JP2020152119A - ブランクシートの製造方法 - Google Patents

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博幸 家永
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Abstract

【課題】多角形の包装箱のブランクシートの製造効率を高めることができるブランクシートの製造方法を提供する。【解決手段】隣り合う側壁11,13の間に傾斜壁16Aが形成されているブランクシートS1の製造方法である。まず、二本の横罫線L1,L2が形成された紙製の基材シートSを用意する。次に、縦方向に移動する基材シートSに対して、クリーザによって、第一縦罫線L12を形成する。また、スロッタの外周部に取り付けられた切断刃によって、第一縦罫線L12の延長線上に切り込み溝L31を形成する。次に、縦方向に移動する基材シートSに対して、ロータリーダイカッタ141の抜き型142によって、隣り合うフラップ21,22の側部を切り取る。また、第一縦罫線L12の横に第二縦罫線L21を形成して傾斜壁16Aを形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、ブランクシートの製造方法に関する。
包装箱としては、平面視で六角形の胴部と、胴部の上下の開口部を閉塞している上下の蓋部と、を備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。このような六角形の包装箱では、四つの側壁の外面に加えて、隣り合う側壁の間の傾斜壁の外面にも商品情報を印刷できるため、顧客が多方向から商品情報を視認できる。
特開2017−061341号公報
前記した多角形の包装箱のブランクシートは、段ボール製の基材シートを平盤ダイカッタによって打ち抜くことで形成している。
平盤ダイカッタでは、平らな抜き型を上下方向に移動させて、基材シートを打ち抜いており、搬送路上で基材シートを停止させる必要があるため、ブランクシートの製造効率が低下するという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、多角形の包装箱のブランクシートの製造効率を高めることができるブランクシートの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、隣り合う側壁の間に傾斜壁が形成されるとともに、前記側壁に蓋部のフラップが連設されているブランクシートの製造方法である。まず、横方向に延びている二本の横罫線が、横方向に直交する縦方向に間隔を空けて形成された紙製の基材シートを用意する。次に、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するクリーザによって、前記側壁の側縁部となる第一縦罫線を形成する。また、横方向の軸回りに回転するスロッタの外周部に取り付けられた切断刃によって、前記第一縦罫線の延長線上に切り込み溝を形成する。次に、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するロータリーダイカッタの外周面に取り付けられた抜き型によって、横方向に隣り合う前記フラップの少なくとも一方の側部を切り取る。また、前記第一縦罫線の横に第二縦罫線を形成し、前記第一縦罫線と前記第二縦罫線との間に前記傾斜壁を形成する。
本発明のブランクシートの製造方法では、基材シートを一方向に移動させてクリーザ、スロッタおよびロータリーダイカッタを通過させることで、基材シートに側壁および傾斜壁を形成できる。すなわち、本発明のブランクシートの製造方法では、基材シートを加工する際に、基材シートを停止させる必要がないため、多角形の包装箱のブランクシートを高速に連続して製造できる。
また、本発明のブランクシートの製造方法では、平盤ダイカッタを用いて基材シートに罫線を形成する場合に比べて、罫線の深さを調整し易いため、基材シートの厚さに応じて折り曲げに適した深さの罫線を形成できる。
前記基材シートを縦方向に移動させる搬送路に前記クリーザ、前記スロッタおよび前記ロータリーダイカッタを設けて、一つのユニットを構成することが好ましい。
また、横方向に並べられた四つの前記クリーザによって、前記基材シートに前記第一縦罫線を形成するとともに、横方向に並べられた四つの前記スロッタによって、前記基材シートに前記切り込み溝を形成することが好ましい。
本発明のブランクシートの製造方法において、前記した構成の製函機を用いた場合には、ロータリーダイカッタの抜き型を変えて、基材シートに第二縦罫線を形成しないようにすると、四つの側壁が連続して配置されたA式の包装箱のブランクシートを製造できる。このように、本発明のブランクシートの製造方法は、一般的なA式の包装箱のブランクシートを製造可能な製函機で実施できるため、六角形や八角形の多角形の包装箱の製造コストを低減できる。
前記したブランクシートの製造方法において、前記傾斜壁の縦方向の端部が、前記横罫線よりも縦方向の外側に配置されるように、前記抜き型によって前記基材シートの一部を切り取ることが好ましい。
このようなブランクシートから包装箱を組み立てると、傾斜壁の縦方向の端部が側壁の縦方向の端部よりも突出する。これにより、フラップを閉じたときに、フラップによって傾斜壁の内面を支持し易くなる。
そして、フラップによって傾斜壁の内面を支持することで、胴部が空の状態でも胴部を設計時に意図した通りの多角形に形成でき、その形状を維持できる。
本発明のブランクシートの製造方法では、基材シートを停止させることなく、基材シートを一方向に移動させながらブランクシートを形成できるため、多角形の包装箱のブランクシートの製造効率を高めることができる。
