JP6050530B1 - 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置 - Google Patents

段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フラップをミシン目に沿って折ったときにミシン目が割れにくい段ボール箱を提供する。【解決手段】表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16の上に、裏ライナ2の側と表ライナ1の側の間を貫通する多数の切れ目31からなるミシン目17が重ねて形成され、ミシン目17は、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の表ライナ1の側の各切れ目31aの幅W1が、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の裏ライナ2の側の各切れ目31bの幅W2よりも小さくなるように形成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、および段ボールシートのミシン目形成装置に関する。
一般に、段ボール箱は、段ボールを筒状に折り曲げて形成された周壁と、この周壁の一端に連設された複数のフラップとを有する。また、フラップと周壁の境界部分には通常罫線が形成され、この通常罫線に沿ってフラップを周壁の内側に円滑に折ることができるようになっている。ここで、段ボールは、表ライナと、裏ライナと、これら両ライナの間に設けられた中しんとを有し、フラップと周壁の境界の通常罫線は、裏ライナ側(すなわち箱の内側)が凹んだ溝状に形成されている(例えば特許文献1)。
特開2006−151402号公報
本願の発明者は、段ボール箱の開封性を向上させるために、図20(A)に示すように、裏ライナ2の側が凹んだフラップ折り曲げ用の通常罫線100の上に、フラップ切り離し用のミシン目17を重ねて形成することを検討した。このようにすれば、通常罫線100に重ねて形成されたミシン目17に沿って、容易にフラップを切り離すことが可能となり、簡単に段ボール箱を開封することが可能となる。
しかしながら、実際に、本願の発明者が、フラップ折り曲げ用の通常罫線100の上にミシン目17を重ねて形成した複数の段ボール箱を試作し、それらの段ボール箱の評価を行なったところ、通常罫線100に沿ってフラップを表ライナ1の側に折ったときに(いわゆる逆折り)、ミシン目17が割れてしまう問題があることが判明した。
その後、本願の発明者が、ミシン目17が割れてしまう問題について検討するため段ボール箱を試作したときに、本来は、図20(A)に示すように、裏ライナ2の側(すなわち箱の内側)が凹んだ通常罫線100を形成すべきところを、図20(B)に示すように、表ライナ1の側(すなわち箱の外側)が凹んだ逆罫線16を形成してしまった。
この試作された段ボール箱は、図20(B)に示すように、フラップと周壁の間の境界部分に、表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16が形成され、その逆罫線16の上に、裏ライナ2の側から表ライナ1の側に向けてミシン目形成ナイフ89で切り込んで形成した多数の切れ目からなるミシン目17が重ねて形成された構成のものである。
そして、発明者は、この段ボール箱のフラップをミシン目17に沿って折ってみたところ、フラップをミシン目17に沿って表ライナ1の側に折っても、裏ライナ2の側に折っても、ミシン目17に割れが生じないことに気付いた。
さらに、発明者は、社内で試作した上記の段ボール箱において、ミシン目17に割れが生じない理由を考察し、以下の点に気付いた。すなわち、図20(A)に示すように、裏ライナ2の側が凹んだ通常罫線100と、裏ライナ2の側から切り込まれるミシン目17とを重ねて形成した場合、通常罫線100を形成する際に裏ライナ2が引っ張られて大きな負荷を受け、また、ミシン目17を形成する際にも裏ライナ2は表ライナ1よりも大きな負荷を受ける。つまり、裏ライナ2の側に負荷が集中し、その結果、ミシン目17は裏ライナ2の側できわめて容易に割れやすいものとなる。これに対し、図20(B)に示すように表ライナ1の側が凹んだ逆罫線16と、裏ライナ2の側から切り込まれるミシン目17とを重ねて形成した場合、逆罫線16を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ1)の側と、ミシン目17を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ2)の側とが相互に逆の関係になる。つまり、裏ライナ2の側と表ライナ1の側とに負荷が分散され、これによりミシン目17は比較的割れを生じにくいものとなる。
この発明が解決しようとする課題は、フラップをミシン目に沿って折ったときにミシン目が割れにくい段ボール箱を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の段ボール箱を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中しんとを有する段ボールを前記裏ライナが内側になるように筒状に折り曲げて形成される周壁と、
前記周壁の一端に連設されたフラップとを有する段ボール箱において、
前記フラップと前記周壁の境界部分には、表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線が形成され、
前記逆罫線の上に、裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなる前記フラップの切り離し用のミシン目が重ねて形成され、
