JP7409183B2 - 包装箱の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱の製造方法に関する。
段ボール製の包装箱としては、筒状の胴部と、頂部および底部と、を備え、胴部は、前後左右の側壁と、隣り合う側壁の間に形成された側面視で三角形の傾斜壁と、を有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記した包装箱のブランクシートでは、各側壁および各傾斜壁が横方向に連設されている。また、傾斜壁の横方向の中間部には、縦方向に延びている折り畳み線が形成されている。
前記したブランクシートから包装箱を組み立てるときには、傾斜壁の折り畳み線においてブランクシートを折り返して、ブランクシートの両端部を接合する。そして、折り畳まれたブランクシートを筒状に成形して胴部を形成し、さらに、胴部に頂部および底部を設けることで、包装箱を形成できる。
特開2019-202823号公報
前記した従来の包装箱では、傾斜壁の折り畳み線においてブランクシートを折り返すときに、傾斜壁が側壁に対して安定し難いため、ブランクシートの両端部が正しい位置で接合されない場合がある。
また、前記した従来の包装箱では、折り畳まれたブランクシートを筒状に成形するときに、傾斜壁の形状が安定し難いため、利用者が手作業で包装箱を組み立て難い。また、ブランクシートを製函機によって筒状に成形する場合には、傾斜壁を安定させるための特別なアタッチメントが必要となる。
本発明は、前記した問題を解決し、胴部を容易かつ正確に組み立てることができる包装箱の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、包装箱の製造方法であって、横方向に延びている紙製の基材シートを用意する第一工程と、二本の折り畳み用折れ線を有するブランクシートを形成する第二工程と、を備えている。また、前記製造方法は、前記両折り畳み用折れ線において、前記ブランクシートを折り返して、前記ブランクシートの横方向の両端部を中間部に対して両端部を接合する第三工程と、を備えている。前記第二工程では、前記基材シートに対して、縦方向に延びている二本の前記折り畳み用折れ線を横方向に間隔を空けて形成する。また、前記基材シートに対して、前側の端壁と、前側の前記端壁に対して横方向の両側に形成された左右の側壁と、隣り合う前記端壁と前記側壁との間に形成された少なくとも一つの傾斜壁と、前記基材シートの横方向の両端にそれぞれ形成された後側の端壁の左部および右部と、を形成する。そして、前記側壁の横方向の中間部に前記折り畳み用折れ線が形成されたブランクシートを形成している。
本発明では、折り畳み用折れ線が包装箱の側壁に形成されている。そして、包装箱の製造工程では、ブランクシートを折り畳み用折れ線において折り返して、ブランクシートの両端部を接合する。これにより、隣り合う端壁と側壁との間に配置された傾斜壁に影響されることなく、ブランクシートを正確に折り返して、ブランクシートの両端部を正しい位置で接合できる。
特に、本発明では、胴部の角部が複雑な構造である場合でも、側壁の横方向の中間部に形成された折り畳み線においてブランクシートを折り返すため、ブランクシートを正確に折り返すことができる。
本発明では、折り畳まれたブランクシートを筒状に成形するときに、傾斜壁の形状が安定するため、包装箱の胴部を容易かつ正確に筒状に成形できる。
ここで、ブランクシートを折り返したときに折り曲げ部の延長線上に蓋部を構成するフラップが張り出していると、製函機でブランクシートを折り返すことが難しい。このため、ブランクシートを折り返したときに折り曲げ部の延長線上にフラップが張り出さないようにすることが好ましい。
前記した包装箱の製造方法において、前記第二工程では、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するクリーザによって、前記両折り畳み用折れ線を形成することが好ましい。また、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するロータリーダイカッタの外周面に取り付けられた抜き型によって、前記両端壁、前記両側壁および前記傾斜壁を形成することが好ましい。
このようにすると、一般的なA式の包装箱を製造可能な製函機を利用して本発明の製造方法を実施できるため、多角形の包装箱の製造コストを低減できる。
