JP3164290B2 - 包装箱 - Google Patents

包装箱

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JP3164290B2
JP3164290B2 JP27694996A JP27694996A JP3164290B2 JP 3164290 B2 JP3164290 B2 JP 3164290B2 JP 27694996 A JP27694996 A JP 27694996A JP 27694996 A JP27694996 A JP 27694996A JP 3164290 B2 JP3164290 B2 JP 3164290B2
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健次 関谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤や食品等が充
填されたスタンディングパウチ等の物品を格納するに好
適な包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装箱として、実開平2-90222 号
公報に記載の如くのものがある。この従来の包装箱は、
底面板部の四周に正面板部と背面板部と一対の側面板部
が連設して立設され、上部が開口して形成されるととも
に、底面板部のコーナー部で、正面板部と各側面板部と
が交差する箇所と、背面板部と各側面板部とが交差する
箇所に、該側面板部の高さ方向全長に延びる支柱部が形
成され、正面板部と背面板部のそれぞれに、それら正面
板部と背面板部の上縁部を凹状にした陳列用開口が設け
られてなるものである。
【0003】即ち、従来技術では、物品を収納した包装
箱を店頭の陳列台上に、その包装箱のまま複数列、複数
段をなすように段積みし、スタンディングパウチ等の単
独では起立困難な物品も安定的に陳列することができ
る。そして、包装箱内の物品を陳列用開口から見えるよ
うにし、或いは段積みの下段側にある包装箱内の物品も
その陳列用開口から取出しできるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の如くの問題点がある。 陳列台の前面に包装箱の正面板部を向ける陳列姿勢を
とる他ない。陳列台の前面に側面板部を向けると、正面
板部に設けてある陳列用開口が陳列台の側壁や隣の包装
箱により塞がれ、包装箱の前述した外から物品が見え
る、下段側の包装箱からも物品が取出せる等の陳列機能
を果たすことができなくなるからである。
【0005】陳列台の棚幅の関係で、正面板部を陳列
台の前面に向けた包装箱と、陳列台の側壁との間隙スペ
ースが、包装箱の正面板幅より小さい場合には、たとえ
側面板幅がその間隙スペースより大であっても、その間
隙スペースを有効利用できない。包装箱の側面板部を前
面に向けてこの間隙スペースに挿入することはできて
も、この場合には、上記により、包装箱の前述した陳
列機能を果たすことができなくなるからである。
【0006】本発明の課題は、包装箱の陳列台上での陳
列姿勢にかかわらず、包装箱の四周から物品を見ること
ができ、或いは取出すことができるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、底面板部の四周に正面板部と背面板部と一対の側面
板部が連設して立設され、上部が開口して形成されると
ともに、底面板部のコーナー部で、正面板部と各側面板
部とが交差する箇所と、背面板部と各側面板部とが交差
する箇所に、該側面板部の高さ方向全長に延びる支柱部
が形成され、正面板部と背面板部のそれぞれに、それら
正面板部と背面板部の上縁部を凹状にした陳列用開口が
設けられてなる包装箱において、前記一対の側面板部か
らそれぞれにおける、正面板部側の支柱部と背面板部側
の支柱部に挟まれる領域を、ミシン目線により区画され
る陳列用開口形成部とし、この陳列用開口形成部を上記
ミシン目線で切除し陳列用補助開口を形成可能としてな