本発明の第一実施形態に係る包装箱を上から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るブランクシートを示した図である。 本発明の第一実施形態に係るブランクシートの製造方法に用いる製函機を示した概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係るブランクシートの製造方法においてクリーザおよびスロッタを通過する工程を示した図である。 本発明の第一実施形態に係るブランクシートの製造方法においてロータリーダイカッタを通過する工程を示した図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱を下から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るブランクシートの製造方法においてロータリーダイカッタを通過する工程を示した図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
[第一実施形態]
第一実施形態のブランクシートの製造方法は、図1に示すように、六角形の胴部10を有する包装箱1AのブランクシートS1(図2参照)を製造する方法である。
第一実施形態の包装箱1Aは、六角形の多角筒状に形成された胴部10と、胴部10の上下の開口部を閉塞している上下一対の蓋部20,20と、を備えている。
包装箱1Aは、図2に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートS1を各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図2に示すブランクシートS1は内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートS1の各罫線(折線)は、ブランクシートS1の表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
胴部10は、図1に示すように、前後一対の前側壁11および後側壁12と、左右一対の左側壁13および右側壁14と、を備えている。また、胴部10は、隣り合う前側壁11と左側壁13との間に形成された第一傾斜壁16Aと、隣り合う後側壁12と右側壁14との間に形成された第二傾斜壁16Bと、を備えている。胴部10の上面および下面には、平面視で六角形の開口部が形成されている。
第一傾斜壁16Aは、胴部10の左前の角部に形成されている。第一傾斜壁16Aは、第二縦罫線L21を介して前側壁11の左縁部に連設されるとともに、第一縦罫線L12を介して左側壁13の前縁部に連設されている。第一傾斜壁16Aは、細長い長方形に形成されており、前側壁11および左側壁13に対して傾斜している。
第二傾斜壁16Bは、胴部10の右後の角部に形成されている。第二傾斜壁16Bは、第二縦罫線L22を介して後側壁12の右縁部に連設されるとともに、右側壁14の後縁部に連設されている。第二傾斜壁16Bは、細長い長方形に形成されており(図2参照)、後側壁12および右側壁14に対して傾斜している。
第二傾斜壁16Bの右縁部には、第一縦罫線L14を介して接合片15が連設されている。接合片15は細長い長方形に形成されている(図2参照)。接合片15の外面は、右側壁14の内面に接着剤によって接合されている。このようにして、第二傾斜壁16Bは、右側壁14の後縁部に連設されている。
ブランクシートS1(図2参照)を各罫線で折り曲げつつ、接合片15を右側壁14の内面に接合すると、前側壁11、後側壁12、左側壁13、右側壁14、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bによって、平面視で六角形の筒状の胴部10が形成される。
上側の蓋部20は、胴部10の上側の開口部を閉塞するものであり、前後一対の内フラップ21,21および左右一対の外フラップ22,22を備えている。
前側の内フラップ21は、横罫線L1を介して前側壁11の上縁部に連設されている。前側の内フラップ21は、上側の開口部の前側の領域を塞いでいる。
前側の内フラップ21の左縁部は、左側壁13および第一傾斜壁16Aの両内面に沿って形成されている。前側の内フラップ21の右縁部は、右側壁14の内面に沿って形成されている。
前側の内フラップ21は、胴部10の上側の開口部に入り込んでおり、前側の内フラップ21の両側縁部が左側壁13、右側壁14および第一傾斜壁16Aの各内面に接している。
後側の内フラップ21は、横罫線L1を介して後側壁12の上縁部に連設されている。後側の内フラップ21は、上側の開口部の後側の領域を塞いでいる。
後側の内フラップ21の右縁部は、右側壁14および第二傾斜壁16Bの両内面に沿って形成されている。後側の内フラップ21の左縁部は、左側壁13の内面に沿って形成されている。
後側の内フラップ21は、胴部10の上側の開口部に入り込んでおり、後側の内フラップ21の両側縁部が左側壁13、接合片15および第二傾斜壁16Bの各内面に接している。
なお、第一実施形態では、後側の内フラップ21が接合片15の内面に接しているが、後側の内フラップ21が右側壁14の内面に接するように構成してもよい。
包装箱1Aでは、胴部10に対して前後の内フラップ21,21を閉じると、胴部10の上側の開口部内に両内フラップ21,21が入り込み、両内フラップ21,21によって胴部10の内面が支持される。したがって、胴部10が空の状態でも胴部10を正確に六角形に形成し、その形状を維持できる。
左側の外フラップ22は、横罫線L1を介して左側壁13の上縁部に連設されている。左側の外フラップ22は、前後の内フラップ21,21の上面の左半分に重なっている。また、左側の外フラップ22の後縁部は、後側壁12の上縁部に重なっている。
右側の外フラップ22は、横罫線L1を介して右側壁14の上縁部に連設されている。右側の外フラップ22は、前後の内フラップ21,21の上面の右半分に重なっている。また、右側の外フラップ22の前縁部は、前側壁11の上縁部に重なっている。
