JP6822289B2 - トレイ - Google Patents
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Description
また、従来は、使用後のトレイを処分するときには、壁部やフラップ部の接着部を剥がして、シート状に広げる必要があるため、トレイの解体が煩雑になるという問題がある。
また、使用後のトレイを処分するときには、側壁を外側に倒していくと、端壁の取付穴から外フラップの差込部が引き抜かれて、端壁と側壁との連結が解除されるため、トレイを簡単に解体することができる。
この場合には、先端縁部とスリットとの間に形成された差込部が円弧状に湾曲し、差込部の半径方向の長さが一定となる。そして、側壁を立ち上げたときに、差込部は側壁の側縁部の下端部を回転中心として、回転移動しながら取付穴に差し込まれていく。このとき、取付穴に対して差込部の半径方向の長さが一定となるため、取付穴の長さを差込部の半径方向の長さに合わせて設定することができ、取付穴を小さくすることができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態のトレイを説明する上で便宜上設定したものであり、トレイの構成を限定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
底板10の前縁部には、罫線L1を介して、四角形の前端壁11が連設されている。前端壁11は、底板10の前縁部から上方に向けて延びている。前端壁11は、底板10に対して垂直に形成されている。
左右の内フラップ21,21は、前端壁11の内面に接合されていないため、図6に示すように、前端壁11および両内フラップ21,21を外側に開くことができる。
また、本実施形態では、図4(a)に示すように、取付穴35の内縁部35aと外縁部35bとの間隔が下端部から上端部に向かうに連れて大きくなっている。
また、本実施形態では、取付穴35の上縁部および下縁部は、外縁部35bよりも上側に切り込まれている。
また、本実施形態では、取付穴35の外縁部35bは、プレス加工されており、他の部位よりも薄く形成されている。
また、右側の取付穴35の内縁部35aは、図3に示すように、後端壁12の右縁部12bの下端部P(右側壁14の後縁部14aの下端部P)を通過する仮想直線L10上に形成されている。
外フラップ31には、左側壁13の後縁部13aの下端部Pから右方に向けて直線状に延びている下縁部L31が形成されている。
また、外フラップ31には、下縁部L31の先端部から上方に向けて延びている先端縁部L32と、先端縁部L32から左側壁13の後縁部13aの上部に亘って形成された上縁部L33と、が形成されている。上縁部L33は、左側壁13の後縁部13aの上端部よりも下の位置に接続されている。
つまり、外フラップ31は、左側壁13の後縁部13aの下端部Pを中心とする二本の半径(後縁部13a、下縁部L31)と、その間に形成された円弧(先端縁部L32、上縁部L33)とによって囲まれた扇形状に形成されている。
スリットL35は、左側壁13の後縁部13aの下端部Pを中心とした円弧状に形成されている。このように、先端縁部L32とスリットL35とは、同心の円弧状に形成されている。
差込部32は、内縁部がスリットL35によって形成され、外縁部が先端縁部L32によって形成された円弧状の領域である。したがって、差込部32は、スリットL35および先端縁部L32と同様に、左側壁13の後縁部13aの下端部Pを中心とする円弧状に湾曲している。
差込部32の半径方向の長さは一定に形成されており、取付穴35の上下方向の長さと同じ大きさに形成されている(図4(b)参照)。
右側壁14に連設された外フラップ31には、後端壁12の右側の取付穴35に差し込まれる差込部32が形成されている。
まず、図3に示すブランクシートSの状態から、底板10に対して後端壁12を立ち上げる。続いて、図4(a)に示すように、左右の側壁13,14に対して左右の外フラップ31,31を立ち上げた後に、底板10に対して左右の側壁13,14を立ち上げる。
また、取付穴35の上端縁部および下端縁部に切り込みが形成されているため、差込部32を取付穴35に挿入するときに、外縁部35bを押し込んで取付穴35を広げることができる。
また、図4(a)に示すように、取付穴35の幅は下端部よりも上端部が大きく形成されているため、差込部32の先端部が取付穴35に入り込み易くなっている。
このように、本実施形態のトレイ1では、差込部32を取付穴35に差し込み易くなっている。
これにより、左右の側壁13,14の外フラップ31,31を後端壁12に確実に保持させることができるため、接着剤を用いることなく、左右の側壁13,14を後端壁12に連結することができる。
本実施形態のトレイ1は、図5に示すように、C式段ボール箱の内箱であり、トレイ1に外箱2を被せている。外箱2は下面が開口している直方体の箱である。
そして、フォーム用紙束を収容したトレイ1に外箱2を被せて、トレイ1と外箱2とを紐やテープなどの固定手段によって固定し、この状態で搬送および保管している。
そして、トレイ1の前面からフォーム用紙束の一端を引き出して印刷機にセットする。これにより、順次に各フォーム用紙を印刷機に送り込んで印刷することができる。
これにより、トレイ1をブランクシートS(図3参照)の状態でユーザーに納品し、ユーザーがトレイ1を簡単に組み立てることができる。したがって、搬送時のトレイ1の体積が小さくなるため、トレイ1の輸送コストを大幅に低減することができる。
本実施形態のトレイ1では、図4(b)に示すように、外フラップ31が扇形状に形成されているが、外フラップ31の形状は限定されるものではない。例えば、外フラップ31を四角形に形成し、その下部にスリットL35および差込部32を形成してもよい。
また、本実施形態の外フラップ31では、先端縁部L32と上縁部L33とが連続して円弧状に形成されているが、先端縁部L32のみを円弧状に形成してもよい。すなわち、外フラップ31の先端部のみに円弧状の差込部32を形成してもよい。
2 外箱
10 底板
11 前端壁
12 後端壁
13 左側壁
14 右側壁
15 胴部
21 内フラップ
31 外フラップ
32 差込部
35 取付穴
L31 下縁部
L32 先端縁部
L33 上縁部
L35 スリット
S ブランクシート
Claims (2)
- 底板と、
前記底板の前後の縁部に連設された前後一対の端壁と、
前記底板の左右の縁部に連設された左右一対の側壁と、を備え、
前記両端壁の少なくとも一方には、左右一対の取付穴が開口し、
前記取付穴には、上下方向に延びている外縁部と内縁部が形成されており、
前記内縁部は、前記端壁の側縁部の下端部を通過する仮想直線上に形成され、
前記外縁部は、前記内縁部の上方に形成され、
前記内縁部と前記外縁部との間隔は下端部から上端部に向かうに連れて大きく形成されており、
前記両側壁の側縁部には、前記端壁の外面に重なるとともに、前記取付穴に差し込まれる外フラップがそれぞれ連設され、
前記外フラップの下縁部には、上方に向けて延びているスリットが形成されており、
前記外フラップの先端縁部と前記スリットとの間に差込部が形成され、
前記差込部が前記取付穴に差し込まれていることを特徴とするトレイ。 - 請求項1に記載のトレイであって、
前記先端縁部および前記スリットは、前記側壁の前記側縁部の下端部を中心とした円弧状に形成されていることを特徴とするトレイ。
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