JP2008265804A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封作業性を向上するとともに、再封緘を可能とする
【解決手段】第1壁部(側壁12B)の端縁に、組立状態で隣接する第2壁部(天壁10)に貼着する糊代部13を連設した包装箱において、前記第2壁部10に、その先端縁から逆側に向けて略U字形状をなすように迂回して延びる剥離用罫線23を設け、該剥離用罫線23と第2壁部10の先端縁との間に剥離用折曲部24を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱に関するものである。
従来、缶ビールなどの飲料を収容するラップアランド形式の包装箱は、対向する各一対の天壁および底壁と、側壁とを備え、天壁および底壁に内フラップが連設され、側壁に外フラップが連設されている。そして、これら壁により囲繞された周壁の開口端は、内フラップを折り曲げた後に外フラップを折り曲げ、これらを熱溶融樹脂からなる接着剤(ホットメルト)で貼着することにより封緘される。
近年では、消費者は、缶飲料を包装箱に収容した状態のまま箱ごと購入し、家庭にて包装箱を開封して、必要数だけ取り出して冷蔵している。そして、この開封作業時には、互いに突き合った外フラップにおいて、内面側に内フラップが存在しない中心側に手を差し込み、一方の外フラップを引き上げる。これにより、内フラップに対して外フラップを剥離させている。
しかし、互いに突き合わさった状態の外フラップ間に手を差し込む作業は、手が外フラップの先端縁に擦れるため、作業者に不快感を与える。しかも、内部に商品が存在するため、手の挿入場所を考える必要があり、作業性が悪い。
本発明の包装箱に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
実開平5−75123号公報
この特許文献の包装箱は、連続した4面の壁部において、一端に位置する側壁に他端に位置する天壁の端縁に貼着するための糊代部が設けられている。そして、組立状態でこれらの境界部分となる側壁と糊代部との稜部には、中央に半円形状をなす開封操作用破断線が設けられ、この開封操作用破断線の両端から稜部に沿って延びる開封用破断線が設けられている。
この包装箱では、開封操作用破断線内に指を位置させ、押し込むことにより開封操作用破断線に沿って端壁を破断する。その後、天壁に貼着された糊代部に指を引っ掛けて、天壁を持ち上げることにより、開封用破断線に沿って側壁と糊代部とを破断する。この際、持ち上げた天壁に連続する外フラップと、該外フラップに貼着された内フラップとが剥離される。そのため、開封に係る作業性を向上できるようになっている。
しかしながら、この包装箱では、一旦開封すると再封緘することができないため、商品が未だ収容されているにも拘わらず、内部に塵埃が侵入するという問題がある。また、開封の際には、開封用破断線に沿って破断する力に加え、側壁に連設した一対の外フラップと、各一対の内フラップとの貼着を剥離する力が必要であるため、開封するのに強い力が必要になるという問題がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、開封作業性を向上するとともに、再封緘が可能な包装箱を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、第1壁部の端縁に、組立状態で隣接する第2壁部に貼着する糊代部を連設した包装箱において、前記第2壁部に、その先端縁から逆側に向けて略U字形状をなすように迂回して延びる剥離用罫線を設け、該剥離用罫線と第2壁部の先端縁との間に剥離用折曲部を設けた構成としている。
この包装箱では、第2壁部の先端縁である剥離用折曲部の先端縁に指を引っ掛けて、第1壁部から離れる方向に引き上げる。そうすると、剥離用折曲部が剥離用罫線に沿って折れ曲がることにより、剥離用折曲部の先端縁が浮き上がり、第1壁部との間の接着層が全て剥離される。そして、この剥離用折曲部の先端の浮き上がりは、剥離用罫線を支点としたてこの原理を利用して剥離できるため、比較的小さな力で剥離の目的を達することができる。
そして、この状態で、糊代部に手を当てることにより第1壁部を蓋のようにして、容易に開封することができる。また、再び封緘する際には、第1壁部の先端の糊代部を第2壁部の内面側に挿入することにより、確実に再封緘状態を維持できる。
