JP3209724U - 包装容器用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的重い物品を収容する場合にも持ちやすい手掛け穴を有する包装容器を形成できる包装容器用シートを提供する。【解決手段】包装容器用シートは、一対の側面パネル2に手掛け穴形成部14が設けられている包装容器用シートであって、手掛け穴形成部14が、側面パネル2の上縁15と平行な第一折り曲げ容易線16と、第一折り曲げ容易線16の下方に第一折り曲げ容易線16と平行に形成される先端切断容易線17と、第一折り曲げ容易線16の端部と先端切断容易線17の端部とを接続する一対の側部切断容易線18と、一対の側部切断容易線18間を接続するよう第一折り曲げ容易線16と平行に形成される第二折り曲げ容易線19とを有し、側面パネル2の上縁15と第一折り曲げ容易線16との間隔Aに対する第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bの比(B/A)が1.2以上2.2以下であることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は包装容器用シートに関する。
流通段階における製品を保護するために、1枚の段ボールシートから形成される多様な包装容器(段ボール箱)が用いられている。このような包装容器の中には、側面パネルに手の先(通常人差し指から小指までの指)を差し込むことができる手掛け穴を形成することによって、物品を収容した包装容器(包装体)を持ち上げやすくしたものも数多く見られる。
包装容器に収容される物品が例えば瓶入り飲料、ペットボトル入り飲料等の比較的重量が大きいものである場合、手掛け穴には強度が求められると共に、シートが手に食い込みにくい形状とされることが好ましい。
例えば特開2002−293321号公報には、手掛け穴を形成する領域のシートを手掛け穴の上縁において包装容器の内側に折り込み、折り込み部分の先端を包装容器の蓋部の内面に当接させることで、指が当接する傾斜面を形成することで、包装容器を持ちやすくした包装箱が記載されている。
しかしながら、上記公報に記載の包装容器は、カップ麺等の比較的軽量な物品を収容するものであり、飲料のように比較的重量が大きい物品を収容する包装容器に適用すると、内側に折り込んだ面に大きな曲げが作用して、指が当接する面が容易に折れ曲がってしまうという不都合がある。
特開2002−293321号公報
上記不都合に鑑みて、本考案は、比較的重い物品を収容する場合にも持ちやすい手掛け穴を有する包装容器を形成できる包装容器用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、1枚の段ボールシートから形成され、対向する少なくとも一対の側面パネルを有する包装容器に組み立て可能であり、一対の上記側面パネルに手掛け穴形成部が設けられている包装容器用シートであって、上記手掛け穴形成部が、上記側面パネルの上縁と平行な第一折り曲げ容易線と、上記第一折り曲げ容易線の下方に上記第一折り曲げ容易線と平行に形成される先端切断容易線と、上記第一折り曲げ容易線の端部と上記先端切断容易線の端部とを接続する一対の側部切断容易線と、上記一対の側部切断容易線間を接続するよう上記第一折り曲げ容易線と平行に形成される第二折り曲げ容易線とを有し、上記側面パネルの上縁と上記第一折り曲げ容易線との間隔に対する上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔の比が1.2以上2.2以下であることを特徴とする包装容器用シートである。
当該包装容器用シートは、一対の上記側面パネルに設けられている上記手掛け穴形成部が、上記第一折り曲げ容易線、上記先端切断容易線、上記一対の側部切断容易線及び上記第二折り曲げ容易線を有し、上記側面パネルの上縁と上記第一折り曲げ容易線との間隔に対する上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔の比が上記範囲内であることによって、手掛け穴を開口したときに、上記側面パネルの手掛け穴より上側の部分と、上記手掛け穴形成部の第一折り曲げ容易線と第二折り曲げ容易線との間の部分と、上記手掛け穴形成部の先端切断容易線と第二折り曲げ容易線との間の部分とが、三角筒状となるよう配置される。これにより、上記手掛け穴に手を入れて包装容器に物品を収容した包装体を持ち上げる場合、上記三角筒状部を持つことになり、手に食い込みにくく持ちやすい。また、上記三角筒状部は断面視における各辺の長さが比較的小さくなるので、段ボールシートが折れ曲がりにくく、手掛け穴の上部が比較的強度に優れる。
