JP6110234B2 - 包装体およびその開封用罫線構造 - Google Patents

包装体およびその開封用罫線構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6110234B2
JP6110234B2 JP2013138071A JP2013138071A JP6110234B2 JP 6110234 B2 JP6110234 B2 JP 6110234B2 JP 2013138071 A JP2013138071 A JP 2013138071A JP 2013138071 A JP2013138071 A JP 2013138071A JP 6110234 B2 JP6110234 B2 JP 6110234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sticking
wall
tip
opening
sealed state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013138071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015009874A (ja
Inventor
西川 洋一
洋一 西川
高行 内野
高行 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2013138071A priority Critical patent/JP6110234B2/ja
Publication of JP2015009874A publication Critical patent/JP2015009874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6110234B2 publication Critical patent/JP6110234B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本発明は、包装箱などの包装体、および、この包装体における開封用罫線構造に関するものである。
包装箱は、各一対の側壁および端壁を有する外周壁を備え、この外周壁に各一対の内フラップと外フラップが連設されている。内フラップ(被貼着壁)を折り曲げた後に外フラップを折り曲げ、これらを接着剤の一例である熱溶融樹脂(ホットメルト)によって貼着することにより、外周壁の開口部が封緘される。このように封緘した包装箱は、封緘状態を確実に維持できるという効果がある反面、開封作業性が悪いという難点がある。
そこで、特許文献1の包装箱は、外フラップの先端の両貼着部間に操作部を備え、この操作部から外フラップの基端(連続する外周壁との境界線)に向けて傾斜して延びる開封補助用折曲線が設けられている。この包装箱は、外フラップの操作部を把持して外向きに引っ張ることにより、開封補助用折曲線を谷折れさせながら、一方の内フラップの側の貼着部を剥離した後、他方の内フラップの側の貼着部を剥離する。即ち、開封のための力を一対の貼着部のうち一方に集中させ、順番に剥離させるため、小さな力で開封可能であり、作業性が向上できる。
しかしながら、特許文献1の包装箱は、外フラップに2以上の折曲線からなる開封用罫線を設ける必要があるため構造が複雑であり、未だ改良の余地がある。
特許第4819724号公報
本発明は、包装体の開封作業性を向上するための開封用罫線構造を簡素化することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の包装体およびその開封用罫線構造は、外フラップの先端に、封緘状態で各内フラップに貼着した各貼着部間に位置するように把持部を設けるとともに、外フラップに、封緘状態で把持部に対して、第1貼着部側の基端側から、第2貼着部側の先端側に向けて、第1および第2貼着部間を傾斜して延びる開封補助用折曲線を設け、封緘状態で外フラップの把持部を把持して外向きに引っ張ることにより、開封補助用折曲線を谷折れさせ、第1貼着部および第2貼着部の順番で剥離される構成としている。即ち、本発明の開封用罫線は、直線または曲線からなる1本の開封補助用折曲線により構成される。また、一対の内フラップのうち少なくとも一方に、封緘状態で第1および第2貼着部間かつ外フラップの先端に位置し、内向きに押し込むことにより外フラップの先端部を把持可能とする把持補助押込部を設け、把持補助押込部上に位置する外フラップの先端部分を把持部としている。