この包装箱では、前記第1壁部と糊代部との稜部、または、前記第2壁部の先端縁に、剥離操作部を設けることが好ましい。このようにすれば、剥離用折曲部の先端縁に指を引っ掛ける作業を簡単に行うことができる。
この場合、前記剥離操作部は、該剥離用罫線における前記第2壁部の先端縁から最も離れた位置と対応するように設けることが好ましい。このようにすれば、剥離時の力の伝達に無駄が生じることを防止できる。
また、前記剥離用罫線は、第2壁部の先端縁から逆側に向けて延びる一対の破断線と、これら破断線の端部間にかけて延びる折曲線とを備えることが好ましい。
さらに、前記第2壁部に、その先端縁から前記剥離用罫線における先端縁から最も離れた位置に向けて延びる折曲補助線を設けることが好ましい。
このようにすれば、確実に糊代部と剥離用折曲部とを剥離できる。
本発明の包装箱では、剥離用折曲部を引き上げるように操作することにより、該剥離用折曲部と糊代部とを容易に剥離することができる。そのため、包装箱を小さな操作力で簡単に開封することができる。また、開封した第1壁部には、糊代部が連設されているため、この糊代部を第2壁部の内面側に差し込むことにより、確実に再封緘した状態を維持できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図5は、本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す。この包装箱は、図1に示すように、それぞれ対向する天壁10および底壁11と、側壁12A,12Bとを備え、これらの両端縁にそれぞれ端壁を構成するフラップ15A,15B〜18A,18B(15A,16Aは図1では図示せず)を連設したラップアランド形式のものである。そして、本実施形態の包装箱は、天壁10の先端縁に、開封操作を行うための剥離用罫線23を設けることにより、その間に剥離用折曲部24を形成し、隣接する側壁12Bを開封用および再封緘用の蓋として使用できるようにしたものである。
具体的には、この包装箱は、表紙および裏紙の間に波状の中しんを配設した段ボール紙を、周知の紙器打抜装置(図示せず)によって図5に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜き、所定部位を糊付けにより貼着して成形される。
この包装箱のブランクは、図5に示すように、左端から右端にかけて、天壁10、側壁12A、底壁11および側壁12Bの順番で、矩形状をなす複数の壁部が直線的に連続するように設けられている。これらのうち、右側端に位置する第1壁部である側壁12Bには、その端縁に、左側端部に位置する第2壁部である天壁10の端縁に貼着するための糊代部13が連設されている。そして、これら天壁10、底壁11、側壁12A,12Bおよび糊代部13の各境界に位置する部分には、肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した折曲線14が設けられている。
前記側壁12A,12Bには、図5中上下に位置する側縁に、それぞれ内フラップ15A,15Bおよび内フラップ16A,16Bが連設されている。また、前記天壁10および底壁11には、それぞれの側縁に、外フラップ17A,17Bおよび外フラップ18A,18Bが連設されている。そのうち、再封緘用の蓋として使用される側壁12Bと内フラップ16A,16Bとの境界に位置する部分には、分離用破断線19が設けられている。この分離用破断線19は、所定間隔をもってミシン目状に延びる切断線20と、この切断線20の端部から傾斜して延びるガイド用切断線21とからなる片ジッパー構造のものである。なお、ガイド用切断線21は、切断線20において、糊代部13の側に位置する端部から、該側壁12Bの先端側中心に向けて傾斜して延びるように形成されている。また、この再封緘用の蓋として使用される内フラップ16A,16Bを除くフラップ15A,15B,17A,17B,18A,18Bと、連続した各壁部10,11,12Aとの境界に位置する部分には、前記と同様の折曲線22が設けられている。
