対の溝状凹部19a,19bのうち上フラップ11,12,13,14の先端から遠い側の溝状凹部19bは、その溝状凹部19bの内部に、切り込み溝15の終端が存在するように形成されている。すなわち、一対の溝状凹部19a,19bのうち上フラップ11,12,13,14の先端から遠い側の溝状凹部19bは、図1に示す上フラップ11,12,13,14の付け根に一致するように配置されている。
図4に示すように、溝状凹部19bは、突条20と溝状凹部19bの境界30で最も深くなり、突条20から遠ざかるに従って次第に浅くなるように形成されている。溝状凹部19bは、後述の一対の逆罫線リング67,68(図16参照)で挟み込まれた際に、逆罫線リング67の溝肩部73の外径の最も大きい円筒面状の領域Dが接触した領域と、その外側の、逆罫線リング67,68による挟み込みによって引っ張られて段の厚みが損失した領域とからなる(図3(B)参照)。溝状凹部19bは、突条20の中心から3.0mm〜5.0mmの距離に最も深い位置(突条20と溝状凹部19bの境界30の位置)がくるように形成されている。他方の溝状凹部19aも、溝状凹部19bと同様に形成されている。ミシン目17は、溝状凹部19b内に形成すればよいが、溝状凹部19bのうち、逆罫線リング67の溝肩部73の外径の最も大きい円筒面状の領域D(図16参照)が接触した領域(逆罫線リング67の接触痕が存在する帯状領域)またはその外側に2.0mm以内(好ましくは1.0mm以内)の領域に形成すると好ましい。
図2に示すように、ミシン目17は、所定の間隔をおいて直線状に並ぶ多数の切れ目31からなる。各切れ目31は逆罫線16と平行なスリット状に形成され、これらの切れ目31が、逆罫線16と平行な一直線上に並ぶように配置されている。各切れ目31は、裏ライナ2側と表ライナ1側の間を貫通して形成されている(図5参照)。
図3(A)に示すように、ミシン目17は、一対の溝状凹部19a,19bのうち、上フラップ11,12,13,14の先端から遠い側の溝状凹部19b内に位置するように形成されている。図3(C)に示すように、ミシン目17の中心と逆罫線16の中心の間隔Lは、4.5〜8.0mm(好ましくは、5.0〜7.0mm)の範囲に設定されている。図3(A),(C)に示すように、ミシン目17は、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の表ライナ1側の各切れ目31aの幅が、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の裏ライナ2側の各切れ目31bの幅よりも小さくなるように形成されている。
図4に示すように、ミシン目17は、表ライナ1側の切れ目31aの周縁部32が、表ライナ1の表面から隆起した凸形状となり、裏ライナ2側の切れ目31bの周縁部33が、裏ライナ2の表面から中芯3の側に落ち込む凹形状となるように形成されている。このようなミシン目17は、後述するように、裏ライナ2の側から表ライナ1の側に向けてミシン目形成ナイフ89を切り込ませることで形成することが可能である。
図5に示すように、表ライナ1の各切れ目31aは、裏ライナ2の各切れ目31bと表裏で一致する位置に形成されている。表ライナ1側の隣り合う切れ目31aの間の繋ぎ部分の長さは、2mm以上4mm以下(好ましくは2.5mm以上、3.5mm以下)とされている。
図1、図6、図7(A),(B),(C)に示すように、下フラップ21,22,23,24と側板5,6,7,8の境界部分には、下フラップ21,22,23,24が裏ライナ2の側(すなわち図8に示す周壁41の内側)に折れるように裏ライナ2側が凹んだ溝状の通常罫線26と、通常罫線26が延びる領域を挟んで平行に延びる表ライナ1側が凹んだ一対の溝状凹部27a,27bが形成されている。
図7(A)に示すように、通常罫線26は、その通常罫線26の内部に切り込み溝25の終端が存在するように形成されている。すなわち、通常罫線26は、図1に示す下フラップ21,22,23,24の付け根に一致するように配置されている。
図7(B)に示すように、下フラップ21,22,23,24と側板5,6,7,8の境界部分の表ライナ1側には、裏ライナ2側の通常罫線26に対応する位置に、通常罫線26と同方向に延びる断面円弧状の突条28が形成され、この突条28を挟む両側に一対の平行な溝状凹部27a,27bが形成されている。
図7(C)に示すように、一対の溝状凹部27a,27bのうち下フラップ21,22,23,24の先端に近い側の溝状凹部27aは、切り込み溝25の終端に対して、下フラップ21,22,23,24の先端に近い側にずれた位置に形成され、下フラップ21,22,23,24の先端から遠い側の溝状凹部27bは、切り込み溝25の終端に対して、下フラップ21,22,23,24の先端から遠い側にずれた位置に形成されている。
図1に示すブランクは、例えば、以下のようにして組み立てることができる。
