JP6535426B1 - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、座屈強度を好適に大きくすることができる箱用シートの提供を課題とする。【解決手段】本発明の箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋外フラップの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップと、上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の底外フラップの内側に折り込まれる一対の底内フラップとを備える箱用シートであって、上記一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。中でも、左右方向に交互に配設される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルを四角筒状に接続し、対向する一対の長さ面パネルの上縁及び下縁から延出する上下各一対の外フラップを突き合わせるよう折り曲げることで四角筒状部の両端開口を封止するA式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体が最も多く利用されている。
この箱体は、他の箱体と段積みして用いられる場合も多いため、座屈強度が大きいことが望まれる。座屈強度を大きくすることが可能な箱体として、例えば一対の蓋外フラップの折線を一対の蓋内フラップの折線よりも上方に設け、一対の蓋外フラップの折線よりも下方に他の部分よりも折り曲げ強度の小さい帯状の弱抵折部を設けた包装用箱が提案されている(特開2005−14969号公報参照)。
特開2005−14969号公報
上記公報に記載の包装用箱は、上方から圧縮荷重が加えられた場合、弱抵折部が他の部分よりも先に折り曲がることで、一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルで同時に圧縮荷重を受けることができ、座屈強度を大きくすることができるとされている。
しかしながら、この公報に記載の包装用箱は、弱抵折部の折り曲がり等に起因して一対の長さ面パネルが上下方向に湾曲するように外側に膨らみやすくなるおそれがある。そのため、この包装用箱は、一対の長さ面パネルが座屈しやすくなり、箱体全体の座屈強度を十分に大きくし難いと考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、座屈強度を好適に大きくすることができる箱用シートの提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋外フラップの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップと、上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の底外フラップの内側に折り込まれる一対の底内フラップとを備える箱用シートであって、上記一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部を有する。
当該箱用シートは、上記一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部を有するので、座屈強度を大きくすることができる。詳しく説明すると、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、一対の第1側面パネルに上方から荷重が加えられた場合、複数の第1側面薄肉部間の領域が左右方向に湾曲するよう外側に膨れやすくなる。一方、上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域は、両側の領域に比べて左右方向の曲げ剛性が大きくなるため、外側への膨れが抑制される。そして、上記複数の第1側面薄肉部の左右方向両側の領域が外側に膨らむ結果、上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域は鉛直上方から押圧されやすくなる。さらに、上記複数の第1側面薄肉部は上下方向に圧縮されやすいため、上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域は直立状態を容易に保ちやすい。従って、当該箱用シートは、上記一対の第1側面パネルの上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域の膨れを抑制し、これらの領域によって上方からの荷重を適切に支持することで座屈強度を大きくすることができると考えられる。
上記一対の蓋外フラップが、その基端縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部を有するとよい。これにより、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上記複数の第1側面薄肉部間の領域が変形しやすくなる。その結果、上記複数の第1側面薄肉部の外側への膨れをより適切に抑制することができ、ひいては上記箱体の座屈強度をより大きくすることができる。
