JP3211642U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に開函してトレイを形成でき、強度が大きい箱体を形成できる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、1枚のシート材から形成され、複数のパネルを備え、複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁、並びに4つの側壁から形成される周壁の上下端を封止する天壁及び底壁を有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、周壁の略全周に亘って破断可能な分割破断容易線14が形成され、隣接する2つの側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって、分割破断容易線14に接続される開口を形成可能な開口形成部15が形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
商品を輸送するために、例えば段ボールシートから形成される箱体が広く利用されている。商品輸送用の箱体の周壁全体に亘って一対の破断容易線によって画定される引き裂き帯を形成し、箱体を上下に分割するように開函して箱体の下側部分を商品展示用のトレイとして使用できるようにしたものも多く用いられている。
このように、引き裂き帯によって箱体を上下に分割する場合、箱体の全周に亘って引き裂き帯を分離する必要があり、引っ張る方向を変えながら引き裂き帯を複数回に亘って引っ張る作業を行わなければならない。
また、箱体を開函した後、箱体を形成するシート材は折り畳まれ、複数のシート材を重ねた束としてハンドリングされることが多い。しかしながら、引き裂き帯によって箱体を上下に分割すると、引き裂き帯が小さいゴミとなる。このため、複数の箱体を開函した場合、引き裂き帯を例えばゴミ袋に回収する等して、別途処理する必要があるという不都合もある。
例えば特許第5883533号公報には、箱体の全周に亘って1本の破断容易線を形成し、この破断容易線の隣接する側壁間を跨ぐ部分を断続的にシート材を切断したミシン目とし、側壁の中央部に存在する部分を連続して切断したスリットとしたことにより、隣接する側壁間の角部の破断容易線の上下を引き離すようにして、破断容易線に沿って箱体を分離可能としたトレイ用シートの発明が開示されている。
上記公報に記載の発明は、一旦箱体を形成してから形成した箱体を2つに分割することで、一度に2つのトレイを形成するものであり、トレイの組み立て効率を向上することができる。上記公報に記載の考案は、箱体を輸送用箱として利用することを想定していないため、破断容易線が側壁の中央部において連続して切断されている。つまり、上記公報に記載のトレイ用シートを組み立てた箱体は、輸送用箱として使用するには強度が不十分である。
特許第5883533号公報
上記実情に鑑みて、本考案は、容易に開函してトレイを形成でき、強度が大きい箱体に組み立て可能な箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、1枚のシート材から形成され、複数のパネルを備え、四角筒状に配置される4つの側壁、並びに上記4つの側壁から形成される周壁の上下端を封止する天壁及び底壁を有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、上記4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、上記周壁の略全周に亘って破断可能な分割破断容易線が形成され、隣接する2つの上記側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって、上記分割破断容易線に接続される開口を形成可能な開口形成部が形成されることを特徴とする箱用シートである。
当該箱用シートは、組み立て状態で上記周壁の略全周に亘って形成される上記分割破断容易線を備え、上記分割破断容易線に接続され、2つの側壁に跨がる開口を形成可能な開口形成部を有するため、開口形成部により形成した開口に両手の指をかけて、上記分割破断容易線に沿って箱体を上下2つに引き裂くことができる。このように、当該箱用シートは、箱体を上下方向に引き裂くことで、全ての側壁を一度で分割することができるので、容易且つ迅速に箱体を開函することができる。また、当該箱用シートは、1本の分割破断容易線に沿って箱体を分割するので、開函時にシート材の小片が発生しないため、開函後の箱用シートの処理が簡単である。
当該箱用シートにおいて、上記開口形成部が、この開口形成部が形成された2つの隣接するパネルの境界を挟んで上記分割破断容易線から延びる一対の基端折曲容易線と、この一対の基端折曲容易線の先端間を接続する開口破断容易線と、上記開口形成部が形成された2つの隣接するパネルの境界近傍位置において、上記開口破断容易線及び上記分割破断容易線間を接続するよう形成される開函開始切断線とを有することが好ましい。この構成によれば、一対の基端折曲容易線を基端とする一対の舌片が画定され、この一対の舌片を引き起こすことによって開口を形成することができる。
