JP3241288U - 箱用シートおよび罫線形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241288000001
【課題】胴膨れ防止用のラインの形成が容易な箱用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】箱用シート10は、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bと、一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップ3a、3bと、一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップ4a、4bとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、一対の第1蓋フラップおよび一対の第2蓋フラップの基端縁に直線状に設けられる折り曲げ用の第1罫線11と、一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルの上縁部に、第1罫線と間隔を空けて、かつ第1罫線と平行に設けられる座屈誘導用の第2罫線12とを備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、箱用シートおよび罫線形成装置に関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。中でも、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルを備え、A式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体に組み立てられる箱用シートが最も多く利用されている。
この箱用シートを組み立ててなる箱体は、他の箱体等と段積みして用いられた場合に胴膨れを防止できることが望まれる。このような課題に鑑みて、特許文献1には、胴部を形成する4側面板のうち、少なくとも1つの側面板に、フラップ罫の高さ側近傍に座屈しやすいラインを形成し、荷重が直接内容物にかかるようにすることで、側面板の胴膨れを防止可能な段ボール箱が記載されている。
特開2001-72044号公報
特許文献1には、胴膨れ防止用のラインの構成として、(a)片面段ボール製造後に、裏ライナのフラップ近くを回転刃でミシン目または部分的に切ってカットラインを形成し、その後、グルーマシンで糊付けして貼合した構成、(b)裏ライナのカットラインの代わりに、対応する中芯の段山を順次または部分的に切ってカットラインとした構成、(c)カットラインに相当する段山を印刷版で表ライナ側から弱く圧縮して段構造を残す程度に圧縮してカットラインに代える構成、(d)コルク、ゴム、または罫線刃等で裏ライン側から弱く圧縮して段構造を残す程度に圧縮してカットラインに代える構成、(e)圧縮ラインとフラップ罫までの間を、段構造を残す程度に圧潰して圧潰ゾーンとしてカットラインまたは圧潰ラインに代える構成、が挙げられている。
特許文献1に記載されているような従来の胴膨れを防止するための構成に対し、本開示は、胴膨れ防止用のラインの形成が容易な箱用シートを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップの基端縁に直線状に設けられる折り曲げ用の第1罫線と、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルの上縁部に、上記第1罫線と間隔を空けて、かつ上記第1罫線と平行に設けられる座屈誘導用の第2罫線とを備える。
本開示の一態様に係る箱用シートは、胴膨れ防止用のラインの形成が容易である。
図1は、本開示の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図3は、図1の箱用シートの製造に用いられる罫線形成装置を示す模式的側面図である。 図4は、図3の罫線形成装置の模式的平面図である。 図5は、図3の罫線形成装置の罫線ローラの外周面の形状を示す模式的断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る箱用シートは、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップの基端縁に直線状に設けられる折り曲げ用の第1罫線と、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルの上縁部に、上記第1罫線と間隔を空けて、かつ上記第1罫線と平行に設けられる座屈誘導用の第2罫線とを備える。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、他の箱体等が積み重ねられた際に、上記第2罫線によって意図的に座屈を誘導することで、胴膨れを抑制することができる。当該箱用シートは、上記第2罫線によって箱体の胴膨れを抑制するので、胴膨れ防止用のラインの形成が容易である。
