JP3213993U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】箱体の開函時に粘着テープを容易に剥離することができる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、1枚のシートからなり箱型に組み立て可能であり、左右方向の一方側から他方側に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル1、第2側面パネル2、第3側面パネル3及び第4側面パネル4を備え、第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁近傍の左右方向中央部に手掛け穴形成部14及びこの手掛け穴形成部から下側に連続する指穴形成部15が形成されており、手掛け穴形成部が、第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁と平行な第1破断容易線と、第1破断容易線の両端部を接続するよう形成され、下方に凸な第2破断容易線とを有し、指穴形成部が、上端が上記第2破断容易線に接続され、第2破断容易線から下方に延びる一対の第3破断容易線と、一対の第3破断容易線の下端部同士を接続する折り曲げ容易線とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。中でも、4つの側面パネルを四角筒状に接続し、対向する一対の側面パネルの上縁及び下縁から延出する上下各一対の外フラップを突き合わせるよう折り曲げることで四角筒状部の両端開口を封止するA式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体が最も多く利用されている。このようなA式の箱体は、外フラップの合わせ目を覆うよう粘着テープを貼着することで封函されるのが一般的である。
このように粘着テープを用いて封函された箱体を開函する比較的簡単な方法として、カッターナイフによって外フラップの合わせ目に沿って粘着テープを切断する方法がある。しかしながら、カッターナイフを使用すると、カッターナイフの先端が箱体内に収容される物品を誤って傷つけるおそれがある。そのため、粘着テープを箱用シートから引き剥がす方法が多用されている。
箱用シートに貼着された粘着テープを引き剥がすためには、まず粘着テープの長手方向の一方の端部を剥離し、この端部をしっかりと把持することができる状態にする必要がある。しかしながら、粘着テープを剥離する作業は容易ではなく、作業効率が悪い。
そこで、箱体の粘着テープの端部が貼着される領域にU字状の切込みとこの切込みの両側の上端を結ぶ折り曲げ容易線とを設けて折り曲げ可能な舌片を形成する方法が提案されている(特開2003−72748号公報参照)。この公報に記載の構成では、上記折り曲げ容易線とその少し下側の切込みの部分とを覆うよう粘着テープを貼着する。そして、箱体を開函する際に、舌片を箱体の内側に押し込むよう折り曲げ、この舌片を粘着テープから剥離したうえ、この剥離部分から粘着テープを引き剥がす。
特開2003−72748号公報
上記公報に記載の構成によると、粘着テープの端部を把持するためには、舌片の押込みにより舌片と粘着テープとを剥離する必要がある。また、舌片の剥離を粘着テープの端縁に垂直な方向に進行させるためには、舌辺の幅全体に亘って同時に粘着テープの剥離を開始する必要がある。しかしながら、舌片の押込みによって舌辺の幅全体に亘って同時に粘着テープの剥離を開始するためには比較的大きな力を舌片の幅方向に均一に加える必要があり容易ではない。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、箱体の開函時に粘着テープを容易に剥離することができる箱用シートの提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートは、1枚のシートからなり、左右方向の一方側から他方側に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル、第2側面パネル、第3側面パネル及び第4側面パネルと、上記第1側面パネル及び第3側面パネルの上縁から延出する一対の上側外フラップと、上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁から延出する一対の上側内フラップとを備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁近傍の左右方向中央部に手掛け穴形成部及びこの手掛け穴形成部から下側に連続する指穴形成部が形成されており、上記手掛け穴形成部が、上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁と平行な第1破断容易線と、上記第1破断容易線の両端部を接続するよう形成され、下方に凸な第2破断容易線とを有し、上記指穴形成部が、上端が上記第2破断容易線に接続され、上記第2破断容易線から下方に延びる一対の第3破断容易線と、上記一対の第3破断容易線の下端部同士を接続する折り曲げ容易線とを有する。