第一実施形態の包装箱1Aでは、接合片15が右側壁14の内面に接合されており、接合片15は外フラップ22に覆われるため、複数の包装箱1Aを積み上げたときの上部からの荷重によって接合片15が剥がれるのを防ぐことができる。
下側の蓋部20は、胴部10の下側の開口部を閉塞するものであり、前後一対の内フラップ21,21および左右一対の外フラップ22,22を備えている。下側の蓋部20と上側の蓋部20とは上下対称な構成である。
下側の蓋部20において、前側の内フラップ21は、横罫線L2を介して前側壁11の下縁部に連設され、後側の内フラップ21は、横罫線L2を介して後側壁12の下縁部に連設されている。
下側の蓋部20において、左側の外フラップ22は、横罫線L2を介して左側壁13の下縁部に連設され、右側の外フラップ22は、横罫線L2を介して右側壁14の下縁部に連設されている。
下側の蓋部20では、前後の内フラップ21,21の下面に左右の外フラップ22,22が重なっている。
下側の蓋部20では、前後の内フラップ21,21が胴部10の下側の開口部に入り込んでおり、両内フラップ21,21によって胴部10の内面が支持されている。
図2に示すブランクシートS1では、図2の右側から左側に向けて、右側壁14、前側壁11、第一傾斜壁16A、左側壁13、後側壁12、第二傾斜壁16B、接合片15が横方向(図2の左右方向)に連設されている。
ブランクシートS1において、右側壁14の左縁部には、縦方向(図2の横方向に直交する方向)に延びている第一縦罫線L11を介して、前側壁11の右縁部が連設されている。
ブランクシートS1において、前側壁11の左縁部には、縦方向に延びている第二縦罫線L21を介して、第一傾斜壁16Aの右縁部が連設されている。
ブランクシートS1において、第一傾斜壁16Aの左縁部には、第一縦罫線L12を介して左側壁13の右縁部が連設されている。
ブランクシートS1において、左側壁13の左縁部には、第一縦罫線L13を介して後側壁12の右縁部に連設されている。
ブランクシートS1において、後側壁12の左縁部には、第二縦罫線L22を介して第二傾斜壁16Bの右縁部に連設されている。
ブランクシートS1において、第二傾斜壁16Bの左縁部には、第一縦罫線L14を介して接合片15の左縁部が連設されている。
ブランクシートS1において、縦方向の一方の縁部(図2の奥側の縁部)は、包装箱1A(図1参照)を組み立てたときに上縁部となる。また、ブランクシートS1において、縦方向の他方の縁部(図2の手前側の縁部)は、包装箱1Aを組み立てたときに下縁部となる。
前側壁11および後側壁12の縦方向の一方の縁部には、横罫線L1を介して上側の内フラップ21,21がそれぞれ連設されている。
前側壁11および後側壁12の縦方向の他方の縁部には、横罫線L2を介して下側の内フラップ21,21がそれぞれ連設されている。
左側壁13および右側壁14の縦方向の一方の縁部には、横罫線L1を介して上側の外フラップ22,22がそれぞれ連設されている。
左側壁13および右側壁14の縦方向の他方の縁部には、横罫線L2を介して下側の外フラップ22,22がそれぞれ連設されている。
右側壁14に連設された外フラップ22と前側壁11に連設された内フラップ21との間には、縦方向に延びている切り込み溝L31が形成されている。この切り込み溝L31は、第一縦罫線L11の延長線上に形成されている。
左側壁13に連設された外フラップ22と後側壁12に連設された内フラップ21との間には、切り込み溝L31が形成されている。この切り込み溝L31は、第一縦罫線L13の延長線上に形成されている。
前側壁11に連設された内フラップ21と左側壁13に連設された外フラップ22との間には、切り取り領域Kが形成されている。この切り取り領域Kは、第一傾斜壁16Aの縦方向の側方に形成されている。
後側壁12に連設された内フラップ21の左側には、切り取り領域Kが形成されている。この切り取り領域Kは、第二傾斜壁16Bおよび接合片15の縦方向の側方に形成されている。
次に、ブランクシートS1を製造するための製函機100について説明する。
製函機100は、図3に示すように、搬送路110と、印刷部120と、クリーザースロッタ部130と、切り抜き部140と、接合部150と、を一つのユニットにしたものである。
搬送路110は、基材シートSを移動させる搬送装置であり、複数のローラを備えている。搬送路110の一端には基材シートSの供給部111が設けられ、他端にはブランクシートS1の排出部112が設けられている。搬送路110は、供給部111から排出部112に向けて基材シートSを移動させる。
搬送路110の供給部111と排出部112との間に、印刷部120、クリーザースロッタ部130、切り抜き部140および接合部150が設けられている。
基材シートSは、図4に示すように、横方向(図4の左右方向)に延びている長方形の段ボール製のシートである。
搬送路110(図3参照)は、基材シートSを縦方向の一方(図4の奥側)から他方(図4の手前側)に向けて移動させる。
印刷部120では、図3に示すように、基材シートSを移動させながら、基材シートSの外面に印刷する。印刷部120は、横方向の軸回りに回転する円筒状の印刷用ロール121を備えている。
印刷部120では、印刷用ロール121の外周面に取り付けられた印板(図示せず)にインキを転移させている。そして、基材シートSが印刷用ロール121を通過したときに、印刷用ロール121の印板が基材シートSの外面を転動することで、基材シートSの外面に印刷される。印刷部120には、インキの色ごとに複数の印刷用ロール121が設けられている。
クリーザースロッタ部130は、印刷部120に対して基材シートSの搬送方向の下流側に配置されている。
クリーザースロッタ部130は、図4に示すように、基材シートSを移動させながら、基材シートSに四本の第一縦罫線L11〜L14および八本の切り込み溝L31を形成する装置である。
クリーザースロッタ部130は、横方向の軸回りに回転する四つのクリーザ131と、横方向の軸回りに回転する四つのスロッタ135と、を備えている。
