JP3218331U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】強度低下を抑制しつつ容易に開放可能な箱体を形成できる箱用シートを提供する。
【解決手段】箱用シートは、1枚の段ボールシートから形成され、底壁、一対の長辺側壁、一対の短辺側壁及び天壁を有する箱状に組み立てられ、上記長辺側壁がそれぞれ1枚の長辺側面パネルから形成される箱用シートであって、一方の上記長辺側面パネル1の下縁に沿って形成される基端切断線14と、この基端切断線14の両端及び上記長辺側面パネル1の上縁の両端間を接続するよう形成される一対の側面破断容易線15とを有し、上記側面破断容易線15が、上記基端切断線14から略真上に延びる上伸部18と、この上伸部18の上端から上記長辺側面パネル1の上縁端部に斜めに延びる傾斜部19とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシートから形成される箱体が、様々な物品を収容する包装容器として広く利用されている。このような箱体の中には、天面全体を開放して収容している物品を取出し可能とできるよう構成されるものがある。
例えば実用新案登録第3019071号公報には、長辺側面パネルの中央部に手を差し込む差込孔を形成し、この差込孔の両端から長辺側面パネルの上縁両端に延び、さらに天面パネルの両側縁に沿って延びる一対の破断容易線を形成し、長辺側面パネルの上部及び天面パネル全体を開放できるようにする構成が記載されている。
上記公報に記載の構成では、差込孔に指を挿入するため、長辺側面パネルと収容する物品との間に十分な隙間を形成する必要がある。このため、差込孔は、段ボールシートの撓みを大きくすることができるよう、長辺側面パネルの中央に設けられる。この結果、差込孔の両端から長辺側面パネルの上縁両端に延びる破断容易線の上下方向に対する傾斜角度が大きくなり、確実に破断可能とするためには段ボールシートの切断率を大きくする必要がある。従って、上記公報に記載の構成では、箱体の強度が低下したり、箱体を積み重ねたときに長辺側面パネルの中央が大きく膨出する胴膨れが生じるおそれがある。
実用新案登録第3019071号公報
上記不都合に鑑みて、本考案は、強度低下を抑制しつつ容易に開放可能な箱体を形成できる箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る箱用シートは、1枚の段ボールシートから形成され、底壁、一対の長辺側壁、一対の短辺側壁及び天壁を有する箱状に組み立てられ、上記長辺側壁がそれぞれ1枚の長辺側面パネルから形成される箱用シートであって、一方の上記長辺側面パネルの下縁に沿って形成される基端切断線と、この基端切断線の両端及び上記長辺側面パネルの上縁の両端間を接続するよう形成される一対の側面破断容易線とを有し、上記側面破断容易線が、上記基端切断線から略真上に延びる上伸部と、この上伸部の上端から上記長辺側面パネルの上縁端部に斜めに延びる傾斜部とを有することを特徴とする。
当該箱用シートは、上記長辺側面パネルに設けられる一対の側面破断容易線の上伸部によって画定される帯状部と、傾斜部によって画定される三角状部とをその両側の部分から分離することにより開封することができる。ここで、開封開始時には、上記帯状部の下端を外側に引っ張ることで、上記上伸部を最も効率よく破断させられる方向に力を作用させられる。また、上記上伸部に連続して上記傾斜部を破断するため、上記傾斜部も比較的容易に破断することができる。このため、当該箱用シートは、上記側面破断容易線における段ボールシートの切断率を比較的小さくしても開封性を損なうことなく、上記側面破断容易線による上記長辺側面パネルの強度低下を小さくすることができる。これにより、当該箱用シートは、強度低下を抑制しつつ容易に開放可能な箱体を形成することができる。
当該箱用シートは、上記底壁が、一対の上記長辺側面パネルの間に連設される1枚の底面パネルから形成され、上記天壁が、一方の上記長辺側面パネルの上記底面パネルと反対側に連設される1枚の天面パネルから形成され、上記短辺側壁が、上記一対の長辺側面パネルの側方に連設される一対の内フラップと、上記底面パネル及び上記天面パネルの側方に連設される一対の外フラップとによってそれぞれ形成され、上記天面パネルの上記一方の長辺側面パネルと反対側に連設され、他方の上記長辺側面パネルに接着される継ぎしろをさらに備え、上記天面パネルの両側縁に沿ってそれぞれ形成され、上記側面破断容易線に連続する一対の天面破断容易線をさらに有してもよい。この構成によれば、上記長辺側面パネルの上記帯状部及び三角状部の開放後、上記側面破断容易線に連続する上記天面破断容易線を破断することによって、上記天面パネルをその両側に連接される上記外フラップから切り離し、箱体の天壁全体を開放することができる。
