JP4202686B2 - ディスプレイ兼用カートン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の流通及び展示用カートンに関するもので、通常、個装製品はダースや10個単位に小分けされたカートンに収納され、輸送され、市場店頭での販売に供される。店頭では同種類の製品群が同じスペースに並べられて販売に供されることが通常であるから、この中で自社の商品をアピールすることが重要となる。そこで本発明は、煩雑な操作を要することなく、商品アピールの出来る表示部を形成できるカートンを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来個装製品のダース函や10ピース、20ピースの集積ケースは、その販売展示時点で、ケース胴体上部を破断線などを用いて切り取り、商品を露出させる方法や、上蓋を取り去った後正面パネルを部分的に切り取り、商品正面部分を見せる方法や、予め上蓋部を半折りできるようにすると共に、部分的に絵柄等を突出できるよう刻設した構造でケース背面部にディスプレイ部を形成できる方法などが行われていた。
【0003】
また、ガムや清涼菓子など小型の個装製品の場合、予め上蓋の無いケースに個装製品を整列収納し、プラスチックフィルムによる上包がなされた状態で流通し、販売展示時点で上包を取り去れば展示状態とできる集積ケースが使用されていた。
【0004】
ところが、最近のスーパーマーケットやコンビニエンスストアにおける商品展示では展示スペース自体が狭く、また天地方向寸法が限定されることから、前記内函背面部にディスプレイ部を形成する形式などは、実際に使用されない場合が有ったり、単に商品を露出させる案や正面パネルの切り取りにより商品を露出させる形式では、自社商品のアピールが出来ない状態が発生している。しかも多品種の商品を取り扱う販売店においては、ケース展示に関する構造が複雑な場合や、操作の煩雑なディスプレイ構造では、やはり使用されないことが有った。
【0005】
また、小型の個装製品の場合は、同種類の製品が多数展示される状態であり、製品サイズやデザインなど近似することも多く、自社所品のアピールが出来ない状態が発生していた。
【0006】
そこで、上記問題を解決するものとして、たとえば、特開2000−72133号公報記載の発明のように、前面板に前方飛び出し可能な表示板がその表示板の両側に水平折板を介して設けられた構造が開示されている。この構造によれば展示用箱がジッパー構造などで切り離された後、表示部両側の水平折板を立ち起こす事で、前面板から飛び出したようにディスプレイする事が可能である。また特開2001−213424号公報記載の発明のように、展示面側の部分を傾斜した表示板とできる構造も開示されている。しかしながら、これらはいずれも表示面に当たる面の一部を折り線を利用して飛び出し表示部を形成するものの、折り線の折り癖のみで飛び出し或いは傾斜状態を保とうとするため、長期間の展示状態では折り癖が戻ったり、折り曲げ操作を怠ると、意図した表示状態が得られないことが生じた。
【0007】
別に特開2001−354237号公報記載の発明のように、前板の両側を切り離し、折り目線で水平方向に折り重ねて表示板を形成し、実施例に述べられるように表示板の延長上に差込片と、前板の折り目線上に差込穴を設けることで、表示板の形成後差し込み操作により固定する構造が開示されている。これで前述のような表示状態の不安定さは解消されている。また特開2002−68173号公報記載の発明のように、表示板折り込み部分に設けた切込と、前壁残部に設けた切込を差し込む構造で所定の角度が保持できる構造も開示されている。しかしながら、これらはいずれも前板或いは前壁がその幅いっぱいに切り離される構造であることから、前面からの商品転倒が起き易い欠点を有する構造で、しかも表示部の固定構造が差し込み或いは切込の相互差し込みとなっているため、操作が煩雑であるとの欠点も有った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになしたものであって、集積及び展示兼用ケースにおいて、煩雑な操作を要することなく、展示時における商品露出は大きくしながら、商品の前方への転倒等を防止し、かつケース正面に安定した表示部分を形成できるディスプレイ兼用カートンを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題解決のために、請求項1の発明は、板紙等シート状部材で形成される、少なくとも矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板からなるカートンであって、前記正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が前記正面板上端縁まで刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、係止用差込板が、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートンである。
