JP6535426B1 - 箱用シート - Google Patents
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Description
図1の箱用シート1は1枚のシートからなる。当該箱用シート1は、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル2a,2b及び一対の第2側面パネル3a,3bと、一対の第1側面パネル2a,2bの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップ4a,4bと、一対の第2側面パネル3a,3bの上縁から延出し、一対の蓋外フラップ4a,4bの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップ5a,5bと、一対の第1側面パネル2a,2bの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップ6a,6bと、一対の第2側面パネル3a,3bの下縁から延出し、一対の底外フラップ6a,6bの内側に折り込まれる一対の底内フラップ7a,7bとを備える。また、当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bのうち、左右方向外側(本実施形態では左側)に位置する第1側面パネル2aの第2側面パネル3aとの連接側と反対側の側縁から延出する糊代8を備える。第1側面パネル2a,2bと第2側面パネル3a,3bとの間の境界線、第1側面パネル2a,2bと蓋外フラップ4a,4b及び底外フラップ6a,6bとの間の境界線、第2側面パネル3a,3bと蓋内フラップ5a,5b及び底内フラップ7a,7bとの間の境界線、並びに第1側面パネル2aと糊代8との間の境界線には、シートの内面を筋押しして形成される罫線が設けられている。
一対の第1側面パネル2a,2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の第1側面パネル2a,2bの左右方向長さは一対の第2側面パネル3a,3bの左右方向長さよりも大きい。つまり、一対の第1側面パネル2a,2bは、箱体21の長さ面を形成する長さ面パネルである。
一対の第2側面パネル3a,3bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の第2側面パネル3a,3bは、箱体21の幅面を形成する幅面パネルである。一対の第2側面パネル3a,3bの上下方向長さとしては、一対の第1側面パネル2a,2bの上下方向長さと同じとすることができる。つまり、当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bと一対の蓋外フラップ4a,4bとの間の境界線、及び一対の第2側面パネル3a,3bと一対の蓋内フラップ5a,5bとの間の境界線の上下方向位置が同じであり、かつ一対の第1側面パネル2a,2bと一対の底外フラップ6a,6bとの間の境界線、及び一対の第2側面パネル3a,3bと一対の底内フラップ7a,7bとの間の境界線の上下方向位置が同じである構成とすることができる。
一対の蓋外フラップ4a,4bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋外フラップ4a,4bの幅(左右方向長さ)は、第1側面パネル2a,2bの左右方向長さと略等しい。蓋外フラップ4a,4bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さの略1/2である。
一対の蓋内フラップ5a,5bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋内フラップ5a,5bの幅(左右方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さと略等しい。蓋内フラップ5a,5bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、蓋外フラップ4a,4bの上下方向長さと略等しい。
一対の底外フラップ6a,6bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。底外フラップ6a,6bの幅(左右方向長さ)は、第1側面パネル2a,2bの左右方向長さと略等しい。底外フラップ6a,6bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さの略1/2である。
一対の底内フラップ7a,7bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。底内フラップ7a,7bの幅(左右方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さと略等しい。底内フラップ7a,7bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、底外フラップ6a,6bの上下方向長さと略等しい。
次に、図3〜図6を参照して、箱体21の座屈強度を大きくすることができる理由について説明する。まず、図3に示すように、箱体21は、複数の第1側面薄肉部11bと複数の第1天面薄肉部13bとが全体として千鳥状に配設されているため、複数の第1側面薄肉部11bの上方には蓋外フラップ4bの第1天面薄肉部13bに挟まれる天面厚肉領域R1が位置し、複数の第1天面薄肉部13bの下方には第1側面パネル2bの第1側面薄肉部11bに挟まれる第1側面厚肉領域R2が位置している。
当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部11a,11bを有するので、座屈強度を大きくすることができる。
図7の箱用シート31は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その上縁から複数の第1側面薄肉部11a,11bの側縁に沿って下方に延びる複数の第1折り曲げ誘導線32a,32bを有する。また、当該箱用シート31は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その下縁から複数の第2側面薄肉部12a,12bの側縁に沿って上方に延びる複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bを有する。当該箱用シート31は、複数の第1折り曲げ誘導線32a,32b及び複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bを有する以外、図1の箱用シート1と同様の構成とすることができる。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
