JP6002729B2 - 衛生薄葉紙収納箱 - Google Patents
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このような衛生薄葉紙収納箱として、例えば、薄葉紙の束を収納し得る内部空間が形成された箱状をなす薄葉紙収納用カートンにおいて、上面部、底面部、及び一対の側面部のそれぞれの端縁から延出された4つのフラップ部を備え、その4つのフラップ部が内側に折り曲げられ、重なり合う状態で係合されることによって妻面部が形成される衛生薄葉紙収納カートンがある(例えば、特許文献1参照)。
また、底面部に、底面部と一対の妻面部との稜線上における二点を繋ぐU字状の解体用切込線を形成し、更に、稜線に沿って、二点から端点に向かって第二の解体用切込線を形成し、底面に形成された解体用切込線に沿って指を押し込むことで、解体用切込線及び第二の解体用切込線を破断させて妻面部を開口させる収納箱もある(例えば、特許文献2参照)。
上面部、底面部、一対の側面部及び一対の妻面部により区画されて内部空間を形成し、該内部空間に衛生薄葉紙を収納して取り出し口から該衛生薄葉紙を取り出し可能な衛生薄葉紙収納箱において、
前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、
前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、
前記一対の側面部の側端縁からそれぞれ延出された一対の側面側フラップと、
を備え、
前記妻面部は、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ及び前記一対の側面側フラップが重畳した状態で、前記上面側フラップと前記底面側フラップの少なくとも一方が一対の前記側面側フラップに接着されており、
前記一対の側面部と前記一対の側面側フラップとの間の折り曲げ線に沿って、当該折り曲げ線に重ならない位置に、一対の第1破断用切込線が、一対の側面部の上下方向の端部から1〜7mm離間して設けられると共に、前記上面部又は前記底面部に、第2破断用切込線が設けられ、
前記第2破断用切込線は、衛生薄葉紙収納箱の内部空間側へ指の面となる部分で圧力を加えることにより破断され、前記第2破断用切込線から前記第1破断用切込線が続けて破断されることを特徴とする。
前記第2破断用切込線は、前記上面部又は前記底面部の中央側に向かって、前記上面部と前記上面側フラップとの間の折り曲げ線又は前記底面部と前記底面側フラップとの間の折り曲げ線から頂点部までの長さが30mm以上、前記上面部又は前記底面部の端部から頂点部までの長さが50〜60mmである凸状となっている凸状部を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態では、衛生薄葉紙収納箱として、衛生薄葉紙としてのティシューペーパーTを収納する、ティシューカートン1を例示して説明を行う。
また、図1及び図2に示したように、一対の側面側フラップ5c、5cの折り曲げ線に沿って、ミシン目からなる一対の第1破断用切込線13、13が設けられると共に、底面部3には、一対の第1破断用切込線13、13を連結する第2破断用切込線14が設けられている。
このティシューカートン1の内部空間には、ティシューペーパーTが積層された積層体が収納されており、上面部2に形成された取り出し口12からティシューペーパーTを外部へ取り出すことができるようになっている。
六面体の形状では、上面部2、底面部3、一対の側面部4、4及び一対の妻面部5、5がそれぞれ対向するように平行に配置される。なお、これらの形状において、二つの面の稜線部分を面取りしたもの等も「箱体」に含まれるものとする。
なお、窓貼りフィルム8の材質は、ポリエチレンやポリプロピレンが採用されるが、これらに限定されない。
なお、上面側フラップ5bを先に折り曲げし、側面側フラップ5cと接着させてもよく、この場合、底面側フラップ5aの裏面端部の所定部位には接着部が設けられているものとする。また、上面側フラップ5bと底面側フラップ5aの少なくとも一方は側面側フラップ5cと接着されているものとする。
図2に示した第2破断用切込線14は、指の面となる部分で圧力を加えることにより破断される凸状部14aから形成されている。
図3(a)に示したように、底面部3に設けられている第2破断用切込線14の凸状部14aと上面部2を、それぞれ親指と、人差し指から小指で掴むようにして持つ。続いて、図3(b)に示したように、第2破断用切込線14を指の面となる部分で押し込んで破断し、指を押し込んだまま妻面部5を掴み、外側に倒すようにして一対の第1破断用切込線13、13を破断する。これにより、図3(c)に示したように、妻面部5を開口することができる。