当該箱用シートにおいて、上記開函開始切断線が、隣接する2つの側壁の境界から互い違いにオフセットされて上記開口破断容易線及び上記分割破断容易線間からそれぞれ延びる一対の端縁部と、この一対の端縁部の先端間を接続する接続部とを有することが好ましい。この構成によれば、上記開函開始切断線が2つの側壁の境界からオフセットされていることによって、一対の舌片の先端が側壁から互い違いに突出し、舌片を引き起こして開口を形成する操作が容易となる。
当該箱用シートにおいて、上記開口形成部が形成されていない2つの隣接するパネル間の境界のうち、上記分割破断容易線が交差する境界に沿って、上記分割破断易線から両方向に延びる3本の解体切断線を有することが好ましい。この構成によれば、3本の解体切断線が当該箱用シートを組み立てなる箱体を分割破断容易線に沿って上下に分割して形成される一対のトレイ状体の側壁間の破断の起点となるため、開函後の箱用シートを平坦に潰すことが容易である。
当該箱用シートにおいて、上記分割破断容易線が少なくとも1つの側壁内で上下方向に凸状となるよう湾曲していることが好ましい。この構成によれば、上記分割破断容易線が湾曲することで、側壁が屈曲することによる箱体の座屈強度の低下を抑制することができる。
以上のように、本考案の箱用シートを組み立ててなる箱体は、容易に開函してトレイを形成することができ、強度が大きい。
本考案の一実施形態の箱用シートを示す模式的裏面図(展開図)である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の斜視図である。 図2の箱体の開函の一工程を示す斜視図である。 図2の箱体の開函の図3の次の工程を示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1に、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す。なお、図1において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材の裏面側(組立て時に内側に配置される面)に筋押しして形成される罫線を示す。従って、図1において破線状に見える部分は、シート材が断続的に切断されたいわゆるミシン目である。
当該箱用シートは、1枚のシート材から形成される。当該箱用シートを形成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。
上記段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、切断線及び罫線によって画定される複数のパネルを備える。当該箱用シートは、図2に示すように、上記複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁、並びに上記4つの側壁から形成される周壁の上下端を封止する天壁及び底壁を有する箱体に組み立て可能である。
具体的には、当該箱用シートは、組み立て状態で箱体の天壁を構成する長方形状の天面パネル1と、この天面パネル1の長辺(側縁)に連設され、箱体の第1の側壁を構成する長方形状の第1側面パネル2と、この第1側面パネル2の天面パネル1と反対側の側縁に連設され、上記天面パネル1と略等しい形状を有し、箱体の底壁を構成する底面パネル3と、この底面パネル3の第1側面パネル2と反対側の側縁に連設され、箱体の第1側面パネル2が構成する第1の側壁に対向する第2の側壁を形成する第2側面パネル4と、天面パネル1の第1側面パネル2と反対側の側縁に連設され、第2側面パネル4の底面パネル3と反対側の側縁近傍領域の表面に接合される糊しろパネル5とを備える。
また、当該箱用シートは、第1側面パネル2の両側端縁(端辺)から延出する一対の内フラップパネル(第1内フラップパネル6及び第2内フラップパネル7)と、第2側面パネル4の両側端縁から延出する一対の内フラップパネル(第3内フラップパネル8及び第4内フラップパネル9)と、天面パネル1の両側端縁から延出する一対の上外フラップパネル(第1上外フラップパネル10及び第2上外フラップパネル11)と、底面パネル3の両側端縁から延出する一対の下外フラップパネル(第1下外フラップパネル12及び第2下外フラップパネル13)とをさらに備える。
なお、本明細書において、「水平」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される開函時における水平方向を意味し、「上下」とは、想定される開函時における上下方向を意味するが、当該箱用シートの製造時の向きや当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開函前の輸送時や保管時における向きを制限することは企図しない。