(2)上記(1)において、上記第1罫線が、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップと、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルとの境界線上に配置されており、上記第1罫線と上記第2罫線との間隔が7mm以上15mm以下であるとよい。このように、上記第1罫線が、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップと、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルとの境界線上に配置されており、上記第1罫線と上記第2罫線との間隔が7mm以上15mm以下であることによって、箱体の胴膨れをより容易かつ確実に抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)において、上記第1罫線と上記第2罫線とが同形状であるとよい。このように、上記第1罫線と上記第2罫線とが同形状であることによって、箱体の胴膨れをより容易に抑制することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、当該箱用シートは、A式の箱体に組み立てられるとよい。このように、A式の箱体に組み立てられるように設けられていることで、当該箱用シートは、箱体の胴膨れをより容易かつ確実に抑制することができる。
(5)本開示の別の一態様に係る罫線形成装置は、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートの製造に用いられる罫線形成装置であって、シートを挟んで対向するように設けられている一対の第1罫線ローラおよび一対の第2罫線ローラを有しており、上記一対の第1罫線ローラは、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップの基端縁に折り曲げ用の第1罫線を形成するように設けられ、上記一対の第2罫線ローラは、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルの上縁部に、上記第1罫線と間隔を空けて、かつ上記第1罫線と平行に座屈誘導用の第2罫線を形成するように設けられており、上記一対の第1罫線ローラと上記一対の第2罫線ローラとは、シートの搬送方向に連続して配置されている。
当該罫線形成装置は、上記箱用シートに上記第1罫線を形成可能な上記一対の第1罫線ローラと、上記箱用シートに上記第2罫線を形成可能な上記一対の第2罫線ローラとを有しており、かつ上記一対の第1罫線ローラと上記一対の第2罫線ローラとは、シートの搬送方向に連続して配置されているので、上記箱用シートに上記第1罫線および上記第2罫線を容易かつ確実に形成することができる。したがって、当該罫線形成装置は、胴膨れを抑制可能な箱用シートを容易に形成することができる。
なお、本開示において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における上を意味する。また、「下」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における下を意味する。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シート10は、1枚のシートからなる。当該箱用シート10は、箱体に組み立て可能に構成されており、具体的には図2の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bと、一対の第1側面パネル1a、1bの上縁から延出する一対の第1蓋フラップ3a、3bと、一対の第2側面パネル2a、2bの上縁から延出する一対の第2蓋フラップ4a、4bとを備える。また、当該箱用シート10は、一対の第1側面パネル1a、1bの下縁から延出する一対の第1底フラップ5a、5bと、一対の第2側面パネル2a、2bの下縁から延出する一対の第2底フラップ6a、6bと、一対の第1側面パネル1a、1bのうち、左右方向外側(図1では左側)に位置する第1側面パネル1aの左右方向外側の側縁から延出する継代7とを備える。
当該箱用シート10は、一対の第1蓋フラップ3a、3bおよび一対の第2蓋フラップ4a、4bの基端縁に直線状に設けられる折り曲げ用の第1罫線11と、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの上縁部に、第1罫線11と間隔を空けて、かつ第1罫線11と平行に設けられる座屈誘導用の第2罫線12とを備える。
当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20は、他の箱体等が積み重ねられた際に、第2罫線12によって意図的に座屈を誘導することで、胴膨れを抑制することができる。より詳しくは、箱体20は、例えば複数のボトルを収容するボトル容器として用いることができる。この場合、ボトルの上端面(例えばキャップの天面)と箱体20の蓋部との間には多少の隙間が形成される。箱体20は、この隙間を潰すように第2罫線12によって意図的に座屈することで、胴膨れを抑制しつつ、ボトルの上端面を利用して、上方に積み重ねられた他の箱体を支持することができる。当該箱用シート10は、第2罫線12によって箱体20の胴膨れを抑制するので、胴膨れ防止用のラインの形成が容易である。