当該箱用シートにおいて、上記段ボールシートの中芯の稜線が、上記長辺側面パネルの上下方向に配向されていてもよい。このように、上記段ボールシートの中芯の稜線が、上記長辺側面パネルの上下方向に配向されていることによって、上記天面パネルを上記外フラップから切り離す際に、上記天面パネルの側縁に沿って正確に段ボールシートを破断することが容易となる。
当該箱用シートにおいて、上記天面破断容易線の長さが、上記天面パネルの側縁の長さの20%以上45%以下であることが好ましい。このように、上記天面破断容易線の長さが上記範囲内であることによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度低下を抑制しつつ、上記天面パネルを容易に開放可能とすることができる。
当該箱用シートは、上記天面パネルの両側縁に沿って上記天面破断容易線から連続するようそれぞれ形成され、上記段ボールシートの内面側を切断した一対の破断補助線をさらに有してもよい。このように、上記天面破断容易線から連続するよう上記破断補助線を有することによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の上記天面パネルをより容易に開放可能とすることができる。
ここで、「略真上」とは、鉛直方向に対する傾斜角度が5°以下であることを意味するものとする。
以上のように、本考案に係る箱用シートは、強度低下を抑制しつつ容易に開放可能な箱体を形成できる。
本考案の一実施形態の箱用シートを示す模式的平面図(展開図)である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。 図2の箱体の開封状態を示す模式的斜視図である。 本考案の図1とは異なる実施形態の箱用シートを示す模式的平面図である。 図4の箱用シートを組み立ててなる箱体の開封状態を示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に、本考案の第一実施形態に係る箱用シートを示す。当該箱用シートは、1枚の段ボールシートから形成される。
図1において、太い実線は段ボールシートを切断した切断線を示し、細い実線は段ボールシートの内面(組み立て状態で内側に配置される面)に筋押しして形成される罫線を示し、中間の太さの実線は段ボールシートの内面側を切断したハーフカット線(内面側のラーナーのみを切断してもよく、内面側のライナーと中芯の一部とを切断してもよい)を示す。なお、図1において、破線状に見える部分は、断続的に切断線、罫線又はハーフカット線が設けられている。
当該箱用シートを形成する段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、図2に示すように、底壁、一対の長辺側壁、一対の短辺側壁及び天壁を有する箱状に組み立てられる。当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、長辺側壁の水平方向の幅は、短辺側壁の水平方向の幅よりも大きい。
当該箱用シートは、一方の上記長辺側壁を形成する方形状の1枚の第1長辺側面パネル1と、この第1長辺側面パネル1の下縁に連設され、上記底壁を形成する方形状の1枚の底面パネル2と、この底面パネル2の第1長辺側面パネル1と反対側に連設され、他方の上記長辺側壁を形成する方形状の1枚の第2長辺側面パネル3と、第1長辺側面パネル1の上縁に連設され、上記天壁を形成する方形状の1枚の天面パネル4と、この天面パネル4の第1長辺側面パネル1と反対側に連設され、組み立て時に第2長辺側面パネル3に接着される継ぎしろ5と、第1長辺側面パネル1の側方両側に連設される一対の第1内フラップ6,7と、第2長辺側面パネル3の側方両側に連設される一対の第2内フラップ8,9と、底面パネル2の側方両側に連設される一対の下外フラップ10,11と、天面パネル4の側方両側に連設される一対の上外フラップ12,13とを備える。