当該箱用シートは、手掛け穴形成部が、第1破断容易線と、この第1破断容易線の両端部を接続するよう形成され、下方に凸な第2破断容易線とを有しており、この第1破断容易線及び第2破断容易線は、箱体の組立状態で内側に折り曲げられる第1折り曲げ片を画定する。また、当該箱用シートは、指穴形成部が、上記第2破断容易線から下方に延びる一対の第3破断容易線と、上記一対の第3破断容易線の下端部同士を接続する折り曲げ容易線とを有しており、上記一対の第3破断容易線及び折り曲げ容易線は、箱体の組立状態で内側に折り曲げられる第2折り曲げ片を画定する。当該箱用シートは、箱体の組立状態で、一対の上側外フラップの合わせ目に粘着テープが貼着される。この粘着テープは、両端部が上記第1折り曲げ片上に位置するよう貼着される。上記粘着テープの貼着状態で、上記第1折り曲げ片は、第1破断容易線によって内側に折り曲げられた状態で保持される。これにより箱体を持ち運ぶ作業者は、上記第1折り曲げ片の折り曲げによって形成される手掛け穴に手指を入れ、この手掛け穴の上縁に指を掛けて箱体を容易に持ち運ぶことができる。また、当該箱用シートは、上記指穴形成部が手掛け穴形成部から下側に連続して形成されているので、作業者は上記第2折り曲げ片を上記折り曲げ容易線によって内側に折り曲げることで指穴を形成し、この指穴に指を通しながら内側に折り曲げられた第1折り曲げ片を外側に引き出すことができる。そのため、当該箱用シートは、箱体の組立状態で、外側に引き出された第1折り曲げ片を第1破断容易線を破断させつつ上方に引き上げることで、粘着テープを第1折り曲げ片と共に箱体から容易に剥離することができる。
上記第2破断容易線が、上記第1破断容易線と平行な直線部と、この直線部の端部と上記第1破断容易線の端部とを接続する一対の接続部とを有し、上記一対の第3破断容易線が、上記直線部に接続されているとよい。このように、上記第2破断容易線が、上記第1破断容易線と平行な直線部と、この直線部の端部と上記第1破断容易線の端部とを接続する一対の接続部とを有し、上記一対の第3破断容易線が、上記直線部に接続されていることによって、手掛け穴及び指穴の面積をそれぞれ十分に確保することができ、箱体の持ち運び性及び開函容易性を高めることができる。
上記第1破断容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であり、上記折り曲げ容易線が、シートの内面を筋押して形成された罫線であるとよい。このように、上記第1破断容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であり、上記折り曲げ容易線が、シートの内面を筋押して形成された罫線であることによって、上記手掛け穴及び指穴の形成容易性並びに上記第1折り曲げ片の剥離容易性を高めることができる。
上記手掛け穴形成部の上下方向長さとしては、1.5cm以上3.0cm以下が好ましい。このように、上記手掛け穴形成部の上下方向長さが上記範囲内であることによって、上記手掛け穴の面積を十分に確保しつつ、上記第1折り曲げ片の引き出し作業を比較的容易に行うことができる。
上記手掛け穴形成部の上下方向長さに対する上記指穴形成部の上下方向長さの比としては、0.5以上0.9以下が好ましい。このように、上記手掛け穴形成部の上下方向長さに対する上記指穴形成部の上下方向長さの比が上記範囲内であることによって、上記手掛け穴の面積を十分に確保しつつ、上記第1折り曲げ片の引き出し作業を容易かつ確実に行うことができる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向をいい、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。「内面」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における内側の面を意味する。「側面パネルの上縁近傍」とは、手掛け穴形成部の第1破断容易線が側面パネルの上縁と離間しており、かつ側面パネルの上下方向長さに対する側面パネルの上縁と第1破断容易線との間隔の比が0.20以下、好ましくは0.15以下であることをいう。
以上説明したように、本考案に係る箱用シートは、箱体の開函時に粘着テープを容易に剥離することができる。
本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図1の箱用シートの手掛け穴形成部及び指穴形成部の模式的拡大図である。 図2の箱体の手掛け穴を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の開函手順を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の図5の次の開函手順を示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<箱用シート>
