JP7218248B2 - 包装箱 - Google Patents

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本発明は、包装箱に関する。
特許文献1には、背面パネル、天面パネル、正面パネルおよび底面パネルが連設され、各パネルの両側に外フラップおよび内フラップが連設された直方体形状の紙製収納箱が開示されている。紙製収納箱には、正面パネルと各外フラップとに、下方から上方に切込線からなる開封手段が設けられている。また、外フラップの先端部には矩形状に窪んだ凹部が形成され、切込線は凹部の角部分を始点(切断を開始する点)として外フラップの基端側に延設されている。
特開2005-104548号公報
上記した紙製収納箱を解体する場合、作業者は、外フラップの凹部付近を把持し、外フラップを開く。外フラップを開く力は凹部の角部分(始点)に集中するため、外フラップは簡単に切断線に沿って切断される。しかしながら、切断線の始点に力が集中する構成では、例えば、輸送時に物品が紙製収納箱の内部で移動(振動)して外フラップに押圧力(内圧力)が掛かったり、紙製収納箱を移動させる際に外フラップに手を掛けて引き摺られたりすると、解体する意図がないにもかかわらず、外フラップが切断されてしまう問題があった。つまり、通常使用時に紙製収納箱が解体されてしまう虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために、通常使用時には解体を規制することができ、廃棄時には簡単に解体することができる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、底壁と、前記底壁の第1方向の端部に立設される側壁と、前記底壁の第1方向に交差する第2方向の端部に立設される端壁と、前記端壁に連設され、前記側壁に固定される固定壁と、を備え、前記側壁は、前記固定壁との固定領域を除く領域にて上端から下方に向かって凹設された凹部を有し、前記凹部の下方の縁部と側方の縁部とは、2つ以上の変曲点を構成する斜行縁部を介して連続し、前記側壁の前記固定領域には、最下部の前記変曲点を除く前記変曲点から前記側壁の第2方向の外端までの間に前記固定領域を切断する切断線が形成された。
この場合、前記切断線は、前記変曲点から前記側壁の第2方向の外端まで斜め下方に向かって延設されたことが好ましい。
この場合、前記斜行縁部は、最上部の前記変曲点から最下部の前記変曲点までの間に、第2方向の外側から中央側に向かって斜め下方に延設され、前記切断線は、最上部の前記変曲点から前記側壁の第2方向の外端まで延設されたことが好ましい。
この場合、前記固定壁は、前記固定領域において前記切断線を避けた位置に付着した接着剤を介して前記側壁に接着されたことが好ましい。
この場合、前記固定壁は、筒状に形成された柱部の一部を構成することが好ましい。
本発明によれば、通常使用時には解体を規制することができ、廃棄時には簡単に解体することができる包装箱を提供する。
本発明の一実施形態に係るトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトレイのブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトレイのブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトレイであって、柱部を形成した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトレイの解体を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るトレイのブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態の他の変形例に係るトレイのブランクの一部を拡大して示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向(第1方向)は、左右方向(第2方向)に直交(交差)し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交(交差)している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[トレイの概要]
図1ないし図3を参照して、包装箱の一例としてのトレイ1について説明する。図1はトレイ1を示す斜視図である。図2はトレイ1のブランク5を示す平面図である。図3はブランク5の一部を拡大して示す平面図である。
