JP3224719U - 封筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着剤のセパレータを容易に剥がすことができ、封印作業を容易にするとともに時間も短縮し得る封筒を提供する。【解決手段】収納対象物を収納する本体部と、折り曲げられて本体部の空間を閉じるフラップ5とを備える封筒であって、フラップ5には、粘着剤7と粘着剤7を覆うセパレータ9が設けられ、粘着剤7及びセパレータ9に重畳するように、フラップ5の縁部から所定の長さをもって切り込み線11が形成されている。【選択図】図2
Description
本考案は、封印作業が容易な封筒に関する。
従来より、手紙等の書類を封入する封筒として種々のタイプのものが提案されている。封印作業を容易にするため、予め封筒を封印するフラップの部分に、糊等の粘着剤とそれを覆うセパレータが設けられ、セパレータを剥がして封印するものが存在する。
特許文献1は、フラップの内側に粘着剤を塗布し、開封防止シールを表側から貼付した封筒を提案している。この封筒には、内側の粘着剤塗布部と開封防止シールを粘着した部分の面積より大きめのセパレータ紙を貼付して粘着部全体を1枚のセパレータ紙で保護している。使用する場合はこの1枚のセパレータ紙を剥がすことにより、封印と開封防止シール貼付を同時に完了することができる。
特許文献1は、封印作業及び開封防止シールの貼付作業を容易にし得るものではあるが、あくまで開封防止シールを用いる封筒を対象とした考案である。実際に大量の封筒を封印する際には、セパレータを剥がす工程が面倒な工程であり、作業時間を長くする要因となっている。
本考案は、粘着剤のセパレータを容易に剥がすことができ、封印作業を容易にするとともに時間も短縮し得る封筒に関する。
本考案の一態様は、収納対象物を収納する本体部と、折り曲げられて当該本体部の空間を閉じるフラップとを備える封筒であって、前記フラップには、粘着剤と当該粘着剤を覆うセパレータが設けられ、前記粘着剤及び前記セパレータに重畳するように、前記フラップの縁部から所定の長さをもって切り込み線が形成されている。
本考案の一態様は、例えば、前記縁部における前記切り込み線との交わり箇所において、前記縁部を含む前記フラップの一部が切り取られて形成された切り欠きが設けられている。
本考案の一態様は、例えば、前記切り込み線の前記縁部とは逆側に位置する終端に接するように、折り曲げ用の折り線が形成されている。
本考案の一態様は、例えば、前記折り線が前記切り込み線の延長方向に対して斜め方向に形成される。
本考案の一態様は、例えば、前記フラップの二つの縁部の各々に前記切り込み線が形成されている。
本考案の封筒によれば、封印作業において、切り込み線を判断しながらセパレータを容易に粘着剤から持ち上げ、粘着剤から容易に剥がすことができるため、封印作業を容易なものとすることができる。
本考案に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本考案の第1の実施形態に係る封筒1を示す。本考案の封筒1は、本体部3と、フラップ5と、粘着剤7と、セパレータ9と、を備えている。本図においては、封筒1のフラップ5が折り込まれる側の面を示しており(図3参照)、図1で示した面と逆側の面には宛先等が記載される。
本体部3は手紙等の書類やその他の収納対象物を収納する空間を有し、作業者や機械によって収納対象物が空間に挿入される。フラップ5は本体部3の1辺から突出し、折り曲げられることにより、収納対象物が収納された本体部3の空間の口を閉じて封筒1を封印する。封筒1の大きさ、形状等は特に限定されない。
粘着剤7は、一般的にフラップ5の本体部3から離れた領域に帯状に形成され、フラップ5と本体部3を接着することができる物質である。フラップ5と本体部3が一般的な紙によって構成される場合、粘着剤7は紙を接着可能な糊等により形成されるが、その種類は特に限定されない。セパレータ9は離型紙とも呼ばれ、封筒1の封印作業が行われるまで粘着剤7を覆い、保護する役割を果たす。セパレータ9の素材、大きさ等も特に限定されない。
作業者がセパレータ9を剥がし、フラップ5を本体部3の側に折り曲げることにより、フラップ5が粘着剤7を介して本体部3と一体化し、封筒1の封印作業が完了する。
封印作業においてはセパレータ9を粘着剤7、フラップ5から剥がす必要があるが、具体的には作業者が指先(爪)をセパレータ9の端部の下側に入れてセパレータ9を上に持ち上げる。セパレータ9の貼付の状態、作業者の熟練度等によっては、この剥がし工程が手間取って時間がかかることもあり、封筒1の数が多いほど作業時間が長くなり、その煩雑さは無視することができないものとなる。
図2は、封筒1の要部である図1のA領域の拡大図を示す。本実施形態の封筒1においては、フラップ5の縁部から切り込み線11が形成されている。特に切り込み線11は、粘着剤7及びセパレータ9に重畳するように、フラップ5の縁部から所定の長さをもって形成されている。
セパレータ9の剥がし工程において、作業者は例えば右手で図2のP領域を把持し、左手でQ領域を把持する。作業者がQ領域を手前に引くことにより(奥側に引いてもよい)、切り込み線11が破断し、破断がセパレータ9に到達後も作業を続けると、セパレータ9を容易に粘着剤7から持ち上げ、粘着剤7から容易に剥がすことができる。これにより、封印作業を容易になるとともに時間も短縮され、封印作業の効率を向上させることができる。作業者は、切り込み線11の破断とともにセパレータ9を切り込み線11に沿って破断してもよい。
切り込み線11は、粘着剤7及びセパレータ9の幅(図2の左右方向)の範囲内において形成されており、粘着剤7及びセパレータ9に重畳するように形成される。切り込み線11は、粘着剤7及びセパレータ9の幅方向の中央位置に形成されるのが好ましいが、粘着剤7及びセパレータ9の幅の範囲内に位置する限り、特に位置は限定されない。また、切り込み線11の長さは例えば2cm程度に設定されるが、長さも特に限定はされない。