【0010】
また、請求項2の発明は、板紙等シート状部材で形成される、矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板および天面板からなるカートンであって、前記正面板の高さの略半分を基準として、左側面板、正面板、背面板、右側面板に連続するジッパー用切目線が刻設され、該ジッパー用切目線で区画された下方の正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が前記ジッパー用切目線下辺まで刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、係止用差込板が、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートンである。
【0011】
また、請求項3の発明は、板紙等シート状部材で形成される、矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板および天面板からなるカートンであって、前記正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が刻設され、さらに該切目線上部両端からは閉塞切目線が正面板内に刻設連続され、前記正面板の高さの略半分を基準とするジッパー用切目線が、前記切目線で区画された表示部の外側に、左側面板、正面板、背面板、右側面板に連続して刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、係止用差込板が、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートンである。
【0012】
請求項1乃至請求項3の発明は、それぞれ上述した構成により、表示部をカートンから突出させ、第1表示板がほぼ垂直状態となって、前方からの視認を容易としたディスプレイ兼用カートンである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、図面を参照しながら詳述する。図1は本発明にかかるディスプレイ兼用カートンの第1の実施形態を示す斜視図。図2はその展開平面図。図3は使用時すなわち店頭での販売・ディスプレイ時を示す斜視図。図4は、その右側面図である。図5は本発明にかかるディスプレイ兼用カートンの第2の実施形態を示す斜視図。図6は第2の実施形態の展開平面図。図7は同じく第2の実施形態の使用時すなわち店頭での販売・ディスプレイ時を示す斜視図。図8は同じく使用状態の右側面図である。図9は第3の実施形態を示す斜視図、図10は第3の実施形態の展開平面図、図11は同じく第3の実施形態の使用時すなわち店頭での販売・ディスプレイ時を示す斜視図、図12は同じく使用状態の右側面図である。
【0015】
本発明のディスプレイ用カートンは、菓子・食品や洗剤・雑貨等の袋状個装製品およびガムやキャラメルに見られるブロック状個装製品の集積・搬送並びに販売用を兼ねるディスプレイ兼用カートンであって、通常個装製品はダース単位或いは10個単位で集積・収納されるものである。その製造にあたっては、板紙、厚紙或いは段ボール等シート状物を打ち抜き、貼り合わせることで形成され、起立させ内容商品を収納して後閉塞する事で、ほぼ直方体形状に完成する。
【0016】
図2は本発明にかかる第1の実施形態の展開平面図であるが、右から順に縦折線L1、L2、L3、L4を介して順次連設された背面板1、右側面板2、正面板3、左側面板4、貼着片5から胴部が構成されている。さらに前記背面板1、右側面板2、正面板3、左側面板4の下部延長上には、底部構成板8、9、10、11が、それぞれ横折線L9、L10、L11、L12を介して連設されている。
【0017】
正面板3の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線L13を設け、該表示部下端横折線L13の両端から、上部に向かって平行或いはやや拡がる逆ハ字状をなす切目線16、16´が該正面板3の上端縁まで刻設され、前記表示部下端横折線L13の上方に折り出し板19、表示板20、係止用差込板21が、前記表示部下端横折線L13と平行な表示部中間横折線L14及び表示部上端横折線L15を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線L15両端に係止用切込部18、18´を刻設するとともに、前記切目線16、16´の所定位置に該係止用切込18、18´が係止可能な係止突起17、17´がそれぞれ形成されている。
【0018】
本発明の組立にあたっては、底部構成板8、9、10、11が横折線L9、L10、L11、L12を用いて折り込まれ、斜め折線L16、L17を折り曲げてそれぞれ貼着された後、縦折線L3およびL1を用いて背面板1と貼着片5が貼着され、扁平に折り畳まれたカートンとなる。
【0019】