そして、本実施形態では、天壁10には、その先端縁から逆側である側壁12Aに向けて略U字形状をなすように迂回して延びる剥離用罫線23が設け、この剥離用罫線23と天壁10の先端縁との間に、五角形状をなす剥離用折曲部24が設けられている。具体的には、剥離用罫線23は、天壁10の先端縁から逆側である側壁12Aに向けて折曲線22と平行に延びる一対の破断線25,25と、これら破断線25,25の端部間にかけて延びる一対の折曲線30,30とを備えている。
前記破断線25,25は、分離用破断線19と同様に、所定間隔をもってミシン目状に延びる切断線26と、この切断線26の端部から傾斜して延びるガイド用切断線27とからなる片ジッパー構造のものである。ガイド用切断線27は、切断線26において、天壁10の先端縁側に位置する端部から先端側中心に向けて傾斜して延びるように形成されている。また、この破断線25には、天壁10の先端縁に位置する破断始点に、V字形状をなす切欠部28が設けられている。さらに、この破断線25には、側壁12Aの側に位置する端部に、両側の外フラップ17A,17Bに向けて外向きに湾曲するように、破断を抑止するための半円形状をなす終端切断部29が設けられている。
前記折曲線30,30は、肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した前記と同様の折曲線と、該折曲線に沿ってミシン目状をなすように所定間隔をもって形成した切断線とからなるリード罫からなる。これら折曲線30,30は、天壁10において、両側の外フラップ17A,17B間の中央が、先端縁から最も離れて位置するように傾斜されている。
さらに、天壁10には、その先端縁から、剥離用罫線23において天壁10の先端縁から最も離れた位置である前記折曲線30,30の交差部にかけて延びる折曲補助線31が設けられている。本実施形態では、この折曲補助線31は、天壁10の先端縁において、折曲線30,30との対応位置である中央から折曲線22に対して平行に延びるように設けられている。また、折曲補助線31は、前記と同様に、肉厚を圧縮するように罫を入れて形成したものである。
また、側壁12Bと糊代部13との稜部には、前記剥離用折曲部24を折り曲げて剥離操作する起点となる剥離操作部32Aが設けられている。この剥離操作部32Aは、折曲線30,30の交差部に対応するように、側壁12Bおよび糊代部13において中央に設けられている。具体的には、この剥離操作部32Aは、側壁12Bから糊代部13にかけて平行に延びる一対の第1切断線33,33と、これら第1切断線33,33において側壁12Bの側の端部に設けた第1折曲線34と、糊代部13の側の端部に設けた第2折曲線35とを備えている。側壁12Bの側の第1折曲線34は、肉厚を圧縮するように罫を入れて設けたものである。糊代部13の側の第2折曲線35は、肉厚を圧縮するように罫を入れて設けた折曲線の中央に切断線を設けたリード罫からなる。また、第1切断線33,33には、糊代部13の側の端部から、該糊代部13の先端両側に向けて外向きに傾斜して延びる第2切断線36,36が更に設けられている。そして、これら第2切断線36,36の先端部間には、第2折曲線35と同様のリード罫からなる第3折曲線37が設けられている。
前記構成の包装箱は、例えば、図5に示すブランクの状態で所定の製造メーカに出荷され、自動組立包装装置により封緘される。具体的には、包装箱のブランクを平坦に配置した状態で、底壁11に6行4列の配列で缶飲料が載置される。その後、底壁11に対して側壁12Bを折り曲げた後、該側壁12Bに対して糊代部13を折り曲げる。また、底壁11に対して側壁12Aを折り曲げた後、天壁10を折り曲げる。そして、重畳する糊代部13と天壁10の縁とを熱溶融樹脂からなる接着剤(ホットメルト)で貼着する。
ここで、ホットメルトは、糊代部13に対して所定間隔をもって4個所に塗布(図3参照)することにより行われる。そのため、第1切断線33,33および第2切断線36,36の間に形成される剥離操作部32Aは、熱溶融樹脂(接着層A)により貼着されない構成である。また、全ての接着層Aは、剥離用罫線23において一対の破断線25,25の間に位置する。
ついで、各壁10,11,12A,12Bで四方を囲繞した両側部の開口端を、フラップ15A,15B〜18A,18Bで閉塞する。具体的には、側壁12A,12Bに対して各内フラップ15A,15B,16A,16Bを折り曲げた後、天壁10および底壁11に対して各外フラップ17A,17B,18A,18Bを折り曲げる。そして、内フラップ15A,15B,16A,16Bと外フラップ17A,17B,18A,18Bとの重畳部分を、前記と同様にホットメルトによって貼着する。これにより、図1に示す封緘状態とすることができる。
