JP3210387U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に開封してトレイを形成できる箱体を形成できる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、1枚のシート材から形成され、複数のパネルを備え、複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁と、この4つの側壁から形成される周壁部の上下端を封止する底壁及び天壁とを有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、組み立て状態で周壁部の略全周に亘って破断可能に形成される第1破断容易線14と、組み立て状態で隣接する2つの側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって上記第1破断容易線14に接続して形成され、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部15を画定する第2破断容易線16とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
商品を輸送するために、例えば段ボールシートから形成される箱体が広く利用されている。商品輸送用の箱体の複数の側壁全体に亘って一対の破断容易線によって画定される引き裂き帯を形成し、箱体を上下に分割するように開封して箱体の下側部分を商品展示用のトレイとして使用できるようにしたものも多く使用されている。
このように、引き裂き帯によって箱体を上下に分割する場合、箱体の全周に亘って引き裂き帯を分離する必要があり、引っ張る方向を変えながら引き裂き帯を複数回に亘って引っ張る作業を行わなければならない。
また、箱体を開封した後、箱体を形成するシートは折り畳まれ、複数のシートを重ねた束としてハンドリングされることが多い。しかしながら、引き裂き帯によって箱体を上下に分割すると、引き裂き帯が小さいゴミとなる。このため、複数の箱体を開封した場合、引き裂き帯を例えばゴミ袋に回収する等して、別途処理する必要があるという不都合もある。
例えば特許第5883533号公報には、箱体の全周に亘って1本の破断容易線を形成し、この破断容易線の隣接する側壁間を跨ぐ部分を断続的にシートを切断したミシン目とし、側壁の中央部に存在する部分を連続して切断したスリットとしたことにより、隣接する側壁間の角部の破断容易線の上下を引き離すようにして、破断容易線に沿って箱体を分離可能としたトレイ形性用シートの発明が開示されている。
上記公報に記載の発明は、一旦箱体を形成してから形成した箱体を2つに分割することで、一度に2つのトレイを形成するものであり、トレイの組み立て効率を向上することができる。上記公報に記載の考案は、箱体を輸送箱として利用することを想定していないため、破断容易線が側壁の中央部において連続して切断されている。つまり、上記公報に記載のトレイ形成用シートを組み立てた箱体は、輸送用箱として使用するには強度が不十分である。
特許第5883533号公報
上記実情に鑑みて、本考案は、容易に開封してトレイを形成できる箱体に組み立て可能な箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、1枚のシート材から形成され、複数のパネルを備え、上記複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁と、この4つの側壁から形成される周壁部の上下端を封止する底壁及び天壁とを有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、上記4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、組み立て状態で上記周壁部の略全周に亘って破断可能に形成される第1破断容易線と、組み立て状態で隣接する2つの上記側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって上記第1破断容易線に接続して形成され、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部を画定する第2破断容易線とを有することを特徴とする箱用シートである。
当該箱用シートは、組み立て状態で上記周壁部の略全周に亘って形成される上記第1破断容易線と、上記第1破断容易線に接続して形成され、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部を画定する第2破断容易線とを有することで、開口形成部を押し込んで形成した開口に手の指をかけて、上記第1破断容易線に沿って箱体を上下2つに引き裂くことができる。このように、当該箱用シートは、箱体を上下方向に引き裂くことで、全ての側壁を一度で分割することができるので、容易且つ迅速に箱体を開封することができる。また、当該箱用シートは、1本の第1破断容易線に沿って箱体を分割するので、開封時にシートの小片が発生しないため、開封後のシートの処理が簡単である。