クリーザ131は、横方向(搬送方向に直交する方向)の軸回りに回転する円板状の部材である。四つのクリーザ131が左右方向に間隔を空けて一本の回転軸132に取り付けられている。クリーザ131の外周面には、周方向に延びている凸部が形成されている。
基材シートSが各クリーザ131を通過したときに、各クリーザ131の外周面が基材シートSの内面に押し付けられて転動することで、基材シートSの内面に四本の第一縦罫線L11〜L14が形成される。
スロッタ135は、横方向の軸回りに回転する円板状の部材である。四つのスロッタ135が左右方向に間隔を空けて一本の回転軸136に取り付けられている。各スロッタ135は、各クリーザ131に対して基材シートSの搬送方向の下流側に並設されている。スロッタ135の外周面には、切断刃137が取り付けられている。
基材シートSが各スロッタ135を通過したときに、各スロッタ135の切断刃137によって基材シートSが切り抜かれる。これにより、第一縦罫線L11〜L14の延長線上に切り込み溝L31が形成されるとともに、接合片15の縦方向に連設している部位が切り取られる。切り込み溝L31は、第一縦罫線L11〜L14に対して縦方向の一方側および他方側に形成される。
切り抜き部140は、図3に示すように、クリーザースロッタ部130に対して基材シートSの搬送方向の下流側に配置されている。
切り抜き部140では、図5に示すように、基材シートSを移動させながら、基材シートSの一部を切り取るとともに、二本の第二縦罫線L21,L22を形成する。
切り抜き部140は、横方向の軸回りに回転する円筒状のロータリーダイカッタ141を備えている。
ロータリーダイカッタ141の外周面には、複数の抜き型142が取り付けられている。抜き型142には、基材シートSの一部を切り取るための刃部と、基材シートSに第二縦罫線L21,L22を形成するための凸部とが設けられている。
基材シートSが切り抜き部140を通過したときに、ロータリーダイカッタ141が基材シートSの内面を転動し、各抜き型142が基材シートSの内面に押し付けられる。
これにより、基材シートSは、前側壁11に連設された内フラップ21の左縁部が切り取られるとともに、後側壁12に連設された内フラップ21の左縁部が切り取られる。
また、基材シートSには、縦方向に延びている二本の第二縦罫線L21,L22が抜き型142によって形成される。右側の第二縦罫線L21は、第一縦罫線L12の右側に間隔を空けて形成され、第一縦罫線L12に平行している。左側の第二縦罫線L21は、第一縦罫線L14の右側に間隔を空けて形成され、第一縦罫線L14に平行している。
図3に示すように、基材シートSが印刷部120、クリーザースロッタ部130、切り抜き部140を通過することで、ブランクシートS1が形成される。
接合部150は、ブランクシートS1を移動させながら、駆動ベルト151およびガイド部材(図示せず)によって、ブランクシートS1を折り畳む。また、接合部150は、接合片15(図2参照)の外面に接着剤を塗布して、接合片15を右側壁14(図2参照)の内面に接合する。
接合部150を通過したブランクシートS1は、排出部112のテーブル上に積み重ねられる。
次に、第一実施形態におけるブランクシートS1の製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、二本の横罫線L1,L2が縦方向に間隔を空けて形成された基材シートSを用意する。基材シートSはコルゲータによって製造される。
図3に示すように、供給部111に多数の基材シートSを積み重ねて配置すると、搬送路110によって基材シートSが印刷部120に一枚ずつ送り込まれる。
印刷部120によって印刷された基材シートSは、クリーザースロッタ部130に送り込まれる。
クリーザースロッタ部130では、図4に示すように、四つのクリーザ131によって基材シートSの内面に四本の第一縦罫線L11〜L14が形成される。
これにより、基材シートSには、両横罫線L1,L2および二本の第一縦罫線L11,L12に囲まれた前側壁11が形成されるとともに、両横罫線L1,L2および二本の第一縦罫線L13,L14に囲まれた後側壁12が形成される。
また、基材シートSには、両横罫線L1,L2、第一縦罫線L11および右縁部に囲まれた右側壁14が形成されるとともに、両横罫線L1,L2および二本の第一縦罫線L12,L13に囲まれた左側壁13が形成される。
また、基材シートSは、クリーザ131からスロッタ135に送り込まれる。そして、四つのスロッタ135によって、各第一縦罫線L11〜L14の延長線上に切り込み溝L31が形成されるとともに、接合片15の縦方向に連設している部位が切り取られる。
これにより、基材シートSには、前側壁11の縦方向の一方および他方に連設された二つの内フラップ21,21と、後側壁12の縦方向の一方および他方に連設された二つの内フラップ21,21と、が形成される。
また、基材シートSには、右側壁14の縦方向の一方および他方に連設された二つの外フラップ22,22と、左側壁13の縦方向の一方および他方に連設された二つの外フラップ22,22と、後側壁12に連設された接合片15と、が形成される。
続いて、基材シートSは、図3に示すように、クリーザースロッタ部130から切り抜き部140に送り込まれる。
切り抜き部140では、図5に示すように、ロータリーダイカッタ141の抜き型142によって、基材シートSの一部を切り取るとともに、基材シートSに二本の第二縦罫線L21,L22が形成される。
基材シートSに二本の第二縦罫線L21,L22が形成されることで、前側壁11は第一縦罫線L11と第二縦罫線L21との間の領域となる。また、後側壁12は、第一縦罫線L13と第二縦罫線L22との間の領域となる。
また、第一縦罫線L12と第二縦罫線L21との間には、第一傾斜壁16Aが形成されるとともに、第一縦罫線L14と第二縦罫線L22との間には、第二傾斜壁16Bが形成される。