商品の製造現場においては、縦折線L1、L2、L3、L4を用いて起函すれば同時に、横折線L9、L10、L11、L12ならびに斜め折線L16、L17が働いて底部が構成され、図1に示すごとく天部が開放したカートンとなる。該カートンに内容商品30を整列・収納し、全体を収縮性フィルムによるシュリンク包装或いは防湿性フィルムによる上包を行うことで包装が完成する。底部構造は他の形式を用いても良い。
【0020】
商品の展示にあたっては、前記シュリンク包装或いは上包を取り去った後、切目線16、16´をカートン外方向に切り破るとともに、表示部下端横折線L13を用いて折り出し板19を外向きに折り曲げ、さらに表示部中間横折線L14を用いて表示板20を内向きに折り曲げ、傾斜状態に保持しつつ、表示部上端横折線L15を用いて係止用差込板21を内向きに折り曲げ、係止用切り込み18、18´を切目線16、16´に沿わせながら、係止用差し込み板21を係止突起17、17´の下端まで押し下げ係止することで、図3に示すごとく店頭での販売・ディスプレイ状態となる。なお、係止突起17と17´との下端での幅方向寸法が、係止用切り込み18と18´との内側端部での幅方向寸法とほぼ同じ寸法にすることで、係止が行える。
【0021】
本実施形態では、図4のディスプレイ時右側面図でも明らかなように、表示板20が水平面に対して略60度の傾斜角度を持つよう設計されている。これは表示板20の上下方向寸法が折り出し板19の上下方向寸法よりやや大きく設計されており、それぞれの寸法と係止突起17、17´の下端から表示部下端横折線L13までの寸法とで形成される三角形により設計されるもので、前方ならびに斜め上方からの視認を容易とするためには30度から80度が望ましいが特にこれに限定されるものではない。
【0022】
また、係止突起17、17´の位置は、切目線16、16´の下端部近傍とされているが、これも特に限定されるものではなく、切目線16、16´の上下方向の任意の位置が選択できる。これにより形成される三角形すなわち表示板20が水平面に対して持つ傾斜角度も変化する。また、係止突起は左右に一個と限定されるものではなく、複数個設けることもできる。これにより、形成される三角形が段階的に変化可能となり、展示棚の位置に応じた表示板角度を形成できる。
【0023】
さらに本実施形態では、表示板20と折り出し板19との上下方向寸法において、表示板20の寸法がやや大とされ、表示部分が下向きに突出するよう設計されているが、特に限定されるものではなく、同一あるいは折り出し板19の寸法を長く設計してもよい。これは前記係止突起17、17´の位置が設計変更されるのと同じく、形成される三角形状が変化することで傾斜角度が変化する。
【0024】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その同一部分の説明は省略する。
【0025】
図6は本発明にかかる第2の実施形態の展開平面図で、右から順に縦折線L1、L2、L3、L4を介して順次連設された背面板1、右側面板2、正面板3、左側面板4、貼着片5から胴部が構成されている。
【0026】
背面板1の上部延長上には、天面板6、差し込み片7が横折線L5、L6を介して連設されている。また、右側面板2の上部延長上には耳片12が横折線L7を介して連設され、左側面板4の上部延長上には耳片13が横折線L8を介して、それぞれ連設されている。さらに背面板1、右側面板2、正面板3、左側面板4の下部延長上には底部構成板8、9、10、11が、それぞれ横折線L9、L10、L11、L12を介して連設されている。
【0027】
正面板3の天地方向略中央部分を縦折線L2、L3に直交するよう横断してジッパー用切目線14、15が刻設され、これはそれぞれ右側面板2、左側面板4を斜め上方に横切って連続しており、かつ背面板1および貼着片5の天地方向上端近傍を縦折線L1、L4に直交するよう横断連続して刻設されている。左側面板4と貼着片5との間の縦折線L4を横切る部分は縦方向切目22が刻設されて、左側面板4の左端では逆コ字状とされている。ジッパー用切目線14,15は複数個のY字状の切目によって形成されている。
【0028】
正面板3の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線L13を設け、該表示部下端横折線L13の両端から、上部に向かって平行或いはやや拡がる逆ハ字状をなす切目線16、16´が前記ジッパー用切目線14、15の下辺まで刻設され、前記表示部下端横折線L13の上方に折り出し板19、表示板20、係止用差込板21が、前記表示部下端横折線L13と平行な表示部中間横折線L14及び表示部上端横折線L15を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線L15両端に係止用切込部18、18´を刻設するとともに、前記切目線16、16´の所定位置に該係止用切込18、18´が係止可能な係止突起17、17´がそれぞれ形成されている。
【0029】