前記ミシン目は、ミシン目の延びる方向に直交する方向の表ライナ側の前記各切れ目の幅が、ミシン目の延びる方向に直交する方向の裏ライナ側の前記各切れ目の幅よりも小さくなるように形成されている、
ことを特徴とする段ボール箱である。
このようにすると、逆罫線を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ)の側と、ミシン目を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ)の側とが相互に逆の関係になる。つまり、裏ライナの側と表ライナの側とに負荷が分散され、これによりミシン目が比較的割れを生じにくいものとなる。
前記ミシン目は、表ライナ側の前記切れ目の周縁部が凸形状となり、裏ライナ側の前記切れ目の周縁部が凹形状となるように形成すると好ましい。
このようにすると、フラップをミシン目に沿って周壁の内側に折ったときに、表ライナに作用する張力によってミシン目が割れるのを効果的に防止することが可能となる。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートのミシン目形成方法として、以下の構成のミシン目形成方法を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中しんとを有する段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから一対の逆罫線リングで挟み込むことにより表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線を前記段ボールシートに形成する逆罫線形成工程と、
その逆罫線形成工程の後、前記逆罫線内に、裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなるミシン目をミシン目形成ナイフで形成するミシン目形成工程とを有し、
前記ミシン目形成ナイフとして、裏ライナの側から表ライナの側に向けて前記段ボールシートに切り込む構成のものを用いる、
ことを特徴とする段ボールシートのミシン目形成方法である。
このようにすると、一対の逆罫線リングで段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込むことによって逆罫線を形成した後、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフでミシン目を形成するので、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線を形成する前にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によってミシン目が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線を形成した後にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。また、ミシン目形成ナイフが裏ライナの側から表ライナの側に向けて段ボールシートに切り込むことによりミシン目を形成するので、ミシン目の表ライナ側の各切れ目の幅を、ミシン目の裏ライナ側の各切れ目の幅よりも小さいものとすることができる。また、ミシン目の表ライナ側の切れ目の周縁部は凸形状となり、ミシン目の裏ライナ側の切れ目の周縁部は凹形状となる。
前記ミシン目形成ナイフとして、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部が外周に一定間隔に設けられた円盤状のナイフを用いる場合、
前記各刃部は、半径方向外側の縁の切れ刃と、回転方向前側の縁の切れ刃と、回転方向後側の縁の切れ刃とを有する構成とすると好ましい。
このようにすると、刃部が段ボールシートに切り込むときの抵抗による表ライナまたは裏ライナの亀裂の発生を防止することができ、その結果、ミシン目の割れを効果的に防止することが可能となる。
またこの発明では、上記段ボール箱の製造に好適な段ボールシートのミシン目形成装置として、以下の構成のミシン目形成装置を提供する。
表ライナと、裏ライナと、前記表ライナと前記裏ライナの間に設けられた中しんとを有する段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから一対の逆罫線リングで挟み込むことにより表ライナ側が凹んだ溝状の逆罫線を前記段ボールシートに形成する逆罫線形成装置と、
前記一対の逆罫線リングの下流側に配置され、前記逆罫線内に、裏ライナ側と表ライナ側の間を貫通する多数の切れ目からなるミシン目を形成するミシン目形成ナイフとを有し、
前記ミシン目形成ナイフは、裏ライナの側から表ライナの側に向けて前記段ボールシートに切り込む構成のものである、
ことを特徴とする段ボールシートのミシン目形成装置である。
このようにすると、一対の逆罫線リングで段ボールシートを表ライナ側と裏ライナ側とから挟み込むことによって逆罫線を形成した後、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフでミシン目を形成するので、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線を形成する前にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によってミシン目が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線を形成した後にミシン目を形成した場合、逆罫線リングの押圧力によるミシン目の割れを防止することができる。また、ミシン目形成ナイフが裏ライナの側から表ライナの側に向けて段ボールシートに切り込むことによりミシン目を形成するので、ミシン目の表ライナ側の各切れ目の幅を、ミシン目の裏ライナ側の各切れ目の幅よりも小さいものとすることができる。また、ミシン目の表ライナ側の切れ目の周縁部は凸形状となり、ミシン目の裏ライナ側の切れ目の周縁部は凹形状となる。
