JP3206118U - 包装容器 - Google Patents

包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3206118U
JP3206118U JP2016002866U JP2016002866U JP3206118U JP 3206118 U JP3206118 U JP 3206118U JP 2016002866 U JP2016002866 U JP 2016002866U JP 2016002866 U JP2016002866 U JP 2016002866U JP 3206118 U JP3206118 U JP 3206118U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging container
side plate
finger hook
slit
tear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016002866U
Other languages
English (en)
Inventor
慶三 塙
慶三 塙
広敏 武藤
広敏 武藤
Original Assignee
幸陽紙業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 幸陽紙業株式会社 filed Critical 幸陽紙業株式会社
Priority to JP2016002866U priority Critical patent/JP3206118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206118U publication Critical patent/JP3206118U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】収容物を取り出す際に容器本体の一部を切り裂き線に沿って簡単かつ確実に分断することができる新規な包装容器を提供する。【解決手段】容器本体に略U字状のスリットSからなる指かけ口20を形成し、そのスリットSの両端部からそれぞれ容器本体の周方向に沿って延びる一対の切り裂き線21,22を形成し、各切り裂き線21,22をスリットSの両端部から斜め方向に形成する。これによって、切り裂く力が一箇所に集中することなく均一に分散するため、指かけ口20部分だけが裂けてしまうといった事態を回避して容器本体を切り裂き線21,22に沿って簡単かつ確実に分断できる。【選択図】図4

Description

本考案は、例えば各種賞状や証書、ポスター、カレンダーなどを丸めた長尺物を運搬、保管するための包装容器に関する。
従来、前記のような長尺物を収納するための包装容器(ケース)としては、紙やプラスチック、あるいは金属などからなる円筒状のものが多く用いられている。しかし、円筒状の包装容器は少しの揺れや振動が生じると簡単に転がってしまうため、輸送中や保管時の安定性が悪い上に、輸送中に蓋が外れないようにその蓋の部分を本体側にしっかりとテープ止めしたりする必要があり、取り扱いが容易でない。
このため本出願人は、例えば以下の特許文献1および2などのように、4つの側板と上下一対の蓋板を一体化した段ボール紙などからなる平板状の原料紙を立体的に組み合わせることで完成される角筒状の包装容器を考案し、提供している。この角筒状をした包装容器によれば、多少の揺れや振動が加わっても転がったりすることなく安定して輸送、保管できる上に、その蓋板の差し込み片に曲げロック片を形成しておき、これが蓋を閉じた後に内フラップに引っかかるようになるため、一旦蓋を閉じた後は勝手に蓋が開いたりしなくなることから、テープ止めなどが不要となり、取り扱いや使い勝手に優れている。
登録実用新案第3014032号公報 登録実用新案第3109425号公報
ところで、前述したような従来の角筒状の包装容器では、一旦蓋を閉じた後は輸送中の振動などによって勝手に蓋が開いたりしないような構造となっているため、収容物を取り出す際にその蓋を開けるのは容易でない。そのため、前記特許文献2では、紙製の側板の一部にその側板を横断するように連続したミシン目からなる切り裂き線を指かけ口と共に形成し、その指かけ口に指を差し込んでそこを基点としてその切り裂き線に沿ってその側板を上下に分断して一気に開口することで、その開口から簡単に収容物を取り出すことができるようにしている。
しかしながら、この包装容器は紙製(段ボール紙製)であるため、指かけ口を基点とした切り裂き線に沿った側板の分断に際し、力の入れ具合や力を入れる方向などを間違えると、その指かけ口部分だけが裂けてしまい、切り裂き線に沿ってきれいに分断できないことがある。
そこで、本考案の目的は、これらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、収容物を取り出す際に容器本体の一部を切り裂き線に沿って簡単かつ確実に分断することができる新規な包装容器を提供することにある。
