JP3223334U - 箱用シート - Google Patents

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小田 篤史
篤史 小田
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Abstract

【課題】容易に開封できる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱型に組立可能な箱用シートであって、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2と、一対の第1側面パネル1の上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋外フラップ3と、一対の第2側面パネル2の上縁から延出する一対の蓋内フラップ4と、一対の第2側面パネル2の下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップ5と、一対の第1側面パネル1の下縁から延出する一対の底内フラップ6とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
例えば飲料品の梱包に段ボールシートを組み立ててなる箱体が広く用いられている。この段ボールシートとしては、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップとを備え、一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルを四角筒状に組み立てたうえ、一対の蓋外フラップ及び一対の底外フラップの先端同士をそれぞれ突き合わせて蓋部及び底部を形成するものが広く採用されている(例えば特開2013−189722号公報参照)。
通常、箱体の大きさは梱包する対象物(収容物)の大きさと数量に応じて適宜決定される。例えば飲料品等の比較的背丈の低いものが行列状に配置されて梱包される場合など、比較的高さの低い小型の箱体が用いられている。
特開2013−189722号公報
上記従来の箱体では、底部及び蓋部は、フラップの先端縁同士を突き合わせて構成され、そのフラップは封函テープで貼着される場合が多い。箱体の高さが低い場合、底部に貼着される封函テープと蓋部に貼着される封函テープとが側面パネル上で干渉し易く、開封が困難となる場合がある。
また、例えば箱体をそのまま商品展示に使用する場合があるが、上述のように2つの封函テープが側面パネル上で干渉していると、蓋部のみを開封することができず、箱体をそのまま商品展示に使用できなくなるおそれがある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、容易に開封できる箱体シートの提供を課題とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱型に組立可能な箱用シートであって、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋外フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備える。
本考案の箱用シートは、底部及び蓋部に封函テープを貼着する場合であっても、底部に貼着された封函テープと蓋部に貼着された封函テープとが側面パネル上で干渉し難く、容易に開封できる。
図1は、本考案の一態様に係る箱用シートを示す模式的平面図(展開図)である。 図2は、図1の箱用シートを組み立てて得られる箱体を示す模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の切取片付近を拡大した模式的正面図である。 図4は、図2の箱体の切取片を用いて蓋部の封函テープを剥離した様子を示す模式的斜視図である。 図5は、図2とは異なる構成の箱体を示す模式的斜視図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱型に組立可能な箱用シートであって、左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋外フラップと、上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップと、上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップとを備える。
当該箱用シートは、一対の蓋外フラップが第1側面パネルから延出し、一対の底外フラップが第2側面パネルから延出している。つまり、当該箱用シートでは、組立状態で突き合わされる一対の蓋外フラップの先端縁の方向と、突き合わされる一対の底外フラップの先端縁の方向とが直交している。このため、蓋部及び底部に封函テープを貼着する場合、蓋部に貼着する封函テープと底部に貼着する封函テープとが直交して貼着されるので、蓋部に貼着する封函テープと底部に貼着する封函テープとが第1側面パネル及び第2側面パネル上で干渉し難い。従って、当該箱用シートは、容易に開封できる。
少なくとも一方の上記第2側面パネルが、組立状態で上記一対の蓋外フラップの先端縁から下方に位置する領域に切断容易線により画定される切取片を有するとよい。このように第2側面パネルが切取片を有することで、切取片の切り取りにより封函テープの端部を第2側面パネルから剥離させることができるので、さらに容易に蓋部を開封できる。
