JP2019026359A - 包装箱 - Google Patents

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健夫 宮原
Takeo Miyahara
健夫 宮原
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Abstract

【課題】第1壁に加えて側壁全体を周壁から切り離すことのできる包装箱を提供する。
【解決手段】
包装箱1は、側壁12とその両端部に連接された一対の端壁10,11とを含む周壁1Wと、周壁1Wの一端部に連接され、周壁1Wの内側に折曲可能に設けられている上方のフラップ20〜23と、周壁1Wの他端部に連接され、周壁1Wの内側に折曲可能に設けられている下方のフラップ30〜33と、上方のフラップ20〜23を周壁1Wから分断させる第1切断線24と、上方のフラップ20〜23を周壁1Wの外側に折曲させる第1折曲線25と、上方のフラップ20〜23に隣接する端壁10,11の一部を切断させる開口切断線16と、側壁12を下外フラップ32から分断させる第2切断線35と、開口切断線16から第2切断線35の両端部に向かって延びて、一対の端壁10,11を切断させる一対の第3切断線36と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、包装箱に関する。
周壁の端面開口を閉塞することで封緘される包装箱が知られている。
例えば、特許文献1に記載の天面開封箱には、周壁の各面を形成する側面板の上端に、天壁を形成するフラップが連設されている。側面板とフラップの境界にはフラップを側面板から切り離すための破断線が入れられ、フラップには手掛部の両端から斜めに延びる山折補助罫線が入れられている。手掛部に手を掛けて天壁を引き上げると、山折補助罫線に沿って天壁が撓み、破断線が連続して破断する。これにより、僅かな力で箱の天面を開口させることができるようになっている。
登録実用新案第3200716号公報
ところで、商店等では、商品の陳列作業の省力化等を目的として、商品を箱から出さずに、開封した箱ごと店頭に並べる場合が増えている。上記した天面開封箱では、天面(天壁)のみが開口するため、例えば、隙間なく詰まった商品や底の方にある商品を取り出し難いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、第1壁に加えて側壁全体を周壁から切り離すことのできる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、側壁とその両端部に連接された一対の端壁とを含む周壁と、前記周壁の一端部に連接され、前記周壁の内側に折曲可能に設けられている第1壁と、前記周壁の他端部に連接され、前記周壁の内側に折曲可能に設けられている第2壁と、前記周壁と前記第1壁との境界部に形成され、前記第1壁を前記周壁から分断させる第1切断線と、前記第1切断線よりも前記第1壁側で前記第1切断線に沿って形成され、前記第1壁を前記周壁の外側に折曲させる第1折曲線と、前記一対の端壁の少なくとも一方に形成され、前記第1壁に隣接する前記端壁の一部を切断させる開口切断線と、前記側壁と前記第2壁との境界部に形成され、前記側壁を前記第2壁から分断させる第2切断線と、前記一対の端壁にて前記第1切断線または前記開口切断線から前記第2切断線の両端部に向かって延びた状態に形成され、前記一対の端壁を切断させる一対の第3切断線と、を備えている。
この場合、前記周壁と前記第2壁との境界部に形成され、前記第2壁を前記周壁の内側に折曲させる第2折曲線を備え、前記第2切断線は、前記第2折曲線上に形成され、前記周壁、前記第1壁および前記第2壁は、それぞれ、中しんにライナを貼り付けた段ボールシートで形成され、前記第1切断線、前記第1折曲線、前記第2切断線および前記第2折曲線は、それぞれ、前記中しんに直交する流れ方向に沿って延びていることが好ましい。
この場合、各々の前記第3切断線は、前記側壁と前記端壁との境界線に対して傾きをもって前記端壁に形成されていることが好ましい。
この場合、前記端壁は、前記側壁よりも前記第1切断線が延びる方向に幅狭く形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1壁に加えて側壁全体を周壁から切り離すことができる。
本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の組立過程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の開封過程であって上方のフラップを切り離した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の開封過程であって端壁の一部を切断した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の開封過程であって側壁の一部を切り離した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書では、方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[包装箱の概要]