前記課題を解決するために第1の考案は、筒状をした容器本体に略U字状のスリットからなる指かけ口を形成し、当該スリットの両端部からそれぞれ前記容器本体の周方向に沿って延びる一対の切り裂き線を形成した包装容器であって、前記各切り裂き線が前記スリットの両端部からそれぞれ前記容器本体の端部方向に向かって斜めに形成されていることを特徴とする包装容器である。
このような構成によれば、例えば親指を指かけ口に差し込んで容器本体の端部に引っ張ると、この指かけ口のスリットの両端部から各切り裂き線に沿って容器本体の端部が分断されて開口するため、そこから容器本体内の収納物を容易に取り出すことができる。このとき、指かけ口のスリットの両端部から延びる各切り裂き線は前記容器本体の端部方向に向かって斜めに形成されているため、切り裂く力が一箇所に集中することなく指かけ口から両側斜め方向にも均一に分散する。これによって指かけ口部分だけが裂けてしまうといった事態が回避されるため、容器本体を切り裂き線に沿って簡単かつ確実に分断することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記各切り裂き線がミシン目からなることを特徴とする包装容器である。このような構成により、容器本体としての強度を維持しつつ、収容物を取り出す際には切り裂き線に沿って容器本体の一部を確実に分断することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記容器本体は4つの側板が連設した断面四角形状の角筒体であると共に、前記指かけ口が前記側板のうちいずれか1つの側板のほぼ中央部に形成されていることを特徴とする包装容器である。このような構成によれば、指かけ口を起点とした切り裂く力がその両側に位置する各側板に均一に伝わるようになるため、切り裂き線に沿って容器本体の一部を確実に分断することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記各切り裂き線が、前記指かけ口が形成された第1の側板の両側に位置する第2および第3の各側板を通過して前記第1の側板の対向面に位置する第4の側板との境界部分まで延びていることを特徴とする包装容器である。このような構成によれば、連続した3つの側板部分のみが分断され、残りの側板が反対側に折れることにより、完全に分離することなく収納物を容易に取り出すことができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記指かけ口の上方に前記各切り裂き線間に亘る座屈線が形成されていることを特徴とする包装容器である。このような構成によれば、第1の発明のように、例えば親指を指かけ口に差し込んで容器本体の端部方向に引っ張ると、この指かけ口のスリットの両端部から各切り裂き線に沿って容器本体の端部が分断されて開口する前に、その指かけ口の上方の部分が座屈線に沿って座屈する。これにより、指かけ口に集中する切り裂く力がその座屈部分で分散されてその上方に伝わるようになるため、指かけ口部分だけが裂けてしまうといった事態をより確実に回避することができる。
第6の発明は、第3乃至5のいずれかの発明において、前記4つの側板が折り線を介して連設されており、前記側板のうちいずれか1つの側板の両端部に折り線を介して四角形状の蓋体と差し込み片とが順次連設され、他方、前記蓋体が形成された側板の両側に位置する各側板の端部にそれぞれ折り線を介して四角形状の内フラップが連設され、前記差し込み片の両端にそれぞれ前記各内フラップと係合する曲げロックが折り線を介して連設されていることを特徴とする包装容器である。
このような構成では、容器本体の両端を蓋体で塞ぐと、蓋体と連設した差し込み片が内フラップと係合するため輸送中などに勝手に蓋が開いたりすることがなくなるが、収容物を取り出す際にその蓋を開くことも困難となる。このため、前記のように容器本体の端部を指かけ口を起点としてその一部を切り裂き線から分断することが効率的であるが、本考案の構造によれば、前記のように収容物を取り出す際には容器本体を一部を切り裂き線に沿って簡単かつ確実に分断することができる。
第7の発明は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記容器本体が段ボール紙製であることを特徴とする包装容器である。段ボール紙は軽量で強度が高く、また加工性に優れているため、長尺の収容物の包装容器としては最適である。また、その一部にミシン目などからなる切り裂き線を形成することも容易であり、収容物を取り出す際には適度な力を加えるだけでその切り裂き線に沿って容易に分断することができる。
本考案によれば、指かけ口のスリットの両端部から延びる各切り裂き線が前記容器本体の端部方向に向かって斜めに形成されているため、切り裂く力が指かけ口からその両側斜め方向にも均一に分散する。これによって切り裂く力が一箇所に集中して指かけ口部分だけが裂けてしまうといった事態が回避されるため、容器本体を切り裂き線に沿って簡単かつ確実に分断することができる。
