JP6944284B2 - 包装箱及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の飲料容器等を包装する包装箱及び包装体に関する。
特許文献1には、複数本の飲料容器を包装する包装箱が記載されている。この包装箱は、ラップラウンド型の包装箱であり、周囲に開封するための1本のカット線が形成されている。そして、フラップ部が配置されない側板において、カット線を逆台形状に形成して、開封時に押し込む板部を形成している。これにより、指で板部を押し込み、カット線に沿って包装箱を上下に分断することで、開封することが可能となっている。
実用新案登録第3156835号
特許文献1に記載された包装箱では、板部を折り込んだ部分を指に引っ掛けて開封するが、当該部分は包装箱を構成する紙板と板部との2重構造であるため、指への負担が大きく、しかも、指を引っ掛けた部分が破れて開封し難くなるという問題がある。
そこで、本発明は、指への負担を軽減することができるとともに、意図しない破断を抑制して容易に開封することができる包装箱及び包装体を提供することを目的とする。
本発明に係る包装箱は、互いに対向する天面部及び底面部と、互いに対向する背面部及び前面部と、互いに対向する第一側面部及び第二側面部とを備える包装箱であって、背面部は、天面部から底面部に向けて延びる第一上フラップ部と、底面部から天面部に向けて延びるとともに第一上フラップ部から離間される第一下フラップ部とを有し、背面部は、第一上フラップ部と第一下フラップ部との間に位置して天面部側に折り込まれる押込部と、押込部から第一側面部側の端辺及び第二側面部側の端辺まで延びる一対の第一破断線とを有し、第一側面部及び第二側面部は、一対の第一破断線に接続されて背面部側の端辺から前面部側の端辺まで延びる一対の第二破断線を有し、前面部は、一対の第二破断線に接続されて第一側面部側の端辺から第二側面部側の端辺まで延びる第三破断線を有し、押込部は、天面部側に折り込まれた際に押込部の少なくとも一部が第一上フラップ部と重ねられる位置に位置する。
この包装箱では、天面部側に折り込まれる押込部は、背面部の第一上フラップ部と第一下フラップ部との間、つまり、第一上フラップ部及び第一下フラップ部と重ならない領域に位置するため、第一上フラップ部及び第一下フラップ部と重なる領域に位置する場合に比べて、押込部を容易に押し込むことができる。また、背面部の押込部及び一対の第一破断線、第一側面部及び第二側面部の一対の第二破断線、及び前面部の第三破断線は、互いに接続されているため、押込部を押し込んだ指を引き上げることで、これらの破断線が順次破断して、包装箱を底面部側の部分である底箱部と天面部側の部分である天箱部とに分離することができる。これにより、包装箱を開封することができる。そして、押込部は、天面部側に折り込まれた際に、押込部の少なくとも一部が第一上フラップ部と重ねられる。これにより、押込部を折り込んだ部分の厚さを厚くすることができるため、押込部を押し込んだ指を引き上げて包装箱を底箱部と天箱部とに分離する際に、指への負担を軽減することができる。また、指を引っ掛けた部分が破れてしまう等の意図しない破断を抑制して容易に開封することができる。
背面部は、第一側面部から第二側面部に向けて延びる第一背面部と、第二側面部から第一側面部に向けて延びる第二背面部と、を更に有し、押込部は、第一背面部及び第二背面部により形成されていてもよい。この包装箱では、背面部が第一背面部及び第二背面部を有するとともに、押込部が第一背面部及び第二背面部により形成されるため、ラップアラウンド型の包装箱において、容易に押込部を形成することができる。
押込部は、両端が一対の第一破断線に接続される押込破断線を有してもよい。この包装箱では、押込部が押込破断線を有するため、押込破断線を破断することにより押込部を容易に押し込むことができる。そして、押込破断線が一対の第一破断線に接続されているため、指で押込部を押し込んだ後、そのまま指を引き上げることで、一対の第一破断線を破断させることができる。
押込部は、第一上フラップ部の第一下フラップ部側の端辺に沿って延びる第一誘導罫線を有してもよい。この包装箱では、押込部が、第一上フラップ部の第一下フラップ部側の端辺に沿って延びる第一誘導罫線を有するため、押込部を押し込むと、押込部は第一誘導罫線を起点として折り曲げられる。これにより、押込部を容易に天面部側に折り込むことができる。
押込部は、第一誘導罫線の第一下フラップ部側に位置して、第一誘導罫線と平行に延びる第二誘導罫線を有してもよい。この包装箱では、押込部が、第一誘導罫線の第一下フラップ部側に位置して第一誘導罫線と平行に延びる第二誘導罫線を有するため、押込部は、押し込まれた際に包装箱に包装されている被包装物と干渉すると、第二誘導罫線で折り曲げられる。これにより、押込部が被包装物に引っ掛かって天面部側に折り込めなくなるのを抑制することができる。
一対の第一破断線は、押込部から第一側面部及び第二側面部に向かうに従い第一上フラップ部から離れる方向に傾斜していてもよい。第一上フラップ部と一対の第一破断線とが近接するとともに第一上フラップ部の端辺と一対の第一破断線とが平行に配置されていると、包装箱に大きな荷重が作用した際に、第一上フラップ部の端辺が一対の破断線を折り曲げようとするため、包装箱の耐荷重性が低下する可能性がある。しかしながら、この包装箱では、一対の第一破断線が、押込部から第一側面部及び第二側面部に向かうに従い第一上フラップ部から離れる方向に傾斜しているため、一対の第一破断線が折れ曲がり難くなる。これにより、包装箱の耐荷重性が低下するのを抑制することができる。
第一上フラップ部は、押込部よりも第一側面部側及び第二側面部側の位置から天面部側に傾斜しながら第一側面部及び第二側面部に向けて延びる一対の第三誘導罫線を有してもよい。この包装箱では、第一上フラップ部が、押込部よりも第一側面部側及び第二側面部側の位置から天面部側に傾斜しながら第一側面部及び第二側面部に向けて延びる一対の第三誘導罫線を有するため、押込部を押し込んだ指を引き上げると、第一上フラップ部は一対の第三誘導罫線で折り曲げられる。これにより、一対の第一破断線により分離される底箱部と天箱部との開き幅が大きくなって、一対の第一破断線が破断しやすくなるため、包装箱の開封性を向上することができる。