基材シートSは、前側壁11に連設された内フラップ21の左縁部が抜き型142によって切り取られる。これにより、前側壁11に連設された内フラップ21と左側壁13に連設された外フラップ22との間に切り取り領域Kが形成される。
また、基材シートSは、後側壁12に連設された内フラップ21の左縁部が抜き型142によって切り取られる。これにより、後側壁12に連設された内フラップ21の左側に切り取り領域Kが形成される。
第一実施形態では、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bの縦方向の両端部が、横罫線L1,L2よりも僅かに縦方向の外側に配置されるように、抜き型142によって基材シートSの一部を切り取っている。
このようにして、基材シートSに前側壁11、後側壁12、左側壁13、右側壁14、第一傾斜壁16A、第二傾斜壁16B、接合片15、内フラップ21および外フラップ22を形成することで、ブランクシートS1が形成される。
以上のような第一実施形態のブランクシートS1の製造方法では、図3に示すように、基材シートSを一方向に移動させて、クリーザ131、スロッタ135およびロータリーダイカッタ141を通過させることで、ブランクシートS1を形成できる。
すなわち、第一実施形態のブランクシートS1の製造方法では、基材シートSを加工する際に、基材シートSを停止させる必要がない。したがって、六角形の包装箱1A(図1参照)のブランクシートS1を高速に連続して製造でき、ブランクシートS1の製造効率を高めることができる。
また、第一実施形態のブランクシートS1の製造方法では、平盤ダイカッタを用いて基材シートSに罫線を形成する場合に比べて、罫線の深さを調整し易いため、基材シートSの厚さに応じて折り曲げに適した深さの罫線を形成できる。
第一実施形態のブランクシートS1の製造方法に用いた製函機100では、図5に示すロータリーダイカッタ141の抜き型142を変えて、基材シートSに第二縦罫線L21,L22を形成しないようにすることができる。このようにすると、四つの側壁が横方向に連続して配置されたA式の包装箱のブランクシートを形成できる。
つまり、六角形の包装箱1A(図1参照)のブランクシートS1と、A式の包装箱のブランクシートとを同じ製函機100および工程で製造できる。また、A式の包装箱のブランクシートの製造から六角形の包装箱1AのブランクシートS1の製造に切り替えるときに、スロッタ135から切断刃137(図4参照)を取り外す必要がない。そのため、A式の包装箱のブランクシートの製造と六角形の包装箱1AのブランクシートS1の製造とを速やかに切り換えることができる。
このように、第一実施形態のブランクシートS1の製造方法は、一般的なA式の包装箱のブランクシートを製造可能な製函機100で実施できるため、六角形の包装箱1Aの製造コストを低減できる。
また、第一実施形態のブランクシートS1の製造方法では、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bの縦方向の両端部が、横罫線L1,L2よりも僅かに縦方向の外側に配置されるように、抜き型142によって基材シートSの一部を切り取っている。
このようなブランクシートS1から包装箱1Aを組み立てると、図1に示すように、傾斜壁16A,16Bの上端部および下端部が、各側壁11〜14の上端部および下端部よりも突出する。これにより、内フラップ21を閉じたときに、内フラップ21によって傾斜壁16A,16Bの内面を支持し易くなる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
第一実施形態のブランクシートS1には、図1に示すように、胴部10の上側の開口部を閉塞する蓋部20となる内フラップ21および外フラップ22が形成されている。しかしながら、蓋部20の構成は限定されるものではなく、蓋部20の中央部が開口するように構成してもよい。また、上側の蓋部20となるフラップを設けることなく、胴部10の上側の開口部が開口したトレイ形状の包装箱が形成されるように構成してもよい。
また、側壁11〜14および傾斜壁16A,16Bの幅や高さは限定されるものではない。また、傾斜壁16A,16Bの数も限定されるものではない。また、側壁11〜14に対する傾斜壁16A,16Bの傾斜角度も限定されるものではない。例えば、各側壁11〜14および各傾斜壁16A,16Bを同じ幅に形成して、胴部10を正六角形に形成してもよい。
第一実施形態のブランクシートS1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によってブランクシートS1を形成できる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のブランクシートの製造方法について説明する。
第二実施形態のブランクシートの製造方法は、図6に示す六角形の包装箱1BのブランクシートS2(図7参照)を製造する方法である。
第二実施形態の包装箱1Bは、第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と略同様な構成であり、下側の蓋部30の構成が異なっている。
第二実施形態の下側の蓋部30は、前側壁11の下縁部に連設された前部フラップ31と、左側壁13および右側壁14の下縁部に連設された左右一対の側部フラップ32,32と、後側壁12の下縁部に連設された後部フラップ33と、を備えている。
前部フラップ31は、横罫線L2を介して前側壁11の下縁部に連設されている。前部フラップ31は、胴部10の下側の開口部の前側の領域を塞いでいる。
前部フラップ31の右縁部は、左側壁13および第一傾斜壁16Aの内面に沿って形成されている。前部フラップ31が胴部10の下側の開口部に入り込んだ状態では、前部フラップ31の右縁部が第一傾斜壁16Aの内面に接している。
