JP7362469B2 - 補強部材、補強構造体および包装箱 - Google Patents

補強部材、補強構造体および包装箱 Download PDF

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本発明は、箱体を補強する補強部材、補強構造体および包装箱に関する。
胴部と2枚の妻部とを備えた重量物輸送箱が知られている(特許文献1)。胴部は、底板と、一対の側板と、細溝を設けた4つの嵌合板と、を有している。妻部は、妻板と、妻板の左右に並べて連設された3枚の嵌合支柱板と、を有している。最も内側の嵌合支柱板には、妻板に接する細溝が形成されている。妻部は上方から胴部内に挿入され、妻部の細溝と胴部の細溝とが嵌合する。3枚の嵌合支柱板を内側に巻き込み、最も外側の嵌合支柱板を嵌合板の係合用切欠きに係止させることで、角筒状の支柱が形成される。
実開昭56-38021号公報
上記した重量物輸送箱では、妻部を胴部の内部に配置した後、3枚の嵌合支柱板を内側に巻き込んで角筒状の支柱を形成していた。狭い胴部の内部で3枚の嵌合支柱板を折り曲げなければならず、支柱の形成作業に手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、簡単に支柱部を形成することができる補強部材、補強構造体および包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、箱体の第1方向に対向した一対の側壁の間に配置され、前記箱体を補強する補強部材であって、第1方向に沿って前記箱体の内部に立設される本体壁と、前記本体壁の第1方向の両端の少なくとも何れか一方に第1折曲線を介して連設され、前記第1折曲線に沿って一方に折り曲げられる少なくとも1つの第1柱壁と、前記第1柱壁の第1方向の端部に第2折曲線を介して連設され、前記第2折曲線に沿って前記第1柱壁とは逆向きに折り曲げられる少なくとも1つの第2柱壁と、を備え、前記第1柱壁および前記第2柱壁は折り曲げられた状態で前記本体壁から一方に突き出した支柱部を形成し、前記支柱部を形成した前記第2柱壁は弾性力をもって前記側壁に接する。
この場合、前記本体壁の上端または下端に折返し線を介して連設され、前記折返し線に沿って折り返されることで前記第1折曲線を跨いで前記本体壁と前記第1柱壁の一部とに積層される補助壁と、前記補助壁の第1方向の両端の少なくとも何れか一方に第3折曲線を介して連設され、前記補助壁が前記折返し線に沿って折り返されることで前記第2折曲線を跨いで前記第1柱壁の一部と前記第2柱壁の一部に積層され、前記第3折曲線に沿って前記第1柱壁と同じ向きに折り曲げられることで折曲した前記第2柱壁に積層される少なくとも1つの第3柱壁と、を更に備え、前記支柱部は三角柱状に形成され、前記支柱部を形成した前記第2柱壁または前記第3柱壁は弾性力をもって前記側壁に接してもよい。
この場合、前記第3柱壁の第1方向の端部に第4折曲線を介して連設され、前記補助壁が前記折返し線に沿って折り返されることで前記第2柱壁に積層され、前記第4折曲線に沿って前記第3柱壁とは逆向きに折り曲げられることで折曲した前記第2柱壁と折曲した前記第3柱壁との間に挟まれる少なくとも1つの第4柱壁を更に備え、前記支柱部を形成した前記第2柱壁は弾性力をもって前記側壁に接してもよい。
上記した目的を達成するため、本発明の補強構造体は、第1方向に直交する第2方向に対向した請求項1に記載の一対の補強部材と、一対の前記本体壁の上端または下端の間を連結する連結壁と、を備えた。
上記した目的を達成するため、本発明の補強構造体は、第1方向に直交する第2方向に対向した請求項2または3に記載の一対の補強部材と、前記折返し線とは反対側となる一対の前記本体壁の端部または一対の前記補助壁の端部の間を連結する連結壁と、を備えた。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、第1方向に対向した一対の側壁を有する箱体と、一対の前記側壁の間に配置された上記のいずれかに記載の補強部材、または上記のいずれかに記載の補強構造体と、を備えた。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、第1方向に対向した一対の側壁を有する箱体と、一対の前記側壁の間に配置された上記のいずれかに記載の補強部材と、を備え、前記箱体は、底壁と、前記底壁の第1方向に直交する第2方向の両端に立設される一対の端壁と、外側壁の内側に内側壁を折り返して二重壁を構成し、前記底壁の第1方向の両端に立設される一対の前記側壁と、を備え、前記内側壁は、前記底壁よりも第2方向に長く形成され、前記内側壁を折り返した状態において、前記内側壁の第2方向の端部は、前記内側に折り曲げられて前記端壁との間に支柱空間を形成し、前記支柱部は前記支柱空間に挿入され、前記補強部材は前記端壁の内面に沿って配置される。
この場合、前記内側壁は、前記外側壁の上端に対し折り返し可能に連設された内本体壁と、前記内本体壁の第2方向の両端に隅切折線を介して連設された一対の隅切片と、を有し、前記隅切片には、第2方向の先端から係合凸部が突設され、前記補強部材には、下方から一対のスリットが切り込まれ、前記支柱部が前記支柱空間に挿入された状態において、前記隅切片は前記第1柱壁に重なり、前記係合凸部は前記スリットに嵌合してもよい。
この場合、前記底壁には、前記支柱空間に対応する位置に積層穴が開口し、前記補強部材の前記支柱部には、上端から積層凸部が突設され、複数の包装箱を積層する場合において、上方の前記包装箱は下方の前記包装箱の前記前記支柱部上に載置され、下方の前記包装箱の前記積層凸部が上方の前記包装箱の前記積層穴に嵌合してもよい。
