JP6713914B2 - 包装箱 - Google Patents

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本発明は、包装箱に関する。
包装箱には、破断線に沿って外周板を破断することで、トレイ状に2分割できるようにしたものがある。特許文献1には、外周板を構成する長側板に開封部と補助折曲線とを設け、破断線に沿った長側板の破断作業性の向上を図った包装箱が開示されている。
特開2014−37254号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱は、開封部に手を差し込んで長側板を破断する際に、破断線に沿って破断する向きとは異なる向きに破れが生じることがある。
本発明は、側板の意図しない破れを防ぎ、破断線に沿って側板を確実に破断できる包装箱を提供することを課題とする。
本発明は、第1側板の第1辺から前記第1辺と対向する第2辺にかけて設けられた第1破断線と、前記第1破断線の中間部分に設けられた開封部と、前記第1破断線に沿って延び、前記開封部と間隔をあけて設けられた第1補助折曲線と、前記第1補助折曲線の前記第1辺側の端部から前記第1辺に向けて、前記第1破断線に対して次第に近づくように傾斜して設けられた第2補助折曲線と、前記第1補助折曲線の前記端部から前記第1辺に向けて、前記第1破断線に対して次第に離れるように傾斜して設けられた第3補助折曲線とを備える、包装箱を提供する。
この包装箱では、破断線によって第1側板が、補助折曲線が設けられた第1分割部分と、補助折曲線が設けられていない第2分割部分とに区分けされる。第1側板を破断する際には、開封部に手を差し込んで第1分割部分を握ることで、第1補助折曲線から第3補助折曲線が山折れする。この変形により第1分割部分は、第2分割部分から離れる向きに引っ張られる。これにより、第1側板の破断は、変形量が最も大きい開封部の端から始まり、第1破断線に沿って外方へと進む。
この態様の包装箱では、第1補助折曲線から第3補助折曲線はいずれも、開封部に交差していないし連続もしていない。よって、開封する際の操作力は、開封部と連続した第1破断線の端だけに集中する。その結果、第1側板が意図しない向きに破れることを抑え、第1破断線に沿って第1側板を破断できる。
前記第2補助折曲線の先端は、前記第1破断線と間隔をあけて位置していることが好ましい。この態様によれば、第2補助折曲線に沿う第1側板の破れを抑制できる。
前記第1補助折曲線の前記端部は、前記開封部の前記第1辺側の端よりも、前記第2辺側に位置していることが好ましい。この態様によれば、第1分割部分を握ることで、第1分割部分を第1補助折曲線から第3補助折曲線に沿って確実に折り曲げることができるため、第1側板を第1破断線に沿って確実に破断できる。
前記開封部は、前記第1破断線に沿って延び、前記第1破断線に対して間隔をあけて位置する折曲線と、前記折曲線の一端と他端にそれぞれ連続し、前記第1破断線に対して前記折曲線とは反対側に間隔をあけて位置する部分を有するように、前記折曲線に対して交差する向きに突出した第2破断線とで画定されていることが好ましい。この態様によれば、打ち抜いた孔からなる開封部を設けた包装箱と比較して、封緘状態の剛性が高くなるため、包装箱の意図しない変形と破断を抑制できる。
前記第1側板を含む複数の側板を有する外周板と、前記外周板の下側開口を塞ぐ底板と、前記外周板の上側開口を塞ぐ天板とを備え、前記底板及び前記天板に沿って延びるように前記側板それぞれに前記第1破断線が設けられ、隣接する前記側板に設けられた前記第1破断線は互いに連続していることが好ましい。この態様によれば、第1破断線に沿って側板を破断することで、包装箱をトレイ状に分割できるため、内部の物品を取り出す作業性を向上できる。

本発明の包装箱では、開封する際に操作力が集中する部分は第1破断線のみであるため、意図しない向きへの第1側板の破れを抑え、第1破断線に沿って第1側板を確実に破断できる。
第1実施形態の包装箱を示す斜視図。 図1の包装箱の開封状態を示す斜視図。 図1の包装箱のブランクを示す平面図。 図3Aの一部を拡大した平面図。 開封操作状態を示す斜視図。 図4Aの正面図。 第2実施形態の包装箱を示す斜視図。 第3実施形態の包装箱を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1から図4Bは、本発明の第1実施形態に係る包装箱10を示す。図1及び図2に示すように、包装箱10は、外周板12の下端開口を底板14によって塞ぎ、外周板12の上端開口を天板15によって塞いだラップアラウンドケースである。この包装箱10は、第1破断線32a〜32dに沿って外周板12を破断することで、2分割したトレイ状に開封可能である。本実施形態では、外周板12を構成する第1側板13Aの破断操作時に、破断線32aに沿って側板13Aを確実に破断できるようにする。