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は略直方体状に形成されている。包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上面および下面を閉塞して封緘されるA式の箱である。包装箱1の内部には、所定の商品(図示せず)が収容されるようになっている。
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜くことで形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの両側に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図3参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上(天)」、「下(底)」およびこれに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上(天)、下(底)およびこれに類する概念を指している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、一対の端壁10,11と、一対の側壁12,13と、継代片14と、一対の上内フラップ20,21(第1壁)と、一対の上外フラップ22,23(第1壁)と、一対の下内フラップ30,31(第2壁)と、一対の下外フラップ32,33(第2壁)と、を含んでいる。
端壁10、側壁12、端壁11、側壁13および継代片14は、この順番で流れ方向一方から他方に向かって一列に並んでいる。一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とは、段方向に延びた縦罫線15を介して流れ方向に交互に連なった状態に設けられている。端壁10,11および側壁12,13は、それぞれ、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。端壁10,11は、側壁12,13よりも流れ方向(後述する第1切断線24が延びる方向)に幅狭く形成されている。継代片14は、縦罫線15を介して側壁13の流れ方向他端部に連なった状態に設けられている。なお、縦罫線15は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰して形成された汎用罫線である。詳細は後述するが、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とは、縦罫線15で略直角に折り曲げられることで、略角筒状の周壁1Wを形成する。
一対の上内フラップ20,21は、第1切断線24を介して一対の端壁10,11の段方向一端部(上端部)に連なった状態に設けられている。上内フラップ20,21は、端壁10,11の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上内フラップ20,21の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁10,11の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。一対の上外フラップ22,23は、第1切断線24を介して一対の側壁12,13の段方向一端部(上端部)に連なった状態に設けられている。上外フラップ22,23は、側壁12,13の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上外フラップ22,23の段方向の寸法(延出寸法)は、上内フラップ20,21の延出寸法と略同一である。上方のフラップ20〜23は、第1切断線24に沿って周壁1Wの内側に折曲可能に設けられている。
第1切断線24は、流れ方向に沿って延びている。第1切断線24は、周壁1W(各壁10〜13)と上方のフラップ20〜23との境界部に形成されている。詳細には、第1切断線24は、端壁10,11と上内フラップ20,21との境界線上、および側壁12,13と上外フラップ22,23との境界線上に形成されている。第1切断線24は、複数の直線状の切目を所定間隔(略等間隔)で並べて形成されたミシン線である。切目は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させることで形成される。第1切断線24は、上方のフラップ20〜23を、周壁1Wの内側に折曲させる機能と周壁1Wから分断させる機能とを有している。なお、本明細書において「線上」とは、完全な境界線との一致を要求するものではなく、例えば、1mm程度の製造上の誤差を許容する意味である。
上内フラップ20,21および上外フラップ22,23には、第1折曲線25が流れ方向に沿って延びている。第1折曲線25は、第1切断線24よりも上方のフラップ20〜23側で第1切断線24に沿って形成されている。第1折曲線25は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に潰して形成された逆罫線である。第1折曲線25は、上方のフラップ20〜23を周壁1Wの外側に折曲させる機能を有している。なお、第1折曲線25と第1切断線24との中心間距離(間隔)は、4.5〜8.0mm(好ましくは、5.0〜7.0mm)の範囲に設定されている。