左側の側部フラップ32は、横罫線L2を介して左側壁13の下縁部に連設されている。左側の側部フラップ32の前部は、前部フラップ31の下面に重ねられている。
左側の側部フラップ32の後縁部は、後側壁12および第二傾斜壁16Bの内面に沿って形成されている。左側の側部フラップ32が胴部10の下側の開口部に入り込んだ状態では、左側の側部フラップ32の後縁部が第二傾斜壁16Bの内面に接している。
右側の側部フラップ32は、横罫線L2を介して右側壁14の下縁部に連設されている。右側の側部フラップ32の前部は、前部フラップ31の下面に重ねられている。
後部フラップ33は、横罫線L2を介して後側壁12の下縁部に連設されている。後部フラップ33は、基端部から先端部に向かうに連れて左右方向の幅が狭くなる台形状に形成されている。
下側の蓋部30を閉じるときには、後部フラップ33を左右の側部フラップ32,32の下面に重ねるとともに、先端部を前部フラップ31の中央部の上面側に差し込む。
下側の蓋部30は、前部フラップ31、左右の側部フラップ32,32および後部フラップ33をアメリカンロック方式に組み合わせることで閉じられている。
次に、第二実施形態におけるブランクシートS2の製造方法について説明する。
図7に示す第二実施形態のブランクシートS2は、前記した第一実施形態の製函機100(図3参照)を用いて製造できる。第二実施形態では、ロータリーダイカッタ141に取り付けられた抜き型142の形状が第一実施形態と異なっている。
第二実施形態のブランクシートS2の製造方法では、第一実施形態と同様に、二本の横罫線L1,L2が形成された基材シートSを用意し、印刷部において基材シートSに印刷する。その後、クリーザースロッタ部において、基材シートSに第一縦罫線L11〜L14および切り込み溝L31を形成する。
続いて、切り抜き部140において、ロータリーダイカッタ141の抜き型142によって、基材シートSの一部が切り取られることで、基材シートSに前部フラップ31、左右の側部フラップ32,32および後部フラップ33が形成される。また、抜き型142によって基材シートSに第二縦罫線L21,L22が形成され、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bが形成される。このようにして、ブランクシートS2が形成される。
以上のような第二実施形態のブランクシートS2の製造方法では、基材シートSを一方向に移動させながらブランクシートS2を形成できる。したがって、図6に示すアメリカンロック方式の蓋部30を有する六角形の包装箱1Bの製造効率を高めることができる。
また、第二実施形態のブランクシートS2の製造方法では、一般的なA式の包装箱のブランクシートを製造可能な製函機で実施できるため、アメリカンロック方式の蓋部20を有する六角形の包装箱1Bの製造コストを低減できる。
以上、本発明の第二実施形態について説明したが、本発明は前記第二実施形態に限定されることなく、前記第一実施形態と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、第二実施形態では、第一実施形態と同様に、上側の蓋部の形状は限定されるものではなく、上側の蓋部の中央部が開口するように構成してもよい。また、上側の開口部が開口したトレイ形状の包装箱が形成されるように構成してもよい。
また、第二実施形態では、第一実施形態と同様に、側壁11〜14および傾斜壁16A,16Bの幅や高さは限定されるものではない。また、傾斜壁16A,16Bの数も限定されるものではない。また、側壁11〜14に対する傾斜壁16A,16Bの傾斜角度も限定されるものではない。
また、第二実施形態においても、第一実施形態と同様に各種公知の板紙によってブランクシートS2を形成できる。
1A 包装箱(第一実施形態)
1B 包装箱(第二実施形態)
10 胴部
11 前側壁
12 後側壁
13 左側壁
14 右側壁
15 接合片
16A 第一傾斜壁
16B 第二傾斜壁
20 蓋部(第一実施形態)
21 内フラップ
22 外フラップ
30 蓋部(第二実施形態)
31 前部フラップ
32 側部フラップ
33 後部フラップ
100 製函機
110 搬送路
111 供給部
112 排出部
120 印刷部
121 印刷用ロール
130 クリーザースロッタ部
131 クリーザ
132 回転軸
135 スロッタ
136 回転軸
137 切断刃
140 切り抜き部
141 ロータリーダイカッタ
142 抜き型
150 接合部
151 駆動ベルト
K 切り取り領域
L1 横罫線
L2 横罫線
L11 第一縦罫線
L12 第一縦罫線
L13 第一縦罫線
L14 第一縦罫線
L21 第二縦罫線
L22 第二縦罫線
L31 切り込み溝
S 基材シート
S1 ブランクシート(第一実施形態)
S2 ブランクシート(第二実施形態)
前記課題を解決するため、本発明は、隣り合う側壁の間に傾斜壁が形成されるとともに、前記側壁に蓋部のフラップが連設されているブランクシートの製造方法である。前記ブランクシートは、前側の前記側壁に連設された前部の前記フラップと、左右の前記側壁に連設された左右一対の側部の前記フラップと、後側の前記側壁に連設された後部の前記フラップと、を備えている。前記ブランクシートは、左右の側部の前記フラップの前部を、前部の前記フラップの下面に重ねるとともに、後部の前記フラップを左右の側部の前記フラップの下面に重ねて、後部の前記フラップの先端部を、前部の前記フラップの上面側に差し込むことで、前記蓋部を閉じる包装箱を形成するためのものである。