背面部は、第一側面部から第二側面部に向けて延びる第一背面部と、第二側面部から第一側面部に向けて延びる第二背面部とを有し、第一背面部及び第二背面部は、押込部よりも第一側面部側及び第二側面部側の位置から天面部側に傾斜しながら第一側面部及び第二側面部に向けて延びる一対の第四誘導罫線を有してもよい。この包装箱では、第一背面部及び第二背面部が、押込部よりも第一側面部側及び第二側面部側の位置から天面部側に傾斜しながら第一側面部及び第二側面部に向けて延びる一対の第四誘導罫線を有するため、押込部を押し込んだ指を引き上げると、第一背面部及び第二背面部は一対の第四誘導罫線で折り曲げられる。これにより、一対の第一破断線により分離される底箱部と天箱部との開き幅が大きくなって、一対の第一破断線が破断しやすくなるため、包装箱の開封性を向上することができる。
第二破断線は、背面部から前面部に向けて延びる背面部側第二破断線部と、背面部側第二破断線部から前面部側に向けて延びる前面部側第二破断線部と、を有し、背面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度は、前面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度よりも小さくてもよい。この包装箱では、押込部を押し込んだ指を引き上げると、第二破断線では、先ず背面部側第二破断線部が破断され、その後に前面部側第二破断線部が破断される。そして、背面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度が前面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度よりも小さいため、前面部側第二破断線部により包装箱の耐荷重性を保持しつつ、背面部側第二破断線部により第二破断線を破断しやすくすることができる。
一対の第二破断線は、背面部側から前面部側に向けて底面部側に傾斜しながら直線状に延びていてもよい。この包装箱では、一対の第二破断線が、背面部側から前面部側に向けて底面部側に傾斜しながら直線状に延びているため、包装箱の製造容易性を確保しつつ、包装箱を開封して天箱部を除去した際に、底箱部の前面部側の高さを低くすることができる。これにより、商品陳列棚等に載置した際に、被包装物を見やすくすることができる。しかも、一対の第二破断線を破断することにより形成された第一側面部及び第二側面部の端辺は、直線状に形成されるため、開封後の底箱部のデザイン性を向上することができる。
第一側面部及び第二側面部は、一対の第二破断線の天面部側に、天面部及び背面部側に向けて延びる一対の第五誘導罫線を有してもよい。この包装箱では、第一側面部及び第二側面部が、一対の第二破断線の天面部側に、天面部及び背面部側に向けて延びる一対の第五誘導罫線を有するため、押込部を押し込んだ指を引き上げると、第一側面部及び第二側面部は一対の第五誘導罫線で折り曲げられる。これにより、一対の第二破断線により分離される底箱部と天箱部との開き幅が大きくなって、一対の第二破断線が破断しやすくなるため、包装箱の開封性を向上することができる。
第三破断線は、底面部側に凸となる曲線状に形成されていてもよい。この包装箱では、第三破断線が底面部側に凸となる曲線状に形成されているため、包装箱の製造容易性を確保しつつ、包装箱を開封して天箱部を除去した際に、底箱部の前面部の高さを低くすることができる。これにより、商品陳列棚等に載置した際に、被包装物を見やすくすることができる。しかも、第三破断線を破断することにより形成された前面部の端辺は、曲線状に形成されるため、開封後の底箱部のデザイン性を向上することができる。
本発明に係る包装体は、上記の何れかの包装箱と、包装箱に包装された複数本のボトル型飲料容器と、を備える。この包装体では、上記の包装箱に複数本のボトル型飲料容器が包装されているため、包装箱を開封する際に指への負担を軽減することができる。
押込部は、ボトル型飲料容器により包装箱の内側への折り込みが阻害されない位置に位置してもよい。この包装体では、押込部が、ボトル型飲料容器により包装箱の内側への折り込みが阻害されない位置に位置するため、押込部を押し込んだ際に、押込部がボトル型飲料容器により包装箱の内側に折り込み難くなるのを抑制することができる。
本発明によれば、指への負担を軽減することができるとともに、意図しない破断を抑制して容易に開封することができる。
実施形態に係る包装箱を後方かつ上方から見た斜視図である。 実施形態に係る包装箱を前方かつ下方から見た斜視図である。 実施形態に係る包装箱の背面図である。 実施形態に係る包装箱の右側面図である。 実施形態に係る包装箱の左側面図である。 実施形態に係る包装箱の前面図である。 図3に示すVII−VII線における断面図である。 図4に示すVIII−VIII線における断面図である。 実施形態に係る包装箱の展開図である。 包装箱の開封動作を説明するための図である。 包装箱の開封動作を説明するための図である。 包装箱の開封動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る包装箱及び包装体の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中の同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。また、本明細書において上下、前後、左右等の方向は、包装箱にボトル型飲料容器等を包装した状態における方向をいう。
[包装箱の基本構造]
