JPWO2018207814A1 - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
図1から図8は、本発明の第1実施形態に係る包装箱10を示す。図1及び図2に示すように、包装箱10は、四角筒状の外周壁12と、外周壁12の両端の開口を塞ぐ蓋壁20,20とを備えるラップアラウンドケースである。本発明では、外周壁12に破断線35,45を設けるとともに、蓋壁20に破断線40,50を設け、物品の取出作業性が良好な状態に開封可能とする。
包装箱10は、図3に示す一枚のブランク10’の所定部位を折り曲げて糊付けすることで形成されている。ブランク10’は、周知の紙器打抜装置によって紙製の段ボールシート1を打ち抜いて形成されている。図4Aに示すように、段ボールシート1は、表ライナ2と裏ライナ3の間に波状の中しん4を配設した構成である。図3中の一点鎖線は、図4Bに示すように、肉厚を圧縮するように裏ライナ3の方から罫を入れて形成した汎用罫線である。図3中の実線は、図4Cに示すように、裏ライナ3から表ライナ2にかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(縁)である。なお、図4Dは、肉厚を圧縮するように表ライナ2の方から罫を入れて形成した逆罫線を示す。この逆罫線は後述する図33に示す変形例の包装箱のブランク10’に用いられており、図33に二点鎖線で記載されている。
包装箱10は、図6に示す第1開封状態、図7に示す第2開封状態、及び図8に示す第3開封状態のいずれかに、選択的に開封できるように構成されている。これらの状態に開封するために、図1及び図2に示すように、包装箱10には、開封操作用の操作部30、第1破断線35、第2破断線40、第3破断線45、及び第4破断線50が設けられている。
破断線40,45に沿って包装箱10を破断するには、大きな操作力が必要である。そこで、図1に示すように、包装箱10には、破断線40,45に沿った破断作業性を向上するために、外フラップ折曲線60、及び側板折曲線(第2側板折曲線)65が設けられている。
図9から図11は第2実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第1実施形態の包装箱10よりも、Z方向の全高を高くしたものである。また、蓋壁20は、外フラップ21,22の先端同士が間隔をあけて位置し、内フラップ23,23の先端同士が間隔をあけて位置する、ショートフラップによって構成されている。
図12から図14は第3実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第2実施形態の包装箱10よりも、Z方向の全高を更に高くしたものである。また、蓋壁20は、内フラップ23,23の先端同士が突き合う長さ(底板13と天板14のX方向の寸法の半分)に設定され、外フラップ21,22の先端同士が間隔をあけて位置する寸法に設定されている。また、貼着板16は、天板14の内面(裏ライナ3)に貼着されている。
図15から図17は第4実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、底板13と側板15A,15Bの間と、天板14と側板15A,15B(貼着板16)の間に、面取り部27を備えている。また、天板14と一対の外フラップ22,22の間にも、面取り部27が設けられている。面取り部27内には、折曲線17と折曲線24は設けられていない。但し、破断線35,40と補助折曲線55,60の形成(設計)は、面取り部27を折曲線17と折曲線24の一部とみなして行われる。
図18から図21は第5実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第3実施形態と同様に、第1実施形態の包装箱10よりもZ方向の全高を高くし、内フラップ23,23の先端同士が突き合い、外フラップ21,22の先端同士が間隔をあけて位置する寸法に設定されている。また、外フラップ21,22の先端と内フラップ23,23の先端とは、ブランク10’の状態で不揃いになる寸法に設定されている。