図8に示すように、側板5,6,7,8を罫線4に沿って裏ライナ2が内側になるように筒状に折り曲げ、一端の側板5に連設された継ぎ代10を他端の側板8の内面に接着し、それらの側板5,6,7,8で周壁41を形成する。次に、段ボール箱40の幅面に相当する側板6,8の下端に連設された下フラップ22,24を、通常罫線26に沿って周壁41の内側に折り曲げ、続いて段ボール箱40の長さ面に相当する側板5,7の下端に連設された下フラップ21,23を通常罫線26に沿って周壁41の内側に折り曲げ、それらの下フラップ21,22,23,24で周壁41の下端開口を閉じる底42を形成する。
次に、商品を箱詰めする。このとき、図8に示すように、各上フラップ11,12,13,14が周壁41の上方に真っ直ぐ延びたままの状態で商品43(図9参照)を段ボール箱40に挿入することも可能であるが、手作業で商品43を段ボール箱40に挿入する場合、図8に示す状態では、各上フラップ11,12,13,14が邪魔となって商品43を挿入しにくい。また、オートケーサーで自動的に商品43を段ボール箱40に挿入する場合にも、上フラップ11,12,13,14が僅かでも周壁41の内側に倒れていると、商品43を段ボール箱40に挿入する過程で上フラップ11,12,13,14の先端に商品43が干渉するおそれがある。
そこで、商品43を段ボール箱40に挿入しやすくするために、図9に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折る(いわゆる外折り)。
ここで、図3(B)に示すように、溝状凹部19a,19bは、裏ライナ2の側が凹んだ溝状とされているので、溝状凹部19a,19bに沿って上フラップ11,12,13,14を裏ライナ2の側に折るときは、比較的小さい力で折ることが可能であるが、逆に、溝状凹部19a,19bに沿って上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側に折るには、比較的大きい力を要するという特性を有する。一方、逆罫線16は、表ライナ1の側が凹んだ溝状とされているので、逆罫線16に沿って上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側に折るときは、比較的小さい力で折ることが可能であるが、逆に、逆罫線16に沿って上フラップ11,12,13,14を裏ライナ2の側に折るには、比較的大きい力を要するという特性を有する。
そのため、図9に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側(すなわち表ライナ1の側)に折ったとき、上フラップ11,12,13,14は、溝状凹部19a,19bの位置では折れずに、逆罫線16に沿って折れることとなる(図13参照)。
なお図9では、上フラップ11,12,13,14をすべて折った例を示したが、上フラップ11,12,13,14のうちいずれか1枚のみ(例えば、箱詰めの作業者から見て手前側にあるもの)を折るようにしてもよい。
その後、図10、図11に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折る(いわゆる内折り)。このとき、図3(B)に示す溝状凹部19a,19bおよび逆罫線16の上述の特性により、上フラップ11,12,13,14は、逆罫線16に沿って折れるのではなく、一対の溝状凹部19a,19bのいずれかに沿って折れることとなる。さらに、一対の溝状凹部19a,19bのうち、ミシン目17が形成されている溝状凹部19bは、ミシン目17が形成されていない溝状凹部19aよりも折り曲げに要する力が低くなっていることから、結局、上フラップ11,12,13,14は溝状凹部19b内のミシン目17に沿って折れることになる(図14参照)。続いて、上フラップ11,13の先端同士を粘着テープ44でつなぎ合わせることで、蓋45を形成する。上フラップ11,13と上フラップ12,14の上下に重なり合う部分をホットメルト等の接着剤または段ボール用のステープラーで固定することで蓋45を形成してもよい。
このようにして組み立てられた段ボール箱40は、例えば、以下のようにして開封することができる。
図11に示す側板6,8に形成された開封補助用の破断線18を破断して指を入れ、上フラップ12,14を上方に引き上げる。これにより、図12に示すように、上フラップ12,14が、ミシン目17に沿って側板6,8から切り離される。また、上フラップ12,14とともに上フラップ11,13も上方に引き上げられるので、上フラップ11,13も、ミシン目17に沿って側板5,7から切り離される。このようにして、段ボール箱40は、上フラップ11,12,13,14からなる蓋45を、カッター等の刃物を用いずに周壁41から円滑に切り離して開封することができる。また、図12に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41から切り離して段ボール箱40を開封すると、段ボール箱40に収容された商品43が上フラップ11,12,13,14に遮られることなく露出した状態となるので、商品43を段ボール箱40から取り出さずに段ボール箱40に入れたままの状態で店頭に陳列することが可能となる。
上述のように、この段ボール箱40は、上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分に表ライナ1側が凹んだ溝状の逆罫線16が形成されているので、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に円滑に折ることができ、商品43を箱詰めしやすい。