さらに本実施形態の封筒11においては、フラップ5の縁部における切り込み線11との交わり箇所において、縁部を含むフラップ5の一部が切り取られて形成された切り欠き13が設けられている。切り欠き13が存在することにより、作業者は切り込み線11を容易に発見し易くなるとともに、切り込み線1の破断を容易に開始することができる。本実施形態において切り欠き13は平面視で三角形の形状を呈し、縁部から離れた1つの頂点始点として切り込み線11が形成されている。切り欠き13の形状も特に限定はされない。
尚、実施形態の封筒1においては、図1に示すように、フラップ5の対向する二つの縁部の各々に切り込み線11が形成されている。作業者は二つの切り込み線11のいずれかからセパレータ9を剥がすことができ、作業者の利き手、好みに合わせて左右の手を入れ替えて作業することができる。尚、本実施形態における切り込み線11は、ミシン目の如き破線により形成されているが、直線、ジグザク線、曲線等であってもよく、容易に破断可能なものならば特にその形状は限定されない。
セパレータ9を剥がした後、作業者がフラップ5を本体部3の側に折ることにより、図3に示すように封筒1は封印される。封印作業時に切り込み線11が破断されても、封筒1の取扱いに特に支障はない。
図4は、本考案の第2の実施形態に係る封筒1を示し、図5は、封筒1の要部である図4のB領域の拡大図を示す。本考案の封筒1は、第1の実施形態の封筒の構成に加えて、折り線15、ジッパー20を備えている。
折り線15は、切り込み線11のフラップ5の縁部とは逆側に位置する終端Rに接するように形成されている。
特に本実施形態においては、折り線15は切り込み線11の延長方向に対して斜め方向に形成される。セパレータ9の剥がし工程において、作業者は例えば右手で図5のP領域を把持し、左手でQ領域を把持する。折り線15が存在することにより、作業者は容易にQ領域を手前に引く(奥側に引いてもよい)ことができるようになり、セパレータ9の剥離が容易となって作業効率が向上する。
セパレータ9を剥がした後、作業者がフラップ5を本体部3の側に折ることにより、図6に示すように封筒1は封印される。封印作業時に切り込み線11が破断されても、封筒1の取扱いに特に支障はない。ジッパー20を引くことにより容易に開封をすることができる。尚、ジッパー20は第1の実施形態の封筒にも適用可能である。
封筒1の製造は、原紙を型で打ち抜きし、本体部3の両側部分を折り込んだ後、粘着剤7、セパレータ9をフラップ5に設ける。原紙の打ち抜き時に切り込み線11、切り欠き13、折り線15、ジッパー20等を同時に形成することができるが、他の工程において形成してもよい。尚、セパレータ9の両面に予め粘着剤7が貼付されたロール状の両面テープを引き出して、フラップ5に貼付してもよい。
尚、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本考案を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 封筒
3 本体部
5 フラップ
7 粘着剤
9 セパレータ(離型紙)
11 切り込み線
13 切り欠き
15 折り線
20 ジッパー
3 本体部
5 フラップ
7 粘着剤
9 セパレータ(離型紙)
11 切り込み線
13 切り欠き
15 折り線
20 ジッパー
Claims (5)
- 収納対象物を収納する本体部と、折り曲げられて当該本体部の空間を閉じるフラップとを備える封筒であって、
前記フラップには、粘着剤と当該粘着剤を覆うセパレータが設けられ、
前記粘着剤及び前記セパレータに重畳するように、前記フラップの縁部から所定の長さをもって切り込み線が形成されている、封筒。 - 請求項1に記載の封筒であって、
前記縁部における前記切り込み線との交わり箇所において、前記縁部を含む前記フラップの一部が切り取られて形成された切り欠きが設けられている、封筒。 - 請求項1または2に記載の封筒であって、
前記切り込み線の前記縁部とは逆側に位置する終端に接するように、折り曲げ用の折り線が形成されている、封筒。 - 請求項3に記載の封筒であって、
前記折り線が前記切り込み線の延長方向に対して斜め方向に形成される、封筒。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の封筒であって、
前記フラップの二つの縁部の各々に前記切り込み線が形成されている、封筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004098U JP3224719U (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 封筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004098U JP3224719U (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 封筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3224719U true JP3224719U (ja) | 2020-01-16 |
Family
ID=69145889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004098U Expired - Fee Related JP3224719U (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | 封筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3224719U (ja) |
-
2019
- 2019-10-29 JP JP2019004098U patent/JP3224719U/ja not_active Expired - Fee Related
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