本発明によれば、簡単に支柱部を形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る補強トレイを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る箱体のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る補強部材のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る補強部材を箱体に装着する前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る補強部材を箱体に装着する途中を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る補強トレイの角部を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る補強部材のブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る補強部材の支柱部を示す底面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る補強部材のブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る補強部材のブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る補強部材の支柱部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る補強構造体を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向(第1方向)は、左右方向(第2方向)に直交し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1ないし図3を参照して、補強トレイ1について説明する。図1は補強トレイ1を示す斜視図である。図2は箱体2のブランク2Aを示す平面図である。図3は補強部材3のブランク3Aを示す平面図である。
[補強トレイの概要]
図1に示すように、包装箱の一例としての補強トレイ1は、上面を開放した深さ(高さ)の浅い箱である。補強トレイ1は、野菜や機械部品等の重量物(物品)の収納に対応した高強度に構成された容器である。また、補強トレイ1は、上下方向に複数積層可能に構成されている。
補強トレイ1は、箱体2と、2つの補強部材3と、を備えている。つまり、補強トレイ1は、3つの部品で構成されている。箱体2は、底壁10の周縁部に立設された一対の端壁11および一対の側壁13を備え、補強トレイ1の外観を構成している。2つの補強部材3は、箱体2の左右両側に配置され、箱体2を補強している。なお、2つの補強部材3は同一構造であるため、以下、特に明示しない限り、1つの補強部材3について説明する。
箱体2は、図2に示すブランク2Aを組み立てることで形成されている。補強部材3は、図3に示すブランク3Aを組み立てることで形成されている。各々のブランク2A,3Aは、1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図1参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2および図3は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、上、下およびこれに類する用語は、補強トレイ1を組み立てた状態(使用状態)における上、下およびこれに類する概念を指している。
[箱体のブランク]
図2に示すように、箱体2のブランク2Aは、底壁10と、一対の端壁11と、4つの折込壁12と、一対の側壁13と、を備えている。なお、一対の端壁11は左右対称に形成され、一対の側壁13は前後対称に形成され、4つの折込壁12は前後・左右に対称に形成されているため、以下、特に明示しない限り、1つの端壁11、1つの折込壁12および1つの側壁13について説明する。
<底壁>
底壁10は、段方向(第2方向)に長い略長方形状に形成されている。底壁10には、一対の側壁13との境界(第2底折線L2)に沿って4つの掛止穴14が形成されている。また、底壁10の四隅部には、4つの積層穴15が形成されている。積層穴15は、斜め45度に傾斜した略楕円形状の穴である。
<端壁>
端壁11は、底壁10の段方向の端部に第1底折線L1を介して連設されている。端壁11は、底壁10と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。端壁11の中央付近には、作業者が手を掛けるための手掛け穴16が穿設されている。手掛け穴16の上縁部には、折曲可能な一対の手掛け緩衝片16Aが手掛け折曲線16Bを介して連設されている。
<折込壁>
折込壁12は、端壁11の流れ方向(第1方向)の端部に折込線L5を介して連設されている。折込壁12は、概ね長方形状に形成され、端壁11の流れ方向の端部から後述する側壁13の先端よりも僅かに突き出す位置まで延設されている。折込壁12の根本側(折込線L5側)は、端壁11と同一幅(段方向に同一寸法)に形成されている。折込壁12の根本側を除く部分は、根本側の上端から一段下げられ、根本側よりも細い幅で形成されている。また、折込壁12の先端側には、後述する側壁13の隅切片24の先端部(係合凸部26)が僅かに食い込んでいる。
<側壁>
側壁13は、全体として段方向に長い略長方形状に形成されている。側壁13は、外側壁20と、額縁部21と、内側壁22と、を有している。
(外側壁)
外側壁20は、底壁10の流れ方向の端部に第2底折線L2を介して連設されている。 外側壁20は、底壁10と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。外側壁20の流れ方向の寸法は、折込壁12の先端側の段方向の寸法と略同一に設定されている。
(額縁部)
額縁部21は、外側壁20と内側壁22との間に配置され、外側壁20と内側壁22とに2本の額折線L3を介して連設されている。額縁部21は、外側壁20よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。正確には、額縁部21は、外側壁20から内側壁22に向かって徐々に幅狭くなる略台形状に形成されている。また、額縁部21の段方向の寸法は、箱体2を組み立てた状態で左右一対の折込壁12の根本部の間に嵌り込むように設定されている。また、額縁部21の流れ方向の寸法は、段ボールシート2枚分の厚さよりも僅かに大きく(長く)設定されている。
(内側壁)
内側壁22は、内本体壁23と、一対の隅切片24と、を有している。
内本体壁23は、額縁部21の先端部に額折線L3を介して連設されている。換言すれば、内本体壁23は、外側壁20の流れ方向の端部に2本の額折線L3を介して連設されている。内本体壁23は、額縁部21の先端(額折線L3)と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。内本体壁23の流れ方向の寸法は、外側壁20の流れ方向の寸法と略同一に(または僅かに短く)設定されている。内本体壁23には、その先端から一対の掛止凸部25が突設されている。掛止凸部25は、底壁10の掛止穴14と流れ方向に同一直線上に形成されている。