図1〜図8に示すように、本実施形態に係る包装箱1は、被包装物として複数本のボトル型飲料容器100を包装する包装箱である。包装箱1に複数本のボトル型飲料容器100が包装されたものを、包装体という。ボトル型飲料容器100は、上部に開口を有するボトル本体101と、ボトル本体101の開口を塞ぐ蓋102と、蓋102の直下に位置するボトル本体101の上部に形成されたフランジ部103と、を備える。なお、包装箱1が包装する被包装物は、ボトル型飲料容器100に限定されるものではなく、如何なるものであってもよい。また、包装箱1が包装する被包装物の数は、如何なる数であってもよい。本実施形態では、12本のボトル型飲料容器100が包装箱1に包装されているものとして説明する。なお、図7では、包装箱1にボトル型飲料容器100が包装されている状態を示しており、図8では、包装箱1にボトル型飲料容器100が包装されていない状態を示している。
包装箱1は、直方体の箱状に形成されている。包装箱1は、互いに対向する天面部11及び底面部12と、互いに対向する背面部13及び前面部14と、互いに対向する第一側面部15及び第二側面部16とを有する。そして、天面部11及び底面部12は、背面部13及び前面部14と隣り合うとともに、第一側面部15及び第二側面部16と隣り合う。背面部13及び前面部14は、天面部11及び底面部12と隣り合うとともに、第一側面部15及び第二側面部16と隣り合う。第一側面部15及び第二側面部16は、天面部11及び底面部12と隣り合うとともに、背面部13及び前面部14と隣り合う。
背面部13は、第一側面部15から第二側面部16に向けて延びる第一背面部13aと、第二側面部16から第一側面部15に向けて延びる第二背面部13bと、天面部11から底面部12に向けて延びる第一上フラップ部13cと、底面部12から天面部11に向けて延びる第一下フラップ部13dと、を備える。第一上フラップ部13cの先端辺(天面部11とは反対側の端辺)は、背面部13の天面部11側の端辺と平行であり、第一下フラップ部13dの先端辺(底面部12とは反対側の端辺)は、背面部13の底面部12側の端辺と平行である。また、第一上フラップ部13cの先端辺と第一下フラップ部13dの先端辺とは、互いに平行である。
第一背面部13aと第二背面部13bとは、左右方向(第一側面部15と第二側面部16と対向方向)において同じ長さに形成されており、互いに当接又は近接されている。第一上フラップ部13cと第一下フラップ部13dとは、左右方向において同じ長さに形成されており、互いに離間されている。このため、背面部13には、第一上フラップ部13cと第一下フラップ部13dとの間に、第一上フラップ部13c及び第一下フラップ部13dが配置されない領域が形成されている。そして、背面部13は、第一上フラップ部13c又は第一下フラップ部13dが配置される場所では、第一背面部13a又は第二背面部13bと第一上フラップ部13c又は第一下フラップ部13dとの2重構造となっており、第一上フラップ部13c又は第一下フラップ部13dが配置されない場所では、第一背面部13a又は第二背面部13bの1重構造となっている。
前面部14は、第一側面部15から第二側面部16に向けて延びる第一前面部14aと、第二側面部16から第一側面部15に向けて延びる第二前面部14bと、天面部11から底面部12に向けて延びる第二上フラップ部14cと、底面部12から天面部11に向けて延びる第二下フラップ部14dと、を備える。第二上フラップ部14cの先端辺(底面部12側の端辺)は、前面部14の天面部11側の端辺と平行であり、第二下フラップ部14dの先端辺(天面部11側の端辺)は、前面部14の底面部12側の端辺と平行である。また、第二上フラップ部14cの先端辺と第二下フラップ部14dの先端辺とは互いに平行である。
第一前面部14aと第二前面部14bとは、左右方向において同じ長さに形成されており、互いに当接又は近接されている。第二上フラップ部14cと第二下フラップ部14dとは、左右方向において同じ長さに形成されており、互いに離間されている。このため、前面部14には、第二上フラップ部14cと第二下フラップ部14dとの間に、第二上フラップ部14c及び第二下フラップ部14dが配置されない領域が形成されている。そして、前面部14は、第二上フラップ部14c又は第二下フラップ部14dが配置される場所では、第一前面部14a又は第二背面部13bと第二上フラップ部14c又は第二下フラップ部14dとの2重構造となっており、第二上フラップ部14c又は第二下フラップ部14dが配置されない場所では、第一前面部14a又は第二前面部14bの1重構造となっている。
[包装箱用ブランク]
図9に示すように、包装箱1は、包装箱用ブランク20を直方体に組み立てた(製箱した)ラップラウンド型の包装箱である。包装箱用ブランク20は、厚紙、段ボール紙等の紙板(ペーパーシート)である。なお、包装箱用ブランク20の表裏面の内、包装箱1の内側となる面を内面といい、包装箱1の外側となる面を外面という。包装箱用ブランク20は、天面シート部21と、底面シート部22と、第一背面シート部23aと、第二背面シート部23bと、第一上フラップシート部23cと、第一下フラップシート部23dと、第一前面シート部24aと、第二前面シート部24bと、第二上フラップシート部24cと、第二下フラップシート部24dと、第一側面シート部25と、第二側面シート部26と、接着代27と、を備える。
天面シート部21は天面部11となる部位である。底面シート部22は底面部12となる部位である。第一背面シート部23a、第二背面シート部23b、第一上フラップシート部23c及び第一下フラップシート部23dは背面部13となる部位であり、そのうち、第一上フラップシート部23cは第一上フラップ部13cとなる部位であり、第一下フラップシート部23dは第一下フラップ部13dとなる部位である。第一前面シート部24a、第二前面シート部24b、第二上フラップシート部24c及び第二下フラップシート部24dは前面部14となる部位であり、そのうち、第二上フラップシート部24cは第二上フラップ部14cとなる部位であり、第二下フラップシート部24dは第二下フラップ部14dとなる部位である。