とともに、前記一対の側面板部のそれぞれにおける陳
列用開口形成部の内部に取手が形成可能とされ、該陳列
用開口形成部を区画する両側のミシン目線の各ミシン目
が、上下方向に延びる鉛直部と、該鉛直部の上端から該
陳列用開口形成部の内方に上向傾斜状に延びる傾き部と
からなるようにしたものである。
【0008】
【0009】請求項に記載の本発明は、請求項1に
載の本発明において更に、前記一対の側面板部のそれぞ
れに、それら側面板部の上縁部に連設する内折りフラッ
プが設けられ、該内折りフラップが上記支柱部の上端面
に支持可能とされてなり、前記陳列用開口形成部が、そ
れら側面板部の高さ方向で上縁部以下に設けられ、上記
内折りフラップには及ばないようにしたものである。
【0010】請求項に記載の本発明は、請求項に記
載の本発明において更に、前記一対の側面板部のそれぞ
れにおける陳列用開口形成部の内部で、それら側面板部
の上縁部に沿う小領域を、継ぎ切込線により区画される
小窓形成部とし、この小窓形成部を上記継ぎ切込線で切
除し指差込用小窓を形成可能としてなるようにしたもの
である。
【0011】請求項1に記載の本発明によれば下記
の作用がある。一対の側面板部のそれぞれに陳列用
開口形成部を設け、この陳列用開口形成部をミシン目線
で切除可能とした。従って、包装箱の物流段階等では陳
列用開口形成部を設けたままで箱強度を維持し、包装箱
の店頭陳列時には陳列用開口形成部を簡易に切除して陳
列用補助開口を形成できる。これにより、陳列時の包装
箱は、正面板部と背面板部に陳列用開口を、一対の側面
板部のそれぞれに陳列用補助開口を備え、包装箱の四周
の各開口から物品を見る、或いは段積みの下段側にある
包装箱内の物品もそれらの各開口から取出しできるとい
う、陳列機能を果たすことができる。
【0012】陳列台の棚幅の関係で、正面板部を陳列
台の前面に向けた包装箱と、陳列台の側壁との間隙スペ
ースが、包装箱の正面板幅より小さくても、その間隙ス
ペースが側面板幅より大であれば、その間隙スペースを
有効利用できる。即ち、包装箱の側面板部を前面に向け
てその間隙スペースに挿入しながら、上記により、該
側面板部の陳列用補助開口を用いて前述の陳列機能を果
たすことができるからである。
【0013】側面板部において陳列用開口形成部を区
画する両側のミシン目線の各ミシン目が、上下方向に延
びる鉛直部と、該鉛直部の上端から該陳列用開口形成部
の内方に上向傾斜状の延びる傾き部とからなるようにし
たので、陳列用開口形成部に加える上向き力ではミシン
目線を引き破りにくく、下向き力で引き破り易くなって
いる。従って、取手をもって包装箱を持ち上げるときの
上向き力では陳列用開口形成部を破損しにくくし、陳列
用補助開口の形成時には陳列用開口形成部に加える下向
き引張力による該陳列用開口形成部の切除を簡易に行な
うことができる。
【0014】請求項に記載の本発明によれば下記の
作用がある。側面板部の上縁部に連設する内折りフラ
ップは、箱内方に折曲げられて支柱部の上端面に支持さ
れる。これにより、段積みされる上段側の包装箱が下段
側の包装箱に対し横ずれし、上段側の包装箱が下段側の
包装箱の支柱部から外れたとしても、上段側の包装箱は
下段側の包装箱の内折りフラップを介して該下段側の包
装箱の支柱部に支持され、段積み維持される。このと
き、本発明では、側面板部に設けられる陳列用開口形成
部が該側面板部の上縁部以下に設けられていて内折りフ
ラップには及ばないので、陳列用開口形成部の切除によ
っても上記内折りフラップの段積み維持機能を損なうこ
とがない。
【0015】請求項に記載の本発明によれば下記の
作用がある。側面板部の陳列用開口形成部の内部に小
窓形成部を設け、この小窓形成部を継ぎ切込線で切除可
能とした。従って、陳列用開口形成部を切除するに先立
ち、小窓形成部を切除して簡易に指差込用小窓を形成
し、この指差込用小窓に差込んだ手指により陳列用開口
形成部の上縁部に下向き引張力を加えることにより陳列