本考案に係る包装容器100の実施の一形態を示す展開図である。 本考案に係る包装容器100の実施の一形態を示す組立図である。 図2中A部を示す部分拡大斜視図である。 本考案に係る包装容器100を右手で分断する状態を示す概念図である。 本考案に係る包装容器100を分断する状態を示す概念図である。 本考案に係る包装容器100を分断した状態を示す概念図である。 従来の包装容器の一例を示す展開図である。 従来の包装容器による分断例を示す概念図である。 本考案に係る包装容器100の他の実施の形態を示す斜視図である。 図9に示す形態における包装容器100を分断する状態を示す概念図である。 図9に示す形態における包装容器100を分断する状態を示す断面図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本考案に係る包装容器100の実施の一形態を示したものであり、図1はその展開図、図2はその組立図である。まず図2(A)、(B)に示すようにこの包装容器100は、断面四角形の角筒状になっており、丸められたポスターやカレンダーのような長尺状の収容物200を収容して輸送したり、贈答用のギフトボックスなどとして使用するものである。
この包装容器100は、図1に示すように平板状をした1枚の厚紙または例えば厚さ3mm程度の段ボール紙などからなる平板状の原料紙10からなっており、この原料紙10に形成された各折り線(罫線)部分(図中破線)をそれぞれ略直角(90°)に折ることで断面四角形の角筒状になるように立体的に組み立てることができるようになっている。
この原料紙10は、図示するように同一幅、同一長さの長方形からなる4つの側板、すなわち第1側板11、第2側板12、第3側板13、第4側板14がそれぞれ折り線L1、L2,L3を介して平行に連設されている。なお、本実施の形態では図中左から2番目の側板を第1の側板11とし、その左側の側板(左端)を第2側板12、その右側の側板を第3側板13、右端の側板を第4側板14とする。さらに、第4側板14の右端には、これよりも幅が狭い(例えば1/4程度)の糊代板14aが折り線L4を介して連設されている。
また、第2側板12の長手方向両端部には、正方形状の蓋板15,15がそれぞれ折り線L5、L5を介して連設されている。さらに、これら蓋板15,15の各端部にはそれよりも幅が狭い(例えば1/3程度)長方形状の差し込み片16,16がそれぞれ折り線L6、L6を介して連設されている。また、さらにこれら差し込み片16,16の両側には、それよりも長さが短い(例えば1/3程度)舌状の曲げロック片17,17がそれぞれ折り線L7、L7を介して連設されている。
一方、この第2側板12の右側に連設された第1側板11の両端部には、前記蓋板15,15の長さの半分程度の内フラップ18,18がそれぞれ折り線L8,L8を介して連設されている。さらにその右隣の第3側板13を挟んだ右端の第4側板14の両端部にも、同じく蓋板15,15の長さの半分程度の内フラップ19,19がそれぞれ折り線L9,L9を介して連設されている。なお、第3側板13の両端には特に何も連設されていない。なお、この折り線はL1〜L9は、原料紙10をプレスなどで型抜きする際に、これと同時に原料紙10の該当箇所の内側を線状に潰すなどによって形成されている。また、図1中に示すように図中左右方向が段ボール紙の縦目方向、上下方向が横目方向となっている。
そして、これら4つの側板11、12、13、14のうち、第1側板11の端部付近であってその略中央部には、指かけ口20と切り裂き線が21a,21bが形成されている。この指かけ口20は、第1側板11の端部方向に向いた幅20mm程度の略U字状をしたスリットSからなっており、そのスリットSの両端部を起点としてそれぞれ一対の切り裂き線21,22がその左右方向に延びるように形成されている。
この切り裂き線21,22は、それぞれ短スリットが一定間隔で直線状に並んだミシン目からなっている。そして、この切り裂き線21,22は、スリットSの端部からそれぞれ左右且つ斜め方向に形成されており、その両側の第2側板12および第3側板13を通過し、第2側板12側ではその縁部まで、一方、第3側板13側では折り線L3までそれぞれ延びている。すなわち、この切り裂き線21,22は、指かけ口20が形成された第1側板11の幅方向とは平行でなく、その両側の第2側板12および第3側板13の端部方向に向かって一定の角度αで斜め方向に直線状に延びている状態となっている。
なお、ここでこの切り裂き線21,22の傾斜角度αとしては特に限定されるものではないが、例えば図示するように第1側板11の長手方向に対して直角に位置する仮想ラインL10に対して15°〜40°の範囲、より好ましくは20°〜30°程度とするのが望ましい。また、指かけ口20の位置、すなわち略U字状のスリットSの端部位置は、第1側板11の端部から50〜80mm、より好ましくは60〜70mm程度とするのが望ましい。これらの範囲を外れると、後述するような本考案の目的とする作用・効果が得られ難いからである。
