JP2012091799A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封に際して発生するゴミの散在量を低減させ、落下衝撃にも強い包装箱を提供する。
【解決手段】上面板25、底面板、これらを連結する2つの側面板15を有して形成される帯状の胴部、内フラップ31、外フラップ41を備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、側面板の略中央部には、開封開始口が形成されており、開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りライン110を有し、内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されるか、あるいは、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されており、延設されるトレイ形成用切り取りラインの延設方向の終端部においては、終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りライン111が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を纏めて包み込むように収納するいわゆるラップアラウンド式のカートン包装箱に関する。
さらに詳しくは、店頭で中身の容器製品物を陳列する際、予め包装箱に形成された例えば切り取りラインを利用して、カートン包装箱の略上半分を除去することによって、残余の下半分のカートン包装箱を、トレイとして用いることができる包装箱に関する。なお、本発明でいう「容器」とは、内容物が充填されている製品の形態のものをいう。
いわゆるラップアラウンド式の包装箱による容器製品物の包装は一般に以下の要領で行われる。すなわち、上面板、底面板、およびこれらを連結する側面板を有して形成される帯状の胴部で容器製品物を包み込むように収納した後、その開口したままになっている胴部両端部をそれぞれ一対の内フラップおよび外フラップで順次塞ぐことにより、容器製品物が収納された包装箱が形成される。
このように形成されたラップアラウンド式の包装箱の中には、店頭で中身の容器製品物を陳列する際に、予め包装箱に形成された例えば切り取りライン(ミシン目状ジッパー)に沿って引裂き帯体を引裂くことによって紙箱を上下に分断し、上蓋を取り外した後、下部に残った残余の下部箱をそのまま商品を載せる紙トレイとして利用できるタイプのものが存在する(例えば、下記の特許文献1、2等)。
従来より一般に用いられているこの種の包装箱の形態が図19に示される。
図19に示される従来の缶用ラップアラウンドカートンケース300のいわゆるジッパー機能は、側面板320に予め帯状に施されたミシン目により構成されている。図の点線で描かれている状態が開封前の状態であるが、台形状の引裂き開始片のみミシン目カットされておりそれ以外は内側ライナーカットされていることが一般的である。
側面中央部に実質的に密接するように形成されている一対の台形状の引裂き開始片321,325を、それぞれ、側面中央から両端(矢印方向)に向かって引き裂くことにより(開封している状態であり実線で描かれている)、最終的に箱体の上下がそれぞれトレイ状に分断されるようになっている。
特開平11−171172号公報 特開2000−335554号公報 特開2004−344236号公報 特開平8−34430号公報 実開平6−87221号公報 実用新案登録第3010038号公報
しかしながら、このような従来のラップアラウンドカートンケースの開封に際し、いわゆるジッパー(引裂き帯体)を引裂く労力は、思ったよりも力が必要となる作業となり、肉体的にも負担が大きく、決して開封性に優れたものであるとは言えない。また、開封後の残余の下部のトレイそのものの強度は十分なものとは言えず、陳列の際、あるいは陳列の後の移動の際にトレイそのものが破損するおそれがある。さらに、発生するゴミの散在量も多くなりその後の片付け・廃棄処分にも多大な労力を要することがある。
このような実状のもとに本発明は創案されたものであり、その目的は、上記の問題点を解決し、トレイ形成のための箱分断操作が簡易に行えて、しかも残余の下部のトレイを構成する構造体そのものの強度が増強され、さらには、開封に際して発生するゴミの散在量を低減させることができる包装箱を提供することにある。なお、トレイ形成のための箱分断操作が簡易であっても、箱を落下させた時の落下衝撃に対してミシン目が破断したり、内容物が飛び出したりしては商品として成り立たないので、落下衝撃に強い設計が要求される。
なお、本願発明に類似の先行特許文献3および先行特許文献6は、それぞれ、いわゆるラップアラウンド式の包装箱とは異なる形態のものであり、しかも開封手法が異なる。また、先行特許文献4および先行特許文献5は、それぞれ、いわゆるラップアラウンド式の包装箱ではあるが、完全に上蓋等を切断して除去するものではなく、しかも開封手法が異なる。