包装箱用ブランク20では、天面シート部21、第一側面シート部25、底面シート部22、第二側面シート部26及び接着代27が、この順に連接されている。天面シート部21の対向する両端辺に、第一上フラップシート部23cと第二上フラップシート部24cとが接続されている。第一側面シート部25の対向する両端辺に、第一背面シート部23aと第一前面シート部24aとが接続されている。底面シート部22の対向する両端辺に、第一下フラップシート部23dと第二下フラップシート部24dとが接続されている。第二側面シート部26の対向する両端辺に、第二背面シート部23bと第二前面シート部24bとが接続されている。
そして、接着代27が天面シート部21の内側に配置されて、接着代27と天面シート部21とが接着される。また、第一背面シート部23a及び第二背面シート部23bが第一上フラップシート部23c及び第一下フラップシート部23dの内側に配置されて、第一背面シート部23a及び第二背面シート部23bと第一上フラップシート部23c及び第一下フラップシート部23dとが接着される。また、第一前面シート部24a及び第二前面シート部24bが第二上フラップシート部24c及び第二下フラップシート部24dの内側に配置されて、第一前面シート部24a及び第二前面シート部24bと第二上フラップシート部24c及び第二下フラップシート部24dとが接着される。これにより、包装箱1に製箱される。
[背面部]
図1及び図3に示すように、背面部13は、天面部11側に折り込まれる押込部31と、押込部31に接続されて押込部31から第一側面部15側の端辺及び第二側面部16側の端辺まで延びる一対の第一破断線32,33と、を有する。
押込部31は、包装箱1を開封する際に天面部11側に折り込まれる部位である。押込部31は、第一上フラップ部13cと第一下フラップ部13dとの間、つまり、第一背面部13a又は第二背面部13bの1重構造となっている領域に位置する。そして、押込部31は、天面部11側に折り込まれた際に押込部31の少なくとも一部が第一上フラップ部13cと重ねられる位置に位置する。つまり、押込部31は、第一上フラップ部13cの近傍に位置する。このため、押込部31は、包装箱1の背面視(図3)において、第一上フラップ部13cから離間した位置であってもよく、第一上フラップ部13cと隣接した位置であってもよい。押込部31の少なくとも一部が第一上フラップ部13cと重ねられるとは、押込部31と第一上フラップ部13cとが接して直接的に重ねられることのみを意味するのではなく、押込部31と第一上フラップ部13cとが第一背面部13a又は第二背面部13b等の他の部位を介して間接的に重ねられることも意味する。また、押込部31は、包装箱1の左右方向における中央部に位置して、第一背面部13aから第二背面部13bに亘って形成されている。押込部31の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、指で押し込み易いように、略矩形に形成されているものとして説明する。
押込部31は、押込破断線34と、第一誘導罫線35と、第二誘導罫線36と、を有する。
図1〜図3、図10及び図11に示すように、押込破断線34は、押込部31の外形の一部を成して(画成して)、押込部31を押し込んだ際に破断する破断線である。ここで、破断線とは、包装箱1を構成する紙板に断続的な切り込みを入れた線(領域)であって、当該切り込みに沿って紙板を切断させようとする線(領域)をいう。このため、切り込まれている部分のみを破断線というのではなく、切り込まれていない部分も含めて破断線という。破断線における切込みの形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、直線状、曲線状、鍵状等とすることができる。破断線は、カットライン、切目線、ミシン線等とも呼ばれる。
押込破断線34の両端は、一対の第一破断線32,33に接続されている。また、押込破断線34の両端は、上下方向における押込部31の第一上フラップ部13c側の上端、つまり、第一上フラップ部13cの近傍に位置している。そして、押込破断線34は、押込部31の外形を成すように、第一下フラップ部13d側に凸となっている。より詳細には、押込破断線34は、その両端から第一下フラップ部13dに向けて延びた後、包装箱1の左右方向における中央に向けて延びている。
第一誘導罫線35は、押込部31の外形の一部を成して(画成して)、押込部31を押し込んだ際に折り曲げられる罫線である。より詳細には、第一誘導罫線35は、押込部31を押し込んだ際に押込部31の折り曲げの起点となる罫線である。ここで、罫線とは、包装箱1を構成する紙板を凹ます等して包装箱1を折り曲げやすくした線(領域)である。第一誘導罫線35は、第一上フラップ部13cの第一下フラップ部13d側の端辺に沿って延びている。第一誘導罫線35は、押込破断線34の両端と同様に、上下方向における押込部31の第一上フラップ部13c側の上端、つまり、第一上フラップ部13cの近傍に位置している。このため、第一誘導罫線35は、押込破断線34の両端を結ぶ直線上に形成されている。第二誘導罫線36は、1本の連続した罫線により形成されていてもよく、複数に分割された罫線により形成されていてもよい。また、第一誘導罫線35は、押込破断線34に接続されていてもよく、押込破断線34に接続されていなくてもよい。本実施形態では、第二誘導罫線36は、2本に分割された罫線により形成されているとともに、押込破断線34から離間されている。
第二誘導罫線36は、押込部31を押し込んだ際に折り曲げられる罫線である。より詳細には、第二誘導罫線36は、押込部31を押し込んだ際に押込部31を途中で折り曲げるための罫線である。第二誘導罫線36は、第一誘導罫線35の第一下フラップ部13d側に位置して、第一誘導罫線35と平行に延びている。第二誘導罫線36は、1本の連続した罫線により形成されていてもよく、複数に分割された罫線により形成されていてもよい。また、第二誘導罫線36は、押込破断線34に接続されていてもよく、押込破断線34に接続されていなくてもよい。本実施形態では、第二誘導罫線36は、2本に分割された罫線により形成されているとともに、押込破断線34から離間されている。