そして、このような構成をした平板状の原料紙10を図2に示すように立体的に組み立てることで本考案に係る包装容器100を容易に製造することができる。すなわち、先ず図1に示す平板状の原料紙10の折り線L1、L2,L3,L4をそれぞれ同じ方向(内側)に直角に折り、糊代板14aを第2側板の縁部に重ね合わせるようにして糊付けする。これによって、図2(A)に示すように両端が開口した断面四角形状の角筒状の容器本体10aが形成される。
次に、この容器本体10aの下端に位置する一対の内フラップ18,19を内側に折ってから下側の蓋板15を内側に折ってその内フラップ18,19に重ねるようにしてその下端の開口部を塞ぐことになるが、その前にその蓋板15の先端の差し込み片16をその内側方向に約90°に折ると共に、その差し込み片16両端の舌状の曲げロック片17,17をそれぞれ差し込み片16の内側に重ね合わせるように180°折り畳んでおく。
そして、下側の蓋板15を内側に折ると共に、その先端の差し込み片16を内フラップ18,19の内側に入るようにその端部に差し込む。すると、蓋板15が閉じられると同時に差し込み片16両端の曲げロック片17,17が内部で開いてこれが内フラップ18,19の内側に係合する。これによって、蓋板15がロックされてその蓋板15を開くように作用する力、すなわち差し込み片16を抜き出すような力が加わっても蓋板15が開くことはない。
このようにして下側の蓋板15を閉じたならば、その上端開口部から長尺状の収容物200を収容した後、同様にして上側の開口部を上側の蓋板15で閉じることによって、同図(B)に示すように両端が完全に閉じられた包装容器100が完成する。このような断面四角形をした角筒状の包装容器100では、多少の揺れや振動が加わっても転がったりすることなく安定して輸送、保管できる上に、一旦蓋体15を閉じた後は勝手に蓋が開いたりしないため、テープ止めなどが不要となり、取り扱いや使い勝手に優れている。なお、この容器本体10aは各側板11、12、13、14の幅方向が段ボール紙の縦目方向となっていてその方向に対して十分な強度を発揮するため、これを寝かせた状態で複数上下多段に重ね合わせて保管してもその重量によって各容器本体10aが潰れたりするようなことはない。
そして、このような構成をした本考案に係る包装容器100からその中身の収容物を取り出すには、図3乃至図6に示すようにその容器本体10aの端部を本体から分断するように手で開くことになる。すなわち、図3及び図4に示すように例えば右手の人差し指から小指までの指先を蓋体15上にあてがうと共に、その親指をスリットSの内側に差し込む。すると、そのスリットSの内側部分20aが押されてスリットSの両端部を結ぶラインから折れるようにして包装容器100の内側に押し込まれて開口し、指かけ口20が形成される。これによりスリットSの内側部分20aが親指の腹の部分に当接した状態となる。
その後、この状態から右手の人差し指から小指までの指先を支点として親指をぐいと持ち上げるように動かすと、図5に示すようにそのスリットSの両端部を起点として、その第1側板11,第2側板12,第3側板13がその切り裂き線21,22に沿って一気に分断する。そして、さらにそのまま親指を持ち上げると、図6に示すように切り裂き線21,22の端部同士を結ぶ折り線L10を軸としてその分断した部分が指かけ口20が形成された第1側板11の対向側の第4側板14方向に回動する。これによって収容物200の端部が完全に露出するため、ここから容易に収容物200を取り出すことができる。
この一連の動作に際して、指かけ口20のスリットSの両端部から延びる各切り裂き線21,22は、容器本体10の端部方向に向かって斜めに形成されているため、切り裂く力が指かけ口20から両側斜め方向にも均一に分散する。これによって切り裂く力が指かけ口20の一部に集中してその指かけ口20部分だけが裂けてしまうといった事態が回避されるため、容器本体10aの一部を切り裂き線21、22に沿って簡単かつ確実に分断して開口することができる。
すなわち、図7に示すように従来はこの指かけ口から延びる切り裂き線が側板の幅方向と平行に延びている。このため、指かけ口に親指を差し込んで持ち上げる動作を慎重に行わないと図8に示すようにその切り裂く力が集中してその指かけ口部分だけが裂けてしまうということがあった。しかし、本考案のようにこの指かけ口20のスリットSの両端部から延びる各切り裂き線21,22を容器本体10の端部方向に向かって斜めに形成することにより、切り裂く力が指かけ口20からその両側斜め方向にも均一に分散するため、誰でも簡単且つ確実にその切り裂き線21、22に沿って容器本体10を分断することができる。