上記の課題を解決するために、本発明は、上面板、底面板、およびこれらを連結する2つの側面板を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップおよび外フラップを備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、前記側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、当該開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、前記内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されるか、あるいは、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されており、前記延設されるトレイ形成用切り取りラインの延設方向の終端部においては、当該終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されており、前記開封開始口に指を挿入するとともに、側面板を外方に開くようにしてトレイ形成用切り取りラインおよび補助切り取りライン線を切り取り、しかる後、上面板に近い方の外フラップの内フラップとの接着部位を剥離させて、上面板とこの上面板に付随する切り取られた側面板部分と外フラップとの一体化物を除去した残余物にてトレイが形成されるように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)が75°〜85°の範囲となるように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記トレイ形成用切り取りラインが側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されている場合において、上面板側へと伸びる補助切り取りラインの終端部からさらにコーナー(箱の角部)に向かう側面板と上板面との接合折線の箇所に切り取り線が形成されてなるように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記トレイ形成用切り取りラインが側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されている場合において、当該トレイ形成用切り取りラインは、側面板の端部に至る手前15〜25mmの範囲内で延設が止められている(トレイ形成用切り取りラインの最終端と接合折線との間の距離D=15〜25mmと同義)ように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、上面板および底面板が8角形のコーナーカット形態を形成するために、側面板と内フラップが接続する箇所において、折り曲げ連接片が介在されており、前記側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、当該開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、前記内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板と折り曲げ連接片との接合折線まで延設されており(側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設)、前記延設されるトレイ形成用切り取りラインの終端部においては、側面板と折り曲げ連接片との接合折線に沿って、終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されているように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記トレイ形成用切り取りラインはミシン目で形成されており、開封開始口の近傍のミシン目ピッチと上面板側へと近づく終端部近傍におけるミシン目ピッチを比較した場合、終端部近傍におけるミシン目ピッチの方が小さくなる(狭くなる)ように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記外フラップには、トレイを形成するためのミシン目が形成されていないように構成される。
また、本発明の包装箱の好ましい態様として、前記開封開始口は、折線およびカット線を有し構成されており、当該開封開始口に対して押し込み操作を行うことによって、折線を基準として折り曲がる舌片が形成され、把持用の開口が形成されるように構成される。
本発明の包装製品は、上記に記載された包装箱に容器を収納することにより構成される。
本発明の包装箱は、本発明の包装箱は、上面板、底面板、およびこれらを連結する2つの側面板を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップおよび外フラップを備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されるか、あるいは、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されており、延設されるトレイ形成用切り取りラインの延設方向の終端部においては、終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されており、開封開始口に指を挿入するとともに、側面板を外方に開くようにしてトレイ形成用切り取りラインおよび補助切り取りライン線を切り取り、しかる後、上面板に近い方の外フラップの内フラップとの接着部位を剥離させて、上面板とこの上面板に付随する切り取られた側面板部分と外フラップとの一体化物を除去した残余物にてトレイが形成されるように構成されているので、トレイ形成のための箱分断操作が簡易に行え、しかも残余の下部のトレイを構成する構造体そのものの強度が増強され、さらには、開封に際して発生するゴミの散在量を低減させることができるという効果が発現する。さらには、落下衝撃に対しても強い。