この包装体は、把持部を把持して外向きに引っ張ると、開封補助用折曲線を支点として外フラップが折れ曲がる。そうすると、開封補助用折曲線に対して外フラップの先端側に位置する第1貼着部が、所謂てこの原理により剥離される。続いて外フラップを外向きに引っ張ると、外周壁との境界線を支点として、外周壁に対して外フラップが折れ曲がる。そうすると、境界線と開封補助用折曲線との間に位置する第2貼着部が、所謂てこの原理により剥離される。
このように、本発明では把持部を把持して外フラップを外向きに操作するだけで、第1貼着部および第2貼着部の順番で操作力を集中させ、順番に剥離することができる。しかも、各貼着部は、開封補助用折曲線および境界線を支点とし、所謂てこの原理を用いて剥離できる。よって、開封作業に関する省力化を図り、確実に開封作業性を向上できる。また、開封用罫線は、第1および第2貼着部間を傾斜して延びる直線または曲線からなる1本の開封補助用折曲線により構成されるため、その構造は極めて簡素である。よって、外フラップの剛性の低下を防止できる。また、把持補助押込部上に位置する外フラップの先端部分を把持部とするため、把持部を容易に把持することができる。
開封補助用折曲線は、外フラップの基端側の角部から対角に位置する先端側の角部に向けて延びる。このようにすれば、外フラップおよび外周壁の境界線と開封補助用折曲線とのなす角を可能な限り鋭角に近づけることができるため、第1貼着部を剥離する際の省力化を十分に図ることができる。
本発明の開封用罫線構造を適用した包装体は、把持部を把持して外向きに操作するだけで、一対の貼着部を順番に剥離できる。しかも、各貼着部は、所謂てこの原理を用いて剥離される。よって、開封作業に関する省力化を図り、確実に開封作業性を向上できる。また、開封用罫線は、第1および第2貼着部間を傾斜して延びる1本の開封補助用折曲線により構成されるため、構造が極めて簡素であり、外フラップの剛性の低下を防止できる。
本発明の開封用罫線構造を適用した第1実施形態の包装体を示す斜視図。 包装体の第1開封状態を示す斜視図。 包装体の第2開封状態を示す斜視図。 包装体の第3開封状態を示す斜視図。 包装体のブランクを示す平面図。 (A)〜(D)は包装箱のブランクの一部拡大断面図。 第2実施形態の包装体を示す斜視図。 第2実施形態の包装体のブランクを示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る開封用罫線構造を適用した第1実施形態の包装体である包装箱10を示す。この包装箱10は、外周壁の上下の開口に各一対の内フラップ(被貼着壁)15A,15B,17A,17Bと外フラップ(貼着壁)16A,16B,18A,18Bとが連設され、これらが互いに貼着部20A,20Bによって貼着されている。この貼着部20A,20Bを剥離して開封する際の省力化を図るために、外フラップ16A,16B,18A,18Bには本発明の開封用罫線が設けられている。
なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
包装箱10は、段ボール紙1を周知の紙器打抜装置(図示せず)によって、図5に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。図6(A)に示すように、段ボール紙1は、表ライナ2および裏ライナ3の間に波状の中しん4を配設した構成である。図5中、一点鎖線は、図6(B)に示すように、肉厚を圧縮するように裏ライナ3の側から罫を入れて形成した折曲線を示す。また、ブランク中の実線は、図6(C)に示すように、裏ライナ3から表ライナ2にかけて刃を入れて形成した切断線、および、打ち抜きによる形状線(縁)を示す。
図5に示すように、第1実施形態の包装箱10のブランクは、封緘状態で水平方向の前後左右の四方を取り囲む四角筒状の外周壁を備える一般的な構成である。外周壁は、各一対の側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bを備える。これらは、横長の四角形状をなし、横方向に交互かつ直線的に連続するように設けられている。端壁12A,12Bの横幅は、側壁11A,11Bの横幅より小さく設定される。これらのうち、左側端部に位置する側壁11Aの側縁には、右側端部に位置する端壁12Bの側縁部に貼着するための糊代部13が連設されている。そして、側壁11Aと端壁12Aの境界部分、端壁12Aと側壁11Bの境界部分、側壁11Bと端壁12Bの境界部分、および、糊代部13と側壁11Aの境界部分には、それぞれ第1折曲線14が設けられている。