なお、本考案の包装容器100は、このように右手あるいは左手の親指を指かけ口20に差し込んでてこの原理を利用して分断するようにしていることから、上述したように指かけ口20の位置、すなわち略U字状のスリットSの端部位置は、第1側板11の端部から50〜80mm、より好ましくは60〜70mm程度とするのが望ましい。また、この切り裂き線21,22の傾斜角度αとしては、図示するように第1側板11の長手方向に対してその幅方向に直角に延びる仮想ラインL10に対して15°〜40°、より好ましくは20°〜30°程度とするのが望ましい。
また、各切り裂き線21,22の終端の位置も特に限定されるものではないが、その端部に差し込まれた状態の蓋板15先端の差し込み片16や曲げロック片17,17と干渉しない位置、例えば差し込み片16や曲げロック片17,17の幅が20mmであるとすると、第4側板の端部から約30mm程度の位置にするのが望ましい。
なお、本実施の形態では、第1側板11に指かけ口20を形成し、ここから斜め方向に各切り裂き線21,22を形成した例で説明したが、この指かけ口20は他の側板12,13,14のいずれに設けても同様な作用効果を発揮できる。また、図1に示すような一枚の原料紙10の状態でユーザーに提供し、そのユーザー自身が必要なときに組み立てるようにしても良いが、予め工場などで糊代板14aを第2側板12側に接着して二つ折り状態にして提供すれば、ユーザー自身によるその作業が省けるため、収容作業がより簡単となる。
次に、図9乃至図11は本考案に係る他の実施の形態を示したものである。図9に示すように本実施の形態では前記実施の形態の構成に加えて前記指かけ口20の上方に、座屈線23を形成したものである。この座屈線23は略U字状のスリットSの両端部からそれぞれ斜め上方に延びる各切り裂き線21,22間をほぼ水平に亘るように形成されており、前述した折れ線L1〜L9のようにこの指かけ口20の上方部分が座屈線23から座屈するように簡単に折れるようにしたものである。
そして、このような座屈線23を形成すれば、図10(A)および図11(A)に示すように例えば親指を指かけ口20に差し込んでその内側部分20aを容器本体10a内に押し込んでからそのまま上方に引っ張ると、図10(B)および図11(B)に示すようにこの指かけ口20のスリットSの両端部から各切り裂き線21,22に沿って第1側板11が上下に分断されると同時にその上方部分がこの座屈線23を境に座屈するように手前側に折れ曲がる。
その後、図11(C)に示すようにこの状態から引き続きそのまま上方に力を加えると、第1側板11と連接する第3側板側13および第2側板12側の板切り裂き線21,22が切り裂かれて容器本体10aの端部が上下に分断して開口することになる。このように指かけ口20の上方に座屈線23を形成しておき、その指かけ口20の上方部分を座屈線23を境に座屈させてから切り裂くようにすれば、その指かけ口20に集中する切り裂く力がその座屈した部分で分散されてその上方の側板に伝わるようになる。これによって、この指かけ口20部分だけに力が集中して裂けてしまうといった事態をより確実に回避することができる。
100…包装容器
200…収容物
10…原料紙
10a…容器本体
11…第1側板
12…第2側板
13…第3側板
14…第4側板
14a…糊代板
15…蓋体
16…差し込み片
17…曲げロック片
18,19…内フラップ
20…指かけ口
20a…指かけ口の内側部分
21,22…切り裂き線
23…座屈線
L1〜L10…折り線(罫線)
S…U字状のスリット

Claims (7)

  1. 筒状をした容器本体に略U字状のスリットからなる指かけ口を形成し、当該スリットの両端部からそれぞれ前記容器本体の周方向に沿って延びる一対の切り裂き線を形成した包装容器であって、
    前記各切り裂き線が前記スリットの両端部からそれぞれ前記容器本体の端部方向に向かって斜めに形成されていることを特徴とする包装容器。
  2. 請求項1に記載の包装容器において、前記各切り裂き線がミシン目からなることを特徴とする包装容器。
  3. 請求項1または2に記載の包装容器において、
    前記容器本体は4つの側板が連設した断面四角形状の角筒体であると共に、前記指かけ口が前記側板のうちいずれか1つの側板のほぼ中央部に形成されていることを特徴とする包装容器。
  4. 請求項3に記載の包装容器において、
    前記各切り裂き線が、前記指かけ口が形成された第1の側板の両側に位置する第2および第3の各側板を通過して前記第1の側板の対向面に位置する第4の側板との境界部分まで延びていることを特徴とする包装容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の包装容器において、
    前記指かけ口の上方に前記各切り裂き線間に亘る座屈線が形成されていることを特徴とする包装容器。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の包装容器において、
    前記4つの側板が折り線を介して連設されており、前記側板のうちいずれか1つの側板の両端部に折り線を介して四角形状の蓋体と差し込み片とが順次連設され、