当該箱用シートは、第2長辺側面パネル3の底面パネル2と反対側の端部の外側に継ぎしろ5を接着して、第1長辺側面パネル1、底面パネル2、第2長辺側面パネル3及び天面パネル4を四角筒状に連結し、この四角筒状体の両側の端部開口を内フラップ6〜9及び外フラップ10〜13で封止することで箱状に組み立てられる。より詳しくは、四角筒状体の一方の端部開口は、第1内フラップ6及び第2内フラップ8を内側に折り曲げ、この一対の内フラップ6,8の外側に下外フラップ10及び上外フラップ12を折り重ね、この一対の外フラップ10,12をそれぞれ一対の内フラップ6,8に接着することで封止される。同様に、四角筒状体の他方の端部開口は、一対の内フラップ7,9と一対の外フラップ11,13とによって封止される。
なお、本明細書において、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下方向を意味し、「側方」とは上下方向に垂直な方向(水平方向)の外側を意味するが、当該箱用シートの製造時の向きや当該箱用シートを組み立ててなる箱体の使用時の向き制限するものではない。
当該箱用シートは、第1長辺側面パネル1の下縁部に沿って形成される基端切断線14と、この基端切断線14の両端及び第1長辺側面パネル1の上縁の両端間をそれぞれ接続するよう形成される一対の側面破断容易線15と、天面パネル4の両側縁の第1長辺側面パネル1側部分に沿ってそれぞれ形成され、側面破断容易線15に連続する一対の天面破断容易線16と、天面パネル4の両側縁に沿って天面破断容易線16から連続するよう形成され、段ボールシートの内面側を断続的に切断した破線状の一対の破断補助線17とを有する。
また、当該箱用シートは、天面破断容易線16及び破断補助線17に沿って正確に段ボールシートを破断しやすくするために、段ボールシートの中芯の稜線が、第1長辺側面パネル1の上下方向に配向されていることが好ましい。
<基端切断線>
基端切断線14は、第1長辺側面パネル1の左右方向中央且つ第1長辺側面パネル1の下縁又はその近傍、好ましくは第1長辺側面パネル1の下縁上又は底面パネル2の第1長辺側面パネル1の近傍領域に水平方向に延びるよう形成される。
基端切断線14の第1長辺側面パネル1の下縁からの距離の上限としては、当該箱用シートを形成する段ボールシートの平均厚さの1.0倍が好ましく、0.8倍がより好ましい。基端切断線14の第1長辺側面パネル1の下縁からの距離が上記上限を超える場合、当該箱用シートを箱状に組み立てたときに基端切断線14が底壁から下方に突出して他の物体に引っ掛かって箱体が意図せずに開封されるおそれがある。
<側面破断容易線>
側面破断容易線15は、基端切断線14の端部から真上に延びる上伸部18と、この上伸部18の上端から第1長辺側面パネル1の上縁端部に斜めに延びる傾斜部19とを有する。傾斜部19の下端は、上伸部18と滑らかに接続されるよう湾曲していることが好ましい。
一対の上伸部18は、その間に帯状に分離される帯状部A1を画定し、一対の傾斜部19は、その間に三角形状に分離される三角状部A2を画定する。当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、第1長辺側面パネル1から帯状部A1及び三角状部A2を分離することによって、側壁に開口を形成することができる。
側面破断容易線15は、破断を予定する仮想線に沿って間隔を空けて設けられる複数の切目20から形成することができる。この切目20は、上記仮想線上に形成される主部と、この主部の下側の端部から隣接する主部側且つ内側に傾斜して延びる受部とを有する「く」の字状に形成されることが好ましい。
(上伸部)
上伸部18の長さの下限としては、20mmが好ましく、25mmがより好ましい。一方、上伸部18の長さの上限としては、50mmが好ましく、40mmがより好ましい。上伸部18の長さが上記下限に満たない場合、上伸部18の破断を十分に容易化できないおそれや、上伸部18の段ボールシート切断率が大きくなり第1長辺側面パネル1の強度が不十分となるおそれがある。逆に、上伸部18の長さが上記上限を超える場合、傾斜部19の傾斜角度が大きくなるため、力が作用する方向が傾斜部19の向きと大きく異なることで傾斜部19の破断が難しくなるおそれや、傾斜部19の段ボールシート切断率が大きくなることで第1長辺側面パネル1の強度が不十分となるおそれがある。