包装箱10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図3Aに示す一枚のブランクとして打ち抜かれている。段ボールシートは、表ライナと裏ライナの間に波状の中しんを配設した周知の構成である。図3A及び図3B中の一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナの方から罫を入れて形成した汎用罫線である。図3A及び図3B中の二点鎖線は、表ライナの方から罫を入れて形成した逆罫線である。図3A及び図3Bのブランク中の実線は、裏ライナから表ライナにかけて刃を入れて形成した切断線である。
図1及び図2に示すように、外周板12は、複数(本実施形態では4面)の側板13A〜13Dを備える。そのうち、側板13A,13Bは、同一の長方形状であり、互いに平行に位置するように対向配置されている。側板13C,13Dは、側板13A,13Bよりも横幅が狭い長方形状であり、互いに平行に位置するように対向配置されている。側板13C,13Dと側板13A,13Bとは、交差するように直交配置されている。底板14は長方形状であり、側板13A〜13Dの下端縁に連設されている。天板15は、底板14と概ね同一の長方形状であり、側板13A〜13Dの上端縁に連設されている。
図3Aを参照すると、側板13B、天板15、側板13A、及び底板14は、この順番で上側から下側に向けて折曲線22〜24を介して連設されている。上端に位置する側板13Bには、折曲線25を介して貼着板20が連設されている。図2を参照すると、貼着板20は、下端の底板14に熱溶融樹脂等の接着剤を用いて貼着(ホットメルト)されている。
図1から図3Aに示すように、第1側板13Aと第2側板13Bとは、単層の段ボールシートで構成されている。第3側板13Cと第4側板13Dとは、段ボールシートを積層して構成されている。側板13Cは、一対の内フラップ16A,17Aと、一対の外フラップ18A,19Aとを備える。側板13Dは、一対の内フラップ16B,17Bと、一対の外フラップ18B,19Bとを備える。
内フラップ16A,16Bは長方形状で、第1側板13Aの左側縁と右側縁に折曲線26a,26bを介して連設されている。内フラップ17A,17Bは、内フラップ16A,16Bと概ね同一形状で、第2側板13Bの左側縁と右側縁に折曲線27a,27bを介して連設されている。外フラップ18A,18Bは長方形状で、底板14の左側縁と右側縁に折曲線28a,28bを介して連設されている。外フラップ19A,19Bは、外フラップ18A,18Bと概ね同一形状で、天板15の左側縁と右側縁に折曲線29a,29bを介して連設されている。内フラップ16A〜17Bを折り曲げた後、外フラップ18A〜19Bを折り曲げ、これらの重なり部分をホットメルトによって貼着することで、側板13C,13Dが形成されている。
第1の折曲線22から第8の折曲線29bはそれぞれ、汎用罫線からなる。そのうち、第1の折曲線22から第4の折曲線25は、互いに平行である。第5の折曲線26aから第6の折曲線27bは、互いに平行であり、折曲線22〜25に対して直交方向に延びている。第7の折曲線28aから第8の折曲線29bは、互いに平行であり、折曲線22〜25に対して直交方向に延び、折曲線26a〜27bに対しても直交方向に延びている。
(破断線の詳細)
引き続いて図1から図3Aに示すように、外周板12には、底板14側と天板15側とに分離するための第1破断線32a〜32dが設けられている。第1側板13Aに形成された破断線32aは、第1側板13Aの第1辺である折曲線26aから、第1側板13Aの第2辺である折曲線26bにかけて、横方向に延びている。第2側板13Bに形成された破断線32bは、第2側板13Bの第1辺である折曲線27aから、第2側板13Bの第2辺である折曲線27bにかけて、横方向に延びている。破断線32cは、第3側板13Cを構成する内フラップ16A,17Aに形成されている。この破断線32cは、折曲線26a,27aから内フラップ16A,17Aの先端にかけて、横方向に延びている。破断線32dは、第4側板13Dを構成する内フラップ16B,17Bに形成されている。この破断線32dは、折曲線26b,27bから内フラップ16B,17Bの先端にかけて、横方向に延びている。