図1に示すように、トレイ1は、底壁10の前後方向の両端部に立設した一対の側壁11と、底壁10の左右方向の両端部に立設した一対の端壁12と、を備えている。トレイ1は、上面を開放した略直方体状に形成されている。底壁10上には物品(図示せず)が載置され、トレイ1は物品を収容した状態で上下に複数積層可能に形成されている。
トレイ1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成されている。ブランク5は、1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図1参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2および図3は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、方向を示す用語は、トレイ1を組み立てた状態(組立状態)における方向を指している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、底壁10と、一対の側壁11と、一対の端壁12と、4つの固定壁13と、4つの柱壁14と、を備えている。
<底壁>
底壁10は、流れ方向(第1方向)の幅よりも段方向(第2方向)の長さを長くした略長方形状に形成されている。底壁10の四隅部分には、4つの連結穴20が穿設されている。連結穴20は、底壁10の四隅の直交する2辺に対して略45度に傾斜した略楕円形状に形成されている。詳細は後述するが、複数のトレイ1を積層した際に、下方のトレイ1の連結凸部27が、上方のトレイ1の連結穴20に嵌合する。
<側壁>
一対の側壁11は、第1折曲線L1を介して底壁10の流れ方向の両端部に連設されている。側壁11は略長方形状に形成されており、その流れ方向の寸法(延出寸法)は底壁10の流れ方向の寸法の半分程度に設定されている。なお、一対の側壁11は底壁10を中心とした線対称となる形状であるため、以下、主に1つの側壁11について説明する。
側壁11の左右方向の中間領域には、内側に折返可能な折返し片22が形成されている。図1に示すように、折返し片22が折り返されることで、側壁11には先端(上端)から基端側(下方)に向かって凹部21が凹設される。凹部21は、基端側の両角を面取りして略六角形状に形成された窪みである。なお、詳細は後述するが、側壁11において凹部21の段方向の幅よりも両外側の領域は、固定壁13を固定(接着)するための固定領域11Aとして設定されている(図2および図3の一点鎖線参照)。
図1および図2に示すように、折返し片22は、2本の第2折曲線L2を介して凹部21の基端側(下方)の縁部21Aに連設されている。2本の第2折曲線L2(縁部21A)は、第1折曲線L1と略平行に延びている。なお、凹部21の下方の縁部21Aとは、主に基端側の第2折曲線L2によって構成される。図2に示すように、折返し片22は、略四角形状に形成され、凹部21の内側に配置されている。折返し片22の流れ方向の先端は、各固定領域11Aの流れ方向の先端と略一致している。折返し片22の段方向の両端と凹部21の段方向の両縁との間には、隙間が形成されている。
図1に示すように、トレイ1を組み立てた状態(組立状態)において、凹部21は、固定領域11Aを除く中間領域にて上端から下方に向かって凹設されている。図1ないし図3に示すように、凹部21の段方向(左右方向)の両側(側方)の縁部21Bは、下方の縁部21Aに略直交する方向(上下方向)に延びている。凹部21の縁部21Aと縁部21Bとは、2つの変曲点P1,P2を構成する斜行縁部21Cを介して連続している。斜行縁部21Cは、最上部の変曲点P1から最下部の変曲点P2までの間に、段方向(左右方向)の外側から中央側に向かって基端側に斜め(斜め下方)に延設されている。なお、上記した折返し片22の段方向の両端部は、2つの変曲点P1,P2の間にて斜行縁部21Cにオーバーラップしている。
側壁11の固定領域11Aには、一対の切断線23が形成されている。切断線23は、複数の切目を直線的に等間隔に並設したジッパーである。切断線23は、最上部の変曲点P1から側壁11の段方向(左右方向)の外端までの間に形成されている。詳細には、切断線23は、変曲点P1から側壁11の外端まで斜め下方に向かって延設されている。切断線23は、固定領域11Aを切断する機能を有している。
<端壁>