一対の側面破断容易線15の上伸部18の平均間隔(帯状部A1の平均幅)の下限としては、25mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、一対の側面破断容易線15の上伸部18の平均間隔の上限としては、70mmが好ましく、50mmがより好ましい。一対の側面破断容易線15の上伸部18の平均間隔が上記下限に満たない場合、帯状部A1を把持することが容易でなくなるおそれや、帯状部A1が破断しやすくなるおそれがある。逆に、一対の側面破断容易線15の上伸部18の平均間隔が上記上限を超える場合、基端切断線14が長くなることで当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不必要に低下するおそれや、開封時に一対の上伸部18に均等に力を作用させることが容易でなくなるおそれがある。
(傾斜部)
傾斜部19の鉛直方向に対する傾斜角度の下限としては、25°が好ましく、30°がより好ましい。一方、傾斜部19の鉛直方向に対する傾斜角度の上限としては、45°が好ましく、40°がより好ましい。傾斜部19の鉛直方向に対する傾斜角度が上記下限に満たない場合、上伸部18の長さを確保できないおそれがある。逆に、傾斜部19の鉛直方向に対する傾斜角度が上記上限を超える場合、傾斜部19の破断が難しくなるおそれや、傾斜部19の段ボールシート切断率が大きくなり第1長辺側面パネル1の強度が不十分となるおそれがある。
傾斜部19の湾曲部の最小曲率半径の下限としては、3cmが好ましく、5cmがより好ましい。一方、傾斜部19の湾曲部の最小曲率半径の上限としては、12cmが好ましく、10cmがより好ましい。傾斜部19の湾曲部の最小曲率半径が上記下限に満たない場合、帯状部A1の上端で段ボールシートが破断して傾斜部19を上伸部18に連続して破断できなくなるおそれがある。逆に、傾斜部19の湾曲部の最小曲率半径が上記上限を超える場合、上伸部18の長さを確保できないおそれや、傾斜部19の上記傾斜角度が大きくなり過ぎるおそれがある。
当該箱用シートは、図3に示すように、第1長辺側面パネル1に設けられる一対の側面破断容易線15の上伸部18によって画定される帯状部A1と、傾斜部19によって画定される三角状部A2とを第1長辺側面パネル1の両側の部分から分離することにより側面を開封することができる。この構成によれば、箱体の開封開始時には、帯状部A1の下端を外側に引っ張ることで、上伸部18を最も効率よく破断させられる方向に力を作用させられる。また、上伸部18に連続して傾斜部19を破断するため、傾斜部19も比較的容易に破断することができる。このため、当該箱用シートは、側面破断容易線15における段ボールシートの切断率を比較的小さくしても開封性を損なうことなく、側面破断容易線15による第1長辺側面パネル1の強度低下を小さくすることができる。これにより、当該箱用シートは、強度低下を抑制しつつ容易に開放可能な箱体を形成することができる。
<天面破断容易線>
天面破断容易線16は、側面破断容易線15と同様に、天面パネル4の側縁(上外フラップ12,13との境界)に沿って間隔を空けて設けられる複数の切目20から形成することができる。この切目20は、上記仮想線上に形成される主部と、この主部の下側の端部から隣接する主部の短部側且つ内側(他方の天面破断容易線16側)に傾斜して延びる受部とを有する構成とすることが好ましい。
天面破断容易線16の長さの下限としては、天面パネル4の側縁の長さの20%が好ましく、25%がより好ましい。一方、天面破断容易線16の長さの上限としては、天面パネル4の側縁の長さの45%が好ましく、40%がより好ましい。天面破断容易線16の長さが上記下限に満たない場合、天面パネル4と上外フラップ12,13とを正確に分離することが容易でなくなるおそれがある。逆に、天面破断容易線16の長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるおそれがある。
<破断補助線>
破断補助線17は、連続して形成されてもよいが、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度低下を抑制するために、断続的に形成されることが好ましい。この破断補助線17は、天面パネル4と上外フラップ12,13との境界を画定する罫線に重ねて形成してもよいが、1つのトムソン型で形成可能とするために、ハーフカット線のみから形成されてもよく、罫線とハーフカット線とを交互に配置して形成されてもよい。
