JP6364140B1 - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、優れた緩衝性を有し、かつ取扱性に優れると共に、製造コストの増加を抑えることができる箱用シートの提供を課題とする。【解決手段】本発明の箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の下側外フラップとを備え、一対の第1側面パネルが、本体から下方に突出し、下側外フラップに連接される矩形状の突片を有し、一対の下側外フラップが幅方向に横断する折り曲げ容易線を有し、突片の上下方向長さをL1、第2側面パネルの左右方向長さをL2、下側外フラップの先端縁と折り曲げ容易線との間隔をD1、突片及び下側外フラップの境界線と折り曲げ容易線との間隔をD2とした場合、(L2/2−D1)2+L12<D22、かつD1+D2>L2/2である。【選択図】図1

Description

本発明は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。中でも、4つの側面パネルを四角筒状に接続し、対向する一対の側面パネルの上縁及び下縁から延出する上下各一対の外フラップを突き合わせるよう折り曲げることで四角筒状部の両端開口を封止するA式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体が最も多く利用されている。また、この梱包容器としては、内部に収容される物品に対する緩衝性を高めるため、箱体と物品との間に発泡スチロール等からなる緩衝材を配設したものも存在している(特開2014−234178号公報参照)。
特開2014−234178号公報
しかしながら、上記公報に記載されるように物品と箱体との間に緩衝材を配設すると、箱体内に緩衝材用のスペースが必要となり、箱体のサイズが大きくなる。そのため、上記公報に記載の梱包容器によると、保管スペースが大きくなると共に、運搬時の取扱性も低下する。また、上記公報に記載の梱包容器は、箱体と別個に緩衝材が必要となり、製造コストが高くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、優れた緩衝性を有し、かつ取扱性に優れると共に製造コストの増加を抑えることができる箱用シートの提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わされて底部を形成する一対の下側外フラップと、上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の下側外フラップの内側に折り込まれる一対の下側内フラップとを備え、箱型に組立可能な箱用シートであって、上記一対の第1側面パネルが、上記第2側面パネルとの境界線を1辺とする矩形状の本体と、この本体から下方に突出し、上記下側外フラップに連接される矩形状の突片とを有し、上記一対の下側外フラップが幅方向に横断する折り曲げ容易線を有し、上記突片の上下方向長さをL1、上記第2側面パネルの左右方向長さをL2、上記下側外フラップの先端縁と折り曲げ容易線との間隔をD1、上記突片及び下側外フラップの境界線と上記折り曲げ容易線との間隔をD2とした場合、(L2/2−D1)+L1<D2、かつD1+D2>L2/2である。
当該箱用シートは、一対の第1側面パネルが本体から下方に突出する突片を有しており、上記第2側面パネルの左右方向長さをL2、下側外フラップの先端縁とこの下側外フラップを幅方向に横断する折り曲げ容易線との間隔をD1、突片及び下側外フラップの境界線と上記折り曲げ容易線との間隔をD2とした場合にD1+D2>L2/2を満たすので、箱体に組み立てられた状態で上記突片と上記突片及び下側外フラップの境界線と上記折り曲げ容易線とに囲まれる領域とが下方に突出し、断面略V字状の緩衝部を形成する。さらに、当該箱用シートは、上記突片の上下方向長さをL1とした場合、(L2/2−D1)+L1<D2を満たすので、組立状態で上記突片が上端から下端にかけて左右方向外側に張り出す。そのため、当該箱用シートは、上方からの衝撃に対して上記突片が左右方向外側に湾曲しながら上下方向に若干しなるので緩衝性に優れる。また、当該箱用シートは、組立状態で他の部材(緩衝材)を収容するための内部スペースを要しないので、箱体の保管スペースの増加を抑えることができると共に運搬時の取扱性に優れる。さらに、当該箱用シートによると、他の緩衝材を用意しなくてもよいので、この緩衝材に要する製造コストの増加を抑えることができる。
当該箱用シートのシート厚さに対するL1の比としては1.5以上3.0以下が好ましく、L1に対するD2の比としては1.5以上2.5以下が好ましい。このように、シート厚さに対するL1の比、及びL1に対するD2の比が上記範囲内であることによって、上記緩衝部の強度を保ちつつ、上方から衝撃に対する上記緩衝部の上下方向のしなり性を確保しやすく、緩衝性をより高めることができる。
L1に対する(L2/2−D1)の比としては1.2以上2.0以下が好ましい。このように、L1に対する(L2/2−D1)の比が上記範囲内であることによって、組立状態における左右方向に対する上記突片の俯角が適度に保たれ、緩衝性をより高めることができる。