上記第1天面薄肉部が矩形状であり、上記第1側面薄肉部の上下方向長さが上記第1天面薄肉部の上下方向長さよりも小さいとよい。このように、上記第1天面薄肉部が矩形状であり、上記第1側面薄肉部の上下方向長さが上記第1天面薄肉部の上下方向長さよりも小さいことによって、上記複数の第1側面薄肉部間の領域が上記複数の第1側面薄肉部よりも変形しやすくなると共に、上記複数の第1側面薄肉部の潰し代が小さく抑えられることで、上記一対の第1側面パネルの上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域によって上方からの荷重をより適切に支持することができる。
シート厚さに対する上記第1側面薄肉部の上下方向長さの比としては0.5以上2.0以下が好ましい。このように、シート厚さに対する上記第1側面薄肉部の上下方向長さの比が上記範囲内であることによって、上記複数の第1側面薄肉部の潰し代が適切に制御され、上記一対の第1側面パネルの上記複数の第1側面薄肉部から下方に延びる領域によって上方からの荷重をより適切に支持することができる。
上記一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有するとよい。このように、上記一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有することによって、上記一対の蓋外フラップと上記一対の蓋内フラップとの重なり合いに起因する上記一対の第1側面パネルに加えられる荷重の偏りを抑制し、上記箱体の座屈強度をより大きくすることができる。
上記一対の第1側面パネルが、その下縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部を有するとよい。このように、上記一対の第1側面パネルが、その下縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部を有することによって、上記一対の第1側面パネルの上記複数の第1側面薄肉部と上記複数の第2側面薄肉部との間の領域によって上方からの荷重をより適切に支持することができる。
上記一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、上記複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有するとよい。このように、上記一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、上記複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有することによって、上記複数の第1側面薄肉部と上記複数の第2側面薄肉部との間の領域の外側への膨れをより適切に抑制することができ、ひいては上記箱体の座屈強度をより大きくすることができる。
上記一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有するとよい。このように、上記一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有することによって、上記一対の底外フラップと上記一対の底内フラップとの重なり合いに起因する上記一対の第1側面パネルに加えられる荷重の偏りを抑制し、上記箱体の座屈強度をより大きくすることができる。
なお、本発明において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向をいう。また、「上」とは、上記左右方向を基準とする上を意味し、「下」とは、上記左右方向を基準とする下を意味する。「内側」とは、箱体における内面側を意味する。
以上説明したように、本発明に係る箱用シートは、座屈強度を好適に大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の内面側を示す模式的斜視図である。 図2の箱体に上方から荷重を加えた場合の第1側面パネル及び蓋外フラップの変形状態を示す模式的斜視図である。 図4の状態における図2の箱体の模式的平面図である。 図2の箱体に上方から荷重を加えた場合の第1側面パネル及び蓋外フラップの図4の次の変形状態を示す模式的斜視図である。 図1の箱用シートとは異なる実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1の箱用シート1は1枚のシートからなる。当該箱用シート1は、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル2a,2b及び一対の第2側面パネル3a,3bと、一対の第1側面パネル2a,2bの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップ4a,4bと、一対の第2側面パネル3a,3bの上縁から延出し、一対の蓋外フラップ4a,4bの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップ5a,5bと、一対の第1側面パネル2a,2bの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップ6a,6bと、一対の第2側面パネル3a,3bの下縁から延出し、一対の底外フラップ6a,6bの内側に折り込まれる一対の底内フラップ7a,7bとを備える。