用開口形成部をそのミシン目線で簡易に切除できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は包装箱を示す模式図、図2
は小窓形成状態を示す模式図、図3は陳列用補助開口形
成過程を示す模式図、図4は陳列用補助開口形成状態を
示す模式図、図5は包装箱の展開図、図6は包装箱の解
体手順を示す模式図である。
【0017】図1〜図6は、本発明に係る包装箱として
の段ボール箱の一実施形態を示したものである。図にお
いて、符号1は段ボール箱、Sは段ボールを示してい
る。
【0018】図1に示したように、上記段ボール箱1
は、一枚の段ボールSが折曲・接着されて形成されてな
る有底の箱体である。
【0019】図5に示したように、上記段ボールSは、
平面視して矩形形状の底面板部2の四周に、折曲線(第
1の折曲線)L2 を介して、正面板部3、背面板部4、
及び一対の側面板部5、6が連設されたものである。上
記正面板部3及び背面板部4は同図において上下に線対
称の形態を有しており、また、上記一対の側面板部5、
6は同図において左右に線対称の形態を有している。こ
れにより、段ボール箱1の形成状態で、底面板部2の四
周に正面板部3と背面板部4と一対の側面板部5、6が
連設して立設され、上部に開口が形成されるものとな
る。尚、上記段ボール箱1においては、強度を考慮し、
段ボールSの目が、正面板部3及び背面板部4の幅方向
と同一になるようになしてあるが、収納する物品によっ
ては段ボールSの目を側面板部5、6の幅方向と同一と
することもできる。
【0020】上記正面板部3及び背面板部4には、それ
ぞれ一対の切り込み30及び40が形成されるとともに
切り込み30及び40のそれぞれの先端部30a及び4
0a間を結ぶ折曲線(第2の折曲線)L3 及びL4 を介
して補強用フラップ部31及び41が連設されている。
【0021】これにより、段ボール箱1の形成状態で、
正面板部3と背面板部4のそれぞれにあっては、それら
の補強用フラップ部31、41を内側に折曲げ接着する
ことによって、それら正面板部3と背面板部4の上縁部
を凹状にした陳列用開口32、42を形成するものとな
る。
【0022】上記切り込み30及び40は、上記正面板
部3及び背面板部4の上端部から上下方向中間迄所定間
隔をおいて平行に伸びるように形成されており、それぞ
れの先端部30a及び40aは、上記補強用フラップ部
31及び41側に近づくにつれて所定の曲率で湾曲しな
がら先細る形態を有している。そして、上記補強用フラ
ップ部31及び41を内側に折曲した際に、切り込み3
0及び40が更に下方に伸びないようになしてある。
【0023】上記側面板部5及び6の幅方向(図5にお
いて上下方向)両端部には、それぞれ折曲線(第3の折
曲線)L5 及びL6 を介して一対の支柱用フラップ部5
0及び60が連設されている。また、側面板部5及び6
の略中央部上端寄りに位置する部分には、コ字状の切込
線が形成されるとともに切込線の先端部間を結ぶ折曲線
で内側に折曲可能な取手5a及び6aが形成されてい
る。
【0024】上記支柱用フラップ部50及び60は、上
記正面板部3及び背面板部4に折曲線L5 及びL6 を介
して連設された支柱形成板部(第1の支柱形成部)51
及び61、これら支柱形成板部51及び61に折曲線
(第4の折曲線)L50及びL60を介して連設された支柱
形成板部(第2の支柱形成部)52及び62、並びにこ
れら支柱形成板部52及び62に折曲線(第5の折曲
線)L61及びL61を介して連設された接着代53及び6
3を備えている。尚、上記接着代53及び63の端部に
は、それぞれ上記取手5a及び6aの両端部の形態に対
応した切欠部53a及び63aが形成されている。
【0025】これにより、段ボール箱1の形成状態で、
底面板部2の4つのコーナー部で、正面板部3と各側面
板部5、6とが交差する角度、背面板部4と各側面板部
5、6とが交差する箇所に、それら側面板部5、6の高
さ方向全長に延びる支柱部Pを形成するものとしてい