当該包装容器用シートにおいて、上記第一折り曲げ容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔に対する上記先端切断容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔の比が1.0以上2.0以下であることが好ましい。このように、上記第一折り曲げ容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔に対する上記先端切断容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔の比を上記範囲内とすることによって、上記手掛け穴形成部の第一折り曲げ容易線と第二折り曲げ容易線との間の部分と上記側面パネルの手掛け穴より上側の部分との角度が比較的大きくなり、手掛け穴の上縁の指への食い込みをより緩和することができる。
当該包装容器用シートにおいて、上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔が35mm以上60mm以下であることが好ましい。このように、上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔が上記範囲内であることによって、上記三角筒状部が手で持ちやすい大きさとなる。
当該包装容器用シートにおいて、上記第一折り曲げ容易線が罫線からなり、上記第二折り曲げ容易線が切断線を含むことが好ましい。このように、上記第一折り曲げ容易線が罫線からなり、上記第二折り曲げ容易線が切断線を含むことによって、上記第一折り曲げ容易線よりも上記第二折り曲げ容易線の方が折り曲げやすくなる。このため、手掛け穴形成部を包装容器内に押し込む際に、手掛け穴形成部は、先ず上記第二折り曲げ容易線で折り曲げられ、次に上記第一折り曲げ容易線で折り曲げられるようになるので、上記三角筒状部の形成がより確実となる。
当該包装容器用シートにおいて、上記側面パネルの上縁から延出し、組み立て状態で他対の側面パネルから延出する外フラップの内側に配置される一対の内フラップを備えることが好ましい。このように、上記側面パネルの上縁から延出し、組み立て状態で他対の側面パネルから延出する外フラップの内側に配置される一対の内フラップを備えることによって、上記手掛け穴形成部の先端が上記側面パネルと内フラップとの角に当接するので、上記三角筒状部の形状をより確実に保持することができる。
上述のように、本考案の包装容器用シートは、比較的重い物品を収容する場合にも持ちやすい手掛け穴を有する包装容器を形成することができる。
本考案の一実施形態の包装容器用シートを示す模式的平面図(展開図)である。 図1の包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の模式的斜視図である。 図1の包装容器用シートの手掛け穴形成部の拡大図である。 図2の包装容器の手掛け穴近傍の模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[包装容器用シート]
図1に、本考案の一実施形態に係る包装容器用シートを示す。当該包装容器用シートは、1枚の段ボールシートから形成され、図2に示すように箱形の包装容器に組み立てることができる。なお、図1において、太い実線は段ボールシートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線は段ボールシートの裏面(組み立て状態で包装容器の内側に配置される側の面)に筋押しして形成される罫線を示す。
当該包装容器用シートを形成する段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートを使用してもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールを使用してもよい。
当該包装容器用シートは、それぞれ方形状に形成され、四角筒状に組み立てられるよう左右方向に順番に連接される第1長辺側面パネル1、第1短辺側面パネル2、第2長辺側面パネル3及び第2短辺側面パネル4と、第1長辺側面パネル1の第1短辺側面パネル2と反対側の側延から延設され、第2短辺側面パネル4に貼着されることで4つの側面パネルを無端ループ状に接続する継ぎしろ5とを備える。
なお、本明細書において、「左右方向」とは、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の想定される一般的な使用態様における水平方向に対応する方向であり、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、当該包装容器用シートの製造時の向きや当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の使用時の向き制限することを企図しない。
また、当該包装容器用シートは、第1長辺側面パネル1及び第2長辺側面パネル3の上縁から延出する一対の蓋外フラップ(第1蓋外フラップ6及び第2蓋外フラップ7)と、第1短辺側面パネル2及び第2短辺側面パネル4の上縁から延出する一対の蓋内フラップ(第1蓋内フラップ8及び第2蓋内フラップ9)とを有する。
さらに、当該包装容器用シートは、第1長辺側面パネル1及び第2長辺側面パネル3の下縁から延出する一対の底外フラップ(第1底外フラップ10及び第2底外フラップ11)と、第1短辺側面パネル2及び第2短辺側面パネル4の下縁から延出する一対の底内フラップ(第1底内フラップ12及び第2底内フラップ13)とを有する。