破断補助線17における内面側のライナーの切断率の下限としては、30%が好ましく、40%がより好ましい。破断補助線17における内面側のライナーの切断率の上限としては、70%が好ましく、60%がより好ましい。破断補助線17における内面側のライナーの切断率が上記下限に満たない場合、天面パネル4と上外フラップ12,13との境界に沿って正確に段ボールシートを破断することが容易でなくなるおそれがある。逆に、破断補助線17における内面側のライナーの切断率が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるおそれがある。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、側面破断容易線15の破断による第1長辺側面パネル1の帯状部A1及び三角状部A2の分離後、側面破断容易線15に連続する天面破断容易線16及び破断補助線17を破断することによって、天面パネル4をその両側に連接される上外フラップ12,13から切り離し、箱体の天壁全体を容易に開放することができる。
また、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上述のように側面破断容易線15の破断が比較的容易であるため、側面破断容易線15における段ボールシートの切断率を比較的小さくすることができ、第1長辺側面パネル1の強度低下、特に座屈強度の低下を抑制することができる。
また、当該箱用シートは、底面パネル2に隣接する第1長辺側面パネル1、第2長辺側面パネル3及び下外フラップ10,11の下部(底面パネル2の近傍部分)にそれぞれ形成され、底面パネル2からの距離が等しい破線状の罫線からなる座屈誘導線21〜24を有する。
当該箱用シートは、座屈誘導線21〜24を有することによって、組み立ててなる箱体を積み重ねたときに、長辺側壁及び短辺側壁が座屈誘導線21〜24で折れ曲がることにより均等に潰れて収容する物品の高さと箱体の内部空間の高さとの差を吸収する。このように、座屈誘導線21〜24により積極的に側壁を座屈させることで、下側の箱体が不均等に潰れて上側の箱体が落下しやすくなることを防止することができる。
座屈誘導線21〜24の底面パネル2からの平均距離の下限としては、段ボールシートの平均厚さの2.0倍が好ましく、2.5倍がより好ましい。一方、座屈誘導線21〜24の底面パネル2からの平均距離の上限としては、段ボールシートの平均厚さの10倍が好ましく、5倍がより好ましい。座屈誘導線21〜24の底面パネル2からの平均距離が上記下限に満たない場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の積み重ね時の潰れを十分に吸収できないおそれがある。逆に、座屈誘導線21〜24の底面パネル2からの平均距離が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の積み重ね時の潰れが目立ちやすくなるおそれがある。
内フラップ6〜9は、座屈誘導線21〜24の延長線上又はそれより上方に下縁が配置される略方形状の本体部25と、この本体部25の下縁の先端部(第1長辺側面パネル1及び第2長辺側面パネル3と反対側の端部)から下方に延出する突起部26とをそれぞれ有する。
内フラップ6〜9の本体部25は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、下外フラップ10,11の座屈誘導線よりも上側に貼着される。このため、内フラップ6〜9の本体部25は、下外フラップ10,11の座屈誘導線21〜24における座屈を阻害しない。
また、内フラップ6〜9の突起部26は、当該箱用シートを箱状に組み立てる際に、底面パネル2の内面に当接することで長辺側面パネル1,3が底面パネル2に対して略垂直になるようにする。これにより、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の歪みを抑制することができる。当該箱用シートを組み立ててなる箱体の積み重ね時の短辺側壁の座屈誘導線23,24における座屈を容易にするために、突起部26と本体部25との境界又は突起部26の上部には、折曲容易線27が設けられることが好ましい。この折曲容易線27は、展開状態で座屈誘導線21,22の延長線上に設けられることがより好ましい。また、折曲容易線27は、例えば罫線、ハーフカット線、ミシン目状の切断線等から形成することができる。