前記ミシン目形成ナイフとして、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部が外周に一定間隔に設けられた円盤状のナイフを用いる場合、
前記各刃部は、半径方向外側の縁の切れ刃と、回転方向前側の縁の切れ刃と、回転方向後側の縁の切れ刃とを有する構成とすると好ましい。
このようにすると、刃部が段ボールシートに切り込むときの抵抗による表ライナまたは裏ライナの亀裂の発生を防止することができ、その結果、ミシン目の割れを効果的に防止することが可能となる。
この発明の段ボール箱は、逆罫線を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ)の側と、ミシン目を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ)の側とが相互に逆の関係となっているため、ミシン目が比較的割れを生じにくいものとなっている。そのため、フラップをミシン目に沿って折ったときにミシン目が割れるのを防止することができる。
この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを表ライナの側から見た図 (A)は図1に示すブランクのミシン目の近傍を裏ライナ側から見た拡大図であり、(B)の左側面図に対応する図、(B)は図1のIIB−IIB線に沿った拡大断面図、(C)は図1に示すブランクのミシン目の近傍を表ライナ側から見た拡大図であり、(B)の右側面図に対応する図 図2(B)のミシン目の近傍の拡大図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図1に示すブランクを組み立てて、上フラップを折る前の状態の段ボール箱を示す斜視図 図5に示す上フラップを周壁の外側に折り、段ボール箱に商品を挿入した状態を示す斜視図 図6に示す上フラップを周壁の内側に折る過程を示す斜視図 図7に示す上フラップで周壁の上端開口を閉じ、段ボール箱を封緘した状態を示す斜視図 図8に示す上フラップをミシン目に沿って周壁から切り離すことで、段ボール箱を開封した状態を示す斜視図 図6のX−X線に沿った断面図 図7のXI−XI線に沿った断面図 図1に示すブランクを形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンのスリッタスコアラおよびミシン目形成装置の部分を示す断面図 図12に示す逆罫線リングとミシン目形成ナイフの相対的な位置関係を模式的に示す図 図12に示すミシン目形成装置のミシン目形成ナイフの近傍の拡大断面図 図14に示すミシン目形成ナイフの刃部の拡大図 図15のXVI−XVI線に沿った断面図 図15の刃部の変形例を示す図 図17のXVIII−XVIII線に沿った断面図 枚葉の段ボールシート用のミシン目形成装置の例を示す断面図 (A)は裏ライナ側が凹んだ通常罫線の内部に、裏ライナ側から切り込んでミシン目を形成した比較例の段ボールシートの断面図、(B)は表ライナ側が凹んだ逆罫線の内部に、裏ライナ側から切り込んでミシン目を形成した実施例の段ボールシートの断面図
図1に、この発明の実施形態の段ボール箱のブランクを示す。ブランクは、表ライナ1と、裏ライナ2と、表ライナ1と裏ライナ2の間に設けられた中しん3とを有する段ボールで形成されている。このブランクは、罫線4を介して順に連設された方形の側板5,6,7,8を有する。罫線4は、段ボールの段目に平行な方向に延びている。端に位置する側板5の側縁には、罫線9を介して継ぎ代10が連設されている。側板5,6,7,8は、図5に示すように、段ボール箱40を組み立てた際に周壁41を構成する部分である。
図1に示すように、各側板5,6,7,8の上縁には、それぞれ上フラップ11,12,13,14が連設されている。隣り合う上フラップ11,12,13,14の間には段目に平行な切り込み溝15が設けられ、この切り込み溝15を介して上フラップ11,12,13,14同士が切り離された状態となっている。
上フラップ11,12,13,14と側板5,6,7,8の境界部分には、図2(A)、(B)、(C)に示すように、上フラップ11,12,13,14が表ライナ1の側(すなわち図5に示す周壁41の外側)に折れるように表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16と、上フラップ11,12,13,14を切り離すためのミシン目17とが形成されている。逆罫線16およびミシン目17は、段ボールの段目に直角な方向に延びている。
図1に示すように、側板6,8には、開封補助用の破断線18が形成されている。破断線18は、その中央部分がミシン目17よりも下方に位置し、両端部分がミシン目17に接続するように形成されている。
各側板5,6,7,8の下縁には、それぞれ下フラップ21,22,23,24が連設されている。隣り合う下フラップ21,22,23,24の間には段目に平行な切り込み溝25が設けられ、この切り込み溝25を介して下フラップ21,22,23,24同士が切り離された状態となっている。
図2(B)に示すように、上フラップ11,12,13,14と側板5,6,7,8の境界部分には、裏ライナ2の側が凹んだ一対の溝状凹部19が形成されている。この一対の溝状凹部19は、逆罫線16が延びる領域を挟んで平行に延びている。溝状凹部19の深さは、逆罫線16の深さよりも浅い。この溝状凹部19は、後述の逆罫線リング67,68(図13参照)で段ボールシート55を挟み込んで表ライナ1の側に逆罫線16を形成したときに裏ライナ2の側に不可避的に形成されるものである。