一対の隅切片24は、内本体壁23の段方向(第2方向)の両端に隅切折線L4を介して連設されている。隅切片24は、概ね長方形状に形成され、内本体壁23の端方向の端部から折込壁12に接するまで延設されている。隅切片24の流れ方向の寸法は、内本体壁23の流れ方向の寸法よりも長く、内本体壁23と額縁部21とを合わせた流れ方向の寸法と略同一に設定されている。隅切片24には、段方向の先端から係合凸部26が突設されている。係合凸部26は、隅切片24の流れ方向の外側(下側)に設けられている。
内側壁22は、底壁10(や外側壁20)よりも段方向(第2方向)に長く形成されている。つまり、内本体壁23と一対の隅切片24とを合わせた段方向の寸法は、底壁10の段方向の寸法よりも長く設定されている。
なお、第1底折線L1、第2底折線L2、手掛け折曲線16B、折込線L5および額折線L3は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、主に、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。また、隅切折線L4は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に潰した逆罫線上に複数の切目を所定間隔で入れたリード罫線である。リード罫線(逆罫線)は、主に、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(逆折りする)機能を有している。なお、上記した第1底折線L1等は、汎用罫線やリード罫線に限らず、段ボールシートを所望の方向に折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[補強部材のブランク]
図3に示すように、補強部材3のブランク3Aは、本体壁30と、一対の第1柱壁31と、一対の第2柱壁32と、補助壁35と、一対の第3柱壁33と、を備えている。なお、一対の第1柱壁31、一対の第2柱壁32および一対の第3柱壁33は前後対称に形成されているため、以下、特に明示しない限り、1つの第1~第3柱壁31~33について説明する。
<本体壁>
本体壁30は、流れ方向(第1方向)に長い略長方形状に形成されている。本体壁30の中央付近には、補強トレイ1を組み立てた状態で、端壁11の手掛け穴16に略一致する第1連通穴35Aが穿設されている。本体壁30には、一対の第1柱壁31との境界(第1折曲線L6)に沿って一対の第1スリット36Aが形成されている。一対の第1スリット36Aは、本体壁30の下端(自由端)から中間付近まで切り込まれている。
<第1柱壁>
一対の第1柱壁31は、本体壁30の流れ方向の両端に第1折曲線L6を介して連設されている。第1柱壁31は、本体壁30と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第1柱壁31の流れ方向の寸法は、箱体2の隅切片24の段方向の寸法と略同一に設定されている。また、第1柱壁31には、上端から積層凸部37が突設されている。
<第2柱壁>
一対の第2柱壁32は、一対の第1柱壁31の流れ方向の両端に第2折曲線L7を介して連設されている。第2柱壁32は、第1柱壁31と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第2柱壁32の流れ方向の寸法は、第1柱壁31の流れ方向の寸法よりも短く設定されている。
ブランク3Aの状態において、本体壁30と一対の第1柱壁31と一対の第2柱壁32とを合わせた流れ方向(前後方向)の寸法は、底壁10の流れ方向の寸法よりも長く設定されている。
<補助壁>
補助壁35は、本体壁30の上端に折返し線L9を介して連設されている。補助壁35は、本体壁30よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。すなわち、補助壁35は、一対の第1折曲線L6よりも流れ方向の外側まで延設されている。補助壁35の流れ方向の寸法は、底壁10の流れ方向の寸法(正確には一対の側壁13の間隔)と略同一に設定されている。補助壁35には、折返し線L9を対称軸として本体壁30の第1連通穴35Aと線対称となる位置に第2連通穴35Bが穿設されている。また、補助壁35には、折返し線L9を対称軸として本体壁30の第1スリット36Aと線対称となる位置に一対の第2スリット36Bが形成されている。なお、第2スリット36Bは、第1スリット36Aよりも流れ方向に幅広く形成されている。
折返し線L9は、3つの切断線L91と、3つの切断線L91の間に配置された2つの連結部L92と、を有している。切断線L91は、段ボールシートを厚み方向に完全に切断した全切線である。連結部L92は、本体壁30と補助壁35とを繋ぐ部位であり、本体壁30と補助壁35とを跨ぐように入れられた一対の切目線L93の間に形成されている。また、本体壁30および補助壁35には、一対の切目線L93の両端を結ぶように一対の補助折線L94が形成されている。
<第3柱壁>
一対の第3柱壁33は、補助壁35の流れ方向の両端に第3折曲線L8を介して連設されている。第3柱壁33は、補助壁35と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第3柱壁33の流れ方向の寸法は、第2柱壁32の段方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。一対の第3柱壁33は一対の第2折曲線L7よりも流れ方向の外側まで延設されているが、一対の第3柱壁33の流れ方向の先端は第2柱壁32の流れ方向の先端よりも内側に位置している。すなわち、ブランク3Aの状態において、補助壁35と一対の第3柱壁33とを合わせた流れ方向(前後方向)の寸法は、底壁10の流れ方向の寸法よりも長く、且つ本体壁30と一対の第1~第2柱壁31~32とを合わせた流れ方向の寸法よりも短く設定されている。
なお、折返し線L9の切断線L91は第3柱壁33まで延長されており、第1柱壁31は補助壁35および第3柱壁33から分離され、第2柱壁32は第3柱壁33から分離されている。また、第2折曲線L7、第3折曲線L8および補助折線L94は汎用罫線であり、第1折曲線L6は逆罫線である。図3に示す第1折曲線L6には、逆折りし易いように2つの切目が入っている。なお、上記した第1折曲線L6等は、汎用罫線や逆罫線に限らず、段ボールシートを所望の方向に折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[トレイの組立]