図22から図33は、包装箱のブランク10’の変形例を示す。これらのブランク10’のように、第1破断線35、第2破断線40、第3破断線45、第4破断線50、外フラップ折曲線60、及び側板折曲線65の構成は、必要に応じて変更することができる。また、天板14には、第1破断線35に沿った天板14の破断を促進するための天板折曲部55を必要に応じて設けてもよい。
天板14に形成する第1破断線35の代表的な形態としては、図3の第1実施形態が挙げられる。この第1実施形態の第1破断線35は、折曲線17に対して平行な直線状に形成されている。この第1破断線35と同様の構成は、図17の第4実施形態、図21の第5実施形態、図22から図29及び図33の変形例に用いられている。
外フラップ22に形成する第2破断線40の代表的な形態としては、図11の第2実施形態が挙げられる。この第2破断線40は、折曲線24から外フラップ22の先端にかけて延び、側板15Aの方へ傾斜(湾曲)している。この第2破断線40と同様の構成は、図21から図24、図27、図28、及び図30から図32の変形例に用いられている。
外フラップ22に形成する外フラップ折曲線60の代表的な形態としては、図3の第1実施形態が挙げられる。この外フラップ折曲線60は、折曲線24から外フラップ22の先端に向けて傾斜している。この外フラップ折曲線60と同様の構成は、図11、図14、図17、及び図21に示す第2実施形態から第5実施形態、図22、図24、図25、図27から図29、図32、及び図33に示す変形例に用いられている。
側板15A,15Bに形成する第3破断線45の代表的な形態としては、図3の第1実施形態が挙げられる。この第3破断線45は、側板15A,15Bの両側の折曲線25,25から内側下向きに傾斜する第1破断部46と、折曲線17に対して平行な第2破断部47とで構成されている。この第3破断線45と同様の構成は、図17の第4実施形態、図21の第5実施形態、図22、図24から図33の変形例に用いられている。
側板15A,15Bに形成する側板折曲線65の代表的な形態としては、図3の第1実施形態が挙げられる。この側板折曲線65は、側板15A,15Bに対して一対設けられ、これらが第3破断線45の方から天板14側の折曲線17に向けて次第に近づくように傾斜している。この側板折曲線65と同様の構成は、図11の第2実施形態、図14の第3実施形態、図21の第5実施形態、図22、図24、図26、図28、図29、図31から図33の変形例に用いられている。
内フラップ23に形成する折曲線31の代表的な形態としては、図3の第1実施形態が挙げられる。この第4破断線50は、内フラップ23の先端から第3破断線45に連続するように、V字状に形成されている。この第3破断線45と同様の構成は、図17の第4実施形態、図22、図24、図26、図27、図29、図30、及び図33の変形例に用いられている。
天板14にも、第1破断線35に沿った天板14の破断を促進する天板折曲線55を設けてもよい。この天板折曲線55の一例を図28に示す。天板折曲線55は、第1破断線35に沿った天板14の破断時に、天板14を折り曲げることで、開封操作力を第1破断線35に集中させるものである。天板折曲線55は、第1破断線35を挟んで両側に設けられている。個々の天板折曲線55は、第1破断線35から側板15A,15Bに向けて延びる一対の第1折曲部55a,55aを備える。一対の第1折曲部55aは、汎用罫線からなり、操作部30から側壁15A,15Bに向けて、次第に離れる向きに傾斜している。
内フラップ23に形成する切り欠き72の代表的な形態としては、図21の第5実施形態が挙げられる。切り欠き72は、外フラップ折曲線60に沿って延びる第1辺72aと、第1辺72aの上端から内フラップ23の上端に向けて延びる第2辺72bとを備える。この切り欠き72と同様の構成は、図22、図28、図30、及び図32の変形例に用いられている。この切り欠き72は、第1辺72aのみによって構成してもよい。
切り欠き72の代わりに、内フラップ23には、外フラップ折曲線60に沿って延び、内フラップ23を折り曲げる内フラップ折曲線85を設けてもよい。この内フラップ折曲線85の一例を図23と図24の変形例に示す。
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中しん
10…包装箱
10’…ブランク
12…外周壁
13…底板