図1の箱用シートは、1枚のシートからなる。当該箱用シートは、箱型に組み立て可能に構成されており、具体的にはA式(ミカン箱タイプ)の図2の箱体31に組み立て可能に構成されている。当該箱用シートは、左右方向の一方側から他方側に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル1、第2側面パネル2、第3側面パネル3及び第4側面パネル4と、第1側面パネル1及び第3側面パネル3の上縁から延出する一対の上側外フラップ5,6と、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁から延出する一対の上側内フラップ7,8とを備える。また、当該箱用シートは、第1側面パネル1及び第3側面パネル3の下縁から延出する一対の下側外フラップ9,10と、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の下縁から延出する一対の下側内フラップ11,12と、第1側面パネル1の第2側面パネル2と連接される側と反対側の端縁から延出する糊代部13とを備える。当該箱用シートは、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁近傍の左右方向中央部に手掛け穴形成部14及び手掛け穴形成部14から下側に連続する指穴形成部15が形成されている。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線はシートの内面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱体31の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。なお、当該箱用シートに用いられるシートの平均厚さは、必要に応じて適宜設定可能であり、例えば1.5mm以上8mm以下とすることができ、上記シートが両面段ボールシートである場合、このシートの平均厚さは、例えば5mmとすることができる。
(側面パネル)
第1側面パネル1乃至第4側面パネル4は各々略方形状に形成されている。第1側面パネル1及び第3側面パネル3は略同形状に形成されている。また、第2側面パネル2及び第4側面パネル4は略同形状に形成されている。第1側面パネル1乃至第4側面パネル4の上下方向長さは等しい。また、第1側面パネル1及び第3側面パネル3の左右方向長さは第2側面パネル2及び第4側面パネル4の左右方向長さよりも大きい。つまり、当該箱用シートは、第1側面パネル1及び第3側面パネル3が一対の長さ面パネルとして構成され、第2側面パネル2及び第4側面パネル4が一対の幅面パネルとして構成されている。
第1側面パネル1及び第3側面パネル3の左右方向長さとしては、特に限定されないが、例えば30cm以上70cm以下とすることができる。第2側面パネル2及び第4側面パネル4の左右方向長さとしては、特に限定されないが、例えば15cm以上40cm以下とすることができる。第1側面パネル1乃至第4側面パネル4の上下方向長さとしては、特に限定されないが、例えば20cm以上50cm以下とすることができる。
第1側面パネル1乃至第4側面パネル4は、まず第1側面パネル1を第2側面パネル2の内面に折り重ね、続いて第4側面パネル4を第3側面パネル3の内面に折り重ね、糊代部13を第4側面パネル4の内面に貼着することで無端状に接続される。第1側面パネル1乃至第4側面パネル4は、無端状に接続された状態で、第1側面パネル1及び第3側面パネル3が対向し、かつ第2側面パネル2及び第4側面パネル4が対向するように広げられることで四角筒状部を構成する。なお、第4側面パネル4への糊代部13の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。当該箱用シートは、通常、第1側面パネル1乃至第4側面パネル4が無端状に接続され、かつ第1側面パネル1の内面が第2側面パネル2の内面に密着し、第4側面パネル4の内面が第3側面パネル3の内面に密着した状態でユーザに提供される。
第1側面パネル1乃至第4側面パネル4が四角筒状部を構成した状態から箱体31に組み立てる手順について説明する。まず、第1側面パネル1乃至第4側面パネル4によって四角筒状部が構成された状態で、一対の下側内フラップ11,12を内側に折り曲げ、続いて一対の下側外フラップ9,10を内側に折り曲げて先端同士を突き合わせることで底部を形成する。さらに、一対の上側内フラップ7,8を内側に折り曲げ、続いて一対の上側外フラップ5,6を内側に折り曲げて先端同士を突き合わせることで蓋部を形成する。これにより、図2の箱体31が組み立てられる。また、箱体31は、一対の上側外フラップ5,6の先端同士の合わせ目及び一対の下側外フラップ9,10の先端同士の合わせ目に沿って粘着テープXを貼着することで封函状態が保持される。一対の上側外フラップ5,6の先端同士の合わせ目に沿って貼着される粘着テープXは、両端が手掛け穴形成部14の内部に含まれるよう貼着される。