当該箱用シートは、第2側面パネル4に糊しろパネル5が接合されることによって、天面パネル1、第1側面パネル2、底面パネル3及び第2側面パネル4が四角筒状に接続され、この四角筒体の一方の端部開口が、第1内フラップパネル6、第3内フラップパネル8、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12を組み合わせて構成される第3の側壁によって封止され、他方の端部開口が第2内フラップパネル7、第4内フラップパネル9、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13を組み合わせて構成される第4の側壁によって封止されることで、図2に示す箱体に組み立てられる。
より詳しくは、天面パネル1、第1側面パネル2、底面パネル3及び第2側面パネル4から形成される四角筒体は、一方の端部開口が、第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8を内側に折り曲げ、この第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8の外側に第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12を折り曲げて接着することによって封止され、他方の端部開口が、第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9を内側に折り曲げ、この第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9の外側に第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13を折り曲げて接着することによって封止される。
換言すると、当該箱用シートは、第1側面パネル2によって構成される第1の側壁、第2側面パネル4によって構成される第2の側壁、第1内フラップパネル6、第3内フラップパネル8、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12によって構成される第3の側壁、並びに第2内フラップパネル7、第4内フラップパネル9、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13によって構成される第4の側壁から形成される周壁の上下端を天面パネル1によって構成される天壁及び底面パネル3から構成される底壁で封止した箱体に組み立てることができる。
当該箱用シートの箱体への組み立ては、一般に、ラップアラウンドケーサーを使用して行うことができる。ラップアラウンドケーサーにおいて、第2側面パネル4への糊しろパネル5の接合、第1内フラップパネル6及び第3内フラップパネル8への第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12の接着、並びに第2内フラップパネル7及び第4内フラップパネル9への第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13の接着は、例えばホットメルト接着剤等を用いて行うことができる。
当該箱用シートは、箱体の4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネル(第1側面パネル2、第1内フラップパネル6、第2内フラップパネル7、第2側面パネル4、第3内フラップパネル8及び第4内フラップパネル9)に、組み立て状体で箱体の周壁の略全周に亘って破断可能に形成される分割破断容易線14と、組み立て状態で隣接する2つの側壁(第2の側壁及び第3の側壁)の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネル(第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8)に跨がって、図3に示すように、上記分割破断容易線14に接続される開口を形成可能な開口形成部15を有する。
また、当該箱用シートは、開口形成部15が形成されていない2つの隣接するパネル間の境界のうち、分割破断容易線14が交差する境界(第1側面パネル2及び第1内フラップパネル6間の境界、第1側面パネル2及び第2内フラップパネル7間の境界、並びに第2側面パネル4及び第4内フラップパネル9間の境界)に沿って、分割破断容易線14から両方向に延びる3本の解体切断線16を有する。
当該箱用シートは、分割破断容易線14及び開口形成部15を有することで、図3に示すように、開口形成部15により第2の側壁と第3の側壁との角部に開口を形成し、図4に示すように、形成された開口に手の指をかけて、開口の上側と下側とを引き離すようにすることで、分割破断容易線14に沿って箱体を上下2つに分離することができる。
<分割破断容易線>
分割破断容易線14は、シート材を断続的に切断して形成される。
本実施形態の分割破断容易線14は、第1側面パネル2を横断して形成される第1破断部17と、第1内フラップパネル6を横断して形成される第2破断部18と、第2内フラップパネル7を横断して形成される第3破断部19と、第2側面パネル4を横断して形成される第4破断部20と、第3内フラップパネル8を横断して形成される第5破断部21と、第4内フラップパネル9を横断して形成される第6破断部22とを有する。