図2(A),(C)に示すように、ミシン目17は、所定の間隔をおいて直線状に並ぶ多数の切れ目31からなる。各切れ目31は逆罫線16と平行なスリット状に形成され、これらの切れ目31が、逆罫線16と平行な一直線上に並ぶように配置されている。各切れ目31は、裏ライナ2の側と表ライナ1の側の間を貫通して形成されている(図4参照)。
また、図2(A),(C)に示すように、ミシン目17は、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の表ライナ1の側の各切れ目31aの幅Wが、ミシン目17の延びる方向に直交する方向の裏ライナ2の側の各切れ目31bの幅Wよりも小さくなるように形成されている。
図3に示すように、ミシン目17は、表ライナ1の側の切れ目31aの周縁部32が、表ライナ1の表面から隆起した凸形状となり、裏ライナ2の側の切れ目31bの周縁部33が、裏ライナ2の表面から中しん3の側に落ち込む凹形状となるように形成されている。このようなミシン目17は、後述するように、裏ライナ2の側から表ライナ1の側に向けてミシン目形成ナイフ89を切り込ませることで形成することが可能である。
図4に示すように、表ライナ1の各切れ目31aは、裏ライナ2の各切れ目31bと表裏で一致する位置に形成されている。表ライナ1の側の隣り合う切れ目31aの間の繋ぎ部分の長さは、2mm以上4mm以下(好ましくは2.5mm以上、3.5mm以下)とされている。
図1に示すように、下フラップ21,22,23,24と側板5,6,7,8の境界部分には、下フラップ21,22,23,24が裏ライナ2の側(すなわち図5に示す周壁41の内側)に折れるように裏ライナ2の側が凹んだ溝状の通常罫線26が形成されている。
図1に示すブランクは、例えば、以下のようにして組み立てることができる。
図5に示すように、側板5,6,7,8を罫線4に沿って裏ライナ2が内側になるように筒状に折り曲げ、一端の側板5に連設された継ぎ代10を他端の側板8の内面に接着し、それらの側板5,6,7,8で周壁41を形成する。次に、段ボール箱40の幅面に相当する側板6,8の下端に連設された下フラップ22,24を、通常罫線26に沿って周壁41の内側に折り曲げ、続いて段ボール箱40の長さ面に相当する側板5,7の下端に連設された下フラップ21,23を通常罫線26に沿って周壁41の内側に折り曲げ、それらの下フラップ21,22,23,24で周壁41の下端開口を閉じる底42を形成する。
次に、商品を箱詰めする。このとき、図5に示すように、各上フラップ11,12,13,14が周壁41の上方に真っ直ぐ延びたままの状態で商品43(図6参照)を段ボール箱40に挿入することも可能であるが、手作業で商品43を段ボール箱40に挿入する場合、図5に示す状態では、各上フラップ11,12,13,14が邪魔となって商品43を挿入しにくい。また、オートケーサーで自動的に商品43を段ボール箱40に挿入する場合にも、上フラップ11,12,13,14が僅かでも周壁41の内側に倒れていると、商品43を段ボール箱40に挿入する過程で上フラップ11,12,13,14の先端に商品43が干渉するおそれがある。
そこで、商品43を段ボール箱40に挿入しやすくするために、図6に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に折る(いわゆる外折り)。このとき、上フラップ11,12,13,14は、上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分の逆罫線16に沿って折れる(図10参照)。
なお、図6では、上フラップ11,12,13,14をすべて折った例を示したが、上フラップ11,12,13,14のうちいずれか1枚のみ(例えば、箱詰めの作業者から見て手前側にあるもの)を折るようにしてもよい。
その後、図7、図8に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41の内側に折る(いわゆる内折り)。このとき、上フラップ11,12,13,14は、ミシン目17に沿って折れる(図11参照)。続いて、上フラップ11,13の先端同士を粘着テープ44でつなぎ合わせることで、蓋45を形成する。上フラップ11,13と上フラップ12,14の上下に重なり合う部分をホットメルト等の接着剤または段ボール用のステープラーで固定することで蓋45を形成してもよい。
このようにして組み立てられた段ボール箱40は、例えば、以下のようにして開封することができる。
図8に示す側板6,8に形成された開封補助用の破断線18を破断して指を入れ、上フラップ12,14を上方に引き上げる。これにより、図9に示すように、上フラップ12,14が、ミシン目17に沿って側板6,8から切り離される。また、上フラップ12,14とともに上フラップ11,13も上方に引き上げられるので、上フラップ11,13も、ミシン目17に沿って側板5,7から切り離される。このようにして、段ボール箱40は、上フラップ11,12,13,14からなる蓋45を、カッター等の刃物を用いずに周壁41から円滑に切り離して開封することができる。また、図9に示すように、上フラップ11,12,13,14を周壁41から切り離して段ボール箱40を開封すると、段ボール箱40に収容された商品43が上フラップ11,12,13,14に遮られることなく露出した状態となるので、商品43を段ボール箱40から取り出さずに段ボール箱40に入れたままの状態で店頭に陳列することが可能となる。
上述のように、この段ボール箱40は、上フラップ11,12,13,14と周壁41の境界部分に表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16が形成されているので、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側に円滑に折ることができ、商品43を箱詰めしやすい。
また、この段ボール箱40は、逆罫線16の上に重ねて形成されたミシン目17に沿って上フラップ11,12,13,14を円滑に切り離すことができる。