一対の下内フラップ30,31は、第2折曲線34を介して一対の端壁10,11の段方向他端部(下端部)に連なった状態に設けられている。一対の下外フラップ32,33は、第2折曲線34を介して一対の側壁12,13の段方向他端部(下端部)に連なった状態に設けられている。下内フラップ30,31は上内フラップ20,21と略同一形状に形成され、下外フラップ32,33は上外フラップ22,23と略同一形状に形成されている。下方のフラップ30〜33は、第2折曲線34に沿って周壁1Wの内側に折曲可能に設けられている。
第2折曲線34は、流れ方向に沿って延びた汎用罫線である。第2折曲線34は、周壁1W(各壁10〜13)と下方のフラップ30〜33との境界部に形成され、下方のフラップ30〜33を周壁1Wの内側に折曲させる機能を有している。
側壁12と下外フラップ32との境界部には、第2切断線35が形成されている。第2切断線35は、第2折曲線34上に形成されている。第2折曲線34は、流れ方向に沿って延びたミシン線である。第2切断線35は、下方のフラップ30〜33を周壁1Wから分断させる機能を有している。
各々の端壁10,11には、開口切断線16が形成されている。一対の開口切断線16は、それぞれ、端壁10,11の流れ方向略中央部で、端壁10の段方向中央よりも僅かに上内フラップ20側(上方)に形成されている。なお、一対の開口切断線16は、側壁12を挟んで対称となる形状であるため、以下、端壁10に形成された開口切断線16について説明する。
開口切断線16は、一対の縦破断線16Aと、横破断線16Bと、を含んでいる。一対の縦破断線16Aは、第1切断線24から端壁10の中央側(下方)に向かって互いに近づくように斜めに延びている。一対の縦破断線16Aは、複数の略S字状または直線状の切目を所定間隔で並べて形成されている。一対の縦破断線16Aの先端部(下端部)の間には、流れ方向に延びた開口罫線16C(汎用罫線または逆罫線)が形成されている。横破断線16Bは、開口罫線16Cから第1切断線24側(上方)に離れた位置で、一対の縦破断線16Aの間に形成されている。横破断線16Bは、複数の切目を所定間隔で第1切断線24側に膨らむ円弧状に並べて形成されている。第1切断線24と横破断線16Bと一対の縦破断線16Aとで囲まれた範囲には上開口片17が形成され、横破断線16Bと開口罫線16Cと一対の縦破断線16Aとで囲まれた範囲には下開口片18が形成される。
開口切断線16は、第1切断線24に隣接する端壁10の一部を切断させる機能を有している。一対の縦破断線16Aに沿って切断された端壁10の一部は、横破断線16Bに沿って切断され、第1切断線24に連接された上開口片17と、開口罫線16C連接された下開口片18とに分割される。
各々の端壁10,11には、第3切断線36が形成されている。一対の第3切断線36は、開口切断線16から第2切断線35の両端部に向かって延びた状態に形成されている。各々の第3切断線36は、側壁12と端壁10,11との境界線(縦罫線15)に対して略45度の傾きをもって端壁10,11に形成されている。詳細には、各々の第3切断線36は、一対の縦破断線16Aのうち側壁12側に位置する縦破断線16Aの先端部(下端部)から第2切断線35の端部まで延びたミシン線である。一対の第3切断線36は、一対の端壁10,11を切断させる機能を有している。
なお、図示は省略するが、各壁10〜13と上方のフラップ20〜23との境界付近には、第1折曲線25に対応して裏ライナ9C側に突出した突条と、この突条を挟む位置で裏ライナ9C側に窪み且つ突条に沿って延びた一対の溝状凹部とが形成されている。第1切断線24は、上方のフラップ20〜23の根元側に位置する溝状凹部内に形成されている。また、上記と同様に、各壁10〜13と下方のフラップ30〜33との境界付近には、第2折曲線34に対応して表ライナ9B側に突出した突条と、この突条に沿って延びた一対の溝状凹部とが形成されている。また、第1〜第3切断線24,35,36等の切目は、その切断方向に直交する幅が裏ライナ9C側よりも表ライナ9B側で小さくなるように設定されている。
ところで、段ボールシートは、コルゲータ(図示せず)と呼ばれる装置を用いて段ボール原紙の貼合工程を実行することによって製造される。コルゲータは、中しん9Aを流れ方向に進行させながら、その中しん9Aの両側にライナ9B,9Cを貼り付ける。また、コルゲータは、流れ方向に延びた第1切断線24、第1折曲線25および第2折曲線34を形成し、流れ方向に連続する段ボールシートを所定長さに裁断する。
また、上記したブランク5(包装箱1)は、フレキソフォルダーグルア(図示せず)と呼ばれる装置によって製造される。フレキソフォルダーグルア(以下、「FFG」ともいう。)は、段ボールシートに対し、フレキソインキを用いた印刷、刃物(切刃、押刃等)や抜型を用いた罫線入れ、溝切りおよび打抜き、接着剤を用いた接合等を連続して行う装置である。FFGは、上方のフラップ20〜23および下方のフラップ30〜33等を形成すると共に、縦罫線15、第2切断線35、第3切断線36および開口切断線16等を形成する。また、FFGは、端壁10と側壁13とを縦罫線15に沿って折り曲げ、継代片14を端壁10の内面に接着剤で接着して、折り畳まれた状態の包装箱1を製造する。なお、接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。
[包装箱の組立]
次に、図1および図3を参照して、商品を収容するために包装箱1を組み立てる工程(組立作業)について説明する。図3は包装箱1の組立過程を示す斜視図である。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。