本発明の包装箱の製造方法によれば、包装箱の製造時にブランクシートを折り畳むための折り畳み用折れ線を側壁に形成しているので、端壁と側壁との間に傾斜壁が形成されている場合でも、包装箱を容易かつ正確に組み立てることができる。
本発明の実施形態に係る包装箱を前方右上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱を後方左下から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の製造方法においてブランクシートがクリーザを通過する工程を示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の製造方法においてブランクシートがロータリーダイカッタを通過する工程を示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の製造方法においてブランクシートを折り畳む工程を示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の胴部を筒状に成形する態様を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図で、六角形の包装箱のブランクシートを示した図である。 本発明の他の実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図で、八角形の包装箱のブランクシートを示した図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、角筒状に形成された胴部10と、胴部10の上側の開口部に設けられた上蓋部20と、胴部10の下側の開口部に設けられた下蓋部30と、を備えている。
本実施形態の包装箱1は、図3に示すように、段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートS1を各折れ線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図3に示すブランクシートS1は内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートS1の折れ線は、ブランクシートS1の表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートS1を折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
胴部10は、図1に示すように、ブランクシートS1(図3参照)の一端と他端とを接合して筒状に形成した部位である。
胴部10は、前後一対の端壁11,12と、左右一対の側壁13,14と、隣り合う端壁11,12と側壁13,14との間に形成された四つの傾斜壁15と、を有している。前後の端壁11,12および左右の側壁13,14は、台形に形成されている。
四つの傾斜壁15は、胴部10の前後左右の四つの角部に形成されている。本実施形態の傾斜壁15は、三角形(本実施形態では二等辺三角形)に形成されており、頂点が下端部に配置され、底辺が上端部に配置されている(図3参照)。傾斜壁15の横幅は、前後の端壁11,12および左右の側壁13,14の横幅よりも小さく形成されている。
傾斜壁15は、端壁11,12の側縁部および側壁13,14の側縁部に折れ線を介して連設されている。傾斜壁15は、端壁11,12および側壁13,14に対して傾斜しており、かつ、下蓋部30に対して非垂直である。
胴部10の上面には、平面視で八角形の開口部が形成され、胴部10の下面には、図2に示すように、平面視で四角形の開口部が形成されている。
後側の端壁12は、ブランクシートS1(図3参照)の一端に形成された左部16と、ブランクシートS1(図3参照)の他端に形成された右部17と、から構成されている。左部16の右端部と右部17の左端部とは、胴部10の左右方向の中央部において重ね合わされている。
下蓋部30は、前後の第一下部フラップ31,32と、左右の第二下部フラップ33,33とによって構成されている。
本実施形態では、左右の側壁13,14の下縁部に連設された両第二下部フラップ33,33の下面に、前後の端壁11,12の下縁部に連設された両第一下部フラップ31,32を重ねることで、下蓋部30によって胴部10の下側の開口部が閉塞されている。
