JP3152283U - 取扱性を改善したラップアラウンド包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
また、包装箱内に製品が隙間なく入っているので、指を奥に入れる十分な隙間を確保できないことがあって掴みにくいものであった。
包装箱と梱包する製品との間に生ずるデッドスペースを少なくし、かつ取扱性の向上を図るために、包装箱短側面の角部を面取りして上面8角形をしたラップラウンド包装箱が最近提案されている(特許文献3)。しかし、その包装箱は、側面に包装箱内に手指が入る手穴を設けることが困難であった。
さらにその構成を詳しく述べると下記のとおりである。
1 ラップアラウンド包装箱の天面稜に、指で押すと凹むハンドリング用段部を設け、かつ包装箱の上下外フラップ間に手穴を形成することにより、前記段部と前記手穴とを一緒に掴んで包装箱を持ち運ぶことしたことを特徴とする。
2 前記段部は、天面の稜線と交わる方向に延びる1対の向き合った切り込み線と、その各切り込み線の両端を結ぶ罫線を天面板と外フラップのそれぞれに設けることにより前記各線に囲まれた領域に、指で押し込むと包装箱内側にへこむ段部であることを特徴とする。
3 ラップアラウンド包装箱の天面稜に、指で押すと斜面となるハンドリング用面取り部を設け、かつ包装箱の上下外フラップ間に手穴を形成することにより、その手穴と前記面取り部を一緒に掴んで包装箱を持ち運ぶことしたことを特徴とする。
4 前記面取り部は、天面と短側面とがなす稜線上に、該稜線から分岐して向き合い、中央が略凸レンズ状に膨らんだ形状の少なくとも1組または2本の円弧状の罫線または切れ目により囲まれた領域であることを特徴とする。
その結果、包装箱の奥に指が十分に入らなくとも包装箱をしっかり持つことができる。また手穴からの包装箱破れが防止できる。
図において、符号1と2は、同一の大きさに形成され、組立て時に対向する矩形状の天面板と底板であり、符号3と4は天面板と底板に連設した対向する一対の側板であって、これらは図1に示すように一方向に連接されている。また天面板1の一側には糊代片5が連接されている。これら天面板1、底板2、両側板2,4はいずれも折り曲げ用の罫線を介して連接されている。
天面板1と底板2及び一対の側板3,4は、定法の通り角筒状に連係して組立てた後、一対の外フラップ6、6、7、7と内フラップ8、8、9、9を内側に折り曲げて、ラップラウンド包装箱の筒状本体の両端開口部(短側面)を閉じることができる構成となっている(図2)。
これらの凹部12と13は、前記凹部10a、10b、11a、11bと組合わさって、図2に示したように包装箱本体の短側面である上下外フラップ間に、手指を挿入する手穴14,15となる。
段部20,21は、指でホールドし易い形状であればその形状は任意であり、一例として幅40〜60mm、深さ15〜20mm程度に形成することが好ましいが、これに限るものではない。
また、図2のように段部と内フラップとが干渉しあう場合は、必要に応じて、内フラップ8、9の一部を切り欠くことがあり、図の例に限るものではない。
この場合、包装箱を支持するユーザーの手先は図3のように手穴14と段部20の両方をホールドすることとなる。その結果、包装箱の荷重は分散するので手穴14への荷重負担が少なくなると共に、包装箱の奥に指が十分に入らなくとも包装箱をしっかり持つことができる。
なお、五本の指がホールドする個所は、手穴14と段部20の間の、外フラップと内フラップとが重合する個所であり、段ボール2枚の厚さがあるので強度が高く、包装箱破れが防止できる。
本実施例2の包装箱は、実施例1と同様に、段ボール等の厚紙を素材とするブランクシートを使用して、ケーサ上で、ブランクシート上に缶飲料などの複数個の製品を挿入し、全自動で包み込むことができるように構成されている。
図中符号31と32は、組立て時に対向する矩形状の天面板と底板であり、符号33と34は天面板と底板に連設した対向する一対の側板である。これらは図5に示すように一方向に連接されている。そして天面板31、底板32、両側板33,34は折り曲げ用の罫線を介して連接され、天面板31の一側には糊代片35が連接されている。
本実施例2は、天面板31と底板32及び一対の側板33,34を角筒状に連係し、一対の外フラップ36、37と内フラップ38、39とを内側に折り曲げて、包装箱の筒状本体の両端開口部(短側面)を閉じることができるようになっている。
天面板31に連なる外フラップ36,37に設ける凹部40a、41aは、切り込みを両側に設けることで折り返し付きとして形成されている。
すなわち図6のように天面と短側面とがなす稜線の略中央に、該稜線から分岐して向き合い、中央が略凸レンズ状に膨らんだ形状の少なくとも1組または2本の円弧状の罫線または切れ目44a,44b、45a,45bを設けることで、その2本の罫線間に面取り部46、47を形成する。これにより前記各線に囲まれた領域を指で押すと天面の稜は、罫線または切れ目44a,44b、45a,45bに沿い折れ曲がり、その稜線上に小さな斜面が形成されることになる。
なお、向き合った円弧状の罫線または切れ目44a,44b、45a,45bは連続していても、連続していなくともよい。
また、底板32側の外フラップ36または37には、その連設線から外フラップの先端角部に向かって略45度の斜め罫線47,48が設けられている。
手穴42には残りの指をかけ、五本の手指全部で包装箱を掴んで運ぶことができると共に、包装箱をつかむときも指当たりがソフトであり、手穴に指が十分に入らなくとも包装箱をしっかり持つことができる。