この分割破断容易線14は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、第3の側壁の第2破断部18及び第5破断部21間が、第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12間の間隙によって接続され、第4の側壁の第3破断部19及び第6破断部22間が、第2上外フラップパネル11及び第2下外フラップパネル13間の間隙によって接続されることで、周壁の略全周に亘って連続する。
なお、内フラップパネル6,7,8,9の破断部18,19,21,22と、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間の間隙とが接続されるとは、分割破断容易線14の破断によって第3の側壁及び第4の側壁をそれぞれ上下に分割することができるよう実質的に一続きに構成されていることを意味し、内フラップパネル6,7,8,9の破断部18,19,21,22と、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間の間隙との配置が側面視で連続していることを必要としない。むしろ、内フラップパネル6,7,8,9の破断部18,19,21,22は、上外フラップパネル10,11又は下外フラップパネル12,13に覆い隠されるよう、上外フラップパネル10,11及び下外フラップパネル12,13間の間隙に対して上下いずれかの方向にオフセットして形成されることが好ましい。
分割破断容易線14は、少なくとも1つの側壁内で、特に1枚のパネルから形成される側壁(第1側面パネル2から形成される第1の側壁及び第2側面パネル4から形成される第2の側壁)内で、上下方向に凸状となるよう湾曲して形成されることが好ましい。このように、分割破断容易線14を湾曲して形成することによって、第1側面パネル2及び第2側面パネル4が分割破断容易線14に沿って折れ曲がることを防止し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度を向上することができる。
シート材の材質にもよるが、分割破断容易線14におけるシート材の切断率の下限としては、30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、分割破断容易線14におけるシート材の切断率の上限としては、75%が好ましく、65%がより好ましい。分割破断容易線14におけるシート材の切断率が上記下限に満たない場合、分割破断容易線14の破断による開函が容易ではなくなるおそれがある。逆に、分割破断容易線14におけるシート材の切断率が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるおそれがある。
また、凸状に湾曲して形成された分割破断容易線14の頂点の切断率を局所的に小さくしてもよい。このように、分割破断容易線14の頂点における切断率を局所的に小さくすることによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体に圧縮応力が作用した場合に応力が集中しやすい分割破断容易線14の頂点部分の破断強度を大きくすることで、分割破断容易線14の意図しない破断を抑制することができる。
<開口形成部>
開口形成部15は、この開口形成部15が形成された2つの隣接するパネル(第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8)の境界を挟んで分割破断容易線14の第4破断部20及び第5破断部21から延びる一対の基端折曲容易線23,24と、この一対の基端折曲容易線23,24の先端間を接続する開口破断容易線25と、第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8の境界近傍位置において、開口破断容易線25及び分割破断容易線14間を接続するよう形成される開函開始切断線26とを有する。
この開口形成部15は、第2側面パネル4に、基端折曲容易線23を基端とし、開口破断容易線25、開函開始切断線26及び分割破断容易線14により画定される第1の舌片を形成し、第3内フラップパネル8に、基端折曲容易線24を基端とし、開口破断容易線25、開函開始切断線26及び分割破断容易線14により画定される第2の舌片を形成する。開口形成部15は、これら一対の舌片を箱体の外側に引き起こすことにより第2の側壁と第3の側壁との角部に開口を形成することができる。
また、開函開始切断線26は、第2の側壁と第3の側壁との境界から互い違いにオフセットされて開口破断容易線25及び分割破断容易線14間から延びる一対の端縁部27,28と、この一対の端縁部27,28の先端間を接続する接続部29とを有する構成とすることができる。