(手掛け穴形成部)
一対の手掛け穴形成部14は、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の箱体31の組立状態で対向する位置に形成されている。一対の手掛け穴形成部14は、図3に示すように、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁と平行な第1破断容易線21と、第1破断容易線21の両端部を接続するよう形成され、下方に凸な第2破断容易線22とを有する(なお、図3では、第2側面パネル2に形成される手掛け穴形成部14及び指穴形成部15について図示しているが、第4側面パネル4に形成される手掛け穴形成部14及び指穴形成部15の構成も同様である)。第1破断容易線21及び第2破断容易線22は、図4に示すように、箱体31の組立状態で箱体31の内側に折り曲げられる第1折り曲げ片P1を画定する。第1折り曲げ片P1は、第1破断容易線21によって内側に折り曲げられることで手掛け穴Yを形成する。
第2破断容易線22は、図3に示すように、第1破断容易線21と平行な直線部22aと、直線部22aの端部と第1破断容易線21の端部とを接続する一対の接続部22bとを有する。一対の接続部22bは、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の左右方向中央を基準として左右方向外側に凸に湾曲している。
第1破断容易線21は、箱体31に手掛け穴Yを形成する際には折り曲げ線として機能し、箱体31から粘着テープXを剥離する際には破断線として機能する。第1破断容易線21は、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線である。第2破断容易線22は、複数の切断線がこれらの切断線間に設けられる継ぎ目(非切断部)と交互に連続したミシン目である。上記複数の継ぎ目は、例えば第2破断容易線22の直線部22aにのみ形成されている。本実施形態では、直線部22aの中央部及びこの中央部を基準とした左右対称位置に3つの継ぎ目が形成されている。当該箱用シートは、第1破断容易線21がリード罫線であり、第2破断容易線22がミシン目状であることによって、第1破断容易線21の折り曲げによって第1折り曲げ片P1を箱体31の内側に折り曲げやすく、これにより手掛け穴Yを形成しやすい。また、当該箱用シートは、第1破断容易線21がリード罫線であることによって、第1折り曲げ片P1を箱体31の外側に引き出した際に第1破断容易線21を破断しやすい。
第1破断容易線21の長さの下限としては、4cmが好ましく、5cmがより好ましい。一方、第1破断容易線21の長さの上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。第1破断容易線21の長さが上記下限より小さいと、箱体31の持ち運び時に手掛け穴Yの上端に作業者の指を係止し難くなるおそれがある。逆に、第1破断容易線21の長さが上記上限を超えると、手掛け穴Yが不要に大きくなり、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の強度が不十分となるおそれがある。
第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁と第1破断容易線21との間隔D1の下限としては、2cmが好ましく、3cmがより好ましい。一方、上記間隔D1の上限としては、10cmが好ましく、5cmがより好ましい。上記間隔D1が上記下限より小さいと、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁と第1破断容易線21との間の部分が箱体31の持ち運び時に破断して箱体31の取扱性が低下するおそれがある。逆に、上記間隔D1が上記上限を超えると、箱体31の持ち運び性や粘着テープXの剥離容易性が低下するおそれがある。
手掛け穴形成部14の上下方向長さD2(手掛け穴形成部14の上下方向の最大長さ)の下限としては、1.5cmが好ましく、1.8cmがより好ましい。一方、手掛け穴形成部14の上下方向長さD2の上限としては、3.0cmが好ましく、2.5cmがより好ましい。上記長さD2が上記下限より小さいと、手掛け穴Yに作業者の手指を挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記長さD2が上記上限を超えると、第1折り曲げ片P1の引き出し作業が困難になるおそれがある。
(指穴形成部)