上記折り曲げ容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であるとよい。このように、上記折り曲げ容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であることによって、上記折り曲げ容易線による折り曲げが確実となり、上記緩衝部の緩衝性を高めやすい。
当該箱用シートは、上記本体及び突片の境界に折り曲げ容易線が形成されていないことが好ましい。このように、上記本体及び突片の境界に折り曲げ容易線が形成されていないことによって、組立状態における上記一対の下側外フラップの先端縁同士の突き合わせを確実にすることができ、緩衝性をより高めることができる。
なお、本発明において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向をいい、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味する。「内面」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における内側の面を意味する。
以上説明したように、本発明に係る箱用シートは、優れた緩衝性を有し、かつ取扱性に優れると共に、製造コストの増加を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の模式的正面図である。 図2の箱体の緩衝部を示す模式的部分拡大図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シートは、1枚のシートからなる。当該箱用シートは、箱型に組立可能であり、具体的には図2に示すA式(ミカン箱タイプ)の箱体Aに組み立てられる。当該箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2と、一対の第1側面パネル1の下縁から延出し、先端縁同士が突き合わされて箱体Aの底部11を形成する一対の下側外フラップ3と、一対の第2側面パネル2の下縁から延出し、一対の下側外フラップ3の内側に折り込まれる一対の下側内フラップ4とを備える。また、当該箱用シートは、一対の第1側面パネル1の上縁から延出し、先端縁同士が突き合わされて箱体Aの蓋部12を形成する一対の上側外フラップ5と、一対の第2側面パネル2の上縁から延出し、一対の上側外フラップ5の内側に折り込まれる一対の上側内フラップ6とを備える。また、当該箱用シートは、一対の第1側面パネル1のうち、左右方向外側(本実施形態では左側)に位置する第1側面パネル1の第2側面パネル2との連接側と反対側の端縁から延出する糊代部7を備える。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの内面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートを図2の箱体Aに組み立てる手順について説明する。まず、左右方向外側(本実施形態では左側)に位置する第1側面パネル1をこの第1側面パネル1に連接される第2側面パネル2の内面に折り重ね、左右方向外側(本実施形態では右側)に位置する第2側面パネル2をこの第2側面パネル2に連接される第1側面パネル1の内面に折り重ね、糊代部7を折り重ねられた第2側面パネル2の内面に貼着する。続いて、一対の下側内フラップ4を内側に折り曲げ、一対の下側外フラップ3を内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせ、箱体Aの底部11を形成する。なお、一対の下側外フラップ3の具体的な折曲手順については後述する。次に、底部11の内面側に所望の物品を収容したうえ、一対の上側内フラップ6を内側に折り曲げ、さらに一対の上側外フラップ5を内側に折り曲げて先端同士を突き合わせ、箱体Aの蓋部12を形成する。一対の下側外フラップ3の先端縁同士の突き合わせ部及び一対の上側外フラップ5の先端縁同士の突き合わせ部には、例えば封函テープXが貼着され、これにより箱体Aの上部開口及び下部開口が封止される。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱体Aの形状を維持できる程度の強度を有し、かつ適度な反発力を有している限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、後述の緩衝部Pの強度及びしなり性のバランスを図りやすい点から両面段ボールシートが好ましい。なお、当該箱用シートに用いられるシートの平均厚さは、収容物品の重さ等に応じて適宜設定可能であり、例えば1.5mm以上8mm以下とすることができ、上記シートが両面段ボールシートである場合、このシートの平均厚さは、例えば5mmとすることができる。
(第1側面パネル)