また、この段ボール箱40は、一対の溝状凹部19a,19bのうちの一方の溝状凹部19b内に形成されたミシン目17に沿って上フラップ11,12,13,14を円滑に切り離すことができる。
また、この段ボール箱40において、上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分の一対の溝状凹部19a,19bは、後述するように、表ライナ1側が凹んだ逆罫線16を形成するために段ボールシートを表ライナ1側と裏ライナ2側とから挟み込んだときに、裏ライナ2側に同時に形成されるものであり、上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分に、逆罫線16とは独立して形成される通常罫線(図24の通常罫線103に相当するもの)がない。また、溝状凹部19bと、上フラップ11,12,13,14の切り離し用のミシン目17とが、従来の段ボール箱の通常罫線(図24の通常罫線103に相当するもの)と同様に機能するため、通常罫線の形成を省略することが可能となっている。そのため、この段ボール箱40は、罫線形成時の引張負荷による上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分のライナ1,2の引張強度の低下が小さく、上フラップ11,12,13,14をミシン目17に沿って周壁41の内側に折ったときに、表ライナ1に作用する張力によってミシン目17が割れるのを防止することができる。
次に、上記実施形態の段ボール箱40を形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンを説明する。コルゲートマシンは、上流側から下流側に向かって順に、シングルフェーサ(図示せず)、ダブルフェーサ(図示せず)、スリッタスコアラ50(図15参照)、ミシン目形成装置51(図15参照)、カットオフ(図示せず)を有する。シングルフェーサは、中芯3を波形に成形し、その中芯3に裏ライナ2を接着して片面段ボールを作る装置である。ダブルフェーサは、シングルフェーサから送り出された片面段ボールに表ライナ1を接着して両面段ボール(以下「段ボールシート」という)を作る装置である。カットオフは、搬送方向に連続する帯状の段ボールシートを搬送方向と直交する方向に切断して枚葉にする装置である。スリッタスコアラ50において、段ボールシートは、表ライナ1が下側、裏ライナ2が上側となる向きで水平に走行する。
図15に示すように、スリッタスコアラ50は、スコアラ53とスリッタ54を有する。スコアラ53は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸56,57と、上側の回転軸56に固定された通常罫線リング58と、下側の回転軸57に固定された通常罫線リング59とを有し、上下の通常罫線リング58,59で段ボールシート55を挟み込むようになっている。
上側の通常罫線リング58の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部60と、その凸部60の軸方向両側に位置する一対の凹部61とが設けられている。下側の通常罫線リング59の外周には、凸部60に向き合う溝部62と、その溝部62の軸方向両側に位置する一対の溝肩部63とが設けられている。この上下の通常罫線リング58,59は、上側の通常罫線リング58の凸部60と下側の通常罫線リング59の溝部62との間に段ボールシート55を挟み込むことで、上側(すなわち裏ライナ2の側)が凹んだ溝状の通常罫線26(図7(A),(B)参照)を段ボールシート55に形成する。このとき、段ボールシート55は、下側の通常罫線リング59の溝部62の両側の一対の溝肩部63と、上側の通常罫線リング58の凸部60の両側の一対の凹部61との間でも挟み込まれるため、下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ一対の溝状凹部27a,27b(図7(B),(C)参照)も同時に形成される。ここでスリッタスコアラ50は、図1に示す下フラップ21,22,23,24と側壁の境界部分に通常罫線26を形成するが、上フラップ11,12,13,14と側壁の境界部分には通常罫線を形成しない。
また、図15に示すように、スリッタスコアラ50は、逆罫線形成部64を有する。逆罫線形成部64は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸65,66と、上側の回転軸65に固定された逆罫線リング67と、下側の回転軸66に固定された逆罫線リング68とを有し、上下の逆罫線リング67,68で段ボールシート55を挟み込むようになっている。