包装箱1の上下方向における押込部31の位置及び長さは、特に限定されるものではないが、ボトル型飲料容器100により包装箱1の内側への折り込みが阻害されない位置及び長さであることが好ましい。この場合、押込部31は、ボトル型飲料容器100により包装箱1の内側への折り込みが阻害されない位置であれば、如何なる位置に位置してもよい。例えば、押込部31は、押込部31を押し込んだ際に、押込部31がボトル型飲料容器100のフランジ部103に当接しない位置とすることができる。
図1及び図3に示すように、第一破断線32は、押込部31に接続されて押込部31から第一側面部15側の端辺まで延びる破断線であり、第一破断線33は、押込部31に接続されて押込部31から第二側面部16側の端辺まで延びる破断線である。一対の第一破断線32,33は、第一上フラップ部13cと第一下フラップ部との間、つまり、第一背面部13a又は第二背面部13bの1重構造となっている領域に位置する。第一破断線32は、直線状に形成されており、押込部31から第一側面部15に向かうに従い第一上フラップ部から離れる方向に傾斜している。第一破断線33は、直線状に形成されており、押込部31から第二側面部16に向かうに従い第一上フラップ部から離れる方向に側に傾斜している。なお、第一上フラップ部から離れる方向は、底面部12に向かう方向である。第一破断線32と第一破断線33とは、左右対称に形成されている。
第一上フラップ部13cは、押込部31よりも第一側面部15及び第二側面部16側の位置から天面部11側に傾斜しながら第一側面部15及び第二側面部16に向けて延びる一対の第三誘導罫線37,37を有する。より詳細には、第一側面部15側に位置する第三誘導罫線37は、押込部31の近傍の押込部31よりも第一側面部15側の位置から、第一側面部15に向けて延びている。第二側面部16側に位置する第三誘導罫線37は、押込部31の近傍の押込部31よりも第二側面部16側の位置から、第二側面部16に向けて延びている。第三誘導罫線37,37は、1本の連続した罫線により形成されていてもよく、複数に分割された罫線により形成されていてもよい。また、第三誘導罫線37,37は、第一上フラップ部13cの端縁まで延びていてもよく、第一上フラップ部13cの端縁まで延びていなくてもよい。
図8に示すように、第一背面部13a及び第二背面部13bは、押込部31よりも第一側面部15及び第二側面部16側の位置から天面部11側に傾斜しながら第一側面部15及び第二側面部16に向けて延びる一対の第四誘導罫線38,38を有する。より詳細には、第一側面部15側に位置する第四誘導罫線38は、第一背面部13aに形成されており、押込部31の近傍の押込部31よりも第一側面部15側の位置から、第一側面部15に向けて延びている。第二側面部16側に位置する第四誘導罫線38は、第二背面部13bに形成されており、押込部31の近傍の押込部31よりも第二側面部16側の位置から、第二側面部16に向けて延びている。第四誘導罫線38,38は、1本の連続した罫線により形成されていてもよく、複数に分割された罫線により形成されていてもよい。また、第四誘導罫線38,38は、第一背面部13a又は第二背面部13bの端縁まで延びていてもよく、第一背面部13a又は第二背面部13bの端縁まで延びていなくてもよい。また、第四誘導罫線38,38は、第三誘導罫線37,37に対応する位置(対向する位置)に位置してもよく、第三誘導罫線37,37に対応しない位置(対向しない位置)に位置してもよい。
[第一側面部及び第二側面部]
図1〜図5及び図7に示すように、第一側面部15は、第一破断線32に接続されて背面部13側の端辺から前面部14側の端辺まで延びる第二破断線41を有する。第二側面部16は、第一破断線33に接続されて背面部13側の端辺から前面部14側の端辺まで延びる第二破断線42を有する。第二破断線41と第二破断線42とは、同じ形状に形成されている。一対の第二破断線41,42は、背面部13側から前面部14側に向けて底面部12側に傾斜しながら直線状に延びている。
図4に示すように、第一側面部15の第二破断線41は、背面部13から前面部14に向けて延びる背面部側第二破断線部41aと、背面部側第二破断線部41aから前面部14に向けて延びる前面部側第二破断線部41bと、を有する。そして、背面部側第二破断線部41aの単位距離当たりの破断強度は、前面部側第二破断線部41bの単位距離当たりの破断強度よりも小さい。同様に、図5に示すように、第二側面部16の第二破断線42は、背面部13から前面部14に向けて延びる背面部側第二破断線部42aと、背面部側第二破断線部42aから前面部14に向けて延びる前面部側第二破断線部42bと、を有する。そして、背面部側第二破断線部42aの単位距離当たりの破断強度は、前面部側第二破断線部42bの単位距離当たりの破断強度よりも小さい。単位距離当たりの破断強度は、例えば、破断線の接続部の長さ、単位距離当たりの接続部の数等により設定することができる。破断線の接続部とは、破断線における隣り合う切り込み間の、切り込まれていない部分をいう。例えば、破断線の接続部の長さが短くなるほど、単位距離当たりの破断強度が小さくなり、単位距離当たりの破断線の接続部の数が少なくなるほど、単位距離当たりの破断強度が小さくなる。
背面部側第二破断線部41a,42aと前面部側第二破断線部41b,42bとの長さの比は、特に限定されるものではなく、包装箱1の耐荷重性等を考慮して適宜設定することができる。また、前面部側第二破断線部41b,42bは、前面部14まで延びていてもよく、前面部14まで延びていなくてもよい。前面部側第二破断線部41b,42bが前面部14まで延びていない場合、前面部側第二破断線部41b,42bの前面部14側に、前面部側第二破断線部41bとは単位距離当たりの破断強度が異なる他の破断線部を隣接させてもよい。