次に、図1、図4ないし図6を参照して、補強トレイ1の組立工程について説明する。図4は補強部材3を箱体に装着する前の状態を示す斜視図である。図5は補強部材3を箱体に装着する途中を示す斜視図である。図6は補強トレイ1の角部を示す平面図である。なお、ここでは、一例として、作業者が補強トレイ1を組み立てる場合について説明する。ま
<箱体の組立>
まず、箱体2の組立工程について説明する。箱体2は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク2Aを適宜折り曲げることで組み立てられる。なお、引き続き、特に明示しない限り、1つの端壁11、1つの折込壁12および1つの側壁13について説明する。
図4に示すように、作業者は、端壁11を第1底折線L1に沿って正折りして底壁10に対して立ち上げる。一対の端壁11は、底壁10の左右方向(第2方向)の両端に立設される。また、作業者は、折込壁12を折込線L5に沿って正折りして第2底折線L2上に配置する。
次に、作業者は、外側壁20を第2底折線L2に沿って正折りして底壁10に対して立ち上げる。また、作業者は、折込壁12を包み込むように、額縁部21および内側壁22を額折線L3に沿って内側に折り返し、内側壁22の掛止凸部25を底壁10の掛止穴14に嵌め込む。内側壁22が外側壁20の内側に折り返されると、外側壁20と内側壁22とが折込壁12を挟んで対向して二重壁を成す側壁13を構成する。一対の側壁13は、底壁10の前後方向(第1方向)の両端に立設される。
また、内側壁22は底壁10よりも左右方向(段方向)に長いため、内側壁22を内側に折り返す過程において、一対の隅切片24は、その先端(係合凸部26)を端壁11の内面(裏ライナ9C)に接触させながら隅切折線L4に沿って逆折りされる。内側壁22を折り返した状態において、隅切片24(内側壁22の端部)は、内側に折り曲げられて内本体壁23の端から端壁11に向かって斜めに配置され、端壁11との間に支柱空間Sを形成する。4つの支柱空間Sは底壁10の四隅部に形成され、各支柱空間Sは平面から見て隅切片24を斜辺とする略直角三角形に形成されている。すなわち、各支柱空間Sは、端壁11と折込壁12(側壁13)と隅切片24とで囲まれた三角柱状の空間である。なお、折込壁12は、側壁13とは異なる部位であるが、箱体2を組み立てた状態においては側壁13の一部とみなされる。また、底壁10の4つの積層穴15は、支柱空間Sに対応する位置に開口している。隅切片24は、平面から見て積層穴15に沿って斜めに配置されている。
以上によって、箱体2が組み立てられる。
<補強部材の組立>
次に、補強部材3の組立工程について説明する。なお、引き続き、特に明示しない限り、1つの第1~第3柱壁31~33について説明する。
図4に示すように、作業者は、補助壁35を折返し線L9に沿って正折りして本体壁30の裏側に折り返す。補助壁35は、折返し線L9に沿って折り返されることで第1折曲線L6を跨いで本体壁30と一対の第1柱壁31の一部とに積層される。また、補助壁35が折返し線L9に沿って折り返されることで、一対の第3柱壁33は、第2折曲線L7を跨いで一対の第1柱壁31の一部と一対の第2柱壁32の一部に積層される。この状態で、補助壁35の第2連通穴35Bは本体壁30の第1連通穴35Aと略一致し、補助壁35の第2スリット36Bは本体壁30の第1スリット36Aと略一致している。なお、以下、第1~第2スリット36A,36Bをまとめて説明する場合は、単に「スリット36」と呼び、符号に算用数字のみを付す。
次に、作業者は、第1柱壁31を第1折曲線L6に沿って逆折りし(一方に折り曲げ)、且つ第3柱壁33を第3折曲線L8に沿って第1柱壁31と同じ向きに折り曲げる(正折りする)。第3柱壁33が補助壁35に対して略直角に折れ曲がると、第3柱壁33の先端は第1柱壁31と第2柱壁32の境界(第2折曲線L7)に対向する(接する)。次に、作業者は、第2柱壁32を第2折曲線L7に沿って正折りする(第1柱壁31とは逆向きに折り曲げる)。一対の第2柱壁32は、一対の第3柱壁33(の外面)に積層される。
第1柱壁31、第2柱壁32および第3柱壁33は折り曲げられた状態で本体壁30から一方に突き出して支柱部38を形成する。支柱部38は、三角柱状に形成されている(図6参照)。詳細には、支柱部38は、平面から見て、補助壁35と第3柱壁33(第2柱壁32)の成す角度が略直角で、第1柱壁31が斜辺となる略直角三角形状に形成されている(図6参照)。
以上によって、補強部材3が組み立てられる。なお、1つの箱体2には2つの補強部材3が配置されるため、作業者は2つの補強部材3を形成する。
<箱体の補強>
次に、箱体2の補強工程、すなわち補強部材3を箱体2に装着する工程について説明する。なお、以下、1つの補強部材3を箱体2に装着する場合について説明する。
作業者は、箱体2の前後方向に対向した一対の側壁13の間に補強部材3を配置し、箱体2を補強する。作業者は、スリット36を下方に向け、且つ第1柱壁31を隅切片24の側に向けた姿勢で補強部材3を把持する(図4参照)。図5に示すように、作業者は、補強部材3の支柱部38を上方から箱体2の支柱空間Sに挿入し、補強部材3を端壁11の内面に沿って配置する。本体壁30および補助壁35は、端壁11の内面に沿って(前後方向に沿って箱体2の内部に)立設される。
支柱部38を支柱空間Sに挿入する過程において、箱体2の隅切片24の係合凸部26は、補強部材3のスリット36に相対的に進入して行く。支柱部38が支柱空間Sに挿入された状態において、隅切片24は第1柱壁31に重なり、係合凸部26はスリット36に嵌合する(図1参照)。また、支柱部38を形成した第1~第2柱壁31~32の折曲部分には復元力が働くため、一対の第2柱壁32は、弾性力をもって一対の側壁13(正確には側壁13の一部とみなされる折込壁12)に接する(図6参照)。
以上によって、補強部材3が箱体2に装着される(図1および図6参照)。この状態で、補強部材3(積層凸部37を除く)の上端面は、箱体2の端壁11の上端面と略同一平面を構成する(図1参照)。支柱部38の積層凸部37は、箱体2の端壁11の上端面から上方に突出する。なお、1つの箱体2には2つの補強部材3が装着され、補強された補強トレイ1が完成する。