図16に示すように、下側(すなわち表ライナ1の側)の逆罫線リング68の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部70と、その凸部70の軸方向両側に位置する一対の凹部71とが設けられている。上側(すなわち裏ライナ2の側)の逆罫線リング67の外周には、凸部70に向き合う溝部72と、その溝部72の軸方向両側に位置する一対の溝肩部73とが設けられている。この上下の逆罫線リング67,68は、下側の逆罫線リング68の凸部70と上側の逆罫線リング67の溝部72との間に段ボールシート55を挟み込むことで、下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ溝状の逆罫線16を段ボールシート55に形成する。このとき、段ボールシート55は、上側の逆罫線リング67の一対の溝肩部73と、下側の逆罫線リング68の一対の凹部71との間でも挟み込まれるため、上側が凹んだ一対の溝状凹部19a,19bも同時に形成される。
図15に示すように、逆罫線形成部64は、上側の逆罫線リング67の昇降駆動装置74を有する。段ボールシート55に逆罫線16を形成しないときは、昇降駆動装置74が上側の逆罫線リング67を上昇させ、段ボールシート55に逆罫線16を形成するときは、昇降駆動装置74が上側の逆罫線リング67を下降させる。
スリッタ54は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸75,76と、上側の回転軸75に固定されたナイフ受け77と、下側の回転軸76に固定されたスリッタナイフ78とを有する。スリッタナイフ78の外周には全周にわたって円周方向に連続する切れ刃が形成されている。スリッタナイフ78は、下側(すなわち表ライナ1の側)から段ボールシート55に切り込み、段ボールシート55を搬送方向(すなわち段目に直角な方向)に沿って切断する回転刃である。
スリッタスコアラ50は、上側の回転軸56,75と下側の回転軸57,76とを支持するフレーム79と、床面Fに固定されたベース部材80と、フレーム79とベース部材80の間に設けられたリニヤガイド81とを有する。リニヤガイド81は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能にフレーム79を支持している。また、スリッタスコアラ50を通過する段ボールシート55の位置が搬送方向に直交する方向に変化したときに、その段ボールシート55の位置の変化に追従してフレーム79を移動させるフレーム移動装置82がフレーム79に取り付けられている。
逆罫線形成部64は、上下の回転軸65,66を支持する補助フレーム83と、床面Fに固定されたベース部材84と、補助フレーム83とベース部材84の間に設けられたリニヤガイド85とを有する。リニヤガイド85は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能に補助フレーム83を支持している。補助フレーム83には、スリッタスコアラ50のフレーム79に連結される連結ブラケット86が設けられている。この連結ブラケット86を介してフレーム79と補助フレーム83を互いに連結することにより、フレーム移動装置82がスリッタスコアラ50のフレーム79を移動させたときに、そのフレーム79と一体に補助フレーム83も移動するようになっている。
ミシン目形成装置51は、スコアラ53の下流側に配置されている。このミシン目形成装置51は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸87,88と、上側の回転軸87に固定された円盤状のミシン目形成ナイフ89と、下側の回転軸88に固定されたナイフ受け90とを有する。ミシン目形成ナイフ89は、上側(すなわち裏ライナ2の側)から下側(すなわち表ライナ1の側)に向けて段ボールシート55に切り込み、段ボールシート55にミシン目17(図1参照)を形成する回転刃である。
図16に示すように、ミシン目形成ナイフ89は、上側の逆罫線リング67の溝肩部73と下側の逆罫線リング68の凹部71との間で挟み込まれて形成された溝状凹部19bの内部にミシン目17が形成されるように、溝肩部73の位置に対応して配置されている。ここで、ミシン目形成ナイフ89は、上側の逆罫線リング67の溝肩部73の外径が最も大きい円筒面状の領域Dとシート搬送方向に重なるように配置すると好ましいが、上側の逆罫線リング67の溝肩部73の外径が最も大きい円筒面状の領域Dに対して、他方の溝肩部73から遠ざかる方向に2.0mm以内(好ましくは1.0mm以内)の範囲でずれた位置に配置することも可能である。
また、ミシン目形成装置51は、回転軸87,88を支持するフレーム91と、床面Fに固定されたベース部材92と、フレーム91とベース部材92の間に設けられたリニヤガイド93とを有する。リニヤガイド93は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能にフレーム91を支持している。フレーム91には、スリッタスコアラ50のフレーム79に連結される連結ブラケット94が設けられている。この連結ブラケット94を介してフレーム79とフレーム91を互いに連結することにより、フレーム移動装置82がスリッタスコアラ50のフレーム79を移動させたときに、そのフレーム79と一体にミシン目形成装置51のフレーム91も移動するようになっている。