また、この段ボール箱40は、後述するように、逆罫線16を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ1)の側と、ミシン目17を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ2)の側とが相互に逆の関係となっているため、裏ライナ2の側と表ライナ1の側とに負荷が分散され、これによりミシン目17が比較的割れを生じにくいものとなっている。そのため、上フラップ11,12,13,14をミシン目17に沿って折るときに、上フラップ11,12,13,14を周壁41の外側(すなわち表ライナ1の側)に折っても、周壁41の内側(すなわち裏ライナ2の側)に折っても、ミシン目17が割れるのを防止することが可能となっている。
また、この段ボール箱40は、図3に示すように、表ライナ1の側の切れ目31aの周縁部32が凸形状となり、裏ライナ2の側の切れ目31bの周縁部33が凹形状となるようにミシン目17が形成されているので、上フラップ11,12,13,14をミシン目17に沿って周壁41の内側に折ったときに、表ライナ1に作用する張力によってミシン目17が割れるのを効果的に防止することが可能となっている。
次に、上記実施形態の段ボール箱40を形成する段ボールシートの製造に好適なコルゲートマシンを説明する。コルゲートマシンは、上流側から下流側に向かって順に、シングルフェーサ(図示せず)、ダブルフェーサ(図示せず)、スリッタスコアラ50(図12参照)、ミシン目形成装置51(図12参照)、カットオフ(図示せず)を有する。シングルフェーサは、中しん3を波形に成形し、その中しん3に裏ライナ2を接着して片面段ボールを作る装置である。ダブルフェーサは、シングルフェーサから送り出された片面段ボールに表ライナ1を接着して両面段ボール(以下「段ボールシート」という)を作る装置である。カットオフは、搬送方向に連続する帯状の段ボールシートを搬送方向と直交する方向に切断して枚葉にする装置である。スリッタスコアラ50において、段ボールシートは、表ライナ1が下側、裏ライナ2が上側となる向きで水平に走行する。
図12に示すように、スリッタスコアラ50は、スコアラ53とスリッタ54を有する。スコアラ53は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸56,57と、上側の回転軸56に固定された通常罫線リング58と、下側の回転軸57に固定された通常罫線リング59とを有し、上下の通常罫線リング58,59で段ボールシート55を挟み込むようになっている。
上側の通常罫線リング58の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部60と、その凸部60の軸方向両側に位置する一対の凹部61とが設けられている。下側の通常罫線リング59の外周には、凸部60に向き合う溝部62と、その溝部62の軸方向両側に位置する一対の溝肩部63とが設けられている。この上下の通常罫線リング58,59は、上側の通常罫線リング58の凸部60と下側の通常罫線リング59の溝部62との間に段ボールシート55を挟み込むことで、上側(すなわち裏ライナ2の側)が凹んだ溝状の通常罫線26を段ボールシート55に形成する。ここでスリッタスコアラ50は、図1に示す下フラップ21,22,23,24と側板の境界部分に通常罫線26を形成するが、上フラップ11,12,13,14と側板の境界部分には通常罫線を形成しない。
また、図12に示すように、スリッタスコアラ50は、逆罫線形成装置64を有する。逆罫線形成装置64は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸65,66と、上側の回転軸65に固定された逆罫線リング67と、下側の回転軸66に固定された逆罫線リング68とを有し、上下の逆罫線リング67,68で段ボールシート55を挟み込むようになっている。
図13に示すように、下側(すなわち表ライナ1の側)の逆罫線リング68の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部70と、その凸部70の軸方向両側に位置する一対の凹部71とが設けられている。上側(すなわち裏ライナ2の側)の逆罫線リング67の外周には、凸部70に向き合う溝部72と、その溝部72の軸方向両側に位置する一対の溝肩部73とが設けられている。この上下の逆罫線リング67,68は、下側の逆罫線リング68の凸部70と上側の逆罫線リング67の溝部72との間に段ボールシート55を挟み込むことで、下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ溝状の逆罫線16を段ボールシート55に形成する。このとき、段ボールシート55は、上側の逆罫線リング67の一対の溝肩部73と、下側の逆罫線リング68の一対の凹部71との間でも挟み込まれるため、上側が凹んだ一対の溝状凹部19も同時に形成される。
図12に示すように、逆罫線形成装置64は、上側の逆罫線リング67の昇降駆動装置74を有する。段ボールシート55に逆罫線16を形成しないときは、昇降駆動装置74が上側の逆罫線リング67を上昇させ、段ボールシート55に逆罫線16を形成するときは、昇降駆動装置74が上側の逆罫線リング67を下降させる。
スリッタ54は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸75,76と、上側の回転軸75に固定されたナイフ受け77と、下側の回転軸76に固定されたスリッタナイフ78とを有する。スリッタナイフ78の外周には全周にわたって円周方向に連続する切れ刃が形成されている。スリッタナイフ78は、下側(すなわち表ライナ1の側)から段ボールシート55に切り込み、段ボールシート55を搬送方向(すなわち段目に直角な方向)に沿って切断する回転刃である。