図1は、本発明の包装箱の展開図の一例(第1の実施形態)を示したものである。 図2は、図1に示される展開紙を組み立てた包装箱(カートン箱)の斜視図である。 図3は、図2に示される側面方向とは反対の方向から見た包装箱(カートン箱)の斜視図であり、トレイ形成のための箱分断操作を開始する前の状態の斜視図である。 図4は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図5は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図6は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図7は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図8は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図9は、トレイ形成のための箱分断操作を経時的に示す概略斜視図である。 図10は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第2の実施形態)を示したものである。 図11は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第3の実施形態)を示したものである。 図12は、図11に示される展開紙を組み立てた包装箱(カートン箱)の斜視図である。 図13は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第4の実施形態)を示したものである。 図14は、図13に示される展開紙を組み立てた包装箱(カートン箱)の斜視図である。 図15は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第5の実施形態)を示したものである。 図16は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第6の実施形態)を示したものである。 図17は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第7の実施形態)を示したものである。 図18は、本発明の包装箱の展開図の他の一例(第8の実施形態)を示したものである。 従来技術によるトレイ形成のための箱分断操作を模式的に示した概略斜視図である。
以下、本発明の包装箱の具体的実施の形態の一例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の包装箱の展開図の一例を示したものであり、図2は、図1に示される展開された箱オリジナル紙を組み立てた斜視図であり、図3は、図2に示される側面方向とは反対の側面方向から見た包装箱(カートン箱)の斜視図であって、トレイ形成のための箱分断操作を開始する前の状態として描かれた斜視図であり、図4〜図9は、それぞれ、図3に示されるごとく組み立てられた包装箱(製品出荷箱)の側面に形成されたトレイ形成用切り取りラインを引裂くことによって紙箱を上下に分断し、トレイを形成する状況を経時的に説明するための概略斜視図である。
なお、図1〜図9に示される包装箱は、上面板、底面板、およびこれらを連結する2つの側面板を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップおよび外フラップを備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、特に、上面板および底面板が8角形のコーナーカット形態をなす、いわゆるコーナーカットカートンと称されるラップアラウンド式の包装箱である。
本発明の包装箱1は、図1に示される展開図および図2や図3に示される包装箱組立図から容易に理解できるように、例えば、まず最初に、上面板25、底面板21、およびこれらを連結する2つの側面板11,15を有して形成される帯状の胴部で容器製品物(缶ビールなどの缶製品群)を包み込むように収納した後、糊代片9で帯状の胴部を筒状に一体固着することにより筒状の胴部が形成され、その後図1に示される折り目線61,61,81,81から4つの側片38(略長方形形状)が内側に折り込まれ、さらに折り目線62,62,82,82から4つの内フラップ31,31,35,35が内側に折り込まれ、次いで、この折り込まれた4つの内フラップ31,31,35,35の外面の所定位置に糊付けがなされ接着部位が形成され、この糊付け面に向けて、折り目線71,71,91,91から4つの外フラップ41,41,45,45が折り込まれ、図2や図3に示されるような包装箱1が完成する。この状態は、いわゆる出荷箱に相当する。なお、組み立て手法は上記手法に限定されるものではない。
図1に示される展開図から分かるように当該展開図を組立てた包装箱は、4つの側片38(折り曲げ連接片38)の存在により、内フラップが連接される胴部の角があたかも切り取られた形態をなしている(図1の符号H相当部分)。そのため、図1の展開図を組み立てた包装箱を上面板25からみた平面形状は、箱の角部が切り取られたような変形8角形となる。