まず、作業者は、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とを縦罫線15で略直角に折り曲げる。すると、一対の側壁12,13は互いに対向し、これに連接された一対の端壁10,11も互いに対向する(図3参照)。そして、上下両面を開口させた略角筒状の周壁1Wが形成される。
次に、作業者は、下内フラップ30,31を第2折曲線34に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、下外フラップ32,33を第2折曲線34に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる。この状態で、一対の下内フラップ30,31の先端部は離間しており、一対の下外フラップ32,33の先端部は略中央で突き合わされている。作業者は、一対の下外フラップ32,33の突き合わせ部分に沿って粘着テープTを貼り付ける。以上によって、包装箱1の底面が形成される(図3参照)。なお、下内フラップ30,31と下外フラップ32,33とは、接着剤や鋲(ワイヤ)で固定されてもよい。
次に、作業者は、周壁1Wの上面開口から包装箱1の内部に商品を入れる。ところで、例えば、手作業で商品を包装箱1に収容する場合、上方のフラップ20〜23が周壁1Wの上方に延びていると、これらの上方のフラップ20〜23が邪魔になるため、商品を収容し難いことがあった。また、例えば、製函機によって自動で商品を包装箱1に収容する場合、上方のフラップ20〜23が周壁1Wの内側に倒れていると、包装箱1に挿入する商品が上方のフラップ20〜23の先端部に干渉することがあった。そこで、本実施形態に係る包装箱1では、商品の収容作業を円滑に行うことを目的として、上方のフラップ20〜23が周壁1Wの外側に折れ曲がるようになっている。
図3に示すように、作業者は、上方のフラップ20〜23を第1折曲線25に沿って周壁1Wの外側に折り曲げ、この状態で商品を包装箱1に収容する。ここで、第1折曲線25は表ライナ9B側を凹ませた溝状であるため、上方のフラップ20〜23は、第1折曲線25に沿って裏ライナ9C側には容易に折れないが、表ライナ9B側には容易に折れるようになっている。これとは逆に、一対の溝状凹部は裏ライナ9C側を凹ませた溝状であるため、上方のフラップ20〜23は、一対の溝状凹部に沿って表ライナ9B側には容易に折れないが、裏ライナ9C側には容易に折れるようになっている。
その結果、上方のフラップ20〜23は、第1切断線24(一対の溝状凹部)で外側に折れることなく、第1折曲線25に沿って外側に折れることとなる。これにより、上方のフラップ20〜23を周壁1Wの外側に折り曲げたとしても、第1切断線24が割れることを抑制することができる。また、上方のフラップ20〜23が商品の収容作業の邪魔になることがなく、商品の収容作業を円滑に行うことができる。なお、図3に示すように、上方のフラップ20〜23が全て折り曲げられてもよいが、これに限らず、上方のフラップ20〜23のうち何れか1枚(例えば、作業者の手前側にあるもの)を折り曲げるようにしてもよい。
次に、作業者は、上内フラップ20,21を第1切断線24に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、上外フラップ22,23を第1切断線24に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる(図1参照)。この状態で、一対の上内フラップ20,21の先端部は離間しており、一対の上外フラップ22,23の先端部は略中央で突き合わされている。作業者は、一対の上外フラップ22,23の突き合わせ部分に沿って粘着テープTを貼り付ける。以上によって、包装箱1の天面が形成さる(図1参照)。なお、上内フラップ20,21と上外フラップ22,23とは、接着剤や鋲(ワイヤ)で固定されてもよい。
以上によって、包装箱1の組立作業が完了する。つまり、包装箱1は封緘された状態になる(図1参照)。
[包装箱の開封]
次に、図4ないし図7を参照して、包装箱1の開封作業について説明する。図4は包装箱1の開封過程であって上方のフラップ20〜23を切り離した状態を示す斜視図である。図5は包装箱1の開封過程であって端壁10の一部を切断した状態を示す斜視図である。図6は包装箱1の開封過程であって側壁12の一部を切り離した状態を示す斜視図である。図7は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
封緘された包装箱1は、例えば、天面を除去した後に、側壁12とその両端部に連接された一対の端壁10,11の一部とを除去することで開封される。まず、作業者は、一対の開口切断線16に沿って端壁10,11の一部を切断する(図4参照)。なお、一対の開口切断線16の作用は同一であるため、以下、端壁10に形成された開口切断線16の作用について説明する。
作業者は、横破断線16B付近を指(手)で押し、開口切断線16に囲まれた端壁10の一部を上開口片17と下開口片18とに分割する。上開口片17は、第1切断線24に沿って包装箱1(周壁1W)の外側(または内側)に折り曲げられる。作業者は、上開口片17を折り曲げて形成した開口に手を入れて、上内フラップ20と上外フラップ22,23とが重なった部分を把持して上方に引き上げる。すると、図4に示すように、上内フラップ20は第1切断線24に沿って端壁10から切り離される。上外フラップ22,23等の引き上げが更に進むと、上外フラップ22,23も第1切断線24に沿って側壁12,13から切り離される。また、作業者は、上記と同様の手順で、端壁11に形成された開口切断線16を利用して上内フラップ21を第1切断線24に沿って端壁11から切り離す。