また、ミシン目形成装置51は、ミシン目形成ナイフ89の昇降駆動装置95を有する。段ボールシート55にミシン目17を形成しないときは、昇降駆動装置95がミシン目形成ナイフ89を上昇させ、段ボールシート55にミシン目17を形成するときは、昇降駆動装置95がミシン目形成ナイフ89を下降させる。
図17に示すように、ミシン目形成ナイフ89の外周には、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部96が円周方向に等間隔に設けられている。各刃部96の半径方向外側の縁は、回転軸87の中心と同じ位置に中心をもつ円弧状とされている。
図18、図19に示すように、刃部96は、半径方向外側の縁の切れ刃97と、回転方向前側の縁の切れ刃98と、回転方向後側の縁の切れ刃99とを有する。各切れ刃97,98,99は、刃部96の両側面が鋭角に交わる稜線である。このようにすると、ミシン目17の割れを効果的に防止することが可能となる。すなわち、図20、図21に示すように、刃部96として、半径方向外側の縁のみに切れ刃97があり、回転方向前後の縁には切れ刃98,99がない構成のものを採用することも可能であるが、このようにすると、刃部96が段ボールシート55に切り込むときの抵抗が大きくなるため、段ボールシート55にミシン目17を形成したときに、ミシン目17の各切れ目31から周囲に延びる亀裂が同時に発生し、ミシン目17が比較的割れやすいものとなるおそれがある。これに対し、図18、図19に示すように、刃部96として、回転方向前側の縁の切れ刃98と、回転方向後側の縁の切れ刃99とを有するものを採用すると、刃部96が段ボールシート55に切り込むときの抵抗による表ライナ1または裏ライナ2の亀裂の発生を防止することができ、その結果、図8に示す上フラップ11,12,13,14をミシン面17に沿って周壁41の内側に折ったときに、ミシン目17の割れを効果的に防止することが可能となる。
このコルゲートマシンで段ボールシート55を製造すると、一対の逆罫線リング67,68で段ボールシート55を表ライナ1側と裏ライナ2側とから挟み込むことによって、表ライナ1側の逆罫線と裏ライナ2側の溝状凹部19a,19bとを同時に形成することができる。そして、この逆罫線リング67,68で逆罫線16と溝状凹部19a,19bを形成した後に、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフ89でミシン目17を形成するので、逆罫線リング67,68の押圧力によるミシン目17の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線16を形成する前にミシン目17を形成した場合、逆罫線リング67,68の押圧力によってミシン目17が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線16を形成した後にミシン目17を形成した場合、逆罫線リング67,68の押圧力によるミシン目17の割れが生じない。
また、このコルゲートマシンで段ボールシート55を製造すると、ミシン目形成ナイフ89が、裏ライナ2の側から表ライナ1の側に向けて段ボールシート55に切り込むので、図3(A),(C)に示すように、ミシン目17の表ライナ1側の各切れ目31aの幅が、ミシン目17の裏ライナ2側の各切れ目31bの幅よりも小さいものとなる。また、図4に示すように、ミシン目17の表ライナ1側の切れ目31aの周縁部32は凸形状となり、ミシン目17の裏ライナ2側の切れ目31bの周縁部33は凹形状となる。
上記実施形態のように、逆罫線形成部64の補助フレーム83を、スリッタスコアラ50のフレーム79とは別個に形成すると、既設のスリッタスコアラ50を改造することで逆罫線形成部64を導入することが可能となるが、新品のスリッタスコアラ50をコルゲートマシンに導入する場合等においては、例えば、逆罫線形成部64をスリッタスコアラ50のフレーム79内に一体の装置として組み込むことも可能である。
また、上記実施形態では、逆罫線形成部64を、スリッタスコアラ50の上流側に配置した例を挙げて説明したが、逆罫線形成部64を、スリッタスコアラ50の下流側かつミシン目形成装置51の上流側に配置することも可能である。また、逆罫線形成部64およびミシン目形成装置51を、上流側から下流側に向かって逆罫線形成部64、ミシン目形成装置51の順で、スリッタスコアラ50の上流側に配置してもよい。
また、上記実施形態では、上下の逆罫線リング67,68を、通常罫線リング58,59が固定された上下の回転軸56,57とは別個の回転軸65,66に固定したが、上下の逆罫線リング67,68を、通常罫線リング58,59が固定された上下の回転軸56,57に固定することも可能である。
上記実施形態のコルゲートマシンで製造した段ボールシート55を用いて図8に示す段ボール箱40を多数試作し、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折ったときに上フラップ11,12,13,14がミシン目17ではなく逆罫線16に沿って折れるかどうか、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに上フラップ11,12,13,14が逆罫線16ではなくミシン目17に沿って折れるかどうか、また上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときにミシン目17に割れが生じないかどうか等を確認する試験を行なった。その試験結果を以下の各表に示す。