この包装箱に収容された商品を消費者が箱ごと購入し、家庭で開封する場合には、まず、第1切断線33,33間に位置する剥離操作部32Aを指で押し込む。これにより、図2に示すように、剥離操作部32Aが、第1折曲線34、第2折曲線35および第3折曲線37に沿って折れ曲がり、内部に没入する。ここで、本実施形態では、内部に円柱状をなす缶飲料を6行4列の配列で収容させているため、剥離操作部32Aは、3行目と4行目の缶飲料の境界に位置する。そのため、この剥離操作部32Aの没入操作は、簡単かつ確実に行うことができる。
ついで、剥離操作部32Aの没入個所から指を挿入し、天壁10の先端縁中央の内面側に指を引っ掛け、側壁12Aに向けて上方後向きに引き上げる。即ち、剥離用折曲部24の先端縁中央に指を引っ掛けて、糊代部13から離れる方向である上方後向きに引き上げる。そうすると、図3に示すように、天壁10が剥離用罫線23を構成する破断線25に沿って先端から側壁12Aに向けて破断され、内部の剥離用折曲部24が中央の折曲補助線31に沿って山折れするとともに、折曲線30に沿って天壁10に対して折れ曲がる。
この折れ曲がり動作により、剥離用折曲部24の先端縁が浮き上がり、該剥離用折曲部24(天壁10)と糊代部13との間の接着層Aが全て剥離される。なお、剥離用折曲部24の先端の浮き上がりは、折曲線30の傾斜と折曲補助線31により、内側上向きに作用する。また、開封時には、指を剥離用折曲部24の中央に引っ掛け、手首の近傍を天壁10上に載せた状態で行うことにより、折曲線30を支点としたてこの原理を利用して剥離できる。その結果、比較的小さな力で剥離の目的を達することができる。さらに、剥離操作部32Aは、剥離用罫線23における天壁10の先端縁から最も離れた位置と対応するように設けられているため、剥離時に加える力の伝達に無駄が生じることはない。
その後、露出した糊代部13に手を当て、図3中手前に引き下げる。これにより、分離用破断線19に沿って側壁12Bと内フラップ16A,16Bとを破断しながら、側壁12Bと底壁11との稜部を支点として、図4に示すように、側壁12Bを蓋として開封することができる。
この状態で、所定量の商品(缶飲料)を取り出し、再び封緘する際には、底壁11に対して側壁12Bを折り曲げ、先端の糊代部13を天壁10の内面側に挿入する。その結果、糊代部13と天壁10との間の摩擦力、および、段ボール紙自身の腰により平坦に延びようとする反発力により、再封緘状態を確実に維持できる。
このように、本実施形態の包装箱では、剥離用折曲部24を引き上げるように操作することにより、該剥離用折曲部24と糊代部13とを容易に剥離することができる。そのため、包装箱を小さな操作力で簡単に開封することができる。また、開封した第1壁部である側壁12Bには、糊代部13が連設されているため、この糊代部13を天壁10の内面側に差し込むことにより、確実に再封緘した状態を維持できる。しかも、剥離用折曲部24は、一対の破断線25,25により天壁10の一部を浮き上げることができる。その結果、内部の商品を取り出す際には、商品の2面に手を当てることが可能であるため、取出作業性をも向上できる。
図6乃至図9は第2実施形態の包装箱を示す。この第2実施形態の包装箱は、剥離操作部32Bの形状を変更した点でのみ、第1実施形態と相違している。具体的には、第1実施形態では、一対の第1切断線33,33の両端間を側壁12Bおよび糊代部13と連続させた押込構造としたのに対し、第2実施形態では一端のみを連続させた切起構造により構成した点で、相違している。
第2実施形態の剥離操作部32Bは、図9に示すように、糊代部13の中央が側壁12Bとの境界である折曲線14にかけて台形状に打ち抜いた打抜部38とされている。そして、側壁12Bには、打抜部38の両端から底壁11に向けて外向きに傾斜して延びる一対の切断線39,39が設けられている。これら切断線39,39の端部には、両側の内フラップ16A,16Bに向けて外向きに湾曲するように、破断を抑止するための半円形状をなす終端切断部40,40が設けられている。そして、これら終端切断部40,40の接線に位置する部分に、肉厚を圧縮するように罫を入れて折曲線41が設けられている。これにより、これら切断線39,39、終端切断部40,40および折曲線41で囲繞された内部を、切起構造の剥離操作部32Bとしている。