当該包装容器用シートは、通常、第1長辺側面パネル1及び第1短辺側面パネル2間並びに第2長辺側面パネル3及び第2短辺側面パネル4間で折り曲げて、第1長辺側面パネル1を第1短辺側面パネル2の裏面に、第2短辺側面パネル4を第2長辺側面パネル3の裏面にそれぞれ密着させ、第2短辺側面パネル4の裏面側に継ぎしろ5を貼着した折り畳み状態でユーザーに提供される。第2短辺側面パネル4への継ぎしろ5の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器において、4つの側面パネル1,2,3,4から形成される四角筒状部の上端は、一対の蓋内フラップ8,9を内側に折り曲げ、この一対の蓋内フラップ8,9の外面に一対の蓋外フラップ6,7を折り重ねて、一対の蓋外フラップ6,7の先端縁同士を突合わせることで封止される。同様に、4つの側面パネル1,2,3,4から形成される四角筒状部の下端は、一対の底内フラップ12,13を内側に折り曲げ、この一対の底内フラップ12,13の外面に一対の底外フラップ10,11を折り重ねて、一対の底外フラップ10,11の先端縁同士を突合わせることで封止される。
当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器は、一対の蓋外フラップ6,7の先端縁の合わせ目及び一対の底外フラップ10,11の先端縁の合わせ目に沿って粘着テープを貼着することや、一対の蓋内フラップ8,9及び一対の蓋外フラップ6,7間並びに一対の底内フラップ12,13及び一対の底外フラップ10,11間を接着剤で貼り合わせることによって封函状態が保持される。
当該包装容器用シートにおいて、一対の短辺側面パネル2,4は、上縁近傍且つ左右方向中央に、以下に説明する手掛け穴形成部14が設けられている。
<手掛け穴形成部>
図2に、第1短辺側面パネル2の手掛け穴形成部14を示し、以下の説明は、第1短辺側面パネル2の手掛け穴形成部14について説明するが、第2短辺側面パネル4の手掛け穴形成部14も同様である。
図3に詳しく示すように、手掛け穴形成部14は、第1短辺側面パネル2の上縁15と平行な第一折り曲げ容易線16と、第一折り曲げ容易線16の下方に第一折り曲げ容易線16と平行に形成される先端切断容易線17と、第一折り曲げ容易線16の端部と先端切断容易線17の端部とを接続する一対の側部切断容易線18と、一対の側部切断容易線18間を接続するよう第一折り曲げ容易線16と平行に形成される第二折り曲げ容易線19とを有する。
図示するように、第1短辺側面パネル2の上縁15は、段ボールシートを筋押しして形成される罫線によって形成される。また、第一折り曲げ容易線16も罫線によって形成される。一方、第二折り曲げ容易線19は、ミシン目状に断続的に形成される複数の切断線と、この切断線の間を接続する罫線とを含むリード罫線によって形成される。このため、第二折り曲げ容易線19は、第一折り曲げ容易線16と比べてより小さい力で折り曲げることができる。
先端切断容易線17及び一対の側部切断容易線18は、ダンボールシートが切断されていない部分を有することが好ましい。これにより、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器に商品を収容した包装体の手掛け穴形成部14が意図せずに容器内に押し込まれて開口を形成することによる異物混入の危険性の増大を防止できる。
一対の側部切断容易線18は、左右方向外側に膨らむよう屈曲乃至湾曲していることが好ましい。また、側部切断容易線18の左右方向の膨らみの頂点は、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の不必要な強度低下を防止するために、第二折り曲げ容易線19が接続される位置であることが好ましい。図示する例では、一対の側部切断容易線18は、第二折り曲げ容易線19との交点で屈曲した「く」の字状である。
当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器は、先ず、手掛け穴形成部14の先端切断容易線17と第二折り曲げ容易線19との間の領域(以下先端部20という)を容器内側に押し込み、次に、手掛け穴形成部14の第一折り曲げ容易線16と第二折り曲げ容易線19との間の領域(以下基端部21という)を容器内側に押し込むことで、図4に示すように、手掛け穴形成部14の先端縁(先端切断容易線17における切断エッジ)が第1短辺側面パネル2の上縁、つまり第1短辺側面パネル2と第1蓋内フラップ8との角部に当接する。これにより、第1短辺側面パネル2の手掛け穴形成部14が存在していた領域が開口した手掛け穴22が形成されると共に、第1短辺側面パネル2の第一折り曲げ容易線16よりも上側の部分(以下側面上部23という)、基端部21及び先端部20が、三角筒状部24を形成する。