隣接する側板13A〜13Dに設けられた破断線32a〜32dは、互いに連続している。ここで、互いに連続するとは、破断線32a〜32dの端同士が同一点上に位置する厳密な形態に限られず、一方の破断に引き続いて他方の破断が可能な実質的形態が含まれる。図3Bを参照すると、本実施形態の破断線32a〜32dの端それぞれは、対応する折曲線26a〜27bに対して第1の間隔L1をあけて位置している。この第1の間隔L1は、破断線32a〜32dの延長線に概ね沿って側板13A〜13Dを破断できる寸法であり、例えば最大で30mmである。
破断線32a,32bによって側板13A,13Bは、天板15側に位置する第1分割部分40と、底板14側に位置する第2分割部分41とに区分けされている。破断線32c,32dによって内フラップ16A〜17Bは、天板15側に位置する第1分割部分42と、底板14側に位置する第2分割部分43とに区分けられている。内フラップ16A〜17Bの第1分割部分42,42は、外フラップ18A,19Aによって一体化され、第2分割部分43,43は、外フラップ18B,19Bによって一体化されている。
図3Bに示すように、破断線32a,32bは、ミシン目状をなすように第1の間隔L1以下の隙間をあけて形成した複数の切断線33を備える。この破断線32a,32bは、側板13A,13Bの中間に形成された第1部分34と、側板13A,13Bの両側に形成された第2部分35と、第1部分34と第2部分35との間に形成された第3部分36とを備える。第1部分34と第2部分35とは、折曲線24に対して平行である。第1部分34は、側板13A,13Bの全高T1の半分よりも底板14側に位置する高さT2に形成されている(T1/2>T2)。第2部分35は、側板13A,13Bの全高T1の半分よりも底板14側に位置し、第1部分34よりも天板15側に位置する高さT3に形成されている(T1/2>T3>T2)。第3部分36は、第1部分34の外側端から第2部分35の内側端にかけて傾斜している。これにより側板13A,13Bでは、第1分割部分40の方が第2分割部分41よりも幅広になっている。
破断線32c,32dは、第1の間隔L1以下の隙間をあけて形成した複数の第1切断線37と、第1切断線37の側板13A,13B側の端に連続した第2切断線38とを備える片ジッパーからなる。第1切断線37は、側板13A,13Bの全高T1の半分の高さT4に位置し、折曲線24に対して平行に延びている(T1/2=T4)。
側板13A,13Bには、第1部分34の中央(中間部分)に、破断線32a,32bに沿って破断を行うための開封部45が設けられている。この開封部45は、折曲線46と第2の破断線47とで画定されている。なお、折曲線46と破断線47で囲まれた内部には、破断線32a,32bは形成されていない。
折曲線46は汎用罫線からなり、第1部分34よりも天板15側に位置し、第1部分34に沿って平行に延びている。破断線47は、第1の間隔L1以下の隙間をあけて形成した複数の切断線47aからなり、第1部分48、第2部分49、及び第3部分50を備える。
第1部分48は、折曲線46の端から破断線32a,32bの第1部分34にかけて延びている。この第1部分48は、折曲線46の端から内向き底板14側に湾曲した破止部48aを備える。第2部分49は、破断線32a,32bと第1部分48の交点から折曲線46側へ延び、底板14に向けて傾斜している。第3部分50は、一対の第2部分49,49のうち一方から他方にかけて、折曲線46に沿って延びている。このようにした破断線47は、折曲線46の一端と他端に連続し、折曲線46に対して交差する向きである第1分割部分40から第2分割部分41へ突出している。
図4A及び図4Bに示すように、開封部45を外方から押し込むと、破断線47に沿って側板13A,13Bが破断され、内部の舌片部分が内方に押し込まれることで、孔が形成される。このような切起構造の開封部45を設けた包装箱10は、打ち抜いた孔からなる開封部を設けた包装箱と比較して、封緘状態の剛性が高い。よって、輸送時に意図しない負荷が加わることによる包装箱10の変形と破断を抑制できる。
包装箱10を開封する際に開封部45を操作する方向D1は、底板14から天板15に向けた上向きである。一方、この操作により側板13A,13Bを破断する破断線32a,32bの延び方向D2は、操作する向きD1に対して直交する横向きである。よって、開封部45に手を差し込んでD1向きに第1分割部分40を操作しても、破断線32a,32bに沿って側板13A,13Bを破断することは困難である。そこで、本実施形態では、概ねX字形状をなすように開封用の補助折曲線52〜54が第1分割部分40に形成されている。
(補助折曲線の詳細)