この第2実施形態の包装箱は、自動組立包装装置により第1実施形態と同様に製箱することにより、図6に示すように封緘される。
そして、この包装箱を開封する場合には、まず、切断線39,39間に位置する剥離操作部32Bを指で押し込む。この際、本実施形態では、剥離操作部32Bは、糊代部13内に位置する領域を打抜部38としているため、製箱時に糊代部13と天壁10とを貼着する際に、熱溶融樹脂の塗布に誤差が生じても、剥離操作部32Bが接着されることはない。また、打抜部38により一端のみが連続する切起構造をなすため、押し込みに必要な操作力を極めて小さくすることができる。
ついで、剥離操作部32Bの没入個所から指を挿入し、剥離用折曲部24の先端中央に指を引っ掛けて上方後向きに引き上げる。これにより、図7に示すように、剥離用折曲部24の先端縁が浮き上がり、該剥離用折曲部24と糊代部13との間の接着層Aが全て剥離される。そして、糊代部13に手を当てて手前に引き下げることにより、図8に示すように、糊代部13を連設した側壁12Bを蓋のように開封することができる。その結果、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
図10乃至図13は第3実施形態の包装箱を示す。この第3実施形態では、剥離操作部32Cの構成を変更するとともに、両側の開口部を閉塞するフラップの構成を変更した点で、第1実施形態と相違している。
具体的には、第3実施形態の包装箱のブランクは、図13に示すように、天壁10の上下両端縁に内フラップ42A,42Bが連設され、底壁11の上下両端縁に外フラップ43A,43Bが連設されている。そして、側壁12Aには、直方体形状を維持するために、上下両端縁に短尺に突出する差込片44A,44Bが連設されている。同様に、側壁12Bには、上下両端縁に差込片45A,45Bが連設されている。
そして、本実施形態では、天壁10の先端縁に、組立状態で側壁12Bと糊代部13との稜部より突出する凸部を設け、この凸部を剥離操作部32Cとして構成している。また、側壁12Bと差込片45A,45Bとの境界部分には、分離用破断線19の代わりに折曲線22を設けている。
この第3実施形態の包装箱は、自動組立包装装置により第1実施形態と同様に製箱することにより、図10に示すように封緘される。但し、各壁10,11,12A,12Bで四方を囲繞した両側部の開口端は、各差込片44A,44B,45A,45Bを折り曲げた後に、内フラップ42A,42Bおよび外フラップ43A,43Bを折り曲げる。そして、差込片44A,44B,45A,45Bと内フラップ42A,42Bとは貼着することなく、内フラップ42A,42Bと外フラップ43A,43Bのみをホットメルトによって貼着する点で、第1実施形態と相違する。
そして、この包装箱を開封する場合には、まず、側壁12Bより突出する剥離操作部32Cに指を引っ掛けて、上方後向きに引き上げる。これにより、図11に示すように、剥離用折曲部24の先端縁が浮き上がり、該剥離用折曲部24と糊代部13との間の接着層Aが全て剥離される。そして、糊代部13に手を当てて手前に引き下げることにより、図12に示すように、糊代部13および差込片45を連設した側壁12Bを蓋のように開封することができる。その結果、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。但し、第3実施形態では、蓋となる側壁12Bに差込片45A,45Bが連設されているため、再封緘状態を更に確実に維持できるとともに、両側からの塵埃の侵入も防止できる。
なお、本発明の包装箱は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、天壁10、底壁11、側壁12A,12B、および、各フラップからなる端壁により構成した六面体構造としたが、図14に示すように、天壁10、側壁12A、底壁11、側壁12Bおよび糊代部13との間に、段積み状態で上部の載置した包装箱を持つ際に有効な面取壁部46を設けた構成としてもよい。この構成は、図示のように、剥離操作部32Cを第3実施形態に示す凸部により構成する場合に、該剥離操作部32Cが側壁12Bから外側に突出しない構成とすることができるため、有効である。勿論、第1実施形態および第2実施形態に示す剥離操作部32A,32Bにより構成してもよい。しかも、この図14に示すように、面取壁部46を設ける構成の場合には、天壁10が面取壁部46と糊代部13との稜部から僅かに突出する寸法で形成することにより、剥離操作部自体を設けない構成としてもよい。