本発明のブランクシートの製造方法では、まず、横方向に延びている二本の横罫線が、横方向に直交する縦方向に間隔を空けて形成された紙製の基材シートを用意する。次に、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するクリーザによって、前記側壁の側縁部となる第一縦罫線を形成する。また、横方向の軸回りに回転するスロッタの外周部に取り付けられた切断刃によって、前記第一縦罫線の延長線上に切り込み溝を形成する。次に、縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するロータリーダイカッタの外周面に取り付けられた抜き型の刃部によって、横方向に隣り合う前記フラップの少なくとも一方の側部を切り取る。また、前記抜き型の凸部によって、前記第一縦罫線の横に第二縦罫線を形成し、前記第一縦罫線と前記第二縦罫線との間に前記傾斜壁を形成する。
本発明の参考例に係る包装箱を上から見た斜視図である。 本発明の参考例に係るブランクシートを示した図である。 本発明の参考例に係るブランクシートの製造方法に用いる製函機を示した概略構成図である。 本発明の参考例に係るブランクシートの製造方法においてクリーザおよびスロッタを通過する工程を示した図である。 本発明の参考例に係るブランクシートの製造方法においてロータリーダイカッタを通過する工程を示した図である。 本発明の実施形態に係る包装箱を下から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るブランクシートの製造方法においてロータリーダイカッタを通過する工程を示した図である。
本発明の実施形態および参考例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、実施形態および参考例の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
参考例
参考例のブランクシートの製造方法は、図1に示すように、六角形の胴部10を有する包装箱1AのブランクシートS1(図2参照)を製造する方法である。
参考例の包装箱1Aは、六角形の多角筒状に形成された胴部10と、胴部10の上下の開口部を閉塞している上下一対の蓋部20,20と、を備えている。
参考例の包装箱1Aでは、接合片15が右側壁14の内面に接合されており、接合片15は外フラップ22に覆われるため、複数の包装箱1Aを積み上げたときの上部からの荷重によって接合片15が剥がれるのを防ぐことができる。
次に、参考例におけるブランクシートS1の製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、二本の横罫線L1,L2が縦方向に間隔を空けて形成された基材シートSを用意する。基材シートSはコルゲータによって製造される。
図3に示すように、供給部111に多数の基材シートSを積み重ねて配置すると、搬送路110によって基材シートSが印刷部120に一枚ずつ送り込まれる。
印刷部120によって印刷された基材シートSは、クリーザースロッタ部130に送り込まれる。
参考例では、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bの縦方向の両端部が、横罫線L1,L2よりも僅かに縦方向の外側に配置されるように、抜き型142によって基材シートSの一部を切り取っている。
以上のような参考例のブランクシートS1の製造方法では、図3に示すように、基材シートSを一方向に移動させて、クリーザ131、スロッタ135およびロータリーダイカッタ141を通過させることで、ブランクシートS1を形成できる。
すなわち、参考例のブランクシートS1の製造方法では、基材シートSを加工する際に、基材シートSを停止させる必要がない。したがって、六角形の包装箱1A(図1参照)のブランクシートS1を高速に連続して製造でき、ブランクシートS1の製造効率を高めることができる。
また、参考例のブランクシートS1の製造方法では、平盤ダイカッタを用いて基材シートSに罫線を形成する場合に比べて、罫線の深さを調整し易いため、基材シートSの厚さに応じて折り曲げに適した深さの罫線を形成できる。
参考例のブランクシートS1の製造方法に用いた製函機100では、図5に示すロータリーダイカッタ141の抜き型142を変えて、基材シートSに第二縦罫線L21,L22を形成しないようにすることができる。このようにすると、四つの側壁が横方向に連続して配置されたA式の包装箱のブランクシートを形成できる。
つまり、六角形の包装箱1A(図1参照)のブランクシートS1と、A式の包装箱のブランクシートとを同じ製函機100および工程で製造できる。また、A式の包装箱のブランクシートの製造から六角形の包装箱1AのブランクシートS1の製造に切り替えるときに、スロッタ135から切断刃137(図4参照)を取り外す必要がない。そのため、A式の包装箱のブランクシートの製造と六角形の包装箱1AのブランクシートS1の製造とを速やかに切り換えることができる。
このように、参考例のブランクシートS1の製造方法は、一般的なA式の包装箱のブランクシートを製造可能な製函機100で実施できるため、六角形の包装箱1Aの製造コストを低減できる。
また、参考例のブランクシートS1の製造方法では、第一傾斜壁16Aおよび第二傾斜壁16Bの縦方向の両端部が、横罫線L1,L2よりも僅かに縦方向の外側に配置されるように、抜き型142によって基材シートSの一部を切り取っている。
このようなブランクシートS1から包装箱1Aを組み立てると、図1に示すように、傾斜壁16A,16Bの上端部および下端部が、各側壁11〜14の上端部および下端部よりも突出する。これにより、内フラップ21を閉じたときに、内フラップ21によって傾斜壁16A,16Bの内面を支持し易くなる。
以上、本発明の参考例について説明したが、本発明は前記参考例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
参考例のブランクシートS1には、図1に示すように、胴部10の上側の開口部を閉塞する蓋部20となる内フラップ21および外フラップ22が形成されている。しかしながら、蓋部20の構成は限定されるものではなく、蓋部20の中央部が開口するように構成してもよい。また、上側の蓋部20となるフラップを設けることなく、胴部10の上側の開口部が開口したトレイ形状の包装箱が形成されるように構成してもよい。