また、当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bのうち、左右方向外側(本実施形態では左側)に位置する第1側面パネル2aの第2側面パネル3aとの連接側と反対側の側縁から延出する糊代8を備える。第1側面パネル2a,2bと第2側面パネル3a,3bとの間の境界線、第1側面パネル2a,2bと蓋外フラップ4a,4b及び底外フラップ6a,6bとの間の境界線、第2側面パネル3a,3bと蓋内フラップ5a,5b及び底内フラップ7a,7bとの間の境界線、並びに第1側面パネル2aと糊代8との間の境界線には、シートの内面を筋押しして形成される罫線が設けられている。
当該箱用シート1は、箱型に組立可能であり、具体的には図2に示すA式(ミカン箱タイプ)の箱体21に組み立てられる。箱体21の組立手順について説明する。まず、左右方向外側(本実施形態では左側)に位置する第1側面パネル2aをこの第1側面パネル2aに連接される第2側面パネル3aの内面に折り重ね、左右方向外側(本実施形態では右側)に位置する第2側面パネル3bをこの第2側面パネル3bに連接される第1側面パネル2bの内面に折り重ね、糊代8を折り重ねられた第2側面パネル3bの内面に貼着する。続いて、無端状に接続された一対の第1側面パネル2a,2b及び一対の第2側面パネル3a,3bを四角筒状に広げたうえ、一対の底内フラップ7a,7bを内側に折り曲げ、一対の底外フラップ6a,6bを内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせ、箱体21の底部22を形成する。次に、一対の蓋内フラップ5a,5bを内側に折り曲げ、さらに一対の蓋外フラップ4a,4bを内側に折り曲げて先端同士を突き合わせ、箱体21の天面部(蓋部)23を形成する。一対の底外フラップ6a,6bの先端縁同士の突き合わせ部及び一対の蓋外フラップ4a,4bの先端縁同士の突き合わせ部には、例えば封函テープXが貼着され、これにより箱体21の上部開口及び下部開口が封止される。
当該箱用シート1に用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱体21の形状を維持できる程度の強度を有し、かつ適度な反発力を有している限り特に限定されないが、典型的には段ボールシートが挙げられる。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、複両面段ボールシートが好ましい。当該箱用シート1に用いられるシートの厚さとしては、例えば1.5mm以上10mm以下とすることができ、上記シートが複両面段ボールシートである場合、このシートの厚さは例えば8mm(Wフルート)とすることができる。
(第1側面パネル)
一対の第1側面パネル2a,2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の第1側面パネル2a,2bの左右方向長さは一対の第2側面パネル3a,3bの左右方向長さよりも大きい。つまり、一対の第1側面パネル2a,2bは、箱体21の長さ面を形成する長さ面パネルである。
一対の第1側面パネル2a,2bの左右方向長さとしては、箱体21に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば20cm以上80cm以下とすることができる。一対の第1側面パネル2a,2bの上下方向長さとしては、箱体21に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば15cm以上60cm以下とすることができる。
一対の第1側面パネル2a,2bは、その上縁(つまり、一対の蓋外フラップ4a,4bとの境界線)を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部11a,11bを有する。また、一対の第1側面パネル2a,2bは、その下縁(一対の底外フラップ6a,6bとの境界線)を下端とし、複数の第1側面薄肉部11a,11bと上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部12a,12bを有する。複数の第1側面薄肉部11a,11b及び複数の第2側面薄肉部12a,12bは、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。
複数の第1側面薄肉部11a,11bは、その下端が第1側面パネル2a,2bの上縁と平行な平面視長方形状である。複数の第1側面薄肉部11a,11bの上下方向長さL1は同じである。当該箱用シート1は、複数の第1側面薄肉部11a,11bが上下方向長さL1が等しい平面視長方形状であることによって、箱体21に上方から荷重が加えられた場合の上下方向の潰し代の均一化を図ることができ、箱体21の座屈強度を大きくしやすい。