る。
【0026】上記側面板部5及び6の上縁部には、それ
ぞれ折曲線L52、L62を介して内折りフラップ54、6
4が連設されている。
【0027】これにより、段ボール箱1の形成状態で、
一対の側面板部5、6のそれぞれに連設される上記内折
りフラップ54、64が箱内側に折曲げられて、それら
内折りフラップ54、64の両端部が支柱部Pの上端面
に支持されるものとなる。
【0028】上記折曲線L2 、L3 、L4 、L5 、L6
、L50、及びL60、並びにL52、L62は、内側(図2
において紙面から上方に起立する側)に折曲可能になし
てあり、L51及びL61は、外側(図おいて紙面から下方
に垂れる側)に折曲可能になしてある。また、上記L3
及びL4 は、二重折曲線になしてあり、この二重折曲線
の間隔dは、当該段ボールSの厚さの略二倍に設定され
ている。
【0029】上記正面板部3及び背面板部4の幅方向端
部から切り込み30及び40迄の長さD3 びD4 は、上
記支柱形成用板部51及び61の幅D5 及びD6 と同じ
長さに設定されている。
【0030】然るに、上記段ボールS、段ボール箱1
は、陳列用補助開口70、80を形成するための以下の
如くの構成を具備している。 (A) 段ボールSにあっては、一対の側面板部5、6のそ
れぞれにおける、正面板部3側の支柱部Pと背面板部4
側の支柱部Pに挟まれる領域を、両側ミシン目線L71、
L72と下ミシン目線L73により区画される陳列用開口形
成部71とし、両側ミシン目線L81、L82と下ミシン目
線L83により区画される陳列用開口形成部81としてい
る。
【0031】(B) 段ボールSにあっては、一対の側面板
部5、6のそれぞれにおける陳列用開口形成部71、8
1の内部で、それら側面板部5、6の上縁部に沿う小領
域を、上下の継ぎ切込線L91、L92と両側切込線L93、
L94により区画される小窓形成部91とし、上下の継ぎ
切込線L101 、L102 と両側切込線L103 、L104 によ
り区画される小窓形成部101としている。継ぎ切込線
L91、L92、L101 、L102 は、切込線の一部を継ぎ部
としたものであり、ミシン目線よりも破断し易くなって
いる。
【0032】(C) 上記(A) 、(B) により、段ボール箱1
の陳列時に、側面板部5に設けられている小窓形成部9
1を継ぎ切込線L91、L92、切込線L93、L94で切除し
て指差込用小窓90を形成する。そして、指差込用小窓
90の差込んだ手指により陳列用開口形成部71の上縁
部に下向き引張力を加えることにより、陳列用開口形成
部71をミシン目線L71、L72、L73で切除して陳列用
補助開口70を形成可能とする。また、側面板部6に設
けられている小窓形成部101を継ぎ切込線L101 、L
102 、切込線L103 、L104 で切除して指差込用小窓1
00を形成する。そして、指差込用小窓100に差込ん
だ手指により陳列用開口形成部81の上縁部に下向き引
張力を加えることにより、陳列用開口形成部81をミシ
ン目線L81、L82、L83で切除して陳列用補助開口80
を形成可能とする。
【0033】(D) 段ボールSにあっては、一対の側面板
部5、6のそれぞれにおいて、上記(A) の陳列用開口形
成部71、81をそれら側面板部5、6の高さ方向で上
縁部以下に設け、これらの陳列用開口形成部71、81
が前述の内折りフラップ54、64には及ばないように
している。
【0034】(E) 段ボールSにあっては、上記(A) の陳
列用開口形成部71、81を形成する両側ミシン目線L
71、L72、L81、L82の各ミシン目を、上下方向に延び
る鉛直部72、82と、該鉛直部72、82の上端から
該陳列用開口形成部71、81の内方に上向き傾斜状に
延びる傾き部73、83とし、陳列用開口形成部71、
81に加える上向き力ではミシン目線L71、L72、L8
1、L82を引き破りにくく、下向き力で引き破り易くし
ている。
【0035】(F) 尚、段ボールSにあっては、段ボール