しかしながら、4つの側片38の存在は、本発明の包装箱において必須の要件ではなく、従って、4つの側片38が存在する平面8角形形態であってもよいし、これらが存在しない一般的な平面4角形形態であってもよい。一般的な平面4角形形態については、後述の図11〜図18にその形態が示されている。
本発明の要部の説明
<第1の実施形態>
図1〜図9に示される第1の実施形態は、上面板25および底面板21が8角形のコーナーカット形態を形成するために、側面板11(15)と内フラップ31(35)とが接続する箇所において、折り曲げ連接片38が介在されているタイプのものである。
このようなコーナーカット形態において、側面板11(15)の略中央部には、それぞれ、開封開始口100が形成されている。ここでいう略中央部とは、側面板11(15)の幾何学的な中心位置から距離換算で上下左右それぞれの全長に対して30%以内のエリアを含む趣旨である。
開封開始口100は、折線およびカット線を有し構成されており、当該開封開始口に対して押し込み操作を行うことによって、折線を基準として折り曲がる舌片が形成され、把持用の開口が形成されるように構成されている。図1に示される開封開始口100はコの字状のライン形態を有し、折線100aはコの字を連接する直線部100aの箇所のみである。それ以外の他の線は、カット線(切り取り線)となっている。コの字の中に配置されている湾曲したハの字もカット線(切り取り線)で構成されている。
このような開封開始口100の両側から内フラップ31(35)側へそれぞれ延設され、かつ上面板25側へと近づくようにトレイ形成用切り取りライン110,110が形成されている。
第1の実施形態において、内フラップ31(35)の方向へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りライン110,110は、側面板11(15)と、折り曲げ連接片38との接合折線61(81)、まで延設されている。
なお、トレイ形成用切り取りライン110,110はミシン目で形成されており、開封開始口の近傍のミシン目ピッチと上面板側へと近づく終端部近傍におけるミシン目ピッチを比較した場合、終端部近傍におけるミシン目ピッチの方が小さく(狭く)なるように構成することが望ましい。なお、開封開始口の近傍とは、開封開始口から7cm以内の範囲を言う。また、終端部近傍とは、終端部から手前12cmの範囲を言う。
このように折り曲げ連接片38に到達するまで延設されるトレイ形成用切り取りライン110,110の終端部110aにおいては、側面板11(15)と折り曲げ連接片38との接合折線61(81)に沿って、終端部110aからさらに真っ直ぐ上面板21側へと伸びる補助切り取りライン111が形成されている。
前記トレイ形成用切り取りライン110と垂直軸との角度θ(図示のごとく鋭角側)は、75°〜85°の範囲、好ましくは78°〜82°の範囲とされる。このような角度範囲において、特に、トレイ形成のための箱分断操作が簡易に行え、落下衝撃に対してもミシン目の破壊が起こり難いという効果が発現する。
このようなトレイ形成用切り取りライン110,110および補助切り取りライン111が形成されている本願発明の包装箱のトレイ形成のための開封手法は以下のとおりである。すなわち、図4に示されるように開封開始口100に指を押し込んで開封するとともにその開封口に指を挿入する。
図4では、片側の側面板に対する動作しか描かれていないが、反対側の側面板に対しても同様な動作が同時に行われる。
次いで、図5に示されるように、側面板11,15を外方かつ上方に開くようにしてトレイ形成用切り取りライン110,110および補助切り取りライン線111を切り取る。この動作についても図4と同様に、片側の側面板に対する動作しか描かれていないが、反対側の側面板に対しても同様な動作が同時に行われ、図6に示される状態に至る。
次いで、図7に示されるように、上面板25に近い方の外フラップ45の内フラップ31、35との接着部位(通常、ホットメルト接着剤で接着されている)を剥離させて(引き剥がして)図8の状態に至る。なお、本発明の外フラップにはミシン目は入っていない。次いで、図9に示されるように、上面板25とこの上面板25に付随する切り取られた側面板部分と外フラップ45との一体化物を除去する。その結果、下部に位置する残余物にてトレイが形成される。本実施形態1では、折り曲げ連接片38がピラーとして残存するために、トレイの折り曲げに対する強度が格段と向上する。また、図9に示されるように、通常、廃棄される上面板25とこの上面板25に付随する切り取られた側面板部分と外フラップ45とは一体化物として構成されているので、開封に際して発生するゴミの散在量を低減させることができる。
<第2の実施形態>
図10には、本発明の包装箱の第2の実施形態である展開図が示されている。
図10に示される第2の実施形態もまたいわゆるコーナーカットカートンと称されるラップアラウンド式の包装箱である。第2の実施形態が、上記の第1の実施形態と異なるのは開封開始口101の形態である。第2の実施形態における開封開始口101は、略半円状体の上に略逆台形が結合されたごとく形態を有している。略対向する直線部101a,101bが折線となっており、それ以外の他の線は、カット線(切り取り線)となっている。この第2の実施形態では、開封開始口101が大きめに設定されているので、開封の開始を容易にすることができる。