上記第1側面パネル及び第2側面パネルの上下方向の長さとしては、10cm以下が好ましい。本考案の箱用シートは、特に高さが上記上限以下の低い箱体で優れた効果を発揮する。
上記切取片が円形状であり、上記第2側面パネルの上縁及び下縁に接するように設けられているとよい。高さが低い箱体において、このように切取片を大きくとることで、さらに容易に蓋部を開封できる。
上記切取片が切断容易線により画定される指穴部を有するとよい。このように上記切取片に切断容易線により画定される指穴部を設けることで、切取片を容易に第2側面パネルから切り取ることができるので、さらに容易に蓋部を開封できる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案の一実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
本考案の一実施形態に係る箱用シートは、図1に示すように、1枚のシート材から形成される。なお、図1において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートを形成するシート材としては、例えば段ボールシートを用いることができる。上記ダンボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、あるいは中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
上記シート材の厚さの下限としては、強度の観点から、3mmが好ましい。一方、シート材の厚さの上限としては、特に限定されないが、箱体への組立の容易性から8mmが好ましい。
当該箱用シートは、左右方向(図1ではx方向)の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2と、上記一対の第1側面パネル1の上縁から延出する一対の蓋外フラップ3と、上記一対の第2側面パネル2の上縁から延出する一対の蓋内フラップ4と、上記一対の第2側面パネル2の下縁から延出する一対の底外フラップ5と、上記一対の第1側面パネル1の下縁から延出する一対の底内フラップ6と、一方の側端に配設される第1側面パネル1の側縁から延出する糊代部7とを備える。また、当該箱用シートは、一方の第2側面パネル2が切取片8を有する。
<第1側面パネル及び第2側面パネル>
第1側面パネル1と第2側面パネル2とは方形状である。また、一対の第1側面パネル1は同等の大きさとされ、一対の第2側面パネル2は同等の大きさとされる。
第1側面パネル1の上下方向長さ(図1のy方向の長さ)と、第2側面パネル2の上下方向長さとは等しい。
第1側面パネル1の左右方向長さ(図1のx方向の長さ)と、第2側面パネル2の左右方向長さとは、いずれを長くすることもできるが、図1に示すように、第1側面パネル1の左右方向長さが第2側面パネル2の左右方向長さ以上であることが好ましい。このように第1側面パネル1の左右方向長さを第2側面パネル2の左右方向長さ以上とすることで、図1に示すように、蓋外フラップ3及び蓋内フラップ4の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)が揃う一方、底外フラップ5及び底内フラップ6の総面積が大きくなる。これにより底部の強度が高められる。以下、図1に示す第1側面パネル1の左右方向長さが第2側面パネル2の左右方向長さよりも大きい場合を例にとり説明するが、第1側面パネル1の左右方向長さが第2側面パネル2の左右方向長さと等しい場合や、第1側面パネル1の左右方向長さが第2側面パネル2の左右方向長さよりも小さい場合も、本考案の意図するところである。
なお、第1側面パネル1の左右方向の長さ及び第2側面パネル2の左右方向の長さは、当該箱用シートにより組み立てられる箱体に収容が想定される収容物の大きさや個数に対応できるように適宜決定される。
また、第1側面パネル1及び第2側面パネル2の上下方向長さ(図2の箱体の高さ)についても収容物の大きさや個数に対応できるように適宜決定されるが、上記箱体の高さの上限としては10cmが好ましく、8cmが好ましい。一方、上記箱体の高さの下限としては、3cmが好ましく、5cmがより好ましい。当該箱用シートは、特に箱体の高さが上記上限以下の低い箱体で蓋部に貼着する封函テープX1と底部に貼着する封函テープX2との干渉を抑止する効果が高い。一方、上記箱体の高さが上記下限未満であると、後述する切取片8の面積を確保することが困難となり、切取片8の効果が低減するおそれがある。
<蓋外フラップ及び蓋内フラップ>
一対の蓋外フラップ3及び一対の蓋内フラップ4は、蓋外フラップ3が外側となるように重ねることで上記箱体の蓋部を閉塞可能に構成されている。
一対の蓋外フラップ3は、その先端縁同士を突き合わせ可能に構成されている。蓋外フラップ3の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)は、例えば第2側面パネル2の左右方向の長さの1/2とされる。
一方、蓋内フラップ4の延出方向長さは、組立状態で互いが重ならない限り特に限定されないが、蓋外フラップ3の長さと同等とできる。