図2に示すように、一対の端壁12は、第3折曲線L3を介して底壁10の段方向の両端部に連設されている。端壁12は略長方形状に形成されており、その段方向の寸法(延出寸法)は側壁11の延出寸法と略同一である。端壁12の略中央には、トレイ1の運搬時に作業者が手を掛けるための手掛け穴24が穿設されている。手掛け穴24の段方向の外縁部(上縁部)には、内側に折曲可能な一対の手掛け緩衝片25が手掛け折曲線25Aを介して連設されている。
<固定壁>
4つの固定壁13は、第4折曲線L4を介して一対の端壁12の流れ方向の両端部に連設されている。固定壁13は略長方形状に形成されており、その流れ方向の寸法(延出寸法)は側壁11の延出寸法の約1/4に設定されている。固定壁13の流れ方向の先端側には、解体用折線26が第4折曲線L4と平行に形成されている。解体用折線26は、直線状の切目を等間隔に並設したミシン刃線である。
<柱壁>
4つの柱壁14は、4つの固定壁13の流れ方向の両端部に連設されている。各々の柱壁14は、柱本体壁14Aと、柱接着片14Bと、を含んでいる。なお、4つの柱壁14は同様の構成であるため、以下、主に1つの柱壁14について説明する。
柱本体壁14Aは、第5折曲線L5を介して固定壁13の流れ方向の端部に連設されている。柱本体壁14Aは略長方形状に形成されており、その流れ方向の寸法(延出寸法)は固定壁13の延出寸法よりも僅かに長く設定されている。柱本体壁14Aの段方向の先端には、連結凸部27が突設されている。連結凸部27の突出量は、段ボールシートの厚み程度に設定されている。柱接着片14Bは、逆折線L6を介して柱本体壁14Aの流れ方向の端部に連設されている。柱接着片14Bは、柱本体壁14Aと略同一形状に形成されている。
なお、第1~第5折曲線L1~L5および手掛け折曲線25Aは、段ボールシートを裏ライナ9Cから直線状に凹ませた汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。逆折線L6は、段ボールシートを表ライナ9Bから直線状に凹ませた逆罫線である。逆罫線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(逆折りする)機能を有している。なお、各々の折曲線L1~L6等は、汎用罫線や逆罫線に限らず、例えば、汎用罫線上に切目を形成したリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[トレイの組立]
次に、図1および図4を参照して、トレイ1の組立作業について説明する。図4は柱部28を形成したトレイ1を示す斜視図である。なお、トレイ1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機(図示せず)によって全自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、製函機が全自動でトレイ1を組み立てる場合について説明する。
製函機にはブランク5がセットされ、製函機は、そのブランク5を折り曲げたり接着したりすることでトレイ1を組み立てる。
具体的には、製函機は、各固定壁13を第4折曲線L4に沿って略直角に正折りし、各柱本体壁14Aを第5折曲線L5に沿って正折りし、各柱接着片14Bを逆折線L6に沿って逆折りする(図4参照)。また、製函機は、接着剤を介して各柱接着片14Bを端壁12の内面に接着(固定)する。続いて、製函機は、一対の端壁12を第3折曲線L3に沿って上方に略直角に折り曲げ、一対の端壁12を底壁10の左右両端部に立設させる(図4参照)。この状態で、図4に示すように、各固定壁13は、第1折曲線L1上に立設される。各柱本体壁14Aは、端壁12と固定壁13とに対して略45度に傾斜した姿勢になり、底壁10に開口した連結穴20上に配置される。端壁12と固定壁13と柱本体壁14Aとは、略三角形断面を有する筒状(略三角柱状)に形成された柱部28を構成する。底壁10の四隅部分には、4本の柱部28が立設される。
次に、製函機は、一対の折返し片22を2本の第2折曲線L2に沿って折り返し、接着剤を介して一対の折返し片22を一対の側壁11の内面(裏ライナ9C)に接着(固定)する。この状態で、各側壁11には、凹部21が形成される(図4参照)。なお、折返し片22を折り返して側壁11に接着することで、側壁11の強度を向上させることができる。
また、製函機は、一対の側壁11を第1折曲線L1に沿って上方に略直角に折り曲げ、一対の側壁11を底壁10の前後両端部に立設させ、接着剤Gを介して各側壁11(固定領域11A)を各固定壁13の外面(表ライナ9B)に接着(固定)する(図1参照)。図1に示すように、各固定壁13は、固定領域11Aにおいて切断線23を避けた位置に付着した接着剤Gを介して側壁11(固定領域11A)に接着されている。つまり、切断線23と重なる位置には、接着剤Gが塗布されていない。