一対の第1側面パネル1は、第2側面パネル2との境界線を1辺とする矩形状の本体1aと、本体1aから下方に突出し、下側外フラップ3に連接される矩形状の突片1bとを有する。突片1bは、本体1aの下縁の略全領域から下方に突出している。これにより、第1側面パネル1は全体として略矩形状に形成されている。第1側面パネル1の左右方向長さとしては、特に限定されないが、例えば15cm以上50cm以下とすることができる。また、本体1aの上下方向長さとしては、特に限定されないが、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。なお、一対の第1側面パネル1の左右方向長さは一対の第2側面パネル2の左右方向長さよりも大きいことが好ましい。つまり、一対の第1側面パネル1は箱体Aの平面形状の長辺を構成する長辺側面パネルであることが好ましい。一対の第1側面パネル1が長辺側面パネルであることによって、後述の緩衝部Pが箱体Aの底部11の長手方向に沿って形成されるので、一対の緩衝部Pの長さを大きくすると共に、一対の緩衝部P間の間隔を小さくして緩衝性を高めやすい。
当該箱用シートのシート厚さに対する突片1bの上下方向長さL1の比の下限としては、1.5が好ましく、1.7がより好ましい。一方、シート厚さに対する突片1bの上下方向長さL1の比の上限としては、3.0が好ましく、2.5がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、緩衝部Pの上下方向のしなり性が不十分となり、緩衝機能を十分に高めることができないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、突片1bが折れ曲がりやすくなり、箱体Aに収容される物品の重さが大きい場合等に緩衝部Pが潰れ、十分な緩衝性が得られないおそれがある。
第1側面パネル1の本体1a及び突片1bの境界には折り曲げ容易線が形成されていないことが好ましい。換言すると、本体1a及び突片1bの境界は、凹凸を有しない平滑面であることが好ましい。当該箱用シートは、本体1a及び突片1bの境界に折り曲げ容易線が形成されていないことによって、組立状態における一対の下側外フラップ3の先端縁同士の突き合わせを確実にすることができ、緩衝性をより高めることができる。より詳しく説明すると、当該箱用シートは、本体1a及び突片1bの境界に折り曲げ容易線が形成されていないことによって、組立状態で突片1bが本体1aから連続して上端から下端にかけて左右方向、典型的には左右方向外側に弓なりに湾曲した状態で保持されやすい。これにより、一対の下側外フラップ3が互いに突き合う方向に押圧されるので底部11の形状を保ち、緩衝性を高めやすい。
(第2側面パネル)
一対の第2側面パネル2は略矩形状である。一対の第2側面パネル2の上下方向長さは一対の第1側面パネル1の本体1aの上下方向長さと同じである。一対の第2側面パネル2の左右方向長さL2の下限としては、10cmが好ましく、15cmがより好ましい。一方、一対の第2側面パネル2の左右方向長さL2の上限としては、40cmが好ましく、30cmがより好ましい。上記左右方向長さL2が上記下限に満たないと、例えば当該箱用シートに用いられるシートとして段ボールシートを用いた場合に緩衝部Pの形成が容易でなくなるおそれがある。逆に、上記左右方向長さL2が上記上限を超えると、箱体Aにおける一対の緩衝部P間の間隔が大きくなり過ぎて、緩衝部Pによる緩衝機能が不十分となるおそれがある。
(下側外フラップ)
一対の下側外フラップ3は略矩形状である。一対の下側外フラップ3は、幅方向に横断する折り曲げ容易線3aを有する。折り曲げ容易線3aは、下側外フラップ3の基端側に形成されている。折り曲げ容易線3aは、突片1b及び下側外フラップ3の境界と平行に形成される。折り曲げ容易線3aは、第1下側外フラップ3の両側縁に亘って形成されている。
折り曲げ容易線3aは、例えばシートの内面を筋押しした罫線、間隔を空けて設けられる複数の切断線からなるミシン目等から構成することも可能であるが、複数の切断線とシートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であることが好ましい。折り曲げ容易線3aが、上述のリード罫線であることによって、下側外フラップ3を折り曲げ容易線3aによって確実に折り曲げることができ、緩衝部Pの緩衝性を高めやすい。より詳しく説明すると、当該箱用シートは、折り曲げ容易線3aによって確実に折り曲げられない場合、一対の下側外フラップ3の折り曲げ容易線3aよりも先端側の領域(後述の支持領域R)が下側に膨らむおそれがある。この場合、支持領域Rが設置面と当接して箱体Aの緩衝性が不十分となる場合がある。これに対し、折り曲げ容易線3aが上述のリード罫線であることによって、支持領域Rを設置面から離間した状態で保持しやすく、緩衝部Pによる緩衝機能を発揮しやすい。
〈緩衝部〉
当該箱用シートは、突片1b及び下側外フラップ3の境界に形成される罫線を山折りし、かつ折り曲げ容易線3bを谷折りすることで、下側外フラップ3及び突片1b間の境界線と折り曲げ容易線3aとの間の領域(以下「傾斜領域Q」ともいう)が突片1b側から下側外フラップ3の先端側に向けて下方から上方に傾斜した状態で保持される。当該箱用シートは、傾斜領域Qが、突片1bとの境界線が頂部となるよう、突片1bと共に本体1aの下方に突出し、断面略V字状の緩衝部Pを構成する。以下、緩衝部Pについて詳しく説明する。なお、「山折り」とは、箱体の外側に凸に折り曲げることをいい、「谷折り」とは、箱体の内側に凸に折り曲げることをいう。