[トレイの積層]
次に、補強トレイ1の積層作用について簡単に説明する。例えば、作業者は、上段の補強トレイ1と下段の補強トレイ1とを同じ向きにし、上段の補強トレイ1を下段の補強トレイ1(各支柱部38)上に載置する。すると、下段の補強トレイ1の各支柱部38に突設された積層凸部37が、上段の補強トレイ1の底壁10に開口した積層穴15に嵌合する。これにより、上段の補強トレイ1と下段の補強トレイ1とが横方向のずれを防止された状態で積み重ねられる。
以上説明した第1実施形態に係る補強部材3(補強トレイ1)では、補助壁35を折り返し、第1~第3柱壁31~33を折り曲げることで三角柱状の支柱部38が形成されていた。また、補強部材3の支柱部38は箱体2に装着される前に形成され、補強部材3は一対の側壁13の間に配置可能な寸法に変形されていた。この構成によれば、箱体2の外部において第1~第3柱壁31~33を折り曲げることができ、狭い箱体2の内部で支柱部38を形成する場合に比べて、作業性良く簡単に支柱部38を形成することができる。また、一対の支柱部38を形成した補強部材3を一対の側壁13の間に配置すると、一対の第2柱壁32が一対の側壁13(折込壁12)に圧接するため、補強部材3を箱体2の内部に保持することができる。さらに、補強部材3は前後方向(第1方向)から一対の側壁13に押えられているため、第1~第3柱壁31~33を折り曲げた状態に保持することができ、支柱部38の展開を防止することができる。
また、第1実施形態に係る補強トレイ1では、一対の側壁13と一対の端壁11とを立設させることで、箱体2の四隅部に支柱空間Sが自動的に形成される。この構成によれば、支柱空間Sに合わせて補強部材3の支柱部38を挿入することができるため、組み立てに不慣れなユーザであっても簡単に補強トレイ1を組み立てることができる。
また、第1実施形態に係る補強トレイ1では、補強部材3が箱体2の内部に挿入された状態で、隅切片24の係合凸部26が補強部材3のスリット36に嵌合する構成とした。この構成によれば、隅切片24によって補強部材3を端壁11に押し付けることができ、補強部材3の位置ずれを抑制することができる。また、係合凸部26がスリット36に嵌合することで、内側壁22が折曲部分の復元力によって戻ることが抑制され、二重壁を構成した側壁13が展開することを抑制することができる。これにより、捻じれや撓みに強い補強トレイ1を構成することができる。さらに、隅切片24が第1柱壁31に重なり二重壁を構成するため、支柱部38を補強することができる。
また、第1実施形態に係る補強トレイ1によれば、下方の補強トレイ1の積層凸部37が上方の補強トレイ1の積層穴15に嵌合することで、積層された補強トレイ1同士の水平方向のずれを防止することができる。また、下方の補強トレイ1では、支柱部38によって圧縮荷重を確りと受けることができる。
なお、第1実施形態に係る補強部材3では、第2柱壁32が、第3柱壁33の外面に積層されていたが、第3柱壁33の内面に積層されてもよい(図示せず)。この場合、補強部材3が一対の側壁13の間に配置された状態で、第3柱壁33が弾性力をもって側壁13に接することになる。
[第2実施形態]
次に、図7および図8を参照して、第2実施形態に係る補強部材4について説明する。 図7は補強部材4のブランク4Aを示す平面図である。図8は補強部材4の支柱部40を示す底面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る補強部材3と同一または対応する構成については同一の符号を付し、同一または対応する説明は省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係る補強部材4(ブランク4A)は、一対の第3柱壁33の流れ方向(第1方向)の両端に第4折曲線L10を介して連設された一対の第4柱壁34を更に備えている。なお、一対の第4柱壁34は前後対称に形成されているため、以下、特に明示しない限り、1つの第4柱壁34について説明する。
第4柱壁34は、第3柱壁33と段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第4柱壁34の流れ方向の寸法は、第3柱壁33の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。第4柱壁34の流れ方向の先端は、第2柱壁32の流れ方向の先端と略一致している。また、第4柱壁34は、第2柱壁32の上端に第2の折返し線L11を介して連設されている。第2の折返し線L11は、折返し線L9と同様に、切断線L91と連結部L92(切目線L93、補助折線L94)とで構成されている。
なお、第4折曲線L10は、裏ライナ9C側から段ボールシートの厚み方向の途中まで切断した半切り線と全切線とを交互に並べて構成されていが、これに限らず、段ボールシートを所望の方向に折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。また、これと同様に、第2の折返し線L11も、段ボールシートを所望の方向に折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
<補強部材の組立>
次に、補強部材4の組立工程について説明する。なお、引き続き、特に明示しない限り、1つの第1~第4柱壁31~34について説明する。
作業者は、補助壁35を本体壁30の裏側に折り返し、第4柱壁34を第2の折返し線L11に沿って第2柱壁32の裏側に折り返して第2柱壁32に積層させる。
次に、作業者は、2つ折りにした補強部材4の前後両端から中央に向かって圧縮する(押す)。すると、図8に示すように、第1柱壁31は第1折曲線L6に沿って逆折りされ、且つ第3柱壁33は第3折曲線L8に沿って第1柱壁31と同じ向きに折れ曲がる。また、第2柱壁32は第2折曲線L7に沿って正折りされ、且つ第4柱壁34は第4折曲線L10に沿って第2柱壁32と同じ向きに折り曲がる。第4柱壁34は、第4折曲線L10に沿って第3柱壁33とは逆向きに折り曲げられることで折曲した第2柱壁32と折曲した第3柱壁33との間に挟まれる。つまり、第2~第4柱壁32~34は三重壁を構成する。第1~第4柱壁31~34は、本体壁30から一方に突き出した略三角柱状の支柱部40を形成する。
以上によって、補強部材4が組み立てられる。
作業者は、支柱部40を支柱空間Sに挿入し、補強部材4を箱体2に装着する(図示せず)。この状態で、支柱部40を形成した第2柱壁32は弾性力をもって側壁13(折込壁12)に接する。以上によって、補強トレイ1が完成する。