本発明の組立にあたっては、底部構成板8、9、10、11が横折線L9、L10、L11、L12を用いて折り込まれ、斜め折線L16、L17を折り曲げてそれぞれ貼着された後、縦折線L3およびL1を用いて背面板1と貼着片5が貼着され、扁平に折り畳まれたカートンとなる。
【0030】
商品の製造現場においては、縦折線L1、L2、L3、L4を用いて起函すれば同時に、横折線L9、L10、L11、L12ならびに斜め折線L16、L17が働いて底部が構成される。天部が開放されたカートンに内容商品30を充填収納し、横折線L7、L8を用いて耳片12,13を折り曲げた後、横折線L5、L6を用いて天面板6を折り曲げ、差し込み片7を差し込んで閉蓋することで、包装が完成する。天部ならびに底部構造は他の形式を用いても良い。
【0031】
商品の展示にあたっては、先ずジッパー用切目線14、15の端部すなわち前述の側面板4左端逆コ字状部分から開始して、左側面板4、正面板3、右側面板2および背面板1と取り回せば、カートンは上下に開封分離できることとなる。背面板1と左側面板4とは貼着片5により貼着されており、貼着片5にも切目線が刻設されているから、連続した開封操作となる。
【0032】
次に、切目線16、16´をカートン外方向に切り破るとともに、表示部下端横折線L13を用いて折り出し板19を外向きに折り曲げ、さらに表示部中間横折線L14を用いて表示板20を内向きに折り曲げ、傾斜状態に保持しつつ、表示部上端横折線L15を用いて係止用差込板21を内向きに折り曲げ、係止用切り込み18、18´を切目線16、16´に沿わせながら、係止用差し込み板21を係止突起17、17´の下端まで押し下げ係止することで、図7に示すごとく店頭での販売・ディスプレイ状態となる。なお、係止突起17と17´との下端での幅方向寸法が、係止用切り込み18と18´との内側端部での幅方向寸法とほぼ同じ寸法にすることで、係止が行える。
【0033】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1および第2の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その同一部分の説明は省略するものとする。
【0034】
図10は本発明にかかる第3の実施形態の展開平面図であるが、その胴部構成ならびに天部、底部の構成は第2の実施例と同様である。
【0035】
図10において、正面板3の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線L13を設け、該表示部下端横折線L13の両端から、上部に向かって平行或いはやや拡がる逆ハ字状をなす切目線16、16´が刻設され、さらに該切目線16、16´の上部両端からは閉塞切目線23が正面板内に刻設連続されている。前記表示部下端横折線L13の上方に折り出し板19、第1表示板20´、第2表示板20´´、係止用差込板21が、前記表示部下端横折線L13と平行な表示部中間横折線L14及び表示部補助横折線L20並びに表示部上端横折線L15を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線L15両端に係止用切込部18、18´を刻設するとともに、前記切目線16、16´の所定位置に該係止用切込18、18´が係止可能な係止突起17、17´がそれぞれ形成されている。
【0036】
前記切目線16の上端近傍から縦折線L2に直交し、さらに連続して右側面板2、背面板1を横断するように、ジッパー用切目線14、15が刻設されている。該背面板1と貼着接合される貼着片5の当接する位置にジッパー用切目線14,15が刻接され、連続して左側面板4を横断して前記切目線16´の上端近傍まで刻設されている。
【0037】
第3の実施形態の組立、ならびに商品の充填・収納までは、第2の実施形態と同様である。商品の展示にあたっては、先ずジッパー用切目線14、15の端部すなわち前記切目線16の上端近傍から開始して、右側面板2、背面板1、貼着片5で貼着接合された左側面板4を経て、前期切目線16´の上端近傍まで開封した後、前記閉塞切目線23を切り離せば、カートンは上下に開封分離する。
【0038】
次に、切目線16、16’をカートン外方向に切り破るとともに、表示部下端横折線L13を用いて折り出し板19を外向きほぼ水平方向に折り曲げ、さらに表示部中間横折線L14を用いて第1表示板20’を上向きほぼ垂直方向に折り曲げ、表示部切目線26を用いて半円状表示部25を形成しながら、表示部補助横折線L20を用いて第2表示板20”を内向きに折り曲げて後、表示部上端横折線L15を用いて係止用差込板21を内向きに折り曲げ、係止用切り込み18、18’を切目線16、16’に沿わせながら、前記係止用差し込み板21を係止突起17、17’の下端まで押し下げ係止することで、図11に示すごとく店頭での販売・ディスプレイ状態となる。
【0039】