箱1の形成状態で、側面板部5における陳列用開口形成
部71に接着される接着代53に、両側ミシン目線L7
1、L72、下ミシン目線L73に重なるミシン目線L74、
L75を設けるとともに、指差込用小窓90の半分の形態
に対応した切欠部90aを設けている。また、側面板部
6における陳列用開口形成部81に接着される接着代6
3に、両側ミシン目線L81、L82、下ミシン目線L83に
重なるミシン目線L84、L85を設けるとともに、指差込
用小窓100の半分の形態に対応した切欠部100aを
設けている。従って、上記(C) において、陳列用補助開
口70、80を形成するために陳列用開口形成部71、
81を切除したとき、接着代53、63のうちで陳列用
開口形成部71、81に対応する部分もそれらのミシン
目線L74、L75、L84、L85で切除されるものとなり、
これは段ボール箱1の後述する解体作業の容易化につな
がる。
【0036】段ボール箱1の組立段階での折曲、接着手
順は以下の如くなされる。 (1) 上記支柱用フラップ部50及び60の上記支柱形成
部51及び61、並びに52及び62を折曲線L50及び
L51、並びにL60及びL61で折曲するとともに、上記接
着代53及び63を折曲線L51及びL61で折曲し且つ上
記正面板部3又は背面板部4の内面に接着する。そし
て、正面板部3及び背面板部4と、上記支柱形成部51
及び61との作る角部の角度が直角となるようにし、内
部に直角三角柱状の空間を有する4つの支柱部Pを形成
する(図1参照)。
【0037】(2) 上記正面板部3及び背面板部4の上記
補強用フラップ部31及び41を、折曲線L3 及びL4
から内側に折曲するとともに正面板部3及び背面板部4
の内面に接着し、正面板部3、背面板部4のそれぞれに
陳列用開口32、42を形成する。
【0038】(3) 上記正面板部3、背面板部4、及び側
面板部5、6を上記折曲線L2 で折曲するとともに、上
記支柱形成部51及び52並びに61及び62の外面
と、上記正面板部3及び背面板部4の幅方向両端部の内
面とを接着して図1に示す段ボール箱1を完成する。
【0039】段ボール箱1の陳列時の陳列用補助開口7
0、80の形成手順は以下の如くなされる。 (1) 上記側面板部5、6の上縁部に沿って設けられてい
る小窓形成部91、101を押し破る如くに、継ぎ切込
線L91、L92、切込線L93、L94、継ぎ切込線L101 、
L102 、切込線L103 、L104 で切除し、指差込用小窓
90、100を開ける(図2)。この際、小窓形成部9
1、101の破片は引き破って捨てる。
【0040】(2) 上記側面板部5、6の指差込用小窓9
0、100に手指を差込んで、陳列用開口形成部71、
81の上縁部に下向き引張力を加え、陳列用開口形成部
71、81をミシン目線L71、L72、L73、L81、L8
2、L83で切除し、陳列用補助開口70、80を開ける
(図3)。これにより、段ボール箱1では、正面板部
3、背面板部4の陳列用開口32、42、側面板部5、
6の陳列用補助開口70、80の4つの開口がその四周
に設けられるものとなる(図4)。
【0041】尚、段ボール箱1の使用後の廃棄処分時に
おける解体作業は、図6に示す如く、(1) 正面板部3、
背面板部4の補強用フラップ部31、41接着部を外方
に引き破り、これを底面板部2と同一面上に展開し、
(2) 側面板部5、6を外方に押し曲げ、これを底面板部
2と同一面上に展開し、(3) 側面板部5、6に接着され
ている接着代53、63を引き剥し、支柱形成板部5
1、52、接着代53、支柱形成板部61、62、接着
代63を底面板部2と同一面上に展開し、結果として、
段ボール箱1の全体を平面状に解体せしめる。
【0042】然るに、本実施形態にあっては、段ボール
箱1の使用段階(陳列時)で陳列用補助開口70、80
を形成するに際し、前述(F) の如く、接着代53、63
のうちの陳列用開口形成部71、81に対応している部
分を既にミシン目線L74、L75、L84、L85で切除して