当該箱用シートは、突片1bの上下方向長さをL1、第2側面パネル2の左右方向長さをL2、下側外フラップ3の先端縁と折り曲げ容易線3aとの間隔をD1、突片1b及び下側外フラップ3の境界線と折り曲げ容易線3aとの間隔をD2とした場合、(L2/2−D1)+L1<D2、かつD1+D2>L2/2である。これにより、箱体Aの底部11には、図3,4に示すように、突片1bの下縁から左右方向内側かつ上方に傾斜する傾斜領域Qと、この傾斜領域Qの先端縁(下側外フラップの先端側の端縁)から連続し、箱体A内に収容される物品を下方から支持できるよう左右方向に配設される支持領域Rとが形成される。また、箱体Aにおいて、突片1bは上端から下端にかけて左右方向外側に張り出した状態で、より詳しくは上方から下方に亘って外側に弓なりに湾曲した状態で、保持される。これにより、箱体Aは、上方からの衝撃に対して突片1bが左右方向外側に湾曲しながら上下方向に若干しなるので緩衝性に優れる。
L1に対するD2の比の下限としては、1.5が好ましく、1.7がより好ましい。一方、上記比の上限としては、2.5が好ましく、2.3がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、下側外フラップ3の延出方向における傾斜領域Qの長さに対して突片1bの上下方向長さが大きくなり過ぎて、箱体Aに上方から衝撃が加わった場合に突片1bが折れやすくなるおそれや、突片1bを左右方向外側に十分に張り出した状態で保持し難くなり、しなり性が不十分となるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、突片1bが左右方向外側に張り出し過ぎて、上方から衝撃に対する突片1bの座屈強度が不十分となるおそれがある。
当該箱用シートは、シート厚さに対するL1の比が上述の範囲内であり、かつL1に対するD2の比が上記範囲内であることが好ましい。このように、シート厚さに対するL1の比、及びL1に対するD2の比がいずれも上記範囲内であることによって、緩衝部Pの強度を保ちつつ、上方から衝撃に対する緩衝部Pの上下方向のしなり性を確保しやすく、緩衝性をより高めることができる。
L1に対する(L2/2−D1)の比の下限としては、1.2が好ましく、1.4がより好ましい。一方上記比の上限としては、2.0が好ましく、1.8がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、突片1bが左右方向外側に張り出し過ぎて、上方から衝撃に対する突片1bの座屈強度が不十分となるおそれや、突片1bの上下方向長さが大きくなり過ぎて突片1bが折れやすくなるおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、突片1bを左右方向外側に十分に張り出した状態で保持し難くなり、緩衝部Pのしなり性が不十分となるおそれがある。
箱体Aの底面視における支持領域Rに対する傾斜領域Qの面積比の下限としては、0.15が好ましく、0.20がより好ましい。一方、上記面積比の上限としては、0.35が好ましく、0.30がより好ましい。上記面積比が上記下限に満たないと、一対の緩衝部P間の間隔が大きくなり過ぎて、支持領域Rを設置面から確実に離間させ難くなるおそれがある。逆に、上記面積比が上記上限を超えると、支持領域Rによって適切に物品を支持することができなくなるおそれや、緩衝部Pが大きくなり過ぎて突片1b及び/又は傾斜領域Qが折れ曲がりやすくなるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、一対の第1側面パネル1が本体1aから下方に突出する突片1bを有しており、突片1bの上下方向長さをL1、第2側面パネル2の左右方向長さをL2、下側外フラップ3の先端縁と折り曲げ容易線3aとの間隔をD1、突片1b及び下側外フラップ3の境界線と折り曲げ容易線3aとの間隔をD2とした場合に、(L2/2−D1)+L1<D2、かつD1+D2>L2/2であるので、緩衝性に優れる。また、当該箱用シートは、箱体Aに組み立てられた状態で他の部材(緩衝材)を収容するための内部スペースを要しないので、箱体Aの保管スペースの増加を抑えることができると共に運搬時の取扱性に優れる。さらに、当該箱用シートによると、他の緩衝材を用意しなくてもよいので、この緩衝材に要する製造コストの増加を抑えることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該箱用シートでは、箱体の蓋部を形成する上側フラップの具体的構成は特に限定されるものではない。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例]
厚さ5mmの両面段ボールシートからなり、左右方向長さが30cm、上下方向長さが15cmの矩形状の本体及びこの本体から下方に突出し上下方向長さが1cmの突片を有する一対の第1側面パネルと、左右方向長さが20cm、上下方向長さが15cmの矩形状の一対の第2側面パネルとが左右方向に交互に連接され、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の上側外フラップ、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の上側内フラップ、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の下側外フラップ、及び上記一対の第2側面パネルの下縁から延出する一対の下側内フラップを備え、A式の箱体に組み立てられる図1の箱用シートを用意した。上記一対の下側外フラップには、幅方向に横断する折り曲げ容易線として上述のリード罫線が形成されており、下側外フラップの先端縁と上記リード罫線との間隔は8.4cm、上記突片及び下側外フラップの境界線と上記リード罫線との間隔は2.0cmであった。この箱用シートを組み立てて図2の箱体を形成した。