本実施形態では、図12のディスプレイ時右側面図で示すように、折り出し板19、第1表示板20´、第2表示板20´´それぞれの上下方向幅と、係止突起17、17´下端から表示部下端横折線L13までの幅とから形成される変形四角形により、折り出し板19はほぼ水平に折り出され、連続して第1表示板20´はほぼ垂直に立ち上がり、第2表示板20´´は係止突起17、17´の下端位置に戻る傾斜状態となるよう設計されている。しかしながら第1実施例の説明に述べたごとく、それぞれの寸法ならびに係止突起の設計変更で、前記変形四角形が変化することにより、折り出し板19、第1表示板20´および第2表示板20´´の向き、角度は変化することとなる。
【0040】
第1表示板20´の上部に表示部切目線26を用いて半円状表示部25を形成したが、これも特に限定されるものではなく、商品の特性を表すような具象形状としてもよく、また必要の無い場合は省く事もできる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかるディスプレイ兼用カートンは、カートンの開封操作ならびにディスプレイ時の加工操作が容易で、展示時における商品露出は大きくしながら、商品の前方への転倒等を防止し、かつケース正面に安定した表示状態を保持できることで、顧客の注目を集め、もって売上の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるディスプレイ兼用カートンの第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】 図1の展開図。
【図3】 図1のディスプレイ兼用カートンの展示状態を示す斜視図。
【図4】 図3の展示状態の右側面図。
【図5】 本発明にかかるディスプレイ兼用カートンの第2の実施形態を示す斜視図。
【図6】 図5の展開図。
【図7】 図5のディスプレイ兼用カートンの展示状態を示す斜視図。
【図8】 図5の展示状態の右側面図。
【図9】 本発明にかかるディスプレイ兼用カートンの第3の実施形態を示す斜視図。
【図10】図9の展開図。
【図11】図9のディスプレイ兼用カートンの展示状態を示す斜視図。
【図12】図9の展示状態の右側面図。
【符号の説明】
1… 背面板
2… 右側面板
3… 正面板
4… 左側面板
5… 貼着片
6… 天面板
7… 差し込み片
8、9、10、11…底部構成板
12、13… 耳片
14、15… ジッパー用切目線
16、16´… 切目線
17、17´… 係止突起
18、18´… 係止用切り込み
19… 折り出し板
20… 表示板
20´… 第1表示板
20´´… 第2表示板
21… 係止用差込板
22… 縦方向切目
23… 閉塞切目線
25… 半円状表示部
26… 表示部切目線
L13… 表示部下端横折線
L14… 表示部中間横折線
L15… 表示部上端横折線
L20… 表示部補助横折線
30… 内容商品

Claims (3)

  1. 板紙等シート状部材で形成される、少なくとも矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板からなるカートンであって、前記正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が前記正面板上端縁まで刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートン。
  2. 板紙等シート状部材で形成される、矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板および天面板からなるカートンであって、前記正面板の高さの略半分を基準として、左側面板、正面板、背面板、右側面板に連続するジッパー用切目線が刻設され、該ジッパー用切目線で区画された下方の正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が前記ジッパー用切目線下辺まで刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートン。
  3. 板紙等シート状部材で形成される、矩形状底面板と該底面板各辺から垂直に立設された正面板、背面板、左右側面板および天面板からなるカートンであって、前記正面板の底辺から所定距離離れた位置に、該底辺に平行な表示部下端横折線を設け、該表示部下端横折線の両端から、上部に向かって平行な切目線が刻設され、さらに該切目線上部両端からは閉塞切目線が正面板内に刻設連続され、前記正面板の高さの略半分を基準とするジッパー用切目線が、前記切目線で区画された表示部の外側に、左側面板、正面板、背面板、右側面板に連続して刻設され、前記表示部下端横折線の上方に折り出し板、第1表示板、第2表示板、及び係止用差込板が、前記表示部下端横折線と平行な表示部中間横折線、表示部補助横折線及び表示部上端横折線を介して順に設けられ、前記表示部上端横折線両端に係止用切込部を刻設するとともに、前記平行な切目線の下端部近傍に前記係止用切込部が係止可能な係止突起をそれぞれ少なくとも一個ずつ内向きに突設したことを特徴とするディスプレイ兼用カートン。
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