当該箱用シート10は、A式の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、左右方向外側(図1の左側)に配置されている第1側面パネル1aをこの第1側面パネル1aに連接されている第2側面パネル2aの内面に折り重ね、左右方向外側(図1の右側)に配置されている第2側面パネル2bをこの第2側面パネル2bに連接されている第1側面パネル1bの内面に折り重ね、継代7を折り重ねられた第2側面パネル2bの内面に貼着する。次に、無端状に接続された一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを四角筒状に広げたうえで、一対の第2底フラップ6a、6bを内側に折り曲げ、さらに一対の第1底フラップ5a、5bを内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせる。一対の第1底フラップ5a、5b同士の合わせ目には、封函テープ100を貼着してもよい。これにより、箱体20の底部が形成される。次に、底部上に所望の物品(例えば複数のボトル)を収容したうえで、一対の第2蓋フラップ4a、4bを内側に折り曲げ、さらに一対の第1蓋フラップ3a、3bを内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせる。一対の第1蓋フラップ3a、3b同士の合わせ目には、封函テープ100を貼着してもよい。これにより、箱体20の蓋部が形成され、図2の箱体20が組み立てられる。
当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。この両面段ボールシートの厚さとしては、特に限定されるものではなく、例えば0.9mm以上8mm以下程度とすることができる。
(第1側面パネル)
一対の第1側面パネル1a、1bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第1側面パネル1a、1bの左右方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さよりも大きくてもよい。この場合、第1側面パネル1a、1bは、箱体20の長さ面を形成する長さ面パネルとして構成される。
(第2側面パネル)
一対の第2側面パネル2a、2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2側面パネル2a、2bの上下方向長さとしては、第1側面パネル1a、1bの上下方向長さと同じとすることができる。第2側面パネル2a、2bの左右方向長さが第1側面パネル1a、1bの左右方向長さよりも小さい場合、第2側面パネル2a、2bは、箱体20の幅面を形成する幅面パネルとして構成される。
(第1蓋フラップ)
一対の第1蓋フラップ3a、3bは、箱体20において一対の第2蓋フラップ4a、4bの外側に重ねられる蓋外フラップである。一対の第1蓋フラップ3a、3bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第1蓋フラップ3a、3bの延出方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さの1/2とすることができる。第1蓋フラップ3a、3bの幅は、第1側面パネル1a、1bの左右方向長さと略等しい。
(第2蓋フラップ)
一対の第2蓋フラップ4a、4bは、箱体20において一対の第1蓋フラップ3a、3bの内側に配置される蓋内フラップである。一対の第2蓋フラップ4a、4bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2蓋フラップ4a、4bの延出方向長さは、第1蓋フラップ3a、3bの延出方向長さと同じとすることができる。第2蓋フラップ4a、4bの幅は、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。
(第1底フラップ)
一対の第1底フラップ5a、5bは、箱体20において一対の第2底フラップ6a、6bの外側に重ねられる底外フラップである。一対の第1底フラップ5a、5bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第1底フラップ5a、5bの延出方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さの1/2とすることができる。第1底フラップ5a、5bの幅は、第1側面パネル1a、1bの左右方向長さと略等しい。
(第2底フラップ)
一対の第2底フラップ6a、6bは、箱体20において一対の第1底フラップ5a、5bの内側に配置される底内フラップである。一対の第2底フラップ6a、6bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2底フラップ6a、6bの延出方向長さは、第1底フラップ5a、5bの延出方向長さと同じとすることができる。第2底フラップ6a、6bの幅は、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。
(第1罫線)
図1において、第1罫線11は、一対の第1蓋フラップ3a、3bおよび一対の第2蓋フラップ4a、4bと、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bとの境界線上に配置されている。換言すると、第1罫線11は、上記境界線上において当該箱用シート10全体を横断する1本の直線状の罫線である。第1罫線11は、例えば裏ライナ側が凹んだ通常罫線とすることができる。
(第2罫線)
図1において、第2罫線12は、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを左右方向に横断する1本の直線状の罫線である。図1において、第2罫線12は、当該箱用シート10全体を横断するように、継代7にも形成されている。第2罫線12は、例えば裏ライナ側が凹んだ通常罫線とすることができる。
第1罫線11と第2罫線12との間隔D(第1罫線11の凹部の幅方向の中央と第2罫線12の凹部の幅方向の中央との間隔)の下限としては、箱体20の胴膨れ防止効果を十分に奏することができる観点から、7mmが好ましく、8mmがより好ましく、9mmがさらに好ましい。一方、上記間隔Dの上限としては、箱体20の座屈部分と箱体20内に収容された物品(例えば複数のボトル)の上端面との高さを等しくする観点から、15mmが好ましく、13mmがより好ましく、11mmがさらに好ましい。