シート厚さに対する第1側面薄肉部11a,11bの上下方向長さL1の比の下限としては、0.5が好ましく、0.7がより好ましい。一方、上記比の上限としては、2.0が好ましく、1.0がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、第1側面薄肉部11a,11bの潰し代が不足することで、箱体21の座屈強度を十分に大きくすることができないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、第1側面薄肉部11a,11bの潰し代が大きくなり過ぎて箱体21の座屈強度を十分に大きくすることができないおそれがある。
複数の第1側面薄肉部11a,11bの左右方向長さの下限としては、3cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、上記長さの上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。当該箱用シート1は、後述するように、一対の第1側面パネル2a,2bの複数の第1側面薄肉部11a,11bから下方に延びる領域が支柱として機能することで箱体21の座屈強度を大きくすることができる。この点、上記長さが上記下限に満たないと、上記支柱の幅が不十分となり、箱体21の座屈強度を十分に大きくすることができないおそれがある。逆に、上記長さが上記上限を超えると、上記支柱の幅が大きくなり過ぎてこの支柱が意図せず屈曲しやすくなるおそれがある。なお、複数の第1側面薄肉部11a,11bの左右方向長さは、全て均一である必要はなく、例えば第1側面パネル2a,2bの左右方向の中央側程大きくしてもよい。
複数の第1側面薄肉部11a,11bは、第1側面パネル2a,2bの側面から離間した位置に形成されることが好ましい。後述するように、箱体21は、第1側面薄肉部11a,11bの左右方向両側の領域を外側に若干膨らませることによって、上記支柱を直立状態で保持しやすい。そのため、第1側面薄肉部11a,11bの両側には外側に膨らみを持たせるための領域が存在することが好ましい。
第1側面薄肉部11a,11bは、第1側面パネル2a,2bの左右方向中央部に設けられることが好ましい。これにより、箱体21が、第1側面パネル2a,2bの左右方向中央部で外側に膨らむことを容易に抑制することができ、箱体21の座屈強度を大きくしやすい。
第1側面薄肉部11a,11bの個数(1つの第1側面パネルに形成される個数)の上限としては、5が好ましく、3がより好ましい。一方、上記個数の下限は3が好ましい。
複数の第2側面薄肉部12a,12bは、その上端が第1側面パネル2a,2bの下縁と平行な平面視長方形状である。複数の第2側面薄肉部12a,12bの上下方向長さは同じである。複数の第2側面薄肉部12a,12bは、それぞれ上方に対向して設けられる第1側面薄肉部11a,11bと同形状に形成することができる。
(第2側面パネル)
一対の第2側面パネル3a,3bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の第2側面パネル3a,3bは、箱体21の幅面を形成する幅面パネルである。一対の第2側面パネル3a,3bの上下方向長さとしては、一対の第1側面パネル2a,2bの上下方向長さと同じとすることができる。つまり、当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bと一対の蓋外フラップ4a,4bとの間の境界線、及び一対の第2側面パネル3a,3bと一対の蓋内フラップ5a,5bとの間の境界線の上下方向位置が同じであり、かつ一対の第1側面パネル2a,2bと一対の底外フラップ6a,6bとの間の境界線、及び一対の第2側面パネル3a,3bと一対の底内フラップ7a,7bとの間の境界線の上下方向位置が同じである構成とすることができる。
一対の第2側面パネル3a,3bの左右方向長さとしては、箱体21に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば15cm以上60cm以下とすることができる。
(蓋外フラップ)
一対の蓋外フラップ4a,4bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋外フラップ4a,4bの幅(左右方向長さ)は、第1側面パネル2a,2bの左右方向長さと略等しい。蓋外フラップ4a,4bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さの略1/2である。
一対の蓋外フラップ4a,4bは、その基端縁(一対の第1側面パネル2a,2bとの境界線)を下端とし、複数の第1側面薄肉部11a,11bと左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部13a,13bを有する。これにより、複数の第1側面薄肉部11a,11b及び複数の第1天面薄肉部13a,13bは、全体として千鳥状に配設される。箱体21の天面部23は、複数の第1天面薄肉部13a,13bの強度が他の部分の強度に比べて小さくなる。これにより、上方から荷重が加えられた場合に、一対の第1側面パネル2a,2bの複数の第1側面薄肉部11a,11b間の領域が複数の第1側面薄肉部11a,11bよりも変形しやすくなる。その結果、後述するように複数の第1側面薄肉部11a,11bの外側への膨れをより適切に抑制することができ、ひいては箱体21の座屈強度をより大きくすることができる。