なお、蓋外フラップ3及び蓋内フラップ4の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、それぞれ延出する第1側面パネル1及び第2側面パネル2の左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
<底外フラップ及び底内フラップ>
一対の底外フラップ5及び一対の底内フラップ6は、底外フラップ5が外側となるように重ねることで上記箱体の底部を閉塞可能に構成されている。当該箱用シートでは、底外フラップ5と蓋外フラップ3とが延出する側面シートが異なり、底内フラップ6と蓋内フラップ4とが延出する側面シートが異なる。
一対の底外フラップ5は、その先端縁同士を突き合わせ可能に構成さている。底外フラップ5の延出方向長さ(図1のy方向の長さ)は、例えば第1側面パネル1の左右方向の長さの1/2とされる。
一方、一対の底内フラップ6の延出方向長さは、底外フラップ5の延出方向長さと等しくすると、組立状態で互いが重なってしまう。このため、一対の底内フラップ6の延出方向長さは、組立状態で互いが重ならないように調整されている。図1に示す箱用シートでは、一方の底内フラップ6の延出方向長さを底外フラップ5の延出方向長さと等しくし、他方の底内フラップ6の延出方向長さを、一対の底内フラップ6の先端縁同士を突き合わせ可能となる長さに調整している。なお、調整方法はこれに限定されるものではなく、例えば一対の底内フラップ6の先端縁同士を突き合わせ可能となり、かつ一対の底内フラップ6の延出方向長さが等しくなるように調整してもよく、一対の底内フラップ6の先端縁同士が突き合わせられない程度に短くしてもよい。
なお、底外フラップ5及び底内フラップ6の左右方向の長さ(図1のx方向の長さ)は、それぞれ延出する第1側面パネル1及び第2側面パネル2の左右方向の長さと同等とすることが好ましい。
<糊代部>
糊代部7は、一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2が連接されてなる帯状体の一方の側端に設けられている。糊代部7は、上記帯状体の他方の側端と当接可能に構成されている。この当接部分を上記帯状体の他方の側端に貼着することで一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2を無端状とできる。あるいは、貼着に代えてワイヤー接合等により結合してもよい。
<切取片>
切取片8は、組立状態で突き合わされた一対の蓋外フラップ3の先端縁から下方に位置する領域に第1切断容易線8aにより画定されている。第1切断容易線8aは、シート材を断続的に切断して形成され、例えば間隔を空けて配設される複数の切断線によって形成されるミシン目とできる。
この切取片8は、図2に示すように、一対の蓋外フラップ3の先端縁同士が突き合わされ、封函テープX1で貼着されたときに封函テープX1を剥離させる開封片として機能する。このため、図2及び図3に示すように、切取片8は、封函テープX1を第2側面パネル2まで延長して貼着した際に封函テープX1の端部を切取片8上に位置させることができるように配置されている。
切取片8の形状としては、特に限定されないが、図1及び図3に示すように、円形状とすることが好ましい。切取片8の面積が大きくなると、封函テープX1をその端部が切取片8上に位置するように貼着することが容易となる。また、切取片8を掴みやすくなる他、後述する指穴部81を設けるスペースも確保し易い。一方、切取片8が大きくなると、開封後は第2側面パネル2からこの切取片8部分がなくなるため、箱体としての強度が弱くなるおそれがある。切取片8を円形状とすることで、箱体の強度の低下を抑止しつつ、切取片8の面積が大きくすることができる。また、切取片8を円形状とすることで、箱体の下縁付近に壁ができるので、切取片8を取り去った後でも箱体内に梱包される対象物が箱外に出難くすることができる。
切取片8の大きさとしては、特に限定されないが、第2側面パネル2の上縁及び下縁に接するように設けられているとよい。高さが低い箱体において、このように切取片8を大きくとることで、さらに容易に蓋部を開封できる。また、封函テープX1を貼着できる領域が大きくなるので、封函テープX1の貼着作業を容易に行える。
また、切取片8は、図3に示すように、第2切断容易線81aにより画定される指穴部81を有する。
この指穴部81は、組立状態で、箱体の内側へ押し込むことで開口し、この開口に指をかけて切取片8を引き出すことで、切取片8を容易に切り取ることができる。従って、指穴部81を設けることで、さらに容易に蓋部を開封できるようになる。
指穴部81は、封函テープX1が貼着されない位置に設けられる。また、封函テープX1を剥離する方向が上方向となるので、指穴部81は、切取片8の下方に設けられることが好ましい。指穴部81を押し込むことにより形成される開口に指をかけて切取片8を切り取ろうとすると、その方向が上方向となるため、そのままの方向で封函テープX1を剥離することができる。
なお、指穴部81の大きさとしては、指をかけて切取片8を引き出すことができるために必要な大きさとされる。
<箱体の組立方法>
当該箱用シートを箱体に組み立てる箱体の組立方法は、四角筒状部組立工程と、底部組立工程と、蓋部組立工程とを備える。
(四角筒状部組立工程)