当該箱用シートにおいて、第2破断容易線が、上記隣接するパネル間の境界線上の2点を接続するよう一方のパネル上に凸状に湾曲して形成され、上下方向中央部にそのパネルの上記第1破断容易線が接続される第1領域と、上記第1領域の下端及び他方のパネルの上記第1破断容易線上の1点間を接続するよう形成される第2領域とを有することが好ましい。この構成によれば、上記第2破断容易線に沿ってシートを破断することで、第2破断容易線の両端、つまりパネル間の境界線上の1点と第1破断容易線上の1点とを結ぶ線に沿って開口形成部を箱体の内側に折り返して開口を容易に形成することができる。また、上記折り曲げは、開口形成部の上記他方のパネル側の上部で行われるため、この折り曲げ線に指をかけて引っ張ることで、より容易に第1破断容易線を破断することができる。従って、この構成によって、箱体の開封をさらに容易にすることができる。
当該箱用シートにおいて、上記一方のパネルの第1破断容易線が上記第2破断容易線上で終端し、上記他方のパネルの第1破断容易線が上記隣接するパネル間の境界線まで延在することが好ましい。この構成によれば、開口形成部のうち、上記他方のパネルの第1破断容易線と上記第2破断容易線の第2領域とで画定される舌片状の領域を箱体の内側に押し込むことが容易であり、これに続いて開口形成部の他の領域を箱体の内側に押し込むことで、開口をより容易に形成することができる。従って、この構成によって、箱体の開封をさらに容易にすることができる。
当該箱用シートにおいて、上記他方のパネルが、他のパネルと組み合わされて1の側壁を構成することが好ましい。この構成によれば、上記他方のパネルを内フラップとして、当該箱用シートをラップアラウンドケーサーで製函可能とすることができる。また、この構成によれば、複数のパネルを組み合わせて形成される側壁側に上記開口形成部の折り曲げ線が形成されるので、第1破断容易線を引き裂く力が自然と複数のパネルを組み合わせて形成される側壁の平面方向に強く作用する。これにより、複数のパネルを組み合わせて形成される側壁のパネル間を面方向に引っ張って剥離させる危険性を低減することができる。従って、この構成によって、ラップアラウンドタイプの箱体の開封をより確実にすることができる。
当該箱用シートにおいて、上記第1破断容易線が少なくとも1つの側壁内で上下方向に凸状となるよう湾曲していることが好ましい。この構成によれば、上記第1破断容易線が湾曲することで、側壁が屈曲することによる箱体の座屈強度の低下を抑制することができる。
以上のように、本考案の箱用シートを組み立ててなる箱体は、容易に開封してトレイを形成することができる。
本考案の一実施形態の箱用シートを示す模式的平面図(展開図)である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の斜視図である。 図2の箱体の開封の一工程を示す斜視図である。 図2の箱体の開封の図3の次の工程を示す斜視図である。 本考案の図1とは異なる実施形態の箱用シートを示す模式的平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す。なお、図1において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材の裏面側に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートは、1枚のシート材から形成される。当該箱用シートを形成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。
上記段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、切断線及び罫線によって画定される複数のパネルを備える。当該箱用シートは、図2に示すように、上記複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁と、この4つの側壁から形成される周壁部の上下端を封止する底壁及び天壁とを有する箱体に組み立て可能である。
具体的には、当該箱用シートは、水平方向に長い長方形状に形成され、組み立て状態で箱体の天壁を構成する天面パネル1と、この天面パネル1の長辺(側縁)に連設され、箱体の第1の側壁を構成する長方形状の第1側面パネル2と、この第1側面パネル2の天面パネル1と反対側の側縁に連設され、上記天面パネル1と略等しい形状を有し、箱体の底壁を構成する底面パネル3と、この底面パネルの第1側面パネル2と反対側の側縁に連設され、箱体の第1側面パネル2が構成する第1の側壁に対向する第2の側壁を形成する第2側面パネル4と、この第2側面パネル4の底面パネル3と反対側の側縁に連設され、天面パネル1の第1側面パネル2と反対側の側縁近傍領域の表面に接合される糊しろ5とを備える。