後側の第一下部フラップ32は、後側の端壁12の左部16の下縁部に連設された左下部32aと、後側の端壁12の右部17の下縁部に連設された右下部32bと、を接合して構成されている。左下部32aの右端部と、右下部32bの左端部とは、胴部10の左右方向の中央部において重ね合わされている。
上蓋部20は、図1に示すように、前後の第一上部フラップ21,22と、左右の第二上部フラップ23,23とによって構成されている。
本実施形態では、左右の側壁13,14の上縁部に連設された両第二上部フラップ23,23の上面に、前後の端壁11,12の上縁部に連設された両第一上部フラップ21,22を重ねることで、上蓋部20によって胴部10の上側の開口部が閉塞されている。
右側の第二上部フラップ23の前縁部は、前側の端壁11の内面と、右前の傾斜壁15の内面と、に沿って形成されている。そして、右側の第二上部フラップ23が胴部10の上側の開口部に入り込んだ状態では、右側の第二上部フラップ23の前縁部が前側の端壁11の内面および右前の傾斜壁15の内面に接している。
また、右側の第二上部フラップ23の後縁部は、後側の端壁12の内面と、右後の傾斜壁15の内面とに沿って形成されている。そして、右側の第二上部フラップ23が胴部10の上側の開口部に入り込んだ状態では、右側の第二上部フラップ23の後縁部が後側の端壁12の内面および右後の傾斜壁15の内面に接している。
左側の第二上部フラップ23は、右側の第二上部フラップ23と左右対称な形状である。左側の第二上部フラップ23の前縁部は前側の端壁11の内面および左前の傾斜壁15の内面に接しているとともに、左側の第二上部フラップ23の後縁部は後側の端壁12の内面および右後の傾斜壁15の内面に接している。
このように、左右の第二上部フラップ23,23によって胴部10の内面が支持されているため、胴部10が空の状態でも胴部10を設計時に意図した通りの形状に形成でき、その形状を維持できる。
前側の第一上部フラップ21は、前側の端壁11の上縁部から胴部10の前後方向の中央部に亘って延びている。前側の第一上部フラップ21の先端部は、左右方向に突出しており、左右の側壁13,14の左右方向の間隔と同じ大きさに形成されている。
後側の第一上部フラップ22は、後側の端壁12の上縁部から胴部10の前後方向の中央部に亘って延びている。後側の第一上部フラップ22の外形は、前側の第一上部フラップ21の外形と前後対称に形成されている。前後の第一上部フラップ21,22の先端縁部同士は、胴部10の前後方向の中央部において突き合わされている。
後側の第一上部フラップ22は、後側の端壁12の左部16の上縁部に連設された左上部22aと、後側の端壁12の右部17の上縁部に連設された右上部22bと、を接合して構成されている。左上部22aの右端部と右上部22bの左端部とは、胴部10の左右方向の中央部において重ね合わされている。
本実施形態の包装箱1では、図7に示すように、左側の側壁13に折り畳み用折れ線L1(以下、「折り畳み線」という)が形成されている。折り畳み線L1は、左側の側壁13の下縁部から上縁部に亘って直線状に延びている。折り畳み線L1は、左側の側壁13の前後方向の中間部に形成されている。折り畳み線L1は、左側の側壁13の内面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。
また、折り畳み線L1は、左側の第二上部フラップ23の先端縁部まで直線状に延びているとともに、左側の第二下部フラップ33の先端縁部まで直線状に延びている。折り畳み線L1は、第二上部フラップ23および第二下部フラップ33の前後方向の中間部に形成されている。
図3に示すように、右側の側壁14、右側の第二上部フラップ23および右側の第二下部フラップ33にも、左側の側壁13、左側の第二上部フラップ23および左側の第二下部フラップ33と同様に、折り畳み線L1が形成されている。
本実施形態の包装箱1のブランクシートS1は、横方向(図3の左右方向)に延びている基材シートSを切り抜くとともに、基材シートSに折れ線を形成したものである。
ブランクシートS1では、前側の端壁11と、前側の端壁11に対して横方向の両側に形成された左右の側壁13,14と、隣り合う端壁11,12と側壁13,14との間に形成された四つの傾斜壁15と、が基材シートSに形成されている。
また、ブランクシートS1では、後側の端壁12の左部16および右部17が、基材シートSの横方向の両端部にそれぞれ形成されている。