図1、図2、図4、図5及び図7に示すように、第一側面部15及び第二側面部16は、一対の第二破断線41,42の天面部11側に、天面部11及び背面部13に向けて延びる一対の第五誘導罫線43,44を有する。より詳細には、第一側面部15の第五誘導罫線43は、第二破断線41の天面部11側において、第二破断線41の近傍から天面部11及び背面部13側に向けて延びており、第二側面部16の第五誘導罫線44は、第二破断線42の天面部11側において、第二破断線42の近傍から天面部11及び背面部13側に向けて延びている。第五誘導罫線43,44は、1本の連続した罫線により形成されていてもよく、複数に分割された罫線により形成されていてもよい。また、第五誘導罫線43,44は、第二破断線41,42まで延びていてもよく、第二破断線41,42まで延びていなくてもよい。そして、第五誘導罫線43の延長線は、第二破断線41の背面部側第二破断線部41aと交差している。また、第五誘導罫線44の延長線は、第二破断線42の背面部側第二破断線部42aと交差している。
[前面部]
図1、図2及び図6に示すように、前面部14は、一対の第二破断線41,42に接続されて第一側面部15側の端辺から第二側面部16側の端辺まで延びる第三破断線45を有する。第三破断線45は、第二上フラップ部14cと第二下フラップ部14dとの間、つまり、第一前面部14a又は第二前面部14bの1重構造となっている領域に位置する。第三破断線45は、底面部12側に凸となる曲線状に形成されている。第三破断線の曲線形状は、特に限定されるものではないが、左右対称の曲線状、左右対称の円弧状とすることができる。
[開封方法]
次に、包装箱1の開封方法について説明する。
まず、図10及び図11に示すように、指を押込部31に押し込む。すると、押込部31では、押込破断線34が破断して、第一誘導罫線35が折り曲げられる。これにより、押込部31は、第一誘導罫線35を起点として天面部11側に折り込まれる。このとき、押込部31がボトル型飲料容器100と干渉する場合は、第二誘導罫線36が折り曲げられることで、押込部31が天面部11側に折り込まれる。押込部31が折り込まれた部分では、押込部31と、第一背面部13a又は第二背面部13bと、第一上フラップ部13cの3重構造となっている。そして、押込部を押し込んだ指を、この3重構造となっている部分に引っ掛けて引き上げる。すると、第一破断線32,33、第二破断線41,42、第三破断線45が順次破断して行く。このとき、第三誘導罫線37,37及び第四誘導罫線38,38が折り曲げられることで、第一破断線32,33の破断が促進され、第五誘導罫線43,44が折り曲げられることで、第二破断線41,42の破断が促進される。そして、図12に示すように、第三破断線45が完全に破断されると、包装箱1が底面部12側の部分である底箱部51と天面部11側の部分である天箱部52とに完全に分離され、天箱部52を除去することで、底箱部51に包装されたボトル型飲料容器100の上部が露出した状態となる。
このように、本実施形態に係る包装箱1では、天面部11側に折り込まれる押込部31は、背面部13の第一上フラップ部13cと第一下フラップ部13dとの間、つまり、第一上フラップ部13c及び第一下フラップ部13dと重ならない領域に位置するため、第一上フラップ部13c及び第一下フラップ部13dと重なる領域に位置する場合に比べて、押込部31を容易に押し込むことができる。また、背面部13の押込部31及び一対の第一破断線32,33、第一側面部15及び第二側面部16の一対の第二破断線41,42、及び前面部の第三破断線45は、互いに接続されているため、押込部31を押し込んだ指を引き上げることで、これらの破断線が順次破断していく。これにより、包装箱1が底面部12側の部分である底箱部51と天面部11側の部分である天箱部52とに分離されるため、包装箱1を容易に開封することができる。そして、押込部31は、天面部11側に折り込まれた際に押込部31の少なくとも一部が第一上フラップ部13cと重ねられる。これにより、押込部31を折り込んだ部分の厚さを厚くすることができるため、押込部31を押し込んだ指を引き上げて包装箱1を底箱部51と天箱部52とに分離する際の、指への負担を軽減することができる。また、指を引っ掛けた部分が破れてしまう等の意図しない破断を抑制して容易に開封することができる。
また、背面部13が第一背面部13a及び第二背面部13bを有するとともに、押込部31が第一背面部13a及び第二背面部13bにより形成されるため、ラップアラウンド型の包装箱1において、容易に押込部31を形成することができる。
また、押込部31が押込破断線34を有するため、押込破断線34を破断することにより押込部31を容易に押し込むことができる。そして、押込破断線34が一対の第一破断線32,33に接続されているため、指で押込部31を押し込んだ後、そのまま指を引き上げることで、一対の第一破断線32,33を破断させることができる。
また、押込部31が、第一上フラップ部13cの第一下フラップ部13d側の端辺に沿って延びる第一誘導罫線35を有するため、押込部31を押し込むと、押込部31は第一誘導罫線35を起点として折り曲げられる。これにより、押込部31を容易に天面部11側に折り込むことができる。
また、押込部31が、第一誘導罫線35の第一下フラップ部13d側に位置して第一誘導罫線35と平行に延びる第二誘導罫線36を有するため、押込部31は、押し込まれた際に包装箱1に包装されている被包装物と干渉すると、第二誘導罫線36で折り曲げられる。これにより、押込部31が被包装物に引っ掛かって天面部11側に折り込めなくなるのを抑制することができる。
また、一対の第一破断線32,33が、押込部31から第一側面部15及び第二側面部16に向かうに従い第一上フラップ部13cから離れる方向に傾斜しているため、一対の第一破断線32,33が折れ曲がり難くなる。これにより、包装箱1の耐荷重性が低下するのを抑制することができる。