四角筒状部組立工程では、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2を四角筒状に組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2のうち、一方の側端に位置する第1側面パネル1を、隣接する第2側面パネル2の内面側に折り重ね、他方の側端に位置する第2側面パネル2を、隣接する第1側面パネル1の内面側に折り重ねる。そして糊代部7を第2側面パネル2の左右方向他方側(第1側面パネル1との連接側と反対側)の内面に貼着する。これにより、一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2が無端状に接続される。当該箱用シートは、この状態でユーザ(箱体の使用者)に提供される。第2側面パネル2への糊代部7の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
次に、無端状に接続された一対の第1側面パネル1及び一対の第2側面パネル2を四角筒状に広げる。
(底部組立工程)
底部組立工程では、一対の底外フラップ5及び一対の底内フラップ6により箱体の底部を組み立てる。
具体的には、以下の手順による。まず、一対の底内フラップ6を第1側面パネル1に対して直角になるように折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の底外フラップ5を第2側面パネル2に対して直角になるように折り曲げる。一対の底外フラップ5は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部に封函テープX2を貼着することで、底部が封止される。
(蓋部組立工程)
蓋部組立工程では、一対の蓋外フラップ3及び一対の蓋内フラップ4により箱体の蓋部を組み立てる。
まず、梱包する対象物を上記底部及び上記四角筒状部で囲まれる空間に収容する。次に、蓋部を形成する。
蓋部の形成方法は、以下の手順による。まず、一対の蓋内フラップ4を第2側面パネル2に対して直角になるように折り曲げる。次に、その外面に接するように一対の蓋外フラップ3を第1側面パネル1に対して直角になるように折り曲げる。一対の蓋外フラップ3は、先端縁同士を突き合わせ可能に構成されているので、この突き合わせ部に封函テープX1を貼着することで、蓋部が封止される。
封函テープX1の両端部は、一対の蓋外フラップ3を確実に固定するために、図2に示すように、第2側面パネル2にかかるように貼着される。このとき、第2側面パネル2のうち切取片8が存在する第2側面パネル2では、図3に示すように、封函テープX1の端部が切取片8上に位置するように封函テープX1を貼着する。具体的には、突き合わされた一対の蓋外フラップ3の先端縁から下方に位置する領域に切取片8が設けられているので、封函テープX1の長さを調整することで封函テープX1の端部を切取片8上に位置させることができる。
なお、切取片8上に位置する封函テープX1の端部について、図3に示すように、その端辺の全部が切取片8の内側に位置することが好ましい。切取片8上に位置する封函テープX1の端辺の全部が切取片8の内側に位置しない場合、封函テープX1が短くその端辺が切取片8の上方で外側に位置する部分が生じると、切取片8上に貼着される封函テープX1の面積が小さくなる。このように封函テープX1の切取片8上の貼着面積が小さい場合、封函テープX1と切取片8との接着力が不足し、切取片8を用いて箱体を開封する際に、切取片8のみが封函テープX1から離れ、封函テープX1を剥離できないおそれがある。逆に、封函テープX1が長くその端辺が切取片8の下方で外側に位置する部分が生じると、切取片8を切り出すことが困難となるおそれがある。
<箱体の開封方法>
当該箱用シートにより組み立てられた箱体の蓋部を開封する開封方法は、指穴部押込工程と、切取片切出工程と、封函テープ剥離工程とを備える。
(指穴部押込工程)
指穴部押込工程では、指穴部81を箱体の内側へ押し込むことで切取片8に開口を形成する。
具体的には、箱体の外側から内側へ向かって指穴部81を指で押し下げる。指穴部81は、図3に示すように、第2切断容易線81aで取り囲まれているので、箱体の外側から内側へ向かって押し下げることで、この第2切断容易線81aに沿って、比較的容易に破断させることができる。
このとき、第2切断容易線81aに沿って全て破断させる必要はなく、その一部が破断されていなくともよい。例えば図4では、第2切断容易線81aのうち、切取片8を画定する第1切断容易線8aと共通する部分が破断されていない状態を示している。この場合、上述の破断されていない共通部分は、折曲容易線として機能し、指穴部81を箱体の内側へ押し込むのを補助する。なお、図4のような破断は、側面視で、掌を切取片8の外側に位置するようにした状態で、指穴部81を指で押し下げると、容易に発生する。
(切取片切出工程)
切取片切出工程では、切取片8を画定している第1切断容易線8aを破断することで、切取片8を第2側面パネル2から切り取る。
具体的には、指穴部押込工程で形成した開口に指をかけ、この開口部分を起点として、切取片8を箱体の内側から外側へ向かって引き出すことで、第1切断容易線8aを破断させる。これにより切取片8を第2側面パネル2から切り取ることができる。また、箱体の内側から外側へ向かって引き出しているので、封函テープX1を切断することなく、切取片8を切り取ることができる。
(封函テープ剥離工程)