また、前記各実施形態では、剥離用罫線23を破断線25と折曲線30とで、剥離用折曲部24が五角形状をなすように設けたが、図15に示すように、剥離用罫線23を円弧状に延びるリード罫により構成し、剥離用折曲部24を円弧状に構成してもよい。
さらに、前記各実施形態では、天壁10に対して1ユニットの剥離用罫線23および剥離操作部32A〜32Cを設けたが、2以上のユニットを設ける構成としてもよい。さらにまた、前記各実施形態では、包装箱を段ボール紙により形成したが、ボール紙(単紙)により形成してもよい。
本発明の第1実施形態の包装箱を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱を開封する際の一工程を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱を開封する際の他の一工程を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の開封状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 第2実施形態の包装箱を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱を開封する際の一工程を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の開封状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 第3実施形態の包装箱を示す斜視図である。 第3実施形態の包装箱を開封する際の一工程を示す斜視図である。 第3実施形態の包装箱の開封状態を示す斜視図である。 第3実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の包装箱の変形例を示す斜視図である。 本発明の包装箱の他の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10…天壁(第2壁部)
11…底壁
12A…側壁
12B…側壁(第1壁部)
13…糊代部
15A,15B,16A,16B…内フラップ
17A,17B,18A,18B…外フラップ
19…分離用破断線
23…剥離用罫線
24…剥離用折曲部
25…破断線
30…折曲線
31…折曲補助線
32A〜32C…剥離操作部

Claims (5)

  1. 第1壁部の端縁に、組立状態で隣接する第2壁部に貼着する糊代部を連設した包装箱において、
    前記第2壁部に、その先端縁から逆側に向けて略U字形状をなすように迂回して延びる剥離用罫線を設け、該剥離用罫線と第2壁部の先端縁との間に剥離用折曲部を設けたことを特徴とする包装箱。
  2. 前記第1壁部と糊代部との稜部、または、前記第2壁部の先端縁に、剥離操作部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記剥離操作部は、前記剥離用罫線における前記第2壁部の先端縁から最も離れた位置と対応するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記剥離用罫線は、第2壁部の先端縁から逆側に向けて延びる一対の破断線と、これら破断線の端部間にかけて延びる折曲線とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記第2壁部に、その先端縁から前記剥離用罫線における先端縁から最も離れた位置に向けて延びる折曲補助線を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。
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