また、第一上フラップ部13cが、押込部31よりも第一側面部15側及び第二側面部16側の位置から天面部11側に傾斜しながら第一側面部15及び第二側面部16に向けて延びる一対の第三誘導罫線37,37を有するため、押込部31を押し込んだ指を引き上げると、第一上フラップ部13cは一対の第三誘導罫線37,37で折り曲げられる。これにより、一対の第一破断線32,33により分離される底箱部51と天箱部52との開き幅が大きくなって、一対の第一破断線32,33が破断しやすくなるため、包装箱1の開封性を向上することができる。
また、第一背面部13a及び第二背面部13bが、押込部31よりも第一側面部15側及び第二側面部16側の位置から天面部11側に傾斜しながら第一側面部15及び第二側面部16に向けて延びる一対の第四誘導罫線38を有するため、押込部31を押し込んだ指を引き上げると、第一背面部13a及び第二背面部13bは一対の第四誘導罫線38で折り曲げられる。これにより、一対の第一破断線32,33により分離される底箱部51と天箱部52との開き幅が大きくなって、一対の第一破断線32,33が破断しやすくなるため、包装箱1の開封性を向上することができる。
また、押込部31を押し込んだ指を引き上げると、第二破断線41,42では、先ず背面部側第二破断線部41a,42aが破断され、その後に前面部側第二破断線部41b,42bが破断される。そして、背面部側第二破断線部41a,42aの単位距離当たりの破断強度が前面部側第二破断線部41b,42bの単位距離当たりの破断強度よりも小さいため、前面部側第二破断線部41b,42bにより包装箱1の耐荷重性を保持しつつ、背面部側第二破断線部41a,42aにより第二破断線41,42を破断しやすくすることができる。
また、一対の第二破断線41,42が、背面部13側から前面部14側に向けて底面部12側に傾斜しながら直線状に延びているため、包装箱1の製造容易性を確保しつつ、包装箱1を開封して天箱部52を除去した際に、底箱部51の前面部14側の高さを低くすることができる。これにより、商品陳列棚等に載置した際に、ボトル型飲料容器100を見やすくすることができる。しかも、一対の第二破断線41,42を破断することにより形成された第一側面部15及び第二側面部16の端辺は、直線状に形成されるため、開封後の底箱部51のデザイン性を向上することができる。
また、第一側面部15及び第二側面部16が、一対の第二破断線41,42の天面部11側に、天面部11及び背面部13側に向けて延びる一対の第五誘導罫線43,44を有するため、押込部31を押し込んだ指を引き上げると、第一側面部15及び第二側面部16は一対の第五誘導罫線43,44で折り曲げられる。これにより、一対の第二破断線41,42により分離される底箱部51と天箱部52との開き幅が大きくなって、一対の第二破断線41,42が破断しやすくなるため、包装箱1の開封性を向上することができる。
また、第三破断線45が底面部12側に凸となる曲線状に形成されているため、包装箱1の製造容易性を確保しつつ、包装箱1を開封して天箱部52を除去した際に、底箱部51の前面部14の高さを低くすることができる。これにより、商品陳列棚等に載置した際に、ボトル型飲料容器100を見やすくすることができる。しかも、第三破断線45を破断することにより形成された前面部14の端辺は、曲線状に形成されるため、開封後の底箱部51のデザイン性を向上することができる。
また、押込部31が、ボトル型飲料容器100により包装箱1の内側への折り込みが阻害されない位置に位置するため、押込部31を押し込んだ際に、押込部31がボトル型飲料容器100により包装箱の内側に折り込み難くなるのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、包装箱は、ラップラウンド型の包装箱であるものとして説明したが、ラップラウンド型以外の包装箱であってもよい。また、包装箱1に包装される飲料容器は、上記実施形態のボトル型飲料容器とは異なる飲料容器であってもよい。
以下に本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1として、上記の実施形態に係る包装箱を作製した。
(比較例1)
本発明の比較例1として、実施例1の包装箱と同じ大きさのラップラウンド型の包装箱を作製した。比較例1の包装箱には、開封手段として、前面部、第一側面部、背面部及び第二側面部の全周に延びる上下一対の第一及び第二カットラインと、上下一対の第一及び第二カットラインに接続される第三カットラインと、を形成した。
比較例1の包装箱は、以下の手順で開封することができる。まず、第三カットラインに指を入れて第一及び第二カットラインの一部を破断し、帯状の破断片を形成する。次に、帯状の破断片を摘まんで引っ張ることで、第一及び第二カットラインを包装箱の全周において破断させる。これにより、底面部側の部分と天面側の部分とが分離されるため、底面部側の部分から、破断片と天面側の部分とを除去することで、包装箱が開封される。
(使いやすさの比較)
10名の被験者(男性5名、女性5名)に、実施例1の包装箱と比較例1の包装箱とを開封してもらい、その開封時間を比較計測した。10名の被験者の開封時間の平均は、比較例1の包装箱が22.8秒であるのに対し、実施例1の包装箱が15.4秒と大幅に短縮された。実際、店頭で何箱も開封することを考慮すると、短時間にワンタッチで開封できる実施例1の包装箱は、極めて使いやすさに優れた包装箱であると考えられる。