参考例のブランクシートS1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によってブランクシートS1を形成できる。
[実施形態]
次に、実施形態のブランクシートの製造方法について説明する。
施形態のブランクシートの製造方法は、図6に示す六角形の包装箱1BのブランクシートS2(図7参照)を製造する方法である。
施形態の包装箱1Bは、参考例の包装箱1A(図1参照)と略同様な構成であり、下側の蓋部30の構成が異なっている。
参考例の下側の蓋部30は、前側壁11の下縁部に連設された前部フラップ31と、左側壁13および右側壁14の下縁部に連設された左右一対の側部フラップ32,32と、後側壁12の下縁部に連設された後部フラップ33と、を備えている。
次に、実施形態におけるブランクシートS2の製造方法について説明する。
図7に示す実施形態のブランクシートS2は、前記した参考例の製函機100(図3参照)を用いて製造できる。実施形態では、ロータリーダイカッタ141に取り付けられた抜き型142の形状が参考例と異なっている。
実施形態のブランクシートS2の製造方法では、参考例と同様に、二本の横罫線L1,L2が形成された基材シートSを用意し、印刷部において基材シートSに印刷する。その後、クリーザースロッタ部において、基材シートSに第一縦罫線L11〜L14および切り込み溝L31を形成する。
以上のような実施形態のブランクシートS2の製造方法では、基材シートSを一方向に移動させながらブランクシートS2を形成できる。したがって、図6に示すアメリカンロック方式の蓋部30を有する六角形の包装箱1Bの製造効率を高めることができる。
また、実施形態のブランクシートS2の製造方法では、一般的なA式の包装箱のブランクシートを製造可能な製函機で実施できるため、アメリカンロック方式の蓋部20を有する六角形の包装箱1Bの製造コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、前記参考例と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、実施形態では、参考例と同様に、上側の蓋部の形状は限定されるものではなく、上側の蓋部の中央部が開口するように構成してもよい。また、上側の開口部が開口したトレイ形状の包装箱が形成されるように構成してもよい。
また、実施形態では、参考例と同様に、側壁11〜14および傾斜壁16A,16Bの幅や高さは限定されるものではない。また、傾斜壁16A,16Bの数も限定されるものではない。また、側壁11〜14に対する傾斜壁16A,16Bの傾斜角度も限定されるものではない。
また、実施形態においても、参考例と同様に各種公知の板紙によってブランクシートS2を形成できる。
1A 包装箱(参考例
1B 包装箱(実施形態
10 胴部
11 前側壁
12 後側壁
13 左側壁
14 右側壁
15 接合片
16A 第一傾斜壁
16B 第二傾斜壁
20 蓋部(参考例
21 内フラップ
22 外フラップ
30 蓋部(実施形態
31 前部フラップ
32 側部フラップ
33 後部フラップ
100 製函機
110 搬送路
111 供給部
112 排出部
120 印刷部
121 印刷用ロール
130 クリーザースロッタ部
131 クリーザ
132 回転軸
135 スロッタ
136 回転軸
137 切断刃
140 切り抜き部
141 ロータリーダイカッタ
142 抜き型
150 接合部
151 駆動ベルト
K 切り取り領域
L1 横罫線
L2 横罫線
L11 第一縦罫線
L12 第一縦罫線
L13 第一縦罫線
L14 第一縦罫線
L21 第二縦罫線
L22 第二縦罫線
L31 切り込み溝
S 基材シート
S1 ブランクシート(参考例
S2 ブランクシート(実施形態

Claims (3)

  1. 隣り合う側壁の間に傾斜壁が形成されるとともに、前記側壁に蓋部のフラップが連設されているブランクシートの製造方法であって、
    横方向に延びている二本の横罫線が、横方向に直交する縦方向に間隔を空けて形成された紙製の基材シートを用意する工程と、
    縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するクリーザによって、前記側壁の側縁部となる第一縦罫線を形成するとともに、横方向の軸回りに回転するスロッタの外周部に取り付けられた切断刃によって、前記第一縦罫線の延長線上に切り込み溝を形成する工程と、
    縦方向に移動する前記基材シートに対して、横方向の軸回りに回転するロータリーダイカッタの外周面に取り付けられた抜き型によって、横方向に隣り合う前記フラップの少なくとも一方の側部を切り取るとともに、前記第一縦罫線の横に第二縦罫線を形成し、前記第一縦罫線と前記第二縦罫線との間に前記傾斜壁を形成する工程と、
    を備えていることを特徴とするブランクシートの製造方法。
  2. 請求項1に記載のブランクシートの製造方法であって、
    前記基材シートを縦方向に移動させる搬送路に、前記クリーザ、前記スロッタおよび前記ロータリーダイカッタが設けられており、
    横方向に並べられた四つの前記クリーザによって、前記基材シートに前記第一縦罫線を形成するとともに、
    横方向に並べられた四つの前記スロッタによって、前記基材シートに前記切り込み溝を形成することを特徴とするブランクシートの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のブランクシートの製造方法であって、
    前記傾斜壁の縦方向の端部が、前記横罫線よりも縦方向の外側に配置されるように、前記抜き型によって前記基材シートの一部を切り取ることを特徴とするブランクシートの製造方法。
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