左側の側壁13の横方向の中間部、左側の第二上部フラップ23の横方向の中間部および左側の第二下部フラップ33の横方向の中間部には、横方向に直交する縦方向に延びる折り畳み線L1が形成されている。
右側の側壁14の横方向の中間部、右側の第二上部フラップ23の横方向の中間部および右側の第二下部フラップ33の横方向の中間部にも、縦方向に延びる折り畳み線L1が形成されている。
前側の端壁11の横方向の中間部、前側の第一上部フラップ21の横方向の中間部および前側の第一下部フラップ31の横方向の中間部には、縦方向に延びる第一罫線L2が形成されている。
後側の端壁12の左部16、後側の第一上部フラップ22の左上部22aおよび後側の第一下部フラップ32の左下部32aには、縦方向に延びる第二罫線L3が形成されている。
ブランクシートS1の一端の側縁部と第二罫線L3との間には、縦方向に延びている帯状の重ね代18が形成されている。
次に、本実施形態におけるブランクシートS1の製造方法について説明する。
本実施形態の包装箱1を製造するための製函機では、図4に示す基材シートSを移動させる搬送路にクリーザースロッタ部50、切り抜き部60(図5参照)および接合部が設けられている。
基材シートSは、横方向(図4の左右方向)に延びている長方形の段ボール製のシートである。本実施形態の製函機の搬送路では、基材シートSを縦方向の一方(図4の奥側)から他方(図4の手前側)に向けて移動させる。
クリーザースロッタ部50は、基材シートSを移動させながら、基材シートSに縦方向に延びる二本の折り畳み線L1,L1、第一罫線L2および第二罫線L3を形成する装置である。
クリーザースロッタ部50は、横方向の軸回りに回転する四つのクリーザ51を備えている。
クリーザ51は、横方向(搬送方向に直交する方向)の軸回りに回転する円板状の部材である。四つのクリーザ51は横方向に間隔を空けて一本の回転軸52に取り付けられている。クリーザ51の外周面には、周方向に延びている凸部が形成されている。
基材シートSが各クリーザ51を通過したときに、各クリーザ51の外周面が基材シートSの内面に押し付けられて転動することで、基材シートSの内面に両折り畳み線L1,L1、第一罫線L2および第二罫線L3が形成される。
切り抜き部60は、図5に示すように、基材シートSを移動させながら、基材シートSの一部を切り取るとともに、複数の折れ線を形成する。切り抜き部60は、クリーザースロッタ部50(図4参照)に対して基材シートSの搬送方向の下流側に配置されている。
切り抜き部60は、横方向の軸回りに回転する円筒状のロータリーダイカッタ61を備えている。
ロータリーダイカッタ61の外周面には、複数の抜き型62が取り付けられている。抜き型62には、基材シートSの一部を切り取るための刃部と、基材シートSに折れ線を形成するための凸部とが設けられている。
基材シートSが切り抜き部60を通過したときに、ロータリーダイカッタ61が基材シートSの内面を転動し、各抜き型62が基材シートSの内面に押し付けられる。
これにより、基材シートSには、前後の端壁11,12、左右の側壁13,14および四つの傾斜壁15が形成される。また、基材シートSには、前後の第一上部フラップ21,22、左右の第二上部フラップ23,23、前後の第一下部フラップ31,32および左右の第二下部フラップ33,33が形成される。
次に、本実施形態における包装箱1の製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、二本の横罫線が縦方向に間隔を空けて形成された基材シートSを用意する。基材シートSはコルゲータによって製造される。
基材シートSを製函機の搬送路に供給すると、搬送路によって基材シートSがクリーザースロッタ部50に送り込まれる。
クリーザースロッタ部50では、四つのクリーザ51によって基材シートSの内面に二本の折り畳み線L1,L1、第一罫線L2および第二罫線L3が形成される。
続いて、基材シートSは、図5に示すように、搬送路によって切り抜き部60に送り込まれる。
切り抜き部60では、基材シートSに対して、前側の端壁11、左右の側壁13,14および四つの傾斜壁15を形成する。
また、切り抜き部60では、基材シートSに対して、前側の第一上部フラップ21、第二上部フラップ23、前側の第一下部フラップ31および第二下部フラップ33を形成する。