Figure 0006050468
Figure 0006050468
Figure 0006050468
上記各表において「ミシン目位置」は、図3(C)に示すミシン目17の中心と逆罫線16の中心の間隔Lであり、「逆罫線リングギャップ」は、図16に示す上側の逆罫線リング67の溝肩部73と下側の逆罫線リング68の凹部71の間の距離である。
また、上記各表において、「◎」「○」「△」の意味は、以下のとおりである。
「◎」:極めて良好。すなわち、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折ったときに上フラップ11,12,13,14がミシン目17ではなく逆罫線16に沿って折れ、また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに上フラップ11,12,13,14が逆罫線16ではなくミシン目17に沿って折れ、また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときにミシン目17に割れが生じない。
「○」:良好。すなわち、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折ったときに上フラップ11,12,13,14がミシン目17ではなく逆罫線16に沿って折れ、また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに上フラップ11,12,13,14が逆罫線16ではなくミシン目17に沿って折れる。また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに、1回折っただけではミシン目17に割れが生じないが、2、3回折ったときにミシン目17にわずかに割れが発生する。
「△」:ほぼ良好。すなわち、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折ったときに上フラップ11,12,13,14がミシン目17ではなく逆罫線16に沿って折れる。また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに上フラップ11,12,13,14が逆罫線16ではなくミシン目17に沿って折れるものの、2段折れ(ミシン目17と、ミシン目17が形成されていない溝状凹部19aとが両方とも折れること)になる。また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときにミシン目17に割れが生じない。
上記の試験結果により、ミシン目17の中心と逆罫線16の中心の間隔Lを、4.5〜8.0mm(好ましくは、5.0〜7.0mm)の範囲に設定した上記実施形態の段ボール箱40においては、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折ったときに上フラップ11,12,13,14がミシン目17ではなく逆罫線16に沿って折れ、また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときに上フラップ11,12,13,14が逆罫線16ではなくミシン目17に沿って折れ、また、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折ったときにミシン目17の割れが生じにくいことを確認することができる。
上記実施形態では、コルゲートマシンの途中で帯状に連続する段ボールシート55に逆罫線16とミシン目17とを順に形成するミシン目形成装置51を例に挙げて説明したが、図22に示すように、コルゲートマシンで製造された枚葉の段ボールシート55を所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として設けたミシン目形成装置51を採用することも可能である。
図22に、枚葉の段ボールシート用のミシン目形成装置51を示す。このミシン目形成装置51は、例えば、枚葉の段ボールシート55を所定の幅寸法に断裁する断裁機を改造したものである。以下、図15に示す実施形態に対応する部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
ミシン目形成装置51は、上流側から下流側に向かって順に、枚葉の段ボールシート55を支持する給紙テーブル48、上下の逆罫線リング67,68、ミシン目形成ナイフ89、排紙テーブル49が設けられている。ここで、逆罫線リング67,68と軸方向に並ぶように図示しない上下の通常罫線リング58,59を設けてもよい。また、ミシン目形成ナイフ89と軸方向に並ぶように図示しないスリッタナイフ78を設け、そのスリッタナイフ78で段ボールシート55を所定の幅寸法に裁断するようにしてもよい。