また、当該箱用シートは、第1側面パネル2の水平両側縁から延出する一対の内フラップパネル(第1内フラップパネル6及び第2内フラップパネル7)と、第2側面パネル4の水平両側縁から延出する一対の内フラップパネル(第3内フラップパネル8及び第4内フラップパネル9)と、天面パネル1の水平両側縁から延出する一対の上外フラップパネル(第1上外フラップパネル10及び第2上外フラップパネル11)と、底面パネル3の水平両側縁から延出する一対の下外フラップパネル(第1下外フラップパネル12及び第2下外フラップパネル13)とをさらに備える。
なお、本明細書において、「水平」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される開封時における水平方向を意味し、「上下」とは、想定される開封時における上下方向を意味するが、当該箱用シートの製造時の向きや当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開封前の輸送時や保管時における向きを制限することは企図しない。
当該箱用シートは、天面パネル1に糊しろ5が接合されることにより、天面パネル1、第1側面パネル2、底面パネル3及び第2側面パネル4が四角筒状に接続され、この四角筒体の一方の端部開口が、第1内フラップパネル6、第3内フラップパネル8、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12を組み合わせて構成される第3の側壁によって封止され、他方の端部開口が第2内フラップパネル7、第4内フラップパネル9、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13を組み合わせて構成される第4の側壁によって封止されることで、図2に示す箱体に組み立てられる。
より詳しくは、天面パネル1、第1側面パネル2、底面パネル3及び第2側面パネル4から形成される四角筒体は、一方の端部開口が、第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8を内側に折り曲げ、この第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8の外側に第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12を折り曲げて接着することによって封止され、他方の端部開口が、第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9を内側に折り曲げ、この第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9の外側に第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13を折り曲げて接着することによって封止される。
換言すると、当該箱用シートは、第1側面パネル2によって構成される第1の側壁、第2側面パネル4によって構成される第2の側壁、第1内フラップパネル6、第3内フラップパネル8、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12によって構成される第3の側壁、並びに第2内フラップパネル7、第4内フラップパネル9、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13によって構成される第4の側壁から形成される周壁部の上下端を天面パネル1によって構成される天壁及び底面パネルから構成される底壁で封止した箱体に組み立てることができる。
当該箱用シートの箱体への組み立ては、一般に、ラップアラウンドケーサーを使用して行うことができる。ラップアラウンドケーサーにおいて、天面パネル1への糊しろ5の接合、第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8への第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12の接着、並びに第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9への第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13の接着は、例えばホットメルト接着剤等を用いて行うことができる。
当該箱用シートは、箱体の4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネル(第1側面パネル2、第1内フラップパネル6、第2内フラップパネル7、第2側面パネル4、第3内フラップパネル8及び第4内フラップパネル9)に、組み立て状体で箱体の周壁部の略全周に亘って破断可能に形成される第1破断容易線14と、組み立て状態で隣接する2つの側壁(第2の側壁及び第3の側壁)の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネル(第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8)に跨がって上記第1破断容易線14に接続して形成され、図3に示すように、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部15を画定する第2破断容易線16とを有する。