第1罫線11と第2罫線12とは同形状であるとよい。つまり、第1罫線11と第2罫線12とはいずれも通常罫線であることが好ましい。また、この際に、第1罫線11と第2罫線12との溝幅および溝深さは同じであってもよい。第1罫線11と第2罫線12とが同形状である場合、例えば第1罫線11と第2罫線12とは、後述の罫線形成装置30を用いて連続的に容易かつ確実に形成することができる。そのため、当該箱用シート10を製造する一連のプロセスを経ることで、箱体20の胴膨れを容易に抑制することができる。
また、当該箱用シート10は、上述のようにA式の箱体20に組み立てられるように設けられている。このように構成されていることで、当該箱用シート10は、箱体20の胴膨れをより容易かつ確実に抑制することができる。
[罫線形成装置]
当該箱用シート10は、図3に示す罫線形成装置30を用いて第1罫線11および第2罫線12を形成することができる。
当該罫線形成装置30は、シート10aを挟んで対向するように設けられている一対の第1罫線ローラ31および一対の第2罫線ローラ32を有する。一対の第1罫線ローラ31は、シート10aを挟んで対向する一対のローラ(第1ローラ31aおよび第2ローラ31b)を含む。一対の第2罫線ローラ32は、シート10aを挟んで対向する一対のローラ(第1ローラ32aおよび第2ローラ32b)を含む。当該罫線形成装置30は、一対の第1罫線ローラ31および一対の第2罫線ローラ32の下流側にそれぞれスリッタ(第1スリッタ33および第2スリッタ34)を有する。一対の第1罫線ローラ31と一対の第2罫線ローラ32とは、シート10aの搬送方向に連続して配置されている。より詳しくは、一対の第2罫線ローラ32は、一対の第1罫線ローラ31よりもシート10aの搬送方向下流側に、後述の第1スリッタ33を挟んで、連続して配置されている。当該罫線形成装置30は、一対の第1罫線ローラ31と第1スリッタ33とを有する第1スリッタスコアラ30aと、一対の第2罫線ローラ32と第2スリッタ34とを有する第2スリッタスコアラ30bとが連続して配置された構成を有する。
当該罫線形成装置30は、第1スリッタスコアラ30aによってシート10aに第1罫線11を形成し、第2スリッタスコアラ30bによってシート10aに第2罫線12を形成する。すなわち、図4に示すように、一対の第1罫線ローラ31は、一対の第1蓋フラップ3a、3bおよび一対の第2蓋フラップ4a、4bの基端縁に折り曲げ用の第1罫線11を形成するように設けられ、一対の第2罫線ローラ32は、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの上縁部に、第1罫線11と間隔を空けて、かつ第1罫線11と平行に座屈誘導用の第2罫線12を形成するように設けられている。
当該罫線形成装置30は、箱用シート10に第1罫線11を形成可能な一対の第1罫線ローラ31と、箱用シート10に第2罫線12を形成可能な一対の第2罫線ローラ32とを有しており、かつ一対の第1罫線ローラ31と一対の第2罫線ローラ32とは、シート10aの搬送方向に連続して配置されているので、箱用シート10に第1罫線11および第2罫線12を容易かつ確実に形成することができる。したがって、当該罫線形成装置30は、胴膨れを抑制可能な箱用シート10を容易に形成することができる。
図4に示すように、第1スリッタスコアラ30aには、ローラの軸方向に間隔を空けて一対の第1罫線ローラ31が設けられている。このように設けられていることで、第1スリッタスコアラ30aは、一対の第1蓋フラップ3a、3bおよび一対の第2蓋フラップ4a、4bの基端縁に延びる折り曲げ用の罫線(第1罫線11)と、一対の第1底フラップ5a、5bおよび一対の第2底フラップ6a、6bの基端縁に延びる折り曲げ用の罫線とを同時に形成する。
図5に示すように、一対の第1罫線ローラ31のうち、第1ローラ31aの外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部40が設けられている。また、第2ローラ31bの外周には、全周にわたって周方向に連続する凹部41が設けられている。凸部40と凹部41とは、シート10aを挟んで対向するように配置されている。一対の第1罫線ローラ31は、第1ローラ31aと第2ローラ31bとによってシート10aを挟み込むことで、シート10aに、搬送方向に延びる第1罫線11を形成する。
一対の第2罫線ローラ32のうち、第1ローラ32a(シート10aに対して第1ローラ31aと同じ側に位置するローラ)の外周には、全周にわたって周方向に連続する凸部が設けられている。また、第2ローラ32bの外周には、全周にわたって周方向に連続する凹部が設けられている。第1ローラ32aと第2ローラ32bとは、凹部と凸部とがシート10aを挟んで対向するように配置されている。一対の第2罫線ローラ32は、第1ローラ32aと第2ローラ32bとによってシート10aを挟み込むことで、シート10aに、搬送方向に延びる第2罫線12を形成する。
一対の第1罫線ローラ31に設けられている凸部40および凹部41の形状は、一対の第2罫線ローラ32に設けられている凸部および凹部の形状と同じであってもよい。