また、切り抜き部60では、基材シートSの横方向の両端に、後側の端壁12の左部16および右部17をそれぞれ形成する。また、切り抜き部60では、基材シートSの横方向の両端に、後側の第一上部フラップ22の左上部22aおよび右上部22bを形成する。また、切り抜き部60では、基材シートSの横方向の両端に、後側の第一下部フラップ32の左下部32aおよび右下部32bを形成する。
基材シートSがクリーザースロッタ部50(図4参照)および切り抜き部60を通過することで、ブランクシートS1が形成される。
続いて、ブランクシートS1は、搬送路によって接合部に送り込まれる。
接合部では、図6に示すように、ブランクシートS1を移動させながら、ガイド部材(図示せず)などの装置によって、両折り畳み線L1,L1において、ブランクシートS1の横方向の両端部を中間部に対して折り返す。
また、接合部では、ブランクシートS1の横方向の端部に接着剤を塗布して、ブランクシートS1の両端部を重ね合わせて接合する。
接合部を通過したブランクシートS1は、折り畳まれた状態で製函機の排出部のテーブル上に積み重ねられる。
そして、折り畳まれたブランクシートS1から包装箱1を組み立てる場合には、図7に示すように、四つの傾斜壁15が前後左右の角部に配置されるように、胴部10を筒状に成形する。このとき、胴部10は、二つの折り畳み線L1,L1、第一罫線L2および第二罫線L3において折り曲げることなく、前後の端壁11,12および左右の側壁13,14は平坦に成形される。
さらに、図2に示すように、下蓋部30を組み立てて胴部10の下側の開口部を閉塞し、胴部10内に内容物を収容した後に、上蓋部20を組み立てて胴部10の上側の開口部を閉塞することで、包装箱1の組み立て作業が完了する。
以上のような包装箱1では、図1および図2に示すように、二本の折り畳み線L1,L1が左右の側壁13,14にそれぞれ形成されている。そして、包装箱1の製造工程では、図6に示すように、ブランクシートS1を折り畳み線L1において折り返し、ブランクシートS1の両端部を接合することで、ブランクシートS1を折り畳むことができる。
これにより、隣り合う端壁11,12と側壁13,14との間に配置された傾斜壁15に影響されることなく、ブランクシートS1を正確に折り返して、ブランクシートS1の両端部を正しい位置で接合できる。
特に、本実施形態の包装箱1のように、傾斜壁15が三角形であり、胴部10の角部が複雑な構造である場合には、傾斜壁15に折り畳み線を形成してブランクシートS1を折り返そうとすると、ブランクシートS1を正確に折り返すことが難しい。これに対して、本実施形態では、平坦な側壁13,14の横方向の中間部に形成された折り畳み線L1においてブランクシートS1を折り返すことで、胴部10の角部が複雑な構造である場合でも、ブランクシートS1を正確に折り返して、ブランクシートS1の両端部を正しい位置で接合できる。
本実施形態では、図7に示すように、折り畳まれたブランクシートS1(図6参照)を筒状に成形するときに、各傾斜壁15の形状が安定するため、胴部10を容易かつ正確に多角筒状に成形できる。
このように、本実施形態の包装箱1、ブランクシートS1および包装箱1の製造方法によれば、包装箱1の製造時にブランクシートS1を折り畳むための二本の折り畳み用折れ線L1,L1を左右の側壁13,14に形成している。これにより、端壁11,12と側壁13,14との間に傾斜壁15が形成されている場合でも、包装箱1を容易かつ正確に組み立てることができる。
本実施形態の包装箱1では、折り畳み線L1が第二上部フラップ23の先端縁部および第二下部フラップ33の先端縁部まで延びている。この構成では、図6に示すように、ブランクシートS1を折り畳んだときに、第二上部フラップ23および第二下部フラップ33が二つ折りに折り畳まれる。
これにより、第二上部フラップ23および第二下部フラップ33の外形をどのように形成しても、ブランクシートS1を折り返したときに折り曲げ部(折り畳み線L1)の延長線上に第二上部フラップ23および第二下部フラップ33の側部が張り出さない。
したがって、本実施形態の包装箱1では、胴部10の形状に合わせて第二上部フラップ23および第二下部フラップ33を形成できるため、胴部10の形状の自由度を高めることができる。
本実施形態の包装箱1の製造方法に用いられた製函機によれば、図4に示す四つのクリーザ51の位置を変更して、基材シートSに四本の罫線を形成することで、四つの側壁が横方向に連続して配置されたA式の包装箱のブランクシートを形成できる。そのため、A式の包装箱のブランクシートの製造と八角形の包装箱1のブランクシートS1の製造とを速やかに切り換えることができる。