封函テープ剥離工程では、図4に示すように、封函テープX1が貼着した状態を維持しつつ、切取片8を上方に引き上げることで、封函テープX1を箱体から剥離させる。これにより当該箱用シートにより組み立てられた箱体の蓋部を開封することができる。
この工程は、例えば切取片8を手で握持して行われるが、この際、切取片8と共に切取片8上に位置する封函テープX1も握持して行うとよい。このように握持することで、切取片8そのものが封函テープX1から剥離してしまうことを防止できる。
<利点>
当該箱用シートは、一対の蓋外フラップ3が第1側面パネル1から延出し、一対の底外フラップ5が第2側面パネル2から延出している。つまり、当該箱用シートでは、組立状態で突き合わされる一対の蓋外フラップ3の先端縁の方向と、突き合わされる一対の底外フラップ5の先端縁の方向とが直交している。このため、蓋部及び底部に封函テープを貼着する場合、蓋部に貼着する封函テープX1と底部に貼着する封函テープX2とが直交して貼着されるので、蓋部に貼着する封函テープX1と底部に貼着する封函テープX2とが第1側面パネル1及び第2側面パネル2上で干渉し難い。従って、当該箱用シートは、容易に開封できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、切取片が指穴部を有する場合を説明したが、指穴部は必須の構成要素ではなく省略可能である。この場合、上記実施形態の箱体の開封方法において、指穴部押込工程は省略される。また、切取片が指穴部を有さない場合、切取片切出工程では、例えば切取片の切断容易線に隣接する領域の一部を指で押して一部を破断させ、この破断させた部分を起点として、切取片を切断しつつ箱体の外側に取り出すことで、切取片を第2側面パネルから切り取ることができる。
上記実施形態では、第2側面パネルが、組立状態で突き合わされた一対の蓋外フラップの先端縁から下方に位置する領域に切断容易線により画定される切取片を有する場合を説明したが、図5に示すように、この第2側面パネル2の切取片8に加えて、第1側面パネル1が、組立状態で突き合わされた一対の底外フラップの先端縁から上方に位置する領域に第3切断容易線9aにより画定される切取片9を有してもよい。このように第1側面パネル1に切取片9を設けることで、底部の開封、すなわち封函テープX2が容易となり、箱体を解体し易くすることができる。なお、図5には示していないが、第1側面パネル1の切取片9に切断容易線により画定される指穴部を設けてもよい。
上記実施形態では、一方の第2側面パネルのみが切取片を有する場合を述べたが、一対の第2側面パネルが共に切取片を有してもよい。両方の第2側面パネルに切取片を設けることで、いずれの方向からも開封が容易に行える。
また、第2側面パネルが切取片を有さない場合も本考案の意図するところである。第2側面パネルが切取片を有していない場合であっても、本考案は同様の効果を奏する。
以上のように、本考案の箱用シートは、底部及び蓋部に封函テープを貼着する場合であっても、底部に貼着された封函テープと蓋部に貼着された封函テープとが側面パネル上で干渉し難く、容易に開封できる。
1 第1側面パネル
2 第2側面パネル
3 蓋外フラップ
4 蓋内フラップ
5 底外フラップ
6 底内フラップ
7 糊代部
8 切取片
81 指穴部
81a 第2切断容易線
8a 第1切断容易線
9 切取片
9a 第3切断容易線
X1、X2 封函テープ

Claims (5)

  1. 1枚のシート材から形成され、箱型に組立可能な箱用シートであって、
    左右方向の一方側から他方側に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの上縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の蓋外フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと、
    上記一対の第2側面パネルの下縁から延出し、先端縁同士が突き合わせ可能に構成される一対の底外フラップと、
    上記一対の第1側面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップと
    を備える箱用シート。
  2. 少なくとも一方の上記第2側面パネルが、組立状態で上記一対の蓋外フラップの先端縁から下方に位置する領域に切断容易線により画定される切取片を有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1側面パネル及び第2側面パネルの上下方向の長さが10cm以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記切取片が円形状であり、上記第2側面パネルの上縁及び下縁に接するように設けられている請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記切取片が切断容易線により画定される指穴部を有する請求項2、請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。

JP2019002572U 2019-07-12 2019-07-12 箱用シート Active JP3223334U (ja)

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