図1から図3Aに示すように、側板13A,13Bの第1分割部分40を高さ方向に変形させるために、第1分割部分40には、第1補助折曲線52、第2補助折曲線53、第3補助折曲線54、及び第4補助折曲線55が設けられている。これらの補助折曲線52〜54は、開封部45を開封操作した力が破断線32a,32bだけに集中するように構成されている。
図3Bを併せて参照すると、第1補助折曲線52は汎用罫線からなり、破断線32a,32bに沿って平行に延びている。この第1補助折曲線52は、開封部45の折曲線46に対して、第1の間隔L1よりも広い第2の間隔L2より、更に大きい隙間をあけて形成されている。この第1補助折曲線52の両端部52a,52aは、開封部45の端45aよりも内側に位置している。詳しくは、第1補助折曲線52の折曲線26a,27a側の端部52aは、開封部45の折曲線26a,27a側の端45aよりも、折曲線26b,27b側に位置している。これとは逆に、第1補助折曲線52の折曲線26b,27b側の端部52aは、開封部45の折曲線26b,27b側の端45aよりも、折曲線26a,27a側に位置している。
第2補助折曲線53は汎用罫線からなり、第1補助折曲線52の端部52aから外方へ延びるように設けられている。折曲線26a,27a側の端部52aに連続する第2補助折曲線53は、折曲線26a,27aに向けて延び、破断線32a,32bに対して次第に近づくように傾斜している。折曲線26b,27b側の端部52aに連続する第2補助折曲線53は、折曲線26b,27bに向けて延び、破断線32a,32bに対して次第に近づくように傾斜している。第2補助折曲線53,53の先端53a,53aは、破断線32a,32bに対して第2の間隔L2をあけて位置している。第1補助折曲線52に対する第2補助折曲線53の傾斜角度は、第2補助折曲線53の延長線が破断線32a,32bの第1部分34と交差し、開封部45とは交差しない角度である。
第3補助折曲線54は汎用罫線からなり、第1補助折曲線52の端部52aから外方へ延びるように設けられている。折曲線26a,27a側の端部52aに連続する第3補助折曲線54は、折曲線26a,27aに向けて延び、破断線32a,32bに対して次第に離れるように傾斜している。折曲線26b,27b側の端部52aに連続する第3補助折曲線54は、折曲線26b,27bに向けて延び、破断線32a,32bに対して次第に離れるように傾斜している。これら第3補助折曲線54,54の先端54a,54aは、折曲線22又は折曲線23に対して、第2の間隔L2と同等の隙間をあけて位置している。
第4補助折曲線55は逆罫線からなり、第1分割部分40の両側角部に設けられている。第4補助折曲線55は、折曲線26a〜27bと破断線32a,32bとの交点から天板15に向けて上方内向きに傾斜して延びている。第4補助折曲線55の一端は、折曲線26a〜27bと破断線32a,32bとの交点に対して、第2の間隔L2と同等の隙間をあけて位置している。第4補助折曲線55の他端は、折曲線22又は折曲線23に対して、第2の間隔L2と同等の隙間をあけて位置している。第4補助折曲線55の延長線と第3補助折曲線54の延長線とは、概ね折曲線22上又は折曲線23上で交差する。
図3Bに最も明瞭に示すように、第1から第3の補助折曲線52〜54は、開封部45を含む破断線32a,32bの第1部分34の上方に形成されている。第1部分34上の第1分割部分40の全高T5(幅)は、側板13A,13Bの全高T1の半分よりも高い(広い)。これにより、全高T1が低く横長の側板13A,13Bであっても、可能な限り開封操作するための面積を広くしている。
第1補助折曲線52は、第1分割部分40の全高T5を三等分した中間領域に形成することが好ましく、本実施形態では概ね全高T5の中央に形成されている。第2補助折曲線53の先端53aは、第1分割部分40の下側領域に位置され、第3補助折曲線54の先端54aは、第1分割部分40の上側領域に位置されている。
図4A及び図4Bに示すように、この包装箱10では、開封部45に手を差し込んで第1分割部分40を握ると、第1補助折曲線52から第3補助折曲線54が山折れすることで、第1分割部分40が高さ方向に変形する。これにより、変形量が大きい開封部45上方では、第1分割部分40が第2分割部分41から離れる向きに引っ張られる。よって、側板13A,13Bの破断は、開封部45と破断線32a,32bの交点である端54aから始まる。この状態で開封部45を上方外向きに引っ張ると、第4補助折曲線55が谷折れし、側板13A,13Bの破断が破断線32a,32bに沿って外方へと進む。