この場合、包装箱を支持するユーザーの手先は、手穴42と面取り部46の両方をホールドすることとなる。
その結果、包装箱が段積されているときも面取り部が斜面となるので図9のように引き出しやすい。
なお下側の外フラップ36または37に斜め罫線47,48が設けられているので、斜め罫線47,48で挟まれた部分を手指を掛け、外側に引っ張ることで手穴44,45から開梱することが可能となる。
2 底板
3、4 側板
6、7 外フラップ
8,9 内フラップ
10、11,12、13 凹部
14、15 手穴
16、17 切り込み線
18,19 罫線
20,21 段部
31 天面板
32 底板
33、34 側板
36、37 外フラップ
38,39 内フラップ
40、41 凹部
42、43 手穴
44、45 天面稜で向き合った罫線また切れ目
46、47 面取り部
Claims (5)
- 包装箱の天面と短側面とがなす稜線上に、運搬する者の親指を掛ける掛止め面を設けるとともに、当該掛止め面の近傍の短側面に、残りの指を挿入できる手穴を形成したことを特徴とするラップアラウンド包装箱。
- 対向する天面板と底板と、対向する2つの側板とを有し、前記天面板または底板に連接した糊代片を一の側板の一端と固着することにより筒状胴部が形成され、前記天面板の両端と、前記底板の両端とには上下外フラップが、また前記各側板の両端には内フラップがそれぞれ連接され、各フラップをその基部より折り曲げ、各フラップの重なり部分を固着することにより、前記胴部の端面が閉塞される包装箱において、
天面稜に、指で押すと凹むハンドリング用段部を設け、かつ上下外フラップ間に手穴を形成することにより、前記段部と前記手穴とを一緒に掴んで持ち運ぶことができるようにしたことを特徴とするラップアラウンド包装箱。 - 前記段部は、天面の稜線と交わる方向に延びる1対の向き合った切り込み線と、その各切り込み線の両端を結ぶ罫線を天面板と外フラップのそれぞれに設けることにより前記各線に囲まれた領域に、指で押し込むと包装箱内側にへこむ段部であることを特徴とする請求項2に記載のラップアラウンド包装箱。
- 対向する天面板と底板と、対向する2つの側板とを有し、前記天面板または底板に連接した糊代片を一の側板の一端と固着することにより筒状胴部が形成され、前記天面板の両端と、前記底板の両端とには上下外フラップが、また前記各側板の両端には内フラップがそれぞれ連接され、各フラップをその基部より折り曲げ、各フラップの重なり部分を固着することにより、前記胴部の端面が閉塞される包装箱において、
天面稜に、指で押すと斜面となるハンドリング用面取り部を設け、かつ上下外フラップ間に手穴を形成することにより、その手穴と前記面取り部を一緒に掴んで持ち運ぶことができるようにしたことを特徴とするラップアラウンド包装箱。 - 前記面取り部は、天面と短側面とがなす稜線上に、該稜線から分岐して向き合い、中央が略凸レンズ状に膨らんだ形状の少なくとも1組または2本の円弧状罫線または切れ目により囲まれた領域であることを特徴とする請求項4に記載のラップアラウンド包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003133U JP3152283U (ja) | 2009-05-14 | 2009-05-14 | 取扱性を改善したラップアラウンド包装箱 |
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JP2009003133U JP3152283U (ja) | 2009-05-14 | 2009-05-14 | 取扱性を改善したラップアラウンド包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3152283U true JP3152283U (ja) | 2009-07-23 |
Family
ID=54856607
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014156254A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Sapporo Breweries Ltd | 梱包箱及び梱包体 |
CN104443699A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-03-25 | 浙江长兴万兴来米业有限公司 | 一种便携手提式米袋 |
WO2023157375A1 (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | 大王製紙株式会社 | 包装箱 |
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2009
- 2009-05-14 JP JP2009003133U patent/JP3152283U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2014156254A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Sapporo Breweries Ltd | 梱包箱及び梱包体 |
CN104443699A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-03-25 | 浙江长兴万兴来米业有限公司 | 一种便携手提式米袋 |
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