<第3の実施形態>
図11および図12には、それぞれ、本発明の包装箱の第3の実施形態である展開図および、この展開紙を組み立てた包装箱(カートン箱)の斜視図が示される。
この第3の実施形態は、コーナーカットされていない、一般的なラップアラウンド式の包装箱である。すなわち、図11に示されるように、上面板25、底面板21、およびこれらを連結する2つの側面板11,15を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップ31,35および外フラップ41,45を備えてなるラップアラウンド式の包装箱である。そして、側面板11,15の略中央部には、それぞれ、開封開始口100が形成されており、この開封開始口100の両側から内フラップ31,35側へそれぞれ延設されるとともに、上面板25側へと近づくようにトレイ形成用切り取りライン110,110が形成されている。開封開始口100の形態は、第1の実施形態の場合と同じである。
この第3の実施形態において、トレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されている。すなわち、側面板11(15)と内フラップ31(35)との接合折線61(81)まで伸びている。
トレイ形成用切り取りライン110,110は、上述してきた実施形態と同様に、角度θが75°〜85°の範囲、好ましくは78°〜82°の範囲とされる。
トレイ形成用切り取りラインの終端部110aにおいては、終端部110aからさらに真っ直ぐ上面板25側へと伸びる補助切り取りライン111が形成されている。
包装箱の開封手法は前述した図4〜図9に示される手法と基本的に同じ操作で行われる。なお、この第3の実施形態においては、トレイの状態でいわゆるピラーが存在しないが、その分だけ内容物の露出度は向上しており、展示される商品の宣伝効果は増大する。
<第4の実施形態>
図13および図14には、それぞれ、本発明の包装箱の第4の実施形態である展開図および、展開紙を組み立てた包装箱(カートン箱)の斜視図が示される。
図13および図14から分かるように、第4の実施形態が前述した第3の実施形態と異なる点は、内フラップ側へ延設されるトレイ形成用切り取りライン110,110の最終端110aが、側面板11(15)と内フラップ31(35)との接合折線61(81)の手前で延設を止めるように形成されている。すなわち、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されている。
トレイ形成用切り取りライン110,110の最終端110aと接合折線61(81)との間の距離Dは、15〜25mm程度とするのが良い。この距離Dはいわゆるトレイを形成した際のピラーの幅となり、トレイの強度が増大する。D値を大きくとるほどトレイの強度は向上するが、その反面、商品の露出度は低下してしまい、適度なD値が上記の範囲となる。
このようなトレイ形成用切り取りライン110,110の最終端110aにおいては、当該終端部100aからさらに真っ直ぐ上面板25側へと伸びる補助切り取りライン112が形成される。このように上面板25側へと伸びる補助切り取りライン112の終端部112aから、さらに包装箱のコーナーに向かう側面板11(15)と上板面25(糊代片9も上面板としてみなす)との接合折線の箇所に切り取り線113が形成される。
包装箱の開封手法は前述した図4〜図9に示される手法と基本的に同じ操作で行われる。なお、この第3の実施形態においては、前述したように開封によって形成されるトレイの状態でいわゆるピラーが存在しており(幅Dの箇所)、トレイ強度が増大する。
<第5の実施形態>
図15には、本発明の包装箱の第5の実施形態である展開図が示されている。
第5の実施形態は、上記の図11に示される第3の実施形態と開封開始口101の形態のみ異なる。それ以外は、図11に示される第3の実施形態と同じである。第5の実施形態における開封開始口101の形態は、前記第2の実施形態(図10参照)のそれを同じである。すなわち、第5の実施形態における開封開始口101は、略半円状体の上に略逆台形が結合されたごとく形態を有し、略対向する直線部101a,101bが折線となっており、それ以外の他の線は、カット線(切り取り線)となっている。この第5の実施形態では、開封開始口101が大きめに設定されているので、開封の開始を容易にすることができる。
<第6の実施形態>
図16には、本発明の包装箱の第6の実施形態である展開図が示される。
第6の実施形態は、上記の図13に示される第4の実施形態と開封開始口101の形態のみ異なる。それ以外は、図13に示される第4の実施形態と同じである。この第6の実施形態における開封開始口101の形態は、前記第2の実施形態(図10参照)および前記第5の実施形態(図15参照)のそれらと同じである。
<第7の実施形態>
図17には、本発明の包装箱の第7の実施形態である展開図が示される。
第7の実施形態は、上記の第3の実施形態(図11)や上記の第5の実施形態(図15)と開封開始口102の形態が異なる。さらには、開封開始口102の両端から開始されるトレイ形成用切り取りライン110,110の開始部分のみ異なる。すなわち、開封開始口102の形状は略盃形状をなし、略対向する直線部102a,102bが折線となっており、それ以外の他の線は、切り取り線となっている。開封開始口102の両端から開始されるトレイ形成用切り取りライン110,110の開始部分には、それぞれいわゆるU字状の切れ込み線123が形成されている。