一対の第1側面パネルの左右方向長さが400mm、一方の第2側面パネルの左右方向長さが300mm、他方の第2側面パネルの左右方向長さが297mm、一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルの上下方向長さが300mm、一対の蓋外フラップ、一対の蓋内フラップ、一対の底外フラップ及び一対の底内フラップの上下方向長さが152mmでシート厚さが8mmのWフルートの箱用シートを用意した。この箱用シートは、一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の長方形状の第1側面薄肉部と、その下縁を下端とし、複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部とを有し、一対の蓋外フラップが、その基端縁を下端とし、複数の第1側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部を有し、一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有し、一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有し、一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有する構成とした。第1側面薄肉部及び第2側面薄肉部は、上下方向長さを7mm、各第1側面パネルに設けられる個数をそれぞれ3個、両側の2つの左右方向長さを50mm、中央の1つの左右方向長さを80mmとした。第1天面薄肉部及び第1底面薄肉部はそれぞれ長方形状で、上下方向長さを30mm、各第1側面パネルに設けられる個数をそれぞれ4個、両側の2つの左右方向長さを40mm、中央の2つの左右方向長さを70mmとした。また、第2天面薄肉部及び第2底面薄肉部は、各蓋内フラップ及び底内フラップの幅方向の中央部分で分断された構成とし、各分断片の上下方向長さは10mm、左右方向長さは30mmとした。
第1側面薄肉部、第2側面薄肉部、第1天面薄肉部、第2天面薄肉部、第1底面薄肉部及び第2底面薄肉部が設けられていない以外、実施例と同様の箱用シートを用意した。
実施例及び比較例の箱用シートから箱体を組み立て、JIS Z−0212に準拠して以下の条件で箱体が座屈するまで荷重を加え、箱体の最大圧縮強度を測定した。各箱体について2つのサンプルを用意し、2つのサンプルの最大圧縮強度の平均値を測定値として採用した。この試験の結果、実施例の最大圧縮強度は5.40kN、比較例の最大圧縮強度は4.62kNであった。
圧縮速度:10mm/min
調湿:オープン環境(天候雨)
2a,2b 第1側面パネル
3a,3b 第2側面パネル
4a,4b 蓋外フラップ
5a,5b 蓋内フラップ
6a,6b 底外フラップ
7a,7b 底内フラップ
8 糊代
11a,11b 第1側面薄肉部
12a,12b 第2側面薄肉部
13a,13b 第1天面薄肉部
14a,14b 第2天面薄肉部
15a,15b 第1底面薄肉部
16a,16b 第2底面薄肉部
21 箱体
22 底部
23 天面部
32a,32b 第1折り曲げ誘導線
33a,33b 第2折り曲げ誘導線
X 封函テープ
R1 天面厚肉領域
R2 第1側面厚肉領域
R3 第2側面厚肉領域
Claims (8)
- 左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、
上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップと、
上記一対の第2側面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋外フラップの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップと、
上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップと、
上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の底外フラップの内側に折り込まれる一対の底内フラップと
を備える箱用シートであって、
上記一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部を有する箱用シート。 - 上記一対の蓋外フラップが、その基端縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部を有する請求項1に記載の箱用シート。
- 上記第1天面薄肉部が矩形状であり、上記第1側面薄肉部の上下方向長さが上記第1天面薄肉部の上下方向長さよりも小さい請求項2に記載の箱用シート。
- シート厚さに対する上記第1側面薄肉部の上下方向長さの比が0.5以上2.0以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
- 上記一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
- 上記一対の第1側面パネルが、その下縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の箱用シート。
- 上記一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、上記複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有する請求項6に記載の箱用シート。
- 上記一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の箱用シート。
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