これにより、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器に物品を収容した包装体は、手掛け穴22に手を差し込んで三角筒状部24を握るようにして持ち上げることができる。手で三角筒状部24を把持することで、包装体の重さを手の比較的大きい面積で支持することができるため、手掛け穴22の上縁が手に食い込みにくく、飲料等の比較的重い物品を収容する包装体であっても、比較的容易に持ち上げることができる。また、三角筒状部24の太さは、手で把持される程度とされるため、先端部20、基端部21及び側面上部23の周方向の長さ(当該包装容器用シートにおける上下方向の長さ)は十分に小さいため、先端部20、基端部21及び側面上部23が折れ曲がりにくく、三角筒状部24が潰れにくい。
三角筒状部24の強度を向上するために、当該包装容器用シートにおいて、段ボールシートは、中芯の稜線が上下方向に延びるよう配向されることが好ましい。
第一折り曲げ容易線16の長さの下限としては、50mmが好ましく、55mmがより好ましい。一方、第一折り曲げ容易線16の長さの上限としては、80mmが好ましく、65mmがより好ましい。第一折り曲げ容易線16の長さが上記下限に満たない場合、手掛け穴22に手を差し込みにくくなるおそれがある。逆に、第一折り曲げ容易線16の長さが上記上限を超える場合、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の強度が不必要に低下するおそれがある。
先端切断容易線17は、直接手を掛ける部分ではないので、第一折り曲げ容易線16よりも短くすることができる。先端切断容易線17の長さの下限としては、40mmが好ましく、45mmがより好ましい。一方、先端切断容易線17の長さの上限としては、75mmが好ましく、60mmがより好ましい。先端切断容易線17の長さが上記下限に満たない場合、手掛け穴22に手を差し込みにくくなるおそれがある。逆に、先端切断容易線17の長さが上記上限を超える場合、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の強度が不必要に低下するおそれがある。
第1短辺側面パネル2の上縁15と第一折り曲げ容易線16との間隔Aに対する第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bの比(B/A)の下限としては、1.2であり、1.4が好ましく、1.5がより好ましい。一方、上記間隔Aに対する上記間隔Bの比の上限としては、2.2であり、2.0が好ましく、1.8がより好ましい。上記間隔Aに対する上記間隔Bの比が上記下限に満たない場合、手掛け穴22の上縁、つまり三角筒状部24の第一折り曲げ容易線16によって形成される角の角度が非常に小さくなることで手に食い込みやすくなるおそれがある。逆に、上記間隔Aに対する上記間隔Bの比が上記上限を超える場合、第一折り曲げ容易線16と第二折り曲げ容易線19との間隔が大きくなり、基端部21が折れ曲がって三角筒状体24の形状を保持できないおそれがある。
第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bの下限としては、35mmが好ましく、40mmがより好ましい。一方、第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bの上限としては、60mmが好ましく、55mmがより好ましい。第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bが上記下限に満たない場合、形成される三角筒状体24の断面寸法が小さくなり、手への食い込みを十分に軽減できないおそれがある。逆に、第一折り曲げ容易線16と先端切断容易線17との間隔Bが上記上限を超える場合、手掛け穴22が不必要に大きくなり、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器の強度が低下するおそれや、手掛け穴22から異物が混入しやすくなるおそれがある。
第一折り曲げ容易線16と第二折り曲げ容易線19との間隔Cに対する先端切断容易線17と第二折り曲げ容易線19との間隔Dの比(D/C)の下限としては、1.0が好ましく、1.3がより好ましい。一方、上記間隔Cに対する上記間隔Dの比の上限としては、2.0が好ましく、1.7がより好ましい。上記間隔Cに対する上記間隔Dの比が上記下限に満たない場合、三角筒状部24の第一折り曲げ容易線16によって形成される角の角度が非常に小さくなることで手に食い込みやすくなるおそれがある。逆に、上記間隔Cに対する上記間隔Dの比が上記上限を超える場合、三角筒状部24の第一折り曲げ容易線16によって形成される角が鈍角となって十分な大きさの手掛け穴22を形成できないおそれがある。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該包装容器用シートは、上述の実施形態のようないわゆるA式(ミカン箱タイプ)の包装容器を形成するものに限られず、例えばワンタッチタイプの底部を形成するもの、アメリカンロックタイプの底部又は蓋部を形成するもの等であってもよい。さらに、当該包装容器用シートを組み立ててなる包装容器は、箱型に限られず、少なくとも一対の側面パネルを有する形状のものであればよい。例として、当該包装容器用シートは、八角形柱状の包装容器や、手掛け穴が形成されない側面パネルが傾斜した側面視台形状の包装容器に組み立てられるものであってもよい。