<第8の実施形態>
図18には、本発明の包装箱の第8の実施形態である展開図が示される。当該第8の実施形態は、図17に示される第7の実施形態にピラー構造を付加するように構成された形態である。
この第8の実施形態においては、前述したように開封によってピラーが形成され(幅Dの箇所)、トレイ強度が増大する。
上述してきた本発明の各実施形態における包装箱は、例えば、店頭で中身の容器製品物を陳列する際に、予め包装箱の両方の側面板に形成された開封開始口に指を押し込んで開封するとともにその開封口に指を挿入した状態(図4)で、側面板を外方かつ上方に開くようにしてトレイ形成用切り取りライン110,110および補助切り取りライン線111等を切り取り(図5、図6)、次いで、上面板に近い方の外フラップの内フラップとの接着部位を剥離させる(図8)。これに伴い箱体の上下がそれぞれ分断され、上蓋が取り外された後、下部に残った残余の下部箱がそのまま商品を載せるトレイとして利用されるようになっている。
以下、具体的実験例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
〔実験例I〕
(実施例1の包装箱サンプル)
図11に示されるような、ラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例1の包装箱サンプルとして作製した。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は30とした。紙材はB/Fとした。
(実施例2の包装箱サンプル)
図15に示されるような、ラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例2の包装箱サンプルとして作製した。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は26とした。開封開始口の大きさが上記実施例1の場合よりもわずかに大きいためにミシン目の個数は減少している。紙材はB/Fとした。
(実施例3の包装箱サンプル)
図17に示されるような、ラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例3の包装箱サンプルとして作製した。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は26とした。紙材はB/Fとした。
(実施例4の包装箱サンプル)
図13に示されるような、ピラー形成のための間隔Dを備えるラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例4の包装箱サンプルとして作製した(つまり、実施例1においてピラー形成のための間隔Dを備えたサンプルが実施例4となっている)。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は30とした。紙材はB/Fとした。間隔Dの値は、17.5mmとした。
(実施例5の包装箱サンプル)
図16に示されるような、ピラー形成のための間隔Dを備えるラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例5の包装箱サンプルとして作製した(つまり、実施例2においてピラー形成のための間隔Dを備えたサンプルが実施例5となっている)。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は26とした。紙材はB/Fとした。間隔Dの値は、17.5mmとした。
(実施例6の包装箱サンプル)
図18に示されるような、ピラー形成のための間隔Dを備えるラップアラウンド式のカートン包装箱を実施例6の包装箱サンプルとして作製した(つまり、実施例3においてピラー形成のための間隔Dを備えたサンプルが実施例6となっている)。350mlの缶ビールが24本包装される大きさとした。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は80°とし、ミシン目の個数は26とした。紙材はB/Fとした。間隔Dの値は、17.5mmとした。
(比較例1の包装箱サンプル)
上記の特許文献3として示される特開2004−344236号公報に開示されている内容を基に形態および寸法をトレースし、可能な範囲で開示内容と同じトレイ形成用切り取りラインを有する包装箱を比較例1の包装箱サンプルとして作製した。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は公報図面から読み取り58°に設定した。紙材質や、包装箱の大きさは上記の各実施例の包装箱サンプルと同様とした。なお、特開2004−344236号公報は、ラップアラウンド式のカートン包装箱とは異なる形態である。
(比較例2の包装箱サンプル)