以上によって、トレイ1が完成する(図1参照)。なお、本実施形態では、接着剤Gとして、ホットメルト接着剤を用いているが、その他の接着剤を用いてもよいし、両面テープを用いてもよい。
作業者は、完成したトレイ1の底壁10の上に物品を載置する。また、作業者が、トレイ1を運搬するために各手掛け穴24の上縁部に手を掛けると、各手掛け緩衝片25が手掛け折曲線25Aに沿って内側に折れ曲がる(図示せず)。作業者は、折れ曲がった各手掛け緩衝片25の下面に手を掛けてトレイ1を持ち運ぶことができる。このように各手掛け緩衝片25が内側に折れ曲がることで、手掛け穴24の上縁部が作業者の手に食い込むことが抑制され、作業者の手への負担を軽減することができる。これにより、作業者にとって持ち運びやすいトレイ1となる。
[トレイの積層作用]
また、図示は省略するが、トレイ1は、上下方向に複数積層することができる。例えば、作業者は、下段のトレイ1の上方に上段のトレイ1を同じ向きに配置し、上段のトレイ1を下段のトレイ1の4つの柱部28に載せる。下段のトレイ1の各連結凸部27は、上段のトレイ1の各連結穴20に差し込まれる。以上によって、2つのトレイ1が、互いに横ずれを規制された状態で積み重ねられる。
[トレイの解体]
次に、図5を参照して、トレイ1の解体について説明する。図5はトレイ1の解体を説明する斜視図である。
全ての物品を取り出されたトレイ1は解体されて廃棄される。作業者は、一方の側壁11の凹部21の斜行縁部21C(図1参照)の近傍を掴み、側壁11を手前(外側)に引き倒す。すると、切断線23よりも下方に位置する固定領域11Aは、固定壁13から引き剥がされながら、切断線23に沿って切断される。上記と同様に、作業者は、他方の側壁11も切断線23に沿って切断する。以上のように、各側壁11が固定壁13から分離されながら傾倒すると、各側壁11と各端壁12との接続が断たれるため、各端壁12も傾倒する。なお、切断線23よりも上方に位置する固定領域11Aは、固定壁13に接着された状態で残される(図5の右側参照)。
次に、作業者は、筒状に形成された4つの柱部28を平坦に潰す(図5の左側参照)。具体的には、作業者は、第5折曲線L5で折れた固定壁13の一部と柱本体壁14Aとを平らに戻しながら、固定壁13を解体用折線26で折り曲げる。解体用折線26は柱部28の周長を2等分する位置に形成されているため、固定壁13を解体用折線26で折り曲げることで、柱部28は平坦に折り畳まれた(潰された)状態になる。なお、図5の右側の柱部28も、左側の柱部28と同様に潰される。
以上によって、トレイ1が略平坦に解体される。
ところで、トレイ1は、物品を収容した状態で、車両によって輸送されたり、作業者によって運搬されたりする。その際、物品がトレイ1の内部で振動したり移動したりするため、側壁11には内側から外側に向かう押圧力がかかることがある。他にも、作業者が、床や作業台に置かれたトレイ1の側壁11の凹部21に手を掛けて引き摺ることがある。このように、トレイ1の通常使用時においても側壁11を外側に傾倒させる力が働くことがある。仮に、切断線23が最下部の変曲点P2(図1および図3参照)を始点(切断を開始するための点)として延びていた場合、側壁11を外側に傾倒させる力は、最下部の変曲点P2に集中し易いため、上記した通常使用時に側壁11にかかる力によって、解体する意図がないにもかかわらず、側壁11が切断線23に沿って切断されてしまう虞がある。
以上説明した本実施形態に係るトレイ1では、側壁11に形成された凹部21の角部には2つの変曲点P1,P2が形成され、切断線23が最上部に位置する変曲点P1から延びていた(図1および図3参照)。この構成によれば、側壁11を固定壁13から分離しながら傾倒させる力を、2つの変曲点P1,P2に分散させることができる。これにより、最下部の変曲点P2に力が集中することが防止されるため、上記した通常使用時にかかる力によって、側壁11が切断線23に沿って切断されることを抑制することができる。一方で、トレイ1を解体する場合には、切断線23の始点となる変曲点P1付近に力を加えることで、側壁11を固定壁13から分離しながら簡単に切断することができる。以上のように、このトレイ1によれば、通常使用時には解体を規制することができ、廃棄時には簡単に解体することができる。
また、本実施形態に係るトレイ1によれば、切断線23が斜め下方に延びているため、側壁11を傾倒させながら切断線23に沿って円滑に切断することができる。