当該箱用シートは、第1破断容易線14及び開口形成部15を画定する第2破断容易線16を有することで、図3に示すように、開口形成部15を押し込んで第2の側壁と第3の側壁との角部に開口を形成し、図4に示すように、形成された開口に手の指をかけて、開口の上側と下側とを引き離すようにすることで、第1破断容易線14に沿って箱体を上下2つに分離することができる。
<第1破断容易線>
第1破断容易線14は、シート材を断続的に切断して形成される。
本実施形態の第1破断容易線14は、第1側面パネル2を横断して形成される第1破断部17と、第1内フラップパネル6を横断して形成される第2破断部18と、第2内フラップパネル7を横断して形成される第3破断部19と、第2側面パネル4を横断して形成される第4破断部20と、第3内フラップパネル8を横断して形成される第5破断部21と、第4内フラップパネル9を横断して形成される第6破断部22とを有する。
この第1破断容易線14は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、第3の側壁の第2破断部18及び第5破断部21間が、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12間のスリットによって接続され、第4の側壁の第3破断部19及び第6破断部22間が、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13間のスリットによって接続されることで、開口形成部15の一部を残して周壁部の略全周に亘って連続する。
なお、内フラップ6,7,8,9の破断部18,19,21,22と、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間のスリットとが接続されるとは、第1破断容易線14の破断によって第3の側壁及び第4の側壁をそれぞれ上下に分割することができるよう実質的に一続きに構成されていることを意味し、内フラップ6,7,8,9の破断部18,19,21,22と、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間のスリットとの配置が側面視で連続していることを必要としない。むしろ、内フラップ6,7,8,9の破断部18,19,21,22は、上外フラップパネル10,11又は下外フラップパネル12,13に覆い隠されるよう、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間のスリットに対して上下いずれかの方向にオフセットして形成されることが好ましい。
開口形成部15が形成される隣接する2つのパネルのうちの第2側面パネル4の第1破断容易線14(第4破断部20)は、第2破断容易線16上で終端する。一方、開口形成部15が形成される2つのパネルのうちの第3内フラップパネル8の第1破断容易線14(第5破断部21)は、隣接する2つのパネル(第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8)の境界線まで延在する。
第1破断容易線14は、少なくとも1つの側壁内で、好ましくは1枚のパネルから形成される側壁(第1側面パネル2から形成される第1の側壁及び第2側面パネル4から形成される第2の側壁)内で、上下方向に凸状となるよう湾曲して形成されることが好ましい。このように、第1破断容易線14を湾曲して形成することによって、第1側面パネル2から及び第2側面パネル4が第1破断容易線14に沿って折れ曲がることを防止し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度を向上することができる。
シート材の材質にもよるが、第1破断容易線14におけるシート材の切断率の下限としては、30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、第1破断容易線14におけるシート材の切断率の上限としては、75%が好ましく、65%がより好ましい。第1破断容易線14におけるシート材切断率が上記下限に満たない場合、第1破断容易線14の破断による開封が容易ではなくなるおそれがある。逆に、第1破断容易線14におけるシート材切断率が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるおそれがある。
また、第1破断容易線14は、隣接する2つのパネルの境界線を跨いで形成される部分においてシート材の切断率が大きくなっていることが好ましく、第2破断容易線16が形成される2つのパネルのうち、水平方向の幅が大きい方のパネル(第2側面パネル4)の第2破断容易線16が形成される側と反対側の側縁近傍においてシート材の切断率が大きくなっていることがより好ましい。このように、第1破断容易線14の引き裂き方向が90°屈曲する部分の切断率を大きくすることによって、よりスムーズに第1破断容易線14を破断させられる。