このミシン目形成装置51の使用例を説明する。給紙テーブル48で支持された枚葉の段ボールシート55を送り込むと、段ボールシート55が上下の逆罫線リング67,68の間に挟み込まれたときに、上側の逆罫線リング67の溝部72と下側の逆罫線リング68の凸部70との間に段ボールシート55が挟み込まれることで下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ逆罫線16が形成されると同時に、上側の逆罫線リング67の溝肩部73と下側の逆罫線リング68の凹部71との間に段ボールシート55が挟み込まれることで上側が凹んだ一対の溝状凹部19a,19bも形成される。その後、ミシン目形成ナイフ89によって溝状凹部19b内にミシン目17が形成される。
上記実施形態では、一対の溝状凹部19a,19bのうち上フラップ11,12,13,14の先端から遠い側の溝状凹部19b内にミシン目17を形成したが、これに代えて、図23(A),(B),(C)に示すように、上フラップ11,12,13,14の先端から近い側の溝状凹部19a内にミシン目17を形成し、そのミシン目17に沿って上フラップ11,12,13,14が裏ライナ2の側(すなわち図8の周壁41の内側)に折れるようにしてもよい。このようにしても、上フラップ11,12,13,14をミシン目17に沿って周壁41の内側に折ったときに、表ライナ1に作用する張力によってミシン目17が割れるのを防止することができる。このとき逆罫線16は、図11に示すように封緘した段ボール箱40を積み上げたときに、段ボール箱40の周壁41が外側に膨らむ現象(いわゆる胴ぶくれ現象)を防止する効果を発揮する。
また、上記実施形態では、各上フラップ11,12,13,14の長さがいずれも同じ形状の段ボール箱40(いわゆるA式の段ボール箱)を例に挙げて説明したが、この発明は、他の形式の段ボール箱(例えば、周壁41の上端開口を1枚で閉塞する大きさの上フラップ11,12,13,14を有し、その上フラップ11,12,13,14の先端に連設した差込片を周壁41の内側に差し込んで蓋をなすいわゆるB式の段ボール箱)にも適用することができる。
また、上記実施形態では、方形の周壁41を有する段ボール箱40を例に挙げて説明したが、この発明は、八角形の周壁41を有する段ボール箱(いわゆるコーナーカットの段ボール箱)など、方形以外の周壁41を有する段ボール箱に適用してもよい。またこの発明は、周壁41の上端に上フラップ11,12,13,14を有するが、周壁41の下端には下フラップ21,22,23,24が無い段ボール箱(いわゆる半A式の段ボール箱)に適用してもよく、例えば、トレイの上に半A式の段ボール箱をカバーとして被せる2ピースの形態にも使用することができる。
1 表ライナ
2 裏ライナ
3 中芯
11,12,13,14 上フラップ
16 逆罫線
17 ミシン目
19a,19b 溝状凹部
31,31a,31b 切れ目
32,33 周縁部
40 段ボール箱
41 周壁
55 段ボールシート
67,68 逆罫線リング
70 凸部
71 凹部
72 溝部
73 溝肩部
89 ミシン目形成ナイフ
96 刃部
97,98,99 切れ刃

Claims (9)

  1. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールを前記裏ライナ(2)が内側になるように筒状に折り曲げて形成される周壁(41)と、
    前記周壁(41)の一端に連設されたフラップ(11,12,13,14)とを有する段ボール箱において、
    前記フラップ(11,12,13,14)と前記周壁(41)の境界部分には、表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)と、前記逆罫線(16)が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ(2)側が凹んだ一対の溝状凹部(19a,19b)とが形成され、
    前記一対の溝状凹部(19a,19b)のうちの一方の溝状凹部(19b)内には、裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなるフラップ切り離し用のミシン目(17)が形成され、そのミシン目(17)に沿って前記フラップ(11,12,13,14)が前記周壁(41)の内側に折れるようになっている、
    ことを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記ミシン目(17)は、ミシン目(17)の延びる方向に直交する方向の表ライナ(1)側の前記各切れ目(31a)の幅が、ミシン目(17)の延びる方向に直交する方向の裏ライナ(2)側の前記各切れ目(31b)の幅よりも小さくなるように形成されている請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 前記ミシン目(17)は、表ライナ(1)側の前記切れ目(31a)の周縁部(32)が凸形状となり、裏ライナ(2)側の前記切れ目(31b)の周縁部(33)が凹形状となるように形成されている請求項1または2に記載の段ボール箱。