この工程を両側の妻面部5、5に対して施すことにより、ティシューカートン1を筒状にすることができ、窓貼りフィルム8が見える状態となる。窓貼りフィルム8を剥がせば、すぐにティシューカートン1を折り畳んで廃棄することができる。
本実施形態では、一対の第1破断用切込線13、13及び第2破断用切込線14を破断することにより、一対の側面側フラップ5c、5cを同時に破断できるため、従来の発明のように、側面側フラップ5cを外側へ戻す工程を必要とせず、ティシューカートン1を容易に解体して折り畳むことができる。
また、指の面となる部分による圧力で破断する際の破断しやすさ、生産時の生産性、輸送や保管時の強度の面から、第1破断用切込線13と第2破断用切込線14におけるミシン目のタイカット比は1:0.5〜1:6の範囲が適しており、特に1:2〜1:5の範囲が適している。
次に、第2破断用切込線14の変形例について、図4を用いて説明する。
図4に示す第2破断用切込線14Aは、底面部3の中央に向かって凸状を形成する曲線部14bと、曲線部14bの両端から底面部3の幅方向端部に向かって、底面側フラップ5aの折り曲げ線に平行な直線と、この直線と第1破断用切込線13とを結ぶ直線とからなる折れ線部14cと、から形成されている。この曲線部14bの形状は、半円や楕円形状等、この形に限られるものではないが、底面部3の端部から曲線部14bの頂点部への長さは第2破断用切込線14の長さLと同等の約50〜60mmとするのが好ましい。また、折れ線部14cは折れ線でなくてもよく、曲線部14bと一対の第1破断用切込線13、13とを連結させる形状であればよい。
図4に示した第2破断用切込線14Aも同様に、指の面となる部分で押し込んで、曲線部14bと折れ線部14cに沿って破断し、そのまま妻面部5を掴んで外側に倒すようにして、一対の第1破断用切込線13、13に沿って破断し、両側の妻面部5、5を開口することにより、ティシューカートン1を解体して折り畳むことができる。
G1 接着部
1 ティシューカートン(衛生薄葉紙収納箱)
1a カートンブランク
2 上面部
3 底面部
3a 糊代部
3b 折り曲げ線
4 側面部
5 妻面部
5a 底面側フラップ
5b 上面側フラップ
5c 側面側フラップ
8 窓貼りフィルム
8a スリット
12 取り出し口
13 第1破断用切込線
14、14A 第2破断用切込線
14a 凸状部
14b 曲線部
14c 折れ線部
Claims (2)
- 上面部、底面部、一対の側面部及び一対の妻面部により区画されて内部空間を形成し、該内部空間に衛生薄葉紙を収納して取り出し口から該衛生薄葉紙を取り出し可能な衛生薄葉紙収納箱において、
前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、
前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、
前記一対の側面部の側端縁からそれぞれ延出された一対の側面側フラップと、
を備え、
前記妻面部は、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ及び前記一対の側面側フラップが重畳した状態で、前記上面側フラップと前記底面側フラップの少なくとも一方が一対の前記側面側フラップに接着されており、
前記一対の側面部と前記一対の側面側フラップとの間の折り曲げ線に沿って、当該折り曲げ線に重ならない位置に、一対の第1破断用切込線が、一対の側面部の上下方向の端部から1〜7mm離間して設けられると共に、前記上面部又は前記底面部に、第2破断用切込線が設けられ、
前記第2破断用切込線は、衛生薄葉紙収納箱の内部空間側へ指の面となる部分で圧力を加えることにより破断され、前記第2破断用切込線から前記第1破断用切込線が続けて破断されることを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。 - 前記第2破断用切込線は、前記上面部又は前記底面部の中央側に向かって、前記上面部と前記上面側フラップとの間の折り曲げ線又は前記底面部と前記底面側フラップとの間の折り曲げ線から頂点部までの長さが30mm以上、前記上面部又は前記底面部の端部から頂点部までの長さが50〜60mmである凸状となっている凸状部を備えることを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙収納箱。
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