外周壁の上端、具体的には、側壁11A,11Bの上端には上側内フラップ15A,15Bが連設され、端壁12A,12Bの上端には上側外フラップ16A,16Bが連設されている。また、外周壁の下端、具体的には、側壁11A,11Bの下端には下側内フラップ17A,17Bが連設され、端壁12A,12Bの下端には下側外フラップ18A,18Bが連設されている。これらフラップ15A,15B〜18A,18Bと各壁11A,11B,12A,12Bとの境界部分には、それぞれ第2折曲線19が設けられている。上側フラップ15A,15B,16A,16Bは、外周壁の上端開口を閉塞する天蓋を構成し、下側フラップ17A,17B,18A,18Bは、外周壁の下端開口を閉塞する底蓋を構成する。なお、各フラップ15A,15B〜18A,18Bは形式的に上下としているが、実際の使用において上下の区別はない。
内フラップ15A,15B,17A,17Bは四角形状をなし、封緘状態で対向する内フラップ15B,15A,17B,17Aと互いの先端が突き合う寸法で突設されている。外フラップ16A,16B,18A,18Bは、先端に向けて横幅が徐々に狭くなるように、両側部を打ち抜いた六角の台形状をなす。また、外フラップ16A,16B,18A,18Bは、内フラップ15A,15B,17A,17Bと同一の突出寸法で形成される。さらに、封緘状態で内フラップ15A,15B,17A,17Bに交差するように、内フラップ15A,15B,17A,17Bの外面側に配置される。この突出寸法の設定と側壁11A,11Bの横幅寸法の設定とにより、封緘状態で対向する外フラップ16A,16B,18A,18Bは、互いの先端縁が所定間隔をあけて位置する。
内フラップ15A,15B,17A,17Bと外フラップ16A,16B,18A,18Bとは、熱溶融樹脂(ホットメルト)からなる接着剤により貼着される。ホットメルトによる貼着部20A,20Bは、内フラップ15A,15B,17A,17Bの突出方向の中間位置で、かつ、封緘状態の外フラップ16A,16B,18A,18Bの突出方向の中間位置のやや先端側に設定される(図1参照)。
この包装箱10には、内フラップ15A,15B,17A,17Bに対して外フラップ16A,16B,18A,18Bを剥離して開封するための、把持補助押込部21と、開封用罫線である1本の開封補助用折曲線26とが設けられている。
把持補助押込部21は、各内フラップ15A,15B,17A,17Bの先端に1/4長円形状をなすように設けられている。この把持補助押込部21は、封緘状態で一対の貼着部20A,20B間に位置する。また、外フラップ16A,16B,18A,18Bの先端中央に位置する。そして、対向する内フラップ15B,15A,17B,17Aと合同で半長円形状をなす(図1参照)。具体的には、各把持補助押込部21は、折曲線22と第1切断線23と第2切断線24とで画定される。折曲線22は、内フラップ15A,15B,17A,17Bの先端縁に対して直交方向に延び、封緘状態で外フラップ16A,16B,18A,18Bの先端から露出する位置に設けられる。第1切断線23は、折曲線22の端から折曲線22に対して直交方向外向きに延び、外端が封緘状態で外フラップ16A,16B,18A,18Bの先端に位置するように設けられる。第2切断線24は、第1切断線23の端に連続し、内フラップ15A,15B,17A,17Bの先端に向けて四分円弧状に湾曲して延び、封緘状態では外フラップ16A,16B,18A,18Bによって覆い隠される位置に設けられる。なお、第1および第2切断線23,24の間、および、第2切断線24の中間部分には、刃を入れない連続部が残存するように設定されている。
封緘状態で把持補助押込部21の上方に位置する外フラップ16A,16B,18A,18Bの先端部分は、開封時に作業者が把持(操作)する把持部25を構成する。なお、図5では把持部25に薄墨を付して現しているが、実際の包装箱10には何も施されていない。封緘状態で把持補助押込部21を外側から内向きに押し込むことで、外フラップ16A,16B,18A,18Bの内面側に指を差込可能な空間が形成される。そのため、貼着部20A,20Bの間に位置する把持部25を容易に把持できる。
開封補助用折曲線26は、各外フラップ16A,16B,18A,18Bに設けられている。この開封補助用折曲線26は、基端(第2折曲線19)側から見て、左側に位置する第1の貼着部20Aの側の基端側から、右側に位置する第2の貼着部20Bの側の先端側へ向けて延びる。しかも、一対の貼着部20A,20B上を通過することなく、これらの間を横断するように傾斜して延びる。本実施形態の開封補助用折曲線26は、折曲線27上に所定間隔をもって切断線28を設けたリード罫からなる。
開封補助用折曲線26は、外フラップ16A,16B,18A,18Bの基端側の角部から、対角に位置する先端側の角部に向けて延びるように設定される。これにより開封補助用折曲線26の両端は、各貼着部20A,20Bを越えて外側に位置する。また、外フラップ16A,16B,18A,18Bおよび端壁12A,12Bの境界線である第2折曲線19と、開封補助用折曲線26とのなす角αを、可能な限り鋭角に近づけることができる。