上記の特許文献4として示される特開平8−34430号公報に開示されている内容を基に形態および寸法をトレースし、可能な範囲で開示内容と同じトレイ形成用切り取りラインを有する包装箱を比較例2の包装箱サンプルとして作製した。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は公報図面から読み取り76°に設定した。紙材質や、包装箱の大きさは上記の各実施例の包装箱サンプルと同様とした。なお、特開平8−34430号公報における包装箱は、ラップアラウンド式のカートン包装箱ではあるが、片側の側面板には、トレイ形成用切り取りラインが形成されておらず、当該側面板がそのまま上蓋とヒンジの状態で残っており、完全に上蓋を除去して残余物をトレイとして使用する本願の実施形態とは異なる形態である。外フラップのミシン目の有無についても異なる。
(比較例3の包装箱サンプル)
上記の特許文献5として示される実開平6−87221号公報に開示されている内容を基に形態および寸法をトレースし、可能な範囲で開示内容と同じトレイ形成用切り取りラインを有する包装箱を比較例3の包装箱サンプルとして作製した。トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)は公報図面から読み取り76°に設定した。紙材質や、包装箱の大きさは上記の各実施例の包装箱サンプルと同様とした。なお、実開平6−87221号公報は、ラップアラウンド式のカートン包装箱ではあるが、片側の側面板には、トレイ形成用切り取りラインが形成されておらず、当該側面板がそのまま上蓋とヒンジの状態で残っており、完全に上蓋を除去して残余物をトレイとして使用する本願の実施形態とは異なる形態である。外フラップのミシン目の有無についても異なる。
(比較例4の包装箱サンプル)
図19に示されるような、従来一般の包装箱形態を比較例4の包装箱サンプルとして作製した。紙材質や、包装箱の大きさは上記の各実施例の包装箱サンプルと同様とした。
上記の実施例1〜実施例6、ならびに比較例1〜4の包装箱サンプルについて、下記の要領で、(1)トレイ強度評価試験、(2)耐落下衝撃試験、(3)トレイ状態での内容物露出度を、それぞれ求めて各評価を行った。
(1)トレイ強度評価試験
トレイに実際に缶製品をセットした状態で強度を測定した。すなわち、トレイとなる包装箱底面の半分の面積の載置台に、実缶入りトレイを片持ちとなるようセットする。トレイの長手方向の半分が宙に浮いた、いわゆる片持ち状態が形成される(庇状態が形成)。片持ち状態となっている所定箇所の缶上部をフォースゲージで押し、片持ちとなっているトレイが破断したときのピーク荷重を測定して、トレイ強度とした。なお、トレイ強度は、比較例4の包装箱サンプルの実測値を基準値(1.0)として、この基準値との相対値で各サンプルのトレイ強度を評価した。
(2)耐落下衝撃試験
実際に缶製品が入ったカートン包装箱を落下させて内容物の保護ができているか否かを確認する試験を行った。底面への垂直落下→底面の長手方向の稜線箇所の落下→底面の短手方向の角部の落下、という順序で落下のテストを行った。落下の高さは60cmの高さとした。
評価基準は以下のとおり。
◎…全く破断箇所が確認されない
○…取っ手部分やミシン目に破断であろうという箇所がごくわずかに確認できるレベル
×…取っ手部分やミシン目に明らかな破断が生じ、ひどい時には内容物が飛び出すレベル
(3)トレイ状態での内容物露出度(%)
カートンの展開図からトレイを形成した際の内容物の露出度合いを算出した。内容物が露出されている程、数値が大きい。
上記の各評価結果を下記表1に示した。
Figure 2012091799
なお、表1における比較例2および比較例3のサンプルのトレイ強度が比較的に高い数値を示しているのは、以下の理由によるものと考察される。すなわち、これらの比較サンプルの片側の側面板には、トレイ形成用切り取りラインが形成されておらず、当該側面板がそのまま上蓋とヒンジの状態で残っており、当該側面板が強度アップに寄与しているものと考えられる。そのため、本願発明のサンプルのトレイ強度と、比較例2および比較例3のサンプルのそれらとは単純には比較できないと考えられる。
なお、表1における比較例2および比較例3のサンプルの形態は、完全に上蓋を除去して残余物をトレイとして使用する本願の実施形態とは異なる形態である。
上記の結果より本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明の包装箱は、上面板、底面板、およびこれらを連結する2つの側面板を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップおよび外フラップを備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されるか、あるいは、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されており、延設されるトレイ形成用切り取りラインの延設方向の終端部においては、終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されており、開封開始口に指を挿入するとともに、側面板を外方に開くようにしてトレイ形成用切り取りラインおよび補助切り取りライン線を切り取り、しかる後、上面板に近い方の外フラップの内フラップとの接着部位を剥離させて、上面板とこの上面板に付随する切り取られた側面板部分と外フラップとの一体化物を除去した残余物にてトレイが形成されるように構成されているので、トレイ形成のための箱分断操作が簡易に行え、しかも残余の下部のトレイを構成する構造体そのものの強度が増強され、さらには、開封に際して発生するゴミの散在量を低減させることができるという効果が発現する。さらには、落下衝撃に対しても強い。