第1スリッタ33および第2スリッタ34は、当該罫線形成装置30に供給されたシート10aを、当該箱用シート10のサイズになるように、第1罫線11および第2罫線12と平行な方向に切断する。第1スリッタ33は、シート10aを挟んで対向する一対のローラ33a、33bを有する。一方のローラ33bの外周には、全周にわたって周方向に連続する切断刃が設けられている。他方のローラ33aの外周には、全周にわたって上記切断刃に対応する刃受け部が設けられている。また、第2スリッタ34は、シート10aを挟んで対向する一対のローラ34a、34bを有する。一方のローラ34bの外周には、全周にわたって周方向に連続する切断刃が設けられている。他方のローラ34aの外周には、全周にわたって上記切断刃に対応する刃受け部が設けられている。
当該罫線形成装置30は、通常のコルゲータラインにおいていずれか一方が用いられる第1スリッタスコアラ30aおよび第2スリッタスコアラ30bの両方を同時に用いるようにすることで構成することができる。このように構成されていることで、既存の設備を用いて、第1罫線11および第2罫線12を容易かつ確実に形成することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
本開示において、第1罫線および第2罫線の具体的な形状は、上記実施形態に記載された形状に限定されない。例えば、上記第1罫線および上記第2罫線のうちの少なくとも一方は、表ライナ側が凹んだ逆罫線であってもよい。
上記第1罫線および上記第2罫線の配置は、上記実施形態に記載された配置に限定されない。例えば上記第1罫線は、一対の第1蓋フラップおよび一対の第2蓋フラップと、一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルとの境界線から外れた位置(具体的には、一対の第1蓋フラップおよび一対の第2蓋フラップ内)に配置されていてもよい。但し、上記第1罫線と上記第2罫線とに挟まれる部分を胴膨れを吸収するための部分として有効に用いる観点からは、上記第1罫線は、上記境界線上に配置されていることが好ましい。
当該罫線形成装置は、1つのスリッタスコアラによって形成することも可能である。すなわち、当該罫線形成装置は、1つのスリッタスコアラが、シートの搬送方向に連続する一対の第1罫線ローラおよび一対の第2罫線ローラを有し、これら罫線ローラの下流側にスリッタが配置された構成とすることも可能である。
当該箱用シートは、A式の箱体以外の箱体に組み立てられるように設けられていてもよい。
以上のように、本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体の胴膨れを抑制するのに適している。
1a、1b 第1側面パネル
2a、2b 第2側面パネル
3a、3b 第1蓋フラップ
4a、4b 第2蓋フラップ
5a、5b 第1底フラップ
6a、6b 第2底フラップ
7 継代
10 箱用シート
10a シート
11 第1罫線
12 第2罫線
20 箱体
30 罫線形成装置
30a 第1スリッタスコアラ
30b 第2スリッタスコアラ
31 第1罫線ローラ
31a 第1ローラ
31b 第2ローラ
32 第2罫線ローラ
32a 第1ローラ
32b 第2ローラ
33 第1スリッタ
33a、33b ローラ
34 第2スリッタ
34a、34b ローラ
40 凸部
41 凹部
100 封函テープ
D 第1罫線と第2罫線との間隔

Claims (5)

  1. 左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップと
    を備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップの基端縁に直線状に設けられる折り曲げ用の第1罫線と、
    上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルの上縁部に、上記第1罫線と間隔を空けて、かつ上記第1罫線と平行に設けられる座屈誘導用の第2罫線と
    を備える箱用シート。
  2. 上記第1罫線が、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップと、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルとの境界線上に配置されており、 上記第1罫線と上記第2罫線との間隔が7mm以上15mm以下である請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1罫線と上記第2罫線とが同形状である請求項1または請求項2に記載の箱用シート。
  4. A式の箱体に組み立てられる請求項1または請求項2に記載の箱用シート。
  5. 左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の第1蓋フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の第2蓋フラップと
    を備え、箱体に組み立てられる箱用シートの製造に用いられる罫線形成装置であって、
    シートを挟んで対向するように設けられている一対の第1罫線ローラおよび一対の第2罫線ローラを有しており、
    上記一対の第1罫線ローラは、上記一対の第1蓋フラップおよび上記一対の第2蓋フラップの基端縁に折り曲げ用の第1罫線を形成するように設けられ、
    上記一対の第2罫線ローラは、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルの上縁部に、上記第1罫線と間隔を空けて、かつ上記第1罫線と平行に座屈誘導用の第2罫線を形成するように設けられており、
    上記一対の第1罫線ローラと上記一対の第2罫線ローラとは、シートの搬送方向に連続して配置されている罫線形成装置。
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