複数の第1天面薄肉部13a,13bは、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。複数の第1天面薄肉部13a,13bは矩形状であり、より詳しくはその上端が蓋外フラップ4a,4bの基端縁と平行な平面視長方形状である。複数の第1天面薄肉部13a,13bの上下方向長さL2は同じである。
第1側面薄肉部11a,11bの上下方向長さL1は第1天面薄肉部13a,13bの上下方向長さL2よりも小さいことが好ましい。これにより、箱体21は、複数の第1側面薄肉部11a,11b間の領域が複数の第1側面薄肉部11a,11bよりも変形しやすくなると共に、複数の第1側面薄肉部11a,11bの潰し代が小さく抑えられることで、一対の第1側面パネル2a,2bの複数の第1側面薄肉部11a,11bから下方に延びる領域によって上方からの荷重をより適切に支持することができる。
第1天面薄肉部13a,13bの左右方向長さの下限としては、3cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、上記長さの上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。上記長さが上記下限に満たないと、第1側面薄肉部11a,11bの左右方向両側の領域を外側に膨らませ難くなり、ひいては箱体21の座屈強度を十分に大きくすることが困難になるおそれがある。逆に、上記長さが上記上限を超えると、上述の支柱の面積が相対的に小さくなることで箱体21の座屈強度を十分に大きくすることができないおそれがある。なお、複数の第1天面薄肉部13a,13bの左右方向長さは、全て均一である必要はなく、例えば蓋外フラップ4a,4bの幅方向の中央側程大きくしてもよい。
第1天面薄肉部13a,13bの上下方向長さL2の下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、上記長さL2の上限としては、5cmが好ましく、4cmがより好ましい。上記長さL2が上記下限に満たないと、一対の第1側面パネル2a,2bの複数の第1側面薄肉部11a,11b間の領域を十分に変形し難くなるおそれがある。逆に、上記長さL2が上記上限を超えると、天面部23の強度が不必要に小さくなるおそれがある。
第1天面薄肉部13a,13bは、蓋外フラップ4a,4bの幅方向の両端を含む領域に設けられることが好ましい。これにより、第1側面薄肉部11a,11bの両側に箱体21の外側に膨らみを持たせるための領域を形成することができ、箱体21の座屈強度を大きくしやすい。
(蓋内フラップ)
一対の蓋内フラップ5a,5bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋内フラップ5a,5bの幅(左右方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さと略等しい。蓋内フラップ5a,5bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、蓋外フラップ4a,4bの上下方向長さと略等しい。
一対の蓋内フラップ5a,5bは、その基端縁(つまり、一対の第2側面パネル3a,3bとの境界線)を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部14a,14bを有する。これにより、当該箱用シート1は、一対の蓋外フラップ4a,4bと一対の蓋内フラップ5a,5bとの重なり合いに起因する一対の第1側面パネル2a,2bに加えられる荷重の偏りを抑制し、箱体21の座屈強度をより大きくすることができる。
一対の第2天面薄肉部14a,14bは、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。第2天面薄肉部14a,14bは蓋内フラップ5a,5bの幅方向の両端から内側に延在するよう形成されている。第2天面薄肉部14a,14bは、各蓋内フラップ5a,5bの幅方向の中央部分で分断されている。第2天面薄肉部14a,14bの左右一対の分断片はそれぞれ矩形状であり、より詳しくはその上端が蓋内フラップ5a,5bの基端縁と平行な平面視長方形状である。
シート厚さに対する第2天面薄肉部14a,14bの上下方向長さ(各分断片の上下方向長さ)L3の比の下限としては、1が好ましい。一方、上記比の上限としては、3が好ましく、2がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、一対の蓋外フラップ4a,4bと一対の蓋内フラップ5a,5bとの重なり合いに起因して、一対の第1側面パネル2a,2bに加えられる荷重が偏りやすくなるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、天面部23の強度が不必要に小さくなるおそれがある。