当該包装容器用シートは、一対の側面パネルを有し、上下方向の軸を有する筒状体の上下を封止する包装容器に限られず、例えば横方向の軸を有する筒状体の両端を封止するラップアラウンドタイプの包装容器等であってもよい。ラップアラウンドタイプの包装容器の場合、筒状体の一部をなす側面パネルに手掛け穴形成部を設けてもよく、筒状体の端部を封止するフラップに手掛け穴形成部を設けてもよい。
当該包装容器用シートにおいて、第一折り曲げ容易線は、段ボールシートに筋押しした罫線以外の折り曲げを容易にする構成であってもよく、例えばミシン目状の切断線、リード罫線等によって形成されてもよい。また、第二折り曲げ容易線は、リード罫線に限られず、例えばミシン目状の切断線のみ、罫線のみ等によって形成されてもよい。
当該包装容器用シートにおいて、第二折り曲げ容易線が第一折り曲げ容易線よりも容易に折り曲げられることが好ましいが、先端切断容易線及び側部切断容易線の切断率に変化をつけることによって第二折り曲げ容易線が第一折り曲げ容易線に先んじて折り曲げられるようにしてもよい。
当該包装容器用シートは、手掛け穴形成部が設けられる側面パネルの上縁にフラップが延設されていることが手掛け穴形成部の先端縁を確実に係止できる点で好ましいが、手掛け穴形成部が設けられる側面パネルの上縁にフラップが設けられていなくてもよい。例として、組み立て状態で手掛け穴形成部が設けられる側面パネルの上端部の内側に蓋板の先縁から延出する差し込み片が配置され、この蓋板と差し込み片との角に手掛け穴形成部の先端縁を係止して三角筒状部を形成してもよい。
当該包装容器用シートは、特に飲料等、比較的重量が大きい物品を収容する包装容器に特に好適に利用することができる。
1 第1長辺側面パネル
2 第1短辺側面パネル
3 第2長辺側面パネル
4 第2短辺側面パネル
5 継ぎしろ
6 第1蓋外フラップ
7 第2蓋外フラップ
8 第1蓋内フラップ
9 第2蓋内フラップ
10 第1底外フラップ
11 第2底外フラップ
12 第1底内フラップ
13 第2底内フラップ
14 手掛け穴形成部
15 側面パネルの上縁
16 第一折り曲げ容易線
17 先端切断容易線
18 側部切断容易線
19 第二折り曲げ容易線
20 先端部
21 基端部
22 手掛け穴
23 側面上部
24 三角筒状部
A 側面パネルの上縁と第一折り曲げ容易線の間隔
B 第一折り曲げ容易線と先端切断容易線との間隔
C 第一折り曲げ容易線と第二折り曲げ容易線との間隔
D 先端切断容易線と第二折り曲げ容易線との間隔

Claims (5)

  1. 1枚の段ボールシートから形成され、対向する少なくとも一対の側面パネルを有する包装容器に組み立て可能であり、一対の上記側面パネルに手掛け穴形成部が設けられている包装容器用シートであって、
    上記手掛け穴形成部が、
    上記側面パネルの上縁と平行な第一折り曲げ容易線と、
    上記第一折り曲げ容易線の下方に上記第一折り曲げ容易線と平行に形成される先端切断容易線と、
    上記第一折り曲げ容易線の端部と上記先端切断容易線の端部とを接続する一対の側部切断容易線と、
    上記一対の側部切断容易線間を接続するよう上記第一折り曲げ容易線と平行に形成される第二折り曲げ容易線と
    を有し、
    上記側面パネルの上縁と上記第一折り曲げ容易線との間隔に対する上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔の比が1.2以上2.2以下であることを特徴とする包装容器用シート。
  2. 上記第一折り曲げ容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔に対する上記先端切断容易線と上記第二折り曲げ容易線との間隔の比が1.0以上2.0以下である請求項1に記載の包装容器用シート。
  3. 上記第一折り曲げ容易線と上記先端切断容易線との間隔が35mm以上60mm以下である請求項1又は請求項2に記載の包装容器用シート。
  4. 上記第一折り曲げ容易線が罫線からなり、上記第二折り曲げ容易線が切断線を含む請求項1、請求項2又は請求項3に記載の包装容器用シート。
  5. 上記側面パネルの上縁から延出し、組み立て状態で他対の側面パネルから延出する外フラップの内側に配置される一対の内フラップを備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装容器用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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