このように、本実施形態の包装箱1の製造方法は、一般的なA式の包装箱を製造可能な製函機を利用して実施できるため、八角形の包装箱1の製造コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、図3に示すブランクシートS1の第一罫線L2および第二罫線L3の配置は限定されるものではなく、更には、ブランクシートS1に第一罫線L2および第二罫線L3を形成しなくてもよい。
本実施形態の包装箱1には、図1に示すように、胴部10の上側の開口部を閉塞する上蓋部20が設けられているが、上蓋部20の構成は限定されるものではなく、上蓋部20の中央部が開口するように構成してもよい。また、包装箱1に上蓋部20を設けることなく、胴部10の上側の開口部が開口したトレイ形状の包装箱を構成してもよい。
また、端壁11,12、側壁13,14および各傾斜壁15の幅や高さは限定されるものではない。また、傾斜壁15の数や形状も限定されるものではない。また、端壁11,12、側壁13,14に対する傾斜壁15の傾斜角度も限定されるものではない。
例えば、図8に示すブランクシートS2のように、前後の端壁11,12と、左右の側壁13,14と、二つの四角形の傾斜壁15,15と、を形成してもよい。この構成では、上下の開口部が六角形に形成された胴部を有する包装箱を形成できる。
また、図9に示すブランクシートS3のように、前後の端壁11,12と、左右の側壁13,14と、四つの四角形の傾斜壁15と、を形成してもよい。この構成では、上下の開口部が八角形に形成された胴部を有する包装箱を形成できる。
本実施形態の包装箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱1を形成できる。
1 包装箱
10 胴部
11 前側の端壁
12 後側の端壁
13 左側の側壁
14 右側の側壁
15 傾斜壁
16 左部
17 右部
20 上蓋部
21 前側の第一上部フラップ
22 後側の第一上部フラップ
22a 左上部
22b 右上部
23 第二上部フラップ
30 下蓋部
31 前側の第一下部フラップ
32 後側の第一下部フラップ
32a 左下部
32b 右下部
33 第二下部フラップ
50 クリーザースロッタ部
51 クリーザ
52 回転軸
60 切り抜き部
61 ロータリーダイカッタ
62 抜き型
L1 折り畳み線(折り畳み用折れ線)
L2 第一罫線
L3 第二罫線
S 基材シート
S1 ブランクシート
S2 ブランクシート
S3 ブランクシート

Claims (2)

  1. 包装箱の製造方法であって、
    横方向に延びている紙製の基材シートを用意する第一工程と、
    二本の折り畳み用折れ線を有するブランクシートを形成する第二工程と、
    前記両折り畳み用折れ線において、前記ブランクシートの横方向の両端部を中間部に対して折り返して、前記ブランクシートの両端部を接合する第三工程と、を備え、
    前記第二工程では、
    前記基材シートに対して、縦方向に延びている二本の前記折り畳み用折れ線を横方向に間隔を空けて形成するとともに、
    前記基材シートに対して、前側の端壁と、前側の前記端壁に対して横方向の両側に形成された左右の側壁と、隣り合う前記端壁と前記側壁との間に形成された少なくとも一つの傾斜壁と、前記基材シートの横方向の両端にそれぞれ形成された後側の端壁の左部および右部と、を形成し、
    前記側壁の横方向の中間部に前記折り畳み用折れ線が形成されたブランクシートを形成していることを特徴とする包装箱の製造方法。
  2. 請求項1に記載の包装箱の製造方法であって、
    前記第二工程では、
    縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するクリーザによって、前記両折り畳み用折れ線を形成するとともに、
    縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するロータリーダイカッタの外周面に取り付けられた抜き型によって、前記両端壁、前記両側壁および前記傾斜壁を形成することを特徴とする包装箱の製造方法。
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