スリッタスコアラ50は、上側の回転軸56,75と下側の回転軸57,76とを支持するフレーム79と、床面Fに固定されたベース部材80と、フレーム79とベース部材80の間に設けられたリニヤガイド81とを有する。リニヤガイド81は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能にフレーム79を支持している。また、スリッタスコアラ50を通過する段ボールシート55の位置が搬送方向に直交する方向に変化したときに、その段ボールシート55の位置の変化に追従してフレーム79を移動させるフレーム移動装置82がフレーム79に取り付けられている。
逆罫線形成装置64は、上下の回転軸65,66を支持する補助フレーム83と、床面Fに固定されたベース部材84と、補助フレーム83とベース部材84の間に設けられたリニヤガイド85とを有する。リニヤガイド85は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能に補助フレーム83を支持している。補助フレーム83には、スリッタスコアラ50のフレーム79に連結される連結ブラケット86が設けられている。この連結ブラケット86を介してフレーム79と補助フレーム83を互いに連結することにより、フレーム移動装置82がスリッタスコアラ50のフレーム79を移動させたときに、そのフレーム79と一体に補助フレーム83も移動するようになっている。
ミシン目形成装置51は、スコアラ53の下流側に配置されている。このミシン目形成装置51は、段ボールシート55の上下に配置された回転軸87,88と、上側の回転軸87に固定された円盤状のミシン目形成ナイフ89と、下側の回転軸88に固定されたナイフ受け90とを有する。ミシン目形成ナイフ89は、上側(すなわち裏ライナ2の側)から下側(すなわち表ライナ1の側)に向けて段ボールシート55に切り込み、段ボールシート55にミシン目17(図1参照)を形成する回転刃である。
図13に示すように、ミシン目形成ナイフ89は、下側の逆罫線リング68の凸部70と上側の逆罫線リング67の溝部72との間で挟み込まれて形成される逆罫線16の内部にミシン目17が形成されるように、凸部70の位置に対応して配置されている。ここで、ミシン目形成ナイフ89は、下側の逆罫線リング68の凸部70の領域D(図の凹部71の外周の円筒面に対して隆起した領域)とシート搬送方向に重なるように配置されている。
また、図12に示すように、ミシン目形成装置51は、回転軸87,88を支持するフレーム91と、床面Fに固定されたベース部材92と、フレーム91とベース部材92の間に設けられたリニヤガイド93とを有する。リニヤガイド93は、段ボールシート55の搬送方向に対して直交する水平方向に移動可能にフレーム91を支持している。フレーム91には、スリッタスコアラ50のフレーム79に連結される連結ブラケット94が設けられている。この連結ブラケット94を介してフレーム79とフレーム91を互いに連結することにより、フレーム移動装置82がスリッタスコアラ50のフレーム79を移動させたときに、そのフレーム79と一体にミシン目形成装置51のフレーム91も移動するようになっている。
また、ミシン目形成装置51は、ミシン目形成ナイフ89の昇降駆動装置95を有する。段ボールシート55にミシン目17を形成しないときは、昇降駆動装置95がミシン目形成ナイフ89を上昇させ、段ボールシート55にミシン目17を形成するときは、昇降駆動装置95がミシン目形成ナイフ89を下降させる。
図14に示すように、ミシン目形成ナイフ89の外周には、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部96が円周方向に等間隔に設けられている。各刃部96の半径方向外側の縁は、回転軸87の中心と同じ位置に中心をもつ円弧状とされている。
図15、図16に示すように、刃部96は、半径方向外側の縁の切れ刃97と、回転方向前側の縁の切れ刃98と、回転方向後側の縁の切れ刃99とを有する。各切れ刃97,98,99は、刃部96の両側面が鋭角に交わる稜線である。このようにすると、ミシン目17の割れを効果的に防止することが可能となる。すなわち、図17、図18に示すように、刃部96として、半径方向外側の縁のみに切れ刃97があり、回転方向前後の縁には切れ刃98,99がない構成のものを採用することも可能であるが、このようにすると、刃部96が段ボールシート55に切り込むときの抵抗が大きくなるため、段ボールシート55にミシン目17を形成したときに、ミシン目17の各切れ目31から周囲に延びる亀裂が同時に発生し、ミシン目17が比較的割れやすいものとなるおそれがある。これに対し、図15、図16に示すように、刃部96として、回転方向前側の縁の切れ刃98と、回転方向後側の縁の切れ刃99とを有するものを採用すると、刃部96が段ボールシート55に切り込むときの抵抗による表ライナ1または裏ライナ2の亀裂の発生を防止することができ、その結果、図5に示す上フラップ11,12,13,14をミシン目17に沿って周壁41の内側に折ったときに、ミシン目17の割れを効果的に防止することが可能となる。
このコルゲートマシンで段ボールシート55を製造すると、一対の逆罫線リング67,68で段ボールシート55を表ライナ1の側と裏ライナ2の側とから挟み込むことによって、段ボールシート55に、表ライナ1の側が凹んだ溝状の逆罫線16を形成することができる。なおこのとき、段ボールシート55の裏ライナ2の側には、逆罫線リング67の溝肩部73と接触した部分に溝状凹部19が併せて形成される。そして、この逆罫線リング67,68で逆罫線16を形成した後に、その下流側に配置されたミシン目形成ナイフ89でミシン目17を形成するので、逆罫線リング67,68の押圧力によるミシン目17の割れを防止することができる。すなわち、もし逆罫線16を形成する前にミシン目17を形成した場合、逆罫線リング67,68の押圧力によってミシン目17が割れてしまうおそれがあるのに対し、逆罫線16を形成した後にミシン目17を形成した場合、逆罫線リング67,68の押圧力によるミシン目17の割れが生じない。