この包装箱10は、端壁12Aに対して側壁11Aを折り曲げた後、側壁11Bに対して端壁12Bを折り曲げ、糊代部13と端壁12Bとを酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤により貼着する。そして、平面上に位置する側壁11Aおよび端壁12Bと側壁11Bおよび端壁12Aとを重畳させた折畳み状態で、所定の製造メーカに納品される。
使用する際には、例えば側壁11A,11Bおよび端壁12A,12Bが四角筒状をなすように広げる。そして、下側内フラップ17A,17Bを折り曲げた後、下側外フラップ18A,18Bを交差するように折り曲げる。その後、開封補助用折曲線26上に位置しないように、下側フラップ17A,17B,18A,18Bをホットメルトにより貼着する。この状態で、上側の開口から所定の商品を収容する。商品を収容すると、上側内フラップ15A,15Bを折り曲げた後、上側外フラップ16A,16Bを折り曲げる。その後、前記と同様に、開封補助用折曲線26上に位置しないように、上側フラップ15A,15B,16A,16Bをホットメルトにより貼着する。
包装箱10を開封して収容された商品を取り出す際には、例えば図2に示すように、まず、上側内フラップ15A,15Bの把持補助押込部21を上方から下(内)向きに押し込む。そして、把持補助押込部21上に位置する上側外フラップ16Bの把持部25を把持し、上側外フラップ16Bを上(外)向きに引っ張る。
これにより開封補助用折曲線26を支点として上側外フラップ16Bが谷折れする。そうすると、開封補助用折曲線26に対して上側外フラップ16Bの先端側に位置する第1の貼着部20Aが、所謂てこの原理により剥離される。この際、開封補助用折曲線26は、第2折曲線19とのなす角αが鋭角になるように設定しているため、第1の貼着部20Aを剥離する際の省力化を十分に図ることができる。
引き続いて上側外フラップ16Bを外向きに引っ張ると、図3に示すように、端壁12Bとの境界線である第2折曲線19を支点として、端壁12Bに対して上側外フラップ16Bが折れ曲がる。そうすると、第2折曲線19と開封補助用折曲線26との間に位置する第2の貼着部20Bが、所謂てこの原理により剥離される。
次に、図4に示すように、逆側に位置する上側外フラップ16Aの貼着部20A,20Bを同様の手順で剥離する。そして、上側内フラップ15A,15Bを開放することにより、内部に収容した商品を取り出す。なお、上側内フラップ15A,15Bの開封の順番は、いずれを先に行ってもよい。
このように、本発明では把持部25を把持して上側外フラップ16A,16Bを外向きに操作するだけで、第1の貼着部20Aおよび第2の貼着部20Bの順番で操作力を集中させ、順番に剥離することができる。しかも、各貼着部20A,20Bは、開封補助用折曲線26および第2折曲線19を支点とし、所謂てこの原理を用いて剥離できる。よって、開封作業に関する省力化を図り、確実に開封作業性を向上できる。
また、開封用罫線は、各貼着部20A,20Bの間を傾斜して延びる1本の開封補助用折曲線26により構成されるため、その構造は極めて簡素である。即ち、複雑な形状で折曲線や切断線を設ける必要がないため、外フラップ16A,16B,18A,18Bの剛性が低下することを防止できる。
(第2実施形態)
図7および図8は第2実施形態の包装箱30を示す。この包装箱30は、封緘状態で垂直方向の上下左右を取り囲む外周壁を備え、この外周壁から端壁を構成する内フラップ36A,36B,38A,38Bと外フラップ37A,37B,39A,39Bとを連設したラップアラウンド形式である。
具体的には、図8に示すように、包装箱30のブラックは、側壁31A、底壁32、側壁31Bおよび天壁33の順番で連続する外周壁を備える。側壁31Aの側縁には天壁33の側縁部に貼着される糊代部34が連設されている。そして、これらの各境界部分には第1折曲線35が設けられている。
側壁31A,31Bの上端には前側内フラップ36A,36Bが連設され、底壁32および天壁33の上端には前側外フラップ37A,37Bが連設されている。また、側壁31A,31Bの下端には後側内フラップ38A,38Bが連設され、底壁32および天壁33の下端には後側外フラップ39A,39Bが連設されている。そして、これらの各境界部分には第2折曲線40が設けられている。前側フラップ36A,36B,37A,37Bは、外周壁の前端開口を閉塞する前端壁を構成し、後側フラップ38A,38B,39A,39Bは、外周壁の後端開口を閉塞する後端壁を構成する。
封緘状態では、対向する内フラップ36A,36B,38A,38Bは互いの先端縁が突き合い、対向する外フラップ37A,37B,39A,39Bは互いの先端縁が所定間隔をあけて位置する。そして、これら内フラップ36A,36B,38A,38Bと外フラップ37A,37B,39A,39Bとは、第1実施形態と同様にホットメルトによる貼着部20A,20Bによって貼着される。