第2天面薄肉部14a,14bの各分断片の左右方向長さの下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、上記左右方向長さの上限としては、5cmが好ましく、4cmがより好ましい。上記左右方向長さが上記下限に満たないと、一対の蓋外フラップ4a,4bと一対の蓋内フラップ5a,5bとの重なり合いを十分に抑制することができないおそれがある。逆に、上記左右方向長さが上記上限を超えると、一対の蓋内フラップ5a,5bをその基端縁で折り曲げ難くなるおそれがある。
(底外フラップ)
一対の底外フラップ6a,6bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。底外フラップ6a,6bの幅(左右方向長さ)は、第1側面パネル2a,2bの左右方向長さと略等しい。底外フラップ6a,6bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さの略1/2である。
一対の底外フラップ6a,6bは、その基端縁(つまり、一対の第1側面パネル2a,2bとの境界線)を上端とし、複数の第2側面薄肉部12a,12bと左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部15a,15bを有する。複数の第1底面薄肉部15a,15bは、複数の第1天面薄肉部13a,13bと上下方向に対向する位置に形成されている。
複数の第1底面薄肉部15a,15bは、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。複数の第1底面薄肉部15a,15bは矩形状であり、より詳しくはその下端が底外フラップ6a,6bの基端縁と平行な平面視長方形状である。複数の第1底面薄肉部15a,135の上下方向長さは等しい。
第2側面薄肉部12a,12bの上下方向長さは第1底面薄肉部15a,15bの上下方向長さよりも小さいことが好ましい。第1底面薄肉部15a,15bの上下方向長さとしては、第1天面薄肉部13a,13bの上下方向長さと同じとすることができる。第1底面薄肉部15a,15bの左右方向長さとしては、第1天面薄肉部13a,13bの左右方向長さと同じとすることができる。
(底内フラップ)
一対の底内フラップ7a,7bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。底内フラップ7a,7bの幅(左右方向長さ)は、第2側面パネル3a,3bの左右方向長さと略等しい。底内フラップ7a,7bの上下方向長さ(突出方向長さ)は、底外フラップ6a,6bの上下方向長さと略等しい。
一対の底内フラップ7a,7bは、その基端縁(つまり、一対の第2側面パネル3a,3bとの境界線)を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部16a,16bを有する。これにより、当該箱用シート1は、一対の底外フラップ6a,6bと一対の底内フラップ7a,7bとの重なり合いに起因する一対の第1側面パネル2a,2bに加えられる荷重の偏りを抑制し、箱体21の座屈強度をより大きくすることができる。
一対の第2底面薄肉部16a,16bは、例えばシートの内面の潰し加工によって形成される。この潰し加工としては、例えばシートの内面に多重罫線(並列な複数の罫線)を形成する方法が挙げられる。第2底面薄肉部16a,16bは底内フラップ7a,7bの幅方向の両端から内側に延在するよう形成されている。第2底面薄肉部16a,16bは、各底内フラップ7a,7bの幅方向の中央部分で分断されている。第2底面薄肉部16a,16bの左右一対の分断片はそれぞれ矩形状であり、より詳しくはその下端が底内フラップ7a,7bの基端縁と平行な平面視長方形状である。第2底面薄肉部16a,16bの上下方向長さ(各分断片の上下方向長さ)としては、第2天面薄肉部14a,14bの上下方向長さと同じとすることができる。また、第2底面薄肉部16a,16bの各分断片の左右方向長さとしては、第2天面薄肉部14a,14bの各分断片の左右方向長さと同じとすることができる。
<箱体の座屈強度>
次に、図3〜図6を参照して、箱体21の座屈強度を大きくすることができる理由について説明する。まず、図3に示すように、箱体21は、複数の第1側面薄肉部11bと複数の第1天面薄肉部13bとが全体として千鳥状に配設されているため、複数の第1側面薄肉部11bの上方には蓋外フラップ4bの第1天面薄肉部13bに挟まれる天面厚肉領域R1が位置し、複数の第1天面薄肉部13bの下方には第1側面パネル2bの第1側面薄肉部11bに挟まれる第1側面厚肉領域R2が位置している。
この箱体21に上方から荷重を加えると、図4及び図5に示すように、複数の第1側面厚肉領域R2が左右方向に湾曲するように若干程度外側に膨れる。特に、箱体21では、複数の第1側面厚肉領域R2の上方に複数の第1天面薄肉部13bが位置しているため、複数の第1側面厚肉領域R2の膨れが促進される。一方、複数の第1側面薄肉部11bは、その下側に連続する第2側面厚肉領域R3との厚さの違いから、左右方向の曲げ剛性が大きくなっており、外側への膨らみが抑制される。そして、複数の第1側面厚肉領域R2が外側に膨らむ結果、複数の第1側面薄肉部11bは鉛直上方から押圧されやすくなる。