  4. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する段ボールシート(55)を走行させ、その段ボールシート(55)を表ライナ(1)側と裏ライナ(2)側とから挟み込む一対の逆罫線リング(67,68)を使用し、
    前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(68)の外周には、周方向に連続する凸部(70)と、その凸部(70)の軸方向両側に位置する一対の凹部(71)とが設けられ、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(67)の外周には、前記凸部(70)に向き合う溝部(72)と、その溝部(72)の軸方向両側に位置する一対の溝肩部(73)とが設けられ、
    前記一対の逆罫線リング(67,68)は、前記溝部(72)と前記凸部(70)との間に前記段ボールシート(55)を挟み込むことで表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)を前記段ボールシート(55)に形成するとともに、前記一対の溝肩部(73)と前記一対の凹部(71)との間に前記段ボールシート(55)を挟み込むことで前記逆罫線(16)が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ(2)側が凹んだ一対の溝状凹部(19a,19b)を前記段ボールシート(55)に形成し、
    前記一対の逆罫線リング(67,68)の下流側に配置されたミシン目形成ナイフ(89)で、前記一対の溝状凹部(19a,19b)のうちの一方の溝状凹部(19b)内に、裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなるミシン目(17)を形成する、
    段ボールシートのミシン目形成方法。
  5. 前記ミシン目形成ナイフ(89)として、裏ライナ(2)の側から表ライナ(1)の側に向けて前記段ボールシート(55)に切り込む構成のものを用いる請求項4に記載の段ボールシートのミシン目形成方法。
  6. 前記ミシン目形成ナイフ(89)として、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部(96)が外周に等間隔に設けられた円盤状のナイフを用い、
    前記各刃部(96)は、半径方向外側の縁の切れ刃(97)と、回転方向前側の縁の切れ刃(98)と、回転方向後側の縁の切れ刃(99)とを有する構成のものである請求項4または5に記載の段ボールシートのミシン目形成方法。
  7. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中芯(3)とを有する走行中の段ボールシート(55)を表ライナ(1)側と裏ライナ(2)側とから挟み込む一対の逆罫線リング(67,68)を有し、
    前記表ライナ(1)側の逆罫線リング(68)の外周には、周方向に連続する凸部(70)と、その凸部(70)の軸方向両側に位置する一対の凹部(71)とが設けられ、前記裏ライナ(2)側の逆罫線リング(67)の外周には、前記凸部(70)に向き合う溝部(72)と、その溝部(72)の軸方向両側に位置する一対の溝肩部(73)とが設けられ、
    前記一対の逆罫線リング(67,68)は、前記溝部(72)と前記凸部(70)との間に前記段ボールシート(55)を挟み込むことで表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)を前記段ボールシート(55)に形成するとともに、前記一対の溝肩部(73)と前記一対の凹部(71)との間に前記段ボールシート(55)を挟み込むことで前記逆罫線(16)が延びる領域を挟んで平行に延びる裏ライナ(2)側が凹んだ一対の溝状凹部(19a,19b)を前記段ボールシート(55)に形成し、
    前記一対の逆罫線リング(67,68)の下流側に配置されたミシン目形成ナイフ(89)を更に有し、そのミシン目形成ナイフ(89)は、前記一対の溝状凹部(19a,19b)のうちの一方の溝状凹部(19b)内に、前記ミシン目形成ナイフ(89)で裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなるミシン目(17)を形成する、
    段ボールシートのミシン目形成装置。
  8. 前記ミシン目形成ナイフ(89)は、裏ライナ(2)の側から表ライナ(1)の側に向けて前記段ボールシート(55)に切り込む構成のものである請求項7に記載の段ボールシートのミシン目形成装置。
  9. 前記ミシン目形成ナイフ(89)は、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部(96)が外周に等間隔に設けられた円盤状のナイフであり、
    前記各刃部(96)は、半径方向外側の縁の切れ刃(97)と、回転方向前側の縁の切れ刃(98)と、回転方向後側の縁の切れ刃(99)とを有する構成のものである請求項7または8に記載の段ボールシートのミシン目形成装置。
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