また、このコルゲートマシンで段ボールシート55を製造すると、ミシン目形成ナイフ89が、裏ライナ2の側から表ライナ1の側に向けて段ボールシート55に切り込むので、図2(A),(C)に示すように、ミシン目17の表ライナ1の側の各切れ目31aの幅Wが、ミシン目17の裏ライナ2の側の各切れ目31bの幅Wよりも小さいものとなる。また、図3に示すように、ミシン目17の表ライナ1の側の切れ目31aの周縁部32は凸形状となり、ミシン目17の裏ライナ2の側の切れ目31bの周縁部33は凹形状となる。
そして、このようにして逆罫線16とミシン目17とが形成された段ボールシート55は、逆罫線16を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ1)の側と、ミシン目17を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ2)の側とが相互に逆の関係となっているため、ミシン目17が比較的割れを生じにくいものとなっている。すなわち、例えば図20(A)に示すように、裏ライナ2の側が凹んだ通常罫線100と、裏ライナ2の側から切り込まれるミシン目17とを重ねて形成した場合、通常罫線100を形成する際に裏ライナ2が引っ張られて大きな負荷を受け、また、ミシン目17を形成する際にも、ミシン目形成ナイフ89の刃部96の厚みによって裏ライナ2は表ライナ1よりも大きな負荷を受ける。つまり、裏ライナ2の側に負荷が集中し、その結果、ミシン目17は裏ライナ2の側できわめて容易に割れやすいものとなる。これに対し、図20(B)に示すように表ライナ1の側が凹んだ逆罫線16と、裏ライナ2の側から切り込まれるミシン目17とを重ねて形成した場合、逆罫線16を形成する際に大きな負荷を受けるライナ(表ライナ1)の側と、ミシン目17を形成する際にミシン目形成ナイフ89の刃部96の厚みによって大きな負荷を受けるライナ(裏ライナ2)の側とが相互に逆の関係になる。つまり、裏ライナ2の側と表ライナ1の側とに負荷が分散され、これによりミシン目17は比較的割れを生じにくいものとなる。そのため、上述のようにして逆罫線16とミシン目17とが形成された段ボールシート55で段ボール箱40を形成すると、ミシン目17に沿って上フラップ11,12,13,14を折るときに、上フラップ11,12,13,14を表ライナ1の側(図5の周壁41の外側)に折っても、裏ライナ2の側(図5の周壁41の内側)に折っても、ミシン目17が割れるのを防止することができる。
上記実施形態のように、逆罫線形成装置64の補助フレーム83を、スリッタスコアラ50のフレーム79とは別個に形成すると、既設のスリッタスコアラ50を改造することで逆罫線形成装置64を導入することが可能となるが、新品のスリッタスコアラ50をコルゲートマシンに導入する場合等においては、例えば、逆罫線形成装置64をスリッタスコアラ50のフレーム79内に一体の装置として組み込むことも可能である。
また、上記実施形態では、逆罫線形成装置64を、スリッタスコアラ50の上流側に配置した例を挙げて説明したが、逆罫線形成装置64を、スリッタスコアラ50の下流側かつミシン目形成装置51の上流側に配置することも可能である。また、逆罫線形成装置64およびミシン目形成装置51を、上流側から下流側に向かって逆罫線形成装置64、ミシン目形成装置51の順で、スリッタスコアラ50の上流側に配置してもよい。
また、上記実施形態では、上下の逆罫線リング67,68を、通常罫線リング58,59が固定された上下の回転軸56,57とは別個の回転軸65,66に固定したが、上下の逆罫線リング67,68を、通常罫線リング58,59が固定された上下の回転軸56,57に固定することも可能である。
上記実施形態では、コルゲートマシンの途中で帯状に連続する段ボールシート55に逆罫線16とミシン目17とを順に形成するミシン目形成装置51を例に挙げて説明したが、図19に示すように、コルゲートマシンで製造された枚葉の段ボールシート55を所定の幅寸法に断裁する断裁機の一部として設けたミシン目形成装置51を採用することも可能である。
図19に、枚葉の段ボールシート用のミシン目形成装置51を示す。このミシン目形成装置51は、例えば、枚葉の段ボールシート55を所定の幅寸法に断裁する断裁機を改造したものである。以下、図12に示す実施形態に対応する部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
ミシン目形成装置51は、上流側から下流側に向かって順に、枚葉の段ボールシート55を支持する給紙テーブル48、上下の逆罫線リング67,68、ミシン目形成ナイフ89、排紙テーブル49が設けられている。ここで、逆罫線リング67,68と軸方向に並ぶように図示しない上下の通常罫線リング58,59を設けてもよい。また、ミシン目形成ナイフ89と軸方向に並ぶように図示しないスリッタナイフ78を設け、そのスリッタナイフ78で段ボールシート55を所定の幅寸法に裁断するようにしてもよい。
このミシン目形成装置51の使用例を説明する。給紙テーブル48で支持された枚葉の段ボールシート55を送り込むと、段ボールシート55が上下の逆罫線リング67,68の間に挟み込まれたときに、上側の逆罫線リング67の溝部72と下側の逆罫線リング68の凸部70との間に段ボールシート55が挟み込まれることで下側(すなわち表ライナ1の側)が凹んだ逆罫線16が形成される。その後、ミシン目形成ナイフ89によって逆罫線16内にミシン目17が形成される。