ある。このため、上記解体作業時の上記(3) における接
着代53、63の引き剥し部分を減縮してその引き剥し
作業を低減でき、段ボール箱1の解体作業性を向上でき
る。
【0043】従って、本実施形態によれば、以下の如く
の作用がある。 一対の側面板部5、6のそれぞれに陳列用開口形成部
71、81を設け、この陳列用開口形成部71、81を
ミシン目線で切除可能とした。従って、段ボール箱1の
物流段階等では陳列用開口形成部71、81を設けたま
まで箱強度を維持し、段ボール箱1の店頭陳列時には陳
列用開口形成部71、81を簡易に切除して陳列用補助
開口70、80を形成できる。これにより、陳列時の段
ボール箱1は、正面板部3と背面板部4に陳列用開口3
2、42を、一対の側面板部5、6のそれぞれに陳列用
補助開口70、80を備え、段ボール箱1の四周の各開
口から物品を見る、或いは段積みの下段側にある段ボー
ル箱1内の物品もそれらの各開口から取出しできるとい
う、陳列機能を果たすことができる。
【0044】陳列台の棚幅の関係で、正面板部3を陳
列台の前面に向けた段ボール箱1と、陳列台の側壁との
間隙スペースが、段ボール箱1の正面板幅より小さくて
も、その間隙スペースが側面板幅より大であれば、その
間隙スペースを有効利用できる。即ち、段ボール箱1の
側面板部5、6を前面に向けてその間隙スペースに挿入
しながら、上記により、該側面板部5、6の陳列用補
助開口70、80を用いて前述の陳列機能を果たすこと
ができるからである。
【0045】側面板部5、6において陳列用開口形成
部71、81を区画する両側のミシン目線L71、L72、
L81、L82の各ミシン目が、上下方向に延びる鉛直部7
2、82と、該鉛直部72、82の上端から該陳列用開
口形成部71、81の内方に上向傾斜状の延びる傾き部
73、83とからなるようにしたので、陳列用開口形成
部71、81に加える上向き力ではミシン目線を引き破
りにくく、下向き力で引き破り易くなっている。従っ
て、取手5a、6aをもって段ボール箱1を持ち上げる
ときの上向き力では陳列用開口形成部71、81を破損
しにくくし、陳列用補助開口70、80の形成時には陳
列用開口形成部71、81に加える下向き引張力による
該陳列用開口形成部71、81の切除を簡易に行なうこ
とができる。
【0046】側面板部5、6の上縁部に連設する内折
りフラップ54、64は、箱内方に折曲げられて支柱部
Pの上端面に支持される。これにより、段積みされる上
段側の段ボール箱1が下段側の段ボール箱1に対し横ず
れし、上段側の段ボール箱1が下段側の段ボール箱1の
支柱部Pから外れたとしても、上段側の段ボール箱1は
下段側の段ボール箱1の内折りフラップ54、64を介
して該下段側の段ボール箱1の支柱部Pに支持され、段
積み維持される。このとき、本発明では、側面板部5、
6に設けられる陳列用開口形成部71、81が該側面板
部5、6の上縁部以下に設けられていて内折りフラップ
54、64には及ばないので、陳列用開口形成部71、
81の切除によっても上記内折りフラップ54、64の
段積み維持機能を損なうことがない。
【0047】側面板部5、6の陳列用開口形成部7
1、81の内部に小窓形成部91、101を設け、この
小窓形成部91、101を継ぎ切込線L91、L92、L10
1 、L102 で切除可能とした。従って、陳列用開口形成
部71、81を切除するに先立ち、小窓形成部91、1
01を切除して簡易に指差込用小窓90、100を形成
し、この指差込用小窓90、100に差込んだ手指によ
り陳列用開口形成部71、81の上縁部に下向き引張力
を加えることにより陳列用開口形成部71、81をその
ミシン目線で簡易に切除できる。
【0048】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の段ボール箱において使用する段ボールは、従来か
ら段ボール箱に使用される通常の段ボールを使用するこ
とができる。また、段ボールの接着方法は、従来から段