また、第1破断容易線14は、開口形成部15上においてシート材が連続して切断されていることが好ましい。これにより、第2破断容易線16を破断して開口形成部15を箱体の内側に押し込みやすくすることができる。
<開口形成部>
開口形成部15を画定する第2破断容易線16は、上記隣接する第2側面パネル4及び間の境界線上の2点を接続するよう第2側面パネル4上に凸状に湾曲して形成され、上下方向中央部に第1破断容易線14の第4破断部20が接続される第1領域23と、この第1領域23の下端及び第1破断容易線14の第5破断部21上の1点間を接続するよう形成される第2領域24とを有する。
また、組み立て状態で第3内フラップパネル8に貼着される第1上外フラップ10及び第1下外フラップ12には、第3内フラップパネル8の開口形成部15を露出させる切欠25,26が形成されている。
第2破断容易線16の第1領域23及び第2領域24は、連続して形成され、第3内フラップパネル8の上側が開放したC字状に形成されることが好ましい。このように、第2破断容易線16が閉じていいないことによって、第2破断容易線16に沿ってシート材を切断したときに、開口形成部15が当該箱用シートの他の領域(第3内フラップパネル8)から分離されず、箱体の開封時にゴミとなるシート材の小片を生じない。
また、第2破断容易線16を第3内フラップパネル8側が開放したC字状とすることにより、開口形成部15の第3内フラップパネル8側上部でシート材が折り返される。このシート材の折り返し線は、第2破断容易線16に沿ってシート材を破断したエッジよりも指に対する負担が小さく、この折り返し線側により強い力を作用させることができる。従って、複数のパネルで構成される第3の側壁に沿う方向に力の向きを誘導し、第3の側壁を構成するパネル間の剥離を生じさせ難くすることができる。
第2破断容易線16によって画定される開口形成部15の水平方向の最大幅の下限としては、25mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、開口形成部15の最大幅の上限としては、55mmが好ましく、50mmがより好ましい。開口形成部15の最大幅が上記下限に満たない場合、開口形成部15を押し込んで形成した開口内に指を入れることが困難となるおそれがある。逆に、開口形成部15の最大幅が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不必要に低下するおそれがある。
第2破断容易線16によって画定される開口形成部15の上下方向の最大高さの下限としては、25mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、開口形成部15の最大高さの上限としては、50mmが好ましく、45mmがより好ましい。開口形成部15の最大高さが上記下限に満たない場合、開口形成部15を押し込んで形成した開口内に指を入れることが困難となるおそれがある。逆に、開口形成部15の最大高さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不必要に低下するおそれがある。
第2破断容易線16は、第1領域23の第1破断容易線14が接続される点の近傍において、シート材が連続して切断されていることが好ましい。これにより、第2破断容易線16を破断して開口形成部15を箱体の内側に押し込みやすくすることができる。
<利点>
当該箱用シートは、第1破断容易線14及び開口形成部15を画定する第2破断容易線16を有することで、図3に示すように、開口形成部15を押し込んで第2の側壁と第3の側壁との角部に開口を形成し、図4に示すように、形成された開口に手の指をかけて、開口の上側と下側とを引き離すようにすることで、第1破断容易線14に沿って箱体を上下2つに分離することができる。
上述のように、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、開口形成部15を押し込んで形成した開口に指をかけて上下に引っ張ることで、第1破断容易線14に沿って箱体を上下2つに分離できる。このように、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、容易且つ迅速に開封して、分離された下側部分を商品展示用トレイとして使用することができる。また、当該箱用シートは、1本の第1破断容易線14に沿って箱体を分割するので、開封時にシートの小片が発生しないため、開封後のシートの処理が簡単である。
[第二実施形態]
図5に、本考案の別の実施形態に係る箱用シートを示す。
当該箱用シートは、1枚のシート材から形成される。図5の箱用シートを形成するシート材としては、図1の箱用シートを形成するシート材と同様とすることができる。
当該箱用シートは、切断線及び罫線によって画定される複数のパネルを備え、複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁と、この4つの側壁から形成される周壁部の上下端を封止する底壁及び天壁とを有する箱体に組み立て可能である。