以上によって、包装箱1の天面(上方のフラップ20〜23)が除去された状態になる(図4参照)。なお、上記開封手順は一例であって、これに限らず、例えば、作業者は、一対の開口切断線16を略同時に利用して、上外フラップ22,23を長手方向両側から中央に向かって側壁12,13から切り離してもよい。
次に、図5に示すように、作業者は、下開口片18を開口罫線16Cに沿って包装箱1の外側(または内側)に折り曲げ、端壁10に開口切断線16の輪郭に沿った開口部を形成する。作業者は、その開口部に手を入れ、第3切断線36側の開口縁部を把持して端壁10を側壁12側に引っ張る。すると、端壁10は、第3切断線36に沿って上方から下方に向かって切断される。
図6に示すように、端壁10を切断した後、作業者は、側壁12を端壁11に向かって引っ張る。すると、側壁12は、第2切断線35に沿って下外フラップ32から切り離される。図7に示すように、側壁12を下外フラップ32から切り離した後、作業者は、上記と同様の手順で、端壁11を第3切断線36に沿って上方から下方に向かって切断する。
以上によって、包装箱1の天面に加えて、一対の端壁10,11の一部とこれらの間に連接された側壁12の全面とが除去された状態になる(図7参照)。すなわち、包装箱1には、天面から側面に亘って連続した取出開口部1Aが形成される。この状態で、包装箱1の開封作業が完了する。なお、開封された包装箱1は、商品を収容した状態で店頭に陳列される。また、上記開封手順は一例であって、これに限らず、例えば、作業者は、端壁10から側壁12を介して端壁11に亘って一方向に連続して切断してもよい。この場合、端壁11は第3切断線36に沿って下方から上方に向かって切断されることとなる。
以上説明した本実施形態に係る包装箱1では、上方のフラップ20〜23が周壁1Wから切り離され、第3切断線36で切断された一対の端壁10,11の間に位置する側壁12の全体が下外フラップ32から切り離される構成とした。この構成によれば、天面を構成する全てのフラップ20〜23と側壁12の全面とを周壁1Wから切り離すことができる(図7参照)。これにより、包装箱1の天面から側面に亘って連続した取出開口部1Aが形成されるため、顧客は取出開口部1Aを介して包装箱1に収容された商品を容易に取り出すことができる。また、取出開口部1Aの上方に表れる商品だけでなく、取出開口部1Aの側方に表れる商品をも顧客に見せることができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、周壁1Wの周方向が流れ方向であり、第1切断線24、第1折曲線25および第2折曲線34が周壁1Wの略全周(ブランク5の流れ方向略全域)に亘って形成されていた(図2参照)。この構成によれば、コルゲータを用いた貼合工程で一括して第1切断線24、第1折曲線25および第2折曲線34を形成することができる。
また、第2切断線35は1つの側壁12(下外フラップ32)に対応させなければならないため、コルゲータによる貼合工程では形成することはできず、FFGを用いて形成することになる。仮に、FFGを用いて複数の切断線を複数の罫線上に形成することは、非常に困難であるため現実的ではない。第2切断線35が第2折曲線34から大きくずれた場合、側壁12の切断不良や下外フラップ32の折り曲げ不良の原因になるため、第2切断線35を第2折曲線34上に精度良く形成すること(位置合わせの管理)が重要になる。この点、本実施形態に係る包装箱1では、側壁12と下外フラップ32との境界線(第2折曲線34)にのみ第2切断線35を位置合せすればよいため、高度な位置合わせが必要な個所を最小限に抑えることができる。その結果、包装箱1(ブランク5)を容易に製造することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、第3切断線36が斜めに形成されているため、第3切断線36を切断するための力を、第2切断線35に円滑に伝達することができる。これにより、第2および第3切断線35,36から脱線することなく、一対の端壁10,11と側壁12とを適切に切断することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、幅の狭い端壁10,11の平面上には第3切断線36が形成され、幅の広い側壁12,13の平面上には切断線等が形成されていない(図2参照)。この構成によれば、側壁12,13の圧縮強度を高く維持することができる。また、端壁10,11は側壁12,13よりも幅狭いため、第3切断線36を形成したことによる端壁10,11の圧縮強度の低下を限定することができる。これにより、包装箱1全体の圧縮強度の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る包装箱1では、圧縮強度の低下を抑制するために、端壁10,11が側壁12,13よりも幅狭く形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記した包装箱1に比べて圧縮強度が低下するが、端壁10,11が、側壁12,13と同じ幅に形成されてもよいし、側壁12,13よりも幅広く形成されてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1折曲線25が逆罫線であったが、これに限らず、この逆罫線上に略等間隔で複数の切目を形成したリード罫であってもよい。