指穴形成部15は、図3に示すように、第2破断容易線22に接続され、第2破断容易線22から下方に延びる一対の第3破断容易線15aと、一対の第3破断容易線15aの下端部同士を接続する折り曲げ容易線15bとを有する。一対の第3破断容易線15a及び折り曲げ容易線15bは、図4に示すように、箱体31の組立状態で箱体31の内側に折り曲げられる第2折り曲げ片P2を画定する。第2折り曲げ片P2は、図5に示すように、箱体31の開函時に折り曲げ容易線15bによって内側に折り曲げられることで手掛け穴Yの下側に連続する指穴Zを形成する。
当該箱用シートは、図6に示すように、指穴Zから箱体31の内側に作業者の指を挿入し、この指を第1折り曲げ片P1の先端部に掛けた状態で、指穴Zから引き出すことで第1折り曲げ片P1を箱体31の外側に引き出すことができる。当該箱用シートは、この引き出した第1折り曲げ片P1を第1破断容易線21で破断することで、粘着テープXの端部を第1折り曲げ片P1と共に箱体31から剥離することができる。これにより、作業者は第1折り曲げ片P1を把持して上側に引き上げることで粘着テープXを第2側面パネル2及び第4側面パネル4から剥離することができ、さらに第1折り曲げ片P1を対向する側面パネル2,4側に移動させることで粘着テープXを一対の上側外フラップ5,6の合わせ目部分から容易に剥離することができる。
一対の第3破断容易線15aは、複数の切断線がこれらの切断線間に設けられる継ぎ目(非切断部)と交互に連続したミシン目である。第3破断容易線は、例えば1個の継ぎ目と、この継ぎ目の上下に連続する一対の切断線から構成される。一対の第3破断容易線15aは、手掛け穴形成部14の直線部22aに接続されている。当該箱用シートは、第1折り込み片P1の下端が直線部22aによって画定されることで、手掛け穴Yの面積を十分に確保して箱体31の持ち運び性を高めやすい。また、当該箱用シートは、一対の第3破断容易線15aが直線部22aに接続されることで、指穴Zの面積を十分に確保して箱体31の開函容易性を高めやすい。
折り曲げ容易線15bは、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の上縁と平行に配設されている。折り曲げ容易線15bは、シートの内面を筋押しして形成された罫線である。当該箱用シートは、折り曲げ容易線15bが罫線であることで、折り曲げ容易線15bの折り曲げによって第2折り曲げ片P2を箱体31の内側に折り曲げやすく、これにより指穴Zを形成しやすい。
一対の第3破断容易線15a同士の間隔D3の下限としては、2.0cmが好ましく、2.5cmがより好ましい。一方、上記間隔D3の上限としては、5.0cmが好ましく、4.0cmがより好ましい。上記間隔D3が上記下限より小さいと、指穴Zに指を挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記間隔D3が上記上限を超えると、第2折り曲げ片P2が意図せず折り曲げられるおそれや、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の強度が低下するおそれがある。
指穴形成部15の上下方向長さD4(直線部22a及び折り曲げ容易線15bの間隔)の下限としては、0.8cmが好ましく、1.2cmがより好ましい。一方、指穴形成部15の上下方向長さD4の上限としては、2.5cmが好ましく、2.0cmがより好ましい。上記長さD4が上記下限より小さいと、指穴Zに指を挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記長さD4が上記上限を超えると、第2折り曲げ片P2が意図せず折り曲げられるおそれや、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の強度が低下するおそれがある。
手掛け穴形成部14の上下方向長さD2に対する指穴形成部15の上下方向長さD4の比(D4/D2)の下限としては、0.5が好ましく、0.6がより好ましい。一方、上記比(D4/D2)の上限としては、0.9が好ましく、0.8がより好ましい。上記比(D4/D2)が上記下限に満たないと、箱体31の内側に折り曲げられた第1折り曲げ片P1を引き出すために作業者の指を箱体31の内側に比較的深く差し込む必要が生じる一方、指穴Zの上下方向長さが不十分となり、第1折り曲げ片P1の引き出し作業が容易でなくなるおそれがある。逆に、上記比(D4/D2)が上記上限を超えると、手掛け穴Yの上下方向長さが不十分となり箱体31の持ち運び性が低下するおそれや、指穴形成部15が不要に大きくなることで第2側面パネル2及び第4側面パネル4の強度が不十分となるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは第1破断容易線21及び第2破断容易線22によって画定される第1折り曲げ片P1を有するので、作業者は第1折り曲げ片P1の折り曲げによって形成される手掛け穴Yに手指を入れ、手掛け穴Yの上縁に指を掛けることで箱体31を容易に持ち運ぶことができる。