そして、包装箱30には第1実施形態と同様に、外フラップ37A,37B,39A,39Bに把持補助押込部21が設けられ、内フラップ36A,36B,38A,38Bに把持部25と開封補助用折曲線26とが設けられている。把持補助押込部21および把持部25は、第1実施形態と同一の構成である。開封補助用折曲線26は、図6(D)に示すように、肉厚を圧縮するように表ライナ2の側から罫を入れて折曲線を形成した所謂逆罫により構成される。
また、第2実施形態の包装箱30は、封緘状態で端壁の上側に位置するように、把持補助押込部21に隣接する取手部41が設けられている(図7参照)。取手部41は、内フラップ36A,36B,38A,38Bに形成した内側押込部42と、天壁33に連設した外フラップ37B,39Bに形成した外側押込部43とで構成される。内側押込部42は、封緘状態で対向する内フラップ36B,36A,38B,38Aと合同で四角形状をなす(図7参照)。外側押込部43は、内側押込部42,42の外側に位置し、これらを合わせた形状より小さい長円形状をなす。
さらに、第2実施形態の包装箱30には、前側内フラップ36A,36Bから側壁31A,31Bを経て後側内フラップ38A,38Bにかけて延びる破断部44が、幅方向の中央に設けられている。この破断部44は、裏ライナ3の表面にPP(ポリプロピレン)製の樹脂テープを貼着した構成である。破断部44の両端である内フラップ36A,36B,38A,38Bの先端には、一対の切断線45,45が設けられている。これら切断線45,45間は、破断操作用の操作部を構成する。
この第2実施形態の包装箱30は、例えば図8に示すブランク状態のまま所定の製造メーカに納品される。そして、使用する際には、底壁32上に商品を整列配置した後、底壁32に対して側壁31A,31Bを折り曲げるとともに、側壁31A,31Bに対して天壁33および糊代部34を折り曲げる。そして、天壁33および糊代部34をホットメルトにより貼着する。
ついで、側壁31A,31Bに対して内フラップ36A,36B,38A,38Bを折り曲げた後、底壁32および天壁33に対して外フラップ37A,37B,39A,39Bを折り曲げる。その後、開封補助用折曲線26上に位置しないように、内フラップ36A,36B,38A,38Bと外フラップ37A,37B,39A,39Bとをホットメルトにより貼着する。
そして、包装箱30を開封して収容された商品を取り出す際には、第1実施形態と同様に、外フラップ37A,37B,39A,39Bの把持部25を把持して外向きに引っ張ることにより、第1の貼着部20Aついで第2の貼着部20Bの順番で剥離することができる。よって、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
なお、本発明の包装体および開封用罫線構造は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、開封用罫線は、直線状に延びる1本の開封補助用折曲線26で構成したが、湾曲して延びる1本の開封補助用折曲線26で構成してもよい。また、前記実施形態では、外フラップの基端から先端にかけて延びるように設けたが、端縁まで延ばすことなく、外フラップの基端から先端にかけた中間領域だけに設けてもよい。さらに、開封補助用折曲線26は、第1実施形態ではリード罫により構成し、第2実施形態では逆罫により構成したが、図6(B)に示す折曲線により構成してもよい。しかも、裏ライナ3の側から刃を入れて、裏ライナ3は切断して表ライナ2は切断しない連続部としたハーフカット線により構成してもよい。
また、包装体である包装箱10,30は、両端の開口を閉塞する全ての外フラップに開封用罫線を設けたが、一方の開口を閉塞する外フラップだけに開封用罫線を設けてもよい。また、1つの開口を閉塞する一対の外フラップのうち、一方だけに設けてもよい。さらに、1つの開口を閉塞する外フラップ自体を一方だけに設ける構成としてもよい。
さらに、第1および第2実施形態の包装箱10,30は、外周壁を四角筒状に形成したが、外周壁を構成する各壁の間に面取壁を設けた八角筒状としても、開封用罫線を設ける構成は採用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。また、前記実施形態では、本発明の開封用罫線構造を適用した包装体として包装箱10,30を例に挙げて説明したが、一対の表面および裏面(被貼着壁)からなる外周壁を有する封筒であっても適用可能である。なお、封筒の場合には、裏面に貼着する貼着壁であるフラップ(封緘用貼着代)に、開封用罫線を形成する。