14…天板(第1側板)
15A,15B…側板(第2側板)
16…貼着板
17…折曲線
20…蓋壁
21…外フラップ
22…外フラップ
23…内フラップ
24…折曲線
25…折曲線
27…面取り部
30…操作部
31…折曲線
32…第1破断部
33…第2破断部
35…第1破断線
36…第1破断部
37…第2破断部
40…第2破断線
45…第3破断線
46…第1破断部
47…第2破断部
48a,48b…破断部
50…第4破断線
51…第1破断部
52…第2破断部
53…切欠部
55…天板折曲線
55a…第1折曲部
55b…第2折曲部
55c…折曲線
60…外フラップ折曲線
65…側板折曲線(第2側板折曲線)
70…ホットメルト
72…切り欠き
72a…第1辺
72b…第2辺
75…操作部
76…折曲線
77…第1破断部
78…第2破断部
80…破断線
82…切断線
85…内フラップ折曲線
Claims (7)
- 第1側板と、
前記第1側板の対向する一対の第1辺に連設され、前記第1側板に対して折り曲げられた外フラップと、
前記第1側板の前記第1辺と交差する一対の第2辺に連設され、前記第1側板に対して前記外フラップと同じ向きに折り曲げられた第2側板と、
前記第1側板の前記第2辺と交差する前記第2側板の一対の第3辺に連設され、前記外フラップの内面に位置するように前記第2側板に対して折り曲げられた内フラップと、
前記第1側板に設けられ、前記第1側板を破断操作するための操作部と、
前記第1側板に設けられ、前記操作部から前記第1辺にかけて延びる第1破断線と、
前記外フラップに設けられ、前記第1破断線と連続し、前記外フラップの先端に向けて延びる第2破断線と、
一対の前記第2側板のうちの少なくとも一方に設けられ、前記一対の第3辺のうち、一方から他方にかけて延びる第3破断線と、
前記外フラップに設けられ、前記第1側板の前記第1辺側から前記外フラップの先端に向けて延び、前記第2破断線に沿った前記外フラップの破断時に、前記外フラップを折り曲げる外フラップ折曲線と
を備える、包装箱。 - 前記内フラップには、前記外フラップ折曲線に沿って延びる辺を有する切り欠きが設けられている、請求項1に記載の包装箱。
- 前記内フラップには、前記外フラップ折曲線に沿って延び、前記内フラップを折り曲げる内フラップ折曲線が設けられている、請求項1に記載の包装箱。
- 前記第2側板には、前記第3破断線から前記第1側板の前記第2辺に向けて延び、前記第3破断線に沿った前記第2側板の破断時に、前記第2側板を折り曲げる第2側板折曲線が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
- 第1側板と、
前記第1側板の対向する一対の第1辺に連設され、前記第1側板に対して折り曲げられた外フラップと、
前記第1側板の前記第1辺と交差する一対の第2辺に連設され、前記第1側板に対して前記外フラップと同じ向きに折り曲げられた第2側板と、
前記第1側板の前記第2辺と交差する前記第2側板の一対の第3辺に連設され、前記外フラップの内面に位置するように前記第2側板に対して折り曲げられた内フラップと、
前記第1側板に設けられ、前記第1側板を破断操作するための操作部と、
前記第1側板に設けられ、前記操作部から前記第1辺にかけて延びる第1破断線と、
前記外フラップに設けられ、前記第1破断線と連続し、前記外フラップの先端に向けて延びる第2破断線と、
一対の前記第2側板のうちの少なくとも一方に設けられ、前記第2側板の前記一対の第3辺のうち、一方から他方にかけて延びる第3破断線と、
前記第2側板に設けられ、前記第3破断線から前記第1側板の前記第2辺に向けて延び、前記第3破断線に沿った前記第2側板の破断時に、前記第2側板を折り曲げる第2側板折曲線と
を備える、包装箱。 - 前記内フラップには、前記内フラップの先端側から前記第3破断線に連続するように延びる第4破断線が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の包装箱。
- 前記内フラップの先端には、前記内フラップを前記第4破断線に沿って破断操作するための切欠部が形成されている、請求項6に記載の包装箱。
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