上記実施形態では、各上フラップ11,12,13,14の長さがいずれも同じ形状の段ボール箱40(いわゆるA式の段ボール箱)を例に挙げて説明したが、この発明は、他の形式の段ボール箱(例えば、周壁41の上端開口を1枚で閉塞する大きさの上フラップ11,12,13,14を有し、その上フラップ11,12,13,14の先端に連設した差込片を周壁41の内側に差し込んで蓋をなすいわゆるB式の段ボール箱)にも適用することができる。
また、上記実施形態では、方形の周壁41を有する段ボール箱40を例に挙げて説明したが、この発明は、八角形の周壁41を有する段ボール箱(いわゆるコーナーカットの段ボール箱)など、方形以外の周壁41を有する段ボール箱に適用してもよい。またこの発明は、周壁41の上端に上フラップ11,12,13,14を有するが、周壁41の下端には下フラップ21,22,23,24が無い段ボール箱(いわゆる半A式の段ボール箱)に適用してもよく、例えば、トレイの上に半A式の段ボール箱をカバーとして被せる2ピースの形態にも使用することができる。
1 表ライナ
2 裏ライナ
3 中しん
11,12,13,14 上フラップ
16 逆罫線
17 ミシン目
31,31a,31b 切れ目
32,33 周縁部
40 段ボール箱
41 周壁
51 ミシン目形成装置
55 段ボールシート
64 逆罫線形成装置
67,68 逆罫線リング
89 ミシン目形成ナイフ
96 刃部
97,98,99 切れ刃
,W

Claims (6)

  1. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中しん(3)とを有する段ボールを前記裏ライナ(2)が内側になるように筒状に折り曲げて形成される周壁(41)と、
    前記周壁(41)の一端に連設されたフラップ(11,12,13,14)とを有する段ボール箱において、
    前記フラップ(11,12,13,14)と前記周壁(41)の境界部分には、表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)が形成され、
    前記逆罫線(16)の上に、裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなる前記フラップ(11,12,13,14)の切り離し用のミシン目(17)が重ねて形成され、
    前記ミシン目(17)は、ミシン目(17)の延びる方向に直交する方向の表ライナ(1)側の前記各切れ目(31a)の幅(W)が、ミシン目(17)の延びる方向に直交する方向の裏ライナ(2)側の前記各切れ目(31b)の幅(W)よりも小さくなるように形成されている、
    ことを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記ミシン目(17)は、表ライナ(1)側の前記切れ目(31a)の周縁部(32)が凸形状となり、裏ライナ(2)側の前記切れ目(31b)の周縁部(33)が凹形状となるように形成されている請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中しん(3)とを有する段ボールシート(55)を表ライナ(1)側と裏ライナ(2)側とから一対の逆罫線リング(67,68)で挟み込むことにより表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)を前記段ボールシート(55)に形成する逆罫線形成工程と、
    その逆罫線形成工程の後、前記逆罫線(16)内に、裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなるミシン目(17)をミシン目形成ナイフ(89)で形成するミシン目形成工程とを有し、
    前記ミシン目形成ナイフ(89)として、裏ライナ(2)の側から表ライナ(1)の側に向けて前記段ボールシート(55)に切り込む構成のものを用いる、
    ことを特徴とする段ボールシートのミシン目形成方法。
  4. 前記ミシン目形成ナイフ(89)として、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部(96)が外周に一定間隔に設けられた円盤状のナイフを用い、
    前記各刃部(96)は、半径方向外側の縁の切れ刃(97)と、回転方向前側の縁の切れ刃(98)と、回転方向後側の縁の切れ刃(99)とを有する構成のものである請求項3に記載の段ボールシートのミシン目形成方法。
  5. 表ライナ(1)と、裏ライナ(2)と、前記表ライナ(1)と前記裏ライナ(2)の間に設けられた中しん(3)とを有する段ボールシート(55)を表ライナ(1)側と裏ライナ(2)側とから一対の逆罫線リング(67,68)で挟み込むことにより表ライナ(1)側が凹んだ溝状の逆罫線(16)を前記段ボールシート(55)に形成する逆罫線形成装置(64)と、
    前記一対の逆罫線リング(67,68)の下流側に配置され、前記逆罫線(16)内に、裏ライナ(2)側と表ライナ(1)側の間を貫通する多数の切れ目(31)からなるミシン目(17)を形成するミシン目形成ナイフ(89)とを有し、
    前記ミシン目形成ナイフ(89)は、裏ライナ(2)の側から表ライナ(1)の側に向けて前記段ボールシート(55)に切り込む構成のものである、
    ことを特徴とする段ボールシートのミシン目形成装置。
  6. 前記ミシン目形成ナイフ(89)は、半径方向外方に突出した形状の複数の刃部(96)が外周に一定間隔に設けられた円盤状のナイフであり、
    前記各刃部(96)は、半径方向外側の縁の切れ刃(97)と、回転方向前側の縁の切れ刃(98)と、回転方向後側の縁の切れ刃(99)とを有する構成のものである請求項5に記載の段ボールシートのミシン目形成装置。
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