また、本実施形態に係るトレイ1によれば、固定領域11Aの中で接着剤Gが付されていない領域に、切断線23が形成されているため、接着剤Gによって切断線23での側壁11の切断が阻害されることが無い。これにより、側壁11を円滑に切断することができる。
また、本実施形態に係るトレイ1によれば、固定壁13が筒状の柱部28の一部を構成するため、側壁11を傾倒させる際に、固定壁13が共倒れすることを抑制することができる。これにより、側壁11を固定壁13から分離しながら傾倒させることができ、トレイ1の解体作業を適切に行うことができる。
なお、本実施形態に係るトレイ1では、凹部21の縁部21Aと縁部21Bとを繋ぐ斜行縁部21Cが1本の直線状に形成され、凹部21の角部分に2つの変曲点P1,P2が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、斜行縁部21Cは、下方に凸となる曲線状に形成されてもよい。また、斜行縁部21Cは、上方に凸となる曲線状に形成されてもよい(図示せず)。さらに、図7に示すように、斜行縁部21Cは、折れ線状に形成されてもよい。この場合、2つの変曲点P1,P2の間に3つ目の変曲点P3が形成される。この場合、切断線23は、最下部の変曲点P2を除く変曲点P1または変曲点P3から側壁11の外端まで延設されていればよい。好ましくは、切断線23は、最上部の変曲点P1から側壁11の端部まで延設されるとよい。なぜなら、上記した通常使用時に側壁11にかかる力は長手方向の中央付近に作用することが多く、その力は最下部の変曲点P2から最上部の変曲点P1に向かって伝播することが多い。そのため、最下部の変曲点P2から最も離れた最上部の変曲点P1を切断線23の始点とすることで、通常使用時に側壁11が切断されることを有効に抑制することができる。なお、斜行縁部21Cは、3つ以上の変曲点P1~P3を構成するように折れ曲がっていてもよい(図示せず)。また、斜行縁部21Cは、直線と曲線とを組み合わせた折れ線であってもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1では、折返し片22が折り返されることで側壁11に凹部21が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、折返し片22を省略(削除)し、側壁11の上部を切り欠くことで凹部21が形成されてもよい(図示せず)。また、凹部21は、概略、矩形状を成す窪みであったが、これに限らず、概略、矩形以外の多角形状や半円形状等の形状を成す窪みであってもよい(図示せず)。また、凹部21の下方の縁部21A(第2折曲線L2)は、第1折曲線L1と略平行であったが、第1折曲線L1に対して傾いていてもよい。さらに、側壁11には、広告を印刷するためのポップ部が、凹部21の下方の縁部21Aから上方に向かって突設されてもよい(図示せず)。ポップ部は、例えば、多角形状または半円形状に形成され、凹部21の内側に設けられる。
また、本実施形態に係るトレイ1では、1つの側壁11に1つの凹部21(折返し片22)が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの側壁11に2つ以上の凹部21(折返し片22)が形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1では、切断線23が直線的に形成されたジッパーであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、切断線23は、曲線状、折れ線状またはこれらの組み合わせとなる形状に形成されてもよい(図示せず)。また、切断線23は斜め下方に延びていたが、これに限らず、略水平に延びていてもよい(図示せず)。なお、好ましくは、切断線23は、水平から下方に傾斜しているとよい。
また、本実施形態に係るトレイ1では、折返し片22の両端部が斜行縁部21Cにオーバーラップしていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、折返し片22の両端部が、斜行縁部21Cにオーバーラップしないように構成してもよい(図6および図7参照)。また、折返し片22を凹部21と略同一形状とし、折返し片22の両端と凹部21の縁部21Bとの間に隙間を形成しなくてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1では、折返し片22が折り返されて側壁11に接着されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、折返し片22の高さが側壁11の高さの半分程度に設定され、折り返した折返し片22の先端が底壁10に接触するようにしてもよい(図示せず)。