以上説明した第2実施形態に係る補強部材4(補強トレイ1)では、第1~第4柱壁31~34を折り曲げることで略三角柱状の支柱部40が形成され、第2~第4柱壁32~34が三重壁を構成していた。この構成によれば、第4柱壁34が無い場合に比べて、支柱部40の圧縮強度を向上させることができる。また、第2柱壁32と第3柱壁33は第4柱壁34を挟み込みながら折り曲げられることで、第4柱壁34が無い場合に比べて、第2~第4柱壁32~34の折曲部分に働く復元力(反発力)が増加する。これにより、一対の第2柱壁32が一対の側壁13(折込壁12)に強く押し付けられるため、補強部材4を強固に位置決めすることができ、且つ支柱部40の展開を防止することができる。
なお、第2実施形態に係る補強部材4では、第4柱壁34が第2の折返し線L11を介して第2柱壁32に連設されていたが、これに限らず、第2柱壁32から分離されていてもよい。
また、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4では、折返し線L9が、切断線L91と連結部L92とを組み合わせたものであったが、これに限らず、例えば、汎用罫線であってもよいし、裏ライナ9C側から段ボールシートの厚み方向の途中まで切断した半切り線であってもよい(図示せず)。また、折返し線L9と同様に、第2実施形態に係る補強部材4の第2の折返し線L11が汎用罫線や半切り線等であってもよい(図示せず)。なお、折返し線L9や第2の折返し線L11を半切り線とした場合、補強部材3~4は裏ライナ9Cが表面になるように2つ折りにされるため、補助壁35や第1~第4柱壁31~34の折り曲げ方向は、上記の説明とは逆向きになる。
また、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4は、本体壁30と補助壁35との継目(折返し線L9)を上方に向けた姿勢で箱体2に装着されていたが、本発明はこれに限定されない。補強部材3~4は、本体壁30と補助壁35との継目(折返し線L9)を下方に向けた姿勢で箱体2に装着されてもよい。つまり、補助壁35は本体壁30の下端に折返し線L9を介して連設されてもよい。この場合、図9に示すように、スリット36は、折返し線L9を跨ぐように本体壁30から補助壁35にわたって形成される(第1実施形態の変形例)。この場合、積層凸部37は、第1柱壁31の先端(自由端)側に形成される。なお、このような形態を第2実施形態に係る補強部材4に適用してもよい(図示せず)。
また、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4では、本体壁30と補助壁35とが接着されていなかったが、これに限らず、本体壁30と補助壁35との全部または一部を接着剤で接着してもよい。
また、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4では、本体壁30および補助壁35にスリット36が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。補助壁35の第2スリット36Bを省略し、本体壁30の第1スリット36Aのみが形成されてもよい。
[第3実施形態]
次に、図10および図11を参照して、第3実施形態に係る補強部材5について説明する。図10は補強部材5のブランク5Aを示す平面図である。図11は補強部材5の支柱部50を示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る補強部材3と同一または対応する構成については同一の符号を付し、同一または対応する説明は省略する。
図10に示すように、第3実施形態に係る補強部材5(ブランク5A)は、第1実施形態に係る補強部材3(ブランク3A)から補助壁35および一対の第3柱壁33を省略した形態である。つまり、補強部材5(ブランク5A)は、本体壁30と、第1~第2柱壁31~32と、を備えている。
図11に示すように、第1柱壁31および第2柱壁32は、折り曲げられた状態で本体壁30から一方に突き出した支柱部50を形成する。支柱部50は平面から見て山型に形成される。また、補強部材5が箱体2に装着された状態で、支柱部50を形成した第2柱壁32は弾性力をもって側壁13(折込壁12)に接する(図示せず)。
以上説明した第3実施形態に係る補強部材5によれば、第1柱壁31と第2柱壁32とを互いに逆向きに折り曲げることで、簡単に支柱部50を形成することができる。
なお、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5では、一対の支柱部40が前後両側に設けられていた。すなわち、本体壁30や補助壁35の両端に一対の第1~第4柱壁31~34が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。第1~第4柱壁31~34は、本体壁30や補助壁35の前後両端の少なくとも何れか一方に設けられていればよい(図示せず)。
なお、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5では、第2柱壁32(第3~第4柱壁33~34)と補助壁35(本体壁30)との成す角度が略直角であり、支柱部38,40,50が略直角三角形状の断面を有していた。このため、補強部材3~5を箱体2に装着した状態で、第2柱壁32の外面全体が側壁13(折込壁12)の内面に面接触していた。本発明は、これに限らず、例えば、第2柱壁32(第3~第4柱壁33~34)と補助壁35(本体壁30)との成す角度を鋭角とし、支柱部38,40,50が直角三角形ではない三角形状断面を有し、第2柱壁32の先端部が弾性力をもって側壁13(折込壁12)に接触してもよい(図示せず)。
また、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5では、第1柱壁31に積層凸部37が突設されていたが、積層凸部37は省略されてもよい(図示せず)。この場合、箱体2の底壁10に開口した積層穴15を省略してもよい。また、積層凸部37を省略し、第1柱壁31(支柱部38,40,50)の下端に積層凸部37と同様の凸部を設けてもよい(図示せず)。この場合、補強部材3~5を箱体2に装着すると、当該凸部は積層穴15に嵌合し、支柱部38,40,50の水平方向のずれを抑制する。また、本体壁30や補助壁35に開口した第1~第2連通穴35A,35Bは省略されてもよい(図示せず)。