また、当該箱用シートは指穴形成部15が手掛け穴形成部14から下側に連続して形成されているので、作業者は、第2折り曲げ片P2を折り曲げ容易線15bによって内側に折り曲げることで指穴Zを形成し、この指穴Zに指を通しながら内側に折り曲げられた第1折り曲げ片P1を外側に引き出すことができる。そのため、当該箱用シートは、箱体31の組立状態で、外側に引き出された第1折り曲げ片P1を第1破断容易線21を破断させつつ上方に引き上げることで、粘着テープXを第1折り曲げ片P1と共に箱体31から容易に剥離することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば、当該箱用シートの下側フラップの個数及び形状は、箱体の底部を形成することができる限り、特に限定されるものではない。
上記第2破断容易線は、必ずしも第1破断容易線と平行な直線部と、この直線部の端部と第1破断容易線の端部とを接続する一対の接続部とを有していなくてもよい。また、上記第2破断容易線が上記直線部及び一対の接続部を有する場合でも、一対の接続部の具体的形状は上述の実施形態の形状に限定されるものではない。上記第2破断容易線は、例えば全体として半楕円状に形成されていてもよく、下方に凸なアーチ状に形成されていてもよい。
当該箱用シートは、上記第1破断容易線がリード罫線で、上記折り曲げ容易線が罫線であることが好ましいが、例えば第1破断容易線が複数の切断線がこれらの切断線間に設けられる継ぎ目と交互に連続したミシン目状であってもよい。
以上のように、本考案の箱用シートは、箱体の開函時に粘着テープを容易に剥離することができる。
1 第1側面パネル
2 第2側面パネル
3 第3側面パネル
4 第4側面パネル
5,6 上側外フラップ
7,8 上側内フラップ
9,10 下側外フラップ
11,12 下側内フラップ
13 糊代部
14 手掛け穴形成部
15 指穴形成部
15a 第3破断容易線
15b 折り曲げ容易線
21 第1破断容易線
22 第2破断容易線
22a 直線部
22b 接続部
31 箱体
P1 第1折り曲げ片
P2 第2折り曲げ片
X 粘着テープ
Y 手掛け穴
Z 指穴

Claims (5)

  1. 1枚のシートからなり、
    左右方向の一方側から他方側に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1側面パネル、第2側面パネル、第3側面パネル及び第4側面パネルと、
    上記第1側面パネル及び第3側面パネルの上縁から延出する一対の上側外フラップと、
    上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁から延出する一対の上側内フラップと
    を備え、
    箱型に組み立て可能な箱用シートであって、
    上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁近傍の左右方向中央部に手掛け穴形成部及びこの手掛け穴形成部から下側に連続する指穴形成部が形成されており、
    上記手掛け穴形成部が、
    上記第2側面パネル及び第4側面パネルの上縁と平行な第1破断容易線と、
    上記第1破断容易線の両端部を接続するよう形成され、下方に凸な第2破断容易線と
    を有し、
    上記指穴形成部が、
    上端が上記第2破断容易線に接続され、上記第2破断容易線から下方に延びる一対の第3破断容易線と、
    上記一対の第3破断容易線の下端部同士を接続する折り曲げ容易線と
    を有する箱用シート。
  2. 上記第2破断容易線が、上記第1破断容易線と平行な直線部と、この直線部の端部と上記第1破断容易線の端部とを接続する一対の接続部とを有し、
    上記一対の第3破断容易線が、上記直線部に接続されている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1破断容易線が、複数の切断線と、シートの内面を筋押しして形成された複数の罫線とが交互に連続したリード罫線であり、
    上記折り曲げ容易線が、シートの内面を筋押して形成された罫線である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記手掛け穴形成部の上下方向長さが1.5cm以上3.0cm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記手掛け穴形成部の上下方向長さに対する上記指穴形成部の上下方向長さの比が0.5以上0.9以下である請求項4に記載の箱用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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