このように、開函開始切断線26を階段状に形成することによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において、一対の舌片の先端(開口破断容易線25の端縁部27,28)が側壁から互い違いに突出し、図3に示すように各舌片を引き起こして開口を形成する操作が容易となる。
端縁部27,28の第2の側壁と第3の側壁との境界からオフセット量の下限としては、当該箱用シートを形成するシート材の平均厚さの0.5倍が好ましく、0.6倍がより好ましい。一方、端縁部27,28の第2の側壁と第3の側壁との境界からオフセット量の上限としては、当該箱用シートを形成するシート材の平均厚さの1.0倍が好ましく、0.8倍がより好ましい。端縁部27,28の第2の側壁と第3の側壁との境界からオフセット量が上記下限に満たない場合、舌片の先端の突出が不十分となり、開口の形成を容易化できないおそれがある。逆に、端縁部27,28の第2の側壁と第3の側壁との境界からオフセット量が上記上限を超える場合、舌片の先端の突出量が大きすぎることで意図せずに開口が形成されるおそれがある。
また、組み立て状態で第3内フラップパネル8に貼着される第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12には、第3内フラップパネル8の開口形成部15を露出させる切欠30,31が形成されている。
開口形成部15の水平方向の最大幅(基端折曲容易線23,24の間隔)の下限としては、40mmが好ましく、50mmがより好ましい。一方、開口形成部15の最大幅の上限としては、80mmが好ましく、70mmがより好ましい。開口形成部15の最大幅が上記下限に満たない場合、開口形成部15により形成した開口内に指を入れることが困難となるおそれがある。逆に、開口形成部15の最大幅が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不必要に低下するおそれがある。
開口形成部15の上下方向の最大高さの下限としては、25mmが好ましく、30mmがより好ましい。一方、開口形成部15の最大高さの上限としては、50mmが好ましく、45mmがより好ましい。開口形成部15の最大高さが上記下限に満たない場合、開口形成部15により形成した開口内に指を入れることが困難となるおそれがある。逆に、開口形成部15の最大高さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不必要に低下するおそれがある。
開口形成部15は、複数のパネルが重ね合わせて貼着される側壁に形成することが好ましい。本実施形態では、糊しろパネル5が重ね合わされる第2側面パネル4と第1上外フラップパネル10及び第1下外フラップパネル12が重ね合わされる第3内フラップパネル8に跨がって開口形成部15が形成されている。このように、開口形成部15から形成される開口に手をかけて分割破断容易線14を破断する力を直接作用させる側壁が、複数のシート材が張り合わされていることで強度を有することにより、開函時に側壁が変形して分割破断容易線14以外の部分が破断することを防止できる。
<解体切断線>
解体切断線16は、当該箱用シートを組み立てなる箱体を分割破断容易線14に沿って上下に分割して開函して形成される一対のトレイ状体の側壁間を切り離し易くする。具体的には、当該箱用シートを組み立てなる箱体を開函して形成されるトレイ状体は、側壁の先端縁(天面パネル1及び底面パネル3と反対側の端縁)の角部に解体切断線16が分割された切込みが形成されるため、この切込みを起点として第1側面パネル2及び第1内フラップパネル6間の境界、第1側面パネル2及び第2内フラップパネル7間の境界、並びに第2側面パネル4及び第4内フラップパネル9間の境界を容易に破断することができる。これにより、当該箱用シートを組み立てなる箱体の開函により形成される一対のトレイ状体を平坦に押し潰すことが容易であり、使用後の処分が簡単である。
加えて、当該箱用シートが段ボールシートから形成される場合、側壁間の境界に沿ってシート材を破断し易いよう、中芯の稜線が側壁間の境界に沿う方向に配向されることが好ましい。また、中芯をこのように配向することによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度を向上することもできる。
なお、開口形成部15が形成される第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8間の境界には、開函時に破断しないよう、解体切断線を設けないことが好ましい。また、開函により形成されるトレイ状体を平坦に押し潰す際、先に解体切断線16を利用して第1側面パネル2及び第1内フラップパネル6間の境界、第1側面パネル2及び第2内フラップパネル7間の境界、並びに第2側面パネル4及び第4内フラップパネル9間の境界を破断することで、第2側面パネル4及び第3内フラップパネル8を破断する力を作用させやすくなる。