具体的には、当該箱用シートは、組み立て状態で周壁部を構成する一対の長辺側面パネル(第1長辺側面パネル31及び第2長辺側面パネル32)と、一対の短辺側面パネル(第1短辺側面パネル33及び第2短辺側面パネル34)とを有する。より詳しくは、第1長辺側面パネル31、第1短辺側面パネル33、第2長辺側面パネル32及び第2短辺側面パネル34がこの順に左右方向に連接され、第1長辺側面パネル31の第1短辺側面パネル33と反対側には、第2短辺側面パネル34の第2長辺側面パネル32と反対側の側縁近傍に貼着される糊しろ35が連接されている。
また、当該箱用シートは、第1長辺側面パネル31及び第2長辺側面パネル32の上縁から延出し、組み立て状態で先端縁同士が突き合わされる一対の蓋外フラップパネル(第1蓋外フラップパネル36及び第2蓋外フラップパネル37)と、第1短辺側面パネル33及び第2短辺側面パネル34の上縁から延出し、組み立て状態で蓋外フラップパネル36,37の内側に重ねられる一対の蓋内フラップパネル(第1蓋内フラップパネル38及び第2蓋内フラップパネル39)とを備える。つまり、蓋当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、側面パネル31,32,33,34から形成される周壁部の上端を封止する天壁は、蓋外フラップパネル36,37及び蓋内フラップパネル38,39を組み合わせることによって構成される。
さらに、当該箱用シートは、第1長辺側面パネル31及び第2長辺側面パネル32の下縁から延出し、組み立て状態で先端縁同士が突き合わされる一対の底外フラップパネル(第1底外フラップパネル40及び第2底外フラップパネル41)と、第1短辺側面パネル33及び第2短辺側面パネル34の下縁から延出し、組み立て状態で底外フラップパネル40,41の内側に重ねられる一対の底内フラップパネル(第1底内フラップパネル42及び第2底内フラップパネル43)とを備える。つまり、蓋当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、側面パネル31,32,33,34から形成される周壁部の下端を封止する底壁は、底外フラップパネル40,41及び底内フラップパネル42,43を組み合わせることによって構成される。
当該箱用シートは、第1長辺側面パネル31及び第1短辺側面パネル33間、並びに第2長辺側面パネル32及び第2短辺側面パネル34間でそれぞれ折り返され、糊しろ35が第2短辺側面パネル34の第2長辺側面パネル32と反対側の側縁近傍領域の裏面に貼着されることによって、一対の長辺側面パネル31,32及び一対の短辺側面パネル33,34が無端筒状に接続される。糊しろ35の第2短辺側面パネル34への貼着は、接着剤を用いる方法の他、例えばステープラー等を用いる方法としてもよい。
当該箱用シートは、通常、糊しろ35を第2短辺側面パネル34に貼着し、第1長辺側面パネル31及び第2短辺側面パネル34が第1短辺側面パネル33及び第2長辺側面パネル32に密着する折り畳み状態でユーザーに提供される。このように当該箱用シートを折り畳み状態とすることで複数の当該箱用シートを積み重ねて効率よく輸送及び保管することができ、且つ予め糊しろ35が第2短辺側面パネル34に貼着されていることで当該段ボール箱用シート容易に組み立てることができる。
当該箱用シートは、箱体の4つの側壁を形成する複数のパネル(第1長辺側面パネル31、第2長辺側面パネル32、第1短辺側面パネル33及び第2短辺側面パネル34)に、組み立て状体で箱体の周壁部の略全周に亘って破断可能に形成される第1破断容易線44と、隣接する2つのパネル(第1短辺側面パネル33及び第2長辺側面パネル32)に跨がって上記第1破断容易線44に接続して形成され、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部45を画定する第2破断容易線46とを有する。
<第1破断容易線>
第1破断容易線44は、シート材を断続的に切断して形成され、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、開口形成部45の一部を残して周壁部の略全周に亘って連続する。
本実施形態の第1破断容易線44は、第1長辺側面パネル31を横断して形成される第1破断部47と、第1短辺側面パネル33を横断して形成される第2破断部48と、第2長辺側面パネル32を横断して形成される第3破断部49と、第2短辺側面パネル34を横断して形成される第4破断部50とを有する。また、糊しろ35には、組み立て状態で、第4破断部50と重なる切断線51が形成されている。
第1破断容易線44は、各側壁内でそれぞれ上方に凸状となるよう湾曲していることで、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度を向上している。
<開口形成部>