箱体21に上方からさらに荷重が加えられると、複数の第1側面薄肉部11bは上下方向に圧縮される。これにより、図6に示すように、複数の第1側面薄肉部11bの上下方向長さL1’は、圧縮前の上下方向長さL1よりも小さくなる。そのため、複数の第1側面薄肉部11bは、この圧縮によってさらに直立状態を容易に保ちやすくなる。その結果、箱体21は、複数の第2側面厚肉領域R2が鉛直方向に延びる支柱として機能する。つまり、箱体21は、従来の箱体では側壁の4隅にのみ存在していた支柱の数を増やすことができる。従って、箱体21は、複数の上記支柱(第2側面厚肉領域R3)によって上方からの荷重を適切に支持することで座屈強度を大きくすることができると考えられる。
<利点>
当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部11a,11bを有するので、座屈強度を大きくすることができる。
当該箱用シート1は、一対の第1側面パネル2a,2bが複数の第2側面薄肉部12a,12bを有することで、複数の第2側面厚肉領域R3によって上方からの荷重をより適切に支持することができる。
当該箱用シート1は、一対の底外フラップ6a,6bが一対の第1底面薄肉部15a,15bを有することによって、複数の第2側面厚肉領域R3の外側への膨れをより適切に抑制することができ、ひいては箱体21の座屈強度をより大きくすることができる。
[第二実施形態]
図7の箱用シート31は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その上縁から複数の第1側面薄肉部11a,11bの側縁に沿って下方に延びる複数の第1折り曲げ誘導線32a,32bを有する。また、当該箱用シート31は、一対の第1側面パネル2a,2bが、その下縁から複数の第2側面薄肉部12a,12bの側縁に沿って上方に延びる複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bを有する。当該箱用シート31は、複数の第1折り曲げ誘導線32a,32b及び複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bを有する以外、図1の箱用シート1と同様の構成とすることができる。
複数の第1折り曲げ誘導線32a,32b及び複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bは、例えばシートの内面を筋押しして形成される罫線である。当該箱用シート31は、複数の第1折り曲げ誘導線32a,32b及び複数の第2折り曲げ誘導線33a,33bを有することで、上述の複数の第1側面厚肉領域R2の膨れを促進することができる。
第1折り曲げ誘導線32a,32bの上下方向長さは、第1側面薄肉部11a,11bの上下方向長さL1よりも大きいことが好ましい。また、第2折り曲げ誘導線33a,33bの上下方向長さは、第2側面薄肉部12a,12bの上下方向長さよりも大きいことが好ましい。第1折り曲げ誘導線32a,32b及び第2折り曲げ誘導線33a,33bの上下方向長さとしては、例えば1cm以上5cm以下とすることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該箱用シートは、箱体の座屈強度を大きくする観点から複数の第1天面薄肉部を有することが好ましいが、一対の第1側面パネルに上述の複数の第1側面薄肉部が形成される限り、複数の第1天面薄肉部を有しない構成とすることも可能である。また、当該箱用シートは、上記複数の第1天面薄肉部を有する場合でも、第1天面薄肉部の形状は矩形状に限定されるものではなく、また第1天面薄肉部の上下方向長さが第1側面薄肉部の上下方向長さ以下であってもよい。
当該箱用シートは、箱体に必要とされる座屈強度を得られる場合、上述の一対の第2天面薄肉部、複数の第2側面薄肉部、複数の第1底面薄肉部、及び一対の第2底面薄肉部の少なくともいずれかを有しない構成とすることもできる。また、当該箱用シートが上述の第2天面薄肉部及び/又は第2底面薄肉部を有する場合、この第2天面薄肉部及び/又は第2底面薄肉部は、蓋内フラップ及び/又は底内フラップの幅方向の両端に亘って横断するよう形成されていてもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例]
一対の第1側面パネルの左右方向長さが400mm、一方の第2側面パネルの左右方向長さが300mm、他方の第2側面パネルの左右方向長さが297mm、一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルの上下方向長さが300mm、一対の蓋外フラップ、一対の蓋内フラップ、一対の底外フラップ及び一対の底内フラップの上下方向長さが152mmでシート厚さが8mmのWフルートの箱用シートを用意した。