つまり、側壁11と折返し片22とが、二重壁構造を構成してもよい。この場合、折返し片22の先端には突起を設け、底壁10には折返し片22の突起が係合する穴が形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1の四隅には、それぞれ、三角柱状の柱部28が設けられたが、本発明はこれに限定されない。各柱部28は、三角形断面以外の多角形断面を有する筒状に形成されてもよい(図示せず)。また、各柱部28(柱壁14)は省略(削除)されてもよい(図示せず)。この場合、底壁10の連結穴20や固定壁13の解体用折線26が省略されてもよい。
また、本実施形態に係るトレイ1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、片面段ボールシートや複両面段ボールシート、または厚紙、若しくは樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。
また、本実施形態に係るトレイ1(または底壁10)は、平面から見て略長方形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図示は省略するが、例えば、底壁が、平面から見て、長方形の4隅を斜めに切り落とした略八角形状に形成されてもよい。この場合、端壁は、底壁の左右両端部に立設される端壁本体と、端壁本体に連設され、底壁の斜めの縁部に立設される面取り壁と、を含むことが好ましい。固定壁13は、面取り壁に連設され、側壁に固定される。
また、本実施形態では、包装箱の一例としてトレイ1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、トレイ1の上面開口を閉じる蓋体が側壁11または端壁12に連設されてもよいし、底壁10が所謂ワンタッチ底であってもよい(図示せず)。すなわち、本発明は、包装箱の形式を問わず、トレイ1以外の形式の包装箱にも適用することができる。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 トレイ(包装箱)
10 底壁
11 側壁
11A 固定領域
12 端壁
13 固定壁
21 凹部
21A 下方の縁部
21B 側方の縁部
21C 斜行縁部
23 切断線
28 柱部
G 接着剤
P1,P2,P3 変曲点

Claims (5)

  1. 底壁(10)と、
    前記底壁の第1方向の端部に立設される側壁(11)と、
    前記底壁の第1方向に交差する第2方向の端部に立設される端壁(12)と、
    前記端壁に連設され、前記側壁に固定される固定壁(13)と、を備え、
    前記側壁は、前記固定壁との固定領域(11A)を除く領域にて上端から下方に向かって凹設された凹部(21)を有し、
    前記凹部の下方の縁部(21A)と側方の縁部(21B)とは、2つ以上の変曲点(P1,P2,P3)を構成する斜行縁部(21C)を介して連続し、
    前記側壁の前記固定領域には、最下部の前記変曲点(P2)を除く前記変曲点(P1)から前記側壁の第2方向の外端までの間に前記固定領域を切断する切断線(23)が形成されたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記切断線は、前記変曲点から前記側壁の第2方向の外端まで斜め下方に向かって延設されたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記斜行縁部は、最上部の前記変曲点(P1)から最下部の前記変曲点(P2)までの間に、第2方向の外側から中央側に向かって斜め下方に延設され、
    前記切断線は、最上部の前記変曲点から前記側壁の第2方向の外端まで延設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記固定壁は、前記固定領域において前記切断線を避けた位置に付着した接着剤(G)を介して前記側壁に接着されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記固定壁は、筒状に形成された柱部(28)の一部を構成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
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