さらにまた、内フラップは、封緘状態で互いの先端が突き合う寸法設定としたが、外フラップの先端に位置する一部だけが突き合う構成としてもよい。または、内フラップの先端全てが所定間隔をもって位置する構成としてもよい。
そして、前記実施形態では、段ボール紙1を打ち抜いて包装体を形成したが、樹脂段ボールを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールに限らず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
10,30…包装箱(包装体)
11A,11B,31A,31B…側壁(外周壁)
12A,12B…端壁(外周壁)
32…底壁(外周壁)
33…天壁(外周壁)
15A,15B,17A,17B,36A,36B,38A,38B…内フラップ
16A,16B,18A,18B,37A,37B,39A,39B…外フラップ
20A,20B…貼着部
21…把持補助押込部
25…把持部
26…開封補助用折曲線

Claims (3)

  1. 外周壁の開口の対向位置に、一対の内フラップと、封緘状態で前記両内フラップに交差するように外面側に配置される外フラップと、前記各内フラップと前記外フラップとを貼着する第1および第2貼着部と、を備え、
    前記外フラップの先端に、封緘状態で前記各内フラップに貼着した前記各貼着部間に位置するように把持部を設けるとともに、
    前記外フラップに、封緘状態で前記把持部に対して、前記第1貼着部側の基端側から、前記第2貼着部側の先端側に向けて、前記第1および第2貼着部間を傾斜して延びる開封補助用折曲線を設け、
    封緘状態で前記外フラップの前記把持部を把持して外向きに引っ張ることにより、前記開封補助用折曲線を谷折れさせ、前記第1貼着部および前記第2貼着部の順番で剥離されるようにし、更に、
    前記一対の内フラップのうち少なくとも一方に、封緘状態で前記第1および第2貼着部間かつ前記外フラップの先端に位置し、内向きに押し込むことにより前記外フラップの先端部を把持可能とする把持補助押込部を設け、
    前記把持補助押込部上に位置する前記外フラップの先端部分を前記把持部としたことを特徴とする包装体。
  2. 前記開封補助用折曲線は、前記外フラップの基端側の角部から対角に位置する先端側の角部に向けて延びることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 被貼着壁に貼着壁を第1および第2貼着部によって貼着して封緘する包装体の開封用罫線構造であって、
    前記貼着壁の先端に、封緘状態で前記被貼着壁に貼着した一対の貼着部間に位置するように把持部を設けるとともに、
    前記貼着壁に、封緘状態で前記把持部に対して、前記第1貼着部側の基端側から、前記第2貼着部側の先端側に向けて、前記第1および第2貼着部間を傾斜して延びる開封補助用折曲線を設け、
    封緘状態で前記貼着壁の前記把持部を把持して外向きに引っ張ることにより、前記開封補助用折曲線を谷折れさせ、前記第1貼着部および前記第2貼着部の順番で剥離されるようにし、更に、
    前記被貼着壁に、封緘状態で前記第1および第2貼着部間かつ前記貼着壁の先端に位置し、内向きに押し込むことにより前記貼着壁の先端部を把持可能とする把持補助押込部を設け、
    前記把持補助押込部上に位置する前記貼着壁の先端部分を前記把持部としたことを特徴とする包装体の開封用罫線構造。
JP2013138071A 2013-07-01 2013-07-01 包装体およびその開封用罫線構造 Active JP6110234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013138071A JP6110234B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 包装体およびその開封用罫線構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013138071A JP6110234B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 包装体およびその開封用罫線構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015009874A JP2015009874A (ja) 2015-01-19