また、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5では、本体壁30、補助壁35および支柱部38,40,50が箱体2の端壁11と略同一の高さに形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、本体壁30や補助壁35は端壁11よりも低く形成され、本体壁30等の下端は底壁10から離れていてもよい(図示せず)。また、支柱部38,40,50は、本体壁30等や端壁11よりも高く形成されてもよい(図示せず)。
なお、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、隅切片24の先端に係合凸部26が突設されていたが、係合凸部26は省略されてもよい。この場合、補強部材3~5のスリット36は省略されてもよい。また、隅切片24は隅切折線L4を介して内本体壁23に連設されていたが、隅切折線L4は省略されてもよい。この場合、隅切片24は端壁11に接触して自然と湾曲する(または折れ曲がる)。
なお、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、箱体2を組み立てた状態で隅切片24が折れ、箱体2の角部に支柱空間Sが形成されていたが、本発明はこれに限定されない。隅切片24(支柱空間S)が省略され、内本体壁23の左右両端が支柱部38,40,50(第1折曲線L6での折曲部分)に接触する構成としてもよい(図示せず)。この場合、補強部材3~5のスリット36は省略されてもよい。
また、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、補強部材3~5が端壁11の内面に沿って(重なって)配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、補強部材3~5は、一対の端壁11の中間に配置されていてもよい(図示せず)。この場合、側壁13の内本体壁23に支柱部38,40,50が嵌り込む溝(図示せず)を形成してもよい。この場合、支柱部38,40,50の外端面(第2柱壁32等)は外側壁20に弾性力をもって接触する。また、2つの補強部材3~5が1つの箱体2に装着されていたが、これに限らず、1つまたは3つ以上の補強部材3~5が箱体2に装着されてもよい。
また、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、折込壁12が側壁13に内包されることで、端壁11と側壁13とが立設した状態に保持されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、折込壁12は側壁13(外側壁20)の外面に接着されてもよい(図示せず)。また、他の例として、折込壁12が外側壁20の端部に連設され、端壁11が二重壁を構成し、折込壁12が端壁11に内包されてもよい(図示せず)。これらの場合、補強部材3~5を箱体2に装着した状態で、補強部材3~5の第2柱壁32は側壁13の外側壁20に接触する。
また、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、側壁13が額縁部21を含んでいたが、額縁部21が省略され、内本体壁23が外側壁20の上端に直接連設されていてもよい。すなわち、内本体壁23は外側壁20の上端に対し折り返し可能に連設されていればよい。また、側壁13は二重壁構造であったが、1枚壁で構成されてもよい。この場合、折込壁12は側壁13の内面または外面に接着されてもよいし、折込壁12が側壁13の端部に連設され、二重壁構造とした端壁11に内包されてもよい。
また、第1~第3実施形態に係る補強トレイ1では、側壁13が端壁11よりも低く形成されることで、収容された物品が外から見えるようになっていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、側壁13が端壁11と同じ高さに形成されてもよい。
また、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5は、トレイ状の箱体2に装着されていたが、本発明はこれに限定されない。補強部材3~5は、例えば、A式等、他の形式の箱体に装着されてもよい(図示せず)。
[補強構造体]
次に、図12を参照して、一対の補強部材4を含む補強構造体6について説明する。図12は補強構造体6を示す斜視図である。なお、以下の説明では、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4と同一または対応する構成については同一の符号を付し、同一または対応する説明は省略する。
補強構造体6は、左右方向に対向した一対の補強部材4と、折返し線L9とは反対側となる一対の本体壁30の下端部の間を連結する連結壁7と、を備えている。一対の本体壁30の下端部は、立上げ線L12(例えば逆罫線等)を介して連結壁7の左右両端に連設されている。なお、補強構造体6に含まれた補強部材4では、積層凸部37やスリット36が省略されている。
作業者は、既に説明した手順と同様の手順で補強部材4を組み立てる。一対の本体壁30は、立上げ線L12に沿って逆折りされることで連結壁7に対して立設される。一対の補助壁35は左右方向の外側に折り返され、左右2組の支柱部40は互いに接近するように内側に突き出す。このように組み立てられた補強構造体6は、例えば、角筒状に形成されたスリーブ(箱体の他の例)に挿入され、包装箱を構成する(図示せず)。なお、補強構造体6は、トレイやA式等、他の形式の箱体に装着されてもよい(図示せず)。
以上説明した補強構造体6によれば、簡単に支柱部40を形成することができる等、第1~第2実施形態に係る補強部材3~4と同様の効果を得ることができる。
なお、上記した補強構造体6では、連結壁7が、一対の本体壁30の間に連結されていたが、これに限らず、一対の補助壁35の下端部の間に連結されてもよい(図示せず)。この場合、一対の補助壁35が、立上げ線L12(例えば汎用罫線等)を介して連結壁7の左右両端に連設され、立上げ線L12に沿って正折りされることで連結壁7に対して立設される。また、一対の本体壁30は内側に折り返され、左右2組の支柱部40は互いに接近するように内側に突き出す。他にも、一対の本体壁30を外側に折り返し、左右2組の支柱部40が互いに離れるように外側に突き出す構成としてもよい(図示せず)。