この開封操作時には、差し込んだ手の両側に位置する図4Bのハッチング領域に操作力が集中する。このハッチング領域近傍の第2破断線47の第1部分48や第1破断線32a,32bの第1部分34に折曲線が交差している場合、その交点に操作力が集中することで、折曲線に沿って第1分割部分40に破れが生じることがある。この意図しない向きへの破れは、破断線32a〜32dと折曲線26a〜27bの関係のように、第1の間隔L1の連続部分を設けていても同様に生じる。また、本実施形態のように全高T1が低く横長の包装箱10の場合、開封部45を操作する力が破断線32a,32bに伝わり難く、大きな操作力を加える必要があるため、破れ問題が生じ易い。
そこで、本実施形態では、第2補助折曲線53の先端53aと第1破断線32a,32bの第1部分34との間に確保する第2の間隔L2を、第1の間隔L1よりも大きい寸法としている。先端53aと第1部分34とを第2の間隔L2をあけて位置させることで、開封部45の操作力が第2補助折曲線53に伝わることを防ぐ。これにより、第2補助折曲線53に沿って第1分割部分40が破れることを抑えている。なお、第2補助折曲線53の先端53aと第2破断線47の第1部分48との最短距離は、第2の間隔L2よりも離れている。よって、開封部45の操作による力が第1部分48から第2補助折曲線53に伝わることを防ぎ、第2補助折曲線53に沿って第1分割部分40が破れることも抑制している。
このように、本実施形態の開封部45には、第1補助折曲線52から第3補助折曲線54のいずれも交差していないし連続もしていない。よって、開封する際の操作力は、開封部45の端45aだけに集中される。また、第1補助折曲線52の端部52aは、開封部45の端45aよりも内方に位置しているため、第1分割部分40を握ることで、第1分割部分40を補助折曲線52〜54に沿って確実に折り曲げることができる。その結果、側板13A,13Bが意図しない向きに破れることを抑え、破断線32a,32bに沿って側板13A,13Bを破断できる。
以上のようにして、第1側板13Aを破断すると、引き続いて第1分割部分40を上向きに操作することで、破断線32c,32dに沿って側板13C,13Dを破断する。その後、第2側板13Bを破断することで、包装箱10は図2に示すトレイ状の開封状態になる。これにより、内部に収容した全ての物品を露出できるため、取出作業性を向上できる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の包装箱60を示す。この包装箱60は、全てが単層の側板63A〜63Dからなる外周板62を備え、この外周板62の下端開口が底板64によって塞がれ、上端開口が天板65によって塞がれた汎用段ボールケースである。底板64と天板65とはそれぞれ、一対の内フラップ66A,66Bと、一対の外フラップ67A,67Bとからなる。第1破断線32a〜32d(32b,32dは図示せず)は、全ての側板63A〜63Dに横方向へ延びるように形成されている。また、第2実施形態では、全ての側板63A〜63Dに、開封部45及び補助折曲線52〜54が設けられている。但し、第4補助折曲線55は、横幅が広い側板63A,63Bだけに設けられ、横幅が狭い側板63C,63Dには設けられていない。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態の包装箱60を示す。この包装箱60は、第2実施形態と同様の汎用段ボールケースである。この第3実施形態では、第1の側板63Cと、側板63Cに連続する側板63A,63Bと、側板63A,63Bに連続する外フラップ67A,67Bとに、第1破断線32a〜32cが形成されている。破断線32aは、横方向に延びるように第1の側板63Cに形成されている。破断線32bは、天板65に向けて傾斜するように側板63A,63Bに形成されている。破断線32cは、破断線32aに対して平行に延びるように外フラップ67A,67Bに形成されている。また、開封部45と補助折曲線52〜54とは、第1の側板63Cだけに設けられている。このように、第1破断線32a〜32cは、包装箱60をトレイ状に開封する構成に限らず、包装箱60の一部分だけを開封する構成としてもよい。
第2実施形態と第3実施形態の包装箱60では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、これらの実施形態のように、包装箱は、ラップアラウンドケースに限られず、汎用段ボールケースであってもよく、その形式は希望に応じて変更が可能である。さらに、外周板は4枚の側板からなる構成に限らず、3以上の多角形状であればよい。そして、第4補助折曲線55は、側板の横幅が長い場合に形成し、側板の横幅が短い場合には形成しなくてもよい。