    他方、前記蓋体が形成された側板の両側に位置する各側板の端部にそれぞれ折り線を介して四角形状の内フラップが連設され、
    前記差し込み片の両端にそれぞれ前記各内フラップと係合する曲げロックが折り線を介して連設されていることを特徴とする包装容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の包装容器において、前記容器本体が段ボール紙製であることを特徴とする包装容器。
JP2016002866U 2016-06-20 2016-06-20 包装容器 Active JP3206118U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002866U JP3206118U (ja) 2016-06-20 2016-06-20 包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002866U JP3206118U (ja) 2016-06-20 2016-06-20 包装容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3206118U true JP3206118U (ja) 2016-09-01

Family

ID=56803358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002866U Active JP3206118U (ja) 2016-06-20 2016-06-20 包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206118U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019011071A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社明治 包装箱及び包装体
JP2021080007A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 大日本印刷株式会社 包装箱

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019011071A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社明治 包装箱及び包装体
JP2021080007A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 大日本印刷株式会社 包装箱
JP7447441B2 (ja) 2019-11-22 2024-03-12 大日本印刷株式会社 包装箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5717789B2 (ja) 開封機能付包装箱
CA2497667C (en) Envelope container and dispenser
JP3206118U (ja) 包装容器
JP2017071438A (ja) 箱および箱のブランクシート
JP7107098B2 (ja) 包装箱
US20140084046A1 (en) Reusablepizza container and method for making the same
JPH05201435A (ja) シート材料分与用の再閉鎖可能箱構造
JP5571405B2 (ja) 包装用箱
JP2019182438A (ja) 包装箱および内容物の取り出し易さを向上させる方法
JP7044145B2 (ja) 包装箱
JP3203236U (ja) ショートフラップ包装箱
TWI675784B (zh) 收納容器
JP2005104549A (ja) 紙製収納箱
JP7463770B2 (ja) 包装箱
JP5218912B2 (ja) 内容器ブランク
JP6776990B2 (ja) 包装箱および包装箱のブランクシート
US20230391493A1 (en) Box with dispensing flap
JP5262767B2 (ja) 開封機能付き紙箱
JP7110171B2 (ja) 収容箱
JP4956308B2 (ja) ダンボール箱
JP3076155U (ja) あぶらとり紙包装体
JP2005104548A (ja) 紙製収納箱
JP2023094999A (ja) 包装容器
JP3133784U (ja) 取り出し易いブックケース
JP6441602B2 (ja) 包装箱およびそのブランクシート

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3206118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250