ボール箱の製造の際に使用されているホットメルト接着
剤、コールドグルー等の接着剤を使用することができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、包装箱の
陳列台上での陳列姿勢にかかわらず、包装箱の四周から
物品を見ることができ、或いは取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は包装箱を示す模式図である。
【図2】図2は小窓形成状態を示す模式図である。
【図3】図3は陳列用補助開口形成過程を示す模式図で
ある。
【図4】図4は陳列用補助開口形成状態を示す模式図で
ある。
【図5】図5は包装箱の展開図である。
【図6】図6は包装箱の解体手順を示す模式図である。
【符号の説明】
1 段ボール箱 2 底面板部 3 正面板部 4 背面板部 5、6 側面板部 5a、6a 取手 32、42 陳列用開口 54、64 内折りフラップ 70、80 陳列用補助開口 71、81 陳列用開口形成部 72、82 鉛直部 73、83 傾き部 90、100 指差込み用小窓 91、101 小窓形成部 P 支柱部 S 段ボール L71、L72、L81、L82 ミシン目線 L91、L92、L101 、L102 継ぎ切込線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−223630(JP,A) 特開 平9−2455(JP,A) 特開 平9−309526(JP,A) 特開 平8−48324(JP,A) 実開 昭53−135234(JP,U) 実開 昭53−146638(JP,U) 実開 昭50−1348(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 5/52 B65D 5/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面板部の四周に正面板部と背面板部と
    一対の側面板部が連設して立設され、上部が開口して形
    成されるとともに、 底面板部のコーナー部で、正面板部と各側面板部とが交
    差する箇所と、背面板部と各側面板部とが交差する箇所
    に、該側面板部の高さ方向全長に延びる支柱部が形成さ
    れ、 正面板部と背面板部のそれぞれに、それら正面板部と背
    面板部の上縁部を凹状にした陳列用開口が設けられてな
    る包装箱において、 前記一対の側面板部からそれぞれにおける、正面板部側
    の支柱部と背面板部側の支柱部に挟まれる領域を、ミシ
    ン目線により区画される陳列用開口形成部とし、この陳
    列用開口形成部を上記ミシン目線で切除し陳列用補助開
    口を形成可能としてなるとともに、 前記一対の側面板部のそれぞれにおける陳列用開口形成
    部の内部に取手が形成可能とされ、 該陳列用開口形成部を区画する両側のミシン目線の各ミ
    シン目が、上下方向に延びる鉛直部と、該鉛直部の上端
    から該陳列用開口形成部の内方に上向傾斜状に延びる傾
    き部とからなる ことを特徴とする包装箱。
  2. 【請求項2】 前記一対の側面板部のそれぞれに、それ
    ら側面板部の上縁部に連設する内折りフラップが設けら
    れ、該内折りフラップが上記支柱部の上端面に支持可能
    とされてなり、 前記陳列用開口形成部が、それら側面板部の高さ方向で
    上縁部以下に設けられ、上記内折りフラップには及ばな
    請求項1記載の包装箱。
  3. 【請求項3】 前記一対の側面板部のそれぞれにおける
    陳列用開口形成部の内部で、それら側面板部の上縁部に
    沿う小領域を、継ぎ切込線により区画される小窓形成部
    とし、この小窓形成部を上記継ぎ切込線で切除し指差込
    用小窓を形成可能としてなる請求項2記載の包装箱。
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