また、本発明の包装箱10,60は、前記実施形態の構成に限定されず、更に変更が可能である。
例えば、補助折曲線52〜54は、一部又は全てを曲線で形成してもよい。また、第3補助折曲線54は、先端54aが折曲線22上又は折曲線23上に位置するように延ばしてもよい。補助折曲線52〜54はそれぞれ、2以上の汎用罫線を断続的に設けた構成であってもよいし、汎用罫線以外の罫線(例えばリード罫等)であってもよい。また、第2補助折曲線53と第3補助折曲線54とは、第1補助折曲線52の一対の端部52a,52aのうち、一方だけに設けてもよい。
開封部45は、折曲線46が第2分割部分41の方に位置し、破断線47が第1分割部分40の方に位置するように形成してもよいし、打ち抜いた孔によって構成してもよい。また、開封部45は、第1破断線32aの第1辺26a側の端と第2辺26b側の端との中間部分であれば、いずれかに偏った位置に設けてもよい。包装箱10,60を開封するための破断線32a〜32dは、開封部45を形成する側板に第1破断線32aを設ければ、他の破断線32b〜32dを形成する部分は希望に応じて変更が可能である。
包装箱10,60は、紙製の段ボールシートの代わりに、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単層の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
10…包装箱
12…外周板
13A〜13D…側板
14…底板
15…天板
16A〜17B…内フラップ
18A〜19B…外フラップ
20…貼着板
22〜25…折曲線
26a…折曲線(第1辺)
26b…折曲線(第2辺)
27a,27b…折曲線
28a,28b…折曲線
29a,29b…折曲線
32a〜32d…破断線(第1破断線)
33…切断線
34…第1部分
35…第2部分
36…第3部分
37…第1切断線
38…第2切断線
40…第1分割部分
41…第2分割部分
42…第1分割部分
43…第2分割部分
45…開封部
45a…端
46…折曲線
47…破断線(第2破断線)
47a…切断線
48…第1部分
48a…破止部
49…第2部分
50…第3部分
52…第1補助折曲線
52a…端部
53…第2補助折曲線
53a…先端
54…第3補助折曲線
54a…先端
55…第4補助折曲線
60…包装箱
62…外周板
63A〜63D…側板
64…底板
65…天板
66A,66B…内フラップ
67A,67B…外フラップ

Claims (5)

  1. 第1側板の第1辺から前記第1辺と対向する第2辺にかけて設けられた第1破断線と、
    前記第1破断線の中間部分に設けられた開封部と、
    前記第1破断線に沿って延び、前記開封部と間隔をあけて設けられた第1補助折曲線と、
    前記第1補助折曲線の前記第1辺側の端部から前記第1辺に向けて、前記第1破断線に対して次第に近づくように傾斜して設けられた第2補助折曲線と、
    前記第1補助折曲線の前記端部から前記第1辺に向けて、前記第1破断線に対して次第に離れるように傾斜して設けられた第3補助折曲線と
    を備える、包装箱。
  2. 前記第2補助折曲線の先端は、前記第1破断線と間隔をあけて位置している、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第1補助折曲線の前記端部は、前記開封部の前記第1辺側の端よりも、前記第2辺側に位置している、請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記開封部は、
    前記第1破断線に沿って延び、前記第1破断線に対して間隔をあけて位置する折曲線と、
    前記折曲線の一端と他端にそれぞれ連続し、前記第1破断線に対して前記折曲線とは反対側に間隔をあけて位置する部分を有するように、前記折曲線に対して交差する向きに突出した第2破断線と
    で画定されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記第1側板を含む複数の側板を有する外周板と、前記外周板の下側開口を塞ぐ底板と、前記外周板の上側開口を塞ぐ天板とを備え、
    前記底板及び前記天板に沿って延びるように前記側板それぞれに前記第1破断線が設けられ、隣接する前記側板に設けられた前記第1破断線は互いに連続している、請求項1から4のいずれか1項に記載の包装箱。
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