また、これと同様に、第2折曲線34が汎用罫線上に略等間隔で複数の切目を形成したリード罫であってもよい。つまり、第1折曲線25および第2折曲線34は、作業者の力で段ボールシートの折り曲げを可能とする折曲線であればいかなるものでもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1〜第3切断線24,35,36がミシン線で形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1〜第3切断線24,35,36は、複数の略L字状、略S字状またはY字状の切目を所定間隔で並べたジッパーや、段ボールシートの厚みの略半分の深さまで切目を入れたハーフカットであってもよいし、裏ライナ9C等に貼付されたカットテープであってもよい。つまり、作業者の力で段ボールシートの切断を可能とする切断線であればいかなるものでもよい。また、これと同様に、開口切断線16も同様に、作業者の力で段ボールシートの切断を可能とする切断線であればいかなるものでもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第3切断線36が傾斜した直線状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3切断線36は、曲線状に形成されてもよいし、縦罫線15と略平行となる直線状に形成されてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の開口切断線16が端壁10,11に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。開口切断線16は、一対の端壁10,11の少なくとも一方に形成されていればよい。また、開口切断線16が省略された一方の端壁10(または端壁11)では、第3切断線36は、第1切断線24の中間部から第2切断線35の端部に向かって延びることになる。
また、本実施形態に係る包装箱1は、所謂A式の箱であったが、本発明はこれに限定されない。本発明の構造(第1〜第3切断線24,35,36や第1折曲線25等)は、例えば、周壁の上面開口を1枚で閉塞可能なフラップを含む所謂B式の箱(図示せず)等、他の形式の箱にも適用することができる。また、本実施形態に係る包装箱1は、略角筒状(略四角形断面)の周壁1Wを有していたが、これに限らず、四角形以外の多角形断面の周壁(図示せず)を有していてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 包装箱
1W 周壁
9A 中しん
9B 表ライナ
9C 裏ライナ
10,11 端壁
12,13 側壁
16 開口切断線
20,21 上内フラップ(第1壁)
22,23 上外フラップ(第1壁)
24 第1切断線
25 第1折曲線
30,31 下内フラップ(第2壁)
32,33 下外フラップ(第2壁)
34 第2折曲線
35 第2切断線
36 第3切断線

Claims (4)

  1. 側壁(12)とその両端部に連接された一対の端壁(10,11)とを含む周壁(1W)と、
    前記周壁の一端部に連接され、前記周壁の内側に折曲可能に設けられている第1壁(20〜23)と、
    前記周壁の他端部に連接され、前記周壁の内側に折曲可能に設けられている第2壁(30〜33)と、
    前記周壁と前記第1壁との境界部に形成され、前記第1壁を前記周壁から分断させる第1切断線(24)と、
    前記第1切断線よりも前記第1壁側で前記第1切断線に沿って形成され、前記第1壁を前記周壁の外側に折曲させる第1折曲線(25)と、
    前記一対の端壁の少なくとも一方に形成され、前記第1壁に隣接する前記端壁の一部を切断させる開口切断線(16)と、
    前記側壁と前記第2壁との境界部に形成され、前記側壁を前記第2壁から分断させる第2切断線(35)と、
    前記一対の端壁にて前記第1切断線または前記開口切断線から前記第2切断線の両端部に向かって延びた状態に形成され、前記一対の端壁を切断させる一対の第3切断線(36)と、を備えていることを特徴とする包装箱(1)。
  2. 前記周壁と前記第2壁との境界部に形成され、前記第2壁を前記周壁の内側に折曲させる第2折曲線(34)を備え、
    前記第2切断線は、前記第2折曲線上に形成され、
    前記周壁、前記第1壁および前記第2壁は、それぞれ、中しん(9A)にライナ(9B,9C)を貼り付けた段ボールシートで形成され、
    前記第1切断線、前記第1折曲線、前記第2切断線および前記第2折曲線は、それぞれ、前記中しんに直交する流れ方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 各々の前記第3切断線は、前記側壁と前記端壁との境界線に対して傾きをもって前記端壁に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記端壁は、前記側壁よりも前記第1切断線が延びる方向に幅狭く形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
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