JP6110234B2 true JP6110234B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=52303382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013138071A Active JP6110234B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 包装体およびその開封用罫線構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6110234B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6866168B2 (ja) * 2017-01-23 2021-04-28 王子ホールディングス株式会社 包装箱およびシート材
JP6849463B2 (ja) * 2017-02-08 2021-03-24 大王パッケージ株式会社 箱用シート
JP6866196B2 (ja) * 2017-03-13 2021-04-28 レンゴー株式会社 包装箱
JP2018203351A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 レンゴー株式会社 包装箱
JP6944284B2 (ja) * 2017-06-29 2021-10-06 株式会社明治 包装箱及び包装体
JP6754348B2 (ja) * 2017-10-25 2020-09-09 株式会社クラウン・パッケージ 包装容器
JP6754465B2 (ja) * 2019-05-08 2020-09-09 株式会社クラウン・パッケージ 包装容器
JP7383457B2 (ja) * 2019-11-13 2023-11-20 レンゴー株式会社 包装箱
JP7115527B2 (ja) * 2020-11-05 2022-08-09 王子ホールディングス株式会社 包装箱
JP6969697B1 (ja) * 2021-06-01 2021-11-24 王子ホールディングス株式会社 包装箱

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354231A (ja) * 2000-06-08 2001-12-25 Asahi Breweries Ltd カートン
JP2005231667A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Rengo Co Ltd 包装箱
JP4819724B2 (ja) * 2007-03-09 2011-11-24 レンゴー株式会社 包装箱
JP2013039933A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Duskin Co Ltd 飲料バッグ内蔵用の押孔付きボックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015009874A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6110234B2 (ja) 包装体およびその開封用罫線構造
JP5960547B2 (ja) 紙製容器および紙製品の破断用罫線構造
JP3200716U (ja) 天面開封箱
JP4899426B2 (ja) 再封可能なカートン
JP4775560B2 (ja) 紙カートン
JP5711162B2 (ja) 包装箱
JP6523648B2 (ja) 包装箱
JP3200091U (ja) 箱用シート
JP2013203404A (ja) 包装体および開封用罫線構造
JP6502840B2 (ja) 包装体
JP7154909B2 (ja) 包装箱
JP4339057B2 (ja) 包装箱
JP7192517B2 (ja) 包装箱
JP2007284062A (ja) 底面封緘箱
JP6739909B2 (ja) 包装用箱
JP6945402B2 (ja) 包装箱
JP6676444B2 (ja) 包装箱
JP4496046B2 (ja) 再封緘機能付包装箱
JP2007153391A (ja) 紙製品の破断端部構造および該破断端部構造を用いた包装箱
JP7473309B2 (ja) 包装箱
JP7439466B2 (ja) 包装箱
JP3224719U (ja) 封筒
JP7178816B2 (ja) 包装箱
JP5235167B2 (ja) 紙製品の罫線構造および該罫線構造を用いた紙製品
JP5055923B2 (ja) 帯状の開封構造と該開封構造が設けられた紙箱又はダンボール箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6110234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250