突起部26の水平方向の幅(本体部25との境界における幅)の下限としては、10mmが好ましく、20mmがより好ましい。一方、突起部26の水平方向の幅の上限としては、50mmが好ましく、40mmがより好ましい。突起部26の水平方向の幅が上記下限に満たない場合、突起部26の強度が不足して当該箱用シートを正確な箱状に組み立てることを促進できないおそれがある。逆に、突起部26の水平方向の幅が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の短辺側壁の座屈誘導線23,24における座屈を内フラップ6〜9が阻害するおそれがある。
[第二実施形態]
図4に、本考案の第二実施形態に係る箱用シートを示す。図4の箱用シートは、図1の箱用シートと同様に、1枚の段ボールシートから形成される。図4において、太い実線は段ボールシートを切断した切断線を示し、細い実線は段ボールシートの内面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートは、底壁、一対の長辺側壁、一対の短辺側壁及び天壁を有する箱状に組み立てられる。当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、長辺側壁の水平方向の幅は、短辺側壁の水平方向の幅よりも大きい。
当該箱用シートは、一方の上記長辺側壁を形成する方形状の1枚の第1長辺側面パネル31と、この第1長辺側面パネル31の一方側の側方に連設され、一方の上記短辺側壁を形成する方形状の1枚の第1短辺側面パネル32と、この第1短辺側面パネル32の一方側(第1長辺側面パネル31と反対側)の側方に連接される第2長辺側面パネル33と、第1長辺側面パネル31の他方側の側方に連設され、他方の上記短辺側壁を形成する方形状の1枚の第2短辺側面パネル34と、第2長辺側面パネル33の第1短辺側面パネル32と反対側の側方に連接され、組み立て時に第2短辺側面パネル34に接着される継ぎしろ35と、第1長辺側面パネル31の上側に連設される第1蓋外フラップ36及び下側に連接される第1底外フラップ37と、第2長辺側面パネル33の上側に連設される第2蓋外フラップ38及び下側に連接される第2底外フラップ39と第1短辺側面パネル32の上側に連設される第1蓋内フラップ40及び下側に連接される第1底内フラップ41と、第2短辺側面パネル34の上側に連設される第2蓋内フラップ42及び下側に連接される第2底内フラップ43とを備える。
当該箱用シートは、第1長辺側面パネル31の下縁部に沿って形成される基端切断線44と、この基端切断線44の両端及び第1長辺側面パネル31の上縁の両端間をそれぞれ接続するよう形成される一対の側面破断容易線45とを有する。
また、当該箱用シートは、組み立て時の座屈強度を向上するために、段ボールシートの中芯の稜線が、第1長辺側面パネル31の上下方向に配向されていることが好ましい。
当該箱用シートは、通常、第1長辺側面パネル31及び第1短辺側面パネル32間並びに第2短辺側面パネル34及び第2長辺側面パネル33間で段ボールシートを180°折り返して、第2短辺側面パネル34の第1長辺側面パネル31と反対側の側縁近傍領域の内面側に継ぎしろ35を接着した状態でユーザーに提供される。
当該箱用シートは、第1長辺側面パネル31及び第2長辺側面パネル33並びに第1短辺側面パネル32及び第2短辺側面パネル34をそれぞれ対向させて4つの側面パネル31〜34を四角筒状に配置した状態で、底内フラップ41,43を内側に折り曲げてこの底内フラップ41,43の外側に底外フラップ37,39を折り重ねることによって底壁を形成し、蓋内フラップ40,42を内側に折り曲げてこの蓋内フラップ40,42の外側に蓋外フラップ36,38を折り重ねることによって天壁を形成することで箱状に組み立てられる。
当該箱用シートの組み立てに際しては、ホットメルト接着剤によって蓋内フラップ40,42に蓋外フラップ36,38が接着されることが予定される。
<基端切断線>
図4の箱用シートにおける基端切断線44は、図1の箱用シートにおける基端切断線14と同様とすることができる。
<側面破断容易線>
側面破断容易線45は、基端切断線44の端部から真上に延びる上伸部46と、この上伸部46の上端から第1長辺側面パネル31の上縁端部に斜めに延びる傾斜部47とを有する。