この箱用シートは、一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の長方形状の第1側面薄肉部と、その下縁を下端とし、複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部とを有し、一対の蓋外フラップが、その基端縁を下端とし、複数の第1側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部を有し、一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有し、一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有し、一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有する構成とした。第1側面薄肉部及び第2側面薄肉部は、上下方向長さを7mm、各第1側面パネルに設けられる個数をそれぞれ3個、両側の2つの左右方向長さを50mm、中央の1つの左右方向長さを80mmとした。第1天面薄肉部及び第1底面薄肉部はそれぞれ長方形状で、上下方向長さを30mm、各第1側面パネルに設けられる個数をそれぞれ4個、両側の2つの左右方向長さを40mm、中央の2つの左右方向長さを70mmとした。また、第2天面薄肉部及び第2底面薄肉部は、各蓋内フラップ及び底内フラップの幅方向の中央部分で分断された構成とし、各分断片の上下方向長さは10mm、左右方向長さは30mmとした。
[比較例]
第1側面薄肉部、第2側面薄肉部、第1天面薄肉部、第2天面薄肉部、第1底面薄肉部及び第2底面薄肉部が設けられていない以外、実施例と同様の箱用シートを用意した。
(座屈強度)
実施例及び比較例の箱用シートから箱体を組み立て、JIS Z−0212に準拠して以下の条件で箱体が座屈するまで荷重を加え、箱体の最大圧縮強度を測定した。各箱体について2つのサンプルを用意し、2つのサンプルの最大圧縮強度の平均値を測定値として採用した。この試験の結果、実施例の最大圧縮強度は5.40kN、比較例の最大圧縮強度は4.62kNであった。
圧縮速度:10mm/min
調湿:オープン環境(天候雨)
以上のように、本発明に係る箱用シートは、座屈強度を好適に大きくすることができるので、種々の物品を保管及び運搬するのに適している。
1,31 箱用シート
2a,2b 第1側面パネル
3a,3b 第2側面パネル
4a,4b 蓋外フラップ
5a,5b 蓋内フラップ
6a,6b 底外フラップ
7a,7b 底内フラップ
8 糊代
11a,11b 第1側面薄肉部
12a,12b 第2側面薄肉部
13a,13b 第1天面薄肉部
14a,14b 第2天面薄肉部
15a,15b 第1底面薄肉部
16a,16b 第2底面薄肉部
21 箱体
22 底部
23 天面部
32a,32b 第1折り曲げ誘導線
33a,33b 第2折り曲げ誘導線
X 封函テープ
R1 天面厚肉領域
R2 第1側面厚肉領域
R3 第2側面厚肉領域

Claims (8)

  1. 左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の蓋外フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋外フラップの内側に折り込まれる一対の蓋内フラップと、
    上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端同士が突き合わされる一対の底外フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の底外フラップの内側に折り込まれる一対の底内フラップと
    を備える箱用シートであって、
    上記一対の第1側面パネルが、その上縁を上端とし、左右方向に間隔を空けて設けられる複数の矩形状の第1側面薄肉部を有する箱用シート。
  2. 上記一対の蓋外フラップが、その基端縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1天面薄肉部を有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1天面薄肉部が矩形状であり、上記第1側面薄肉部の上下方向長さが上記第1天面薄肉部の上下方向長さよりも小さい請求項2に記載の箱用シート。
  4. シート厚さに対する上記第1側面薄肉部の上下方向長さの比が0.5以上2.0以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記一対の蓋内フラップが、その基端縁を下端とし、幅方向の両端を含む一対の第2天面薄肉部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
  6. 上記一対の第1側面パネルが、その下縁を下端とし、上記複数の第1側面薄肉部と上下方向に対向する複数の第2側面薄肉部を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の箱用シート。
  7. 上記一対の底外フラップが、その基端縁を上端とし、上記複数の第2側面薄肉部と左右方向に交互に設けられる複数の第1底面薄肉部を有する請求項6に記載の箱用シート。
  8. 上記一対の底内フラップが、その基端縁を上端とし、幅方向の両端を含む一対の第2底面薄肉部を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の箱用シート。
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