本発明の包装箱は、例えば缶ビール、発泡酒缶、チューハイ缶等のアルコール飲料缶や、缶ジュース、缶コーヒー、缶紅茶、缶入り茶等ノンアルコール飲料缶等の一定数量の容器を包装するための包装箱であり、包装産業一般に利用することができる。
11,15…側面板
21…底面板
25…上面板
31,35…内フラップ
41,45…外フラップ
100,101,102…開封開始口
110…トレイ形成用切り取りライン
111…補助切り取りライン

Claims (9)

  1. 上面板、底面板、およびこれらを連結する2つの側面板を有して形成される帯状の胴部、ならびに内フラップおよび外フラップを備えてなるラップアラウンド式の包装箱であって、
    前記側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、当該開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、
    前記内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設されるか、あるいは、側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されており、
    前記延設されるトレイ形成用切り取りラインの延設方向の終端部においては、当該終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されており、
    前記開封開始口に指を挿入するとともに、側面板を外方に開くようにしてトレイ形成用切り取りラインおよび補助切り取りライン線を切り取り、しかる後、上面板に近い方の外フラップの内フラップとの接着部位を剥離させて、上面板とこの上面板に付随する切り取られた側面板部分と外フラップとの一体化物を除去した残余物にてトレイが形成されるようになっていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記トレイ形成用切り取りラインと垂直軸との角度θ(鋭角側)が75°〜85°の範囲である請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記トレイ形成用切り取りラインが側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されている場合において、上面板側へと伸びる補助切り取りラインの終端部からさらにコーナー(箱の角部)に向かう側面板と上板面との接合折線の箇所に切り取り線が形成されてなる請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記トレイ形成用切り取りラインが側面板のライン延設方向の端部に至る手前で延設を止めるように形成されている場合において、当該トレイ形成用切り取りラインは、側面板の端部に至る手前15〜25mmの範囲内で延設が止められている(トレイ形成用切り取りラインの最終端と接合折線との間の距離D=15〜25mmと同義)請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 上面板および底面板が8角形のコーナーカット形態を形成するために、側面板と内フラップが接続する箇所において、折り曲げ連接片が介在されており、
    前記側面板の略中央部には、それぞれ、開封開始口が形成されており、当該開封開始口の両側から内フラップ側へそれぞれ延設されるとともに、上面板側へと近づくように形成されたトレイ形成用切り取りラインを有し、
    前記内フラップ側へそれぞれ延設されるトレイ形成用切り取りラインは、側面板と折り曲げ連接片との接合折線まで延設されており(側面板のライン延設方向の端部に到達するまで延設)、
    前記延設されるトレイ形成用切り取りラインの終端部においては、側面板と折り曲げ連接片との接合折線に沿って、終端部からさらに真っ直ぐ上面板側へと伸びる補助切り取りラインが形成されている請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  6. 前記トレイ形成用切り取りラインはミシン目で形成されており、開封開始口の近傍のミシン目ピッチと上面板側へと近づく終端部近傍におけるミシン目ピッチを比較した場合、終端部近傍におけるミシン目ピッチの方が小さい(狭い)請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の包装箱。
  7. 前記外フラップには、トレイを形成するためのミシン目が形成されていない請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の包装箱。
  8. 前記開封開始口は、折線およびカット線を有し構成されており、当該開封開始口に対して押し込み操作を行うことによって、折線を基準として折り曲がる舌片が形成され、把持用の開口が形成されるように構成される請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の包装箱。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の包装箱に容器を収納してなる包装製品。
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