開口形成部45を画定する第2破断容易線46は、隣接する第1短辺側面パネル33及び第2長辺側面パネル32間の境界線上の2点を接続するよう第1短辺側面パネル33上に凸状に湾曲して形成され、上下方向中央部に第1破断容易線44の第2破断部48が接続される第1領域52と、この第1領域52の下端及び第1破断容易線44の第3破断部49上の1点間を接続するよう形成される第2領域53とを有する。
<利点>
当該箱用シートは、第1破断容易線44及び開口形成部45を画定する第2破断容易線46を有することで、開口形成部45を押し込んで第1短辺側面パネル33と第2長辺側面パネル32との角部に開口を形成し、形成された開口に手の指をかけて開口の上側と下側とを引き離すよう力を加えることで、第1破断容易線44に沿って箱体を上下2つに分離することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
本考案に係る箱用シートにおいて、4つの側壁、底壁及び天壁を形成するパネルの構成は上述の実施形態の構成に限られず、任意の構成とすることができる。
本考案に係る箱用シートが、第1破断容易線が直線状に形成されていてもよい。また、第1破断容易線は、開口形成部が設けられる2つのパネルの両方において、第2破断容易線上で終端してもよい。
本考案に係る箱用シートにおいて、第2破断容易線が例えば多角形状等の他の形状に形成されてもよい。また、第2破断容易線により画定される開口形成部のシートを箱体の内側に押し込み可能とするために、さらなる破断容易線を形成してもよい。
本考案に係る箱用シートは、商品輸送箱兼展示用トレイとして、特に好適に利用することができる。
1 天面パネル
2 第1側面パネル
3 底面パネル
4 第2側面パネル
5 糊しろ
6 第1内フラップパネル
7 第2内フラップパネル
8 第3内フラップパネル
9 第4内フラップパネル
10 第1上外フラップパネル
11 第2上外フラップパネル
12 第1下外フラップパネル
13 第2下外フラップパネル
14 第1破断容易線
15 開口形成部
16 第2破断容易線
17 第1破断部
18 第2破断部
19 第3破断部
20 第4破断部
21 第5破断部
22 第6破断部
23 第1領域
24 第2領域
25,26 切欠
31 第1長辺側面パネル
32 第2長辺側面パネル
33 第1短辺側面パネル
34 第2短辺側面パネル
35 糊しろ
36 第1蓋外フラップパネル
37 第2蓋外フラップパネル
38 第1蓋内フラップパネル
39 第2蓋内フラップパネル
40 第1底外フラップパネル
41 第2底外フラップパネル
42 第1底内フラップパネル
43 第2底内フラップパネル
44 第1破断容易線
45 開口形成部
46 第2破断容易線
47 第1破断部
48 第2破断部
49 第3破断部
50 第4破断部
51 切断線
52 第1領域
53 第2領域

Claims (5)

  1. 1枚のシート材から形成され、
    複数のパネルを備え、
    上記複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁と、この4つの側壁から形成される周壁部の上下端を封止する底壁及び天壁とを有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
    上記4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、組み立て状態で上記周壁部の略全周に亘って破断可能に形成される第1破断容易線と、
    組み立て状態で隣接する2つの上記側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって上記第1破断容易線に接続して形成され、シート材を押し込んで開口を形成可能な開口形成部を画定する第2破断容易線と
    を有することを特徴とする箱用シート。
  2. 上記第2破断容易線が、上記隣接するパネル間の境界線上の2点を接続するよう一方のパネル上に凸状に湾曲して形成され、上下方向中央部にそのパネルの上記第1破断容易線が接続される第1領域と、上記第1領域の下端及び他方のパネルの上記第1破断容易線上の1点間を接続するよう形成される第2領域とを有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記一方のパネルの第1破断容易線が上記第2破断容易線上で終端し、上記他方のパネルの第1破断容易線が上記隣接するパネル間の境界線まで延在する請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記他方のパネルが、他のパネルと組み合わされて1の側壁を構成する請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記第1破断容易線が少なくとも1つの側壁内で上下方向に凸状となるよう湾曲している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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