1…包装箱、11…天面部、12…底面部、13…背面部、13a…第一背面部、13b…第二背面部、13c…第一上フラップ部、13d…第一下フラップ部、14…前面部、14a…第一前面部、14b…第二前面部、14c…第二上フラップ部、14d…第二下フラップ部、15…第一側面部、16…第二側面部、20…包装箱用ブランク、21…天面シート部、22…底面シート部、23a…第一背面シート部、23b…第二背面シート部、23c…第一上フラップシート部、23d…第一下フラップシート部、24a…第一前面シート部、24b…第二前面シート部、24c…第二上フラップシート部、24d…第二下フラップシート部、25…第一側面シート部、26…第二側面シート部、27…接着代、31…押込部、32…第一破断線、33…第一破断線、34…押込破断線、35…第一誘導罫線、36…第二誘導罫線、37…第三誘導罫線、38…第四誘導罫線、41…第二破断線、41a…背面部側第二破断線部、41b…前面部側第二破断線部、42…第二破断線、42a…背面部側第二破断線部、42b…前面部側第二破断線部、43…第五誘導罫線、44…第五誘導罫線、45…第三破断線、51…底箱部、52…天箱部、100…ボトル型飲料容器、101…ボトル本体、102…蓋、103…フランジ部、103…フランジ部。

Claims (14)

  1. 互いに対向する天面部及び底面部と、互いに対向する背面部及び前面部と、互いに対向する第一側面部及び第二側面部とを備える包装箱であって、
    前記背面部は、前記天面部から前記底面部に向けて延びる第一上フラップ部と、前記底面部から前記天面部に向けて延びるとともに前記第一上フラップ部から離間される第一下フラップ部とを有し、
    前記背面部は、前記第一上フラップ部と前記第一下フラップ部との間に位置して前記天面部側に折り込まれる押込部と、前記押込部に接続されて前記押込部から前記第一側面部側の端辺及び前記第二側面部側の端辺まで延びる一対の第一破断線とを有し、
    前記第一側面部及び前記第二側面部は、前記一対の第一破断線に接続されて前記背面部側の端辺から前記前面部側の端辺まで延びる一対の第二破断線を有し、
    前記前面部は、前記一対の第二破断線に接続されて前記第一側面部側の端辺から前記第二側面部側の端辺まで延びる第三破断線を有し、
    前記押込部は、前記天面部側に折り込まれた際に前記押込部の少なくとも一部が前記第一上フラップ部と重ねられる位置に位置する、
    包装箱。
  2. 前記背面部は、前記第一側面部から前記第二側面部に向けて延びる第一背面部と、前記第二側面部から前記第一側面部に向けて延びる第二背面部と、を更に有し、
    前記押込部は、前記第一背面部及び前記第二背面部により形成される、
    請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記押込部は、両端が前記一対の第一破断線に接続される押込破断線を有する、
    請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記押込部は、前記第一上フラップ部の前記第一下フラップ部側の端辺に沿って延びる第一誘導罫線を有する、
    請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記押込部は、前記第一誘導罫線の前記第一下フラップ部側に位置して、前記第一誘導罫線と平行に延びる第二誘導罫線を有する、
    請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記一対の第一破断線は、前記押込部から前記第一側面部及び前記第二側面部に向かうに従い前記第一上フラップ部から離れる方向に傾斜している、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の包装箱。
  7. 前記第一上フラップ部は、前記押込部よりも前記第一側面部側及び前記第二側面部側の位置から前記天面部側に傾斜しながら前記第一側面部及び前記第二側面部に向けて延びる一対の第三誘導罫線を有する、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の包装箱。
  8. 前記背面部は、前記第一側面部から前記第二側面部に向けて延びる第一背面部と、前記第二側面部から前記第一側面部に向けて延びる第二背面部とを有し、
    前記第一背面部及び前記第二背面部は、前記押込部よりも前記第一側面部側及び前記第二側面部側の位置から前記天面部側に傾斜しながら前記第一側面部及び前記第二側面部に向けて延びる一対の第四誘導罫線を有する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の包装箱。
  9. 前記第二破断線は、前記背面部から前記前面部に向けて延びる背面部側第二破断線部と、前記背面部側第二破断線部から前記前面部に向けて延びる前面部側第二破断線部と、を有し、
    前記背面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度は、前記前面部側第二破断線部の単位距離当たりの破断強度よりも小さい、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の包装箱。
  10. 前記一対の第二破断線は、前記背面部側から前記前面部側に向けて前記底面部側に傾斜しながら直線状に延びている、
    請求項1〜9の何れか一項に記載の包装箱。
  11. 前記第一側面部及び前記第二側面部は、前記一対の第二破断線の前記天面部側に、前記天面部及び前記背面部に向けて延びる一対の第五誘導罫線を有する、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の包装箱。
  12. 前記第三破断線は、底面部側に凸となる曲線状に形成されている、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の包装箱。
  13. 請求項1〜11の何れか一項に記載の包装箱と、
    前記包装箱に包装された複数本のボトル型飲料容器と、を備える、
    包装体。
  14. 前記押込部は、前記ボトル型飲料容器により前記包装箱の内側への折り込みが阻害されない位置に位置する、
    請求項13に記載の包装体。
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