JP7475878B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
このような包装箱としては、上面全体を開口できるとともに、包装箱の上部を切り取ってトレイを形成できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明の包装箱では、上面全体を開口させた後に、側壁および端壁の上部を外側に引くことで、第一側部切断誘導線、第二側部切断誘導線および第三側部切断誘導線を連続して切り開いて、包装箱の上部を切り取ることができる。
本発明の包装箱では、側壁および端壁の上部を大きく掴んで、第一側部切断誘導線、第二側部切断誘導線および第三側部切断誘導線を切り開くことができるため、端壁および側壁を容易に切断してトレイを形成できる。
なお、開封開始部は、第一頂部切断誘導線によって前後の領域に区画された頂板を順次に開くときに、後から開かれる領域に設けることが望ましい。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
本実施形態の包装箱1に収容する内容物は限定されるものではないが、例えば、複数のペットボトルを内容物として収容できる。
ブランクシートSの折れ線は、ブランクシートSの表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
前側の端壁20の上縁部には、折れ線を介して接合片40が連設されている。接合片40は、前側の端壁20の上縁部に沿って形成された帯状の部位である。
ブランクシートS(図3参照)を各折れ線で折り曲げつつ、接合片40を頂板30の内面に接着することで、前後の端壁20,20の上縁部に頂板30が連設され、底板10、前後の端壁20,20および頂板30が角筒状に形成されている。
前後の横フラップ51,51の外面に上フラップ52および下フラップ53が重ねられて接着されている。
上フラップ52と下フラップ53とは上下方向に間隔を空けて配置され、前後の横フラップ51,51は突き合わされている。上フラップ52と下フラップ53との間に前後の横フラップ51,51の中間部が露出している。
第一頂部切断誘導線61は、頂板30の前後方向の中央部に形成されている。第一頂部切断誘導線61の右端部は、頂板30の右縁部の中央部に接続され、第一頂部切断誘導線61の左端部は、頂板30の左縁部の中央部に接続されている。
開封開始部60は第一頂部切断誘導線61の前側に配置されている。第一頂部切断誘導線61は、開封開始部60の後縁部に接続されている。
本実施形態の包装箱1では、第一頂部切断誘導線61によって前後に区画された頂板30の前半分の領域に開封開始部60が設けられている。これは、本実施形態の包装箱1では、頂板30の前部に接合片40が接合されており、頂板30の前部の剛性が大きいため、開封開始部60を利用して、頂板30の後部から先に開くことが好ましいためである。
頂板30の外側から蓋板60aを押し込むと、蓋板60aの前縁部および左右の縁部の切り込みが切り開かれ、蓋板60aが内側に折れ曲がる。これにより、頂板30の中央部に開封開始部60が開口する(図4参照)。
頂板30の右縁部には、第二頂部切断誘導線62が形成されている。右側の第二頂部切断誘導線62は、頂板30の右縁部の前後の端部に亘って直線状に形成されている。
第一側部切断誘導線71の上端部は、頂板30の右縁部の中央部に接続されている。また、第一側部切断誘導線71の上端部は、第一頂部切断誘導線61の右端部および右側の第二頂部切断誘導線62の中央部に接続されている。
第二側部切断誘導線72は、下フラップ53の上縁部の僅かに上方に配置されており、下フラップ53の上縁部に沿って延びている。
前側の第三側部切断誘導線73の右端部は、右側の第二側部切断誘導線72の前端部に接続されているとともに、前側の第三側部切断誘導線73の左端部は、左側の第二側部切断誘導線72(図2参照)の前端部に接続されている。
後側の端壁20には、図2に示すように、前側の端壁20と同様に、第三側部切断誘導線73が形成されている。
まず、作業者は、図1に示す頂板30の蓋板60aを外側から内側に押し込み、蓋板60aを頂板30の内面に重ねるようにして開封開始部60を開口させる。
続いて、作業者は、開封開始部60の後縁部側から頂板30と蓋板60aとが重なっている部位に指先を掛けて、頂板30の後半分を引き上げる。続いて、作業者は、頂板30の前半分を引き上げる(図4参照)。
これにより、図4に示すように、第一頂部切断誘導線61が中央部から左右方向に切り開かれ、第一頂部切断誘導線61に連続して左右の第二頂部切断誘導線62,62が切り開かれる。これにより、包装箱1の上面全体が開口した状態となり、包装箱1の上面の開口部から内容物を取り出すことができる。
さらに、作業者は、左右一方側の上フラップ52の後部および後側の横フラップ51の上部を掴んで後側に引いて、後側の第三側部切断誘導線73および左右他方側の後側の第二側部切断誘導線72を切り開く。このようにして、後側の左右の側壁50,50および後側の端壁20を上下に切り離す。これにより、包装箱1の上部の後半分が包装箱1の下部から切り離される。
また、本実施形態の包装箱1では、開封開始部60に指先を掛けて、頂板30を引き上げることができるため、第一頂部切断誘導線61および第二頂部切断誘導線62を切り開き易い。
本実施形態では、図5に示すように、包装箱1の上部全体を切り取ることでトレイを形成しているが、図6に示すように、包装箱1の上部の前半分を切り取り、上部の後半分が残った状態で店頭に陳列してもよい。この構成では、側壁50の後半分および後側の端壁20によって内容物が支持されるため、内容物を安定させることができる。また、頂板30の後半分の外面に商品名やイラスト等を印刷することで、内容物を有効にアピールすることができる。
本実施形態の包装箱1では、上フラップ52と下フラップ53とが上下方向に間隔を空けて配置されているが、上フラップ52と下フラップ53とを突き合わせてもよい。また、本実施形態の包装箱1では、左右の横フラップ51,51が突き合わされているが、左右の横フラップ51,51を前後方向に間隔を空けて配置してもよい。
10 底板
20 端壁
30 頂板
40 接合片
50 側壁
51 横フラップ
52 上フラップ
53 下フラップ
60 開封開始部
61 第一頂部切断誘導線
62 第二頂部切断誘導線
71 第一側部切断誘導線
72 第二側部切断誘導線
73 第三側部切断誘導線
S ブランクシート
Claims (2)
- 底板と、
前記底板の前後の縁部に連設された前後の端壁と、
前記両端壁の上縁部に連設された頂板と、
左右の側壁と、を備え、
前記側壁は、前記両端壁に連設された前後の横フラップを、前記頂板に連設された上フラップおよび前記底板に連設された下フラップに重ねて形成されており、
前記頂板には、第一頂部切断誘導線と、左右の第二頂部切断誘導線と、が形成され、
前記第一頂部切断誘導線は、前記頂板の左右の縁部に亘って形成され、
前記頂板の左右の縁部には、前記第二頂部切断誘導線が前後の端部に亘って形成されており、
前記両側壁には、第一側部切断誘導線および第二側部切断誘導線がそれぞれ形成され、
前記第一側部切断誘導線は、前記上フラップの上下の縁部に亘って形成され、
前記第二側部切断誘導線は、前記横フラップの前縁部から後縁部に亘って形成されており、
前記両端壁には、第三側部切断誘導線がそれぞれ形成され、
前記第三側部切断誘導線の左右の端部は、左右の前記第二側部切断誘導線に連続し、
前記第三側部切断誘導線全体が上方に向けて凸形状となり、左右方向の中央部が最頂部となるように弧状に湾曲していることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記第一頂部切断誘導線の中間部には、開封開始部が形成されていることを特徴とする包装箱。
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