また、上記した補強構造体6は、第2実施形態に係る一対の補強部材4を含んでいたが、これに代えて、第1実施形態に係る一対の補強部材3を含んでもよいし、第3実施形態に係る一対の補強部材5を含んでもよい(いずれも図示せず)。補強構造体6が一対の補強部材5を含む場合、連結壁7は、一対の本体壁30の下端の間を連結してもよいし、一対の本体壁30の上端の間を連結してもよい(いずれも図示せず)。
また、第1~第3実施形態に係る補強部材3~5および箱体2並びに補強構造体6は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。補強部材3~5は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール等で形成されてもよいし、厚紙や樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。これと同様に、箱体2も紙製の両面段ボールシート以外のシートで形成されてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る補強部材、補強構造体および包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 トレイ(包装箱)
2 箱体
3,4,5 補強部材
6 補強構造体
7 連結壁
10 底壁
11 端壁
13 側壁
15 積層穴
20 外側壁
22 内側壁
23 内本体壁
24 隅切片
26 係合凸部
30 本体壁
31 第1柱壁
32 第2柱壁
33 第3柱壁
34 第4柱壁
35 補助壁
36 スリット
37 積層凸部
38,40,50 支柱部
L4 隅切折線
L6 第1折曲線
L7 第2折曲線
L8 第3折曲線
L9 折返し線
L10 第4折曲線
S 支柱空間

Claims (7)

  1. 箱体(2)の第1方向に対向した一対の側壁(13)の間に配置され、前記箱体を補強する補強部材であって、
    第1方向に沿って前記箱体の内部に立設される本体壁(30)と、
    前記本体壁の第1方向の両端の少なくとも何れか一方に第1折曲線(L6)を介して連設され、前記第1折曲線に沿って一方に折り曲げられる少なくとも1つの第1柱壁(31)と、
    前記第1柱壁の第1方向の端部に第2折曲線(L7)を介して連設され、前記第2折曲線に沿って前記第1柱壁とは逆向きに折り曲げられる少なくとも1つの第2柱壁(32)と、
    前記本体壁の上端または下端に折返し線(L9)を介して連設され、前記折返し線に沿って折り返されることで前記第1折曲線を跨いで前記本体壁と前記第1柱壁の一部とに積層される補助壁(35)と、
    前記補助壁の第1方向の両端の少なくとも何れか一方に第3折曲線(L8)を介して連設され、前記補助壁が前記折返し線に沿って折り返されることで前記第2折曲線を跨いで前記第1柱壁の一部と前記第2柱壁の一部に積層され、前記第3折曲線に沿って前記第1柱壁と同じ向きに折り曲げられることで折曲した前記第2柱壁に積層される少なくとも1つの第3柱壁(33)と、を備え、
    前記第1柱壁および前記第2柱壁は折り曲げられた状態で前記本体壁から一方に突き出した支柱部(50)を形成し、前記支柱部は三角柱状に形成され、前記支柱部を形成した前記第2柱壁または前記第3柱壁は弾性力をもって前記側壁に接することを特徴とする補強部材。
  2. 前記第3柱壁の第1方向の端部に第4折曲線(L10)を介して連設され、前記補助壁が前記折返し線に沿って折り返されることで前記第2柱壁に積層され、前記第4折曲線に沿って前記第3柱壁とは逆向きに折り曲げられることで折曲した前記第2柱壁と折曲した前記第3柱壁との間に挟まれる少なくとも1つの第4柱壁(34)を更に備え、
    前記支柱部を形成した前記第2柱壁は弾性力をもって前記側壁に接することを特徴とする請求項に記載の補強部材。
  3. 第1方向に直交する第2方向に対向した請求項またはに記載の一対の補強部材と、
    前記折返し線とは反対側となる一対の前記本体壁の端部または一対の前記補助壁の端部の間を連結する連結壁(7)と、を備えたことを特徴とする補強構造体。
  4. 第1方向に対向した一対の側壁(13)を有する箱体(2)と、
    一対の前記側壁の間に配置された請求項1または2に記載の補強部材(3,4)、または請求項に記載の補強構造体(6)と、を備えたことを特徴とする包装箱。
  5. 第1方向に対向した一対の側壁(13)を有する箱体(2)と、
    一対の前記側壁の間に配置された請求項1または2に記載の補強部材(3,4)と、を備え、
    前記箱体は、
    底壁(10)と、
    前記底壁の第1方向に直交する第2方向の両端に立設される一対の端壁(11)と、
    外側壁(20)の内側に内側壁(22)を折り返して二重壁を構成し、前記底壁の第1方向の両端に立設される一対の前記側壁(13)と、を備え、
    前記内側壁は、前記底壁よりも第2方向に長く形成され、
    前記内側壁を折り返した状態において、前記内側壁の第2方向の端部は、前記内側に折り曲げられて前記端壁との間に支柱空間(S)を形成し、
    前記支柱部は前記支柱空間に挿入され、前記補強部材は前記端壁の内面に沿って配置されることを特徴とする包装箱。
  6. 前記内側壁は、
    前記外側壁の上端に対し折り返し可能に連設された内本体壁(23)と、
    前記内本体壁の第2方向の両端に隅切折線(L4)を介して連設された一対の隅切片(24)と、を有し、
    前記隅切片には、第2方向の先端から係合凸部(26)が突設され、
    前記補強部材には、下方から一対のスリット(36)が切り込まれ、
    前記支柱部が前記支柱空間に挿入された状態において、前記隅切片は前記第1柱壁に重なり、前記係合凸部は前記スリットに嵌合することを特徴とする請求項に記載の包装箱。
  7. 前記底壁には、前記支柱空間に対応する位置に積層穴(15)が開口し、
    前記補強部材の前記支柱部には、上端から積層凸部(37)が突設され、
    複数の包装箱を積層する場合において、上方の前記包装箱は下方の前記包装箱の前記支柱部上に載置され、下方の前記包装箱の前記積層凸部が上方の前記包装箱の前記積層穴に嵌合することを特徴とする請求項またはに記載の包装箱。
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