解体切断線16の分割破断容易線14からの延在長さの下限としては、3mmが好ましく、4mmがより好ましい。一方、解体切断線16の分割破断容易線14からの延在長さの上限としては、15mmが好ましく、12mmがより好ましい。解体切断線16の分割破断容易線14からの延在長さが上記下限に満たない場合、側壁を構成するパネル間の破断を十分に容易化できないおそれがある。逆に、解体切断線16の分割破断容易線14からの延在長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、分割破断容易線14及び開口形成部15を有することで、図3に示すように、第2の側壁と第3の側壁との角部に開口を形成し、図4に示すように、形成された開口に手の指をかけて、開口の上側と下側とを引き離すようにすることで、分割破断容易線14に沿って箱体を上下2つに分離することができる。
このように、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、容易且つ迅速に開函することができると共に、分離された下側部分を商品展示用トレイとして使用することができる。また、当該箱用シートは、1本の分割破断容易線14に沿って箱体を分割するので、開函時にシート材の小片が発生しないため、開函後の箱用シートの処理が簡単である。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
本考案に係る箱用シートにおいて、4つの側壁、天壁及び底壁を形成するパネルの構成は上述の実施形態の構成に限られず、任意の構成とすることができる。
本考案に係る箱用シートは、分割破断容易線が直線状に形成されていてもよく、例えば波状に蛇行して形成されてもよい。
本考案に係る箱用シートにおいて、開口形成部の形態は、上記実施形態に限られず、例えばシート材を箱体の内側に押し込んで開口を形成するよう構成されてもよい。また、開口形成部は、開口を形成した後、分割破断容易線を破断する際に手をかける取手の機能を果たし得るよう構成されてもよい。
本考案に係る箱用シートにおいて、解体切断線は、省略してもよい。
本校案に係る箱用シートは、A式(いわゆるみかん箱タイプ)の箱用シートに適用してもよい。
本考案に係る箱用シートは、商品輸送箱兼展示用トレイとして、特に好適に利用することができる。
1 天面パネル
2 第1側面パネル
3 底面パネル
4 第2側面パネル
5 糊しろパネル
6 第1内フラップパネル
7 第2内フラップパネル
8 第3内フラップパネル
9 第4内フラップパネル
10 第1上外フラップパネル
11 第2上外フラップパネル
12 第1下外フラップパネル
13 第2下外フラップパネル
14 分割破断容易線
15 開口形成部
16 解体切断線
17 第1破断部
18 第2破断部
19 第3破断部
20 第4破断部
21 第5破断部
22 第6破断部
23,24 基端折曲容易線
25 開口破断容易線
26 開函開始切断線
27,28 端縁部
29 接続部
30,31 切欠

Claims (5)

  1. 1枚のシート材から形成され、
    複数のパネルを備え、
    上記複数のパネルの1又は2以上によってそれぞれ構成され、四角筒状に配置される4つの側壁、並びに上記4つの側壁から形成される周壁の上下端を封止する天壁及び底壁を有する箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
    上記4つの側壁の少なくとも一部を形成する複数のパネルに、上記周壁の略全周に亘って破断可能な分割破断容易線が形成され、
    隣接する2つの上記側壁の少なくとも一部を形成する2つの隣接するパネルに跨がって、上記分割破断容易線に接続される開口を形成可能な開口形成部が形成されることを特徴とする箱用シート。
  2. 上記開口形成部が、この開口形成部が形成された2つの隣接するパネルの境界を挟んで上記分割破断容易線から延びる一対の基端折曲容易線と、この一対の基端折曲容易線の先端間を接続する開口破断容易線と、上記開口形成部が形成された2つの隣接するパネルの境界近傍位置において、上記開口破断容易線及び上記分割破断容易線間を接続するよう形成される開函開始切断線とを有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記開函開始切断線が、隣接する2つの側壁の境界から互い違いにオフセットされて上記開口破断容易線及び上記分割破断容易線間からそれぞれ延びる一対の端縁部と、この一対の端縁部の先端間を接続する接続部とを有する請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記開口形成部が形成されていない2つの隣接するパネル間の境界のうち、上記分割破断容易線が交差する境界に沿って、上記分割破断易線から両方向に延びる3本の解体切断線を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記分割破断容易線が少なくとも1つの側壁内で上下方向に凸状となるよう湾曲している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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