図4の箱用シートにおける側面破断容易線45(上伸部46及び傾斜部47等の構成)は、図1の箱用シートにおける側面破断容易線15と同様とすることができる。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上伸部46によって画定される帯状部及び傾斜部47によって画定される三角状部を第1長辺側面パネル31の他の部分から分離すると共に、三角状部に連接される第1蓋外フラップ36を蓋内フラップ40,42から剥離させることによって、側壁及び天壁に開口を形成することができる。当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、このように第1蓋外フラップ36を分離することにより、さらに第2蓋外フラップ38を蓋内フラップ40,42から容易に剥離させ、図5に示すように天壁全体を開放することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートにおいて、天面破断容易線及び破断補助線を省略してもよく、罫線に沿って段ボールシートを破断させるようにしてもよい。また、当該箱用シートにおいて、破断補助線は連続するハーフカット線から形成されてもよい。また、当該箱用シートにおいて、天面破断容易線を省略して天面パネルの両側縁全体にハーフカット線から形成される破断補助線を設けてもよい。
本考案に係る箱用シートは、比較的重量が大きく、強度を有する物品を包装するために特に好適に利用することができる。
1 第1長辺側面パネル
2 底面パネル
3 第2長辺側面パネル
4 天面パネル
5 継ぎしろ
6,7 第1内フラップ
8,9 第2内フラップ
10,11 下外フラップ
12,13 上外フラップ
14 基端切断線
15 側面破断容易線
16 天面破断容易線
17 破断補助線
18 上伸部
19 傾斜部
20 切目
21〜24 座屈誘導線
25 本体部
26 突起部
27 折曲容易線
31 第1長辺側面パネル
32 第1短辺側面パネル
33 第2長辺側面パネル
34 第2短辺側面パネル
35 継ぎしろ
36 第1蓋外フラップ
37 第1底外フラップ
38 第2蓋外フラップ
39 第2底外フラップ
40 第1蓋内フラップ
41 第1底内フラップ
42 第2蓋内フラップ
43 第2底内フラップ
44 基端切断線
45 側面破断容易線
46 上伸部
47 傾斜部
A1 帯状部
A2 三角状部

Claims (5)

  1. 1枚の段ボールシートから形成され、底壁、一対の長辺側壁、一対の短辺側壁及び天壁を有する箱状に組み立てられ、上記長辺側壁がそれぞれ1枚の長辺側面パネルから形成される箱用シートであって、
    一方の上記長辺側面パネルの下縁に沿って形成される基端切断線と、この基端切断線の両端及び上記長辺側面パネルの上縁の両端間を接続するよう形成される一対の側面破断容易線とを有し、
    上記側面破断容易線が、上記基端切断線から略真上に延びる上伸部と、この上伸部の上端から上記長辺側面パネルの上縁端部に斜めに延びる傾斜部とを有することを特徴とする箱用シート。
  2. 上記底壁が、一対の上記長辺側面パネルの間に連設される1枚の底面パネルから形成され、
    上記天壁が、一方の上記長辺側面パネルの上記底面パネルと反対側に連設される1枚の天面パネルから形成され、
    上記短辺側壁が、上記一対の長辺側面パネルの側方に連設される一対の内フラップと、上記底面パネル及び上記天面パネルの側方に連設される一対の外フラップとによってそれぞれ形成され、
    上記天面パネルの上記一方の長辺側面パネルと反対側に連設され、他方の上記長辺側面パネルに接着される継ぎしろをさらに備え、
    上記天面パネルの両側縁に沿ってそれぞれ形成され、上記側面破断容易線に連続する一対の天面破断容易線をさらに有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記段ボールシートの中芯の稜線が、上記長辺側面パネルの上下方向に配向されている請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記天面破断容易線の長さが、上記天面パネルの側縁の長さの20%以上45%以下である請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記天面パネルの両側縁に沿って上記天面破断容易線から連続するようそれぞれ形成され、上記段ボールシートの内面側を切断した一対の破断補助線をさらに有する請求項2、請求項3又は請求項4に記載の箱用シート。
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