[比較例]
厚さ5mmの両面段ボールシートからなり、左右方向長さが30cm、上下方向長さが15cmの矩形状の一対の第1側面パネルと、左右方向長さが20cm、上下方向長さが15cmの矩形状の一対の第2側面パネルとが左右方向に交互に連接され、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出する一対の上側外フラップ、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の上側内フラップ、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の下側外フラップ、及び上記一対の第2側面パネルの下縁から延出する一対の下側内フラップを備え、A式の箱体に組み立てられる箱用シートを用意した。この箱用シートを組み立てて箱体を形成した。
<落下試験>
実施例及び比較例の箱体内にそれぞれ180mlの液体を収容した瓶製の容器を収容し、箱体の上部開口及び下部開口を封函テープで封止した状態で、120cm及び125cmの高さから日本T.M.C社製の包装貨物落下試験機を用いて各3回底部側から落下させた。
上記落下試験の結果、比較例の箱体内に収容された容器は、120cm及び125cmの高さから各3回落下させたいずれの場合にも破損した。これに対し、実施例の箱体内に収容された容器は、120cm及び125cmの高さから各3回落下させたいずれの場合にも破損しなかった。
<反発試験>
実施例及び比較例の箱体内にそれぞれ2kgの水が入ったペットボトルを収容し、120cmの高さから上述の落下試験機を用いて底部側から落下させた。
上記反発試験の結果、比較例の箱体はコンクリート基板上に鋼板を敷設した床面から底部の隅部が最大100mmの高さまで跳ね上がったのに対し、実施例の箱体は床面から40mmの高さまでしか跳ね上がらなかった。
[評価結果]
上述の落下試験から分かるように、実施例の箱体は、125cmの高さから落下させた場合でも内部に収容された容器が破損しておらず、優れた緩衝性を有している。また、上述の反発試験から分かるように、実施例の箱体は、比較例の箱体よりも跳ね上がり高さが抑えられており、上方からの衝撃を十分に吸収することができている。
以上のように、本発明に係る箱用シートは、優れた緩衝性を有し、かつ取扱性に優れると共に、製造コストの増加を抑えることができるので、種々の物品を保管及び運搬するのに適している。
1 第1側面パネル
1a 本体
1b 突片
2 第2側面パネル
3 下側外フラップ
3a 折り曲げ容易線
4 下側内フラップ
5 上側外フラップ
6 上側内フラップ
7 糊代部
11 底部
12 蓋部
A 箱体
P 緩衝部
Q 傾斜領域
R 支持領域
X 封函テープ

Claims (5)

  1. 左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わされて底部を形成する一対の下側外フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、上記一対の下側外フラップの内側に折り込まれる一対の下側内フラップと
    を備え、
    箱型に組立可能な箱用シートであって、
    上記一対の第1側面パネルが、上記第2側面パネルとの境界線を1辺とする矩形状の本体と、この本体から下方に突出し、上記下側外フラップに連接される矩形状の突片とを有し、
    上記突片及び下側外フラップの境界に罫線を有し、
    上記一対の下側外フラップが幅方向に横断する折り曲げ容易線を有し、
    上記突片の上下方向長さをL1、上記第2側面パネルの左右方向長さをL2、上記下側外フラップの先端縁と折り曲げ容易線との間隔をD1、上記突片及び下側外フラップの境界線と上記折り曲げ容易線との間隔をD2とした場合、
    (L2/2−D1)+L1<D2、かつ
    D1+D2>L2/2
    である箱用シート。
  2. シート厚さに対するL1の比が1.5以上3.0以下であり、
    L1に対するD2の比が1.5以上2.5以下である請求項1に記載の箱用シート。
  3. L1に対する(L2/2−D1)の比が1.2以上2.0以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記折り曲げ容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記本体及び突片の境界に折り曲げ容易線が形成されていない請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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